こたつねこカフェ

癖のある俳優さん、悪役さんが大好きです。時代劇、ドラマ、映画、俳優さんのことを好きに書いています。
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誰かと飲みたかっただけなのに~! ココだけの話 「王様の耳」#33

お酒を飲む機会が多い季節ですね。


女子高校生が会話している。
ねえ、知ってる?
コアラって凶暴なんだって。
観光客が頭なでようとしたら、ひっかかれたんだって。

かわいい顔して、わかんないよねー。
あたし?あたしは見た目どおりだよ。
かわいらしく、女子高校生は首をかしげて笑った。

その日、私、八頭田はただ、誰かと酒が飲みたかった。
ただ、それだけだった。
それがまさか、あんなことになろうとは。

エレベーターで同僚を誘ったが、用があるのでと断られた。
降りたところで、部下の沓谷という男を1人確保した。
ようし、1人確保。

でもこれだけじゃ、盛り上がりに欠けるなぁ。
やっぱり男2人じゃ。
そう思った八頭田の前に、エレベーターから黒いコートに黒いミニスカート、黒いレースの薔薇模様のストッキングのOLが降りてきた。

「お疲れ様」。
藤浦百合子、彼女はダメだ。
島田部長の愛人だ。

もう1人、ベージュのトレンチコートの女性が降りてきた。
笠沼洋子、彼女もダメだな。
家が遠いからすぐに帰ってしまう。
よし、次にエレベーターから降りてきた人に…。

降りてきたのは、宮入係長だった。
営業部の係長同士だが、八頭田とはほとんどなじみがない。
だが、単身赴任してきた1人暮らしだから誘っても問題はない。

八頭田は宮入に声をかけた。
「宮入さん、もう終わりですか?」
宮入は肩をすぼめ、小さくなってちょこちょこと歩いていた。
「今、沓谷くんと一杯やろうって話してたんですよ、どうですか。宮入さんもご一緒に」と八頭田は言う。

「あ、お酒ですか…」と宮入が小さな声で言った。
そこに沓谷が来て、「宮入さんも行きますか?」と言う。
「私なんか田舎者で、何のおもしろみもない男ですから…」。

八頭田は、知ってるよ、そんなことは、と心でつぶやく。
他に誰もいないから、誘ってるんですよ。
心の中ではそう言ったが、八頭田は「そんなこと言わないで行きましょうよ。同じ営業部じゃないですか」と言う。

「じゃあ…、ちょっとだけ」と宮入は言った。
「行きましょう、行きましょう」。
3人は居酒屋へ入った。

「とりあえずビール。宮入さんはどうします?」
「私は…。お酒を熱燗で」。
「おっ、いきなりお酒ですか」。
「宮入さん、もしかして相当いけるくちですか?」

八頭田に宮入は小さな声で、下を向きながら「いえ、全然強くないんですよ。お酒を一本、それ以上飲むと、ちょっと…」と言った。
そして顔をあげると、八頭田に妙なことを言う。
「いいですか。私のお酒は2本までです。それ以上飲みそうになったら、とめてください」。

宮入は、すがるように言う。
「お願いします。2本までですよ。お願いします」。
そして、「そうでないと…。翌日…。つらいことになっちゃいますから」。

八頭田は笑って「私も最近、翌日残っちゃうんですよ」と言った。
「約束ですよ、2本までです。お願いします」。
宮入が頭を下げる。
その真剣な表情、そこで私は気づくべきだった。

やがて、宮入は下を向いて、沈黙した。
八頭田は、こころでつぶやく。
こうなると思ってたよ、盛り上がるわけがない。
でもせっかく来たんだもん、この場をどうにかしないとな。

八頭田は明るい声で聞いた。
「どうです、宮入さん。単身赴任は」。
宮入は言った。
「すぐになれましたよ」。

「そりゃあ、良かった」。
「父親なんて、うちにいても無視されるだけで、いてもいなくても同じようなもんですから」。
「まあまあ、そんなこともないですから」。

そう言いながら、八頭田は思った。
何だろう、この卑屈さは。
完全に、心が捻じ曲がっている。
どうせどうせって、さっきからそればっかりじゃないか。

宮入が察したように言う。
「どうも、すいません。私、どうも話が暗くて。ムードを壊してしまうんです。やっぱり私なんか、誘わなかった方がよかったんじゃないですか」。

八頭田が、心でつぶやく。
何なんだ、こいつは。
せっかく誘ってやったのに。

八頭田は明るく、「宮入さん、そろそろパーッとやりましょうよ」と言った。
沓谷も「今日は帰しませんからねー」と言う。
「だからさ、宮入さんそんな景気の悪いことばっかり言ってたら、こっちまで暗くなっちゃうじゃないですか」。

「すいません、不愉快でしたか」。
「違うんですよ、男としての気の持ちよう!今ね、あなたは男として花のある時期を過ごしてるんですよ。東京の本社でばりかばり働くビジネスマンじゃないですか」。

すると、宮入がボソッと言った。
「この年、やっと係長のね」。
「そういう風に考えるから、ダメじゃないですか!人生ここからが勝負じゃないですか」。

宮入が飲みながら、「あ、この酒2本目ですよね」と手を止める。
「いいじゃないですか、まだまだこれからですよ」。
「ですから、あんまり酔わないように」と言った宮入を抑えて八頭田は、「いいじゃないですか、パーッと行きましょうパーッと」と言った。

やがて、酒が進み、酔った沓谷は島田部長に飲みに誘われたことを話した。
「たまんないっすよねえ、会長の息子だからって言ったって。なんなんだ、あの態度」。
沓谷が酔っ払って言う。
「えらそうに。自分が一番えらいと思ってるんですよ、バカ扱いですからね、宮入さんも気をつけた方がいいですよ」。

宮入は悩んでいた。
「どうしようっかなあ…。もう1本飲もうかなあ」。
そして、「もう1本だけ。絶対にもう1本だけ」と言った。
「そうですよ、宮入さん。やりましょうよ!」
そうして私たちは、越えてはならない一線を越えてしまった。

沓谷が愚痴る。
「いくら会社が組織だって言ったって、それを支えてるのは人間じゃないですか。だからサラリーマンってのは、人間としての思いやりがなくっちゃ、ダメなnですよ、絶対!」
「そうだ!そのとおり!」と八頭田が言った時だった。

「よく言うよ」。
暗い、重い声が響いた。
「何が思いやりだ。笑わせんなよ」。
宮入だった。

何だこいつ。
いきなりどうしたんだ?
八頭田が、心の中で戸惑う。

沓谷が言う。
「ダメなんですってば。思いやりなんて甘い人生観かもしれないけど、大事ですよ」。
宮入はいつもの小さい声ではなかった。
どすのきいた声で、沓谷を真正面から見据えて言う。

「そんなもんのどこが人生観なんだ。みんな僕に優しくしてください~って泣き言言ってるだけじゃないの。そんなもんは」。
宮入は口に手をやって言う。
「赤ん坊の、ばぶばぶと同じだよ。ははは」。

