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寂しいねえ 「大都会 闘いの日々」第7話
2018/01/21(Sun)
第7話、「おんなの殺意」。

十文字会の襲名の日。
その組長が沢井健一という、川島組の鉄砲玉に刺殺された。
8年前のことだった。

その沢井が、群馬刑務所から出所する。
十文字会は今や、かつての勢いはなくなっていた。
そして川島組は、今は光本興業という会社となっていた。
再び麻薬売買でしのいでいる。

8年前、タイムズ社が沢井が十文字の組長を刺殺するところをスクープとして撮影していた。
クロはそこに引っかかる。
こんな写真が撮れたと言うことは、彼は沢井の襲撃を知っていたのではないか。
出所した沢井を、クロと丸さんが見張ることになった。

群馬に向かう電車の中、クロは丸さんに写真が残ってるってことは誰かが知っていたのではないかと言う疑問をぶつけてみた。
だが丸さんは、今度は光本にどう扱われるかが問題だと言う。
光本にとって、沢井が出所してくることは厄介ごとであった。

8年前に十文字会の組長を殺すように命じたことが、ばれる。
だから川島組としては、沢井を幹部として迎え入れるか。
あるいは用済みとして扱うか。
どちらかだった。

まずその前に、十文字会の組長の仇を討って名を上げようとする者もいるのではないか。
沢井は30分ほど、出所を繰り上げてほしいと言っていた。
妙な奴が来ないとも限らないから、と言った。

刑務官と話す沢井の目に、着物姿の美しい女性が映った。
結い上げた髪に手をやるその姿を、沢井が見つめる。
呆けたようにタバコを口にして、見つめている。
その視線に女性が気が付いて、目を伏せる。

斉藤幸江だった。
刑務官によると幸江は亭主が汚職で捕まったから、面会に来ているのだと言う。
どうせ誰かの身代わりだろうが、と、刑務官はうっかり口をすげらせた。
刑務所前のバス停に幸江がいた。

出所した沢井が、「すまねえけど、一緒に歩いてくれませんか」と声をかけた。
「どうも俺の出所を待ち受けてる奴がいそうな気がしてね」。
「昔、人、1人バラしちまったもんで妙に気になるんですよ」。
「けして迷惑はかけませんから」。

幸恵は目を伏せて、沢井と歩き出した。
舗装もされていない、片方は野原、片方は背の低い木が並ぶ道だった。
どうやら誰もいないようだ。
向こうからタクシーが来る。

「すまねえが右に入るぜ!」
沢井が、幸恵の手を取って横道にそれる。
まわりは木立だ。
だがタクシーは、通り過ぎていく。

再び沢井が、幸恵を見る。
「旦那、長いのかい?」
幸恵はうなづく。

沢井が幸恵を振り向かせた。
幸恵が、ハッとして逃げていく。
沢井が追う。
木立の中、沢井が幸江を押し倒した。

タクシーに乗っていたのは、クロと丸さんだった。
沢井が予定より早く出所したと聞いて、2人はバス停に向かった。
丸さんは一足早く駅に向かった。

木立の中、沢井と幸江は、並んで横たわっていた。
幸江の手に、擦り傷ができていた。
やがて幸江は立ち上がり、沢井を見下ろす。
沢井が幸江を見る。

幸江はバス停に戻った。
黒いコート姿でタバコを吸っているクロを見た。
汚れたたび、擦り傷。

クロは幸江を見て、「失礼ですが、何かあったんですか」と聞いた。
「血ですよ、手」。
幸江は「何でもありません。ちょっとその先でつまづいたものですから」と答えた。
「そうですか…」。

駅に丸さんがいた。
クロが走って来る。
「来た!奴だ!」

沢井がやってきた。
「あいつ、どこで油を売ってたんだ」。
沢井は、ズボンのほこりをはたいていた。
靴が泥だらけだった。

クロは、ハッとした。
幸江の姿を思い出した。
電車の中で、沢井は眠っているように見える。
濃いサングラスのため、表情が見えない。

何人かのスキー客が降りる。
沢井が姿を消す。
客に遮られて、クロと丸さんは沢井を見失った。

黒は加賀見係長にすみませんと謝った。
丸さんは、光本興業の方を見張りに行った。
あと、沢井が行くとしたら明美と言う女のところだ。
しかし、明美と沢井がつきあっていたのは8年も前の話だ。

バクがクロに、情報を持ってきてくれた。
沢井は光本興業へあいさつに行った。
光本組長は、明日は墓参りに行けと言う。
「誰のですか」。

すると、光本は刺殺した十文字会の組長のところだと言う。
十文字会とは、今は手形を割り引いてやったりと、うまくている。
組長は横にいる組員を促した。
すると、組員がポケットから封筒を出す。

