こたつねこカフェ

癖のある俳優さん、悪役さんが大好きです。時代劇、ドラマ、映画、俳優さんのことを好きに書いています。
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放送!

先週、「シン・ゴジラ」がテレビ放送されてました。
私はなぜか、9時前に眠くて眠くて、ベッド入っちゃったんです。
それで寝ながら見ようと思っていて、眠ってしまった。
録画してましたけど。

作品の性質上、当たり前なのかもしれませんが、この映画。
改めてみると、男がカッコいいですよね。
男っぽい男が出て来る。

すでに国連決議で、熱核攻撃が決定。
しかし日本は、最後の希望、ゴジラ凍結に賭ける。
矢口とカヨコの会話。

カヨコが「この国で好きを通すのは難しい」と言う。
矢口「ああ」。
「僕、1人じゃな」。

里見臨時総理代理に矢口の作戦の実行の、承認をしてくれと言う泉政調副会長。
「こんなことで、歴史に名前を残したくはなかったなあ…」とぼやいていた臨時総理代理。
実に哀しそうな声。
平泉成さん、うまいなあ。

「しかしなあ、泉ちゃん。もう国連決議まで出ちゃってるしな」。
泉「米国はゴジラの存在を隠匿していた事実をうやむやにするために、早期の幕引きを図っている節もあります」。
「そんなことはわかってるよ。泉ちゃんだって我が国の立場をわかってるだろう」。

「ですけど総理。自国の利益のために他国に犠牲を強いるのは覇道です」。
キッパリ。
「…わが国では人徳による、王道を行くべきということか」。

泉の言葉は、総理の心に響いた。
国連決議、アメリカにも粛々と従っていた赤坂内閣総理大臣補佐官が口を開く。
「総理。そろそろ好きにされたらいかがでしょう」。
「そうだな。で、どれにハンを押せばいいんだ」。

立川の自衛隊基地の応接室で、矢口と統合幕僚長、総監らが話す。
作戦名を「長いですね」と言う矢口。
「役所のすることですから」と、フッと笑う統合幕僚長。

「ゴジラ凍結作戦も子供っぽいですから…、ヤシオリ作戦としましょう」。
「わかりました」。
「作戦の運用は五段階。朝霞で詳細に詰めてあります」。

「架設架線と軌条の復旧作業、隊員による車両の遠隔操作の訓練や、爆薬の設置作業も終了しています」。
「後は実行のみです」。
うわ、頼りになる。

強い女性もカッコいい。
女性が活躍するアクション映画は、大好きです。
だけど、この映画は強い男の王道を見た感じがします。

自衛隊なんだから、それはそうなんですが。
男が男である意味、みたいなものを見せてくれた。
男らしいって、こういうこと!って思ってしまったんですねえ。

統合幕僚長に矢口が「ありがとうございます」と言う。
すると幕僚長。
「礼はいりません。仕事ですから」。

…しびれますね。
プロ中のプロの言葉。
この人がいれば、大丈夫なんだと思わせる。

そして無人新幹線爆弾が、炸裂。
この辺りはもう、スカッとしてください!って感じですね。
今見ると、無人新幹線爆弾とは、いいとこ目を付けたな~!って思います。

その後の無人在来線爆弾、全車投入!
だけどこれ、JRよく許可しましたねえ…。
特に、新幹線。

ゴジラの体に巻き付くようにして、乗り上げていく在来線。
それがゴジラに向かって、炎を上げていく。
あんな風に電車がゴジラに向かって、登って行くのか?って、あれは電車の報復でしょう。

今回も最初の方で、宙を飛んでバラバラになる電車がありました。
いつもいつも、ゴジラやギャオスに踏みつけられ、壊される電車。
犠牲になった電車、乗客の怨念がゴジラに絡みついてる。

米軍と自衛隊の共同作戦。
めんどくさいアメリカを体現したかのような、カヨコという人物。
でも、カヨコも相当尽力してるんだろうと思いました。

ヤシオリ作戦は、成功。
ゴジラは完全に沈黙。
不思議なのは、ゴジラは怖い。
日本は、人類は、ゴジラによって滅ぼされるところだった。

この時点でも、相当な被害が出ている。
絶対、いてほしくない存在。
なのに、なぜか、ゴジラが目を閉じる時、とても哀しくなる。

熱核攻撃まで、時間は迫っていた。
赤坂「微妙なタイミングだが、フランスを説得し続けた里見臨時総理代理のおかげだ」。
フランス駐日大使に、直角に頭を下げている臨時総理代理。
背後の官僚の御名さん。

みなさん、実にカッコよかった。
この、ヒーローがいないところが、実に日本らしかった。
誰もがその立場で、その職場で自分の仕事をしている、普通と言えば普通の人たち。
その人たちが力を結集させて、解決する。

