すばらしー!

嘘の戦争。
ああ~、すごいスッキリ終わりました!
最終回までまったく緊張感が途切れませんでした。

ここまで気持ち良く終わるとは。
草なぎさんの表情も見ものでしたね。
ひねるのもおもしろいけど、視聴者が見たいと思ってるものを見せてくれるって大切なことだと思ったドラマです。

話はおもしろかったし、何より草なぎさんの演技を堪能しました。
いやいや、良い俳優です。
この役は草なぎさん以外、考えられないですね。

最後、浩一の目に宿ってた暗い憎しみの炎が消えていました。
本当に綺麗に、身ひとつで抜けていくという感じが出ていました。
浩一はもう、悪夢も見ない。

晃も見ない。
守さんも見ない。
兄弟は仲良く。

共演者もみんな良かった。
草なぎさんのドラマはハズレがないなあ。
次回作もこれは期待ですね。

ああ~、毎週火曜日が楽しかったー!
土日で培った余裕もなくなり、週末はまだ遠い火曜日が楽しかった。
来週の喪失感は、かなりのものと思います。


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すばらしかった!

うまかったですね~、今日の草なぎさんの表情!
大杉漣さんを赦す時のあの表情!
浩一と守さんの30年が、目に浮かぶよう。
すばらしかった!

色んなことがあったんだ。
浩一はほんとに救われたんだ。
だから許せなかった。

何だったんだ。
あの30年さえ、嘘だったのか。
でも…。

真実は、あった。
守さんは信じて、間違いはなかった。
地獄に墜ちていくようだった浩一。
赦せたことは、浩一にとっても救いだった。

守さんにありがとうと言った浩一に、嘘はなかった。
あれは浩一の真実。
浩一と守さんしか知らない30年。

二人しか知らない。
それで良い…。
草なぎさんの思いが込められた演技、すばらしかったです。
そして、全ての決着がつく最終回へ。


ここから先、勝手な予想です。
証拠消したみたいですけど…。
守さん、浩一の父親に、証拠を託されてましたよね。
告発はしなかったですけど、廃棄したとは思えない。

予告で、六車が守さんに刃物突きつけてたように見えました。
証拠は存在している。
だから守さんのところに、六車が来たんじゃないですか?

ずっと後悔していて、改めて浩一の恨みの深さを思い知った守さん。
その浩一が、自分への復讐をやめた。
浩一が赦したことを知った。

もう、娘も結婚した。
今度は、今度は守さん、負けないはず。
浩一も六車と決着つけに来るはず。

そして、百田の裏切りの法則を聞いたカズキも、百田を裏切るかもしれない。
さらには仁科コーポレーションにダメージを与える、重要なデータも手にしてる可能性あり。
こちらも仁科コーポレーションに、炸裂するのでは。
カズキ、百田を裏切って一人前の詐欺師に成長かな。

楓の出番は浩一を助けるところかな?
晃も浩一に罪滅ぼしするかも。
2000万円騙しとられたことを、否定しなさい。

興三は地獄に堕ちるしかないけど、兄妹は再び結束。
一からやり直しして行く。
以上、おそらく当たらない予想。
私の予想なんて当たらないんですが、視聴者が見たいと思ってるものを見せてくれると信じてますよ!


相棒だろ?たった一人の 「嘘の戦争」第8話

嘘の戦争、第8話。

浩一は六車に録音テープを奪いに来るよう罠を仕掛けた。
だが六車は、罠には引っかからずに浩一の見ているカメラに視線を堂々と向けて出て行く。
カズキが六車の車に発信器を取り付けたが、これにもすぐに気づかれた。

浩一は百田に、六車の情報をくれるように頼む。
もうすぐ、自分の正体がばれる。
時間がない。

その頃、意識が戻った興三は隆に、浩一が千葉陽一だと話していた。
浩一は退院している五十嵐に、六車の写真を見せた。
五十嵐は30年前の千葉一家殺害の犯人の、自分以外の1人が、六車であることを認めた。