「こいつはお前がムショに入った時は、16,7だったが今はこいつらの時代よ」。
光本は、封筒は当座の小遣いだと言う。
そのうち、この仕事にも慣れてもらう。

「兄貴、帰ってまいりやした」。
部屋に入って来た男に向かって、沢井が挨拶した。
だが兄貴と呼ばれた男は、沢井を無視した。

「おいおい、久しぶりに帰って来たんだ、愛想の一つもかけてやれよ」と光本組長が声をかけた。
だが男は、外を見ると「健、てめえ、サツをお供に連れて来たのか」と言った。
外で見張っている丸さんと高木が見えた。

「てめえ、ムショからけえったって言ったな。あんまりでけえ面するんじゃねえぞ。ここは昔とは、わけが違うんだ。わかってんのか」。
沢井の表情が、苦々しいものに変わる。
明美と呼ばれた女を、クロが見張っている。

そのクロの背後を九条がついてきていた。
アパートのドアの前で、沢井が明美に声をかけた。
「誰?」
「俺の顔を忘れちまったのかい」。

「ああ、あんた」。
明美の反応は薄かった。
「なんて挨拶だよ!まあ、いいや。開けな」。

部屋に入ると、明美は何枚かの一万円札を差し出した。
「どっかよそに泊まってよ」。
沢井が、あけみをひっぱたいた。

「この野郎、俺を俺をおっぱらおうってのか!」
「てめえみたいなあばずれ女、ぶっ殺してやる!」
逃げ出した明美を追って、沢井は外でもめた。

クロがやってくる。
「誰だてめえは!この女の新しい亭主か!」
それを見ていた九条が緊張する。

だが沢井はクロを見て、「おめえ、どっかで見た顔だな」と言った。
「1人じゃねえな。誰だ出てこい!」
丸さんと高木を見た沢井は、「くっそう」と逃げ出した。

明美はクロに向かって、「あんた、誰なの」と聞いた。
「組の人じゃなさそうね。…あんた、丸暴でしょ?」
「私はね、8年前、丸さんや高さんにあの人のネタ売ったのよ」。

クロの目が見開かれた。
「警察は組長刺すの、止めなかった。ほんとはあたし、止めてほしかった」。
明美は哀しそうに言った。

「丸さんや高さんに、よろしく言っといてね。鉄砲玉に惚れたおかげでアタシの人生、めちゃくちゃだってね」。

丸さんが居酒屋でクロに語っていた。
「あんなことがなかったら、明美も沢井と所帯を持ってたかもしれない」。
「だが鉄砲玉がいなかったら、十文字会をつぶせなかったのも事実だ」。

「タイムスの霞、彼も知ってたんじゃないですかね」。
クロは改めて、写真のことを言ってみた。
「あいつもいたたまれなくなって、いつの間にか社を辞めたよ」。

「でも、俺はこうしてまだデカを続けている…」。
「しかしクロさんよ、世の中には光本みたいな悪い奴が五万といるんだ」。
「1人のあくどい銭儲けのために、何十、何百と言う人間がひどい目に遭っている」。

「暴利で金を貸し付けて、そのあがりで麻薬を買い、それを三倍で売人に売りつける」。
「光本の資金ルートを絶たなければ、とんでもないことになるんだよ」。
クロは黙っていた。

沢井を平原と高木が、尾行している。
それに気づいた沢井が、発車寸前のバスに飛び乗った。
乗り込んだバスの座席に、幸江がいた。
幸江がハッとする。

沢井が気付いた。
近づいて来る。
幸江が、立ち上がる。

バスを降りた2人は、線路の脇で電車を見ていた。
「あれからずっと、あんたのことが忘れられなくてよ」。
「つらかったぜ」。

沢井が、幸江の肩に手をやる。
幸江が手を振り切り、去っていく。
だが幸江は、沢井をアパートに入れていた。

「あんたの旦那、課長だったってな。給料、ちゃんともらってんだろ?」
「もう首になりましたから」。
「でも少しはもらってんだろ。身代わりなんじゃねえのか」。

「…少しだったら手助けするよ」と、沢井は一万円札の入った封筒を出した。
お茶を淹れる、幸江の手が震えている。
急須と湯呑が触れて、カチャカチャと音がする。

沢井が、幸江を抱き寄せようとする。
お茶が、こぼれた。
「帰って」と、幸江は言った。

丸さんが300gの麻薬を持った売人を捕まえた。
「タレコミか」。
「職質です」。

トイレでは、クロとバクが話していた。
クロがバクに「そのうちゆっくり飲みたいですね」と言う。
「ほおお、珍しいこともあるもんだな」。
「ちょっと聞きたいこともあるもんで」。

丸さんが沢井のことを、見張っていた。
「あいつ、女を作ったな」と言った。
沢井が潜んでいるアパートから出てきた幸江を見て、クロはハッとした。
あの時の女性だ。

幸江も、クロがわかった。
沢井が幸江と並んで歩く。
クロたちに気付き、「デカか」と聞いた。

「沢井。どうかね、光本はお前を歓迎してくれたか。居心地は良くねえようだな」。
丸さんの言葉に沢井が「デカが知ったこっちゃねえよ」と言った。
「光本はもう終りよ。昨日も松岡と言うのが上がった。300と言うのを抱えてな」。