そしてカウンターの方を振り返ると大声で怒鳴った。
「おぅい!酒だ!熱燗をもう1本!」
八頭田は、今度はハッキリと、あわてた。
「宮入さん、楽しく飲みましょう」。

「楽しく?楽しく笑って人間関係を誤魔化して行こうってのが、このハムスターみたいな男の考えだろう?」
宮入は八頭田を見て言った。
「僕と仲良くしてよ~って、すり寄るだけの人生。そんなもんがえらそうに、思いやりなんて言うじゃないよ」。

八頭田はドギマギしながら言った。
「そういう意見もあるだろうけどさ」。
沓谷が割って入る。
「あのね、宮入さん」。

沓谷をきっと見据えて宮入は言う。
「宮入さん?」
宮入は沓谷を見て言った。
「気配りが大事だなんて言う男が上司に『宮入さん』なんて言うのか!ばかやろう!」

宮入が怒鳴った時、八頭田は思った。
しまった…、酒乱だ、この男は。
酒乱だったんだ。
とんでもない男を誘ってしまった。

八頭田は「もっと楽しく飲みましょうよ」と取り繕い、沓谷は「すいません、ムード悪くなっちゃいましたね」と笑った。
だが、宮入は笑わなかった。
「ムード?」

「ムードなんかで状況を判断するなよ!もっと頭使えよ、お前は。もっとも新入生歓迎会でセクハラまがいのゲームをして親睦を深めようとするような頭しかないだろうがな」。
それを聞いた沓谷が、完全に沈黙してうつむく。

八頭田が、心でつぶやく。
…すごい。
この男は相手の言われたくない部分を、確実についてくる。
怖ろしい男だ。

「宮入さん、そこまで言っちゃ。もっと楽しく酒を飲まないと」。
しかし、宮入は笑わなかった。
「楽しく楽しくってな。あんたはただ、その場をまとめて誤魔化すだけの係長か?大の男が『私は職場の潤滑油です~』?」
「そんな…、厳しいなあ、宮入さん」。

「厳しい?」
「いや、厳しいっていうか」。
「厳しかないよ、事実だよ。私は、事実を言ってるだけだ、八頭田さん」。
おどおどし始めた八頭田に宮入は強い口調で言う。

「人と話す時は、揉み手はよしなよ。みっともねえ」。
「は、はい」。
宮入はぐいぐいと酒を煽る。
カウンターを振り返り、大声で言う。

「おぅい、もう1本!」
振り返ると、宮入は八頭田に言った。
「それから、若い女の尻をあからさまに見るんじゃないよ。いくら見つめたって手に入らないものは入らないんだ。ひっひっひっひ」。
宮入は笑い出した。

普通じゃない。
完全にいってしまっている。
「何が東京本社だ。何が係長だ。リーダー面する暇があったらな、仕事とって来いよ仕事!」

宮入が怒鳴り、隣の席の客が帰って行く。
そして、宮入は八頭田のカバンから雑誌を取り出した。
「たかが係長風情で、無理してプレジデントなんか読んでんじゃないよ」。

ガタン!と宮入がテーブルを叩く。
何かが落ち、割れる音がする。
八頭田が心臓をドキンドキンさせながら、手をそっと伸ばす。
これ以上、酒に手を伸ばさせてはならない。

しかし、八頭田の手は宮入に抑えられた。
「そうだろう!」
宮入が怒鳴る。
「はい!」
居酒屋には、宮入とうつむいた沓谷と、八頭田以外、誰もいなくなった。

私はただ、誰かとお酒が飲みたかっただけだ。
八頭田がつぶやく。
翌日の帰り。

沓谷とエレベーターで一緒になった八頭田は言う。
「だめだぞ、今日は行かないぞ」。
しかし、沓谷は言った。
「違うんですよ。大変なんです、部長ですよ、島田部長」。

「部長が、どうしたんだ」。
「さっき宮入さん誘ったんです、飲みに行かないかって」。
驚いた八頭田は、沓谷を見た。
「もちろん断ったんだろう?」

「それが最初は何だかんだ言って断ってたんですけど、部長やけにしつこくて、東京での飲み方を教えてやるとか、だいたい君はダサいんだ。少しは垢抜けたらどうだ?最後には部長くやしかったら、もっとはじけてみろよ、って」。
「それで?」

「宮入さん、そういうことでしたらご相伴させていただきますって…。さっき2人で出て行きました」。
クラシック音楽が鳴っていた。
ちょうど、劇的なクライマックスだった。

背筋に冷たい物が走った。
そして宮入さんは…。
会社の廊下の掲示板に、張り紙がしてある。

そこには「異動」と書いてあった。
「宮入昭三 仙台支店」。
それは部長と宮入が飲みに行ってから、わずか1週間後のことだった。



うは。
いる、いる。
酒乱というか、酒癖が悪いという人。

笑って楽しくなるならいいですよ。
泣くならまだいい。
一番困るのは、絡む人。

暴れる!
乱暴になる人!
何があなたをそうさせる!

会社で大人しく、何でも「はい」と言って引き受ける男性がいました。
酒を飲むと、乱暴になる。
飲んで記憶がないっていうけど、わかっててやってんじゃないのかなあと思いました。
だって絶対、上に絡んで行かないですもん。

少なくとも、ある程度の冷静な判断が利いている状態と思われました。
しかし、翌日、送って行った同僚に土下座して泣きながら謝っていたことがあるそうなので、記憶がない時もあるのかな?
同僚だから良いと思って飲んで、絡んだ結果か。

後輩の女性にも「俺のこと、あんたはバカだと思ってるんだろう!」と絡んだことがあったらしい。
それで、冷静に後輩は「はい」と言ったらしい。
あまりの冷静さに、絶句して、その後は彼女には絡まなかったらしい。
まあ、彼女は別の部署から助っ人に来ていた人だから、その辺の判断は利いたんだろうな、との噂。

学生時代の友達の話。
彼女は、店を出て駅に向かう途中の道端で寝ちゃった。
そうしたら親切なタクシーが来て、止まってくれた。
だから、「ごくろー!」と片手を挙げて乗り込んだ。

それで家を聞かれて「うち!」と叫んで、豪快に寝込んだ。
目が覚めたら、見覚えのない場所だった。
毛布はかかっている。

目の前に鉄格子みたいなのがある。
へ?
ここ、どこ?

するとお巡りさんが来て、「あ、目が覚めたね」と言った。
えっ?えっ?
もしかして、留置所?!
私、暴れたんですかーっ!

