おおっ、渋い! 「白昼の死角」

「狼は生きろ 豚は死ね」というコピーで話題をさらった角川映画「白昼の死角」のテレビCM。
岸田森さんが出てるじゃありませんか。
このニヤッとした笑い、辰巳さんともまた違う「悪の香り」。
観た当時はまだよくわかってなかったですが、今度は岸田さんに注目して観てしまいそうです。





法律の死角をついた犯罪でのしあがっていく男たちを描いていましたが、最後に「おおっ!」という展開が待ってました。
頭脳と度胸と、それからやっぱり悪は悪なりの信頼が築けないと大物にはなれないんだなーとか思ってました。
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一筆啓上狂言が見えた、後編

その夜、座敷で紙をやぶいて遊んでいたおりんのもとへ、浅吉と宗右衛門がやってきた。
宗右衛門は歌うおりんに、「おりんさん、浅吉がお前を好きだと言ってるんだ。かわいがってお貰い」と言った。
笑っているおりんの肩に浅吉の手が掛かる。
じっと見つめる宗右衛門。
「浅吉、女を責めるにはどうしたらいいか、見せてごらん」。
「へい」と答えて、おりんの帯を乱暴に解き始める浅吉。

屋根裏から捨三がそれを見ていた。
笑い続けるおりんだったが…。
その笑い声はやがて泣き声に変わった。
涙をこぼすおりんを見て、捨三は見ていられないとばかりに引き上げていく。

宗右衛門はおりんを見下ろすと、「おりん、お前もバカだな。騙しとおせると思っていたのか?」と言った。
あざ笑う宗右衛門に向かって、涙をこぼしながらおりんは「お父っつあんの仇!」とかんざしを振り上げた。
そのおりんをひっぱたくと宗右衛門は、「株はどこへやった!」と問い詰め始めた。
主水の元へ走る捨三。

「株は人形に仕込んで髪結いに渡した、か」と満足そうな宗右衛門。
浅吉に「行って来い」と言うと、浅吉はおこうのところへ人形を取り返しに出て行った。
捨三は主水に付きまとう亀吉に絡むことで、上手く引き剥がすことに成功した。
おこうの店に人形があることを外からのぞいて確認した浅吉は、数人を雇い、ケンカを装って表通りからおこうの店先に乱入させた。
店先が荒らされた使用人たちは人形がなくなったことには気づかず、あわてて後片付けをする。

捨三からおりんが正気だったと聞いた主水、「やっぱりそうだったのか。市松を呼べ!下手するとそのおりんって娘も危ねえぞ」と言った。
捨三は市松の元へ走る。
主水はいつもの地蔵尊で、おこうに仕置きは引き受けたと話をした。
しかし仕置料は人形だけだ。
おこうはその人形がなくなってしまったと言う。
しかたなく主水は市松たちに脅された時に投げられた小判を出す。

怒りまくる捨三に、市松は「熱くなるな、返り討ちにあうぞ」と言った。
「やらないなら帰れ」と言う捨三に市松は主水の手から小判を取ると、「やらねえとは言ってねえ」と出て行った。
竹串を研ぐ市松。
三原屋へ向かう主水。

主水が裏口から三原屋へ入ると、中の灯りに照らされて影が障子に映っていた。
その影は首から上に紐が映っていた。
おりんは殺されてしまったのだ。
その影に向かって、そっと手を合わせる主水。

別の部屋で宗右衛門は人形の着物をはがすと、そこには札差株が巻きつけてあった。
「これだ」。
「娘は心の病が高じて、首を吊った。そういうことになるな」と笑う宗右衛門。
「届けるのは明日で良いだろう」と言われた浅吉だが、物音に気づいて部屋の外へ出て行った。

裏木戸が開いているのを見た浅吉を、印玄が樽を落として外に誘い出す。
印玄が投げる樽にも、隠れた大八車の車輪にも浅吉は手裏剣を命中させる。
「やるう」と言う印玄。
走る印玄が落とした小判にも手裏剣が刺さる。
小判を取りたい印玄。
印玄が手を伸ばすと、すかさず手裏剣が飛んでくる。
何度手を伸ばしても、手裏剣は飛んで来た。