「どうかね、一つお前も罪滅ぼしに我々に協力してくれねえか。足を洗うなら今のうちだ」。
「ふざけるねえ。俺に犬になれってのかよ」。
「城西にいる、丸暴の丸といえば、すぐにわかる」と言って丸さんは離れた。

「あの女、素人だな」とクロさんに言う。
「沢井が出所した日、群馬刑務所の前で会いましたよ」。
「それであいつ、遅くなったのか」。

「いつでも女が食い物になるんだ」。
「…」。
「行こうか」。

クロには沢井に幸江が襲われたことが、想像できた。
平原が幸江について、調べてきた。
旦那が群馬刑務所に服役中であること、近日中に出所の予定であること。

幸江の部屋に、隣の住民が回覧板を届けに来た。
女性はちらりと部屋の中を見た。
隣の住民が帰ると、幸江は沢井に「お願い、帰ってもう来ないで」と言った。

「困るのはあんたの方じゃねえのか?大丈夫だよ、亭主が帰ってくるまでには消えてやるよ」。
幸江は泣いた。
「どうしたんだよ、泣くことねえじゃねえか」。

クロは、そのまま、見張っている。
沢井が光本に電話をしていた。
「なんですって?サツに俺が?!」
「兄貴、それは言いがかりですよ。俺は何もしゃべっちゃいないですよ」。

「だったらどうして、ヤクの運びがサツにばれたんだよ」。
「そんなことアタシは知らないですよ!ほんとですよ、兄貴」。
光本組長は、どこにいるのか聞けと言う。
だが沢井は居場所を言わなかった。

「お前が丸暴のデカと、仲良くしゃべってるのを見た奴がいるんだよ。こっちに顔を出せ」。
クロはアパートから出てきた、幸江を呼び止めた。
「警察がの人のこと、嗅ぎまわるのは勝手です、お仕事なんでしょうから」。
「でもあたしはあの人のこと何も知りません。ただ、あの人がつきまとうだけです」。

「どうしてでしょうね」。
「沢井もそうだが、ヤクザってのはダニみたいなもんで、切れようったって簡単に切れるもんじゃない」。
「あたしに、被害届でも出せって言うんですか」。

「絶対に名前は伏せます。必ず」。
幸江は、川の方を見た。
「もうじき、ご主人が帰って来られるそうですね」。

幸江がハッと、クロを見る。
「私には別に訴えることありませんわ。何もないんですから」。
幸江は去っていく。

直子の店で、バクとクロが飲んでいた。
バクが言う。
「俺は8年前、丸さんから同じようなことを聞いたような気がするよ」。
「女も男も救うなら今だって」。

クロの脳裏に、2人の女が次々目に浮かぶ。
幸江、そして明美。
直子が席に来た。

「いらっしゃい」。
「おお、クロさん、俺、帰るぞ」。
バクは帰って行った。

「どうなさったの」と直子が聞く。
「いや、ちょっと仕事のことで先輩に」。
「あたしにできることがあったら」。

「別に…、どっちにしても危険なことですから」。
クロは直子を止めた。
「良いんです、私は…。一度は死んだも同じだったんですもの」。
直子が目を伏せる。

夜道。
沢井が車に、追いかけられた。
間一髪、沢井がガードレールの中に逃げ込む。
息を切らして幸江の部屋に戻って来る

「どうしたの」。
沢井が、幸江にすがりつく。
幸江は呆然とする。
だがその目には、愛しさが満ちている。

車のナンバーから、沢井を襲ったのは光本の車だとわかった。
深町に丸さんが「被害届を出させちゃどうですか」と提案した。
その言葉に、クロが目を伏せる。

「そうすりゃ、2人とも安全です」。
「もう少しギリギリのところまで、様子を見た方が良いんじゃないか」。
「しかし、そんなことして大丈夫でしょうか」。

「何も沢井の命と引き換えようってんじゃない。我々の標的はあくまでも、光本だ」。
深町課長は「奴を叩く決定的な証拠をつかむまで、囮は泳がせておけ」と言う。

幸江の部屋をノックするクロ。
だが、幸江は留守だった。
幸江のところに、ハガキが来ていた。

『予定通り、21日に出所できることになりました。迎えを頼みます』。
2月19日の日付だった。
幸江の夫からだ。

隣の住民が顔を出した。
「斉藤さんですか?昨夜遅く出ていったきり、おかえりになってないですよ」。
「どこへ」。
「さあ、全然何にも」。

バクの元に、九条が沢井が幸江の家に戻ったと言って来た。
「女も一緒か」。
沢井は幸江と、旅館にいた。

「こんなはずじゃなかったんだよ。サツも組も、何だって俺を目の敵にしやがる」。
沢井は、忌々しそうに言うと椅子を蹴った。
そばに、幸江もいた。
「黙ってねえで、何とか言ってくれよ!」