「いや、道端で足投げ出して寝てるから、パトロール中に見つけて起こしたの」。
ええええ。
「何度起こしても起きなくて、パトカーに『ご苦労!』と手を挙げて乗り込んだら寝ちゃって、後は何度聞いても『うち行って!』って言うだけ」。

そ、それで?
「物騒だから連れてきたの。だけど酔っ払いも来るし、ここ一応、安全だからね」。
でっ、でも…。

「ダメだよ、女の子が正体なくすまで飲んじゃ。パトカーだったから良かったけど、危ないよ」。
はい…。
それで、つぶつぶみかんの缶ジュースもらって飲んで、帰ったそうです。
今からずーっと前の話ですけどね。

後で笑える話のうちは、いいんです。
でも人間関係を壊すような飲み方は、どうかと思う。
この宮入さんは上にも下にも、同期にもそれをやっちゃう人。
その点では計算してやってる感じじゃなくて、わけ隔てなく迷惑でいい?んですけどね…。

宮入さんは、いつもは小さくなっていて、大人しい人。
部下もちょっと侮るぐらい。
でもいつも鬱屈としたもの、抱えてるんでしょう。
しかし、大人しいけどいつも鋭く見てるんだろうな。

こんな人と飲んだら、私もめちゃくちゃ言われちゃうんだろうな、やだやだ。
翌日、つらくなるのは当たり前。
家庭内がうまく行ってなさそうだったけど、この酒癖が影響してるんじゃないだろうか。

八頭目係長は、渡辺いっけいさん。
こういう役やると、リアリティでは右に出る人がいない!
係長で本当にいそう。

最後は宮入さん、やっちゃいけない人相手にやっちゃいましたね。
部長が愛人持ってることに気づいていて、それを指摘もしたんでしょう。
これでまた、家族が呆れるんじゃないだろうか。

飛ばされて、そしてまた、この人は次の場所で同じことをするんだろうか…。
楽しいはずのコミュニケーションの場で、人間関係壊しちゃうんだ。
はあ…。
こういうの、治らないんでしょうか。


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1億円当たったらどうする?! ココだけの話 「ロト」#108

さて、今年も、3億円の当選番号が、そろそろ発表になります。
宝くじを部署全員でお金を出し合って、大量に購入していたことがありました。

1億円当たったら1人…、5百万円!
同僚「5百万!会社辞めます!」
課長「ばかっ!」


以下、ちょっと、いや、おトイレのネタがありますので、ご注意を。


「ロト買っちゃった~」と、はしゃぐ主婦。
もし1億円当たったらマンションのローン完済して、海外旅行行って、車をベンツに買い換える。
「…あたりっこないけど」。
急に冷静になる主婦。

1人、小料理屋で酒をすすっているお客・田中が1人。
今夜は大晦日、誰も他に客はいない。
50代半ばの求職活動はつらく、ローンの返済などを考えると暗い。
こうなってみるとわかるが、家族の絆なんて案外もろいものだな、と田中は春ちゃん、と呼ばれた女将相手に愚痴を言う。

金を運んでこなくなったら手のひらを返したように不満ばかり述べる。
最近、妻は高級ランジェリーのセールスを始めた。
スタイルが良くなる…、良く見えるという理由で下着1枚に何万もかける女の神経はわからない。
上の息子は大学に入ったばかりだが、学費ぐらい自分で稼ぐと言い出してホストのバイトを始めた。
情けないよと田中は、愚痴る。

下の娘は高校生だが、盛り場で補導され、停学中だ。
「顔はヤマンバみたいだし」。
女将が「ガン黒なんだ」と返す。
「髪の毛は外人みたいだし」。
「茶髪なんだ」。

「それに、月に1万しか小遣いをもらっていないはずなのに、10万も20万もするようなバッグ持ってたりする」。
「バイトしてんじゃないの?」
高校生の健全なバイトでそんなもの、買えるだろうか?
手塩にかけて育ててきたのに、自分と大して年も変わらないスケベ親父に…?
田中は情けなくて、涙が出てくる。

女将は「だぁいじょうぶよ!男親って娘のことになると、変な想像するんだから!」と言って、明るく親戚から送ってきたと牡蠣を持って来た。
「これはあたしからの、おごりじゃけえ!」
「ほお…」。
思わず笑みがこぼれる。

牡蠣なんて、今年初めてだ。
新鮮だと言う女将の言葉に、田中は一気に腹に流し込む。
途端に田中は勢いづいて、「春ちゃん!俺も一家の大黒柱だ!負けていられるか。そのうち、家族をあっと言わせて見せる」と言った。
そして、財布から1枚の紙を取り出して見せる。

「何これ?馬券?」
「あ、知らないの?ロトセブンって宝くじ。ほら、コマーシャルでやってたでしょ。毎週1億円のチャンスって」。
「あの、自分で数字を選べるってやつ?」

0から45までの数を7つ選ぶのだと、田中は教えた。
00、01、02、03、05、09、21。
「これね、俺の誕生日、げんかつぎ」。

1952年10月23日。
1952、1023を01、09、05、そして02、03と分けて余った2と1を一緒にして選んだ。
どのぐらいの確率で当たるのかと女将の質問に、田中は急に声を落として、天文学的な確率であることには違いないと答えた。

「でもなあ…俺だって」。
ガックリした田中の様子を見ていた女将は、言う。
「田中ちゃん、さっきから聞いてりゃあなた少し贅沢よ。学があるんだから、高望みさえしなけりゃ再就職先なんて、いくらだってあるじゃない」。

「それに家族の心が離れたっていうけど、子供なんて思春期になったらそんなもの。とにかく家族みんなが元気で働けるうちが花!」
そう言うと女将は元気良く、「地道にやんなさい、地道に!」と言う。
時間が経ち、今度はカウンターに田中、女将が席で飲んでいる。

女将に「そろそろ帰りなさい」と言われて、田中は自分のことなんて誰も待っていないという。
お勘定は女将に持つと言われた田中は、払う!と胸を張る。
「じゃ、1億円~」と女将は財布の中のロトくじを取り上げるが、「嘘~」と言ってすぐに戻し、代わりに千円札を取る。

その頃、田中の家ではロトの当たり番号の発表がされていた。
「1億円か…」。
家計簿をつけていた妻が、ため息をついている。
テレビの中で、アナウンサーが当選番号を読み上げる。

「00、01、02、03、05、09、21」。
妻の手が止まる。
夫のロトナンバーが書きとめられている雑誌を取り出し、ページを開いて確認する。
アナウンサーが、「メモのご用意を」と言う

「もう一度、ご確認ください。00、01、02、03、05、09、21」。
テレビの画面に、当選番号が出る。
画面を見る妻が、数字を指でなぞっていく。
「00、01、02、03、05、09、21…。うそおおおーっ!」
妻が絶叫した。

帰り道、途中で田中は自動販売機に寄りかかる。
買った缶コーヒーがこぼれる。
「あの生牡蠣が、良くなかったのかな…」。
田中が腹を押さえて、体を2つに折る。

初詣に行く途中の晴れ着の女性や男性が、田中をいぶかしげに見る。
田中は腹を押さえて走り出す。
その頃、妻は電話で「そうなのよ、1億円なのよ、1億円」と電話をしながら、腰を抜かしそうだった。
田中は道をひた走る。

