ぜーはー

2012/05/17 Thu 00:30

連休明けで行かなくてはいけないところ、やらなくてはいけないことがあったのが先週。
そして、今週、全然、先の予定が立てられない用事が続く。
しかしそれも明日で、やっと終わりっぽい。

2月からずっとくすぶっていたことも、ついに終わりになりそう。
良かった、良かった…。
それにしても、私はもう少し、体力をつけねばならない、ぜーはー。


火曜日の夜、NHKの歌番組に、梶芽衣子さんが登場。
「怨み節」を歌ってくれました。
声が衰えてないのには、驚き。

「女囚101さそり」の写真が出ましたが、ものすっご〜い美人さんだと改めて認識。
媚びが感じられないどころか、男前なのが伝わってくるので、当時の女性にも反感買わなかったんじゃないでしょうか。
できれば「修羅雪姫」のお姿も見たかったところ!
もちろん、今でも今の年齢の美しさがあるのが、さすがでした。


単なる日常 | コメント(0) | トラックバック(0)
今回もおもしろかった、「リーガル・ハイ」!

フィクサーと呼ばれる大物政治家の衆議院議員・富樫逸雄に、収賄罪で2年5ヶ月の実刑判決が下った。
古美門は、真知子と冨樫の屋敷へ呼ばれる。
控訴して確実に勝つ為の弁護の依頼が来たのだ。

これまで富樫の窮地を何度も救ってきた、お抱えの弁護士軍団もさじを投げるほど、今回は絶望的。
さすがの古美門も考える時間が欲しいと答える。
控訴まで、期限は7日。

カニをご馳走しながら、「これだけ時間をかけて、依頼を受けられないなんてことは言わないだろうね?私は金で何でもやってくれる人を、一杯知っている」と言って富樫はカニの足をボキボキ。
一見余裕に見えた古美門は、事務所に帰って紅茶をこぼすほど、ガクガクブルブル。
真知子はいわゆる、古いタイプの政治家である富樫に良い気持ちを持っていない。

富樫の収賄事件は、過去に購入したビルの代金が出所不明というところから来ていた。
検察は、特捜部のエース・辰巳史郎を筆頭に、企業からの不正献金だと富樫の周辺を捜索。
徹底的に差し押さえを行ったが、金庫番の秘書・浅井信司の自殺で事件は闇に葬られていた。

だが浅井の部屋から献金を示すメモが発見された。
ここまで決定的な証拠を突きつけられては秘書たちは、口を割るしかなかったのだった。
真知子は有罪判決を覆すことは難しいと言う。

だが、古美門は疑問を持つ。
過去に何度も富樫を有罪にしようとして出来なかった検察が、今回はなぜ、簡単に証拠と証言をつかめたのだろう。
誰か、富樫の近くに裏切り者がいるに違いない。

最初は富樫の秘書が疑われた。
長年、富樫に尽くしてきたが、ついに立候補はさせてもらえず、富樫の池の鯉よりも安い年収しか得られなかった。
それを聞いた真知子は、富樫になぜ、身内さえ信用しないのかと詰め寄る。

だがヒントは思わぬところから、やってきた。
密偵としてもぐりこませていた蘭丸が、沢地君江に尾行を見抜かれ、捕まってしまっていた。
蘭丸以上の格闘技の腕を持つ沢地に捕まった蘭丸は、あるレストランに連れて行かれる。
カップルが多いと沢地は意味ありげに微笑むが、蘭丸を自分より弱い男に興味はないと一蹴。

同じく、富樫家のお手伝い2人に接近した真知子は、飲むのに付き合って、酔っ払い、1人が支払いの際にばらまいてしまったスタンプカードを持って来てしまっていた。
しかし、そのスタンプカードと沢地のヒントで、古美門は浅井の妻がお手伝いとして入り込んでいるのに気づく。
富樫に恨みを持つ浅井の妻が、検察に証拠となるメモを捏造して渡したのだ。
情報は本物だったが、辰巳に言われてメモを書いたのは彼女だった。