宗右衛門が札差株を仕舞っていると、障子に主水の影が映る。
「誰だ!」。
主水の影に怯えて、奥の部屋へ、奥の部屋へと入っていく宗右衛門。

イライラした印玄は地面に埋まっている縄を使って、浅吉を転ばせることに成功した。
転がった浅吉を縄でぐるぐる巻きにして、丸める印玄。
そのまま印玄は浅吉を屋根の上に連れて行き、悲鳴を上げる浅吉を突き落とした。

宗右衛門は、おりんが吊られている部屋まで来た。
部屋の隅にある引き出しから何かを取り出した時、開いた障子から主水が出てきた。
宗右衛門の手にはピストルがあった。
「いつかのお役人さんか」と言うと、不敵に笑う宗右衛門。
「死んでもらいますよ」と言って、主水に横にどけ、と、ピストルを振って指示する。

主水が動いたので、宗右衛門はおりんを背にする位置になった。
撃鉄を起こし、主水を射程に収め、宗右衛門が笑う。
宗右衛門の背後には、竹串が見えた。
市松の目が獲物を捕えた猫のように開く。
それを確認した主水は、ふっと宗右衛門から目をそらした。
その瞬間、主水が刀を抜き、振り向きざま、おりんが吊られている紐を切った。
同時に市松の竹串が宗右衛門の首筋を刺し、紐が切られて反転したおりんがこちらを向いて、宗右衛門を恨みの形相で見下ろした。

紐が切れて落ちるおりんを、主水が受け止めてやる。
主水がおりんを抱きとめてやると、市松に刺されて動けない宗右衛門の手からピストルが落ちる。
おりんが床に横たわると、市松は宗右衛門の首筋に竹串を深く刺した。
市松が竹串を抜くと、宗右衛門が倒れる。
主水がおりんの手を上にしてやると、市松はすっと姿を消した。
主水の目はおりんを見ていたが、長居はできない。

仕置きが終わって、主水は家に帰って行った。
「ただいま戻りました」と言っても、返事はない。
座敷に上がると、せんの声が「おあがりなさい」と言う。
せんとりつは亀吉をまいて、主水がどこに行っていたのか問い詰めた。
せんとりつに告げ口をして得意そうな亀吉だったが、せんの「お帰り!」と言う厳しい声に飛び上がって出て行く。
帰っていく亀吉に、これから厳しい説教が待っている主水は賄賂を吐き出させていた。
しかし、りつはそれを見逃さなかった。
「あなた、お風呂に入ってらっしゃい!」と言い放つと奥へ引っ込んだりつを見て、亀吉はさすがに「旦那も大変ですねえ」とつぶやいた。


蟹江敬三さんの凶悪ぶり!
自分の手裏剣はかわせないとうぬぼれていたので、主水に仕置きされるのかと思ったのですが…印玄のコミカルな仕置きシーンとなりました。
稲葉義男さんのふくよかな、仏の顔を装った悪人といい、やることのえげつなさといい。
ま~、昔の必殺の悪人はほんとにひどい奴です。

そして後に佳那晃子として悪女役で大活躍する大関優子さんが、必死に狂気を装うおりんを熱演しています。
おりんは正気なのか、それともやっぱり狂っているのか…?
この見極めが今回の要です。
医者に着物をはだけられそうになった時の一瞬の正気の表情から、すぐに狂気の表情へ。
当時19歳の新人女優ですが、物語をちゃんと支えています。
すばらしいです。

三原屋から賄賂を貰う主水の手際は、鮮やかです。
のれんをくぐって表に出ながら、ちょいと手を後ろに差し出す、そこへお金がぽん、と載る。
しかし最後まで、おりんが差し出した人形の価値は仕置屋にはわからずじまい。
札差株を差し出した、おりんの一途な思いが通じなかったわけではないのですが…、行き場を失った人形が切ない。

今回の印玄は、笑うシーン担当。
捨三に釜場で「はしゃぎすぎ!」と怒られたり、どうもすっきりしないと頭をパコパコぶたれて「もっと」とせがんでみたり。
仕置きもリズミカルで、コミカルです。
主水と市松の連携プレーは鮮やかに。