「鮮度抜群だなんて…」。
その頃、女将は冷蔵庫から出した2つの牡蠣を見比べていた。
「え?」と首をかしげる。

「嘘っぱちじゃない!」
田中は公衆トイレに走る。
公園の銅像が笑っている。
トイレの中で、田中は気づいた。

紙がない。
自分も持っていない。
しかたなく、田中は財布の中のロトを取り出す。
当たりっこないよなあ…。

帰宅した田中を、家族が揃って迎える。
ずっと顔を合わせていなかった息子、そして娘が父を歓迎する。
しばらく笑顔を見せていなかった妻が笑顔だ。

「おかえりなさい!」
「寒かったでしょ」。
「おとおさんーっ♪」

久しぶりの家族、久しぶりの暖かい言葉、久しぶりの笑顔。
田中は思わず、涙ぐむ。
これだ、これが家族なんだよ。
春ちゃんの言う通りだ。

家族は俺を、うとんじてなんてなかった。
田中は、リビングに迎え入れられる。
暖かい家族の絆。
俺、がんばるぞ。

歓声。
ドアが閉まる。
そして…。
沈黙。

田中が後ずさりしながら、よろよろと出てくる。
顔が引きつっている。
先ほどのにぎやかさは、どこへやら。
田中家は沈黙していた。



1億円当たったら1人…、5百万円で同僚は会社辞めると言いましたが、課長は辞めないそうです。
その代わり、気に入らない仕事はぜーんぶ、断る。
だって出世なんてもう、関係ないもんねーと。
「転勤?お断りします」。
言ってみて、「くーっ!気持ちいいだろーなーっ!」

1億円当たったら、どうする?
マンション買う!
宝石!
株買う。

まず、一晩で百万使う。
みんな連れてったげるからねー!
わー!
…世界一、どーでもいい話。

当たらないわよ、絶対当たらないと言う経理の先輩は、じゃあ買わないのかといったら、しっかり出資。
そう、万が一、当たってみんなが喜んでいる時、自分が買ってなかったら…。
考えたくない!

でもね、当たらないのよ、絶対。
じゃあ、買わないんですね。
ううん、買うわ。

くじって、こんなもんですよね。
悲劇喜劇を巻き起こす。
銀行では高額当選者に、「心得」のような小冊子を渡すとか。
妙な団体から寄付だの何だのって、いーっぱいやってくると聞いた。

人生狂う人、いますよねえ…。
2億円当たって、殺されちゃった人もいるし。
人生の運、使い果たしたのかなあって言ったけど、これはもう、あんまりだって。

でもね、田中さん。
牡蠣に、貝類に当たったら、命にかかわるって聞きましたけど。
そうか、田中さん。
とにかく、「当たる」運命にあったんだ。

で…。
これからの田中さんは、大丈夫なんだろうか。
家族は田中さんを許すだろうか。
これを知った女将は…。

うーん、ありえそうな、悪夢な話だった。
ばっちい系の話は苦手なんですが、うまいところ突いてた!
しかも、田中さんがおもしろいから、そんなに悲壮感はなくて笑っちゃった。
キャスト、田中さんは田山涼成さん、女将は山口美也子さんでした。


脱出したい~! ココだけの話 「ガレージ」#94

男の人のどこに魅力を感じるか。
やっぱ車の運転上手い人って、いいよね。
女子高校生の、そんな話から始まる。

帰りは、明日の夕方だと言う夫は京都へ出張。
妻に、車に絶対乗るなと夫の正太郎は釘を刺す。
新車。

「お前には絶対車庫入れは、無理だ」と正太郎は言う。
キーを持って、振り返って「ほんとにさわるなよ」と妻に言って、夫は出て行く。
言われた妻の淳子は、ガレージを振り返る。

夫が出かけると、妻はビーチで使うプールやら膨らましたビニールの怪獣やらを壁に押し付け、ガレージの壁との間にクッションを置く。
こうすれば、壁に激突はしないだろう。

やるなと言われれば、やりたい。
乗るなと言われれば、乗りたい。
「それが人情よね」とつぶやき、淳子はハンドルを握る。

エンジンをかける。
「新車だって車は車。マスターしてやるわ、車庫入れ!」と言うと、淳子は車を発車させる。
そのまま道路に出て、そのまま戻る。

車庫入れの練習。
案外、素直に入れられた。
「何だあ、簡単じゃない」。

自信をつけた淳子は、雪やこんこん、あられやこんこんと鼻歌を歌う。
しかし道路に出た途端、手間取ってエンジンをふかした為、車は急激に乱暴に動き、ガレージの壁に危うくこすりそうになった。
淳子は冷や汗をかく。

その頃、横浜のホテルの一室では淳子の夫の正太郎が「恵子ちゃんの為に奮発したんだぞ~」と若い女性に向かって両手を広げていた。
恵子と呼ばれた女性は「ありがと、大好き!」と正太郎に抱きつく。
そこに、電話がかかってくる。

正太郎は出ない。
いぶかしげな恵子に「出ないの?」と言われ、正太郎は「俺が出る」と言って電話に出た。
「もしもし、ああ大丈夫、順調だよ。何かあれば携帯に電話しろよ。ここはハリスさんの部屋なんだぞ」。

正太郎はそう言って、電話を切る。
「ハリスさんって誰?」と恵子が聞く。
「取引相手」。

実はこの部屋は接待の為、会社が借りた。
だが急にハリスという取引相手が来日できなくなり、もったいないからそのまま借りたのだった。
それを聞いた恵子がつぶやく。
「何が恵子ちゃんの為、よ」。

その頃、淳子もまた、夕飯を1人、食べながらつぶやいていた。
とにかく明日。
「ダイジョブかな、あのままで」。

ガレージから、車の前部、フロントガラスまでが、道路にはみ出ている。
三角の、非常を知らせる合図が道に置かれている。
夫の正太郎はシャンパンを抜き、恵子と乾杯している。

明日はディズニーランドに行きたい、と恵子。
誰に会うかわからないので、外には行けないと言う正太郎に、「つまらない」と恵子が膨れる。
なだめようとした夫に、恵子はルームサービスの豪華な食事を食べ始めた。

翌日、淳子は再び車庫入れにチャレンジする。
上手くいかない。
ため息が出る。

すると、後ろからクラクションが鳴った。
淳子の車が道路を占領している為、車が通行できないのだ。
気がついた淳子は、あわてて車を出してどこかへ出発してしまう。

道を走りながら淳子は「前進は何の問題もないんだけどな。快適だわ」と言う。
スーパーに着いた淳子は、「これだけ広いスペースがあれば簡単じゃない」と言って車を止めた。
淳子の車は2台分のスペースを占領して、駐車スペースには斜めに入っていた。

戻ってきた淳子は「こうなったら前から入れるしかないか」と言い、車を頭からガレージに入れた。
「やったあ!」
成功した、そう思った瞬間に、シャッターが上から下りて来て閉まり、暗闇になる。

ガラガラという音。
「きゃー!。な、何?」
焦った淳子だが、シャッターが閉まっただけとわかったので、ドアの外に出ようとする。
だが…。

ドアが開かない。
運転席のドアの向こう、壁にタイヤが立てかけてあった。
それでドアがふさがって、開けられない。

そこで淳子は助手席から降りようとしたが、同じく、タイヤが弾力を持って淳子の開けようとしたドアを押し戻す。
後から出ようとしたが、後の壁には淳子が自分で置いたビーチマットがあって、これがまたドアをふさいでいた。

「何だあ、ビーチ何とか…。ようし!」
淳子が思いっきりドアを開けるとタイヤが揺れ、今度は上から様々なものが降って来た。
上からダンボール箱など、さまざまなものが落ちてきて、完全にドアをふさいだ。

