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身動き取れなくなるようなことはやめよう 「ジェラルドのゲーム」
2017/11/12(Sun)
ジェシーは夫のジェラルドと別荘にやってきた。
夫婦はうまくいっていないことはなかったが、新鮮さを取り戻そうと休暇を利用し、やってきたのだ。
この別荘は隣の家とも車で行かなくてはならない、人里離れた場所にあった。

ジェシーは別荘の辺りをさまよう、黒い犬を見つけた。
冷蔵庫にステーキ肉があったので、犬に与えようとするが、用心深い犬は近づいてこない。
それを見つけたジェラルドは、1枚200ドルもする取り寄せた神戸牛だと笑った。

ジェラルドに手を引かれて部屋に入るとき、ドアを閉めなかった。
ちらりと、そのことをジェシーは気にした。
ステーキ肉を置いて、部屋に入ったジェシーはセクシーな白いスリップ姿となった。
ベッドに行く。

ジェラルドはベッドのジェシーに、手錠をかけた。
それは刺激的なシチュエーションをもたらすはずだった。
しかし、ジェシーの中に激しく拒絶が持ち上がった。

手錠を外して!と叫ぶジェシー。
戸惑うジェラルドの顔色が変わった。
彼は胸を押さえ、倒れた。

ジェラルドは、ベッドから落ちる。
ベッドのジェシーからは、倒れたジェラルドの腕しか見えない。
「ジェラルド?」
呼びかけに返事はない。

ジェシーの両手には、ガッチリと手錠がかかっている。
もうすぐ、日没となる。
目の前に、ジェラルドが現れた。
だがジェシーの前には、倒れたジェラルドの腕が見える。

ここには誰も来ない。
声は届かない。
携帯電話に手は届かない。

『人間は飲まず食わずで、どれだけ持つと思う?』
ジェラルドが聞いてくる。
もがくジェシー。

すると、手錠から手が外れた。
片方の手が外れたので、思い切りベッドの柵を揺すると、柵が壊れた。
ジェシーは見事、脱出できた…。

解放されたジェシーが、ベッドに縛られたままのジェシーを見下ろした。
それはもう1人のジェシー。
ジェラルドは言う。
手錠は外れないし、柵は補強された特別製のベッドだ。

もう1人のジェシーが、言う。
頭の上の棚に、水の入ったグラスがある。
ストローを使って、飲める。
がんばって。

すると、あの黒犬が現れた。
犬はジェラルドの腕の匂いを嗅ぎ始めた。
あろうことか、ジェラルドの腕に噛みつく。
「あっちへ行きなさい!」

怒鳴るジェシーが、必死に大きな音を立てる。
初めは驚いてひるんだ犬だが、ジェシーが来ないことがわかると逃げなくなる。
ピチャピチャと、おぞましい音がする。
床に血が流れる…。

夕暮れが近づいてきた。
ジェシーは、これまでの人生を思い出していく。
まだ子供のジェシーが父親と一緒に海辺のリゾート地で、日食を見ていた。

無邪気なジェシーを膝に乗せた父親。
はしゃいでいたジェシー。
しかし、子供のジェシーにも次に父親がしたことの異常さはわかった…。

その日から、ジェシーは父親を見られなくなった。
部屋にやって来た父親は、このことを母に言うように勧めた。
当然のことだ。

罰は受けると言う父に、ジェシーは誰にも言わないと言うしかなかった。
誰にも言えない。
今、お腹に子供を宿している母親がどれほどのショックを受けるか。

夜のテーブルで、母が聞く。
日食はどうだった?
ジェシーが思わず、手に力を入れた。
コップが砕けて、血が流れた。

父親がジェシーをバスルームに連れていく。
その後ろ姿を見送る母親の顔に、恐怖と疑惑が浮かんだ。
心の傷。
だがそんなジェシーが選んだのは、父親のような存在のジェラルドだった。

ジェラルドが言う。
「うまくいかないわけだ」。
ジェシーはどこか、ぎこちなかったのだ。

夜が来た。
犬はやってきて、ジェラルドを食べていく。
そして死神もやってきた。
幻かと思ったが、血でできた、犬ではない足跡があった。

ここから先はネタバレしてます。


ジェラルドと、もう1人の自分とジェシーは会話を続ける。
何とか、ストローで頭上の棚のグラスの水を飲むことに成功する。
ジェシーは、決心した。

手錠から抜けるため、ジェシーは手の皮と肉をそぎ取るる。
血で手が濡れれば、滑って抜けやすくなるだろう。
手錠から抜けるために、大きな結婚指輪を抜き取る。
床に転がる結婚指輪。

ジェシーは大切に飲んでいた水の入ったグラスを割る。
もう、後戻りはできない…。
グラスの破片を木の棚に突き刺し、ジェシーは覚悟した…。

まるで手袋を脱ぐように、片方の手の皮と肉をそぐジェシー。
絶叫。
見事、手錠から解放される。

自由になった手で、テーブルの上のカギを手にする。
手錠からの解放は、過去の自分からの解放でもあった。
犬はいない。
部屋をふらふらと歩くジェシーの前に、あの死神が現れた。