そして震える声で「殺さなかったら、俺があいつに殺された」と言う。
浩一は「傷つけられた者の痛みを、思い知らせてやる」と宣言した。
隆はハルカに接触してきた。

とぼけるハルカに、傷つけたくないから取引をしたいと言った。
「このままじゃ、あいつは死ぬ」。
ハルカの足が止まった。

隆は、浩一が持っている六反田の録音テープを知らないか?と聞く。
それさえ手に入れれば、浩一を傷つける意図はない。
2人が話しているのを、百田が見ていた。

浩一に隆は電話をかける。
「千葉陽一君」。
隆は、そう呼びかけた。

浩一を警察に突き出すだけの、証拠を用意している。
だが隆は話し合いで解決したい旨を伝えてきた。
お互いが納得できたら、楓の前からも消えてほしい。
隆はそう言った。

晃は完全に自己嫌悪に陥り、昼間から酒をあおる生活をしていた。
そこに浩一は、「大事な話がある」と電話をかけて呼び出した。
隆との話し合いに、浩一がやってきた。

録音テープを渡して、仁科家から手を引くよう、隆は言う。
浩一の言うだけの金額を支払うとも言った。
だが浩一は、30年前のことは金額はつけられないと言った。

会長が会見を開き、謝罪すること。
真実を話し、謝罪することだと譲らない。
さらに晃に、大学の先輩と一緒、OLを殺した罪を認めさせて謝罪させるように要求した。

この会話は録音していないだろうなと隆の言葉に浩一は言った。
「今 聴いた話は一生忘れないよな」。
そう言ってドアを開けた先には、晃と楓がいた。
2人はショックで声も出ない。

「あんたらのせいで、俺ら家族はみんな殺された」。
浩一は楓が気づいた胸の傷に手を当てて言う。
「俺の胸の傷は、30年前に刺されたものだ」。
そして浩一は楓に言う。

「好きだ、なんて嘘」。
「キスも嘘」。
「結婚も嘘」。
「全部、ガードの堅い君の父親に近づくためだ」。

父親の興三の言った通り、お嬢様の楓は騙しやすかった。
楓は反射的に浩一をひっぱたいた。
「なんで…」。
「なんで、何も知らない楓まで巻き込んだ!」

晃が浩一に、つかみかかる。
「俺の弟も何も知らない」。
浩一の言葉に、晃は手を離した。
「それなのに、たった5歳で殺されたんだ」。

浩一は盗聴器で聞いている六車にも、呼びかける。
「聞いてるな、六車?お前にも地獄を見せてやる」。
車の中で聞いている六車は「威勢が良いな」と笑った。
その後部座席には、ハルカが拘束されて転がっていた。

ハルカと連絡が、取れない。
浩一がそう言うと百田は、寝返ったんじゃねえかと言う。
百田が調べたところによると、六車は元警察官だった。

だが暴力団との癒着が原因で、懲戒解雇となった。
百田はもう、手を引くと言う。
浩一の復讐に付き合って、命を落としたくない。

楓は病室の父親に会った。
興三は、浩一は嘘つきだと言う。
「そうさせたのは、お父さんじゃない?」
なのに、父親が犯人だと嘘までつかせた。

「憎まれて当然だよ!」
楓の恨みの言葉を耳にした興三は、絶望のあまり目を閉じた。
「いつ聞いたの?」
楓は隆にも尋ねた。

社長就任の際に、聞かされたと答えた隆に楓は「それで許せたの?」と言う。
「私は許せない」。
仁科家は、ついに崩壊した。

隆は浩一に「これが望みか!」と詰め寄る。
しかし浩一は冷酷に「全然足りない。俺が味わった地獄は、こんなもんじゃない」と言う。
その言葉に隆は何もできなかった。

浩一は依然として、ハルカとは連絡が取れなくなっていた。
百田だけではなく、カズキもハルカが裏切ったのだと言う。
その頃、ハルカは必死に手を伸ばし、携帯を手にしようともがいていた。
電源を入れた時、六車が帰ってくる。

まだ、死なれちゃ困ると言って六車は最低限の食料をハルカに与える。
GPSでカズキは、ハルカがいる場所を特定した。
そこは廃業したホテルしか、なかった。
罠だと言われても、浩一は廃ホテルに向かう。

浩一がホテルに足を踏み入れた時から、六車は見ていた。
容赦なく、浩一に向かって六車は拳銃を発射する。
浩一は六車の前に身をさらしながら、逃げる。

その間にカズキが、ハルカを解放する。
しかしハルカは、カズキを振り切り、浩一の元へ走る。
追い詰められた浩一が、身を隠す。

六車は笑みを浮かべながら、外の階段を降りてくる。
階段の上に物が置かれていたため、段を飛ばして地面に足をつけた。
その途端、六車の足にガッチリ、トラバサミが噛みついた。
「イノシシや熊を捕まえる罠だ。骨も折れてるかもな!」

