こたつねこカフェ

癖のある俳優さん、悪役さんが大好きです。時代劇、ドラマ、映画、俳優さんのことを好きに書いています。
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「夜光の階段」 第2回目を見て

「夜光の階段」2回目、だんだんキャラが立ってきて、おもしろくなってきました!

女性を踏み台にする話とはいえ、女優が良いですね。
室井滋さんも、東山さんの時とは全然違う役だけど、すごく良いです。
さすがだなあ~。

東山さんの佐山は、もっと非情でしたね。
彼は誰も愛していなかったんじゃないかな、と。
フジ子も、かなり違いますね、ミステリアス。
もしかして、悪女にするのかな?
だとすると、これはかなり見応えありそうです。

幸子の木村佳乃さんは、「相棒」の女性副外務大臣役ぐらい、したたかになるのかな?
それとも藤木さんに溺れてしまうのか?

荻野目慶子さんは、このまま大人しいんでしょうか?
そんな…、もったいない(笑)。

余さんがまだあんまり活躍していないけれど、オリジナルキャラならこちらもかなり期待できると思います。
「女の敵!」と、きっと佐山を追い詰めてハラハラさせてくれる!

でも今回の「夜光の階段」は、映画の「わるいやつら」と連続ドラマ版「わるいやつら」の違いぐらい、違うのかもしれません。

以下、うろおぼえながらも、東山さんの「夜光の階段」。
核心部分に触れる話があります。
今回のドラマとは違うとは思いますが、ネタバレに繋がる可能性がありますので、結末を知らない方、楽しみに見ている方は開かないでください。 
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「木枯らし紋次郎」について中村敦夫さんインタビュー

今週金曜日、5月1日、「木枯らし紋次郎」放送です。
「必殺仕事人2009」と、時間が重なってるっ!

時代劇専門チャンネルで主演の江口洋介さんと、ゲスト出演の中村敦夫さんのインタビューが放送されました。
以下、質問と中村敦夫さんの答えです。

「紋次郎について」

紋次郎は当時、新しいと言われた。
何が新しいかというと、いわゆるニヒルと言われる現代的なキャラクターだったから。
あんまりこういうキャラクターは、それまでの時代劇にはいなかった。
だからこれは、何年たっても蘇ることができる素材。
自分が演じた後も、何人もの俳優さんが演じていて、また新しい時代に新しい俳優が演じることを喜んでいます。

自分は最初に演じたから目立ったけれど、相当迷って演じた。
俳優さんの持ち味や考え方で、いろんな紋次郎があって良いと思う。
だから江口さんは江口さんなりの、独特の、自分なりの紋次郎をやってもらいたい。

「殺陣について」

殺陣については、紋次郎は当時、それまでの時代劇とは違ってリアルにやろうと。
殺し合いなんだから、本来そんな、綺麗な形どおりに斬るというのはない。
それまでの時代劇はそういう風にして、その美しさで売っていたわけだけど、そうじゃないだろうということになった。

刀だってそんな高い刀使えるわけないから、そんな刀合わせてたら折れちゃうでしょ。
だから、できるだけ突こう、と。
そういう理詰めでいった。
あとはなるようになれ、と。

それと、とにかく動き。
動かないとやられちゃうわけ、1人だから。
そういうことで、ああいうやり方が出てきた。

チャンバラやって、その後、当然疲れるわけでしょ。
それまでの時代劇だとニッコリ笑って、ゼイゼイ息もしないでしょ。
そういうところはリアルにやって。
くたびれるんですから、人、何人も斬って。

それでホッとした瞬間に、僕、刀担いじゃったことあるんですよ。
そんなことありえないんだけど、所作では。
形にとらわれてないと、自然にそうなるわけ。
そういうのがおもしろかったんでしょうね、当時。
今回、思い出して採用しました、ワンシーンだけね。

「スタイルについて」

「楊枝飛ばせ」っていうけど、そんなことできないでしょう。
いろんな工夫したんですよ、口の中に小さな弓を入れて舌ではじいてくれなんて、そんなこと言って。
市川監督なんて最後はもう、怒っちゃって、いらついちゃって「修行が足りない」なんて。

紋次郎のいでたちは史実にない、市川監督のオリジナルです。
新しいデザイン。
マカロニウエスタンっていう映画が流行った時代で、サンブレロかぶってマントした、メキシカンスタイルのものが多かったんですね。
あのスタイルから、思いついた。
当時、マントでマキシが流行っていた。
史実でいえばあんな長い合羽ないわけ、みんな短い、笠も小さい。
そこにオリジナリティがあったわけ。