床に転がっている結婚指輪を、ジェシーは死神に与える。
これを持って、帰って。
その代わり、私を連れていかないで。
死神は指輪を受け取った。

ジェシーは必死に車まで戻り、車を発進させる。
途中、痛みと疲れが襲ってきて、意識が朦朧とする。
自分を振り立たせるが、ついに力尽き、車は木に衝突する。
その音とクラクションで、隣の家の人が駆けつけてくれた。

ジェシーは気が付いたら、病院にいた。
手には包帯が巻かれている。
助かった…。

ジェラルドの会社の人間が、ジェラルドの死因を発表しないように警察に話をしてくれた。
結婚指輪は見つからなかった。
少しずつ、回復したジェシーは社会福祉に力を注ぐようになる。
特に、虐待を受けた子供たちを救う仕事に。

ある日、ジェシーは墓荒らしをしていた男の新聞記事を読んだ。
それはあの別荘地近辺だった。
あの死神は、墓荒らしだったのだ。

男は先端肥大症により、異様に高い身長と仮面のような顔を持っていた。
そして、殺人まで犯していた。
ジェシーは、男の裁判を傍聴する。

誰もが恐れる男の前にジェシーは進み出て、笑顔を残す。
もう、彼女には恐れも憎しみもない。
脳裏に子供のジェシーが現れる。
大人のジェシーが近づく。

血のように赤い日食の風景が、消えていく。
暗闇から現れた太陽は、黄金色に輝いている。
子供のジェシーも、大人のジェシーも微笑んでいた。


スティーブン・キングは、こういうシチュエーションから脱出する話、うまいですね。
「クージョ」とか。
あれは、怖かったです。

絶体絶命になると人は、いろんなことを一瞬で思い出すらしいです。
これは何とかしてサバイバルする方法が、今までの経験の中にないか。
頭が必死に探すせいらしいですね。

ジェシーもそのように、今までの人生を思い出していきます。
封印されていた、記憶も蘇ります。
なぜ、ジェラルドのような男性を選ぶのか。
それは父親との間の、トラウマが原因だった。

しかしジェシーはその記憶を固く封印しているため、心の傷がいつまでも癒えない。
どうも、ジェラルドもジェシーがちょっとぎこちないと思っていたらしい。
描写はされないけれど、おそらく夫婦の生活でそういうことがあったんでしょう。

父親的存在を求めての、ジェラルドとの結婚。
結婚指輪を抜き取るのは、庇護を求める弱い自分との決別に見えます。
そして、手錠からの解放はもちろん、過去に縛られた自分からの解放。
弱い自分からの脱皮。

スリラーと思ったら、これは1人の女性のトラウマ克服の話だった。
途中、グロテスクなシーンもあります。
いたーい!

でも、最後はとっても解放的。
感動的。
トラウマになっていた日食の太陽が、普通の日の出となって輝く。

社会復帰したジェシーは、ジェラルドの代わりに立派な役員となっている。
200ドルの神戸牛って、すごい。
トランプ大統領も堪能してましたね、ステーキ。
おいしそうなお肉だけど、犬は…。

これ、ジャンルとしてはホラー、スリラー、サスペンスになるのかな。
心理ドラマがメインなんですけどね。
これはスリラーであり、生命の危機に直面したジェシーが、今までの人生を振り返る話。
そして長年、封印してきたトラウマを克服する話でした。

ジェシーの中で「1922」と違って、こちらの後味は良いです。
開いたドアを気にするって、犬が入って来る伏線だったんですね。
いくら周りに家がなくて、人が来ないとはいえ、やっぱり戸締りはしましょう。
それと、いくら遊びでも自分が身動き取れなくなるような状況はやめましょう。



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神がいなければ地獄もない 「1922」
2017/11/05(Sun)
一人の男が、レターペーパーに向かって告白文を書いている。
1930年。
男の名はジェイムズ。
告白は、1922年に妻を殺害したことだった…。

ジェイムズは、80エーカーの土地で農業を営んでいた。
1922年の当時、男が誇りにしていたのは自分の土地。
そして自分の息子だ。
妻は裁縫が好きだった。

そして、農家の暮らしに興味がなかった。
妻が父親の、100エーカーの土地を相続した。
すると妻は、土地を売って街へ出て行きたがった。

オマハの街、セントルイスでも良い。
そこに引っ越して、ヘンリーも学校に通わせる。
ジェイムズは「街はバカが澄むところだ」と言う。
ヘンリーも街には住みたくないと言う。

ちょうど、隣家の娘、隣家と言っても車を走らせなくては行けない距離だ。
そこの娘のシャナとヘンリーは、付き合い始めていたのだ。
妻は言った。

父親の土地を残してくなんて、ありえない。
ならば俺が買い取ると、ジェイムズは言った。
「買えると思ってるわけ?」
「8年、10年かけて支払う」。

妻は鼻で笑った。
「パディントン社なら、一気に払ってくれる」。
父親の土地と一緒に、自分たちの土地も売る。

鉄道に近い土地を欲しがっているパディントン社なら、高く買ってくれるだろう。
そうしたらお金は半分、分ける。
だから離婚しろと妻は言った。

もちろん、まだ14歳のヘンリーは自分が引き取る。
ジェイムズは理不尽だと怒った。
すると妻は「人生はたいてい、理不尽なものよ。特にここではね!」と怒鳴った。

最新式の車が、家の前に止まる。
そこから、帽子にワンピース姿で降りて来る妻。
ちらりとジェイムズを見て、声もかけずに家に入る。
法廷で争えば、いいのかもしれない。