「どうするの」。
幸江の言葉は平坦だった。
「こんなところにいても、しょうがないわ」。
「やっぱり東京から逃げ出すしか方法はねえな。あんた、どうするんだい」。

「俺よ、あんたと別れたくねえんだよ。何度もおさらばしようと思った。でもよ、つらかったよ」。
幸江の口が、わなわなとする。
目を閉じる。
バッグから金を出す。

「いくらも入ってないけど、全部持ってってちょうだい」。
沢井は旅館を飛び出した。
すると、光本のところにいた若い男がやってきた。
「まさ」。

「どうしたんだい」。
後ろから兄貴も来た。
「兄貴」。
「さあ」。

沢井は、連れて行かれる。
その頃、出所した幸江の夫がアパートに来ていた。
「あいにく電話番号しか聞いていない」と、隣の住民がメモを渡していた。

車が走って来る。
沢井は腹を抱えて、車から放り出された。
「こういうご時世だ。ちょっとでもやべえ奴はこうするよりほかに手はねえだろ」。
兄貴はマサに、血の付いたドスを渡して「ほら、わかってんな」と言った。

「はい」。
「行け」。
マサは血の付いたドスを受け取った。

「ちくしょう」。
沢井は、ふらふらと歩く。
幸江がいる旅館まで、血を流しながら歩いて来る。
扉が開いて、沢井が倒れ込む。

「いてえよ。医者、医者呼んでくれよ」。
真っ青になりながら、幸江はうなづく。
階段を下りていく。
だが足がふと、止まる。

上を見た。
首を振って、走っていく。
「すいません。お願いします」と病院の戸を叩く。
「何か」だが、看護師が顔を出した。

だが幸江は「いえ…。良いんです」と言って、帰って行く。
ゆっくりと、夜道を帰って行く。
歩道橋から下の車の流れを見ている。
決心したように顔を上げて、歩く。

幸江の夫が、旅館を訪ねて来ていた。
暗い森が、幸江の目に浮かぶ。
包丁を取り出した。

旅館の扉が開く。
沢井は腹を抱えて、荒い息をしていた。
幸江が戻って来たのを見る。

沢井を見る幸江の目には、憎しみがこもっていた。
包丁を構える。
沢井が絶望する。
幸江の顔が憎しみにゆがむ。

「何するんだよ」。
幸江が一気に刺した。
「どうして」。

幸江が涙を流す。
そこに夫が入って来た。
「幸江?!」

夫が、仰天する。
ぐわあああああ。
絶叫があがった。

幸江が取調室にいた。
クロと、丸さんを前にうつむいている。
丸さんが「何で、亭主まで刺しちまったのかね?」と聞いた。

マサが逮捕されてきた。
沢井を刺したのだと言う。
「またいつもの手か」。

クロの頭に、幸江の言葉が浮かぶ。
「私に被害届でも出せっておっしゃるんですか」。
その時の、幸江の顔。
今はうつむいている。

外に出たクロに、九条が近寄る。
「黒岩さん、今度の事件、こうなるように仕掛けたのはあんたたちtじゃないんですか、違いますか」。
クロが、九条を振り向いて見る。
だがクロは何も言わず去っていく。

クロは、バクと飲んでいた。
「しかし、クロさんよ。女ってのは哀しいなあ」。
「亭主まで刺しちまったってこと、こんなこと言っちゃなんだが、俺わかるような気がするなあ」。

「そこまで追い詰めちまったってことですか」。
クロもバクも、グラスを口に運ぶ。
「先輩。自分も何だか、8年前と同じことをやったんじゃないかって」。

「ま、男2人の命が助かったってことが、せめてもの救いですかね。それにしても人生ってのは寂しいね。寂しい」。
直子が来た。
「何だかしんみりしてるのね」。
いや、とバクが笑った。



これ、子供が見ても全然、わからないですね。
赤座美代子さんの演じる、女の業を見る回。
暗いし、重い。

幸江は赤座美代子さん。
沢井健一は、岡崎二朗さん。
赤座美代子さんは、ものすごく繊細な、複雑な女心をこまやかな表情で見せてくれます。

彼女の心の動きが、つぶさに伝わって来る。
夫が汚職の罪を着せられて、逮捕された。
会社はアッサリ、夫を見捨てた。

残った彼女は、必死に夫に面会に行きながら、暮らしている。
そこに現れた沢井。
沢井に嫌悪感を持ちながら振り切れない幸江。
愛憎の間を行ったり来たりしながら、幸江は沢井と関わっていく。

何故。
虚しい日々の中、自分の女性としての魅力を認めた沢井。
屈辱でもあった。
だがどこかで、自分を見失いがちな中、女性として見てくれた沢井を振り切れないのでしょうか。

幸江は自分にそんな思いを抱かせる沢井はもちろん、嫌い。
そんな弱くて、汚い自分も嫌い。
組織のために犠牲になったのに、組織に切り捨てられる沢井と幸江の夫がダブって行く。