「まずい、で、出られない…!」
淳子は窓から出ようとしたが、無理だった。
ドアは開いたが、荷物に遮られ、淳子の体が途中でつかえて外には出られない。

その頃、正太郎はホテルで、恵子に「プールならいいでしょう」と言われている。
だが、正太郎は「ホテルにも温水プールがある」と答える。
本当にホテルから一歩も出ないつもりの正太郎に呆れた恵子は「ばっかみたい」と言い、「あたし帰る」と立ち上がった。

ガレージの中。
淳子は寒くなってきた。
エンジンをかけて、あったまる。
「怒られるだろうなあ」。

ある日の夕食時だった。
テーブルで向かい合った、淳子と正太郎。
淳子は「今度、車庫入れやらせてくれる?」と聞いた。
正太郎の答えは「ダメだ」だった。

「どうして?」
「女は空間認識力が弱い、車庫入れは無理なんだ。これは脳の問題。生物学的な事実なんだ」。
「何の為に免許取ったんだか。あなたが俺の送り迎えの為に必要だから取れって言うから、取ったんじゃない」。
淳子がそう言うと「俺がぶつけてからなら、運転していい」と正太郎は言った。

ガレージの中に、排気ガスが充満してくる。
…排気ガス!
気づいた淳子が、ゴホゴホと咳き込む。

思わずクラクションを鳴らし、誰かに気づいてもらおうとするが、表はちょうど、選挙カーが通っていてわからない。
家の中で、電話が鳴っている。
恵子に去られた正太郎が、かけてきていた。

淳子は出なかった。
出られなかったのだが、正太郎は思った。
「おかしい。あいつがこんなに、長時間家を空けるなんて」。

正太郎は。考える。
まさか浮気?そんなことできる奴じゃない。
…それとも何か気づいているのか?

次々と、正太郎の友達が頭に浮かぶ。
1人は言った。
「やってないと言い張るべきだよ。例え、裸でベッドにいるところを見られてもな」。

別の友人が口を開く。
「そりゃお前、謝るしかないよ。どんなに罵られても、謝る。謝って謝って、許しを求めるんだよ」。
後輩が言う。
「女房に殺してやると言われ、車で追っかけ回された奴、知ってますよ」。

正太郎は不安になってきた。
「どうしよう…、まさか」。
ガウン姿の正太郎は、ベッドに後ろ向きに勢い良く倒れ込む。

ガレージの中。
寒くて、手をこすり合わせる淳子。
時計は午後6時24分。
淳子が、体をムズムズ動かす。

目をやった隣に、スーパーのビニール袋。
やがて、何故かビニール袋から買い物したものが出されている。
そしてビニール袋がしっかり、結ばれている…。

「寒う…。まさか凍死なんて」。
淳子がエンジンをかけ、暖房を入れる。
ホッとしていた淳子だが、再び、排気ガスに気づく。

排気ガス!
あわててエンジンを止める。
時刻は午後6時38分。
新聞の見出しが、頭に浮かぶ。

「排気ガス中毒死 自宅ガレージ内で主婦死亡杉並区」。
テレビのニュースが伝えている。
「昨夜遅く、東京杉並区西永福の自宅ガレージ内で、森淳子さん40歳が自家用車の中で死んでいるのを帰宅した夫の、正太郎さんが発見しました…」。

画面には、「ガレージで主婦窒息死」の文字。
「警察の調べによると、淳子さんは車庫入れに失敗し…」。
淳子は叫ぶ。
だめえええ。

デジタル時計の青い文字が示す時刻は、午後7時32分。
家の中で、電話が鳴っている。
午後10時7分。
淳子は正太郎のことを考える。

「何で?何で帰ってこないの?まさか、浮気してんじゃ…」。
喉の渇きを覚えた淳子は買ってきた豆腐パックを開き、中の水をすする。
「あ、まず…」。

午後11時34分。
ガレージ内は、ますます寒くなってきた。
このままだと、死ぬ。
そんなの、いや。

「いやああああ!」
淳子はクラクションを鳴らす。
だが周囲は、静まり返っている。
「助けて、助けてー!」

「何でこんな目にあわなきゃなんないの?」
泣き顔になる淳子。
「何で!あたし、なんか悪いことした?」

「だいたい、全部あの人のせいじゃないの。あたしに免許取れって言っておいて、免許取った途端、新車に買い換えて、後は乗るな触るな洗車もするな。
オマケにあたしは、こんなひどい目にあってるのに、自分はのうのうと遊んでるんだ!絶対!」

淳子が肩で、はあはあと息をする。
キッとした表情で後ろを見る。
意を決したように、エンジンをふかす。

あたしが死ぬか、車が壊れるかどっちかだわ。
淳子が思い切り、アクセルを踏む。
車はシャッターに激突したが、ガレージの外に出られた。

「外に出られた!」
雪が降っていた。
車の表面に見る見る薄く、雪が積もっていく。

「…出られた!」
淳子は、車の外に出た。
すると…。

車の背後には、腰を抜かして地べたに座り込んでいる正太郎がいた。
はあはあ、と息をついている。
淳子が正太郎に気づいて、驚いて駆け寄ろうとした時。

「俺が…、俺が悪かった」。
正太郎が泣き顔で叫ぶ。
「え?」

京都名物の八橋の箱が、タイヤの下で潰れている。
東京駅で買ったであろう、紙袋も。
「え?」
空を見上げる淳子。

雪が降っていた。
「…雪!」
おののいている正太郎をよそに、淳子の声は、はずんでいた。



車庫入れ!
運転!
私も2年前に、ペーパードライバーを返上しようと、教習所で練習しました。

家の車庫入れはできるようになりましたが、やっぱりねー。
苦手というか。
怖いです。

隣に車があると怖いし、家の近所のスーパーの車庫は狭くて「入れにくい」と評判だし。
入れたことはありますが、空いてましたからね。
あれがビッシリ車がいたら、できたかな。

駅の近くの銀行は大丈夫だったものの、駐車場の入り口が坂で、せまい銀行の車庫入れはちょっと手間取ったし。
友人は遠くの、誰もいないところに止めると言ってました。
それで戻って自分の車の隣や前後に、他の車が並んでると、涙目になるそうです。
一番最寄りのデパートは、車庫入れサービスをやるようになりました。

やっぱり、みんな苦手なんだ、車庫入れ。
しかし、この話は怖かった。
いかにも自分が陥りそうなことで。
追い立てられて道路に出て運転しちゃうとか、車半分道路にはみ出してるとか。

ガレージに閉じ込められちゃうとか。
もう、全部ありそう。
最後に主人公が「あたしが何か悪いことした?」ってパニックになって言う言葉も、言いそうで。

9年前の作品だから、主人公は携帯も持ってなかった。
今だったら、携帯で何とか助けを求められるかな?
ガレージだからダメ?

夫の正太郎は淳子に、ちょっと傲慢そう。
面倒くさそうに、偉そうに口をきく。
でも恵子ちゃんには、あま~い声でデレデレな態度。
この辺り、正太郎の小心者ぶりが出てる。

会社が取った部屋というせこさもあって、恵子ちゃんは出ていっちゃう。
そして正太郎、いばっていたのに電話に出ない淳子に段々、不安になっていく。
でもこれ、ホテルキャンセルしなくて、後でハリスさんが来なかったこと、わからないんですかねえ?