妻は言う。
「あなたが争うのは、パディントン社よ!」
法廷で争う。
だが何かが、ジェイムズを引き留めた。

田舎でのゴシップ騒ぎを恐れたのではない。
それは妻への憎しみだった。
どんな人間でも、心の中にもう一人の誰がいる。
自分の中の見知らぬ誰かが、しきりに持ち掛けて来る。

井戸を見つめる、ジェイムズ。
ついに、ジェイムズは決心した。
妻を殺す…。

そしてジェイムズはヘンリーの、シャナへの恋心を利用した。
ここを離れたくないヘンリーの…。
ジェイムズは、妻を殺害する計画をヘンリーに話す。

そして妻に、土地を売ることに同意すると伝えた。
すると妻は飛びあがって、喜んだ。
私の夫が、家族が帰って来たと言った。
妻はお祝いだと言って、その夜、酔った。

酔って、ベッドに入った。
ジェイムズはを殺害する時、ヘンリーに押さえつけさせた。
部屋中に、血が飛び散った。

妻の遺体は、井戸に放り込まれた。
身の回りの物を詰めたトランクも一緒に、放り込もうとした。
そのため翌日、井戸の蓋を開けた。

中を見ると、すでに妻の体にネズミがたくさんいた。
ふと見ると、妻の口から何か、ひものようなものが出ていた。
それは紐ではなかった。
ネズミの尻尾だった。

妻の口の中に、ネズミが入り込んでいる。
体中にいるはずだった。
ジェイムズは気分が悪くなり、ネズミに失せろ!と言って石を投げた。
そして、井戸の蓋を閉めた。

妻は愛想をつかし、金を持って出て行ったとジェイムズは人に話した。
パディントン社の弁護士は、怪しんだが妻が見つからないことにはどうにもならない。
井戸を封鎖しなければならない。
怪しまれないよう、ジェイムズは牛を井戸の蓋の上に誘導した。

牛が井戸に落ちたからと言って、井戸を封鎖した。
ある夜、牛小屋で牛が鳴いていた。
ジェイムズが行くと、ネズミが牛の乳をかじっていた。

銃で追い払おうとすると、ネズミは排水溝に逃げた。
その先は、井戸につながっているはずだ。
ジェイムズにとって、ネズミは殺した妻とつながるものだった。

妻がネズミを操って、自分に復讐している。
ネズミとともに、妻がやってくる。
そんな妄想が、ジェイムズを支配し始める。

ヘンリーは落ち込むことが多くなり、シャナは心配した。
母親を殺害したことを忘れるように、彼はシャナにのめり込んだ。
そしてついに、シャナが妊娠した。

シャナの両親は、シャナを修道院に入れ、生まれた子供を養子に出すと言った。
ヘンリーはシャナを連れて、駆け落ちした。
ジェイムズは一人になった。

部屋には排水溝から入り込んだ、ネズミがうろうろし始めた。
ジェイムズはネズミを踏みつける。
その飛び散った血を拭いていると、妻を殺害した夜を思い出す。
ジェイムズも次第に、おかしくなっていく。

そしてある夜、ネズミに手をかじられた。
地下室に向かうジェイムズは、階段で足を踏み外した。
下まで落ちて、動けないジェイムズの元に誰かが階段を下りて近づく。
ネズミが階段を下りて来る。

足が見える。
ネズミを従えた、血まみれの妻だった。
妻はジェイムズの耳元でささやく。
あの子が、どうしているか教えてあげよう。

駆け落ちしたヘンリーだが、妊娠したシャナを抱えて、暮らして行けるはずもない。
ヘンリーは手っ取り早く金を手に入れるため、強盗となった。
銀行でも商店でも、少年と思って油断した相手に銃を向け、金をひったくって逃げた。
しかしある日、商店の主人は逃げるヘンリーを追いかけて来て、銃を発射した。

弾丸はシャナに命中した。
2人が隠れている廃屋で、シャナは命を落とした。
絶望したヘンリーは、銃で自分を撃ち抜いた。

果たして、妻がささやいた通りにヘンリーは見つかった。
少年強盗について、マスメディアは派手に報道した。
ジェイムズは、ネズミにかじられた傷がもとで、片方の手を失った。

その時、ジェイムズは妻の遺体が見つかったことを聞いた。
しかし、世間は金を持って出た妻が、強盗に遭って殺害されたと思った。
強盗が隠した遺体が、今になって発見されたのだと。
ヘンリーの遺体を引き取りに行くが、それはネズミが食い荒らしていた。

シャナの両親を訪ねると、母親は傷心のあまり、出て行ってしまっていた。
友達だった隣人は、ジェイムズに言う。
今年の初めには、俺たちには子供がいた。

だが今はいない。
もう二度と、来ないでくれ。
ヘンリーはボロボロの家を修理もできず、部屋に雪が降っていた。

牛と、部屋で暮らしているというじゃないか。
おかしくなったと、みんな言っているぞ。
雪の中、ジェイムズが家に戻ると一緒に住んでいいる牛がもがいていた。
どうにもできず、牛を銃で撃って安楽死させた。

