沖雅也の哀しい目「悪魔が来たりて笛を吹く」

映画にもなりましたが、これは古谷一行のTV版「横溝正史シリーズ」のものが好きです。

金田一耕助(古谷一行)に、椿子爵の娘の椿美禰子(みねこ)(檀ふみ)から依頼が来る。
世間では宝石店の従業員が偽りの薬で毒殺され、宝石が盗まれた天銀堂事件という大事件が起きた。
父・椿英輔(江原真二郎)はその容疑者にされたのだが行方不明となり、死体で発見された。
しかし椿邸ではたびたび、英輔らしき人物が目撃され、母親のあき子(草笛光子)は怯え切ってしまっているのだという。

椿邸にはあき子、あき子に幼少時から仕える忠実な乳母の信乃(原泉)、あき子の兄の新宮利彦(長門裕之)とその妻・華子(岩崎加根子)、息子(星 正人)の一彦、あき子と利彦の叔父である玉虫伯爵(加藤 嘉)とその愛人・菊江(中山麻里)がいた。
さらにあき子の主治医で、あき子の愛人らしき目賀重亮(観世栄夫)、椿英輔の旧友の息子で今や食料の調達から庭師まで椿家を支える三島東太郎(沖雅也)、使用人のお種(白石幸子)が同居していた。

その夜、降霊術のごとき砂占いが行われている最中、停電になる。
電気が普及した時、砂の上には英輔が「悪魔の紋章」と言い残した紋章の形がくっきり残っていた。
そして英輔が作曲したフルートの曲、「悪魔が来たりて笛を吹く」のレコードが流れる。
夫は本当に死んだのだろうか、と怯えるあき子。
翌日、玉虫伯爵が部屋で絞殺死体となって発見される。
部屋は完全に密室状態だった。

金田一耕助は天銀堂事件の容疑者となった際、英輔がアリバイとして主張した須磨へ赴く。
そこには椿家の別荘跡があり、その石灯籠には英輔の字で「悪魔ここに誕生す」と書かれていた。
東京で新宮利彦が殺害された。

新宮利彦を調べていた金田一は、椿家に出入りしていた植木職人・河村辰五郎が新宮利彦に娘を妊娠させられた話を聞く。
金田一は利彦の子供を生んだ辰五郎の娘・駒子に話を聞きに島へ渡る。
しかし一足違いで、辰五郎の娘・駒子は殺されていた。
更に椿邸では目賀博士が殺される事件が起きる。

東京で殺された、天銀堂事件の犯人とおぼしき人物。
天銀堂事件、椿邸宅の事件が重なり合った時、犯人と共に椿家のおぞましい秘密が暴かれる…。


古い華族のお屋敷で繰り広げられる惨劇なんですが、このTVシリーズは英輔が悪魔とは誰か告発していた曲「悪魔が来たりて笛を吹く」が良いです。
フルートの音から、悪魔がのろわれた華族をあざ笑っているような、覗き見しているような光景が浮かぶようです。

草笛光子さんは、私には凛とした女性の役が印象的な女優さんなので、こういう流されるタイプの女性役は珍しかった。
加藤嘉さんは姪っ子を溺愛している伯爵役。
「前略おふくろ様」での、渡辺組の娘を心配する役とは全然違う、生臭さのある役です。
愛人役の中山麻里さんは、「傷天」の3話のマリ役のような妖しい魅力があります。

江戸~明治にはこういう怖いおばあちゃんがいただろうな、と思わせるのは乳母役・原泉さん。
この方の迫力といったら、菅井きんさんはまだ愛嬌があります。
品があって、威厳があって、この方に
「お嬢様はもうお休みになられました。お下がりなさい!」と一喝されたら、刑事さんじゃなくても引っ込みます。
70年代に作られた「犬神家の一族」では、松子の母親役で出てます。