おりんが吊られているのを主水が見るのが障子のシルエットなら、宗右衛門が見るのも揺れる竹と主水のシルエット。
光と影の演出です。

そして宗右衛門を仕留める市松と、おりんの吊られている紐を切る主水の息がピッタリ。
市松の目は、本当に獲物を捕える寸前の、動向が開いた猫の目です。
主水と市松、2人合わさるとパワー倍増。

主水に紐を切られ、吊られていたおりんがくるっと反転して振り向いた時の青白い顔が恨みの表情をたたえて、刺された宗右衛門を見下ろすタイミング。
ゾッとする上手さです。
流れる音楽といい、すごいセンスですね~。
一瞬のうちに起こるこの演出、これだから目が離せない、脇見ができないんですね。
必殺のすごさを感じます。

そしてかわいそうな、おりん。
だって、おりんさん、目を見開いたまま吊られてたんですよ。
あんなに頑張って狂気を演じて札差株を守り、父親の仇を討とうとしていたおりんさん。
株の場所を白状したシーンはなかったですけど、どんなにつらかったか、どれほど無念だったか。

おりんが落ちて、床にたたきつけられないよう受け止めてやる主水。
おりんが受け止められたのを確認するように、宗右衛門を刺し貫く市松。
まるで死んだおりんに宗右衛門の最期を見せてやるかのようです。
音もなく、猫のように市松が消えた後、丁寧におりんを横たえてやった主水の顔には、助けてやれなかった悲しみと、かわいそうなおりんへの哀悼が…。

しっかりした話と、脇役に至るまで全員がしっかりした演技をしてくれると、1時間なのにこんなに濃密なドラマが見られる。
必殺の実力を感じる見所がぎっしり詰まっている回です。
 

一筆啓上狂言が見えた、前編

22話です。

子供のように、意味不明の言葉を歌っている声。
それは時折、笑い声に変わる。

おこうが三原屋という大店に髪結いに来ているのだが、髪を結われている娘・おりん(大関優子・現:佳那晃子)は人形と話しながらくすくす笑っている。
その目には何も映っていないようだし、誰の言葉も耳に入っていないように見える。
「今日はご機嫌だね、おりんさん」。
そこの主人の三原宗右衛門(稲葉義男)が入ってきた。

お付きの女性が「はい、だいぶご気分がよろしいようです」と言う。
くすくす笑っていたおりんと呼ばれた娘は、宗右衛門に人形を貸してごらんと手をかけられた途端、「いやっ!」と立ち上がってしまった。
子供のように人形を抱きしめて座ると、おりんは再び歌い始めた。

宗右衛門が出て行ってしまうと今度は宙を見つめて、おりんは「怖い」と怯え始めた。
しかし次の瞬間にはまた笑い出し、歌い始める。
「ほんまにお気の毒になあ…、嫁入り前のこんなに綺麗なお嬢さんがなあ…」と言うおこうに、お付きの女性は「でもこうやって、うちの旦那様に引き取ってもらって、大事にされているんですから、まあ、かわいそうには違いないけど、まだ、ねえ」と言った。
そこにおりんが「お水」と言ったので、女性は席を立った。

2人きりになったおこうが髪を結いながら、「よっぽどお父はんが死にはったのが、堪えたんやろなあ。そら、無理ないわ」とつぶやくと、「おこうさん」としっかりした声がした。
「そりゃ親1人、娘1人そうやったさかいになあ」と言ったおこうに、もう一度「おこうさん」と呼ぶ声がした。

「え?」とハッとしたおこうが見ると、鏡に映ったおりんがきっぱりした口調で「殺してください」と言った。
ビックリしたおこうに向かって振り向いたおりんは、「今の男、三原屋宗右衛門を殺してください」と言った。
「お、お嬢さん?」と驚くおこうに、おりんは「お父さん、あの男に殺されたんです」。
そして、「あたしお金がないから、その代わりこのお人形」と持っていた人形を差し出した。
「あんさん、ほんまは正気なんですか?」と聞いたおこうだが、先ほどの女性が戻ってきた気配がすると、再びおりんは笑い出した。

主水におこうは人形を持って相談していた。
おりんは正気なのか、それとも…。
しかし、おこうはあの「三原屋を殺してくれ」と言ったおりんの目はまともだったと言う。
主水は、やっぱり正気じゃないと言う。
だいたい、仕置き料の代わりに大したものでもない人形を寄越すのがおかしい。

