「孤独のグルメ」。
これ見ていると、やっぱり松重さんのリアクションがおもしろい。
食べている現場ではセリフはないんでしょうが、すごく良く表情が語っている!

そして、ゼスチャーがうまい!
腰が悪くなって入院した回では、味気ない食事に塩をかけたくなる。
この時、塩を振るゼスチャーなんて実にうまい。
おもしろいんですね。

ドラマ部分が終了した後に放送される「「ふらっとQUSUMI」。
原作者が実際の店を訪れて、食事をするコーナーです。
第2シーズンの第8話「墨田区両国の一人ちゃんこ鍋」。

この後の「ふらっとQUSUMI」のゲスト、上々颱風の白崎映美さん。
白崎映美さんは久住さんと共演したこともあり、この番組の大ファン。
語ります。

白崎さん「なんかほら、あの五郎さん。良いじゃないですか」。
久住さん「うんうんうん」。
「あの人、額のしわと眉間が、もう、ウマいってことを語ってる!」

久住さん「ここで?」と、眉間を示す。
「ここで!」
「ははははは」。
「何にも言わなくても、ここが美味しそうだなって!」

さらに、第2シーズンの第2話「中央区日本橋人形町の黒天丼」の時のBGMについて。
松重さんの五郎さんが食べている時、背後に流れる音楽が「五郎さん!」
「五郎さん!」「五郎さん!」と連呼。
♪五郎さんっ♪ ♪五郎さんっ♪ ♪五郎さんっ♪

白崎さん「くだらない!」と言いながら大笑い。
「忘れられないBGM!」
「おいしくて気持ちが盛り上がっちゃって、五郎さんって言ってんの?みたいな」。

すると久住さん「あれ俺なんですよ、俺の声!」
「あれ、俺の声なの」。
白崎さん「くだらない!最高!」
そして、「1人でおじさんがご飯食べてるだけなのに、宇宙的なスケール!」

久住さん「宇宙来た!?」
「うれしいですねえ…」。
原作者さんも松重さんの五郎さん、かなり気に入ってるみたいですねえ。

次のシーズンが松重さんでやるかどうかは、わかりません。
でもやっぱりこのドラマの良さは、企画もありますが、松重さんの力も大きいのではないでしょうか。
松重さんの良さが発揮されて、本当に良かった!
これ見た後に「深夜食堂」の松重さんを見ると、立ち方から歩き方までが全く違って、おもしろいです…。


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2017.06.29 / Top↑
良かった、良かった、見逃さないで良かった!
水曜日深夜23時58分から、「孤独のグルメ」第3シーズン放送!
当日知って、あわてて録画しました。
あれ、放送時間がちょっと早くなりました?

夜中にこれを見ていると、何か食べたくなってしょうがない。
毎回、主人公のゴローこと、松重豊さんがお仕事でちょっと癖のある人に会う。
または、思いもかけないようなオーダーをされる。
それについてのちょっとした人間関係のドラマが展開して、そしてゴローはお腹を空かせる。

今日のゴローは、何腹なんだ?
というわけで食べるもの、お店に迷ったり、お店ではメニューの森に迷い込むこともある。
そうして選んだ食事を、味わって食べるだけといえばそれだけの話なんですが、なぜか和む。
別にグルメ番組が好きで、人が食べるのを見ているのが好きなわけじゃないのに、なぜか楽しい。

朴訥としたゴローの心のつぶやきに、味があって楽しい。
松重さんの食べ方が、本当においしそう。
なぜだろう?

口元が笑っているし、目が輝いているから?
それがオーバーな動きや、表情じゃないんだな。
でも、おいしいんだなってわかる。
食べてるシーンであの表現力って、すごいんじゃないかな。

こんな風に、松重さんの実力がわかるのが本当にうれしい。
今まで怖い役が多かった松重さんが、和みの役を違和感なく演じているのも楽しい。
この俳優さんの演技の幅の広さを感じさせるのも、うれしい。
前から好きで見ている俳優さんだから、こうして出てくるのがうれしいんですよ。

第3シーズンまで続くんですから、評判は良いんでしょうね。
しかし派手にもなっていないし、ゲストを華やかにしてもない。
…別にゲストさんが地味と言う意味じゃなくて、要するに、はしゃいでないんですね。

コーナーを増やしたりもしていない。
番組のペースを守っていて、そんな姿勢もいいなと思います。
松重さんは食べまくるので撮影は大変なのかもしれませんが、ちょくちょくやってくれるとうれしい。
最近、味の素のCMで松重さんが食べてますが、この番組がきっかけになったんじゃないかと勝手に思ってます。


2013.07.11 / Top↑
ボケッと水曜日の夜に番組表見ていたら、テレビ東京のところに「孤独のグルメ2」が!
しかももう、3回目。
ぎゃ~っ!
見逃してる!