原泉


そして、やっぱり特筆すべきは沖雅也さん。
戦争中のりりしい出征兵士姿。
現実的な生活の処理が何一つできない華族に代わって実務をこなす、頼りになる男を演じています。
三島の背後にあった重い、あまりにも重い過去。
最後に唯一残った妹に手を伸ばすも、その理由を知らない妹には三島は避けるべき存在としか映らない。

愛情を込めたであろう手を、すっと身を交わされた沖さんが浮かべる微妙な表情。
自己を否定するしかない、世の中を、自分の親を呪うしか生きる術がなかった絶望的な三島という男。
それでもなお、心のどこかで求めていた親に自分を認めさせる方法が、これしかなかった悲劇。
愛する女性を失った悲しみ、知らないうちに自分が背負っていた因縁。
沖さんの目は、そんなものを全て感じさせる哀しい、美しい目です。
いろんな感情が入り交ざった、言葉にできない言葉が語られている目でした。


最後に面白いので、雑誌「ダヴィンチ」特別編集の「金田一耕助」本から、日本の爵位の説明を載せたいと思います。
日本における爵位は横溝正史はもちろん、ドラマでもたまに出てきますね。

明治維新後、公卿と大名は華族となり、明治17年(1884)発布の華族令で5段階に分けられた。

・公爵:旧摂家、徳川宗家など
・侯爵:旧精華家、徳川旧三家、15万石以上の大名
・伯爵:旧堂上家、徳川旧卿、5万石以上の大名
・子爵:5万石未満の大名
・男爵:明治維新後、華族に列せられた者

とあります。
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資生堂の化粧道具

資生堂のCMです。

化粧道具を音楽に乗って、説明しているんですね。
木曜の夜のドラマ枠は資生堂が提供していたので、たくさんいろんな資生堂のCMが流れました。
見ていて、聴いていて楽しかった。

ここからヒット曲もたくさん生まれました。
それぞれの季節と共に思い出します。



大人の女性はお化粧にこんなにたくさんの道具を使うのか、と感心してましたよ~。

転んだ

さあ、昨日、ショーケンに関するこっぱずかしい記事書いたせいでしょうか。
道で転んだ。
合気道で投げられたみたいに、天と地がひっくり返るほど転んだ。
坂道でした。

立って歩いたんだけど、ダメージ大きいのがわかりました。
それでもこっぱずかしいので、歩いてました。
普通に歩けてたんだけど、用事を済ませて、お昼食べて立ち上がったら…、すんごい痛い。

歩いてて顔色が青くなってるのがわかって、「うわ、貧血起こしそう」って思ったので、ベンチで休もうとしました。
そうしたら親子連れがベンチにいたので、ちょっと遠くまで。
うう、つらいわ。
休んでからすぐに帰宅することに。

お向かいに座ったお兄さん、私、不審でしょ。
痛いの。
お兄さんがいなかったら、足伸ばしたいの。

駅まで行くのにやっぱり顔色が青くなっていて、駅のベンチで一休み。
電車を2本やり過ごして、いい加減「寒いなあ」と思ったので、各駅停車で座って行きました。

駅について、やっとのことで帰宅。
帰宅すると猫が膝に乗ってくるのを「勘弁してください」と降ろして、横になりました。
その間、猫がジーンズで爪とぎしたけど、やめさせる気力なし。

時間が経つと段々痛いとこ出てきてね、今はもうペンギンみたいに歩いてます。
こけたのは右足なんだけど、痛いのは左足。
動けないのでじっとしてるから、私は猫のイスと化してます。

非常に恥ずかしい。
いやー、気をつけないとほんと、危ないです。
皆さんも気をつけてくださいね、って、大人になったら、そんなに転んだりしないですよね。
とほほ。
あー、痛い。