印玄も、まともに取り合うべき仕事じゃないと言う。
おりんの父親の浜田屋は、奉行所の調べでも身投げという結論になっている。
市松もちょっとおかしくなった女はそういうことを言うもんだ、と帰って行った。
だが今度は主水が引っかかっている。

主水は見回りの時に三原屋に行ってみた。
浜田屋が身投げしてから三原屋は札差にまで手を出して、大店になったのだ。
亀吉を上手く追い払った主水は、三原屋の裏口から入ってみる。
おりんは反物を廊下一杯に広げて遊んでいた。
様子を伺う主水に気がついたのは、用心棒・浅吉(蟹江敬三)。
「妙な野郎だ。まさかあの一件を嗅ぎつけてきたんじゃ…」と、相談する宗右衛門と浅吉。

三原屋は浜田屋の証文をすり替え、莫大な借金を背負わせて、札差の株の譲渡を迫ったのだ。
しかしそんな脅しに屈しなかった浜田屋は、身投げを装って殺されてしまった。
浜田屋は殺される寸前に、自分を殺しても札差の株は手に入らない、娘に言って隠してあると言った。
ちょうどやってきたおりんは、父親が殺されているところを目撃してしまった。
気絶させられたかに見えたおりんだが、宗右衛門と浅吉が「見つからない」「隠しやがった」「娘だ」と言う言葉を聞いていた。
浅吉がおりんを乱暴に起こした時、おりんは笑い出した。
おりんは気が触れたのだ。

借金をおった浜田屋が自殺した後、その娘を引き取って面倒を見ている三原屋の行為は美談として語られていた。
おりんを医者に見せる三原屋だが、本当は札差株をおりんが思い出させる為に面倒を見ていたのだ。
しかし三原屋は、おりんは正気なのではないかと疑い始めた…。

三原屋の周りを嗅ぎまわりだした主水を手裏剣が襲う。
浅吉は元曲芸師で、手裏剣の使い手だった。
浅吉は姿を見せずに主水に小判を投げて、ウロウロするのは止めるように言って去って行った。
「中村主水か、嫌な役人だな」。
「まあ、脅した上にいくらかつかませておきましたから」。

三原屋はおりんが正気かどうか試せ、と言った。
どうやって?と聞かれた三原屋は「楽しい方法だよ」と笑った。
三原屋は仏様だという評判だ、見込み違いだと言う捨三だが、主水は自分が襲われたことで三原屋に疑惑を持った。

必殺シリーズの主役 「中村主水」

必殺シリーズで中村主水が出演している作品は、それぞれの作品の世界観や特色を主に表現している人物がいると思います。

アウトロー集団を描いた「仕置人」だと、念仏の鉄や棺桶の錠。
幕末が舞台の「仕留人」では、蘭学者の糸井貢。
「仕置屋稼業」では、非情な世界で殺し屋として育った市松といったように。
「仕業人」では赤井剣之介だと思うんですね。
さらに「新・仕置人」では、念仏の鉄がそうだと思います。

それらの物語に、縦糸として貫いて存在しているのが中村主水。
いつも生き残る中村主水。
中村主水は彼らと出会い、そして別れる。
中村主水はもう1人の主役であり、彼らの生き様の目撃者となって生きていく。
生き残ってるんだからいいじゃないか、と思う人もいるかもしれませんが、これはこれで、切ない存在ではあります。

印象的だった「資生堂のCM」

ダウンタウンブギウギバンド「サクセス」が流れる、資生堂・夏のCM。



ここまで来たらサクセス。



このシチュエーションがかわいらしいです。





時間よ止まれ。





マリアンです。





パーキージーン。
このCMも印象的でした。





真行寺君枝さん。
当時16歳なんて、信じられません。




やっぱり、映像としてはずーっとこうやって残るんですから、女優さん、モデルさんとしては、美しく撮られたいわけですよね。
その通り、資生堂のCMは本当に綺麗に、魅力的に撮っていて、それはもう化粧品の売込みを越えて、立派なプロモーションビデオだった気がします。
資生堂のCMは名曲の宝庫でもありました。