恵子に去られて、いる必要がなくなった正太郎が戻ってくるわけですけど…。
決死の淳子さんが運転して、ぶち破ったガレージのシャッター。
その後ろで、へたりこんでる正太郎。
偉そうな態度はどこへやら、泣き叫ぶように、お詫びの言葉を吐く。

本来の小心者が出たというか、空威張りだったというか。
しかし、その後の淳子さん、わかってないのか、解放された喜びからか、空を見上げて、「雪!」とはしゃぐ。
寒かったのは、外が雪だったからなんですね。

自分に危険さえなければ、自然の美しさやイベントを素直に喜べる。
ああ、生きてるって素晴らしい。
脱出した高揚感で、ライフ・イズ・ビューティフルとでも言いたくなるような淳子さん。

そうそう、淳子のもじもじ、そしてあのスーパーの結ばれた袋、あれは…、何(笑)?
豆腐の水飲んで、喉の渇きを癒す。
なかなか、極限状況の行動。

日常に潜む危険。
さてこの後は、修羅場?
お互い、悪いことがあるから、浮気も車もガレージも、上手く納まって終わり?

ガレージの様子が、本当に寒そう。
空気が冷え冷えしている。
冬の寒さが伝わってくる。

淳子役は、なくなった深浦加奈子さん。
ほとんど1人芝居。
余裕から焦り、パニック。
思わず、共感。

見ていて、楽しいやら、怖いやら。
リアルに感じさせてくれる。
今、生死に対して敏感になっていることは確かですが、それだけじゃない。

これ見ると、深浦さんが上手い女優さんだってことがわかる。
そういう作品が残っていて、女優として良かったなあと思います。
この時期に見ると、冬の冷え冷えとした冷たいガレージの空気が実感できるドラマです。


ココだけの話 「留守番電話」#110

冒頭の主婦のおしゃべりにもあるように、留守番電話って便利ですよね。
家にいる時、電話が鳴っても留守電になるまで出ない、って。
セールスと話さなくて済む、と。
それが、何気ない道具が、日常に奇妙な恐怖をもたらす。


OLの千香(佐藤仁美)がある夜、帰宅すると3件の留守番電話が入っていた。
1件目はスキーの誘い、2軒目は実家の母から、そして3件目。
「もしもし、田辺です。夕べはあなたのような方とお近づきになれて、とても楽しかった」と、それは知らない男からのメッセージだった。

声はちょっと女性的で、笑いを含んでいる。
「田辺?田辺って誰?」
千香のいぶかしげな顔をよそに、留守番電話は話し出す。

「ところで夕べあなたにお話した、例の契約の件ですが、さっそく準備にとりかかろうと思います。ああ、ご心配なく。仕事は私のほうから始めます。ではまた」。
「例の契約って何のこと?」
「再生が終わりました」と、留守番電話が話した。

夕べは残業で誰ともお近づきになんて、なっていない。
「間違い電話ね、きっと」。
千香は留守電を消去した。

翌日、千香が帰宅すると、やはり留守電が入っていた。
千香がボタンを押すと、「もしもし田辺です」とあの声が入っている。
「また?」
千香の前で電話は話し出す。

「準備は着々と進んでますよ。今日私が何をしたと思います?あなたのおっしゃっていたあの男を、一日つけていたんですよ」
そう言うと田辺の声は一層、笑いを含んだ声になった。
「あの男、自分に何が起きるか知らずに…」。

田辺は、ウフッと笑うと「夜なんかご機嫌に酔っ払ってね、急な石段を登って、家へ帰って行きましたよ」と言った。
そして次には声の調子が変わって、冷酷な感じになると「無防備な人間つけまわすのってのは、案外楽しいものですね」と言うと、「ではまた」とうれしそうな笑い声になって電話は切れた。

千香は同僚に、その話をした。
同僚たちは、その田辺って男は、携帯に相手の電話番号間違って登録しちゃったんだろう、と言った。
千香が「間違ってます」と言わない限り、間違えたままだと言ったが、千香は、「でも何か気味悪いんだよね。その田辺って人。声が普通じゃないって言うか…」と言った。

「誰かつけまわしてるって言ってたし」と千香が言うと、同僚たちは「えー!」と気味悪そうに声をあげたが、1人が「相手が、わざとそいつに出鱈目な電話番号教えたんじゃないか」と言った。
その適当な電話番号が、千香の電話番号だったのではないのか、と。

千香が帰宅すると、暗い部屋の中、留守番電話の着信ありのボタンが赤く点滅していた。
千香は電話をじっと見つめる。
電話は点滅し、千香の顔を赤く照らしている。

意を決して、千香はメッセージボタンを押した。
しかし流れてきたのは、友人の明るい声でのスキーの誘いへの返答のメッセージだった。
拍子抜けした千香は、「気にしすぎだよね!そんなことより、スキーだ、スキー!」と言った。

そして、千香が部屋でくつろいでいると電話が鳴った。
千香は明るく「はい」と電話を取ったが、電話からは「もしもし、田辺です」と言う声が聞こえた。
その途端、千香は反射的に電話を切ってしまった。

電話が再び鳴る。
何度目かのコールの後、「ただいまでかけております。ピーという音の後に、お名前とご用件をお話ください」と留守番電話の機械的な声が流れる。

「田辺です。…そこにいるんですねぇ」と、電話の声がはずんだ。
田辺は、「そんなに怖がることないじゃないですか。あの男を殺すのは、あなたではなく、この私なんですから」と言った。
千香は、何言ってるのこの人…と電話を見つめる。

田辺の声が囁く。
「大丈夫、うまくやりますよ。明日の夜の11時頃には、あなたの望んでいたとおり、あの男はちゃあんと死体になっています」と田辺は言った。
そして「あなたは念の為、ずっと誰かと一緒にいてくださいね」と言うと「ではまた」と電話は切れた。

この人、明日の夜、誰かを殺すつもりなんだ…。
千香は思わず警察に電話した。
「もしもし、人が殺されそうなんです」と言った千香に警察は、「おちついて。場所はどこですか」と聞いた。

「場所は…、わからないんです」と千香が言うと、「場所がわからない。今あなたがいる場所がわからないんですか?」と聞いた。
千香は「いえ…、殺されるのは明日なんです」と言った。
「明日の夜、殺されるんです」。

警察は「誰が殺されるんですか」と聞いた。
千香は一瞬、言葉に詰まったが、「それは…わからないんです」としか答えようがなかった。
「わからないって、どういうことなんですか?」と警察が聞いた。

「明日の夜、男の人が…」と千香は言いかけたが、警察は「え?何ですか?」と言った。
千香は沈黙してしまい、警察は「何です?もしもし、どうしました?」と聞いてきた。
「いえ、いいんです…。すいませんでした」と要領を得ない答えしかできず、千香は電話を切った。