深海魚

好きなんです、深海魚。
あの形状はすごく変。
ちょっとグロテスク。
でもすごく気になる。
キラキラ光ったり、リボンのように漂ったり、大口開けたり。


フクロウナギ。
小学生の時、図鑑で「サコファリンクス」と出ていた、この黒い正体不明の物体から私の深海魚への興味は始まったのです。

フクロウナギ


「へんないきもの」という本にも出た、笑っているようなホヤ。
近づくと刺激を感じて防御体制に走り、口を閉じてうつむいてしまうらしいです。

オオグチボヤ


ひらひら海の中を舞うシギウナギ。

シギウナギ


よく未確認生物と間違えられるらしい、リュウグウノツカイ。

リュウグウノツカイ


ちょっとかわいいセンジュマナコ。

センジュナマコ


深海は人が行かないからほとんど謎なんですが、水深200m以上を深海と定義すると、海のほとんどは深海なんですね。
人間にはまだまだ謎の領域があって、知らない生物がいる~、と思うと楽しい。

8年ぐらい前、ダイドー飲料の「MIU」に深海魚フィギュアがおまけについてきてたんですね。
集めたかった…。

こちらはちょっと異常を伝える動画ですが、深海魚が見られます。



深海魚が好きだなんて、そんな趣味の女に好かれるショーケン…。
…ごめんね。

岡本太郎記念館

岡本太郎記念館。
まず入り口で迎えてくれるのは、こちらです。

入り口でお出迎え



こちらは入り口横にあります。
後ろに見えているのは、アトリエへ向かう廊下の窓です。
窓から見える室内には赤と青2つの、何かをすくうような手の形のイスがあります。

入り口横のオブジェ



庭にある、座ることを拒否するイスです。
まず赤。

座ることを拒否するイス・赤


それから青。

座ることを拒否するイス・青



庭にはこんなのもありました。
プランターになってるのかな。

庭のオブジェ

70年代日テレ刑事ドラマ

70年代の日本テレビの刑事ドラマというと、金曜夜8時の「太陽にほえろ」。
ショーケンのマカロニ刑事が、最初の若手刑事にして殉職者であることも有名ですね。
日テレでは、火曜夜9時にも刑事「アクション」ドラマがありました。
「大都会」や「大追跡」です。

「大都会」はPart1は社会派ドラマで、主人公は渡哲也演じる刑事。
石原裕次郎は、新聞記者で登場してました。
70年代の社会派ドラマらしく、犯人逮捕してもスッキリしない結末が多く、最終回でも渡哲也の恋人はパトロンに連れられて日本を離れ、パトロンである巨悪も逃げてしまったような。
4話には松田優作がゲスト出演、当時、松田優作は私たちには刑事や、アウトローだけどいい奴、のイメージがあったのでこの役はちょっと衝撃でした。

「大都会Part2」から渡哲也は黒岩刑事になり、相棒には松田優作演じる徳吉刑事が登場。
こちらは、アクション満載のスッキリ終わるドラマになりました。
松田優作の徳吉刑事は、ちょっと乱暴だけど正義感が強い刑事さん。
アドリブと思われるセリフがあちこちにあって、長い手足を使ったアクションといい、渡哲也との対比といい、松田優作の持ち味がものすごく生きていた役だと思います。
松田優作はこの枠では「探偵物語」の工藤ちゃんが有名ですが、私はこの徳吉刑事が好きだったりします。
石原裕次郎は、警察病院の医師、看護師は丘みつ子。



おもしろそうでしょ?おもしろかったんです!
次の「大都会Part3」が大ヒットしたみたいですが、私はPart2の方が好きでした。


「大追跡」は遊撃班という管轄の枠を超えたチームで、加山雄三がボス、部下が藤達也、沖雅也、柴田恭兵、長谷直美の4人でした。
藤達也がタイガー、沖雅也がホワイトドッグ、長谷直美がピンクパンサーというニックネームというかコードネームで呼び合ってました。
柴田恭兵が…忘れてしまった、ごめんなさい。
全員猫科なのに、なぜ沖さんはホワイトドッグなのかと思ってました。
このドラマの沖さんは、犯人を追跡中、かっこよく水に飛び込んで次の瞬間、「私は泳げないんだあー!」と叫んだり、かなり遊び心がありました。