「もがけばもがくほど、歯が食い込む」。
浩一が六車に見下ろして叫ぶ。
六車は苦痛に顔をゆがめながら、銃を撃つ。
浩一が物陰に隠れる。

カズキに連れられたハルカが、銃声に気づいて立ち止まる。
「大丈夫だから!」
しかし振り向いたハルカは、泣いていた。
カズキを振り切り、ハルカは走る。

「殺しておくべきだった!」
六車の声には、怒りが混じっていた。
トラバサミを開きながら言う。

「30年前、俺の手で!」
「お前の、バカな親父と一緒に!」
「お前もあの時、俺が殺しとくんだったな」。

浩一の表情が、こわばる。
「親父はバカじゃない」。
「ひゃはは」と、六車はあざけった。
「そうかぁ?ほんとは!お前も思ってんだろ!」

浩一の目からは、涙がこぼれていた。
「融通の利かないお前の親父のせいで、家族が死んだ、って」。
「利口な奴は、証拠を握っても、黙り続けた」。

「この30年」。
「ずっとな」。
「な、何の話だ!」
「俺も誰かは知らんよ!」

トラバサミと格闘しながら、六車が言う。
「でも、お前の親父は証拠を託してた」。
「ほんとは、OLが殺されたって証拠をな」。

「ううん!」と叫びながら、六車はトラバサミを開こうとする。
「お前の親父が言ってた」。
六車の声には、またしても笑いが混じった。
「『俺が死んでも、証拠が残る。友人が警察に行く。真実を明らかにする』ってな」。

