こたつねこカフェ

癖のある俳優さん、悪役さんが大好きです。時代劇、ドラマ、映画、俳優さんのことを好きに書いています。
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大変良くできた、と思います 「家政婦のミタ」視聴率

視聴率に繋がらなくても、おもしろいドラマはあります。
私は自分が見ているドラマの視聴率を、さほどは気にしませんが、視聴率が良いと放送が優遇というか、再放送の機会も特集も組まれたりして目に触れる機会も情報も多い。
だから、視聴率が良くて悪いことはないとは思います。

しかし、昭和の頃と違って、最近は視聴率が20%以上のドラマが少ない印象。
録画が一般的になった今、それほど視聴率は気にしなくても良いという意見も聞きます。
テレビ以外の娯楽が充実していたり、コミックを原作にするなど、ネタもだいぶ尽きた感じも確かにありました。

だから、やっぱりこの時代の40%はすごい!
ショッキングだから、というだけではないと思うんですよね。
そりゃ松嶋さんは主役クラスのスターだけど、「ミタ」さんは松嶋さんを主演にすえて輝かせる為に展開するスタードラマではない。
人気コミックや人気作家の原作でもない。

「仁」は人気コミックという原作はあったけど、やっぱり登場人物に引きつけられたから見ていたと思います。
コミックの世界を損なうことなく、俳優さんたちが演じていた。
「ミタ」さんも、ミタさんとその周りの人間に情けない、いらだたしい、嫌いという感情はもちろんわいたし、同時に何とかなってほしいという感情もわいた。
ショッキングな設定で、ショッキングな展開だったけど、それだけじゃ興味は長持ちしない。

感情移入したり、嫌悪したりしながらも、その人間がどうなるか見ずにはいられない。
つまり、放って置けなくなったんですね。
彼らがどう行動するか、そしてどうなるかが見たかった。
要するに「ミタ」さんに出てくる人間に、ものすごく興味を引かれたんです。

ファンじゃなかった人間も引きつける。
いや、ドラマでファンにしてしまう。
そういうドラマはこの数年で何本かありましたが、間違いなく「ミタ」さんもその1本です。


この脚本家の方は、「リミット 刑事の現場2」(私の書いた記事からは「2」が抜けてますね)を書いた方なんですね。
あれも不幸な境遇から通り魔殺人を犯し、「何で俺だけこんな目に遭わなきゃ、いけないんだよ。間違ってるだろ、こんな世の中!」と半泣きする犯人に、刑事がすごいことを言ってました。

「自分が如何に孤独で虐げられてきたか泣きながら話したら、誰かが話をじっと聞いてくれるとでも思ったか!」
「お前は、ただ、強い奴に向かっていくのが怖かった。だから弱い人を選んで刺し殺した。ただそれだけだ」。
「お前らに俺の気持ちの、何がわかる!」と犯人が叫ぶと、「わかるか、ばか!」と一喝。

「おめえの話なんか、わかってたまるか。てめえがいくらここで長いことくっちゃべっても、お前の気持ちなんかだーれもわかんねえ。みんな自分の人生背負って、精一杯忙しいんだよ。お前の人生に、その退屈な人生につきあってやってる暇はねえ!」と言う。

あまりの物言いに、「確かに今の世の中は、理不尽で不公平でどこに救いを求めれば良いのか、わからない」「彼のSOSを受け止めてくれる奴がどこかにいたら、こんなことにはならなかった。不幸な境遇があった」と、犯人に一定の理解を示す若い刑事が反論する。
すると「違う!」と年かさの刑事が叫ぶ。

「人間は生きているうちに、殺したいほど憎い奴に出会うことがある。だが普通の人は殺さない殺せない」。
「こいつにも親がいる惚れた男か女かいる。そう思うとそいつが人間に見えて、だから人間は人間を殺さない!そして殺せない」。

「だがこいつは違う!こいつは憎くもない人を弱い人を選んで刺し殺した。なぜそんな事ができたか!それはこいつが人間じゃないからだ!」
「おめえもしっかり踏みとどまって戦え、人間なら!」。
そして、「もうお前には遅いか。お前は、みんなの為に死んだ方がいい。ばあか」で締めくくる。

いや、びっくりしましたよ。
良く言った、いや、言い過ぎだ。
犯人に言ってやりたい、いや、この刑事の言っていることはおかしい。
そんな議論、そして抗議殺到を覚悟で書いたセリフだったでしょう。