日テレの火曜日の9時からの刑事ドラマは、銃撃戦やカーチェイスが繰り広げられて、確かに日本ではありえないようなドラマでした。
だけど子供の私たちは十分楽しんでました。
大人もたぶん、ストレス解消してたと思います。

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傷だらけの天使、第15話、後編

ここから先はネタバレしてます。 

「どうしてアニキ、手伝ってくれないのよ!」と怒る亨。
ミツコは「いいじゃない、やらせておけば」と口を出した。
修「あんたこの子の親だろう!少しは心配したらどうなんだ!」
そして「亨、それからお前(信彦)も良く聞け。
世の中にはやっていいことと悪いことがあるんだ」と言った。
亨「どうして今日に限って辰巳さんみたいなことばっかし、言うの!」と納得いかない亨は、「アニキはとっても良いパパだもんねえ、健太君のね」と言い始めた。
「てめえ、そりゃ嫌味か。もう一度言ったらぶっ飛ばすからな」と言う修。

そして修は、「親の心、子知らず。どんな親だって心配なんだ。島岡だって!」と言い、ミツコにも「あんたも何か言えっ!」と言うが、亨は「ママは俺たちの味方だよね」。
信彦も「今度こそ本当に僕と一緒に暮らそう」と言うと、ミツコは微笑みながら「うん」と答えた。
亨は、「俺は2人のためだったら何だってやっちゃうからね!アニキにこんな気持ちわかるわけないよね」と言い出す。

「ぬくぬくと育っちゃってさ。小さい頃に、家族連れ見て羨ましいなんて思ったことないだろう!
俺は生まれた時からずっと孤児院育ちだったからね。これまでもずっと一人だったからね。
でも今日からは俺とこいつは兄弟分だからね!ミツコさんがママ。
俺は弟とママのためだったら何だってやっちゃうからね!」
亨の言葉に言い返す事ができず、うつむく修。
信彦を連れて行く亨を止められない。

亨は、明日5時にニューセントラルホテルに身代金を持って一人で来るように言った。
信彦の声を聞かせろと言う島岡に、「5千万円、きっと持ってきてよね」と言った信彦。
電話を聞いていた辰巳は、亨だとわかる。
そこへ中田から脅迫電話が入った。
辰巳の対応で誘拐は失敗した事を知る中田。

信彦に、兄貴のように振舞う亨。
修はミツコを連れて、綾部事務所へ行った。
逃げないと修に言ったミツコを残し、修は事務所に向かった。
綾部事務所に入ってきた修は、亨の脅迫電話を聞かされる。

亨と信彦はミツコの部屋にいた。
ベッドに顔をうずめた亨は、一度でいいからこんなふかふかなベッドでママの腕に抱かれて子守唄聞きたかった…と涙ぐむ。
そして信彦に、ミツコと絶対一緒に暮らせるようにしてやると約束する。
信彦は「アニキも一緒だよ」と言った。

「あいつの不始末は俺の不始末だから、ちゃんと決着つけます」と言う修。
「修ちゃん、いつもの辰巳さんみたい…」と貴子さん。
貴子に靴を貰って帰ってきた修だが、ミツコは姿を消していた。

ミツコが部屋に戻ると、ミツコのベッドで亨と信彦は眠っていた。
中田の元へ行ったミツコを容赦なく扱う中田。
するとミツコは、「島岡の金、諦めるの早いんじゃない?あたし信彦がいるとこ、知ってるのよ」と言った。

翌日、島岡がカバンを持って出て来るのを見た辰巳は後をつけた。
ホテルのロビーには、修が待っていた。
島岡の前に車が止まり、島岡を足止めすると後ろの車からも男たちが降りてきて島岡にピストルを突きつけ、身代金を奪った。