結局、ジェイムズは土地を売った。
妻が売ろうと言った値よりも、ずっとずっと安く買い叩かれた。
破格の安値だった。

そして大恐慌が来た。
シャナの父親も、ジェイムズの周りの農家も、銀行に土地を取られた。
ジェイムズは街に出て働いたが、「奴ら」は追ってきた。

土地を売った金は、2年で尽きてしまった。
酒を飲んでいない時は、ヘンリーの生きた軌跡をたどろうと、ジェイムズはヘンリーが強盗した先を回る。
お客と思った従業員の愛想の良い笑顔は、嫌悪感に変わる。

家出する前の、ヘンリーの言葉が蘇る。
『他に方法はあった』。
『ないはずはない』。

だが1922年、ジェイムズの中に潜んでいた男はこの方法を選んだ。
ヘンリーがジェイムズの前に現れた。
「2度と神に祈れない」。
「ひざまずいたら、神に殺される気がする」。

「神なんていなければいい」。
「人殺しはみんな、そう思うはずだ」。
「神がいなければ、地獄もない」。

ヘンリーはそう言った。
ジェイムズは語り掛けた。
母さんを殺したのは、俺だ。
違うよ、2人でやったんだ

ジェイムズは言う。
愛してる。
だがヘンリーは言う。
「でも、愛される資格がない」。

そう言って、ヘンリーは消えた。
オマハのホテルで、ジェイムズは告白する。
ネズミの声がする。

「父さん、すぐに終わる」。
体中にネズミをまとわりつかせた3人がいる。
妻と、ヘンリーと、シャナ。

部屋の壁の穴から、ネズミが大量に入って来る。
「運命からは誰も逃れられない…」。
ジェイムズの手紙は、そこで終わっていた。



スティーブンキングの原作の映像化。
これ、嫌な話でしてね…。
映画もやっぱり、嫌な話でした。

確かに奥さんは派手で、高圧的で、どちらかというと素朴な感じの夫の方に肩入れしたくなる。
酔って、シャナとのことをからかう言葉も、母親がそんな下品なこと言うなって感じです。
こんなこと平気で言う人の服なんて、と思ってしまう。
しかし、息子に妻殺しを手伝わせるところから、この夫も嫌な人間だということがわかってくる。

本の表紙には、井戸とネズミが描かれてます。
超常現象なのか、いや、彼らの心が起こした幻影と破滅ではないか。
どんどん、悪いことばかりが起きて、救いがない。

破滅を呼び込んでるのは、自分だという感じがするのも救いがないんです。
ヘンリーなんて、完全にそうです。
ジェイムズももとはと言えば、土地を守って、農家を守りたかったためにしたこと。

なのに、何もならなかった。
最後には何にもなくなってしまったのも、救いがない。
土地を売らないで頑張っても、結局は大恐慌が来てしまいますしね。
シャナの両親の家もそうだし、みんなどうにもならない時代が来る。

うーん、つくづく、嫌な話。
最後の最後に、他のやり方があったと回顧する。
ジェイムズはネズミにかじられて死んだ…と思ったら、自殺だったんです。
映画では、3人の亡霊が現れ、ネズミが部屋にあふれるところで終わってます。

今、夕暮れからあっという間に暗くなるでしょう。
ただでさえ、精神的な病気が悪化する時期らしいんですね。
そこに来て、休みの日の夕暮れにかかる時間にこんなの見ちゃって…。
いや、映画としてはいい出来だと思うんですが、それだけにガックリ。

あー、猫!
猫、お願いしまーす!
猫ー!

スティーブン・キングって、本当に嫌な話、うまい。
誉めてるんですけど。
想像力とか、心理描写が怖かったりするので、映像化は難しいのかなとも思います。

ジェイムズは、これまたキング原作の映画「ミスト」のトーマス・ジェーン。
「ミスト」も、きついお話でしたねえ…。
ほんと、スティーブン・キング、さすが。

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自己、犠牲か…! 「コンスタンティン」
2017/08/30(Wed)
久々にキアヌ・リーブスの「コンスタンティン」を再見しました。

メキシコで2人の男が、地面を掘っている。
そのうちの1人が、穴を見つけ、何かを引っ張り出した。
ハーケンクロイツの旗に包まれた、刃物のようなもの。

見つけた男はそれを手にそっと、その場を離れる。
それを見たもう1人の男が声をかけた瞬間、赤い車が突如現れ、男はその車に乗り上げた。
死んだかと思った男は起き上がり、その何かを手に走り出した。
男が走る先で、次々に生命体が死んでいく。

ロサンジェルス。
ジョン・コンスタンティンが、相棒のチャズが運転するタクシーから降りて来る。
タバコを地面に落とす。

やってきたアパートの一室では、少女がどす黒い表情で悪態をつき、両手を縛られていた。
コンスタンティンは悪魔祓い師。
手に負えないと判断された者が、コンスタンティンに依頼されてくる。

コンスタンティンはタバコを部屋のテーブルに置き、悪魔祓いを始めた。
少女の体から悪魔を鏡に閉じ込め、窓を開ける。
チャズにタクシーをどかすように言うと、上から悪魔を閉じ込めた鏡が降ってきた。

悪魔は無事、祓われたがコンスタンティンは違和感を感じていた。
少女は悪魔に取り憑かれていた間に、槍の絵を描いていた。
コンスタンティンは自分に悪魔祓いを依頼した神父に、何かわかったら伝えてほしいと言う。