古美門はこのことを証言するように頼む。
でなければ、こちらも徹底的に彼女を調べる。
だが、証言してくれたら、浅井の妻の願いも聞く。

彼女は富樫に土下座して謝ってほしいと言った。
富樫は土下座ぐらい、何と言うことはないと言って、彼女に謝る。
だが彼女はまるで、政治家の演説だと言う。

富樫が憎い。
しかし、何が憎いと言って、夫が書いた遺書に富樫のことを恨む言葉がひとつも書かれていなかったのが憎い。
自分のことより、富樫のことが多く書かれていたのも憎い。
夫は富樫を日本に必要な政治家だとして、自分の犠牲で富樫が守れるならと書いていたのだった。

富樫は勝てるはずだった。
しかし、控訴は取り止めると言う。
それは検察に恩を売り、貸しを作ったことによって、数年は身動きが取れないが、自分が総理の座についた時、検察をも動かせるようにするためだと言う。
時間が来て、実刑は確定した。


富樫に真知子は良い印象を持っていないが、古美門はテレビを見て言う。
清廉潔白、クリーンというのを売りにして、能力のない者が政治家になる。
大衆もそれだけを支持して、政治家を誕生させる。
だが、政治と言うのはそれだけでやっていけるものではない。

結果、何もできない政治家が増え、日本の政治はダメだと大衆が言うことになる。
つまり、汚いというだけで排除するから、無能な政治家しか残らないと言いたいのか。
真知子の反発に、ひとつの見解だと古美門は言う。
すごい風刺!

「世の中に、先生と呼ばれる職業は、いくつかある。教師、医師、弁護士、そして政治家だ」。
富樫の言葉は、以前、友人と「教師とか、医者、弁護士はわかるけど、政治家はなぜ『先生』と呼ばれる?」って話したことがあります。
すると富樫は「人はね、何かをしてもらう相手に対して、先生とへりくだるんだ」と言う。

「教師には教えてもらう。
医者には治してもらう。
弁護士には、古美門のような弁護士には、助けてもらう。
では政治家には、何をしてもらう?稼がせてもらう」。

身内さえ信じない男かもしれない。
餌に群がる鯉を見ている、富樫。
金と権力があるところに、人は群がる。

辰巳に「破滅しますよ」と、裁判の警告しに来た古美門。
だが、辰巳も言う。
悪を追い詰める為なら、なんでもする、汚いことでも、何でも。
「失うものは何もない。その為に家族も持たなかった」。

辰巳は古美門に、「あなたもそうでしょう?」と言う。
古美門はじっと、鏡の中の自分を見つめる。
この時の表情が深い。
確かに、こりゃ何かあったな。

さて、格闘技もすばらしい沢地さん。
かっこいー!
今回、なぜか古美門に味方。

沢地の真意は?
正体は?
そういえば、真知子を古美門に紹介したのも沢地だった。

三木と古美門、どちらが自分にとって利益になるか、見定めていた気もします。
最後に彼女、どちらか優秀な方が必要な、何か問題を抱えているとか。
三木も彼女の正体に本当に気づいていないのか。
いずれにしても三木の有能な部下というだけではなく、「気まぐれなアンジェリーナ・ジョリー」沢地は自分の思惑があるように見えます。

最後に政治家を見抜く目は確かと言う富樫が、真知子をスカウトする。
古美門の見解と同じ、真知子のような、実現可能かわからないが、正義やクリーンさを売りにできる者、若い立候補者が支持を受けると、フィクサーの富樫が見抜いている。
清濁併せ呑むような、汚いところもあるが、能力はある大物政治家。

とにかく、日本には必要な政治家だと、自殺した秘書は信じていた、そんな政治家。
まあ、ストーリーや検察の捏造と言うのが、ある政治家を想像させますが、富樫は今、政治の中枢にいる政治家がモデルではない気がします。
もっと昔の、大物政治家を連想させる。

「心を許せるのが、池の鯉だけではな」と、つぶやく。
麻生太郎氏が「総理とは?」と聞かれ、「どす黒いまでの孤独」と答えていたのを思い出します。
富樫は単純に汚いとか、黒いとか、そういうひとつの割り切り方はできない、いろんな面を持った男に見える。
最後に服役することを決めますが、検察に貸しを作る以外に、彼が今まで心ならずも?踏みにじってきた形になった人々へ詫びる意味もあるような気がします。