修に辰巳から、中田が金を奪ったという電話が入った。
その頃、走る1台の車の中で亨と信彦は縛られて後部座席に乗せられていた。
キャバレーに急いだ修は事務所にいた男を捕まえると、「中田はどこだ!」と責めた。
亨たちを乗せた車と同じ道路を走る修の車。
辰巳は中田の車が止まっている建築現場の事務所まで、追いかけてきていた。

金を手にして「とうとうやったわ」と言うミツコ。
しかし亨と信彦が連れられて来ると、「これは一体どういうことなのよ!」と中田に聞く。
中田は亨と信彦の前で、「どっちみち、おめえはこいつらを売ったんじゃねえか」と言った。
亨「売ったあ!?」
信彦「お母さんが僕たちを裏切ったって言うの?」
中田「そうだよ。こいつは母親より女だったってわけだ。
インスタントで母親になるのはやっぱり無理だ」。

亨は「ねえ、信彦を売ったなんて嘘だねえ?嘘だって言ってよ!
売ったりなんかしなかったねえ?!」と言うが、ミツコは返事をする代わりに2人から顔をそむけた。
だが2人が連れて行かれるを見たミツコは、中田が「後腐れがないよう、コンクリートに詰める」と言ったのを聞いて止めようとした。
亨と信彦を乗せた車が走り出し、ミツコは必死に追いすがるが車は止まらない。
助手席に追いすがるミツコの姿が、悲鳴と共に消えた。
車輪に巻き込まれたのだ。

修の車がやってきて、中田の車が止まった。
降りてきた修は倒れていたミツコに駆け寄る。
「しっかりしろ」と言った修に、ミツコは「あんた…、こないだ、あたしをおぶってくれたわね。とっても…うれしかったのよ」。
「お母さん…」とミツコの側に行った信彦にミツコは、「信彦、お父さんのとこへ行くのよ」と言って息絶えた。

雑踏を歩く亨。
ララバイ・ミツコの看板の前で立ち止まっていると、歌声が流れてくる。
そこへ来た修、「信彦な、家に帰ったぞ」。
それを聞いた亨「俺もう二度としないからね、こんな仕事!みんな辰巳さんたちの計算だったんだよ、アニキ!」
修は白い封筒を出すと、「これ、綾部のばあさんから」。
でも亨は、「いいよ、俺要らないよ、こんな金」と、振り切ろうとする。
「いいからとっとけ!」と、受け取らせて歩き出す修。
「どこ行くの、アニキ」。
「健太んとこだよ」。
親はなくても、子供は育つ…、ミツコの歌声が重なる。

修の後姿に亨は、「アニキ俺のこと、怒ってんでしょう!」と怒鳴った。
戻ってきた修は、「怒ってないよ。おまえもひまなんだから千葉、一緒に行かないか」。
子供がすねたように「いいよ」と断る亨。
「何怒ってんだよ、お前。行こうよ」。
頭を振る亨に、修「気ぃ使わなくたっていいよ、お前は。金使わないんだから」。
うつむく亨の肩に手をやって「ほんとは行ってほしいんだよ、俺。な、行って?」。
頭を上げた亨は、「行ってほしい?」
修、きっぱりと「行ってほしい!」
薄く、それでもうれしそうに微笑んだ亨は「しょうがねえなあ、アニキはいつもこれなんだから。…行ってやるよ」。
修は「切符お前持ちだよ」と言いながら、2人は駅に歩いていった。


幻の家族にすがろうとする亨が不憫でしたね。
修には健太がいる。
いざとなったら血のつながりの前に、自分の存在など吹き飛んでしまうだろう。
どこかでいつも、亨はそういう不安を抱いていたんでしょうね。

