ビックリ。
本日、というか、昨日というか、これからの時間、26時20分から28時20分まで、「世にも奇妙な物語」の傑作編が放送され、その中に「懲役30日」が入っているそうです。
以前、ここにも書いたことがありますが、傑作。

今は「孤独のグルメ」で、深夜に人の食欲を刺激してくれる食べっぷりを見せてくれる松重豊さん。
肩の力が抜けている五郎さんですが、ここではナチス親衛隊のような看守長。
薄笑いの表情と、抑揚のない陽気な口調が怖い。
最後に本来の姿を見せる時は、本当に怖い。

凶悪凶暴犯の主人公は、三上博史さん。
本当に、言ったとおりに殺しそうな危なさ。
三上さんを迎えに来る情婦は、夏木ゆうなさん。
「幻想ミッドナイト」の「ゆきどまり」で、ヒロインの女優さんですね。

弁護士が、小日向さんでした。
あ、松重さんとは「ビッグマネー!」で総会屋の師弟?だった。
他にも、不気味な医師が手塚とおるさん。
今、活躍中の俳優さんが見られる点でも、おすすめです。

おすすめする割りに、情報が遅くてすみません。
こんな時間に記事書いて、ここを見てくださった方は、録画、視聴、間に合うでしょうか~?
しかし、ものすごい久しぶりの放送じゃないでしょうか。
初期の作品がこれからもちらちらと、放送されるとうれしいんですが。


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2014.10.18 / Top↑
「世にも奇妙な物語」で、もっともグロテスクに思えた話といえば、映画「感染」の元にもなった「急患」

主人公の医者が宿直当番の夜、都内の公園で倒れたという急患が運ばれてくる。
患者の体は今まで見たことのないようなグロテスクな変化を遂げており、対処のしようがない。
そして治療に当たった看護師、医者もまた、感染したのか、次々いなくなり、人間では考えられないような行動をとる…、というお話。

担ぎ込まれた急患の、ストレッチャーに乗せられた体からドロリと液体がこぼれる。
思わず、目をそむける看護師。
だが、そのドロリは、血ではなく緑色の液体だった。

医師たちが「内臓が溶け始めている」「しかし自分たちに笑いかけてきた」「吸い込まれそうな、あの目…」と会話している。
患者はどんどん溶けて、変形していくようだった。
新種のウイルスだろうか?

「厚生省に届けよう」と言う、主人公の若い医師(近藤真彦)。
新種のウイルス発見という、自分の名を売るのに絶好の機会でもあるこの状態に、厚生省に届けるのをためらうベテラン医師(佐野史郎)。

医師たちが出て行った後、患者と病室に残った看護師が悲鳴を上げる。
患者は消えていた。
そして、叫ぶ看護師の耳からも緑の液体がこぼれる。

主人公が駆けつけると、看護師はカーテンの影で死んでいた。
病室中に飛び散っている、緑の液体。
そして、次々、夜勤の看護師たちは緑の液体を流して死んで行く。
ベテラン医師は過去の、それも犯した過ちの幻を見て、涙ながらに詫びると、緑の液体を吐き、息絶える。


以下、ネタバレ注意です


主人公の医者は自分も緑の液体を持つ「何か」に感染したのかと、メスで指を切ってみる。
流れるのは赤い血だった。
ホッとした時、自分が居眠りをしているのに気がついた。
すると夢の通りに看護師が急患が来たことを告げに来る。

主人公は恐る恐る緑の液体が流れてはいないか確認をするが、患者は普通の患者だった。
「夢か…」と思った時、ストレッチャーの上の患者は起き上がった。

その姿は消えたあのベテラン医師で、手を掴まれた主人公は絶叫する。
絶叫はそのまま、メスを持って叫んでいる主人公の姿に重なった。
その指からは、赤い血ではなく、緑の液体が流れていた…。



こういう役を近藤真彦さんがやるというのも驚きでしたが、ベテラン医師は、今よりももっともっと怪しかった佐野史郎さん。
「シャイニング」じゃないけど、怖がっている姿まで何故か怖い。
何かとんでもないことをしてくれる人だろうという予感もあって、最初から最後まで不穏な雰囲気で怖かった。

ストーリーそのものもわからなくて怖いけど、映像が夜の暗い病院で、そこがまたホラーでした。
何より、緑のドロドロがグロテスク。
赤も嫌だけど、緑も嫌ですね。
ピンクかブルーだったら平気だった?