この世にはハーフブリードがいる。
天使も悪魔も、肉体がない者は人間界にはやって来られない。
その代わり、天使や悪魔の後ろ盾を得たハーフブリードが人間界にやって来るのだ。
今、このバランスが崩れ始めているのだ。

女性刑事のアンジェラは、犯人を射殺したことについて悩んでいた。
アンジェラの犯人の射殺は、他の刑事より多かった。
そして、アンジェラの双子の妹イザベルが自殺した。
敬虔なキリスト教徒である、イザベルの自殺に納得できないアンジェラ。

アンジェラはイザベルを天国にと願うが、自殺したイザベルに天国の門は開かない。
コンスタンティンは天使のハーフブリードであるガブリエルに会いに、教会に来ていた。
小さい頃からハーフブリードが見えることに悩んだコンスタンティンは、自殺を図った。

2分間、死んだコンスタンティンは蘇生して、この世に戻ってきた。
だが自殺した人間には、天国の門は開かない。
さらには死んでいる間にコンスタンティンを見たルシファーは、コンスタンティンの魂は自分のものにすると決めていた。

コンスタンティンが悪魔祓いをする理由は、神に認められ、天国の門を開いてもらうためだった。
だがガブリエルは、無駄なことだと言う。
人のためにではなく、自分のために行う悪魔祓いでは神はコンスタンティンに対して天国の門を開くことはないだろうと。

そしてヘビースモーカーであるコンスタンティンは、肺がんに侵されていた。
もう、余命数カ月。
何とか寿命を延ばしてほしいとコンスタンティンはガブリエルに頼むが、ジョンの肺がんはタバコの吸い過ぎによるもの。
自業自得のための願いは、聞き入れられないと言う。

教会で、コンスタンティンとアンジェラは出会う。
イザベルが自殺した時の防犯カメラを見たアンジェラは、イザベルが「コンスタンティン」と言っていることに気付いていた。
そして2人に、悪魔のハーフブリードが襲い掛かってきた。

地獄に行くことができるコンスタンティンは、イザベルが地獄にいることを知る。
イザベルはハーフブリードが見えることから、思い悩んでいたのだった。
コンスタンティンは能力者だけど、イザベルとアンジェラの姉妹も能力者だった。
イザベルとアンジェラにも、ハーフブリードが見えていたのだ。

ルシファーの息子は、父の支配から逃れて人間界で自由に暴れたがっていた。
だから能力者であるイザベルを使って、ルシファーの息子マモンがこの世にやってこようとしていた。
それには肉体があるものから生まれ出るしかない。
そこで選ばれたのが、能力者であるイザベルだったのだ。

マモンの誕生を阻止するために、イザベルは自殺するしかなかった。
だが自殺したイザベルは、天国には行けない。
全てを知ったアンジェラは、自分の能力を受け入れた。

犯人射殺が多かった理由は、犯人の動き、居場所が的確に感じられるためだった。
自分の能力を受け入れたアンジェラによって、真相が明らかになる。
マモンの人間界への降臨を画策していたのは悪魔のハーフブリードのバルサザールだった。

コンスタンティンは、十字架のマシンガンで悪魔たちを次々に倒す。
神のメリケンサックで、バルザサールを殴り倒す。
悪魔のハーフブリードと戦うための武器だ。
だが今度はアンジェラが、連れ去られる。

メキシコで掘り返された、刃物。
あれが運命の槍だった。
長い間、行方不明とされていた運命の槍。

あれを包んでいたのは、ナチスの旗だった。
運命の槍を制する者は、世界を制する。
マモンは槍を通して男を操り、イザベルが入院していた精神病院にアンジェラを拉致したのだ。

バルザサールとガブリエルによる戦いの中、協力者の神父が命を落とす。
そして精神病院を見つけ、コンスタンティンを連れて行ったチャズは彼に協力し、マモンの誕生を阻止した。
だがその直後、チャズはなんとガブリエルに殺されてしまう。

マモンの降臨を画策していたのは、バルザサールだけではなかった。
ガブリエルもマモンの降臨を狙っていたのだ。
バルザサールはマモンのこの世への降臨を願っているのだが、ガブリエルの目的は人間を試すためだった。

神のために働く自分なのに、人間は悪事を働いても悔い改めるだけで神に受け入れられる。
人間は果たして、神にそこまで愛されるだけの資格があるか。
マモンの降臨は、人間に甚大な被害をもたらすだろう。
それはガブリエルの人間への嫉妬だったが、マモンの復活でそれが明らかになる。

コンスタンティンは、そんなことをさせてはならないとガブリエルに詰め寄る。
だが能力者と言っても人間のコンスタンティンと、天使のハーフブリードのガブリエルでは力が違う。
息の一吹きでコンスタンティンは壁まで吹き飛ばされる。
割れたガラス。

コンスタンティンはその破片で、自殺を図る。
自殺したコンスタンティンの前に、ルシファーが現れた。
やっと、コンスタンティンを手に入れられる。

喜ぶルシファーに、コンスタンティンは息子のマモンがしようとしていることを告げた。
怒りのルシファーは、アンジェラのもとに現れた。
その時、ガブリエルが運命の槍をアンジェラに突き刺し、皮膚を破ってマモンを誕生させるところだった。