亨の傷の深さを改めて思い、言葉がなかった修。
自分もおそらく傷つけていたのだろうという思いを、噛み締めつつ。

今回は子供の亨・信彦に対し、修は親の立場になっていたと思います。
2回ほど辰巳さんのようだと言われる修ですが、それはやっぱり親だからでしょう。
修の今回の行動は、「親の気持ち」という一点から来ていたように思います。

子供らしい潔癖さで、父親を拒否する信彦。
純粋にミツコを信じ、信彦と暮らさせてやろうという亨の思いも亨なりの、子供としての、気持ちでしょう。
それに対して世間体を考えて養子にしようが何だろうが、島岡に流れる我が子への思いに確信を持っている「親の心子知らず」と言う修。

修は、「世の中にはやっていいことと、悪いことがある」と言いました。
子供を利用するミツコにも、「親だろう!」と言ってます。
つまり、親子の絆というものは侵さざるべきものだと修は言っているのではないでしょうか。

修に猛反発した亨ですが、結末は手痛いものでした。
その亨に、修は珍しくストレートに優しい言葉をかけました。
亨の傷の深さを改めて知った修が亨に、
「血の繋がりはないけれど、絆ってそれだけじゃない。
亨は一人なんかじゃない」。
そう言っているように見えたラストシーンでした。

傷だらけの天使、第15話、前編

つよがり女に涙酒を

健太に手紙を出しに行く修に、「坊やの誘拐だって」と言う亨の声。
「健太、大丈夫ですかっ!」と転がり込むように電話に出た修だが、それは綾部事務所から仕事の依頼の電話だった。
「親父に向かって誘拐なんて言葉言うな!親ってのはデリケートなんだよ!」と怒る修。
「大丈夫、親はなくても子供は育つって、この俺が良い見本でしょう」。
「お前みたいにしたくないんだよ俺はよ!」。
「千葉に帰れば!」
「てめえに言われなくたって帰るわ!」

誘拐されたのは島岡財閥の高校一年生になる一人息子・信彦。
養子だが、生後1ヶ月で貰われてきた実子同様の子供だ。
今朝、登校中に誘拐され、身代金として5千万円の要求があった。
修の仕事は誘拐犯を見つけて、救出することだ。
亨は信彦がミツコという、年上のキャバレー歌手と付き合いがあることを調べてきた。
修は、嫌がる亨を連れてキャバレー「サクラメント」にボーイとして潜入する。

島岡社長は綾部貴子に、信彦を取り戻すためならいくら出してもいいし、何をやっても良い。
将来を保障してやれば、身代わりになる社員もたくさんいる。
その代わり、絶対に島岡家の名前は出さないようにと、言った。
ミツコという歌手を知らないかと貴子は聞いた。
「知らない」と言いながら、島岡の顔色が変わる。

ミツコ(松尾和子)は最後に必ず子守唄を歌うことから、「ララバイ・ミツコ」と呼ばれていた。
「サクラメント」にやってきた島岡を見たミツコは、「相変わらず世間の目が怖いのね」と言った。
島岡はミツコに「あの子には決して会わないと16年前に話がついてるはずじゃないか」と言った。
そして、「名乗ったのか、生みの母だと言ってしまったのか!」と言う島岡にミツコは「言ったわよ」。
島岡の車を運転しながら、「そろそろ全てを話してくださってもいいでしょう」と辰巳。
信彦は実は、ミツコと島岡社長との間にできた子供だった。
島岡はミツコを捨てて島岡家に婿養子に入り、信彦を養子として引き取ったのだ。

修は亨にミツコはオーナーの恋人だから気をつけるよう言われたが、閉店後、酒を飲むミツコに子守唄を歌う理由を聞いた。
子供がいるんじゃないかと聞いた修に、ミツコは「捨てたわ」と答えた。
「あんたは?」
健太の話、母親はなくなっている話をした修にミツコは、「そう…。捨てちゃダメよ」と言った。
ミツコはぽつんと、「自分の生んだ子供には一度も子守唄を歌ってやってことないのに、こうやって毎晩、酔っ払いたちの為に歌って…、おかしいわね」と言った。