大口広司さん急逝

元グループサウンズ「テンプターズ」のドラマーで俳優の大口広司さんが25日午後10時20分、都内の病院で肝臓がんのため亡くなった。
58歳だった。

大口さんはテンプターズの後、PYGに参加、その後は俳優、そして服飾デザイナーに。
83年、女優の真行寺君枝さんと結婚するも22年後に離婚。
服飾関係の仕事をしていた以知子さんとは、2006年に再婚。
約1年前から本格的な闘病生活を送っていたが、昨年12月頃から容体が悪化。

昨年の12月25日に長男・弦人と真行寺さんが大口さんを見舞った時、大口さんはもう、筆談で、
「こんな姿、見せたくなかった。謝りたかったんだよ」と会話。
「非常にめちゃくちゃな方であったことは確かですが、楽しい時間を共有することができた」と、真行寺さん。

「退院できたら、まず絵を描きたい」と話していたそうですが、最期は妻・以知子さんや親族にみとられ、静かに息を引き取ったそうです。
大口さんの遺作は映画「カフーを待ちわびて」、医師役で来月28日公開です。

「前略おふくろ様」を見ているところなので、またまたショックです。
「サブ、半妻のアニキが呼んでる」とサブを呼びに来た、ヒロシが…。
ショーケンと同じ年。
早すぎますね…。
ショーケンと同世代、一緒にやっていた人が亡くなるのが早すぎます。
たばことお酒も好きで、肝臓を悪くしても飲まれていたようですが…。

ご冥福をお祈りします。
ヒロシまでいなくなっちゃったんですね。
寂しい。

必殺のクライマックスを盛り上げるテーマ曲



必殺と言えばこの音楽で記憶されているのでは?という、印象的な最初の「仕掛人」。

1分24秒から始まる「助け人走る」。

これは田村高廣さんが腕が立つ浪人・中山文十郎、父親の阪妻さんの丹下左膳を演じた時の背中に「何妙法蓮華経」と書かれた派手な衣装を着ています。
人が良くて、浪人をやっているのは、宮仕えが嫌だから、という感じ。
軽妙な動きだけど、ものすごく腕が立つ、文十郎のスピード感溢れる殺陣に流れていた曲です。

「風車の弥七」で有名になる中谷一郎さんが坊主頭の男・辻平内。
武士を捨てた為に、毎月、奥さんの綾さん(小山明子さん、ものすごく美しい!)が「今日は8の日でございます」と養育費と生活費を取り立てに来ます。
キセルに武器が仕込んであるため、殺しのシーンでは紫煙が立ち昇ることも多く、それがこの導入部にピッタリだったんですね。

文十郎が子供たちを助ける回では、子供に凄惨な場面を見せまいと、「10数えている間、目を開けちゃいけない」と子供たちに後ろを向かせ、「ひと~つ!ふた~つ!」と叫びながら、追っ手を次々倒して行きます。
音楽と共にとても印象に残りました。

中谷さんの殺しのシーンで印象的なのは、スリを描いた回です。
恋人と暮らすために真っ当になりたい、足を洗いたい女スリ(鮎川いずみさん、後の仕事人の加代です)に対し、恋人を殺すと脅す親方。
でも、わざと指を傷つけた女スリは、もう仕事ができない。
恋人を殺されたくなければ通りを歩いている間に自分から財布をすれ、と条件を出したスリの親方を狙う女スリ。
親方の財布をすったと思った瞬間、親方がスリの腕をつかみ、残酷に笑みを浮かべ、女スリが絶望した瞬間…、中谷さんが親方の背後に現われ、首筋に一撃。

誰も気がつかない鮮やかな手口。
親方が手を離してよろよろと歩き出し、女スリは何が起きたのかわからない。
数歩歩いた先で倒れる親方、周りの「あっ、卒中だ!」という声。
この女スリが手をつかまれ、絶望的な表情をした時、この音楽と紫煙が立ち昇るんですね。
惚れ惚れする演出です。

この「助け人」にはエンディングにも、山崎努さんの声で、
「助け人の存在を証明する記録は何も存在してない。
ただ、江戸の庶民たちは彼らを義賊という名で、あるいは世直しという名で、ひそかに語り続けた。
伝えられる闇の助け人の存在、26人」という、気の利いたナレーションが流れます。