それでも、この脚本家さんはこれを言いたかったんだと思います。
言いたいことを、表現したいことをぶつけた。
これなんか、視聴率は良くなかったかもしれませんが、見ていた方には強烈な印象を残す。
私は好き…というか、忘れないドラマです。

これと同じ脚本家さんの書いた「ミタ」さんは、すごい視聴率だった。
局、時間帯の違いは影響していると思いますが、今回はそのパワーと、それを表現した俳優さんたち、協力したスタッフさんたちの勝利。
言いたいことを、見せたいものを、やりたいことを貫いたご褒美。
そう言っていい高視聴率だった、と私は思いました。


スターの為のドラマ、人気原作の実写化でもないオリジナルの「ミタ」さんがここまで取ったとなると、これまでの常識を打ち破ったパワーは何か、考えてしまいます。
なぜミタさんが、ここまで人をひきつけたか。
この分析は今後、ドラマを作る人にはすごく参考になるのでは?

ええ、「わたくしは、大変良くできた、と思います」。


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家政婦紹介所から参りました…家政婦のミタです

終わりましたね、「家政婦のミタ」!
一応の感想ですが、良くまとめましたね。
「家政婦は見た」をもじっただけのタイトルかと思ったら、ミタさん=三田さん=サンタだったのかも、という理由を用意していたとは!
恐れ入りました。

うららちゃんと恵一が単純にくっつく結末より、うららちゃんが報われない思いを抱えないで済んだことが良かった。
単純に母親の座に収まるより絆が深まって、良かった良かった。
バラバラだった阿須田家がひとつになり、断絶状態になりそうだった祖父とも家族になった。

ずっと笑わないでいる美女の、最初の笑顔の破壊力はすごい。
以前にこういう文章を読んだことがあります。
でもミタさんの多少ぎこちない笑顔は、心からの笑顔じゃない。
阿須田家のみんなが自分の笑顔を望んでいるからがんばって笑いました、という風に思いました。

去っていくミタさんの、後姿の凛として美しいこと。
これは姿勢が美しく、後姿まで美しくなければできない役でしたね。
最後に次の家の前に立つミタさん。
荒れた家の前に立ち、時間を見る。

「大沢家政婦紹介所から参りました。ごめんくださいまし」じゃない、「晴海家政婦紹介所から参りました。家政婦のミタです」とあの機械的な調子で言う。
またミタさんは、崩壊している家を建て直すのか。
もしかしてミタさんはそういうつもりで、荒れた家を選び家政婦をしているのか?と思わせるラスト。
ラストに「終」ではなく「完」が出たのは、この物語は「完結」したという意味なんでしょう。

久々に見逃せないドラマでした!
松嶋さん、表情の演技、お見事!
キャストは全員、良かったです。
この俳優さんたちのこれからにも、期待です。


「雪の女王」のようなミタさんの心は溶けるか

「家政婦のミタ」、今日が最終回。

先週リアルタイムで見られなかったので、今週と先週の2回を一気に見ようと考えてます。
朝から子役の子たちがテレビ出演していました。
うららちゃんの花嫁姿、相手はうららちゃんを好きだと言った男性か。
ミタさんにつかみかかっていて、阿須田家の子供たちが見ていました。

もしかしたらミタさんが、阿須田家に冷たい態度を取り、うららちゃんを受け入れようとさせているのを知ったうららちゃんが、「バカにしないでよ!」みたいにつかみかかるとか。
長女役の忽那汐里ちゃんが、最終回の台本を読んでかな?
他のところでも「怖かった」と言っていたみたいなので、一筋縄ではいかないラストになるんでしょうね。
「ミタさんに助けられた阿須田家が、今度はミタさんを助ける」と次男役の子は言ってましたが。

ミタさんの「エピソード0」を読んだ人が、あとがきからラストを考えていました。
阿須田家に、ミタさんが来た時が満月、段々欠けて行って、最終回は満月。
月がミタさんの状態を表しているのなら、最終回が満月というのが、かなりヒントになるんじゃないかと言っていました。
忽那汐里ちゃんは、この意見、イイ線行ってるみたいに言ってました。

街の人の声では「ミタさんが消えちゃうんじゃないか」「母親になって家に収まる」「阿須田家とは家政婦としてだけ、関係していく」と、いろいろな声をとりあげてました。
とりあげているってことは、この中のどれでもないような気が。
ミタさんに幸せになってほしいと言う意見には、賛成。
しかし、ミタさんの呪縛を解くには、義母の「2度と笑わないで!」を撤回させるしか方法がないような気がします。