今回も笑ってしまうセリフがたくさん。
三木が古美門のことを称して「ポマードぺったり」「良く何を言ってるかわかりましたね。すごい早口でしょう」と言ってるのも笑った。
毎度、毎度、古美門が真知子に言うセリフは、名セリフ。

「ありったけの貴金属を身に付けて、雷に打たれて来たまえ」。
富樫を怒らせれば、真知子も「高尾山で、山菜取りに来た老夫婦に発見される」。
真知子も言う、富樫を怒らせたら「右翼も左翼もみ〜んな来ますよ!」
服部さんも言うぞ、いざとなったら守ってあげる、格闘技やってたから、って「モンゴル相撲」。

そして最後はやっぱり、ちょっと苦い。
古美門の言う通り、物事にはいろんな立場の人がいて、いろんな見解があるから、割り切れないラストも当たり前なのかも。
ああ、そういえば、秘書の鯉より低い年収で思い出しました。
「『田中さん』ちの鯉は、自分よりも広いところで暮らしてる」って言った友人が、昔いましたっけ。

富樫は、江守徹さんが迫力を見せてくれました。
辰巳は、津田寛治さん。
このドラマは、お手伝いさん役も、要となるキャストがしっかりした演技ができる人ばかりだから、笑いの部分も含めて成り立つドラマかもしれません。
古美門せんせえ、報酬で「ヘリコプター買っちゃおうかなああああ」って楽しそうだった。


ドラマ | コメント(0) | トラックバック(0)
今から20年ぐらい前、友人が「すごい本がある!」と言いました。
UMAなんてもんじゃない。
すごい珍しい動物ばかりの写真が撮られていて、それを研究した博士は現在行方不明だと言う。

どんな動物なのか聞くと、貝から手が生えていて、握手している。
象に羽があって、宙に浮いている。
ムカデ状に、鶏のような足を持つ蛇。
長い牙を持つ、うさぎ。

そういうのが一杯出ていると言う。
一緒にお昼を食べていたみんなは笑ったが、私には「信じてくれるよね!」と彼女は言った。
なぜ、私に言うのだ。
みんなが信じないので、明日、本を持ってくる!と宣言したのでした。

そして持って来たのは「秘密の動物誌」という本でした。
確かに、衝撃の写真がたくさん出ている!
しかし、しかし…。
巻末の方の文書で、これらは「美術館」で公開されたとあった。

び、じゅつ、かん?
こういうのは博物館じゃないかな?
そうなんです、これは架空の博士の、架空の動物発見の本。
この博士の発見を、楽しむ物語だったのです。

これは、世界中の珍獣を発見し、謎の失踪を遂げた、動物学者ペーター・アーマイゼンハウフェン博士の研究を元にした書籍ということになってました。
まあ、博士の生い立ちや研究までちゃんと創作されているので、本物かと思ってしまうのも無理はない。
非常にリアル。

同じような本に、「鼻行類」というものがありますね。
ハワイのある島に生息した、鼻で歩き、捕食活動をする、独自の進化を遂げた動物「鼻行類」の本。
この島と鼻行類は、核実験により消滅してしまった…というもの。
最初、本気にした。

「秘密の動物誌」は、ジョアン・フォンクベルタ氏とペレ・フォルミゲーラ氏による本。
現実と想像の世界の境界線を楽しむ。
写真とドキュメンタリーが、いかに頼りにならないかを実感してもらう。
そんな動機で、作られたんじゃなかったかな。

1991年に筑摩書房から発売されました。
そして、復刊の願いも結構出ていたようですが、ちくま学芸文庫として文庫版で出ているようです。
ちょっと見てみると、おもしろいです。


見せてもらったのは、これ。

     
秘密の動物誌秘密の動物誌
(1991/12)
ジョアン フォンクベルタ、ペレ フォルミゲーラ 他

商品詳細を見る



復刻!
     
