両刃の刃 「スペシャリスト」

宅間は優秀な刑事。
彼には、犯罪者の心理がわかる。
犯罪者はその宅間の才能に引き寄せられるように、寄って来る。

それを解決して行く宅間は、優秀な刑事だ。
だが彼は常に、犯罪に引き込まれる危険がある。
彼の才能は、両刃の刃だ…。


アメリカFBIは、犯罪プロファイリングのプロを養成している。
そのプロが言う言葉。
「深淵を覗きこむ時、『彼ら』もこちらを見ている」。

宅間は、これだなと思いました。
ダークサイドとの、自分との戦い。
宅間の話し方、接し方が違う時、ありますね。

宅間の感情があまり入ってないような話し方の時、それは宅間にとって距離がある人間ということ。
「刑務所の中」の人間には、何となく宅間の口調がなめらかに感じる。
つまり、宅間には「刑務所の中」の人間は距離が近い。
…危うい。

宅間の才能も危うい類いの才能だけど、それだけじゃない。
10年入ってたって、すごく重い。
まして冤罪だし。

元警察官の犯罪者に対する風当たりも、かなりあったでしょう。
そうして10年。
一筋縄でいかない人間になって、当たり前。

それにあの才能。
宅間は犯罪者に近い位置にいると感じました。
だからもう、本当は事件とは関わりたくない。
ここらへんの草なぎさんの表現にも、期待。

大杉さんと草なぎさんも、いつも良いコンビだから連続ドラマでも見たかったんですが。
警察内部に、ダークサイドがありそう。
通常なら、これでまた来年まで待たなければいけなかった。
来年に続きが見られる!

「10年入ってましたから」。
重い言葉ですが、これ、十分な決めセリフになりますよね。
来年が楽しみ。


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今夜

「スペシャリスト」の4が放送。
今夜あのテレビがある。
昼間、何かやっていて、ふと夜のテレビ番組を思い出して楽しみになる。
テレビって、そうあってほしい。

しかし、今夜の展開は気になる。
誰か死んでしまうのか。
南さんと良いコンビだし、心配。



浅野ゆう子さんの「黒革の手帳」

浅野ゆう子さんの「黒革の手帳」を見ました。
2時間ドラマ枠ということもあって、元子の生い立ちは省かれていました。
母親のように、男では破滅しない。

男を手玉にとってのし上がってやるという、元子の決意。
しかし結局、同じように男によって破滅する様子に哀れさと凄みが漂うと思うのですが、しかたない。
掘り下げが浅いけれど、夜の銀座の女の戦争はおもしろく描けていました。

元子の家を出て行く捨て猫。
この捨て猫と元子が重なる構成。
最後は猫も元子も、情けにはすがらない。

ボロボロになっても一人、きっちりと生きていくというラストになっていました。
田中美奈子さんの波子は、なかなか良かったですね。
綺麗だし、野心家のところがピッタリ。
萬田久子さんの波子も良かったし、このドラマはやっぱり波子が良くないとダメだなあと思いました。


市原悦子さんの?「黒革の手帳」ならぬ銀座ママ物語

銀座のママ物語と言うと、演じる女優も生活感がない美女ばかり…と思いますが、あの市原悦子さんも演じたことがあります。
タイトルとかは忘れてしまったし、かなり前の2時間ドラマでしたが、さすが市原さん。
庶民的なキャラクターが得意な市原さんですが、ちゃんとママに見えました。

このママ、男を何人も破滅させている。
そんなママには娘が1人いて、娘は母親の生き方を嫌っている。
結局、娘は母親とはケンカの果て、出て行ってしまう。
もう少し、うまくやれたらよかったのに、と娘自身、寂しそうに言って。

ママは店で雇った、新人ホステスと馬が合った。
行くところがない彼女を家に泊める。
自分を否定し続けた娘と違い、彼女はママを尊敬していた。

ある夜、ママに貢いで破滅した男がママを襲った。
ホステスはママを守った。
男は自分で勝手に破滅したのだと、ママは言う。

ママとホステスは、2人はまるで親子に見えた。
かわいがっている小型犬と、ママとホステスの暮らしが始まる。
ママはホステスに、店の経営や男のあしらい方まで教える。
自分の娘がこのホステスのようだったら、ママはこうしていたことだろう。