そうなると、アンデルセン童話の「雪の女王」みたいですよね。
心に破片が刺さったままでは、カイ少年の心は溶けない。
ゲルダの涙で、カイ少年に突き刺さった鏡の破片は溶ける。
そしてカイ少年は元に戻って、故郷に帰っていく。

最終回、見事に収めてくれることを願います。
阿須田家の子供たちの♪この坂を のぼったら♪の歌が、最後に流れるような結末だといいなと思いますね~。
明日、1日出かけるので、納得した気持ちで人と語れる結末だと良いんですが。
まあ、私の都合なんか知らないわ!なんですけど!


♪木を曲がり進んだらみんなが待ってるお家です 帰って来たミタさん

♪この坂を上ったら右に行き 木があります 木を曲がり 進んだら みんなが待ってるお家です♪

キイちゃんがいつも歌っている歌、実は完結していたのに、毎回毎回それどころじゃないほどすごかった「家政婦のミタ」。
今回もおもしろかった~。
ほんと、予想もつかない展開をしてくれる。

以下、9話の内容がネタバレしてます、見てない方は注意。


阿須田家から暇を貰い、2度と出勤してこないどころか、着信拒否までしていたミタさん。
ミタさんがアイロンかけしてくれたシャツ、ベッドのシーツ。
家族がミタさんのやってくれたことを実感する。
みんな、眠れない。

しかし、ミタさんは戻ってきてくれない。
ところが外に出た阿須田家の面々が見たのは、隣の家の皆川家に雇われたミタさんだった!
「旦那様。ネクタイが」と隣の家のだんなさんのネクタイを直すミタさん。
自分にしたことと同じことをしているのを見た恵一の表情に、嫉妬の影があったような…。

しかしまあ、家政婦さんとは言え、「ミタ!」と呼び捨てにし、子供までが「ミタ」と言う。
いくら家政婦だからと言って、年上の人を呼び捨て。
皆川真利子さんが年下かどうかは、わからないけど、人生の先輩と言う感覚はないのか。

隣の子は翼くんというらしいが、これから先の長い人生、誰かに助けてもらわなきゃいけないことに直面することもあるだろうに。
あんな感じじゃ、いざという時、誰も動いてくれないぞー。
お受験に命をかけているらしいけど、そういうこと教えて世の中を生き易くしてやるのが、親の教育でもあるんじゃないか?
でもお隣の主婦は、実は心が穏やかな時がないようだ。

恵一は、建設会社に就職が決まり、現場に出ている。
そこにうららちゃんが、お昼を持ってくる。
会社の上司が冷やかすけど、恵一はそんな気は全然ない。

うららちゃん、ミタさんにはもう関わらないほうがいいんじゃないかと言いだす。
すると恵一、あの人は、うららちゃんには想像もできない大変な事情を抱えているんだよと言って、うららの提案を拒否。
恵一の微妙な変化に、うららちゃん、動揺。

今のミタさんは破滅したがっていると、結は考える。
封印していた過去を話したのは、危ない兆候ですよね。
だからどんな無茶もきいてくれる、要するに死んだり、死刑になるようなことをやってくれる。
隣の真利子さんが、無茶なことをミタさんに頼まなきゃいいんだけどという嫌な予感的中。

旦那が浮気していることをこの前、指摘された真利子さん。
ゴルフにでかけるだんなさんが本当に接待ゴルフか、ミタさんに浮気の証拠をつかんでくるよう命令してしまった。
ミタさんは優秀な探偵だ。
アッサリ、浮気の証拠写真をずらりとテーブルに並べる。

ミタさんの無機質な報告が、毎度ながら笑える。
だんなさんが「いやんバンカー、今日は君にホールインワンだ」と言ったことをちゃんとご報告。
「いやんバンカー、今日は君にホールインワンだ、などと、くだらないギャグを飛ばしながら、楽しそうにラウンド」。
爆笑。

「もう妻とは何年も寝室を共にしていない。結婚したこと自体、後悔している。子供さえいなければ、すぐにでも別れるんだが、慰謝料や家を取られると思うとくやしい」と言ったことまで報告。
逆上する真利子さんに、タクシーの領収書を出す冷静さ。
うーん、相手が逆上して自分に何かしてくれてもいいという覚悟ですね。