秘密の動物誌 (ちくま学芸文庫)秘密の動物誌 (ちくま学芸文庫)
(2007/11)
ジョアン フォンクベルタ、ペレ フォルミゲーラ 他

商品詳細を見る



CDが?!

     
秘密の動物誌 (CD-ROM)秘密の動物誌 (CD-ROM)
()
不明

商品詳細を見る



こちら、鼻行類。

     
鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活 (平凡社ライブラリー)鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活 (平凡社ライブラリー)
(1999/05)
ハラルト シュテュンプケ

商品詳細を見る



平行植物って何だろう。

     
平行植物 新装版平行植物 新装版
(2011/01/31)
レオ・レオーニ

商品詳細を見る



結構、はまりそう。


不思議・奇妙な話 | コメント(0) | トラックバック(0)
来月、友人がロンドンへ行きます。
オリンピック?
いや、関係なく、長期の旅行だそうです。

昔、ある駅前に「ロンドン」というお店がありました。
時になると♪楽しいロンドン ゆかいなロンドン、ロンドン、ロンドーン♪という音楽が流れてました。
あんまりリピートするから、今でも覚えている。

さてこのロンドンに行く友人は、とっても温厚な人。
しかし、見かけからはとってもそうは思えないけど、すごい苦労をしてきた人なのだった。
ちょっと親しくなった時、およそ、人はしないような、しなくていい苦労をしてきたと思うと言う。

なんだろうと思ったら、確かに大変。
旦那さんが経営に失敗して、家の表に黒塗りのベンツが止まって、中から数人、サラリーマンスーツとは思えないスーツ来た人が降りてきて家を囲んだ時とかね、椅子に骨が当たるほど痩せたわって…。
それだけじゃないのよ、と言う。

あの時は本当に、涙が出た。
つらくて、哀しくて。
だけど、初めてイギリス旅行した時、ああ、生きていて良かったと思った、と。

高校時代の友人は、非常に悲観的な人で、というか、ある日、高校生ながらこの人は悲観的なのが好きなんだなと思った。
要するに悲劇のヒロインに自分を置くのが、好き。
そんなの、本人に聞けばいいじゃないってことを、「この関係、ダメにしたくないの」と言いながら、ため息をつく。
もう20年ぐらい前になりますが、夏にちょっと怪我をした時、心配してくれながらも「とんでもない『年』になっちゃったね…」と言った。

えー、もうその年の評価が決定してしまうんですか。
そりゃ確かにひどいことだったけど、決定的に、致命的に人生にダメージというものじゃない。
最終的には自分が悪いと思ったし、他に楽しい事もあったから、そんなこと思ってもみなかった。

というか、私はあんまり深く物事を考えない、おバカさんなのかもしれない。
「おバカさん」って、自分で、「さん」をつけたな。
許して。
鈍感なのもあるんだろうな。

しかしそれで改めて、この人は悲観的な人だなあ…と思いました。
イギリス旅行行く人みたいな目に遇ったら、それこそ死んじゃうんじゃないかと。
そこで、ふと、「神様は乗り越えられない試練は与えない」と言う言葉を思い出した。

いや、あんまりだと思うこともあると思うけど、このイギリス旅行に行く友人なんか、まさにそうだなあと。
今、とっても幸せ、と友人は言う。
私もこういう人といると、パワーをもらえる気がして、会うのがすごく楽しい。

気持ちを明るく持つって、大変なことだけど、大事だなあと思う。
自分の経験から、他人を思いやれるのが大人だとしたら、この人は本当の大人だ。
たった一つの心配事は、留守中に、スイカとえんどう豆とトマトの木が枯れてしまわないかと言うことらしい。
はいはい、わたくしがお水あげに行っても、ようござんすよ。


単なる日常 | コメント(4) | トラックバック(0)

土曜日は、三毛猫ホームズ

2012/05/12 Sat 23:55

土曜日は、三毛猫ホームズの日。
今回は、女性恐怖症のはずの義太郎が恋に落ちる?!
それに対して、ホームズが「全部人の言いなり」と指摘。
だけど、最後に「あんたはあたしの言いなりになってりゃいいの!」と一言。