ママにはかわいがっていた、かなり年下の恋人がいた。
その恋人のため、店の拡張のため、ママは借金をする。
相手は真っ当な筋の人間ではなかったが、ママは「返せないときは体で払うわよぉ!」と啖呵を切った。
その話をホステスに得意げにするママ。

しかし、破滅はすぐにやってきた。
そしてその借金は、ママから店を取り上げるためのワナだったのだ。
取り上げられた店は、何と、あのホステスのものになった。
さらに男はママの影で、ホステスと恋仲になっていた。

怒りで震えるママに、ホステスは言った。
勝手に破滅したんでしょ、と。
そしてサラ金のボスも、ママの恋人も、みんな私のご機嫌を取ろうとしていろんなことをしてくると言った。

いい年してるのにね、と、彼女はキュートに笑った。
怒りのあまり、ママはナイフを手にしてホステスを刺した。
ホステスは腰の辺りを刺され、ソファに崩れ落ちた。
そして数ヵ月後。

ママの店は、ホステスをママにして華やかにオープンした。
刺されたホステスは軽傷で、何のダメージもなかった。
たくさんの花が届き、男たちを迎えてホステスだった彼女はママと呼ばれて華やかに笑っていた。
ママの恋人も、サラ金のボスも、かつてのパトロンも彼女の周りにいた。

病院の掃除をしている、掃除婦がいた。
床を掃除していた掃除婦は、救急患者を運ぶ医師と看護師に突き飛ばされた。
それでも掃除婦は、ぼんやりとしていた。

掃除婦は、ママだった。
住んでいた場所は、豪華なマンションから狭い古いアパートに変わっていた。
帰ってきたママを迎えたのは、犬だけだった。


市原悦子さんがママで、ホステスは甲斐智恵美さん。
無邪気な悪意が出てて、良かったです。
年下の恋人は、国広富之さんでした。
たぶん、佐藤慶さんも出ていたと思います。

「こんな手に引っかかるなんて…」と思うような手口だったと思います。
でも娘との関係が、ママに微妙な影響を与えていたのかもしれないなと。
だから娘のように付き合っていたホステスと、年下の恋人に良いようにだまされたのかも。

市原さんが、ものすごい落差を演じるんです。
最後に徹底して、本当に惨めで抜け殻になったママ。
それと対照的に華やかに笑うホステス。
ママの一撃は、彼女に何のショックも与えていなかった。

迎えるのは、犬だけ。
すっかり萎れた市原さんは、ぼんやりした初老の掃除婦以外には見えない。
見かけのすごさというより、気力が抜けてしまっている。
生命力がない人を見た衝撃がありました。

かろうじて彼女を世の中につなぎとめているのは、あの犬だけなのだろう。
逆に、犬だけは、本当に彼女自身を好きでいてくれる。
彼女に付属しているものとか、本当に関係ない。

タイトルも何も忘れてもこれだけ覚えているんですから、話はもちろん、市原さんはじめ、俳優さんたちの演技が良かったんでしょうね。
このまま、あの人は朽ち果てるのだろうか…と思わずにはいられない。
娘が帰って来て、母親を非難しながらも、支えてくれと思わずにいられない。

北見ー! 私、おとりになります! 蟹江さんの遺作「おとり捜査官 北見志穂」

「おとり捜査官 北見志穂18」を見ました。
蟹江敬三さんの遺作になったサスペンスです。
いろいろと、「何だそれはー!」と言うことがあっても、いつも楽しく見ていました。
好きなシリーズです。

クライマックスを迎える前の、松下由紀さんの演じる北見志穂の「私、おとりになります!」という、きっぱりとした決めセリフ。
この北見さんの、コスプレも楽しい。
以下、いつもの流れ。