頭に血が上った真利子さんは、旦那を殺してくれと頼むとミタさん、「承知しました」。
しかし思いなおして、自分も殺してくれ、残される翼がかわいそうだから、翼の誕生日にいっそ3人とも家ごと燃やしてくれと言う。
「承知しました」。

様子がおかしいとみた阿須田家の子供が、翼の誕生日に訪ねて行き、ミタさんに変なこと頼んではいけないと言ったけど、遅かった。
何も知らない皆川家のご主人、ミタさんの料理が上手いと喜んでいた。
そしてミタさんの家族を聞くと、ミタさん「主人と息子がおりました」と答える。
「なくなったの?」と聞かれると「家に火をつけられました」と答える。

ミタさん、これから真利子さんに、自分のしようとしていることを自覚して覚悟させているみたい。
そして自分もそうなるのだ、と覚悟しているよう。
命ぜられた通り、ミタさんは、灯油をまき始める。

驚愕するだんなさんに、真利子さんは浮気の写真をたたきつける。
しかし、ろうそくを持ち、本当に火をつけそうなミタさんに「やっぱりあんた、おかしいわよ!」と言って、皆川家逃走。
「あんただけ死んで!」と言われたミタさんは、灯油をかぶる。
入れ替わりに阿須田家の4兄弟が乱入。

ずっと様子をうかがってたけど、皆川家が逃げてきたのを見たので飛び込んできたのか?!
ろうそくを取り上げようとした長男、ミタさんに吹っ飛ばされる。
ミタさんは、やっと死ねるという恍惚感にひたっているように見えた。
結、「この日を待っていた」と言うミタさんの手を押さえる。

「あなたたちも死にますよ」と言われても怯まず、ミタさんを止める結。
ミタさんが何て言おうと、私たちとミタさんの間に家族の絆みたいなものがあると思ってる、と。
そうじゃなきゃ、あんなすごいこと話してくれないでしょう?と。
だから絶対に離したくない!死んでも離さない。

絆も、ろうそくも離さないと言う結に、ついにミタさんが感情を露わに。
「いい加減にしてください!」
おおっ、ミタさんに感情が!
見ていてほんとに、ビックリしちゃった。

自分では死ねなかったミタさん。
「わたくしは、自分の意思を持ってはいけない人間です」。
「わたくしが、自分の意思を持つとみんなが不幸になります」。

しかし、この時のミタさんは人間のミタさんだ!
「わたくしの愛した人たちは、みんないなくなりました。わたくしの心にはもう何も残っていません。わたくしは、ロボットのように命令されたことだけをやっていればいいんです」。
しかし、4兄弟は怯まない。

「ミタさんは間違ってる!」
「私たちは、ミタさんのおかげでお母さんが死んだつらさから立ち直ることができたんだよ」。
「それはミタさんが、本当は私たちを助けたい、幸せになってほしいって思ってたからじゃないの?!」
「俺たちと比べものにならないくらい、つらくて悲しかったのはわかるけど、今度は俺たちがミタさんのこと助けたいんだよ!」

ミタさんのろうそくを持つ手を、4兄弟がつかんで離さない。
誰か火を消しちゃえ。
キイちゃんが「ミタさん、幼稚園に迎えに来て、また一緒に、歌、歌って!」と言ってミタさんの手に自分の手を。
ミタさんの目から涙がこぼれた。

唐突に人間に戻ったという感じがしないのは、これまで松嶋さんが小出しに、徐々に感情をこもった目をしていたからでしょう。
前回は感情をなくしてもなお、溢れる哀しみが感じられましたから。
そこに皆川家の旦那さんが「おまわりさん!」と警察官を連れてきた。
ミタさん、連れて行かれてしまう。

警察署に、晴海さんと恵一がやってくる。
ミタさん、解放されました。
夫婦ゲンカだし、旦那さんがあんまり騒ぎにしたくなかったらしい。
元はといえば、奥さんの依頼だと言うことで、奥さんの方が警察に呼ばれている。

すたすた歩くミタさん。
恵一が子供たちがミタさんが怒ってるのを初めて見たと言っていると伝える。
ミタさんに「実は、僕も怒ってます。あなた、うちの子供たちを、あんな危ない目に遭わせたんですよ!あの子たちは命懸けで あなたのことを守ろうとしたんですよ!
それなのにこのまま知らんぷりですか?」と言う。