ホームズ、女性に心を奪われた義太郎にイライラ。
おお、それは嫉妬?
呼んでも来ないのに、自分以外、自分より関心を寄せていそうなものを前にすると頭に来てしまう。
猫を次々と増長させてしまう私ですが、あれは人間だったらすごい性格だけど猫には許される性格、猫の特権でしょう。

しかし、ホームズがちゃんと見ているというのが、わかりました。
ちゃんと演技している。
えらい。

石坂浩二さんが、おかしい。
おもしろくなってきましたね。
ホームズがいろいろと看破していそうです。


ドラマ | コメント(0) | トラックバック(0)
ラッシュの電車の中で、人に肘が当たっていようが、本に人が当たろうが、ぜーったいに本を読み続ける人がいる。
今日、会議を進める上で、どうしても読んでおかなければいけない本かもしれないと、解釈してみる。
しかし、チラッと入る文字は、西村京太郎の列車トリックだったりする。

失礼だけど、お顔を拝見すると、会社で融通効かないとか、とにかく困った人として噂になっている人と似ている。
結構、みんな、扱いに困っているだろうなとふと、思ってしまう。
他部署の人だけど、電車の中で大ゲンカしたという人がいて、すごく納得しましたもん。
社内でもトラブル多かった。

この時期になると、新入生も新入社員も、通勤に慣れてきた感じがしますが。
以前の課長は、電車に乗り込む時、両手を挙げて乗って、そのままにしていると言っていました。
痴漢になんて間違えられたら、人生終わりだからだそうです。
通勤ラッシュってどうしても知らない人と異常接近しているから、トラブル多くなるんですよね…。


単なる日常 | コメント(4) | トラックバック(0)
昔、職場で「日照権はお金では買えないんだよー」と言っているのを聞いたことがある。
「リーガル・ハイ」第4回。
このドラマ、ものすごくおもしろい!


今回はマンションが建つ為、日照権が侵害されると町内会が人権派と呼ばれる弁護士・大貫善三を立てて、ゼネコン相手に工事差し止めで争う話。
ゼネコン側の弁護士が古美門さん。
一見、強者のゼネコンの無理押しに思える案件だったが、法律的にゼネコンはまったく悪くない。

それでも見舞金を払おうというのは、むしろ誠意だ!と言う古美門。
マイホームに日が当たらなくなる、もうすぐ母親になる女性・桑田久美子と話した真知子はそれに反発する…という話でしたが、真知子が持って来た日照権の訴えには古美門は興味を示さない。
しかし、金になる仕事が入ったー!と向かうと、何とそれは相手側のゼネコン。

いや、おもしろかった。
大貫弁護士は大和田伸也さん。
古美門の家に大貫弁護士が向かうと、迎えるのは服部さんこと、里見浩太郎さん。

ここで何と!「水戸黄門」のイントロがかかる。
そう、昔、2人は助さん、格さんだったのだ!
爆笑!

こんな遊びを入れつつも、決してドラマ自体は遊びに走らない。
押さえるとこ、しっかり押さえている。
俳優さんたちも達者。

結果は、古美門の個別訪問による、町内会切り崩しにより、古美門が示談に持ち込み勝利。
プロ町内会長も町内会費の着服を暴かれ、古美門に賛成。
途中、正義感に燃える真知子に古美門は一軒の小さな工務店を見せる。

あの寺田工務店は、主人をなくし、今にも潰れそうだ。
だが、あのゼネコンの社長が昔のツテで面倒を見ている。
ゼネコンの業績が悪化すれば、工務店は仕事がなくなり、もうどうにも立ち行かなくなるだろう。
女手ひとつで頑張っているあの女性も、首をくくるしかなくなるだろう。

それを聞いて、そう言った側面もあるんだと、真知子は深く考える。
しかし、その時!
死んだと言われた主人が登場。
嘘ーっ!