だがルシファーにとって、それは時間が止まったようなもの。
やすやすとアンジェラを奪還し、ガブリエルは的を外す。
アンジェラを押さえつけたルシファー。

床に映っているのは、アンジェラではなくマモンの姿。
勝手なことをするな…。
ルシファーは息子を地獄に送り返す。

ガブリエルはルシファーを打ち砕こうとする。
だがルシファーの力は、強大だった。
「お前には後ろ盾が亡くなったようだな」。

ガブリエルの拳は、ルシファーに届かない。
驚愕するガブリエル。
ルシファーの炎により、ガブリエルの天使の翼が焼き尽くされる。

息子の自分への反抗を未然に防げたルシファーは、コンスタンティンの望みをかなえてやると言った。
コンスタンティンはイザベルの魂を天国にと願う。
すると、イザベルの魂は天国へ登って行く。

コンスタンティンをやっと手に入れることができた。
ルシファーは、機嫌よくコンスタンティンを引っ張って地獄へ帰るところだった。
ドン。
地面が盛り上がる。

コンスタンティンが重くなる。
びくとも動かない。
空が明るく光って行く。
光が満ちていく。

天国の門が開かれた。
ルシファーが、愕然としている。
「自己…、犠牲か…!」

この世で、一番尊いもの。
自分の命と引き換えに、イザベルとアンジェラの命を助けたコンスタンティンを、神は受け入れたのだ。
天に昇って行くコンスタンティン。
ルシファーに、中指を突き立てる。

「待てえ…。その男は私のものだ」。
ルシファーがコンスタンティンを押さえつけた。
にやりと笑う。

「ダメだ。お前は生きるんだ」。
「生きるのだ…」。
「ジョン・コンスタンティン」。

「お前は生きて」。
「証明するのだ!」
「お前に本当にふさわしいのは、地獄だと!」

「その時まで生きるのだ」。
「お前は生きるのだ」。
ルシファーは、コンスタンティンの胸に腕をめりこませる。

コンスタンティンが絶叫する。
ルシファーが、真っ黒な固まりを引きずり出す。
コンスタンティンの、病巣だ。

生き返ったコンスタンティン。
ガブリエルもまた、起き上がる。
「人間か。人間すら贅沢だ」。

コンスタンティンの声は、怒りに満ちている。
「私に復讐したいでしょう」。
「さあ、やれ」。
その手には、十字架のマシンガンがある。

復讐しなさい。
命を奪うのだ。
お前の役目です。
今までずっと、そうしてきたでしょう。

だがコンスタンティンは撃つ代わりに、ガブリエルを張り飛ばした。
天使のハーフブリードではなくなり、人間になったガブリエルは小さな悲鳴を上げた。
「それが痛みさ。慣れるまで、ね」。

口からは血が流れた。
すぐに取り繕い、殺せるはずの自分を殺さなかったコンスタンティンは進歩したと笑うガブリエル。
だがもう、コンスタンティンはアンジェラと共に振り返りもせずに去って行く。

コンスタンティンは、運命の槍をアンジェラに託した。
自分に協力したために、命を落としたチャズの墓に行く。
そしていつも使っていたライターを置いて来る。

アンジェラの前でももう、コンスタンティンはタバコではなくガムを噛んでいた。
生き返ったコンスタンティンは、禁煙したのだ。
チャズの墓から遠ざかるコンスタンティンの背後で、天使の翼が広がった。
気配にコンスタンティンが振り向く。

白い服に身を包み、金色の瞳のチャズがいた。
チャズは背中に大きな翼を持っていた。
翼を広げ、チャズは天に上る。
フッと、コンスタンティンが笑った。



これ、最初に見た時はいまいち、わからなくてね…。
天使と悪魔、キリスト教的な知識があれば良かったんだろうなと思いました。
ガブリエルは大天使のガブリエルではなくて、ハーフブリードのガブリエルだそうです。
道理で、性格が悪い…。

ルシファーが白いスーツで登場して、まるで犯罪組織のボスの紳士みたいです。
登場シーンはさすが。
ガブリエルも槍を振り上げたまま、静止。
彼の前では時間さえも止まるのです。

サタン自ら迎えに来るほど、コンスタンティンがお気に入り。
タバコを吸いたいが指が動かないコンスタンティンのために、ライターをつけてやると言う。
これがさりげなく、タバコに触れないように動かすやっぱりそこはサタン。

ガブリエルとの再会。
「ルシファー」。
「この世のすべては私のものだ。やがて、ね」。

「ガブリエル、よりによってお前がわかっていないのか」。
「私の、野望を」。
「滅びの子が何を言う」。
「小さな、角!」

ガブリエルの罵倒に、ふぇへへへへと、ルシファーが笑う。
このルシファー、すごくピッタリです。
「穢れし者!」

ルシファーが目を閉じる。
「懐かしいな、その呼び方」。
「おうちに帰るぞ、坊主」。
これは押さえつけているンジェラじゃなくて、マモンに呼びかけてるんですね。

しかしガブリエルはまだ言う。
「そなたを打ち砕いてやる」。
「神の御名によりて!」

だがガブリエルの拳は、ルシファーの顔の前で止まってしまう。
この時にもう、ガブリエルはハーフブリードではなくなっていたのかな。
チャズを殺したり、マモンを降臨させようと画策したらそれは、もう、人間に降格でしょうねえ。
「主よ!」とガブリエルは叫ぶけど。