うーん、ちょっと前なら、「君が言うなー!」だったけど、今の恵一ならそうだろうなと思える。
ミタさん「申し訳、ありません」と抑揚のない声で謝る。
すると、恵一「責任とってまた家で働いてください」。
やっぱり、そうきますよね。

「その代わり、僕たちも今までみたいに他の人に迷惑をかけたり、自分の責任を放棄したりするような卑怯なことは頼みません」。
あ、わかってる。
ミタさんに自分で責任を負いたくないことを、頼んでいたことを。
「僕たち達家族が幸せになれるよう、ミタさんに助けてもらいたいんです。できればミタさんにも、幸せになってもらいたいんです」。

今回、新しい三田タミさんという家政婦さんが来てくれたんですが、もう阿須田家では家政婦なら誰でもいいわけじゃない。
三田灯さん、ミタさんじゃなきゃダメ。
ミタさんは替えがきかない存在になった。

「それでもよければまた家に来てくれませんか?あなたの意思で」と言われてミタさんは無言で帰った。
翌日、ミタさんが来るはずの時刻を息を詰めて迎える阿須田家。
7時になってもミタさんは来なかった。

がっくり…。
その時、チャイムが鳴る!
ミタさんだー!と思ったら、三田タミさんで、またまたガックリ。
すると三田タミさん、この前忘れたハンカチを取りに来ただけらしい。

「灯ちゃんが表にいますよ」って、灯ちゃんって結構親しみを込めて呼ばれてる。
あの無機質なところが、無機質でも親切なところが、ウケているのか。
海千山千の家政婦さんたちには、ミタさんはかわいいものなのか。
ミタさんは表で待機していただけだった!

阿須田家のみんなに、ミタさんは言う。
家族ではないから、食事は一緒にしない。
一緒にどこかに出かけることもしない。
笑えと言われても笑わない。

それでもいい、ミタさんが来てくれた。
ミタさんの作ってくれた朝食、やっぱりおいしい。
みんなうれしそうに食べて、出て行く。

なんだか、ミタさんの顔も明るい。
みんなを見るミタさんが、笑っているように見える。
松嶋さん、すごく表情作るのが上手い。

それにミタさん、髪の毛を下ろしてやってきていた。
もちろん、また結んでましたけど。
どこか変わっている。

結がミタさんに、家族の写真持ってる?見せてと言って、ちょっと阿須田家が凍ったんですが、ミタさん、エプロンのポケットからそれを出して見ている。
みんなを見送った後に。
ミタさんの愛情の深さと、傷の深さ。
まるで再び家族を持ったような、自分の本当の家族への愛情も改めてわかったような、そんな風に見えるミタさん。

その後、1人でポツリとしている、うららちゃんがいた。
うららちゃんはミタさんが戻ってきたことを確認し、もう自分は必要ないから来ないと言った。
でもその言葉とは裏腹に、ミタさんに隠しきれない感情が現れ始めている。
何がおっしゃりたいんですか?とミタさん。

自分はいつも裏目に出ることばかりだ。
一生懸命やっているのに、阿須田家には邪魔にされるようなことばかりだ。
うららはミタさんに、お義兄さんが好きだと言う。
これは無意識の牽制と、敵意までは行かなくても嫉妬心の表れではあると思う。

そうだよね、うららちゃんにしたら、お姉さんにはもう、百年かけても敵わないけど、ミタさんにまで、後から来たミタさんにまで取られてたまるか、と思うよね。
うららちゃんは、ミタさんに作ってきた食事を渡す。
ミタさんは家の中に入る。

うららちゃんの作ってきたご飯を、ミタさんはちゃんとそれを冷蔵庫に入れる。
「帰ってきた」阿須田家、ミタさんは改めて家の中に入って辺りを見渡す。
少ししか離れていなかったのに、まるで旅行から帰ってきたかのように懐かしい。
ミタさんの顔がそう言っている。

洗い物をしながら、キイちゃんのお皿を見るミタさんの目が微笑んでいる。
キイちゃんの子供らしい、かわいらしいお皿を見るミタさんの目は、いとおしそう。
しかし、ミタさんの耳にミタさんの子供の声が聞こえてくる。
だんなさんの声も聞こえる。

本当においしいねと、ミタさんの料理を食べている2人が見える。
2人が座って、微笑む。
こちらを見る。
2人は消える。

ミタさん、思わず、お皿を落とす。
お皿が割れる音がして、足元にお皿が砕け散っている。
ミタさんの中で、阿須田家が好きだ、その中にいるのが好きだという気持ちが湧いて来ている。

そして、自分はそんなことを思ってはいけないという罪悪感がそれを押し留めようとしている。
うららの自分への嫉妬も、どこかで経験した感覚を呼び起こす。
阿須田家への愛情が芽生えたミタさんの中で、葛藤が始まった…?