この26人って何?って思っていたのですが、当初、この「助け人」の予定されていた放送回数だったようなんですね。
つまり26回の人助けをするので、それぞれ助けてもらった人が伝えている人数が26人になった、と。
実際には、好評の為、36回続きました。
意外に知られていない「助け人」ですがジョームズ三木さんも脚本を担当していて、どれもおもしろいドラマになっています。

4分からは緒形拳さんが一介の蕎麦屋の博打好きな男から、一流の殺し屋になっていく過程も描いている「仕事屋稼業」。
林隆三演じるもう1人の殺し屋、旗本からヤクザになった青年と2人でギャンブル好きなだけあって、どんでん返しと、彼らの素人っぽい、危なっかしいが被害者に感情移入した必死な仕事振りがよく現われてると思います。





画面では最初の音楽は「仕置屋稼業」になってますが、これは70年代必殺・中村主水シリーズの集大成といえる「新・必殺仕置人」ですね。
勝手に非道な殺しを請け負ったという疑いをかけられた念仏の鉄。
その無実を晴らす為に罠をかけ、あばらを折った巳代松がその夜の仕置きに失敗。
相手の刀が巳代松の頭上に振り下ろされる時、「正体がばれるから来るな」と外されたはずの主水が来ていた。
振り下ろされた刃を自分の刀の柄で受け止め、あっという間に斬り捨てるなど、数々の名シーンに流れていた音楽です。

3分17秒から始まる「新・必殺からくり人」。
東海道五十三次の絵の中に仕置きの依頼が描かれているという旅ものですが、これは「仕掛人」の音楽のアレンジ違いですね。
逃亡者である蘭学者・高野長英が旅芸人一座の殺しに参加しているのですが、彼の躍動感溢れる動きにピッタリな曲です。
深作欣二監督の映画、「必殺4」でも最後の仕事人VS右京たち旗本軍団の対決で流れていました。
この時はもう、暗殺ではなくて大立ち回りでしたが。

7分から始まる「新・必殺仕事人」。
この辺りからは仕事人ブームだったので、聴いた人も多いのでは。





最初が西崎みどりさんの主題歌でヒットした「旅愁」のアレンジ、「仕留人」の殺しのテーマです。

1分7秒から始まるのが「仕置屋稼業」。
音もなく忍び寄り、華麗な仕置きを見せる市松の登場をよく表していると思います。

3分57秒から始まるのは、今現在放送されている「必殺仕事人2009」でも使われている「旅愁」のバージョン違いです。
でもやっぱり、独自の殺しのテーマは作った方が良いと思いますね。
それぞれの仕置人たちとその作品に合ったものが作られており、曲を聴くと彼らの姿が思い出されるのも必殺の楽しみなので。

その作品の世界観が出てる 「必殺シリーズ、オープニング」

必殺シリーズ、74年の「暗闇仕留人」のオープニングです。
この作品は中村主水が出るシリーズですが、幕末が舞台なんですね。

知的な蘭学者が病弱な妻を抱え、そして世の中の矛盾に怒りながら、殺しの世界に身を投じたものの、頭が良いだけに自分たちがしていることの意味に苦悩し始める…。
自分たちが殺した相手にも家族がいて、良い父親だったりという顔があったはずだ。
それなのにある一面だけで殺してしまっていいのか。
自分たちがやっていることは何なんだ、これで世の中が少しでも変わったか?良くなったか?、と。

そんな風に悩むタイプは、こういう職業をやっちゃいけません!
という意見は置いておいて、何か大きなものが終焉に向かっていく、世の中が変わっていく。
その殺伐とした、刹那的な雰囲気に満ちた作品で、それを表現していた人物がこの糸井貢でした。

見ていて数年前のNHKの大河ドラマ「新選組!」より、よっぽど幕末という混乱の時代が描かれているなあなんて思いました。
この音楽といい、ナレーションといい、描かれた絵といい、すごい雰囲気が出てます。

「黒船この方、泣きの涙に捨て所なく
江戸は等しく針地獄の様、呈し折り候」って言ってるんでしょうか?
中村主水も若く、ものすごくダークな目をしています。






こちらは映像がないのですが、ナレーションと音楽だけでもなかなか楽しめます。
これに無残絵が出てくるんですよね。
この無残絵、ものすごく残酷に見えました。
日本人のDNAに訴えかけるものがあった。