本放送時、お茶飲みながら観てたら、ちょうど急患が運ばれてきたところで、「よくこんなもの見ながらお茶が飲めるね」とか言われました。
確かに。

ストレッチャーに乗せられた患者から液体がドロリ、とこぼれていったので、さすがにお茶は中断しましたよ。
グロテスクの予感がしましたので。
予感的中。

あの患者は何なのか、あの症状は何なのか、そして医者は結局感染したのか。
最後までよくわからないけど、突然に現れた感染症で、感染した人は過去の罪を見てしまう、ということ?
近藤真彦演じるお医者さんも感染しちゃったの…?で解決つかなくて終わり。
やがて緑の液体に変化し、更に同じように人に感染させていく、ということでしょうか?
そんな緑の感染症は、いったいどこから来たのか。

全て謎でしたが、とにかくグロテスク。
このグロテスクが原因も解決も全て不明というのが、怖さ倍増。
映画になったのも納得の一編。
もう一度見たいような、もう見たくないような。


2010.04.27 / Top↑
」は星新一原作の有名なショートショートですが、やっぱりおもしろい!

工事をしている空き地に突然開いた、穴。
サッカーボールが落ちるが、音がしない。
一体どれほどの深さがあるのか、計ってみようとロープを入れてみる。
ロープは底につかない。
そのうち、ロープは落ちてしまった。

まるで異次元に通じているかのように深い穴。
吸い込まれるように、落ちたものは消えていく。
やがて、近所の主婦が夜中にゴミを捨てに来る。
穴には、人々がこっそりいろんなものを捨てに来るようになった。

事件に巻き込まれた主人公たちは、誤って人を死なせてしまい、その穴に死体を捨てる。
死体は吸いこまれるように落ちていく。
やはり、穴には底がないようだった。
もう、これで誰にも見つからない。

この穴を廃棄物処理に使ったらどうだろう?
穴に廃棄物を投棄するだけで、お金が入ってくる。
その穴を中心に、空き地には処理場と称された施設が作られた。

簡単だった。
穴に投棄するだけで、ゴミは消えてしまうのだから。
穴には他では扱えないもの、放射性廃棄物まで投棄されるようになった。


以下、ネタバレ注意です


数年後、廃棄物処理のこの事業は大成功、主人公たちは深刻化するゴミ・廃棄物処理問題の解決者となっていた。
屋上から都会の風景をながめていた主人公たち。
成功者の満足感を味わっていたその時、空の様子がおかしくなった。
すると上空から主人公たちの前に、サッカーボールが落ちてくる。

続いて、ロープが垂れ下がってくる。
数年前、最初に穴に落としたはずもの。
それが今、次々、空から落ちてくる。

穴はこの空間に通じていたのか…?
この数年、穴に捨てたものは…。



この後、落ちてくるものを考えたら…、大変だー!
対処する時間はあるのか?!
何捨てた?
何捨てたっけ?!

これから降ってくるってわかったら、みんなパニックになるだろうなあ。
怒るよね。
どーするんでしょ。

「やったことはいずれ自分に返って来る」ってことを、さりげなく、おかしく、そしてゾッとさせて見せてくれる。
星新一さんはさすが、うまいというか、まさに「世にも奇妙な物語」、ドラマの秀逸なショートショートだなあと思いました。
いかりやさんもうまいし。

海だって、いくら大きいからって捨てちゃえばいい、自分の国から流しちゃえばいいってもんじゃない。
地球はどこかで繋がってる、必ず自分の国に何らかの形で返って来ますよって。

現代に生きる人類にとって、廃棄物処理の問題って、どんどん深刻になっているし、反面進んで来てもいる。
でも、こんな安易な解決法があったら飛びつきかねない怖さもある。
「そんなわけない」と思っても、こんなに簡単なら…。

「世にも奇妙な物語」、傑作選放送するなら、「穴」もぜひお願いしたいところ。
放送当時よりゾッとするかも。
ほんと、この後、起きることを考えると…、ピンチ。


2010.04.10 / Top↑
「世にも奇妙な物語」、私はやっぱり、ちょっと怖い系、不思議系の話が好きで、どうしても覚えているのはそっち系の話です。

のどが渇く」。
砂漠で遭難したが、オアシスのおかげで生還できたサラリーマン。
奇跡の生還を果たし、普通の日常が始まる。
が、異常に喉が乾いてくる。
水をがぶ飲みしても、喉の渇きは収まらない。
そのうち、口にしているお茶が砂になっていたり、食事が砂になっていたりする幻覚を見てしまう。
一体、何故…。