ここが実に、日本らしかった。
最初の右往左往、決まらない会議。
後手後手に回る対策。

そういうのも日本らしいなら、決まると力を合わせて行くところも実に日本らしかった。
「この国で好きを通すのは、難しい」。
「僕、1人じゃな」。

「スクラップアンドビルドで、この国はのし上がってきた」。
「今度も立ち直れる」。
震災を経験した日本に対してのメッセージ。
日本に、日本人に対してのメッセージ。

そして、凍結したまま、東京駅に存在しているゴジラ。
矢口は「日本は、いや、世界はゴジラと共存していくしかない」と言う。
このゴジラは、一体、何を象徴しているんだろうと考える。

「あなたの手段を択ばないところ、気に入っている。だから、辞めないでね」と言うカヨコに対して矢口が言う。
「政治家の責任の取り方は自らの進退だ。自分の責任は自分で取る」。
「マキと同じ、…好きにすれば」。
親愛を込めて、そう言うカヨコ。

そして最後の尻尾の分裂。
あれが群体化、有翼化すると、人類は滅びる…。
間一髪、危機は回避されたのだろうか。
それとも、まだ、うごめいているのだろうか。

白地にクラシックな「終」の文字。
今回の放送では、CMの入れ方も悪くなかったですね。
最後のエンディング、ばっさりカットはちょっとびっくりしました。

あの余韻であの曲が流れるって、やっぱり良いなって思いました。
でもあのエンディングまったくのカットで、「終」は良い終わらせ方だった。
「シン・ゴジラ」を壊さないように配慮した、放送だったのではないでしょうか。

カッコいい男たちが見られるこの映画。
放送時に、寝ていてごめんなさい。
視聴率に貢献しなくてごめんなさい…。


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後悔しない買い物

今月は本も何冊も購入したし、今の自分はこんなことしてて良いのかって思うんです。
でも。
「シン・ゴジラ」のブルーレイ、買ってしまった!
いや、去年から購入は決めてましたけどね、それにしてもね。

堪え性がないなあ、自分!
去年、ものすごい断捨離したじゃないかー。
しかしDVDは捨ててないよ。
自分で自分に応えてみる。

だけど、良い買い物しましたよ。
うん、絶対、良い買い物だと思います。
買わなかったら…、後悔しただろうな。

特典ディスクが2枚もついて、本編1枚と計3枚。
この特典見て、庵野監督のこだわりのすごさがわかりました。
すごいですね。
異常なこだわり。

これは一緒に作っている人を泣かせる、凝り方です。
それがあの、リアルさを生んでるのかな。
ゴジラという虚構にリアルさを持たせるには、あそこまでのこだわりが必要だったか。

「バイプレイヤーズ」で大杉漣さんが、「総理大臣演ったんだけど、ゴジラに殺されちゃったよー」ってうれしそうでした。
ゴジラにやられるって、やっぱり俳優さんにはうれしいものなのかな。
東京都知事が光石研さんでして、こちらも良い感じでしたが、都知事は大丈夫だったのかしらん。

自分の堪え性のなさには反省して、これからは気をつけようとは思いましたが…。
やっぱりこれは、後悔ない買い物だったと思います。
「必殺」シリーズのDVDと同じです。
ばんざーい。


ゴジラが断捨離

「シン・ゴジラ」では東京に熱核攻撃がされるということで、2週間の猶予が与えられ、人々が避難していきます。
臨時総理がぼやくように、この避難は一時退去ではありません。
これまでの生活を、根こそぎ捨てるということです。
そう簡単に言うなよなあ、という事態です。

避難していく人は、スーツケースを持ち、東京を離れていきます。
その時、思いました。
自分なら、もう戻れないとわかっていたら、何を持ち出すだろう?

あれだけ。
あれだけしか、持って行けないんだ。
何を持って行くだろう?

しかも、選んでいる時間は大してありません。
後悔しても、もう戻れない。
自分に選べるだろうか?
後で後悔しないだろうか?

そう考えると、自分は何を残したいか。
何を手放すか。
自分には何が大切なのか。
考えることになります。

逆に言えば、この時、手放せるものは手放しても良いものかもしれない。
もしかしたら、今、家にあるものでも、この時で持って行かないものは、本当はなくてもいいものなのかもしれない。
行った先で無かったら、不自由でも新たに調達可能なもの。

代替品があるもの。
それで良いと、あきらめられるもの。
だったら、手放して良いのかもしれない。

今、私は断捨離していますけど、結構、サクサクと捨てています。
持っているものが3分の1程度に、減っている気がします。
収納スペースがガラガラです。
まるまる空いたクローゼットも、あります。

街で何かを見ている時も、自分に問いかけてしまいます。
「シン・ゴジラ」のこのシーンが、自分にかなり影響しているかもしれません。
「これ、避難する時、持って行く?」