千香は、田辺が誰を殺そうとしているか知らない。
田辺という男のことも名前以外、何一つ知らない。
その名前が、本当かどうかさえ。

「明日の夜の11時ごろに、どこかで1人の男が殺される…」。
千香は窓を開け、夜の町を見渡した。
外から見える千香の姿は部屋からの逆光で、青く浮かび上がった。

翌日、浮かない顔の千香を心配した同僚たちは、「気晴らしにワインのおいしい店に行こう」「留守電なんてしばらく切っておけばいい」と食事に誘った。
千香は最初は元気がなかったが、「そうね」と言うと、同僚たちと夜、食事に行き、カラオケで騒いで帰宅した。

夜遅く、千香が帰宅する途中の道に、赤いサイレンの灯りが反射していた。
警察と救急車が来ており、警察官が急な石段を降りて来るのが見えた。
千香が足を止めると、近所の主婦が2人、話をしていた。

「何か事故みたいよ」と1人が言って、黄色いテープが張られ、警察官が立っている前で向こうを指差す。
そして「あそこのほら、急な石段から男の人が転げ落ちたんだって」と言うと、自分の首を押さえ、「酔っ払ってたのねえ、首の骨、折っちゃって即死らしいわよ」と言った。
その言葉に千香が首を伸ばすと、石段の下には白いチョークで人型が描かれ、そのちょうど首の場所には、どす黒いものがたまっていた。

千香は思わず顔をしかめたが、次の瞬間、田辺の半笑いの、妙な抑揚の声が頭の中に蘇った。
「急な石段を登って、家へ帰っていきましたよ」。
「明日の夜の11時ごろには、あなたの望んでいた通り、あの男はちゃあんと死体になっています」。
千香は、腕時計を確かめた。

11時過ぎだった。
千香は、急いで家に戻る。
ベッドサイドの電話は赤く点滅し、留守番電話が入っていることがわかった。

再生ボタンを押すと、「田辺です。あの男は死にました」という、あの声が流れ出した。
田辺は声に笑いを含んだあの声で、「人間の首って変な風に折れ曲がるんですね。笑っちゃいました」と言った。
そして声から、すっと笑いが消える。

「ところでこれで例の契約の半分は終わったわけです。あとはあなたが私の言ったあの女を始末してくれれば、例の契約は全て完了します」
留守電が、千香を赤く照らす。
じゃあ、例の契約って言うのは…。

フフッと、田辺が笑った。
「初めてあなたとお近づきになったあの晩」。
田辺の声が、また笑いを含むのをやめた。
「私、言ったでしょう。この契約は冗談ではないんだって」と言うと、「ではまた」と言って電話は切れた。

「再生が終わりました」。
機械的な留守番電話の声が、そう伝えた。

数週間後の、ある天気の良い日。
千香は、部屋の掃除をしていた。
あの夜から、千香はすぐに電話番号を変えた。

以来、田辺からの電話はない。
でも田辺が誰かに持ちかけたはずの交換殺人は、まだ終わっていないはずだ。
田辺のメッセージは、相手には届いていないのだから。

田辺が何をしたか知っているのは、私1人だけだ。
今でもふと、不安になることがある。
田辺が私の存在に気づき、私を見つけ出すのではないかと…。

タオルを絞っていると、電話が鳴る。
千香は動きを止め息を詰めて、電話を見つめる。
「ただいまでかけております。ピーという音の後に、お名前とご用件をお話ください」と機械的な声が流れる。
ピーッと鳴って、録音ボタンが入る…。



9年前のドラマなので、今なら留守電じゃなくて携帯電話の話になるのかな。
この、田辺の声がうまい!
笑いを含んでいて、妙な抑揚つけていて、気持ち悪い。

かと思うと、これが田辺の本質、といった感じの冷酷で偏執的な声に変わる。
こんな声で間違い電話がかかってきたら、相当怖い。
声だけでかなり、怖い。

しかも、最初は何の話かわからなかったけれど、それが交換殺人の契約だとわかる…。
これはもう「違いますよ」って言えない。
言った途端、田辺の反応が怖い…。

間違いメールって言うのは、何年か前、携帯に入ってきたことありますけどね。
いや、中学の同級生に同じ苗字の人がいたから、「あれ?同窓会?」って思っちゃったんですけど、知らない内容、知らない人だった。

友人に来た間違いメールは、サークル内の噂話みたいな内容だったけど、最後に「ココだけの話」ってあったので「違ってますよ」って言えなくなっちゃったんだそう。
それでどうしたかって聞いたら、放置しておいたら、数ヵ月後にまた来たらしい。

間違ってるの、わかってないのか…と思ったけど、「ココだけの話」って噂話だから、ますます「間違いです」って言えなくなっちゃったんだそう。
それでわかったんだけど、間違いって告げられるとしたら、一番最初にメール、または電話を受けた時だった、と。
結局どーしたの?って聞いたら、着信拒否にしたらしい。

ここでちょっと気になったけど、千香は110番にかけてました。
110番とか119番ってこっちが電話切っても、切れないですよね?
まあ、いいのかな、そんなことは。

そういう設定はまあ、置いておいて、改めて電話も恐怖の対象になるんだなと思いました。
警察に電話してらちがあかなかった千香が窓を開けて外を見るんですが、外から千香を見た青白いシルエットとか、映像的にもうまい。
電話の着信ありのランプが赤で、暗い中点滅しているのも不安感を煽る。
家のは、黄色です。

そうそう、「ココだけの話」サントラ盤プレゼントのお知らせがあったんですけど、この田辺さんでした。
こういうところまで、この番組ってうまかったです。
小品ながら、凝って大事に作っていた。

田辺の契約相手の女性はどうなったのか、わからない。
どういう事情があったのか、わからない。
約束が果たされないとわかった田辺が、どういう行動にでるのかもわからない。
最後にかかってきた電話が誰からか、わからない。

ここで話は終わるので、非常な不安感を残します。


ココだけの話 「意地」#134

部長代理の春日部(金田明夫)には、勤務5年目の川口(竹沢一馬)という部下がいる。
イケメンで性格も良く、仕事もできる川口は何をやってもそつなくこなす。
例えば、春日部が髪の色を変えてきたことを指摘すると、女子社員は愛想笑いをしながら不愉快そうだが、川口が「似合ってますね」と笑顔で言うと、笑顔で返す。

席を外している部長に来客があったので、応対に出た春日部だが、相手は外国人だった。
うろたえる春日部に対し、きちんと応対する川口。
しかも川口が相手をしている間、春日部は新商品のラインナップを持ってくることになった。
春日部はパソコンも上手く扱えない為、メールの添付書類は上手くプリントできないし、コピー機も上手く扱えない。

自分がそんな羽目になったことに密かに腹を立てていたところ、得意先から見積書の桁数が違っていると苦情の電話が入った。
平謝りの春日部は、ここぞとばかりに川口を呼びつけ、素直に頭を下げる川口をみんなの前でねちねちと説教。

だが、説教しているうちに気がついた。
その見積書を作ったのは、自分だと。
しかし春日部は、素直に謝れない。
「それぞれのミスをカバーするのが、チームってもんで」などと言いだし、

「意地張っちゃってさ」。
「ほんと」。
女子社員たちの軽蔑の、まなざしが注がれる。

お昼ご飯で相席になった部長は自分の代理なのに、大口の契約を取ってきた川口を誉め、ああいう若い社員に頑張ってもらいたいと言う。
翌日の接待にも、評判のいい川口を連れて行きたいと言われる。
イライラの余り、トウガラシの瓶の蓋を外し、うどんを真っ赤にしてしまう春日部、苦笑する部長。