これは、私も大好きなドラマ。
主演の松重豊さん自身がインタビューで、演者がセリフで何でも説明しちゃうのではなく、役者の表情や目線の動かし方なんかで、想像してもらうとおっしゃってるだけに、ひたすら食べている。
心のつぶやきは、おそらく後で入れているのでしょうから、その場の演技としてはおいしそうに幸せそうに食べているだけ。

「最小限まで削ぎ落とした表現で、何かを語る」。
これが何度も書いてますが、絶対に確かな演技力がないとできない!
おまけに食べ方が綺麗だから、不快感がない。
「ホントに僕は食べるだけ。誰が面白がるんだろうって」思ったそうですが、こういうのをちゃんと見せられるっていうのはやっぱり、確かな演技力あってのこと。

映画「アウトレイジ」では松重豊さんは、刑事役。
ヤクザ役は、三浦友和さん。
世間的なイメージなら逆な配役をするところが、北野武監督のおもしろさ。

実際、松重さんが演じたご職業のお父様をお持ちの友人は、「いや~、あの対策の係の同僚さんが家に遊びに来てると、『なっ、なんで家にこの自由業の方が!』って一瞬飛びのくんだよ」と申しておりました。
「本職さんと見分けがつかないんだよね~」。
「父の同僚が家に来るのを見て、ご近所さんはきっと、家は怖い職業の人だと思っていたに違いない」。

「孤独のグルメ」とも「松重豊」さんとも何の関係もない話だけど、友人のお父様は駅のホームでも端を歩かない。
階段では、端を下りる。
先頭で、電車を待たない。
交差点でも、先頭に立たないそうです。

ああ、いろいろ大変なんだ…。
さて、「孤独のグルメ」、今回は「沼袋」のチョコレートタルトと焼肉でした。
あ~あ、どれもおいしそ~…。

松重さんの演技力のすごさ、違った面を見せて幅の広さも感じます。
キャスティングした人、えらい!
水曜日で一番楽しみなのが、このドラマだったりします。
♪ゴロ~、ゴロ~、い・の・が・しっ・ら、フゥ~♪の「孤独のグルメ」復活万歳!


2012.10.26 / Top↑
コッピーを思い出すと寂しくて、胸は痛みますが、ドラマの話。
毎週水曜深夜、木曜早朝というのかな?に、放送されている「孤独のグルメ」がDVD-BOXになって、発売!
これ、実在のお店で撮っているし、DVDにはならないと思っていたのでビックリ。
テレビ東京系列が映らなかった地域の原作ファンも、これで見ることができる?

最後に流れるテーマ曲は、「松重“五郎”豊のテーマ」っていうんですね。
何となくですが、主演の松重豊さんの名前があるところに、スタッフさんとの良い関係が出ている気がします。
次々と1月スタートしたドラマが最終回になる中、「孤独のグルメ」も今週で終わってしまいました。
松重さん好きとしては、楽しかった!


食べる前に五郎ちゃんの日常が見えるドラマをやって、そこで五郎ちゃんがお腹を空かせて食べる。
どんなドラマが前にあろうと、五郎ちゃんがポカッと考えることは「腹減った」。
何があろうとお腹が空くという、人間としての原点に帰る。
そして今日あったことを、ポジティブに精算しながら帰って行く。

人間、何があろうとお腹が空く。
お腹が空くうちは、大丈夫だ!
そんなことを言っているかのごとく、五郎ちゃんは満足して歩いていく。
町でおいしいものを食べたという小さな幸せで、最後が笑顔というのが良かった。

ひたすら黙って食べている演技って、結構しんどかったんじゃないかな。
それでもおいしさを表現し、幸せそうな顔をする。
後でセリフを当ててるんだと思うけど、これがセリフだけでも感情があふれている。
コワモテな役が多い松重さんの、飄々とした五郎ちゃんは良かった。

最終回、「腹がちょいとペコちゃん」とか、今までのセリフをおさらいしているかのようなセリフもあった。
この回じゃないけど「メニューの森に迷い込む」とか、ある、ある、あるわと思いましたし。
まるで浦安なパリでの、恋人たちの会話も楽しかった。
田中要次さんの、オネエ演技も楽しかった。