以下、ネタバレ注意です

やがて、男がキスをしている恋人の口からも砂が溢れてくる。
驚いた男は恋人を突き放し、理由がわからない恋人は怒って部屋から出て行く。
これはトラウマによる幻想なのか。
あわてて追いかけようとした男だが、あたり一面砂に埋もれて身動きがとれない。
そして気づいた。
ここは砂漠だ…。

全ては男が最期に見た幻だった。
オアシスで助かったこと、日本に帰ってきたこと。
男は今まさに、砂漠で息絶えようとしていた…。


奇跡の生還が最後の夢だった、というのがリアルで残酷でした。
これは絶望なのか、希望なのか。

20分のコンパクトな枠にうまく収まっている作品は、やはり印象的。
ハムと小説は、薄いほどうまくないと、と言ったのは誰だったか忘れてしまいましたが、この頃の「世にも奇妙な物語」はまさにそんなドラマでした。


2010.03.28 / Top↑
「世にも奇妙な物語」の中で印象的だった話のひとつは、携帯が普及した今はなかなか成立しないお話かもしれない、電話ボックスの恐怖、「ミッドナイトコール」。

本木雅弘さんが主演でした。
これもよくわからないながらも、わからないから怖かった。

本木雅弘さんが演じるサラリーマンの男が主人公。
ある日、夜中に自宅近くの電話ボックスに入ると、「夜、電話中にふりむくと」という文字が刻まれているのに気づく。
その続きは何かで塗り固められて見えなかったので、主人公はコインで削ってみる。
出てきたのは「死ぬ」という文字、そして翌朝、電話ボックスの近くで通り魔事件が起きて女性が殺されていた。
そして主人公の留守番電話には、殺された女性のものと思われるうめき声が入っていた…。

以下、ネタバレ注意です

翌日の夜、恋人から主人公に電話が入るが、それはあの電話ボックスからだった。
話も聞かずにとにかくそこから出ろと怒鳴る主人公。
その言葉を、自分への拒絶と受け取った恋人は、ショックを受けた。
その時、恋人の背後に男が…。
しかしその男は先の殺人事件を捜査している刑事で、恋人に危険だからここから出るように言う。

主人公が電話ボックスに駆けつけると、恋人は既にいなかった。
その時、その電話ボックスの電話のボタンを押す音がして、コール音が鳴り響く。
恐る恐る鳴り響く受話器を取った主人公だが、電話は主人公の留守電に繋がっていた。
驚く主人公の背後から腕が伸び、主人公は殺されてしまう…。
翌朝、警察が主人公が殺された事件の捜査している時、電話ボックスの文字は再び塗り固められていた。


たぶん、この電話ボックスを狙っている殺人鬼みたいなのがいるということなんでしょうが…。
それにしては主人公の留守番に殺された女性から電話がかかって来ていた、また、事件が起きた電話ボックスに主人公の部屋から電話が来て、出ると留守番だった…っていうのがよくわからない。
やっぱり、人間以外のものがやってるということですか?

つまり、この電話ボックスには邪悪な何かがいて、あの文字はその封印で、その封印を解くと、殺されてしまうということでしょうか?
主人公の前に被害者がいるのは、つまりその人も封印を解いていたから?
それとも封印を解いた主人公の巻き添え?

次に封印を解いた人が出たら、誰か巻き添えで犠牲者が出て、封印を解いた人も最後は犠牲になるってこと?
よくわからない!
だけど怖かった。

だけど、あんな、ガード下の寂しいところの電話ボックスには入りたくない。
事件があった場所なら、なおさらそんなところで女性は電話したりしないと思うんですが…。
あれ、恋人は事件があったのを知らなかったかな?
そこのところはちょっと、記憶がないです。
近くに電話がなかったら、そういうわけにもいかないかな?
いや、自分は怖がりだから、やっぱり、あの寂しい場所では電話しないな…。
携帯電話ばんざーい。

エレベーターや電話ボックスって、身近な、都会に出現する淋しい密室だから怖いシチュエーションが作りやすいんでしょうね。
ブライアン・デパルマ監督のエレベーター内で殺人が起きる、「殺しのドレス」なんて、あれ見た後、エレベーター怖くなりましたもん。

しかし、電話も携帯電話へ、ビデオへ、と現代の文明を使って、ホラーもどんどん進化するんですね。
携帯電話が普及した今は、作れないホラーですね。
ずいぶん前の話なので、覚えている人は、いるでしょうか。



2010.02.10 / Top↑