ロス大統領

「シン・ゴジラ」の中で、総理大臣と総理大臣代理が、ぼやいてました。
「無茶言ってくる、あの国は」。
「本当に無茶言ってくるんだな~、かの国は」。
…だったかな。

「ロス大統領」が、日本の政府に言って来てるみたいでしたけど。
何処の国とか言ってませんでしたよ、たぶん。
だけどこのセリフを聞いた時、わいてきたイメージは何故か、ブッシュ大統領でした。
ブッシュ大統領が攻撃的な大統領だとは、思わなかったんですけどね。

だとするとこれ、来年からはトランプ大統領なんだ。
ううむ。
う~ん…。
(考え込んでしまう)。

そうか…。
何故か、納得する。
(するな、自分)。
でもこの感じ、わかってもらえます?

アメリカの人たちが自分たちで選んだ、自分たちの国のトップ。
私が文句を言えるものか。
大きなお世話というものでしょう。

こちらでも、連日、あんまりな言われ方してました。
そんなに…、ひどいかぁ?と、つい思っていたところ、このシーンを思い出したのでした。
何故だろう…?
なぜかしら。


宿命のスクラップアンドビルド

「シン・ゴジラ」のことをこんなの、ゴジラじゃない!
おもしろいけど、ゴジラより災害シュミレーション映画だという感想も聞きました。
この感想は、1998年のハリウッド版ゴジラでも似たようなことが言われていましたね。
モンスターパニック映画としてはおもしろいが、これはゴジラじゃない!とか。

ゴジラ映画ではなく、別ジャンルとして評価したいと言われる。
自分もこのゴジラには、そんなこと言ったと思います。
「シン・ゴジラ」もそんな声が聞かれます。

でも「シン・ゴジラ」って、原点に立ち返っていると思うんですよね。
やはりゴジラは、特に最初のゴジラは神のようなものだったと思うんです。
自分たちの想像を超えた存在。
暴れる理由も、何もわからない。

ただ、そこにいて暴れ狂う。
自然災害のような存在。
カヨコも言ったけど、人智を越えた神の化身。

2014年の「ゴジラ」ではゴジラのことを「原始生態系の頂点に君臨する。いわば神ね」と言っている。
それに対して主人公は「モンスター…」と言いますが。
こうなるとゴジラとムートーとの対決は、神々の戦いなわけです。

神々の戦いに、人間の抵抗は無意味。
戦っている神々は、地上の人間のことなど考えない。
戦闘中の人間が、地面の蟻を気にしないのと同じ。

でも、このゴジラはまだ、主人公と目が合っている。
蟻に対するような気持ちであったとしても、人間の主人公と目が合って、認識している。
生物としての「意思」を感じないこともない。
ところが「シン・ゴジラ」のゴジラは、意思の疎通なんて無理そうです。

劇中でも行動パターンを分析するも何も、ただ歩いているだけと言っていますが、意思なんて読めない。
第2形態なんて、何でこっち来るんだって思いしか抱けないような違和感ある容貌。
意思があるのか?
本能のみか?

そういうものが自分たちの良く知っている光景に入ってきて、日常を壊していく衝撃、拒否感。
今の日本人には、それは震災を思わせる。
だから今度のゴジラの所業には、戦慄する。
もうダメかと思ったが、最後の最後に日本はゴジラを凍結させることに成功する。

日本は今後、ゴジラと共存していく覚悟を固める。
まるで震災時の原発事故。
「スクラップアンドビルドで、この国はのし上がってきた」。
赤坂の言葉は、震災を経験した日本へのメッセージ。

先の大戦で日本は徹底的に、破壊された。
その他にも日本は嫌でも、定期的に自然災害により破壊されてきた。
だから今度も、今も、これからもスクラップアンドビルド。
これが宿命の国かもしれない。

これが悲劇であり、強みである国。
だから「諦めず、最後までこの国を見捨てずにやろう」。
矢口のこの言葉もまた、メッセージ。

思ったんですが、これってゴジラそのものにも言えるんですね。
「シン・ゴジラ」はゴジラ映画ではないと言うのであれば、ゴジラは「シン・ゴジラ」で一度スクラップされ新しいゴジラをビルドされたことにならないかと。
制作費もスケールもはるかに巨大なハリウッドにまかせたゴジラを、もう一度日本で作る。

これはかなり怖いこと。
正直、私もあまり期待していなかった。
だから「シン・ゴジラ」を観て、そんな思いを初めから抱いていた自分を申し訳なく思った。

前にも書いたけれど、こんなゴジラ映画を作るのはかなりな勇気が必要だと思う。
監督も、そして東宝も勇気がいったと思う。
ここで言うスクラップアンドビルドは、ゴジラそのものにも、さらには日本映画に対しても当てはまるのかもしれない。