幸江に関わったどちらの男も、同じ道をたどる。
安易に逃げ込んでくる沢井が愛しいが、憎い。
自分の弱さ、醜さを白日の下にさらす沢井が愛しいが、憎い。
幸江と同様に弱い沢井が、どうしても憎めない。

しかし最後に幸江は、沢井を刺す。
最初から幸江には、沢井を刺す気持ちがあった。
包丁を用意していたことから、それはわかる。

だが幸江にはいまひとつ、その勇気がなかった。
沢井がケガをして、転がり込んできた。
助けよう。
そう思わなかったこともなかった。

だが、今なら…。
夫に居場所を教えていたのは、夫に澤井といるところを踏み込まれる前提だったのでしょう。
しかし、幸江は夫も刺してしまった。
丸さんは何故か、と聞く。

幸江が夫を刺したのは、成り行き、勢いだったように感じます。
それこそ、錯乱していたということになるのでしょうが。
幸江は何もかも、終わらせるつもりだったんだと思います。
それが夫に踏み込まれることから、刺してしまうことになっただけ。

結局、幸江を救うことができなかったクロの気持ちは重い。
そんなつもりではなかったけど、幸江を利用した形になってしまった。
バクさんが寂しいねと、言う。
青い正義漢を振りかざす九条は、まだそこまでの考えには至らない。

また、ドラマ内に出て来るアパートが懐かしい。
ああ、こういう、玄関が共同の寮みたいなアパートってあったな、と思いました。
そこに公衆電話があって、電話はそこで使う。
今だと、考えられないですね。

アパートの中、街の様子もとても懐かしい感じがします。
川は公害がひどかった時かな、とても黒い。
赤座さんは着物を着ています。

幸江のことを、自分を待っていてくれたように夫は待っていてくれるでしょうか。
沢井は、自分を刺した幸江の気持ちをどう受け取るでしょうか。
そして、幸江を待っていてくれるでしょうか…。


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ついていく、待ってる 「大都会 闘いの日々」
2018/01/13(Sat)
6話「ちんぴら」。


深夜、若いカップルがバーのカウンターで話し込んでいる。
「どうしてもやるの」。
「何もかもおしまいよ」。
女性は泣いていた。

「泣くなよ」。
「泣くなってば!」
「一緒に田舎返って、一緒になってくれるって約束したのに」。

「…わかったよ、泣くのはよせ」。
ウイスキーを飲みほした男は、「見てろよ」と言ってバーテンを呼んだ。
途端に男は拳銃を出し、強盗に早変わりした。

「ついて来い!」
「ユタカ」。
ユタカと呼ばれた男は、洋酒を抱えていた。

知らせは黒岩の元にすぐに入った。
「武村一家のチンピラが?」
「しかしわからんね。洋酒一本のために拳銃とは」。
ユタカは酒井豊という、武村一家のチンピラだった。

夜中の公園に、ユタカと恋人の真理子がいた。
「見てろよ」とユタカは言った。
「起きやがれ!」
ユタカはそう言うと、公園で拳銃を空に向かって何発も撃った。

黒岩たちが駆けつけ、ユタカはアッサリ逮捕された。
真理子も事情を聴かれるために、署に連れて行かれた。
刑事たちはユタカはともかく、何であんないい子があんなチンピラと付き合ったのか。
不思議がった。

黒岩が、真理子を寮まで送って行った。
故郷を聞かれて美代子は、弘前と応えた。
母親がちょっと…と、口ごもった。

具合が良くないのか。
真理子は、「あんなとこ、大嫌い」とつぶやいた。
タクシーから降りた真理子は、黒岩に何か言いかけた。

だがやめた。
翌朝の取り調べでも、ユタカは拳銃の入手先は言わなかった。
なぜバーテンに拳銃を突きつけ、空に向かって撃ったのかも言わなかった。

「今、何時?」
ユタカはやたら、時間を聞いた。
9時の時も、10時の時も聞いたのだ。

「何だ、まだ昼前かよ!」
「お前、さっきも時間を聞いたな?」
武村一家では、ユタカの新聞記事を読んでいら立っていた。

真理子がウエイトレスをしている店に、ユタカの組の者が来ていた。
「刑事が来るかもしれねえ。何にも言うな」。
異様な様子を、店長が見ていた。
黒岩と高木刑事が、真理子に会いに来た。

高木刑事が言う。
「君は酒井がどうしてあんなことをしたか、見当がつかないと言ったね。それは嘘だ」。
真理子は目を伏せた。
「正直に話してごらん」。

真理子は兄弟が多く、田舎で働く場所も限られていたために家出同然で東京に出てきたのだと言う。
田舎者だから、人とうまく話せなかった。
朝起きてから、寝るまで、お客さんのオーダー取る以外、人と話していないこともあった。