見るのを1回抜かしても「まあ、いいか」で次を見る、またはそのままになってしまう。
最近、そんなドラマが多いんですが、「ミタさん」は絶対見逃せない!と思ってしまう。
ミタさんが人間ぽくなっていくのをつまらないと見るか、再生と見るか。
今のところ、再生して行くミタさんを見たいと思ってます。

家族の幻影を見たり、写真を見たり、「雪の女王」のカイ少年のように、ミタさんの心に刺さった氷が溶けるにはまだ波乱がありそうですね。
しかし、隣の旦那さん、ミタさんの肩を後ろからつかんで、投げ飛ばされなくて良かったですねー。
そうそう、皆川家の俳優さん、佐藤仁美さん、池田政典さん、2人ともいいですね~!


今夜はミタさん

今日は「家政婦のミタ」さんの放送日。
前回、あまりに衝撃的なミタさんの過去を聞いて、私は他のことがほったらかしになっちゃったけど、いろいろと深い回でもありましたね。
対立していた祖父と仲直りしようと、ミタさんに母親の幽霊になってもらう。
そこで祖父に母親が心情を語るのですが、表で聞いていた子供たち、「打ち合わせと違うこと言ってる」と言い出した。

ミタさんが祖父に言っている言葉は、まるで阿須田家の自殺した母親・凪子の言葉のようだった。
衝動的に死んでしまったけれど、後悔している。
自分1人になっても、子供4人を育てるべきだった。
あれは家族を失ったミタさんだからこそ、心の底から言えたんですね。

怒る祖父が、ミタさんをぶったのは、ちょっといただけない。
カッとなったのはわかるけど。
つかみかかって、うららちゃんや子供たちが止める、って展開で良かったかな。
しかしミタさんは怯まない。

怒鳴る祖父がなぜ怒鳴るのか、心情を的確に解説。
理解してもらえないから、伝わらないから、イライラして怒鳴る。
弱い、寂しい…。
感情的に怒鳴っている人に人はやっては来ない、とはいつも見ていて思いますけどこれは的確。

家政婦に何がわかる!って、そんな見下すことないでしょ、と言いたくなりましたけど。
ミタさんの「大切なものを失った気持ちはわかります」に、うららもミタさんを見てしまう。
それはそうだ、人間がここまでなるには、何かがあったに違いないもの。

だけど、祖父にはまだチャンスがある。
大切なものを失ってから、後悔してはいけない…。
ミタさんの機械的な言葉が、却って心にしみていく。

だから、祖父はミタさんに謝る。
精一杯、テレも気まずさも交えて、謝る。
ミタさんはきっと、良い人だと思うと言う。

こんなにも無機的な対応なのに、いつのまにかミタさんが阿須田家に欠かせない人になっていることを感じたうららが戸惑う。
次男の「うららちゃん、お父さんのこと好きなんじゃないの」は鋭い。
いつもいつも裏目に出る行動ばかりのうららちゃんも、能天気に見えて実は相当なコンプレックスと嫉妬を抱えていそう。
きっとこの解消にも、ミタさんが関わる。

ミタさん、実母に責められたように、普通にしているとどこか嫉妬を買ってしまう人なんでしょう。
笑顔はきっと、人の心を惹きつけるだろうし、何でもこなしてしまう。
腹黒ければ軽蔑もできるが、気持ちはあくまで純真で善良。
責めるところがないから、ミタさんに惹かれてしまう義父の妻である実母からしたら苛立たしかった。

今後、うららちゃんに、ミタさんに対して嫉妬というものが生まれてくる。
もしそうなら、ミタさんが憎まれた過去と重なってくるのでは。
そしてミタさんがそれを克服し、笑顔になる日が来るのではないかと予想しています。

このドラマのテーマは「再生」なんですね。
家族の、阿須田家の再生、心が壊れた女性の再生。
ミタさんの親子関係も?再生なるかな?

聞いたところによると、映画、続編一切なしの予定だとか。
映画や続編を意識して、間延びしたような、薄まったものにない。
大ヒットしたドラマを、とことん燃焼して終わらせるつもりですね。
近年珍しい心意気だと思います!