「時代劇について」

今の日本人のライフスタイルは明治以降、欧米の真似をしてずっと来たもの。
だけど、どこか根っこのところでは、人々は古い日本の心情とか価値観っていうものをどこかで受け継いでいる。
そういうものは古くて邪魔だと切り捨てられてきていたけど、実はそうじゃない。
これからもっと見直されてくると、僕は思っている。
それが楽しみだったし、テーマとして非常に重要だと考えてきました。

こんな感じのインタビューでした。
な~るほど~!
動かないと斬られちゃう、安い刀だからなるべく突く。
江口さんは、横でうん、うん、とうなづいてました。

中村敦夫さんは、ワンシーンだけの出演で、「不思議な役どころ」だそうです。
紋次郎のその後を思わせる役どころ?という質問には、「使用前と使用後ってやつじゃないですかね?」。
そう言われたら、見逃せない。

しかし、「木枯らし紋次郎」といい、「仕業人」といい、中村敦夫さんは70年代「このやりきれなさをどうしたらいいんだ」時代劇2つに出演してるんですねえ。
だけど中村さん自身は政治家の時の演説や語りを聞いても、今、雑誌のインタビューで話しているのを読んでも、すごくポジティブで明るい。

俳優さんとして、紋次郎というものすごい代表作がありながら、そのイメージで押しつぶされず、その後もいろんな役で活躍。
あれだけインパクトがある役をやっておいて…、幸せな俳優さんだなあと思いましたが、それはきっとこの性格だからなんでしょうね。

赤井剣之介も、どれだけみっともなくなれるかを楽しんでいたのかな?
しんどい中にも、遊びが感じられるシーンが、わりとあります。
今放送中の缶コーヒー「BOSS」のCMも、元議員さんならではの遊び心を感じます。

時代劇専門チャンネルでは、今秋、中村敦夫さんの「木枯らし紋次郎」をハイビジョン放送する予定だそうです。

「あんたあの娘をどう思う」 (3/3)

東十郎は、お蝶の家に門下生の一馬と一緒にやってきた。
一馬は、下働きをしているお市を見て、「あの女だ」と言う。
東十郎がお蝶の下女だと教えると、一馬はお蝶と東十郎に全てを話した。
廊下を歩くイチを、うれしそうに抱くお市。

「へえ、お市の奴、そんなことしてたんですか」と言うお蝶。
「花も身近にあると、粗末に見えるらしいな」と笑う東十郎。
すると、お蝶は「戸崎さん。あの子、先生に譲ってやってくださいな」と言った。

東十郎は座敷にお市を呼んだ。
膳の支度をしているお市に襲い掛かった東十郎。
お市が泣き叫ぶと、イチが走ってきて東十郎からお市を守ろうとして、小さな体で東十郎を思い切り噛んだ。
カッとなった東十郎は、イチを掴むと床にたたきつけた。
イチはキャン!と悲鳴を上げると、そのまま動かなくなった。

「イチ!」
イチに駆け寄ろうとしたお市は、東十郎に引きずられて行った。
お市の目は目の前で動かなくなったイチを見ていた。
座敷の外ではお市のj泣き叫ぶ声を聞いたお蝶が、これ以上楽しいことはないとばかりに大笑いしていた。

飲み屋で主水は剣之介に「おい…、根津とか言ったな、あの子の住まいは」と言った。
剣之介は「聞いてどうするんだ」と言ったが、帰り際に「根津権現の裏」と教えてくれた。
主水は権現様に行ってみた。
そして、ちょうど鳥居のところで「ごめんね、イチ。ごめんね」と泣きながら地面を掘っているお市を見つけた。
「ごめんね、ごめんね」。

それを見た主水は「何してんだこんなところで」と近づいて、「おめえ…」とお市だと気がついた。
「俺、覚えてるか?」と言うが、お市は目もくれない。
冷たくなったイチをかかえて埋めると、主水の手を振り切って振り向いた。
お市は、「向こうへ行って!」と叫んだ。
「嫌い!男なんてみんな嫌い!向こうへ行って!」と叫ぶと、主水に4両をたたきつけた。

主水はその憎しみと悲しみで一杯になったお市を前に何も言えなかった。
捨三の洗い場に行くと、「引き受けてきたんだ」と言う。
「俺はやるぜ。気が進まねえんなら降りてもらってかまわないんだぜ」と言う主水に、又右衛門は、「驚いたね、どうも」と言いながらも、元は自分が犬の売れ口を探した為に起きたことだから、「罪滅ぼしだ」と引き受けた。