信彦の痕跡を調べていた亨が見つかってしまい、修たちが潜入してきたことがバレてしまった。
信彦はキャバレーにいた。
「帰ろう」と言う修に、信彦は誘拐を計画したのは自分だと言った。
父親をあいつと呼び、母親を騙して自分を取り上げた人でなしの嘘つきと言う信彦に怒る修。
修は亨に信彦を連れて逃げるよう叫び、亨は信彦を、修はミツコを店から連れ出して逃走した。

外に出た修はミツコに向かって、「俺はこんなこと言いたくねえけどな」と、
「あんた一人で子守唄なんて歌っていい気持ちかもしれねえけどよ。
捨てた子供と一緒になって、昔の男ゆするなんて最低だと思わねえか。それは親のやることか」と言った。
だがミツコは「立派なこと言って、あんたはどうなのよ?自分の都合のいい時だけ親みたいな顔して」と言い返してきた。
「どこにでも行けよ」と、歩き出す修。
しかし、ミツコは足を引きながら、ついてきた。
修「足、くじいたのか」。

「ねえ、信彦返してよ。信彦はね、あたしと一緒に暮らしたがってるのよ。
中田も一緒に暮らそうって言ってくれてんの。
今度こそ、私、信彦を離さない。
あんただって生みの親と一緒に暮らすのが本当だと思うでしょ」と、すがりつくミツコ。
「島岡の家には戻らないって言うのか。
どうして17年前にそうやって頑張んなかったんだ。手放さなきゃ良かったんだよ」。

ミツコは当時、レコード会社に推薦してくれる人がいた為、まとまったお金がほしかったのだ。
身代金は諦めるかと言う修に、ミツコは諦めると約束した。
修は「こんなとこで足引いて歩いてんな」と言うと、足をくじいたミツコを背負って歩き出した。

ペントハウスで亨は、信彦の傷の手当てをしていた。
信彦は、島岡が本当の父親と知った時の、実の父親に裏切られたと知った時の気持ちを亨に語る。
亨は「親なんていい思いして子供作っておいてよ、それでもって生みっぱなしなんだもんよ。
第一、俺なんて親の顔知らねえもんよ」と言い、「お前、思い知らせた方がいいよ!」と言い出す。

でも失敗しちゃった…、と肩を落とす信彦に「どうして?!諦めることねえだろ、俺助けてやるよ!」。
「亨さん!」と言う信彦に、亨は「アニキでいいよ」。
「親に捨てられた者同士じゃねえか」。

早速身代金を要求しろと亨が電話を差し出した時、修がミツコを連れて帰ってきた。
「アニキ、出たよ」と信彦が電話を亨に差し出すと、亨は誘拐犯人だと名乗った。
その瞬間、修は怒って電話を切ってしまった。

モスラ

ザ・ピーナッツ演じる双子の姉妹が歌うこの歌で、モスラはやってくるのです~!
何て歌ってるのかわからないけど、やっぱりモスラにはこの歌がなければ、と思うのです。

座ることを拒否するイス

青山の岡本太郎記念館。
岡本太郎氏のアトリエを記念館にして、月一度、作品が入れ替えられて展示されています。

なかなか気持ちの良い場所なんですが、庭にあるのがこれ。

座ることを

「座ることを拒否するイス」 

ほんとに「座るな!」と言ってそうな顔してます。
生意気なんだけど、かわいい。

追記です、すみません。
記念館行ったのは、ちょっと前です。
プロフィール

ちゃーすけ

Author:ちゃーすけ
癖の強い俳優さんや悪役さん大好き。
俳優さん、ドラマ、映画、CMその他、懐かしいもの、気になるものについて、長々と語っております。

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