ガブリエルの翼を焼き、コンスタンティンのところに戻って来たルシファーは、「さて」。
「お前の望みは何だ。寿命の延長か」。
「女を天国に行かせるために、自分の命を捨てるのか」。

ルシファーが目を閉じる。
さすが、これだけで良いらしい。
地獄の支配者ですもんね。

「ようし。それでは行こうか」。
引っ張ったコンスタンティンが重くなり、ここでルシファーは気づく。
「自己…、犠牲か…!」

悪魔祓いは自分のためにやっていたこと。
しかしイザベルとアンジェラを救うのは、全くの自己犠牲。
神はこれこそを認めて、天国へ導いた。
天に上るコンスタンティン。

「待てえ。その男は私のものだぞ」。
コンスタンティンが中指を立てる。
このシーン、実にカッコいいです。

ガブリエルは、コンスタンティンに殺してほしかった。
でもそんなことしたら、地獄行きになっちゃうし、ガブリエルにはこれから人間界で苦労してもらわなければ。
きついでしょうねー、どうやって生きていくんだろう。
精一杯、余裕を見せてましたが、コンスタンティンが去った後、倒れてると思います。

ラスト、タバコをあんなに吸っていたコンスタンティンがガムを噛んでいるところがおもしろい。
末期の肺がんになっても止めなかったタバコを、やめているコンスタンティン。
生まれ変わった、何かが吹っ切れたということでしょうか。

神は一体、何を考えているのかとコンスタンティンは思う。
全てご存じだったのだろうか。
今度のことをわかっていたとしたら、それは神だけだったと思います。

ルシファーだって、わかっていなかった。
しかし神は、何の手出しもしなかった。
何を考えているのか、それは悩んでしまいますね…。

奇跡は、奇跡の力は神の側にいる者だけが持っているのではない。
現実に及ぼす力は、邪悪な者の方がずっと早く、明確だ。
そう言った人がいました。

きっと、昔から、いつの時代でもそうだったんでしょう。
だから時として、人は邪悪に頼ってしまう。
それが試練、というのでしょうか。

チャズが天使のハーフブリードになるシーン。
これはガブリエルが人間界に落とされたから、チャズが上がったんでしょうか。
ガブリエルは関係なく、チャズは神に認められたということでしょうか。
もしかして、チャズは最初から人間界に入っていたハーフブリードだったんでしょうか。

自分には、わかんないんです。
でもこのシーンは、全てのエンドクレジットが終了した、最後の1分です。
途中で席を立って出て行って、ここを見ていない人も多かったのではないでしょうか。

久々に見て、おもしろかったです。
ストーリー追えてなかったところも、今回は追いながら見られた気がします。
キアヌ・リーブスが若くて、綺麗です。
ハーフブリードが見える、戦うエクソシストみたいな、「マトリックス」みたいな、ちょっと現実離れした役が良く似合います。

最近では百発百中の殺し屋、ジョン・ウィックも良かったです。
ちょっとマンガ的な役がしっくり来る俳優さんですね。
東洋的な面影もあり、日本人は大好きなタイプの俳優さんだと思います。
末永い活躍を願います。


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鳴り響く非常ベル 「不意打ち」
2016/01/08(Fri)
白黒の古い映画。
豪邸の中に、エレベーターがある。
そのエレベーターに閉じ込められた女性がいる。

彼女は助けを求めて、ベルを鳴らす。
非常ベルが表に鳴り響く。
表には車が通り、人もいるはずなのに助けが来ない。

彼女は思う。
自分も非常ベルが鳴っているのを、無視したことがある。
今度、誰かの家でベルが鳴っていたら、助けよう。


これ、何の映画だっただろう?
その部分だけ、覚えているんです。
結構、嫌な気持ちになった映画だった気がする。

そうしたら、ついに見つけてしまったその映画。
「不意打ち」。
1964年ごろの映画らしい。

いやー、すっきりした。
でもすっきりしたのは、記憶の整理だけ。
なかなか、嫌なシチュエーション、嫌な展開の映画でした。

「風とともに去りぬ」のオリヴィア・デハビランドが主演。
この主人公が腰を痛めたため、2階との行き来にエレベーターを使っていたんですね。
彼女は息子と二人暮し。

息子は週末、旅行に行ってしまう。
その時、息子の車が引っ掛けた梯子が原因で、電線に異常が発生。
主人公の豪邸が、停電してしまう。

エアコンも止まり、エレベーターも止まる。
火曜日まで息子は帰って来ない。
3メートルの空中に宙吊り状態になった主人公は、助けを呼ぶが誰も来ない。

これです。
しかし話はここから始まったんですね。
来たのは助けではなく、近所の浮浪者だった。

彼は金目の物を盗み、助けずに去っていってしまう。
不愉快。
金目のものを売り払った彼は、今度は知り合いの売春婦とともにまた盗みに入る。
不愉快。

ところが浮浪者が高級トースターを換金しているのを不審に思った不良グループの3人が、後を追ってくる。
そして浮浪者を殺し、今度は自分たちが盗みを働く。
このリーダーがなかなか横暴で残酷。
不愉快。

彼は売春婦も、目撃者である主人公も殺すことを考える。
だが逆に空中3メートルのところにいる主人公のところには、来られない。
家中を物色している彼らが見つけたのは、主人公宛の息子の手紙。