一馬は1200石の旗本の次男坊で、娘を買ったことを自慢げに言いふらしているらしいから、こいつに間違いはないと捨三は言った。
東十郎は今夜、お蝶のところだ。
主水は丁寧に小判を拭くと、仕業人たちはそれを一枚一枚取って散っていった。
お市は町で店の売り上げを掴んで走って盗んでは何かを買い、イチが埋まっているところに「イチ、お腹空いた?」と持ってきていた。
「寂しかったでしょう?ごめんね。ごめんね、イチ」。

「少しぐらい風が強いからって、いちいち牢屋見回りに行かれたんじゃ家の者がかないませんよ」と文句を言うりつを置いて、主水は家を出た。
又右衛門は暦の仏滅に怯えていた。
一馬は捨三にお市が呼んでいると呼び出されて、やってきた。
捨三に案内されてやってきた一馬。
物陰にいる主水のところに来た捨三は、すっと身を引いた。
途端、主水の刀が一馬の首に押し当てられる。
驚愕する一馬、主水は刀を横に引くと次に一馬の背後から一刀両断した。

イチにたくさんの供え物をして、イチが埋まった前に座って動かないお市。

又右衛門が今度はお蝶を呼びに来た。
「例の犬の件で」
「だからあれはしんじまったって言っただろう!」
だが又右衛門は、犬が手に入らなくなったことを直接、犬を欲しがっていた人に話して欲しいという。
「今、そこに来てるんですから」と暗がりを示されて、「来てるってどこに?」と、目を凝らすお蝶。
格子戸を開けたお蝶に「ほら、そこですよ」と指を指す。

外に出たお蝶の背後で、又右衛門が灸を吹いて針を取り出した。
お蝶が「どこにいるんだ…」と振り向いた時、又右衛門の針がお蝶の額を刺した。
痙攣するお蝶。
針を抜くと痙攣が止まり、お蝶の息は止まった。

剣之介が刃の付いた指輪を嵌める。
お歌はそれを見ている。
お蝶の家の二階から東十郎が「お蝶」と、お蝶を呼びに降りてくる。
1階の部屋に入った東十郎が障子を開けると、その一つ向こうの障子に剣之介の影が映る。
「誰だ!」
叫んだ東十郎は障子を開けようとした。
その手を障子を破って、剣之介が掴む。
しかし、東十郎は障子ごと持ち上げて、剣之介を投げた。

座敷へ転がった剣之介は障子の下になりながら、その障子をやぶって東十郎の髷を切った。
東十郎の首に髪を巻きつけると、そのまま奥の明るい座敷まで引きずっていく。
もがく東十郎の前に更に髪を持ってきて巻き付けると、背後から締め付ける。
東十郎は絶命した。
お市はまだ饅頭を備えてイチの前にいた。

翌朝、主水の前で出戻り銀次が放免になった。
娑婆に出ても食えないから、必ずまた戻ってくると言う銀次を見た島は、「あの出戻り銀次はひょっとしたら、我々より幸せかもしれませんなあ」と言った。
「え?」と言う主水に、島は「冗談、冗談」と笑って「一杯やりますか?寒くなりましたからなあ」と言った。


改めて見直して…。
GWに何という話を。
すみません。
そう言いたくなるぐらい、後味悪い話で。

イチが小さくてかわいらしいだけに、嫌な予感がしましたんですけど。
無条件に小さいイチが、かわいそう。
こんなにまでしてやっと手に入れたイチ、心の支えを奪われた上、その前で蹂躙されるお市。
ひどいー!

これ、宍戸さんも嫌だったでしょうね。
嫌に決まっている!
そうじゃなきゃ、こっちが嫌だ!
そのぐらい、嫌だ。

「二言目には金、卑しい!」って言いながら、お市を殴りつけてお金も払わない一馬。
卑しいのはどっちだ。

体だけが頼りの妾業、お市の若さに腹が立つ、そして「世の中の厳しさを思い知らせてやりたい」。
たったそれだけの理由で、お市を踏みにじって楽しそう。

ほんと~に仕業人の悪人って腹が立ちます。
東十郎、お蝶、一馬が仕置きされても爽快感はないけど、されなきゃ、全然、救いがないんですけど。

お市に声をかけられた主水が帰宅して、りつにトゲトゲ言われた時に流れる音楽。
お市が気になってしょうがない主水。
主水の表情とこの音楽が主水の心が冷えていく、寒々しさを十分感じさせるんです。
BGMとは、こう使うんですねえ~。