そう、真知子を深く考えさせ、別の視点を持たせるところだった古美門の話は嘘だったのです!
これはすごい。
怒る真知子だが、古美門は言う。

これは嘘だが、そういう工務店はあるかもしれない。
要するに真知子のやっていることは、上から目線の同情なのだ。
そして、目の前にいる人間に哀れみをかけているだけだ。

…厳しいけど、古美門の言うことは正論。
目の前の人を助ける気持ちはわかるが、そればかり見ている真知子には、他が見えなくなっている。
視界が狭い、と。

こうなると大貫は人権派と言うが、ただ、巨大な相手なら誰でも憎いだけ。
実際には示談で高いお金を巻き上げ、成功報酬と名声を得たいだけ、という見方も出てくる。
結果としては古美門は、ゼネコンと住民にちゃんと落としどころを与えた。
集会場を後にする大貫は、古美門に向き合って言う。

「金が稼げて満足か」。
一拍置いて、古美門が返事をする。
「はい」。
「それならいい。がんばりなさい」。

古美門は笑っていたが、その顔は勝利の笑顔ではなかった。
勝利の苦味を知っている、痛みを伴なった笑顔だった。
そして、自分とは違う道を行くが、大貫の弁護士としての姿勢への尊敬も含まれていた。
古美門が大貫を認めているのが、大貫が古美門を認めているのがわかる。

マシンガントークで真知子をけなす古美門とは、違う顔。
堺さんは、セリフ以外のところで語れる人。
そして、去っていく背中で語り、こちらに大貫弁護士の背景を感じさせる大和田さん。
いや、いつもドラマを見て、こういう俳優さんは良いなと思う。

ラスト、問題になっていたマンションを購入する予定の若夫婦が、町のことを久美子に尋ねる。
笑顔で良い町ですよ、と久美子は答える。
日が差さなくなる庭でも、マンションの人と笑顔で話せる気持ちになった久美子。
だが、そのマンションの隣に更なるマンションが建ち、同じような問題が起きるかもしれないことを、隣に立つ真知子は言えない。

真実を明らかにし、正義を貫くのが弁護士と信じている真知子。
だが、正義と真実と、依頼人の為になることが、必ずしも同じでない場合がある。
その時に古美門は、依頼人の利益こそが自分の正義である、そしてそれで金を稼げることが自分の正義であるという信念を持つ。

しかし、真知子にはまだ信念は見つからない。
だから真知子は決めた。
いつの日か、古美門を自分が倒す!と。
それは信念に基づいて勝利する古美門を尊敬していることと、自分が一人前になるのに必要なこと。

服部さんが栽培している野菜に、影が差す。
マンションが建ちそうだ。
そうなったら、この家は日が当たらなくなる…?
すると古美門は「許さーん!」なのだった。

最初から古美門の家はお日様燦々であることを強調し、日照権の話になり、最後にこれで終わり方も気が利いている。
いや、いろんな立場と視点を描いてますね、これ。
最後に必ず、苦い味を残して終わるのも見事。
次週、何だかまずい大物に関わりそうで、古美門がガクガクぶるぶるで紅茶をこぼしているようで、見逃せない!


ドラマ | コメント(0) | トラックバック(0)
電車に乗ってましたら、目の前の広告に石坂浩二さんが出てました。
今、「暗闇仕留人」の、繊細でいつもどこか哀しい糸井貢を見ているので、つい、注目してしまう。
友人が「昔のホームドラマで優しくて、知的な二枚目を演じてて、あの頃、石坂浩二って素敵なお兄さんって感じで、すごく好きだった」と言う。

ああ〜、そうそう、そんな感じだった。
「女の子は、ああいうお兄さん、好きだよね」って、そうそう、そんな感じ!
だから「暗闇仕留人」を一番最初の放送で見た時、「へっ?!あの優しいお兄さんが?!」ってビックリしたんだっけ。

普段、殺し屋役とはまったく縁のないようなイメージの俳優さんを選ぶ。
視聴者を驚かせ、その俳優さんの新しい顔を見せる。
それが「必殺」の、殺し屋を演じる俳優さんの選び方だったとは…。
ホームドラマの優しいお兄さんとして石坂さんを認識していた子供は、まさにその「必殺」の戦略に乗せられたのでした。