浩一は、荒い息を吐いていた。
「はははっ、それがどうだ?」
「誰も声を上げなかった」。
「普通は、こう考える」。

邪悪さに満ちた声が響く。
六車は、ゆっくりと言う。
「仁、科、家、に、は、関、わ、ら、な、い、方、が、良、い」。

浩一は思い出す。
『関わらない方が良いよ』。
そう言ったのは、三瓶だった。

『仁科家には』。
浩一は泣いていた。
「まさか」。

「賢い奴のが多いんだよ。生き残るための本能、ってやつだな」。
「えやあああっ!」
「やあっ!」
六車がトラバサミを開く。

「まさか」。
浩一が思わず、つぶやく。
思い出す、三瓶の言葉。
『助けられなかったよ、僕は。君のお父さんを助けられなかった』。

ガシャン!
トラバサミから六車が足を外した。
「浩一!」
ハルカが叫びながら走ってくる。

浩一が見る。
六車はためらわず、ハルカに銃を向けた。
浩一が、物陰から身を躍らせる。
ハルカに向けた銃弾は、浩一をとらえた。

浩一が倒れる。
ハルカが立ち尽くす。
六車はハルカにも、ためらわず引き金を引いた。

「ちっ」。
だが銃弾は、もう尽きていた。
カズキが走ってくる。

六車を見て、近くにある金属のパイプを手にして近づく。
ふっと、六車が笑った。
「またな」。
「一ノ瀬浩一」。

六車は足を引きずりながら、去って行く。
「浩一!」
ハルカが駆け寄る。

浩一の目が開く。
「六車は?」
カズキが「逃げた」と言う。

「カズキ、救急車!」とハルカが泣く。
「…防弾チョッキ」と、カズキが言う。
浩一が、ジャケットの前を開く。

防弾チョッキの胸に、六車の銃弾が見事に刺さっていた。
「でも危ないじゃん!もし、頭撃たれてたら!」
「飛び出してきたの、そっちだろ」。
「ごめん」。

浩一はカズキに「助かった。1人じゃヤバかった」と言った。
「車、取って来るわ」。
カズキがその場を離れる。

「良かった。けが、ないな?」
浩一がハルカの腕を撫でる。
ハルカが、うなづく。

「何でわかったの?あたしが捕まってるって」。
「ハルカが俺の電話に折り返してこないのは、できないから」。
「だとしたら、六車に拉致られた可能性が高い」。

「何でそんな、信じるの?詐欺師だよ、あたし」。
「…俺がそうだから」。
ハルカは浩一を、じっと見つめている。

「繰り返し電話してきたら、必ず折り返す」。
「それがハルカの電話、なら」。
浩一がハルカを見る。

「相棒だろ?」
「たった一人の」。
ハルカが目を伏せる。

「ちょっとは疑いなよ」。
「あたし、二科隆に、取引持ち掛けられてたんだよ」。
浩一の片方の唇が吊り上がり笑った。
「へえ、そうなの?」

ハルカが浩一の胸の銃弾に触れる。
「ひとつ、借りだね」。
浩一が笑う。
だがその目の先には、六車の流していった血があった。

六車がけがをしたことを聞いた隆は、思わず舌打ちをした。
来月、手術支援ロボットの完成の発表なのだ。
それさえできれば…。

秘書が「あの」と言って、ドアを開けた。
「会議中だ!」と隆が言うが、顔を見せたのは百田だった。
「どーも」。

その夜、浩一は三瓶に会いにわかば園に行った。
「どうしたの、こんな時間に」。
「二科家とは仕事していたわけじゃないんです」。

椅子に座り、三瓶に背中を向けたまま、浩一が言った。
「30年前の黒幕が、二科会長だとわかったから」。
三瓶が沈黙している。

「わかるんですね、何の話か」。
浩一が振り向いた。
立ち上がる。
「やっぱり父が証拠託したってのは、守さんですか」。

三瓶は凍り付く。
「知ってたんだ、無理心中じゃないってこと」。
浩一は涙声だった。
「全部知ってて黙ってた」。

三瓶がやっと、声を絞り出す。
「何度も…何度も思った」。
涙声になる。

「警察に言おうって。でも」。
「俺が大人たちから、嘘つき呼ばわりされてる間もずっとそばで黙ってた」。
浩一の言葉に、三瓶がかろうじて言葉を出した三瓶。
「僕にも家族が」。

「だから黙ってた!」と、浩一は叫ぶ。
「何もかも知ってたくせに!」
「俺が嘘をつくまで見張ってたのか?」
声に、憎しみが混ざっていた。

浩一は三瓶をにらんでいた。
「娘が」。
「浩一君たちと同じ目に遭うと思ったら、怖くて」。
「どうしても」。

「どうしても、家族を守りたかったんだ」。
三瓶は泣いていた。
「ごめん」。
「ごめん浩一君」。

「ほんとにごめん」。
「ごめん」。
「ごめん」。

三瓶が浩一に、これ以上ないほど頭を下げる。
浩一が涙ながらに言う。
「そうですね」。

「仕方ない、相手が悪すぎました」。
浩一の声は、打って変わって明るかった。
「浩一君」。

「もう良いですよ30年も前の話だし」。
浩一の声は、とても優しかった。
「浩一君」。

「すいません遅くに。カッとなっちゃって」。
浩一は笑った。
「失礼します」。
浩一は出て行った。

「あ」。
三瓶は立ったまま、慟哭した。
「あああ、ああ」。

浩一は去っていく。
外で待っていたハルカが「もういいの?」と聞いた。
浩一は、スタスタと歩いていく。

「ねえ、話って何だったの」。
「あいつにも復讐を」と、浩一が言った。
「え?」

「はめるの簡単だよ」。
「ねえ浩一、大丈夫?あいつって誰よ?」
「人を騙すには、まず相手を知る。相手を理解してウィークポイントつかめば、騙しはもう90%成功だ」。

「あいつのことは昔から知ってる。弱点も全部知ってる。調べるまでもない」。
浩一が足を止める。
わかば園を振り返って見た。

「まさか」。
「守さんのこと、言ってんの?!」
「あいつをはめんのは、簡単だよ」。

「ちょっと待って。恩人だよね、守さんは」。
「何があったか知らないけど…」。
浩一の目は冷たく、軽蔑に満ちていた。

「簡単だよ」。
「あいつ、地獄に落とすのは」。
浩一の唇の端が冷酷に吊り上がった。


今回、目が離せなかったのは六車との攻防戦。
六車役の神保悟志さん、怖くて良いですねぇ~。
でも優位に立っているって油断は怖いもので、すご~く痛い目に遭ってしまう。

だけど全くためらわず、女性のハルカを撃つところなんて凶悪。
この人なら、浩一の家族も平気で殺したんだろう。
5歳の弟もためらわず、刺したぐらいですから。

五十嵐も怖かったんだな。
でも六車も浩一がこれで終わったなんて、思っていない。
最後にまだやってきそうで、怖い怖い。
六車との対決も見どころだったけど、自分の今回のクライマックスはこの後でした。