そして、お金をもらえなかったお市を斡旋してやる剣之介。
ぶっきらぼうだけど、すごく良い人なんだけど…。
「人は誰でも自分で自分の道を切り開かなくっちゃいけない。俺はそれに手を貸しただけだ」。
「あの子は今、自分の手で自分の力で手に入れようと戦ってるんだ」。
助けてあげてるんですけど、彼の親切はなかなか理解できないですよね…。
特に主水のような、下級とは言えど保証された身分の者には、やっぱり彼の論理はわからないと思う…。

剣之介もお市も、寄る辺がない。
だから、同じようなお市がそう決意したなら、強く生きるのを見守ってやるんだ…というところでしょうか。
それにしても、やっぱりアナーキーだなあ。
そうしないと、彼らのような人間は、生きていけないということなんでしょうが。

お歌の、バカにされる剣之介を見る表情が、「本当だったら剣之介は誰にもバカにされなくて良い、立派な身分なのに…」と言ってるみたいで、それもまた切ない。

とってもお市を気にかけて、探して、善意の主水は、お市に世間代表・男代表として怨嗟の言葉と一緒にお金を投げつけられる。
お市にしたら、もうそんなお金意味ないし、見たくもないだろうけど。
みんな、どうにも気持ちのやり場がなくて、主水はそのお金を依頼として3人の殺しにかかる。
考えてみたら、殺されたのは犬だけど、それを乗り越える説得力、この理不尽さ、残酷さ。

こんな話、今はもう絶対できないし、作らないでしょうねえ…。
お市役のテレサ野田さん、イチ、本当にかわいそう。
ロミ山田さん、宍戸錠さん、悪役も濃いです。

最後までお市はイチのお墓の前に座ったままの描写で、後は何もない。
お市はどうなっちゃったのか、わからない。
泥棒までしていたから、そのうち捕まるのか。
それとも1人で故郷に帰ったのか、江戸に残ったのか。

でもきっと、いつか、一歩踏み出していったに違いない。
そう信じたい。
救いを与えていないから、見ているこちらがそう信じるしかないんですよ。

人が死なない話で、ここまで陰鬱にするなんて…。
仕業人、恐るべし。

「あんたあの娘をどう思う」 (2/3)

東十郎は、門弟と出かけていた。
先日の捕り物の一件が瓦版にまで載って、門弟まで鼻が高いと言われた東十郎は、先日の捕り物の現場、剣之介とお歌が大道芸をしている場所にやってきた。
そこでは、お歌が月琴を弾いて歌っている横で、剣之介が犬を抱いていた。
「よし、よし、よし…、寒いか」と犬をあやす剣之介に、犬は一生懸命尾を振っていた。
そこに東十郎たちが近づいてくる。

「その犬はお前の犬か?俺の知り合いがここで犬に逃げられた。貴様、その犬をどこで手に入れた!」と言う東十郎に、白塗り姿の剣之介は「ある人から預かっている」と答えた。
「誰だ!」と聞く東十郎に剣之介は、「名は知らん」と答えた。
お歌が「商売の邪魔だからちょっとどいていただけませんか?」と言うと、門弟の1人が「何だ、その口のきき方は!」と、お歌を突き飛ばした。

「無礼者!この先生はな…」と言う門弟をお歌は意に介さず、「有名な柔の先生でしょう?お手並みは先日拝見してよぅくご存知ておりますよ」と再び退けた。
東十郎は剣之介に、「その犬を買ってやろう」と言った。

剣之介が「売るつもりはない」と言うと、東十郎は「望みの値で引き取ってやろうと言っているのだ」と言った。
しかし剣之介は、「どうやらこの犬はあんたを好きじゃないと言っているようだ。何千両詰まれてもお断りだな」と答えた。
「貴様!と手を挙げた門弟に東十郎は、「手品まがいの技で武士を売り物にしている芸人。懲らしめたところで自慢にもなるまい」と言うと、剣之介の赤い刀を蹴飛ばして去っていった。
剣之介は犬を抱いたまま刀を拾うが、お歌はその姿を黙って見ていた。

剣之介とお歌がねぐらにしている廃屋では、お市が待っていた。
帰ってきたお歌は「あら。心配しなくても大丈夫よ、この子は大事に預かっているから」と言ったが、お市は「イチのことで来たんじゃないんです」と言った。
そして、「あの…、1日2日、私をここに置いてください」と言う。
「寝るところもないわよ」と言うお歌にお市は、「昼間だけでいいんです」と言う。
「夜、どうすんの?」と言ったお歌にお市は、「用があるんです」と言った。