「さみしかった」。
「…さみしかったんです」。
「でもそんな時、1人の男の人が話しかけてきたんです」。

ユタカも青森が出身だったから、真理子の出身をすぐに見抜いた。
「普通に話したのって、ユタカが初めてだったんです」。
「俺は恐喝の前科があるんだぜ」とユタカは言った。

「やくざだって言ってるだろ」。
「別れるなら今のうちだよ。お前、泣き見んぜ!」
ユタカは精一杯の虚勢を張っているように見えた。
「泣いても良い!ユタカについてく!」と真理子は言った。

「ユタカ、きっと怖かったんです」。
「何が?」
「人殺すのに、怖くない人間なんていないでしょ」。

「それで、酒井は拳銃を持ってたんだね」。
「明日、殺す…」。
「明日?つまり、今日のこと?」

「誰をやるって言ったのかね?」
「酒井が一人でやるって言ったのかね?」
「忘れました」。

「人が一人、やられるかもしれないんだよ!」
高木は大きな声を出したが、真理子は黙った。
「じゃあ、警察に行こうか」。
「嫌です!」

「君が素直に言わないからだよ!」
高木刑事とのやり取りを聞いていた黒岩が口を開いた。
「なるべく、君に迷惑をかけたくないと思ってる…」。
黒岩の声には、誠実さがあった。

真理子が黒岩の顔を見た。
「君が酒井ユタカを、本当に彼のことを思っているなら、話すべきじゃないか」。
「酒井は何て言ったんだい?」
「…明日、俺たちはある奴をやるんだ」。

「俺たち、そう言ったんだね」。
「誰を?」
「井庭、井庭をやるって」。
井庭というのは、関西の組織の男だった。

その頃、狭い路地を男が走っていた。
男が行った先には2人、男がいた。
「いくら待ってもこねえ!」と走って来た男は言った。

土屋、中村、杉という3人の男が武村一家から姿を消していた。
それがこの3人だった。
待っても来ない、どこにもいないユタカを3人は裏切ったと確信した。

一方、スクープを狙う東洋新聞の九条は真理子の働く店に行った。
九条は、店長に取材の話をした。
店長は真理子はやくざの情婦だと知って、顔色を変えた。

取調室では、ユタカが黙秘を続けていた。
そこに高木が真理子から得た情報を話すと、ユタカは真理子を責めて吐かせたのだと思った。
「今、何時だ」。
高木刑事は答えなかった。

ユタカは勝手に高木の時計を見た。
「2時か」。
その途端、高木刑事はユタカの足を蹴った。

ユタカが転ぶ。
高木は机も蹴った。
机が逆さまになる。

「警察が暴力ふるうのかよ!」と叫びながらも、ユタカは怯えていた。
「真理子さんをとっちめたりなんか、してないよ」。
黒岩が言った。

「彼女、泣いていたぞ。お前のことで」。
ユタカが押し黙る。
「早くげろして、少しでも罪を軽くした方が良いんじゃないか」。

ユタカが嗚咽を漏らす。
「土屋たちはどこにいるんだ」。
どこで、井庭を襲う?

ユタカがしゃべった。
黒岩たち、捜査四課が3人の潜んでいた部屋に向かった。
だがもう、3人はいなかった。

東京駅に黒岩が向かう。
その後を九条が追う。
3時10分。
新幹線の駅のホームだ。

その時、タクシーから土屋たちが降りてきた。
まもなく、新幹線が到着する。
土屋たちは改札を通ろうとした。
持っていた楽器ケースが、引っかかった。

焦った土屋たちは、無理やりに通そうとした。
楽器ケースを持ったまま、転ぶ。
中からはライフルが飛び出した。
改札の駅員が、ぎょっとする。

「おい、君たち!」
土屋たちが、バタバタと逃げる。
騒ぎは張り込みをしていた四課に気付かれた。

「待て!」
「刑事だ!」
「こんなところで捕まってたまるか!」

土屋たちは逃げた。
黒岩は新幹線のホームで、じっとしていた。
動きのなさに、九条が焦りの色を濃くする。

新幹線の窓に、井庭の姿が映る。
階段を土屋たちが走って登って来る。
後ろから刑事が追って来る。
「黒さーん!」

叫び声が聞こえた。
ホームで待機していた刑事が、先頭を走っている土屋にタックルした。
土屋が転ぶ。
あとの2人も転ぶ。

だがとっさに1人が、拳銃をむけた。
一瞬、黒岩が動きを止める。
しかし、男は後ろから来る刑事に気を取られた。
黒岩が男に飛びつき、拳銃を奪う。

暴れる3人は、次々逮捕された。
それを驚きの目で、九条が見ていた。
黒岩たちが3人を壁に押し付けていると、井庭たちが降りてきた。
井庭たちは、彼らの前を通過していった。