原作者の久住さんが最後に、五郎ちゃんが行った店に行って食べるんですが、何回か「僕、こういうの否定する人大嫌い」って言ったんですね。
この店とか、出てきたものとか、「あんなのダメ」「あれはああやって何々してる、本当はダメ」「みんな知らないから騙されてるけど」と素材とか材料とか作り方とか、言いたいことある人、特に同業者でそういう人っているんだろうなあと思いました。
当たってるのかもしれないけど、まさに「こういうの否定する人大嫌い」と、嫌われるタイプかもしれないとは思いました。


次は「浅草だ」と言ってましたが、第2弾もあるのかな?
浅草なんて、楽しそう。
グルメ番組ってあんまり見ないんですが、これは楽しかった。
深夜に人のお腹を減らしてくれるこのドラマ。

またやってください。
今度は季節が反対の、夏なんてどうですか。
そして、唐突に、コッピーがいないのは寂しい。

私が飼い主で本当にごめんね、コッピーさん。
今までありがとう。
人間を楽しませてくれたんだから、次は良い家に生まれてくると信じる。


2012.03.25 / Top↑
深夜に見たらお腹が空いて眠れなくなる「孤独のグルメ」。
心も体も楽にして、深夜にのんびり見るのがいいんですが、録画して昼間に見て何か食べた方がいいのだろうか。
月曜日になると、早く水曜日の「孤独のグルメ」放送日にならないかななどと思ってしまう。

今回はゴローちゃんは、旧友との再会と仕事の両方で目的地が決まった。
仕事では美容院の改装で、オーナーからオブジェを置きたいのだが、イメージはパリ、そこにオーナーご本人の、私のクリエイティブだかアートだかのイメージを加えて引き算してとか言われて、混乱。
うん、こういう抽象的なこと言われると困っちゃうだろうなあ。

この美容院に向かう前、道を歩く女性2人の会話の「要するに馬を水辺につれていくことはできるけど、馬に水を飲ませることはできないってことよ」という言葉に気を留める。
美容院のオーナーも「わたくしたち、お客様の髪をケアすることはできても、疲れている心の中まではケアできませんでしょう?」と言っていた。

できることと、できないこと。
無理強いできることと、できないこと。
してあげたいこと、だけど力が及ばないこと。
そんな事を言いたいのだろうかと考えていると、ゴローちゃんは旧友のお店に向かう。

途中、栗大福を試食、おいしかったので5個買い求めてそれをおみやげにする。
しかし、ゴローちゃんがついたお店は、旧友が経営しているはずの、輸入雑貨の店ではなかった。
ブランド物のリサイクルショップ。
しかも、中にいるのは女性らしい。

旧友はかつて、五郎が雑貨をやる上での心得を説いてくれた。
偽物の時計を買った五郎に、「目を養え。世界中の美しいものを見ろよ」と言ってくれた。
だから、ゴローちゃんはパリにいたのか。
あのパリは、浦安のマンション群に見えたけどって、嫌味な私、でも嫌味のつもりじゃないのよー、好きなのよー。

旧友は「恋をしろ」とも言った。
「恋をして、その人に美しいものを見せたい、その人の周りを美しいもので囲んでやりたい。そんな思いで雑貨の仕事をしろよ」。
彼の心に、その言葉は今でも残っていた。

とまどいながらもゴローちゃんは入店した。
「あのー」と言う声に振り向いた女性は、女装して化粧をしてはいたがゴローちゃんの旧友だった。
「えっ」。
「あらー!」

…ニューハーフだったのか。
この旧友役が、田中要次さん。
迫力ある悪役も、コミカルな役もうまい俳優さんですね。
綺麗にカールしたまつげ、キラキラ光る瞳、なかなかお綺麗です、楽しんで演じてるのがわかります。

「ラストマネー 愛の値段」では調査会社の怖い社長さんと、保険金詐欺を働く男として共演してましたね。
「見い~ちゃった」と大きな体と長い足で窓から、麻雀をやっている病室に入ってくる松重さん。
ビビっちゃう田中さん。
おもしろい画でした。

同じ「ザズウ」という事務所だということで、対談している雑誌も見たことがあります。
「うちは怪優事務所」とか言っていて、おかしかった。
こういう、味のある、癖のある、そして演技派の俳優さんが、私は大好きです。

さて、リサイクルショップを、男をリサイクルした私がやってるなんておかしいでしょ?と旧友は笑った。
ゴローちゃんはとまどったが、中身は当然だがあの旧友だった。
おみやげを渡し、しばらく話して、ゴローちゃんは腰を上げた。

「最後に五郎ちゃんに会えて良かった」と旧友が言う。
「最後?」
旧友は、この店は友達に譲って、自分は旅に出るのだと言った。

「五郎ちゃん。ちょっと後ろ向いて」。
ゴローちゃんは手を取られて、ちょっとぎっくりして振り向くと、「やあね!何にもしないわよ!」と旧友は言う。
「ちょっと背中貸して」。