その手紙には何と、主人公である母親の拘束に耐えられず、自殺すると書いてあった。
絶望のあまり、気絶する主人公。
笑う不良たち。
不愉快。

しかし助けを求めて売春婦は、転売屋に電話をしていた。
金目のものが取れるところがあるから、来てちょうだいと言うその電話に乗って、転売屋がやってくる。
彼らはギャングで、不良グループをぼこぼこにして、金目の物を横取りしていった。
不愉快。

その間に、主人公の女性は、エレベーターのドアを開けることに成功した。
不良が自分を殺すために置いた脚立を利用して、エレベーターから脱出する。
落下したため、這いずって外に出て叫ぶが、誰も気づかない。

白バイも通過して行ってしまう。
車も止まらない。
不愉快。

主人公が逃げたことに気づいた不良のリーダーが追ってくるが、主人公は手に入れていたボルトで彼の目を刺す。
目が見えなくなった彼から、2人の仲間は笑って逃げてしまう。
不愉快。

リーダーは車道に出て、頭をタイヤで轢かれる。
やっと車が止まり、クラクションが鳴り響き、人がやってくる。
うー、不愉快!

浮浪者を殺した時、「これで電気椅子だ」と言っていたが不良たちも警官に捕まる。
おそらく、自分たちが言ってた通りになるんでしょう。
転売屋のギャングは、捕まるのだろうか。

何度もかかってきていた電話は、もしかしたら息子か、息子が自殺しようとしたのを知らせる電話だったかもしれない。
もしくは、自殺してしまったことを知らせる電話か。
それについては何も語られない。

家に侵入してきた奴らを「怪物!」「化け物!」と罵っていた主人公。
自分自身が、息子にとって「怪物」で「化け物」だったことに気づく。
確かに冒頭、息子に対する態度が妙にベタベタしていた。

だとしても家の中が荒らされる様子も、それを見ているしかない状態も、不愉快。
弱い立場の人間を蹂躙し、略奪することしかしない発想と描写が非常に不愉快。
うーん、これを去年の締めくくりに見てしまった。

「何がジェーンに起こったか?」
「震えて眠れ」
「回転」
「たたり」

白黒映画で怖い映画っていくつか思い出せますけど、これも怖い。
監督にこれ以降、あんまり恵まれた仕事が来なかったらしいけど、そんなところも含めて「怖い」映画でした。
やっぱり見た人は不愉快だったんだろうか。

だいたい、あんな道路隔てたお向かいにスラムのような街が広がっているのに無用心じゃないかな。
治安悪そうだし、あんな豪邸作るなら、もっと違う場所にした方が良いと思うの。
嫌な映画ですが、それって良くできている映画ってことなのかもしれません。


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シャチとの絆 「テンタクルズ」
2015/11/29(Sun)
一時、動物パニック映画が流行った時期がありました。
きっかけは大きなサメが暴れる「ジョーズ」だったのでしょうか。
「グリズリー」という巨大な熊が人を襲ったり、ピラニアが襲い掛かったり。

この前、見直したのは「スクワーム」。
ある街で、高圧電流が地面に流れたことがきっかけでミミズが凶暴化。
人々を襲いだす話です。

どうしてこの映画を作ろうと思ったのか、聞きたくなりました。
「フェノミナ」も食欲なくなりますけど、これもですね。
翌日、麺類がダメになる。
襲われている人の頭が見える画が、まるでスパゲティの中で溺れているみたいだというと、わかっていただけるでしょうか。

その動物パニック映画の中で大きなタコが人を襲う「テンタクルズ」という映画がありました。
伝説の海の怪物、クラーケンってこれか!という。
たぶん、私はテレビで見ました。

以来、何十年ぶりに見ました。
もっと怖かった気がするんですが、私はスレてしまったのか。
展開がだるくて、途中、ちょっと寝ました、すみません。
でも襲われた人の足が海中から出て、船にいる女性の前を移動していくシーンとか、海辺のベビーカーが消えるところはおもしろかった。

ビックリしたのは、ヘンリー・フォンダが出ていること。
どうして?と思いました。
製作者側に、お友達がいたのでしょうか。
話の中心人物も何だか誰に焦点を絞ってるのか、わからなかったぐらいの映画。

それと覚えていたのは、人間と心を通じ合った2頭のシャチが巨大タコを倒すこと。
間違っていなかった。
やっぱり、シャチが倒した。

映画自体は途中寝ちゃったぐらいですが、最後の人間ピンチ!にシャチが来るところは感動しました。
海に逃げても良いよ、と言って放したので、海に帰ったのかと思っていました。
サマーとウインターの2頭のオスメスのシャチ。

助けられ、海から船にあがってきた人間。
しかしシャチはいない。
人間はガックリしたのか、今度はアフリカに行こうかななんて、言っていると無事、シャチが現れる。

やったー!と言って歓声を上げる。
人間との絆に、ジンとします。
単純な観客です。
シャチ良いね!

でもね、タコがただのタコをアップで映しただけなのは、やっぱり残念。
タコの触手が船に伸びてくるシルエットなんかは、良かったですよ。
クライマックスもタコの足をシャチが齧っている。
シャチが良かったので、タコも模型ぐらい作れば良かったのにと思います。


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