目的を果たせなかった男たちは、絶望のあまり、笑い声をあげていた。
その前を平然と、井庭たちは通過していく。
黒岩に九条が近づく。
教えてくださいよ!と言う。

だが黒岩は、何も言わない。
九条は、「情婦」のところに行ったが何もわからなかったと言った。
「情婦?」

真理子のことだった。
黒岩の顔がみるみる、険しくなる。
「バカ野郎!」
怒鳴りつけて、黒岩は去って行く。

記者クラブでは、毎朝新聞の記者が東洋新聞の記事を見て、落胆していた。
バクが出て来る。
黒岩を呼び止めて、九条が怒鳴られたことを気にしていると話した。

「差し支えなかったら、話してくれないか」。
「…考えてみると、あの子に対して僕も、九条と同じようなことやってたんですよ」。
「刑事なんて、…」。

黒岩は、去って行く。
「因果な商売、ね」。
バクがつぶやく。

黒岩が真理子を訪ねると、真理子は「どうぞ」と言って部屋に入れてくれた。
真理子は、荷造りの最中だった。
マネージャーに、明日から来なくて良いと言われたのだった。

「やくざの情婦なんて、雇っておくわけにはいかないって」。
「田舎に帰ります。どこ行ってもおんなじだと思うけど、あっちの方が空気良いから」。
真理子は笑った。

「何か、私に用事ですか」。
「君にずいぶん迷惑かけたし、何となく気になってね」。
「いいえ。私、皆さんのこと、そんな風になんて思ってません」。

黒岩の表情は、申し訳なさでゆがんでいた。
「田舎に帰るチャンスだと、思ってます」。
「気付くの遅かったけど、どんなつらい仕事でも両親のそばで働きたい…」。

「刑事さん。もう一回だけ、ユタカに会いたいんですけど、面会できますか」。
黒岩は下を向いた。
「やっぱり。なら、伝えてください」。

「私、差し入れもできない遠くだけど、青森でユタカのこと待ってる、って」。
黒岩は真理子を見つめていた。
真理子は笑顔だった。

逮捕された土屋は、歌を歌いながら連行されていた。
その時、取調室から高木が出てきた。
少しだけ、中の様子が見えた。
ユタカを見た土屋は、激高した。

思わず、ユタカは顔を伏せた。
「あいつに言いたいことがあんだよ!」
叫びながら、土屋は連行されていく。

取調室の中には、黒岩がいた。
黒岩が煙草を差し出す。
「すいません」。
黒岩は火をつけたマッチも差し出す。

「やくざ…」。
ユタカがつぶやく。
「刑事さん、俺は本気で真理子に惚れてたんです…」。
真理子は夜行で、青森に向かっていた。

「所帯を持っても良いと思った」。
「粋がって引き受けちゃったものの、井庭を殺せば何年もムショ暮らしでしょ」。
「あいつに会いたくても会えなくなっちまう」。

「そんなこと考えてたら、殺しの片棒担がされるのがバカバカしくなっちまってね」。
「怖ろしくなっちまったんです」。
「彼女、青森に帰ったよ」。
「向こうで、お前、待ってるそうだ。それで、ハジキは拾ったんだな、確かに」。

ユタカはじっと、黒岩を見ていた。
かすかに、唇が動く。
哀しみのこもった目だった。
黒岩は、タバコの煙を吐き出した。


ユタカは、林ゆたかさん。
真理子は、浅田美代子さん。
2人からは、ふわふわ、ふわふわ、とした危うさを感じます。

ユタカのようなチンピラと、人見知りが激しいおとなしい真理子がどうして付き合うようになったのか。
一見、とても不思議なカップルですが、話が進むにつれ、2人が自然に惹かれ合ったのがわかるようになります。
おそらく、ユタカの方が先に真理子と同じような理由で、同じように故郷を出て来ているのでしょう。

しかし、東京に出て来てもなじめず、孤独だった。
その時、ユタカを受け入れたのが、武村一家だった。
だからユタカは、武村一家のチンピラになった。

真理子は、同じ孤独を背負っていた。
だからユタカには、すぐに真理子がわかった。
真理子の寂しさを癒しながら、ユタカは真理子が自分から去ってほしいと思っている。

自分が恐喝の前科があること、やくざであることを告げる。
でもユタカの優しさを知っている真理子は、驚かない。
去って行かない。

最後の、黒岩への告白には孤独からやくざ世界に入ってしまった青年の後悔。
そうしてしまうほどの孤独が込められています。
真理子を知らなかったら、粋がって鉄砲玉になって刑務所に入ったことでしょう。
そして出て来て、どっぷり裏の社会の住人になって、いつか使い捨てされる。

真理子を好きになったことで、守りたいものができたから。
自分よりも大切にしたいものができたから。
だからもう、それを失うようなことは怖い。

浅田美代子さんも、訛りはないセリフ回しですが、都会で生きていくだけの器用さがない娘をうまく演じています。
まるで迷っている子犬のように、ユタカにくっついていくあどけなさ。
それが最後に、強い微笑みを浮かべて去って行く。