ハルカ、これ、浩一の愛の告白以上じゃないですか。
「好きだ」なんて言われるより、すごい。
だって浩一が身をもって、かばったんだから。
疑いようもない。

「たった一人の」「相棒だろ?」
誰も信じない、信じられないこの世界で、浩一が信じているのはハルカだけなのかもしれない。
実際、百田が裏切りそうです。
浩一の荒廃した心の中、ハルカは癒しなのかもしれない。

楓に嫉妬した自分に、「バカ」って言いたくなりませんでしたかハルカさん。
そんな必要、これっぽっちもなかったんです。
楓に接触したことを、浩一が怒らなかったわけです。
浩一はハルカのこと、何もかもわかって受け止めていたんですねえ。

今回は楓を見ていて、すごくつらかったから、こういう救いがあって良かった。
水原希子さんが、かわいかった。
でも本当に浩一が撃たれていたら、自分のせいなんだから、反省しないと。
女心はわかるけど、それが浩一に余計な負担をかけるってパターンが続きますね。

晃のボロボロ具合も、かわいそう。
の「何で楓まで巻き込んだ!」と言う怒りは当然。
だけどその後の「弟だって無関係だった」「まだたった5歳だった」という言葉が全てを抑えてしまう。

楓も晃も、隆も、自分たちには罪がないって言えない。
キツイですねえ…。
興三は娘にだけは知られたくなかったことを暴露され、「恨まれて当然だよ」と言われてしまう。

もう元に戻らない、自分への娘の気持ち。
確かに浩一は、一つの地獄を興三に見せた。
このまま死んでしまうのではないかと思うような、市村さんの演技。

もう一度、家族が家族になれたら。
そう望んでいた楓の、絶縁宣言のような言葉。
隆に対しても、楓は冷たかった。
ほんわかしていた楓の厳しい言葉と、見え隠れする悲しみ。

隆も、ただの悪人じゃない。
六車の凶行を止めたい。
本当は研究に徹したかった。
だけど会社の苦境、晃の罪を知って、自分がすべてを背負って憎まれてもやる。

浩一を追い詰めようとしていたのも、家族を会社を守るため。
会社を守ると言うことは、社員の家族も守ること。
だから隆には、浩一に降りかかった運命が、どれほどひどいことだったかわかるんですね。
隆だってずっと苦しんでいるんです。

藤木直人さん、すごく良いです。
晃のダメダメっぷりも良い。
最後に良いところ、見せてくれると思ってるんですけどね。

6話からすごいとは思っていましたが、今回の草なぎさんの表情も良かった。
六車の言葉に反応した時、「あ、まずい」と思ったぐらいです。
一番嫌なことを言われて、冷静さを欠いたんじゃないかと持ったほど。

悔しい、哀しい。
実に視線に、涙がいつのまにか出ていると言う感じがしました。
その後にハルカを見つめる時の、シニカルに振舞っていながらにじみ出てしまう暖かさ。

さらに圧巻のラスト。
信じていた、恩人だっただけに憎い。
その思いが噴出している、三瓶への言葉。
打って変わって、許したと言う言葉。

許しの言葉と、無理に笑う笑顔のつらいこと。
泣き顔の哀しそうなこと。
言葉と裏腹であろう気持ちが伝わって来るから、怖い。
哀しい。

これを受ける大杉さんの、慟哭の演技も良い。
草なぎさんの、一転して冷酷にハルカに騙す話をする凄み。
このドラマ、全員がすごい良い演技を見せてくれてます。

全員が良いんですね。
草なぎさんとの演技の火花が散って、ドラマに緊迫感が増しています。
良いドラマですねー。

しかし浩一、彼の人生は、復讐で、憎悪で塗りつぶされてしまいそうです。
許すことは、自分の救いでもあると思わずにいられない…。
三瓶にも、娘を巻き込んだ復讐をするのでしょうか。
気持ちはわかるけど、自分も傷ついているみたいで、つらい。

これで8話という内容の濃さ。
次回は15分拡大。
最終回が楽しみなような、終わってほしくないような。

ここから先は騙し合い 「嘘の戦争」第7話

遅くなってしまった、嘘の戦争、第7話。

仁科興三が心筋梗塞を起し、瀕死の状態で救急車で運ばれ、入院となった。
隆が駆けつけ、浩一に親父に何をしたと詰め寄る。
しかし病室にいた楓が、浩一が助けたのだと言う。