背中を向けた五郎に、頭をもたれかけさせて旧友はつぶやく。
「輸入雑貨はもうできないの。世界中の美しいものを見つけるなんて、もうあたしには無理…」。
その声は、さっきまでの明るい声とはまるで違っていた。

「五郎ちゃん、結婚してる?」
ゴローちゃん、ちょっととまどいながら「いいや」と答える。
「恋はしてる?」
「いいや」。

ゴローちゃんから離れた旧友は、寂しそうに微笑みながら言う。
「あたし、人を愛することはできても、子供を産むことはできないの」。
「行き先が決まったら、また連絡してくれよ」。
「うん」。

ああ、これ、何かあったんだろうなあ。
どうにもできない、何かがあって、とっても傷ついたんだろう。
それはもう、普通の人にできない生き方をするわけだから、普通の人がしなくていい苦労も、見なくていいものも、一杯見てしまうんだろう。

田中さんの表情、声がそう感じさせる。
そして、あえてそこを聞かないゴローちゃん。
口下手というか、気が利かないのかもしれないけど、そういうゴローちゃんが、この人は好きなんだろうなあ。
ゴローちゃんのことは男性としてちょっと、友人としてものすごく好きだったんじゃないのかな。

ゴローちゃんは複雑な気持ちで、店を出た。
商店街を歩いていく。
そして…、腹が減ったのだった。
もう!

でも人間、お腹が空くうちは大丈夫だと思う。
そしてゴローちゃんは、かわいい豚のイラストが描いてある看板を見る。
おいしそうなとんかつのお店。

中に入ると、昼間から居酒屋か?状態の常連さんが並んで、ご飯を食べている。
その端っこの人にちょっといじられながら、トンカツとチキンカツのミックスかつ定食を頼むゴローちゃんでした。
カツをあげる音が、食欲をそそる~。

何とゴローちゃん、ミックスカツを食べたのに、常連さんがにんにく焼きというおいしそうなのを頼んでいたら、それもオーダー。
素直に自分のと同じものをオーダーしたゴローちゃんに、常連さんがコップでお酒をおごろうとする。
しかし飲めないゴローちゃん。
他の常連さんに、本当に飲めないみたいだよ、ダメだよと言われて、その常連さんがおどける。

ミックスカツはおいしいし、にんにく焼きは甘辛でこれまたおいしい。
久しぶりにガッツリいったゴローちゃんは、大満足で店を出る。
そして、ふと気づく。

酒が飲めなくても、全然大丈夫。
じゃあ、女性になった旧友が…。
子供を産めなくても、きっと大丈夫だよ!
満足したゴローちゃんは、歩いていく。

そうだね、ゴローちゃん、旧友にそう言ってあげてね!
ゴローちゃんの素朴な言葉でそう言われたら、旧友はきっと元気が出る。
「あり、あり、おおあり、オオアリクイだ」とかボソッとモノローグで、かわいいことを言う。

本当においしそうに、口元が笑っている。
食べた後の幸せそうなゴローちゃんを見ていると、こちらまであったかい気分になる。
1人で食べる機会って、仕事をし始めると結構あるんじゃないかな。

女性が1人で食べてるっていうと、またちょっと印象が違うのかもしれないけど。
だけど、全然合わない会話に無理して毎日合わせて集団でご飯を食べていた時。
たまたま仕事が昼に食い込んで、1人で後で外で食べることになった。

「1人で食べるなんてかわいそう~」。
「私はお茶だけど、一緒に行ってあげようか?」
すごく好意はありがたかったし、うれしいと思ったけど、1人で食べている時、すごくホッとした。

そうか。
私は無理していたんだ。
その時、開放感と共に実感があったあのお昼は忘れられない。
こんな経験を思い出させる。


馬を水辺まで連れて行くことはできるけど、馬に水を飲ませることはできない。
疲れた心の中までは、ケアできない。
人に無理強いしても、ダメなものはダメ。
でも、自分が納得したなら、普通じゃなくても大丈夫!

別に何かを考えてもらおうとか、何かを暗示して作っているシーンじゃないのかもしれない。
そういうドラマじゃないのかもしれない。
ただ、淡々と日常を綴っているだけで、深い意味はないのかもしれない。

こまごまとしたことがある日常が、ささやかなご飯で幸せに変わる。
ただ、それだけ描いたドラマなのかも。
でも、そんなこのドラマが大好きです。
さあっ、私も今日、何食べようかな。


2012.02.10 / Top↑