「お願いします、もう今度だけで迷惑かけませんから!お願いします!」と頭を下げるお市に剣之介は、「好きなようにしてやれ!」と言った。
「ありがとうございます!」
そう言うとイチを抱いて、無邪気に遊ぶお市。
剣之介とお歌は、それをじっと見つめていた。

その夜、お市は暗がりで客を引いた。
その客は、昼間、東十郎と一緒にいた門下生の1人・戸沢一馬だった。
しかしお市は、座敷で恐怖のあまり逃げ出そうとした。
すると一馬はお市をひどく殴りつけたので、お市は動けなくなった。
お市の目には昼間、遊んだイチが自分のところに走ってくる姿が映っていた。

「お金をください」。
そう言ったお市に一馬は、「明日やる」と言った。
「お金を持っていると言ったじゃないですか」と言うお市に一馬は、「今日持ってるとは言わなかったぞ」と言った。
お市がにらみつけると一馬は、「何だ、その顔は」と言った。

「騙したんですね」と言うお市に一馬は、「何だその言い方は。だから明日、持ってきてやると言ってるではないか。だからさっきいた場所にいろ」と言った。
「せめてお屋敷の名前でも」と言うお市を一馬は突き飛ばすと、「二言目には金、金、金と意地汚い奴!そんなに金が欲しければ、もっと客を大事にしろ!」と怒鳴りつけると、金を払わずに行ってしまった。

朝、廃屋に戻ったお市は、走ってきたイチを抱きしめると声を殺して泣いた。
その声に気づいた剣之介が、起きてきた。
剣之介がお市に「何があったのか」と声をかけた。
お歌も起きてきた。
お市は何も言わず、今度は声を上げて泣いた。
剣之介は「訳を話せ」と言った。

まだ雪の残る洗い場に、剣之介が主水に呼ばれてやってきた。
主水は捨三に「おめえは仕事してろ」と言うと、剣之介に「中、入れ」と言う。
「捨三から聞いたんだが、あいつはおめえに頼まれて、お市って娘を4両でどっかのスケベオヤジに人身御供に差し上げたそうだが…。その話は本当か?」
剣之介は、黙っていた。
主水は、「本当ならおめえは男のクズだ。…きたねえぞ、てめえは!」と吐き捨てるように言った。
「ぶっ殺してやる」。

刀に手をかけた主水は「俺は気が短けえんだ!言いてえとがあるんなら、早く言え」と言う。
殺気を感じた捨三の手が止まり、中の様子を伺った。
「人身御供ね。なるほど、そういう言い方もあるのか」
剣之介が口を利いた。

「何と言った。違うとでも言うのか」と言う主水に剣之介は、「違うな」と答えた。
剣之介は、「人は誰でも自分で自分の道を切り開かなくっちゃいけねえ。俺はそれに手を貸しただけだ」と言った。
「4両の為にな!」
そう言った主水に剣之介は、「金の為にじゃねえ、犬の為にだ」と言った。
「犬?」

剣之介は、お市の身の上を語った。
お市は秩父の生まれで、山津波で一族を6歳の時に失い、わずかなツテを頼って江戸に出てきたのだと言う。

「それから10年。あの子にどんなことがあったのか、俺は知らねえ。
あの子は近頃になって、全身で自分を慕って、ついてきてくれるものを初めて見つけた。それが犬だ。
あの子は、その犬に自分の名をつけた。イチという名をな。その宝をあの子は今、自分の手で自分の力で手に入れようと戦ってるんだ」
剣之介は「俺はその手伝いをしただけだ」と、言う。

お市は4両を握り締めると、お蝶の元へ走った。
又右衛門への話は3両だから、4両なら文句はない。
イチを抱きしめるお市に、お蝶は「このお金はどこから工面してきたんだい?」と聞く。
しかしそれには答えず、お市は今日限りで暇を貰いたいと言う。

故郷へ帰ると言うお市に、秩父にはもう誰もいないだろうと言うお蝶だが、お市は「イチと2人ならどうにかやって行く」と言う。
それを聞いたお蝶は、確かにお前のような娘には田舎が良いだろうと笑ったが、今日は旦那様が来るから、暇は明日からだ。
「ご恩返しにそれぐらいしたって良いだろう!わかったらそんなところにお姫様みたいに座ってないで働いておくれ!」と言い渡す。

「あんたあの娘をどう思う」 (1/3)