浩一の心臓マッサージは実に的確で、浩一がいなければ興三は死んでいた。
絶句した隆は、気が進まないながらも礼を言うしかなかった。
興三は脳梗塞も併発していたため、後遺症が残るかもしれない。
まだ、意識は戻らない。

隆は六車に会う。
六車は30年前の陽一の父親殺しの真相が録音されたテープを取り戻すより、持っている相手とテープ、双方を抹殺することを勧める。
しかし隆は、浩一を監視させるだけにとどめた。

晃は浩一とともに、老朽化している工場の全面改修・拡張の計画を立てた。
改修について、四方田建設の四方田と話し合う。
浩一は省エネ設備にして補助金が出るし、エネルギーコストも約15%削減できると助言する。

費用の2千万円を、晃は隆に頼む。
すると、意外なことに隆は了承。
2千万を用意するが、それは浩一の罠であった。

浩一は楓に会いに病院へ行く。
興三の病室にいると、興三の意識が戻った。
浩一を見た興三は、言葉が出ないながらも激しく動揺した。

やはり興三は、浩一の言葉を聞いていた。
「30年前の報いだよ」。
「父の分、母の分、弟の」。
「生きろ、生きて俺の復讐を見届けろ」。

動揺する興三を見た楓が、担当医師を呼びに走る。
隆も見舞いに来た。
浩一を見て怯え、動揺する興三を見た隆は浩一を病室から追い出す。

なぜ、浩一を隆はこんなにも敵視するのか。
楓の問いに隆は、次は兄の晃だと言う。
晃に災難が降りかかるだろう。
父も、これだけでは終わらないだろう。

翌日、晃は隆から2千万が入金されたことを確認すると、四方田建設に振り込む。
15時に隆も来て、四方田建設との打ち合わせが始まるはずだった。
だが四方田建設からは、誰も来なかった。

晃が四方田建設に確認を取ると、四方田建設には百武という社員はいなかった。
四方田建設の百武に成りすました百田は、さっさと2千万円を下ろして姿をくらましていた。
騙された…。

それを知った隆は晃を首にした。
たった2千0万円で首にするなんて、と言う晃に隆は二科コーポレーションが今、ギリギリのところにいると打ち明けた。
興三が最初に心臓の発作を起こしたのも、経営悪化による心労だった。
今、隆が全力で開発を命じている手術支援ロボットが、最後の頼みの綱だったのだ。

これが成功すれば株価は上がるだろう。
今は粉飾決算までして、しのいでいる状態だった。
二科コーポレーションは順調と思っていた晃は、隆の言葉に驚愕する。
粉飾決算など、銀行や株主にわかったら二科コーポレーションは破滅する。

それぐらい、今の二科コーポレーションは厳しい状況に置かれているのだ。
たかが2千万なんて言う晃に隆は、激怒していた。
本当は隆は経営になど、まわりたくなかった。
隆は開発に専念したかった。

だが兄が…。
その言葉に、晃は引っかかった。
「俺が何?ダメすぎる?」
「会社に損失を与えるのは、今回が初めてじゃないだろ!」

それを言われた晃は「悪かったな…」と、うなだれるしかなかった。
戻った晃に浩一は、経営コンサルタントなのに詐欺を見抜けなかった自分を責めた。
そして晃にしてやれることはもうない、と言って去っていく。
浩一にまで見捨てられた晃は、したたかに酔った。

だが晃が帰った後、隆は秘書の七尾に2千万円は浩一の尻尾をつかむための投資だと言った。
浩一の詐欺を立証できるだけの、証拠をつかむための投資。
ならば、晃を首にする必要はないのではと言いかけた七尾に隆は言う。

そこまでやらなければ、浩一の目はごまかせない。
自分と晃のパソコンは、ウイルスが仕込まれていた。
晃が浩一から渡された事業計画のUSBから感染していた。
自宅のパソコンもまた、同じウイルスに感染していた。

つまり、晃も隆も浩一の監視下にあったということだ。
浩一の詐欺が立証されたら、晃は元に戻す。
しばらくは晃には気の毒だが、こうしていてもらう。
ここから先は、浩一との騙し合いだ。