3番目、1分11秒ごろから始まる「助け人走る」のこの、不吉な音楽!
山崎努の声で、「どこかで誰かが泣いている。誰が助けてくれようか。この世は人情紙風船」と言うセリフが良いです。

1分48秒からの「仕置人」の「のさばる悪を何とする。天の裁きは待ってはおれぬ。この世の正義も当てにはならぬ」。
これは本当に私が「うわー、必殺だなあ~」と感じるオープニングです。

2分25秒は先ほどの「仕留人」ですね。

3分8秒から始まるのは「仕置屋稼業」。

「仕置屋稼業」の、草笛光子さん「人のお命いただくからは、いずれ私も地獄道」というのは、必殺の大前提だったような気がします。
市松も父親の位牌を作りながら、「俺もあんたと同じ、そう長くはねえだろうよ。来年、こうして盆を迎えられるかどうか」と言ってました。
「仕置人」では、念仏の鉄が「どうせロクな死に方しねえ」って言ってましたしね。

この後の「仕事人」シリーズも悪くはないんですが、山崎さんも女性の草笛さんも、もちろん、芥川隆行さんも凄みというものがあるんですねえ。
こういう、自分たちが地獄行きであることを意識しながらも、この仕事をしている主人公たちというのが必殺シリーズの他の時代劇にはない味を出していたと思います。

政治家の先生の「書」

小学校、中学校の冬休みの宿題には「書初め」というものがありました。
これが…、なぜ練習の時の方が上手く行くのだろうという感じのものが、いっつもできました。

それで、「書初めというものが上手いということは本番に強いのだろうか、度胸が据わっているということなのだろうか」と、思ったりしたんですね。
とすると、政治家の皆さんはやっぱり書初めが上手いのだろうか!



…というわけで?各党党首の方の書です。
4年ほど前のものです。

各党党首の書



文部科学大臣だった時の伊吹大臣の書、当時農林水産大臣だった赤城大臣の書、当時は外務大臣だった麻生さんの書。
安倍政権の時かな?

伊吹さん、赤城さん、麻生さんの書



もうひとつ、総裁選に立候補した安倍さん、谷垣さん、麻生さんの書。

総裁選



政治家の先生の「書」について書いていたら、パソコン使うことが多くて、自分は「書」どころか「字」が書けなくなりそうな気がしてきました。

最近のテレビに関して

年末年始、本当にテレビにほとんど惹かれませんでした。

そこで見つけてしまったのが、BPOのホームページにあった「視聴者の意見」

BPOとは、放送倫理・番組向上機構。
放送への意見・苦情、放送倫理上の問題に対して、第三者の立場から対応する機関です。
3つの委員会を運営しています。

3つの委員会とは

放送倫理検証委員会:
放送倫理を高め、放送番組の質を向上させることを目的とする機関。
放送番組の取材・制作のあり方、番組内容に関する問題について審議を行い、必要に応じて「意見」を公表していく。

放送人権委員会:
放送によって名誉やプライバシーなどの人格権を侵害された人を、救済するための機関。

青少年委員会:
放送が青少年に与える影響について、視聴者の意見を聞いて審議、青少年が視聴する番組の向上をめざす機関。

です。

この中の放送倫理検証委員会に寄せられた意見11月12月分を読みました。

自分が納得した意見は、
「番組全体に関する意見」→「取材・報道のあり方」→「不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢」「番組全般、その他」
に関する意見に多かったです。

私は、特にワイドショーや報道番組に関する意見に、うなづきたくなりましたね。
「青少年に関する意見」でも、自分も思っていたことやら、気がつかなかったことなど、いろんな意見がありました。
最近、自分がテレビに惹かれなかった理由も、何となくわかったような気がします。
強制力がない機関の意見とはいえ、テレビ番組を作る側には無視してほしくない意見がたくさんだと思いました。

なかなか興味深いと思いますので、ぜひご一読を。
プロフィール

ちゃーすけ

Author:ちゃーすけ
癖の強い俳優さんや悪役さん大好き。
俳優さん、ドラマ、映画、CMその他、懐かしいもの、気になるものについて、長々と語っております。

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