第3話です。

いつものように門の横で大道芸をしている剣之介とお歌。
お歌は、側で犬を抱いて見ている少女に微笑む。
掛け声と共に剣之介が居合い抜きをするが、見物人は呆れて誰もお金を置いて行ってくれない。
お歌が見物料を取りに回ると、少女を連れてきていた男が「ばかもん!下らん、こじき浪人が!それでも技か!」と罵倒した。
ムッとしたお歌、そこに捕り方たちに追われた2人の男が乱入する。

お歌を罵倒した男は「手を貸すぞ!」と言うと、2人の男を捕まえ、投げ飛ばした。
「かたじけない!この2人は、かねがね我々が手を焼いていた男で…」と言う捕り方が名前を尋ねると、男は柔術家の花輪東十郎(宍戸錠)と名乗った。
見物人たちが囃し立てる中、剣之介は「今日はもう商売にならん」と引き上げようとした。
すると少女がお歌の元に走りより、「預かってください、お願いします!お願いします!」と言うと、犬を押し付けてしまった。

廃屋で、剣之介が鍋に粥を煮ていた。
お歌が犬を抱いていたが、犬はお歌から離れると外へと走っていく。
「イチ!」という声がして、あの少女が姿を現した。
「すみません、もっと早く来ようと思ったんですけど」と言う少女が、「これ、お願いします」と茶碗を出した。
茶碗にはおかずが入っていたのでお歌は、「ちょうど何もなくて困っていたところよ、おいしそう!」と喜んだ。
剣之介もそれをつまんだが、少女は「あの、これ、イチが好きだから」と言う。
「あら、犬の為に持ってきたの」と言うお歌。

剣之介は「お前なんて名だ」と聞くと、少女は「イチです」と答えた。
「お前だ」と剣之介は犬ではなくて少女に言うと、少女は「だからイチです。私の名前つけたんです」と言う。
少女はお市(野田テレサ)と言うのだった。

「へえ、よっぽどかわいがってるのね、あんたの犬?」と聞いたお歌にお市は暗い顔をして、「違います」と言った。
「でも盗んだんじゃありません」と言うと、今度は「あの、勝手ばかり言って申し訳ないんですけど、あと4~5日イチを預かってください」と言うと、小銭を出した。
お歌が「いらないわよ、たかが子犬一匹」と言ったが剣之介は「貰っとけ!」と言った。
そして「イチ、何故そんな大事な犬を俺たちに預けた?」と聞いた。

するとお市は、「このお姉さんにイチが飛びついたから!」と答えた。
「だってイチは自分の嫌いな人には絶対近寄ったりしないんです。だから!」と、言う。
それを聞いた剣之介が「よし、大切に預かろう」と言うと、お市は「良かったねイチ!」と犬を抱きしめると「お願いします」と去って行った。
剣之介はイチがいなくなると茶碗を覗き、「ワン公少しは貰うぞ」と言って茶碗の中身をつまんだ。

牢屋敷見回りの主水の同僚の島は肩こりがひどく、主水はまだ若いから大丈夫だが、ここは八丁堀の姥捨て山だと笑う。
検死をし、仕事を追えた主水のところに出戻りの銀次がまた戻ってくる。

背中を丸めて冬の夜の街を行く主水は、途中、おでん屋の屋台に寄ろうとして懐具合を考え、立ち寄るのをやめた。
北風に吹かれて歩く主水は、物陰から「あのう…お侍さん」という声に呼び止められた。
辺りを見回した主水は、木の下に立っているお市に気がついた。
「俺か?」

主水が近づくと、お市は後ずさりしていった。
「何だ、おめえ?ええ?親の仇、見るような目しやがって。どうしたんだ、ガタガタ震えて?熱でもあんのかい?」
娘は震える声で、「か…、買ってください」と言った。
「何を?」
「私の体、買ってください」
ぽかーんとする主水。

「4両で、どうですか?」
「4両?」
「私、初めてですから…、高くないと思うんですけど…」と言うお市に主水は、「そりゃあな、人によっちゃあな、百両が2百両でも喜んで買うだろうな。あいにく俺は…」と言うと、お市はすがるように「じゃあ半分でもいいんです!1両でもいいんです」と言った。

「おめえ、あわてるんじゃねえぞ!縁日の叩き売りじゃあるめえし、いきなり1両に下げる奴があるかい」と言った主水は、ハーッとため息をついた。
「俺はな、人に説教なんかするがらじゃねえが、物事は何でも初めてが大事なんだ。あんまり粗末に扱うんじゃねえぞ」
そう言われて下を向いてしまったお市。