2千万を山分けする浩一とハルカ、百田、そしてカズキ。
だが六車と言う男がかかわってきたことを知った百田は、顔色を変える。
浩一は今度は、六車を罠にかけることにする。

録音テープは事務所のゴミ箱に隠してある。
六車が盗聴していることを知っていて、浩一はハルカにそれを話す。
聞いた六車がやってきたら、仕掛けている催涙ガスが作動する。

不安になったハルカは、その録音テープを公開して、もうタイに戻ろうと言う。
浩一は、確かにこのままだと、ハルカも危ないからタイに戻れと言った。
「私ひとりじゃ、意味ない」。
「金ならさっき、渡したろう?」

そう言って、六車がやってきたのを凝視する浩一。
ハルカが叫ぶ。
「好きだから!浩一が好きだから!死ぬところなんか、見たくない!」
六車が浩一が見ているカメラを見据えて、笑った…。



ついに晃を罠にかけた浩一。
これで晃は、二科家から孤立。
子会社の社長も首になり、何もかも失った。

荒れる晃は酔っ払い、そこを介抱するのがキャバクラ嬢に化けたハルカ。
酔っぱらった晃は、彼氏に浮気されたとぼやくハルカに心を許して、粉飾決算の話までしてしまう。
知らなかったんだ、会社が粉飾決算するほど苦しかったなんて…。
って、うーん、誰かに言いたい気持ちはわかるけど、晃さん、不用心。

ハルカがちゃっかり、酔った浩一からIDカードまで盗んでいた。
これがあれば、会社のセキュリティシステムをクリアして入り込める。
隆の開発している医療用ロボットは、アメリカが独占している市場を取り上げられるほどの性能らしい。
そこで百田は、そのデータを盗み出してライバル会社に売ることを提案。

莫大な金が手に入るし、二科コーポレーションに打撃を与えることになる。
しかし、浩一はそれを拒否。
だが百田は六車も関わってきたし、ここらが潮時と判断している。
詐欺師グループにも、微妙な温度差が…。

興三が浩一に気付き、興奮して再び危なくなる。
その時の浩一の冷ややかな目。
誰も気づいていない。

でも、興三にはわかる。
興三を怯えさせるに十分な、冷酷なまなざし。
良いですね、草なぎさん!
意味がわかっている者には、とてつもなく怖ろしい目。

隆はテープごと、持ち主を殺そうと言う六車の提案には乗らなかった。
浩一を敵視はしているけど、隆は悪人じゃないんですね。
しかし今回は晃が罠にかけられる、つらい展開でした。

浩一の罠が、初めて失敗する予感。
相手は六車。
最後の浩一のカメラ、カメラ越しの浩一を見る六車の目が怖かった。
ハルカの危機感もそのはず。

ああ、これ、関わっちゃいけない人間だ。
そう思わせる目でした。
浩一が見ているのをはっきり意識して、笑った。
これから先は、隆と、六車と、浩一の戦争です。


死ぬな、俺の復讐を見届けろ 「嘘の戦争」第6話クライマックス

第6話の最後、二科興三と浩一の対決は息詰まるシーンでした。
それは、市村さんと草なぎさんの演技の対決でもありました。
両者、一歩も引かず。
素晴らしい、草なぎさんの表情の変化。

興三が生まれ育った村に、浩一を連れて行く。
貧しいこの村で、一番貧しかったのが興三の家だった。
病気になっても、医者にもかかれない。

一日も早く、ここから逃げ出したい。
ここに住まなくて済むなら、どんなことでもやった。
必死に働き、勉強して小さな工場を持った。
夜も寝ずに働いて、働いて。

「そして二科コーポレーションができた」。
浩一が代わりに答えた。
ならば、この土地に投資すべきだ。

「それで?君の狙いはなんだ?一ノ瀬浩一、お前は一体何者なんだ」。
「お前の望みはなんだ!」
興三が浩一を睨む。

「俺の失脚か」。
「会社をつぶしたいのか」。
「そんなことさせてたまるか」。

「俺がここまで来るまでどんな思いをしてきたか、わかるか!」
ほんのり、笑みを浮かべ、しかし目には憎しみをたたえてじっと見つめる浩一。
『オマエコソ、オレノキモチガワカルカ』。
まるでそう心に呟いているようだった。