こうして見直すまで、断片的にしか覚えていなかったんですが、それでも覚えていた印象深いシーンがいくつかあります。
まず、お雪さまご一行の悲劇、最後にそのお雪を食べるシーン。
そして、津川さんとの川の中のシーン。
津川さん、すごかったんですねー、貢を沈めて逆襲にあうシーン、覚えてました。

あやさんの衝撃のシーンも覚えてましたし、その後、何度か貢の武器が変わったのも。
それから、貢は絵が上手い!
実際、石坂さんは絵はプロ級だそうですが、貢は絵が上手いというのも覚えていた。

そしてもちろん、最終回。
いやー、子供には衝撃でした。
知ってる優しいお兄さんが死んじゃったような、そんな衝撃がありました。

途中の変貌や最終回の話からして今見ると、貢は死ぬべくして死んでることがわかるんですが、細かい話は忘れてました。
でも貢の死は、相当の月日が経っても覚えてました。
それほど衝撃だったんですよ。
「ど、どうしよう、あの優しいお兄さん ←まだ言ってる、が…」と、オロオロしました。


その後、石坂さんは、金田一耕助として日本中に認識されました。
あ、貢さん、生き返った…とは思わなかったですけど、何だかホッとしました。
それぐらい、貢の最期は子供には衝撃だった。

良く言われていることですが、古谷一行さんの金田一はすごく人間っぽい。
逆に石坂さんの金田一は、どこか、浮世離れしているところがある。
石坂さんは金田一耕助を、「相当の身分のある男の愛人の子」と設定して演じていたそうです。

なので人とは違った角度からものを見るし、子供の頃から我慢をしてきて、耐えること、自分を抑えることに長けている。
本心を人に明かさないし、喜怒哀楽もあまり表に出さない。
これを知って、「ああ、だから金田一は由緒ある家で、日の当たらない子供にスポットを当てた事件を掘り出すことができるんだ」と思えましたね。
やっぱり石坂さんって本当に知的な俳優さんなんだなー、と思いました。


そんな石坂さんが「仕留人」の糸井貢を演じたんですから、影響が「必殺」にも「主水」にもないわけなかったんです。
貢は「必殺」に対し、明確な答えが出ない問題を提起した。
糸井貢こそ、主水を屈折させた男。

主水は、いや、「必殺」の殺し屋たちは、貢の提起した問題に明確な答えを持たない。
殺した男の遺児の恨みの目を見た鉄が己代松に、「でっけえおつりが来たもんだ」と、割り切って言うぐらいしかない。
「必殺」は、いえ、全ての悪党を退治する時代劇に、貢は永遠の命題を突きつけたと言えます。

悪党を退治するのに、違和感を持つ。
こんな男を、裏の仕事に引き入れるべきではなかった。
そして、最期の仕事となったあの男を貢にやらせるのではなかった。
貢は、自分たちが殺してしまったのだ…。

さらに主水をもっと切なくさせたのは、そんな貢が死ぬ間際に言った一言だったと思います。
裏稼業に疑問を呈し、主水たちとはやはり異質な男に思われた貢が言った最期の一言。
息を吹き返して伝えた一言は、貢が最期だから言えた、彼らを仲間と思っていたからこその言葉だった。


「仕置屋」で最初、主水は裏稼業に戻るのに、かなり躊躇していました。
そしておこうが主水に被害者の手紙を読ませようとした時、暗い顔をして「金だけで良いんだ」と言う。
「仕留人」の時は大吉と嬉々として出会い、半次とおきんに話を持ちかけた主水が。
貢の死に様は、裏稼業に生きがいを感じていた主水を挫折させてしまった。

こんな役ができたのは、石坂さんが貢だったからでしょう。
もちろん、時代からすれば「仕留人」世界は、「仕置屋」世界には繋がってないんでしょう。
だけど、主水の中には貢がいる。
「仕留人」最終回を見て、これ以後、主水の中には貢が存在していたように思えてしかたがありません。


余談ですが、「仕業人」の「必殺」放送200回記念で、貢を演じた石坂さんがコミカルにお医者さんで登場したのは、うれしかったですね〜。


暗闇仕留人 | コメント(4) | トラックバック(0)
 | HOME | Next »