主水がお市の顔を上向かせると、お市はまだあどけない顔に一生懸命白粉をつけて、紅を塗っていた。
「おめえ、そんなに銭が欲しいのか」
お市は涙を溜めて、うなづいた。

主水は手ぬぐいを出して、お市に「涙拭くんだ」と言った。
主水は、「さっきも言ったように、俺は銭には縁がねえ男だが、ここはちょいとあるつもりなんだ」と頭を指差した。
「いろんなわけはあるだろうが、4両ぐらいの金なら、この俺にも何とか工面できるだろう。とにかく寒くてしょうがねえや。立ち話もなんだ。あっちで話聞こうじゃないか」
泣きじゃくるお市を連れて、「オヤジ、何かうめえもん食わしてやってくれ」とさっきの屋台に言ったが、お市は逃げて行ってしまった。

主水は帰宅すると、せんが風邪を引いて休んでいた。
せんには嫌味を言われ、りつには「いつ帰ってくるかわからない人のご飯を毎晩待ってるわけにいかないですよ」とトゲトゲしく対応される。

りつの矢継ぎ早に飛ぶ「お風呂の釜を早く何とかしてくださいよ!」
「お隣の高瀬様、定町廻りになった途端、景気が良くなって…、まさかあなた、これから先も牢屋敷見回りじゃないでしょうね?早く何とかしてくださいな」という言葉を聞いていた主水だが、お市のことが気になっていく。
一通り文句を言ったりつが振り向くと、主水はもういなかった。
「あなた?」

主水はお市に会った、あの道に戻っていた。
引き上げる屋台のオヤジに娘の事を聞いても、わからないと言う。

捨三の洗い場で主水は「まだ考えてるんですかい?」と、捨三に聞かれていた。
「どうしたんですよ、中村さんらしくもない?たかが娘っ子1人、忘れちまいなさいよ。そんなのよくある話しだし、それに女は魔物だ。ひょっとすると、とんだ食わせもんかもしれませんよ。だんな!しっかりしておくんなせえよ!」

そう言う捨三に主水は「捨三、おめえ、歯が痛くなったことあるか?」と聞いた。
「なあ、時々、おめえ、忘れてた頃に虫歯がズキズキッとすることがあるだろう?どうも妙に気になってしょうがねえんだ」。
それを聞いた捨三は急に思い出したように、「夕べ、ちょいと小耳にはさんだんですけど本所で夜鷹がもめたそうなんですよ」と言った。
何でも素人の娘が客を引こうとして、夜鷹が自分たちの邪魔をするなと揉め事になったらしい。

それを聞いた主水は、夜鷹に会いに行った。
夜鷹は娘をとっつかまえて脅かしたが、行方は知らなかった。
お市は東十郎の妾のお蝶の下女で、家を丁寧に掃除し、下働きを懸命にやっていた。

又右衛門は、お蝶(ロミ山田)の治療をしていた。
お蝶は又右衛門に、犬を譲るという話をしていたが、もう1人欲しいという人がいて、その人は3両つけると言って、又右衛門に値段の交渉をする。
しかし、又右衛門は犬を貰いたいのは自分の得意先で、自分の顔を立てて3両という値をつけてくれたんだから、それで不満なら断ると言う。

お蝶はあわてて話を引っ込め、又右衛門が帰った後、お市を「探してますじゃすまないんだよ!」と叱咤した。
「だいたいお前がぼんやりしているから逃げられたりするんだよ!あん時も私が抱いてりゃ良かったんだ!」と言うお蝶にお市は、「だって…イチは奥さんに抱かれると嫌がって噛むじゃありませんか」と言った。
「バカ犬だからさ。お前とお似合いだよ!」と言うお蝶に、お市は犬を探してくるから少し暇をくれと申し出た。

「きっと見つけてくるってならそれでも良いけどね、そのまま逃げようって了見なら後悔するよ。言っておくけどね、あの犬は私が旦那から貰った犬だ。私の犬だ。主人の持ち物を盗んで逃げたって訴えてやるから覚悟しておおき」
お市はそう言われて、出かけていった。

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その為、返信ができませんでした。
今朝、直りました…。
コメントくださった方、コメントしようとしてくださった方がいらっしゃいましたら、ご迷惑をおかけしました。
申し訳ありませんでした。

経理をしている友人は2月から猛烈に忙しかったのですが、もう既にお休みを貰って台湾へ行っています。
彼女のここ数年のパターンは猛烈に忙しいのを越えると、癒しを求めて台湾に数日滞在し、おいしい料理と温泉、お茶などで元気になって帰って来るというものです。
おいしそうだな~。

今日は火曜日、明日からGW突入の方もいらっしゃるのでは?