大切なものを知って臆病になったユタカとは逆。
守りたいものを得て、真理子は強くなったんですね。
真理子は誰も恨んでいない。
あの強さがあれば、青森でユタカを待って暮らしていけるだろうなあと思います。

九条はこの頃、ちょろちょろ、黒岩の周りをうろついていて、ハッキリ言って邪魔なお坊ちゃんです。
あんなことを言ったら、彼女が職場にいられなくなるのはわかるはず。
九条はどこかで、真理子はそうされてもしかたがないような女性だと思ってるのか。
彼も話が進むにつれ、変わっていきます。

渡哲也さんの声が、とても良いです。
あの思いやりあふれた声で話されたら、真理子も心を開きますね。
そう思わせるだけの力が、渡さんの声にはありました。
あのまっすぐなまなざしにも、この人には話しても大丈夫と思わせる暖かさがあります。

最後に、ユタカが言わない拳銃の出どころを黒岩はしゃべれ!と言わない。
武村一家から預かったに違いない拳銃を「拾ったんだよな」と言う。
それは黒岩の真理子への贖罪であり、ユタカへの贖罪でもある。

少しでもユタカの危険をなくしてやりたいんでしょう。
狙われるようなことは、減らしてやりたい。
きっと刑務所にも会いに行くし、出所後も助けてくれる。
おそらく、武村一家にはユタカを追わないよう話をつけてくれるはず。

いやー、「大都会」だから最後に、ユタカか真理子が殺されるんじゃないか。
ちょっと冷や冷やしてました。
良かった、前向きなラストで。
ズキンと心に刺さるような回じゃありませんが、心温まる小品っぽい話です。


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「大都会 闘いの日々」視聴再開
2018/01/12(Fri)
あった、あった。
年末の大掃除で見つけました、「大都会 闘いの日々」が入ったDVD。
視聴再開。

しかしなぜか、録画されている順番が話数順でもなければ、日付順でもない。
なんでだかわからないけど、めでたい。
視聴再開!


改めてオープニングから見てますけど、キャスティングが絶妙ですね。
渡哲也さん、石原裕次郎さんはもちろんですが、脇が素晴らしい。
高品格さんはどう見ても、たたき上げで現場を誰よりも知っている刑事にしか見えません。

逆に佐藤慶さんはどう見ても、エリート。
利己的で、部下も事件も自分の出世のコマとしか見ていない。
時に彼こそが、黒岩たちにとって最大の障壁になるという皮肉…。

もうもうと立ち上るタバコの煙の中、普段は麻雀などに明け暮れている記者の宍戸錠さん。
この自然なキャストが、すんなりと見ているこちらを世界に引き込んでいきます。
見事な人間ドラマになっています。


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楽しそう…
2017/12/22(Fri)
12月10日の日曜日。
テレビ朝日系で午前10時から放送されている、日曜ワイド劇場。
松重豊さん主演の「内閣情報調査室 特命捜査官 ハト」が放送されました。

それで、私…。
見逃したー!
ぎゃー!

知らなかったんですっ!
昨日まで、ほんとに知らなかった。
何で知らなかったんだろう。
翌日の11日の月曜日に、ちょっと気を遣わなきゃいけないことがあって、それも影響してたとは思いますが。

すごい…、楽しそうな内容なんですよね…。
松重さん、見たかったな。
…。
…。

再放送、いつ。
BSでやらないの?
…。
…。


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ようこそ、こちら側の世界に
2017/10/22(Sun)
小栗旬さん主演で放送されたドラマ「ボーダー」。
続編が来週、放送なんですね。
あの最終回で、続編ができるとは思っていなかったというか。
逆に続編がないと納得できないというか。

主人公の刑事は事件を望んでいるわけじゃないけど、仕事中毒気味。
そんな彼がある夜、銃撃を受け、生死の境をさまよった。
この時に頭に留まった弾丸のため、幽霊が見えるようになった。

見えるようになった、というより、事件現場に彼が行く。
すると、成仏できていない死んだばかりの被害者が霊になって呼び寄せられてしまうというべきか。
土曜日に、ダイジェストで再放送がありました。
全部やってくれると良かったんだけど、続けて見るには、ちょっと話が重い?

通して見ていると、幽霊が見えることから彼がどんどん、刑事として道をそれていくのがわかるんですけどね。
普通の捜査がまどろっこしくて、裏社会の力を借りることが多くなる。
死者の無念や痛みを感じるため、どんどん被害者と同化していく。

服装も白っぽいものから、だんだんとダークな色調のものになって行く。
小栗さんが、徐々におかしくなっていく。
目に狂気が宿っていく。

主人公にかつての純粋な自分を見ていた上司は、彼の変化に気付く。
タイトルの「ボーダー」は、あちらの世界とこちらの世界のことだけではなかった。
正義と悪、道を踏み外す意味もあった。

犯人を殺し、その幽霊に「ようこそ、こちら側の世界に」と言われた主人公に、何が待っているのか。
やっぱり、破滅しちゃうのかなと気になります。
スペシャル番組、楽しみです。

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