「お前の脅迫に、屈しない…」。
だが興三の語尾はもう、はっきりしなかった。
興三は大きく息をすると、足元から崩れていく。

浩一の前に手をつき、そしてすぐに横倒しになる。
「会長…、会長!」
驚いた浩一が呼びかける。
そして思い出す。

楓の「お父さん、薬置いておきますね」という言葉。
「いつまでも病人扱いか」と言った興三。
「心臓、完璧じゃないんだから」と返す楓。

興三が白目をむき、「きゅう、きゅう、しゃ」と言う。
遠のいていく意識。
驚いて見つめていた浩一が、体を起こす。

辺りを見回す。
誰もいない。
次に興三を見下ろした時の、ゾッとするような冷たい目。

浩一は言う。
「30年前の報いだよ」。
「父の分」。
「母の分」。

「弟の」。
「俺の」。
浩一は、フッと笑った。

笑って歩み去っていく。
すたすたと。
軽やかに。

興三は白目をむいたまま、口を開き、もう動かない。
浩一が遠ざかっていく。
辺り一面の枯れ野。
その奥には深い森。

さびて傾く、再開発予定地の鉄の看板。
歩みながら、浩一は嗤っていた。
口元がゆがむ。

浩一の記憶が蘇る。
『お父さん、嘘は嫌いだ』と言った父親。
『だから陽一にも、嘘だけはつかないでほしい』。

誕生日のケーキ。
ろうそくが立っている。
父の笑顔。

浩一の顔は、これ以上ないほど、晴れ晴れとしている。
顔中に、勝利の笑みが広がっていく。
浩一の記憶の中に焼きついて離れない、父の血を流して倒れている姿が浮かぶ。

『お父さん』。
凝視している幼い陽一。
それを思い出しながら、浩一は嗤っている。
楽しそうに。

記憶の中の、黒ずくめの男が母親を刺した。
『お母さん』。
続いて弟が刺された。
黒装束のもう一人の男に、がっちりと抑えられている陽一。

そこまで思い出した浩一は、立ち止まった。
笑みは消えた。
遠くを見ている。

その目には、さっきまでの勝利の笑みはなかった。
ひたすら、悲しみに満ちた目。
病室でベッドの上にいる陽一に、三輪刑事が近づく。
『嘘はいけないよ』。

鋭い声。
陽一の目から涙がこぼれる。
『お父さんです…』。
苦痛に耐えるように、陽一の手がシーツを握りしめた。

浩一は、立ち止まっていた。
目の前には、枯れた木々。
浩一が、振り向く。
その目には、何の感情もない。

倒れている興三を、浩一の目がとらえた。
浩一は、はじけたように走り出す。
戻っていく。
大きく手を振り、全速力で戻っていく。

倒れている興三の顔を、両手で覆う。
「会長!」
鼻に手をかざし、息を確かめる。
頬に手を当てて、浩一は言った。

「ダメだ。早過ぎる」。
「こんな簡単に死なせるか」。
浩一の顔が、悲痛にゆがむ。
先ほどのゆがんだ笑みとは違う、必死の形相。

浩一が、興三の胸に手を当てる。
「お前が苦しむのは、これからなんだよ!」
「これから俺が全部奪うんだよ!」

叫びながら、浩一が心臓マッサージを施し始める。
「お前の大事なもん、全部!」
「家族も!」
「会社も!」

「何もかも奪って!」
「ほんもんの絶望見せてやる!」
「泣き叫ぶお前に懺悔させてやるよ!」

「それまでは死なせるか!」
「お前の地獄はまだ、これからだ!」
「ふざけんな!」
浩一は泣いていた。

「こんなアッサリ死なせてたまるか!」
「生きろ!」
「生きてもっと苦しめ!」

「生きて俺の復讐を見届けろ!」
「死ぬな!」
「死ぬなああああ!」
誰もいない枯れ野に、浩一の絶叫がこだまする…。

その脳裏にあったものは、本当は何なのか。
復讐なのか。
それとも、誰かの顔なのだろうか。

わからない。
浩一にもわからないのかもしれない。
あるのはただ、助かってほしいと言う必死の思いだけなのではなかったか。
ストーリーも演技も、すごみを増していきます。


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ちゃーすけ

Author:ちゃーすけ
癖の強い俳優さんや悪役さん大好き。
俳優さん、ドラマ、映画、CMその他、懐かしいもの、気になるものについて、長々と語っております。

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