見事、おとり捜査が成功し、犯人確保。
みんなの気が緩んだ瞬間、北見志穂に忍び寄る影。
気を失わせられ、連れ去られる北見。

いつものように、北見を見失う捜査一課。
無線も探知機も捨てられ、探すすべはない。
いい加減、学習しましょう。

いつも憎まれ口を叩きあっている相棒のベテラン刑事・袴田。
これが、蟹江敬三さん。
北見と捜査していた袴田には、北見をあきらめずに探すキーワードが浮かぶ。

必死の袴田刑事は、北見志穂の居場所を突き止める。
袴田刑事は、間に合ってくれ!と走り出す。
北見が目覚めたとき、すべての犯罪を犯した真犯人が目の前にいる。

犯行の動機は、真犯人の哀しい過去に関係したものだった。
家族や家庭や愛に恵まれなかったり、傷であったり、心の傷、トラウマだったり。
そこから生じたゆがんだ愛情や、復讐。

おとりになった北見志穂は、標的である本人だと思われていたり、あるいは計画をぶち壊された犯人の怒りから、さらわれている。
そして、殺されそうになる。
しかし間一髪、居場所を突き止めた袴田が助けに駆けつける。
犯人は殺人未遂の現行犯で逮捕。

後日、袴田刑事はしんみりと、犯人が犯行に至った心情を察して語る。
これまた、しんみりと聞いている北見。
最後はちょっと、袴田が北見をからかって、笑いで終わる。

この決まった流れがないと、ダメ。
わかっているけど、「私、おとりになります!」が出ると、ワクワクしてしまう。
こういうところ、時代劇に似てるかも。
そうか、どうりでサスペンスが好きなわけだ。

そして、袴田は体を張って、北見を助けます。
ある時なんか、火を消すのに自分がゴロゴロ~、ゴロゴロ~と床にローリングしてました。
もう、そんなところまで楽しませてくれるんですよ!
大好きなシリーズでした。

口が悪くて、がさつで、イマドキの風潮についていけず、嘆いたり、憤慨したりする袴田。
しかし、誰よりも頼りになるのが袴田。
袴田と北見の間柄は、お互いを認め合った相棒。
恋人未満のようでもあり、戦友のようでもあり、父親と娘のようでもある。

おとり捜査官シリーズが終わってしまうのか、後任が来るのか、わかりません。
その時は袴田が退職したことになるのか、それとも俳優さんだけが変わって袴田さんはそのままなのか、それもわかりません。
ベテラン俳優さんが袴田さんを引き継ぐ場合、違和感があるのは最初だけなんだろうなというのもわかります。

でも、北見志穂を助けに来るのは、蟹江さんでなければいけない。
見ていて、そう思いました。
何月の収録なんでしょうか。

蟹江さんは体が悪いなんて思えないほど、いつもどおりに演じていました。
具合も悪そうに見えませんでした。
昼間のテレビ東京の、ガイアの夜明けの収録時の蟹江さんは、びっくりするほどお痩せになっていましたが。

蟹江さんはもしかしたら、体調不良の中、走ったり跳んだりしていたのかもしれない。
最後まで、体を張って、演じていたのかもしれない。
だったら、こっちも楽しまなくてはいけない。
そう思いました。

「傷だらけの天使」で、殺意を抱きながら車内である計画を胸に、ほくそえみながら、修たちとすれ違う男。
「子連れ狼」で、いかにも変質者といった挙動不審な落ち着かない目つきで拝一刀をいたぶり、そして打ち殺されてしまう囚人。
「龍馬伝」で、だらしなくも、憎めない、哀しい身分の低い弥太郎の父親。
名取裕子さん演じる女性検事や、バスガイド探偵の上司。

蟹江さんの熱演だから、楽しもうと思った。
なのに、最後の蟹江さんの笑顔を見たら、泣いてしまった。
思い出すと、切りがないです。
蟹江さん、本当に長い間、ありがとうございました。


プロフィール

ちゃーすけ

Author:ちゃーすけ
癖の強い俳優さんや悪役さん大好き。
俳優さん、ドラマ、映画、CMその他、懐かしいもの、気になるものについて、長々と語っております。

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