会社帰りのスポーツクラブ。
春日部が帰ろうとしていた時、ランニングマシンに川口がやってくる。
「あ、部長代理」。
「川口くんか!君もここ、使ってたの!」

「いつもはプールだけなんで」。
「あ、そう」。
あいつにだけは負けたくない…!
春日部は1人、川口に意地を見せる。

川口と並んで春日部は、ランニングマシンの上に乗る。
「部代、今日はご迷惑をおかけしてすみませんでした」と言う川口。
「いや、いいんだよ」と答える春日部。

どんどん負荷をきつくしてトレーニングしていく川口。
マシンには心拍数が表示される。
ランニングマシンを使いながら春日部は、「ここ数年はわが社も勝負どころだからな」と話しかける。
「それでなくともね、アウトソーシングとかで管理部門はどんどん縮小されている…」。

川口は走りながら素直に、「そうですね」と言った。
「作るほうはいいんだ。生産性の向上とかね、世界標準とか言ったっていいものを作ればいいんだから。しかしね、これが売れなければ話にならん。いつだってしわ寄せはこっちに来るんだよ」。
「おっしゃるとおりです」。

川口は春日部の説教に同意しながら、どんどん、かかる負荷を上げていく。
春日部は一緒になって、川口と同じ負荷にしていく。
「企業環境は、しっ、熾烈を極めるばかりだっ」。

息を切らしながら、汗だくになりながら春日部は喋り続ける。
「確かに、問題です」と答えながら走る川口。
春日部の心拍数が110、124と上がっていく。

「そっ、そんな時代で個人のミスが企業に与える影響はっ、はっ、はかりしれないっ、ものがあるっ。たかが見積もりのゼロ一つと思うかもしれないが、そっ、そこが、か、肝心なんだっ。なっ、そう思わんかっ」。
「全く、耳が痛いかぎりです」。

川口がまた、負荷をグレードアップさせる。
横目で見ていた春日部も、同様にダイヤルを回す。

「きっ、危機管理、意識ってのが、も、問題になってくるんだ。り、リスクマネージメント、わかるねっ」。
「わかります」。
心拍数が140、141、142、144と上がっていく。

「男ってのはね、はあはあはあ、ひとたび、外に出たら、あ、七人の敵がいるというけれど、はっ、はっ、はっ。同じ、組織の一員とはいえ、い、いつなんどき、足元をすくわれるか、わかったもんじゃない。昨日の味方は…、はっ、はっ、はっ、きょうのてきっ。そう思わんかっ」。

「それもありますね!」
ニコニコしながら走る川口は答え、さらにグレードを上げる。
「そういうときこそ、いつっ、いいいかなる自体に遭遇しようと、日々、はっ、はっ、はっ。鍛えられたっ、精神とっ、肉体とで」。

春日部はもう、足がもつれている。
心拍数は151から156に上がっている。
「のりこえうっ、うっ」。
もう舌ももつれてきた。

よれよれしながら春日部は手を振り上げ、熱弁をふるう。
川口はさらに負荷を上げる。
「ごふっ、ごほっ、ひれはれほれ」。
「今後は川口、肝に銘じて今後は同じ失敗をしないよう頑張ります!」

そう言った川口はマシンを止め、「それでは、お先に!」とひらり、と降りた。
走り続けている春日部に、「今日は妻が残業なんで、僕が夕食を作る番なんですよ。それでは」と頭を下げ、去って行った。

1人走り続ける春日部はすごい形相になりながら、「おとこのっ、いじ~!」と叫んだ。
マシンを止める。
ひざをついた春日部は、ベルトコンベアに載った荷物のようにマシンから床に滑り落ちた。

汗がとめどなく流れ、下を向いた春日部は笑うと、「勝ったな」と言った。
床に正座の姿勢のまま、春日部の首がガクリと前に折れた。
心拍数が170を越え、ピピピという音と共に「0」となった。
マシンの前で、うなだれた春日部はいつまでも座り込んでいた。



春日部部長代理の金田さんが、すご~いリアル。
おしぼりをポン、と叩いて袋を切って、顔に乗せて「あ~」って言ったり。
女子社員に「若々しくてね、女子大生みたいだよ、わははは」って、あんな言い方されると、言われた方は何かセクハラ気分になっちゃうような。

しかし、別の人が別の言い方で、「いいですねえ、そのカラーリング、橋田さんは目の色がブラウンだからそういう色が似合うんですねえ」なんてすると、おしゃべりがはずんだりするんですね。
良く聞きますけど、これが許せないらしい。

人によってセクハラになる、ならないが違う。
なるなら全員ダメだ!ならないなら、全員OKにしろ!不公平だ!ってことらしい。

春日部さん、パソコンに向かって「何だ、こりゃ」。
パソコンに文句。
機械は信用ならんのだよって言ってますが、経験上、大概は機械が正しい。
命じられたことをしているだけで、こっちが間違っている場合が多いんです。
だからですね、課長ね、私に(機械に)「良く言っておけ!」って言ってもですね、無理なんです。

春日部さんはコピーもできなくて、できたら300部って、急いでるのに。
だから、普段から少しは自分でやらなきゃ。
言いたくなる人、いるんですよ。

そのまままっすぐ歩いていけばコピー機なのに、どーしてわざわざ横道にそれて、人の席に頼みに来るかなって人。
いや、自分の話になっちゃった。
それで春日部さん、どいつもこいつも!ってキレてるけど、周りから見れば、全部、自分が悪いんでしょってことになる。

そんな春日部さんがスポーツジムで、ライバル?に遭遇。
張り合わないわけがない。

そうそう、スポーツジムで勝手に対抗意識燃やして、張り合ってくる人っていますよね。
プールで、隣のレーンで人がターンする時にタイミング合わせてスタートする。
私は2kmとか長距離泳いでいるので、隣の短距離の人とは全然ペースも泳ぎ方も違うはずなのに、人がターンするのを待ってスタートする。

でもこういうのって、ジムだけじゃないですよね。
はたから見てても面倒くさいだろうなあと思いますし、女の人同士で、バッグから靴から服から全部張り合ってるのとか見ると、気力も労力もお金も使うだろうなって思いました。
片方が受けて立っちゃうと、何から何まで張り合い出しちゃう。

でも、この川口さんが、嫌味じゃなくて、素直。
自分はまるで堪えてないから、わざと意地悪してんじゃないか?ってぐらい、平然と隣で走ってる。
それが、春日部が意地張ってるのを密かに気づいていてやってる、って感じじゃないんですよ。
「龍馬伝」の天然龍馬がいるだけで、ある種の人を追い詰めてるのと同じかなあ。

何から何までそつなくこなす川口さんに、勝手に対抗意識持って、それで…。
無茶して、それで…。
最後、「0」って、それって…。

余計な意地は張らないこと。
無理は無駄。

わかっているけど、はまっちゃった春日部さん。
困った人ではあるけど、そんなことになってしまっていいほど嫌な人でもなかったから、かわいそう。
キビシイなあ。