週末、テレビを見ていて思ったこと

痛ましかったのは、清水由貴子さんの自殺のニュース。
ヤクルトの明るいお母さん役のCMで、とても印象に残っていました。
そんな笑顔とふっくらした優しい容姿の裏に、壮絶な苦労があったことを知りました。

言うべき言葉が見つかりません。
つらかったことでしょう。

心から、ご冥福をお祈りします。
どうか安らかにお眠りください。

そして、大騒ぎだったスマップの草なぎ剛さんの騒動。
漫才師ならネタにするかもしれないけど、アイドルはこういう時、大変。
確かに決して、誉められたことではない。
夢を売る仕事として失望したファン、迷惑がかかったスポンサー、安眠を邪魔された住民に怒られるのはしかたがないとしても、あのマスコミの責め方がちょっとそれとは違うように感じます。

ジャニーズ事務所に対して日ごろから持っていた不満を、堂々と責められる材料がでたので、ここぞとばかりに叩いていたように見えるんですね。
草なぎさんはその不満を、一身に受けていたように見えました。

34歳の仕事をしている男の人が、たまに飲んで羽目をはずしてしまう。
それは迷惑をかけた周囲の人、穴を開けたなら職場関連の人、警察官、奥さんなり彼女には怒られるでしょう。
社会的な知名度、影響力、与える夢が普通のサラリーマンとは違うとはいえ、ここまで叩かれるとは…。
気の毒になってしまいました。

ああやって騒いでいるマスコミの人は、一度でも酔っ払って羽目を外したことはないのでしょうか?
人を殴ったり、ケガさせたわけじゃないんでしょう?
ジャニーズに対しては思うところもいろいろありますが、この騒動に関しては、何だか正義を振りかざして、叩けるところを叩いて鬱憤晴らししているような、釈然としない思いが残りました。

草なぎさんは謝ったんだから、今度は芸で人を楽しませることで返してくれれば良いのではないでしょうか?
会見を見ても、あの表情を見ても、真面目で一生懸命な方だということが伝わってきました。
頑張ってまた復帰して欲しいです。

追記:追記するのって、最初に読んでくれた方には申し訳ないんですが、追記です。
鳩山大臣が「最低の人間」と発言したこと、あまりの怒りに「公然」ワイセツと「強制」ワイセツを間違えてるのではないかと思いました。

後にそんな説もあったとかで、真偽のほどはわかりませんが、翌日、発言を訂正。
翌日にするなんてみっともないという意見ももっとも、でもすぐに訂正したのは良かったのではないかと思います。
しかしそれは「人間」と言ったことについてで、最低なのは「人間」ではなく、「行為」と言いました。
鳩山大臣、何だか意地を張っているように見えてしまって、これに関してはもっと素直に訂正された方が良かったと思います。

現在、大河ドラマで準主役の北村一輝さん

北村一輝さん、現在、大河ドラマ「天地人」で準主役。

「ゴジラファイナルウォーズ」での、キレっぷりは前にも書きました。
「あなたの隣に誰かいる」では、北村さんじゃなきゃ「何じゃー?!」と放り出しそうな設定を支えていました。
もう、後半は主役(笑)!




こちらは、ゾクゾクした第1話のラストから。
そりゃあ溺死した恋人としか思えない男が、隣人として現われたんですから、凝視しちゃいますわ。
この意味ありげな、三白眼のまなざし。
蛇に睨まれたカエル状態になります。



この後、想像を絶する展開で、儚げで美しい夏川さんを恐怖に陥れ、追い詰めます。
北村さん以外の誰に、この役ができようか(笑)。


「大奥 第一章」では、あざのある顔にコンプレックスを持ち、愛情に飢えていた将軍。
屈折していたが、しかし誰よりも良く時代を見て、愛情が深かった将軍を演じて数回の出演でも見ごたえありました。

「大奥 華の乱」では、野望の男・柳沢。
妻も子供も踏み台にして駆け上がった権力の座、そして破滅。
後半は、ちゃくちゃくと実権を握っていく柳沢の存在が、単なる女性同士の権力争いではなく物語を深~くしていたと思います。

「夜王」では単なるライバル役を抜けて、トップであるプライド、苦悩、過去を感じさせる多面的な役。
「嫌われ松子の一生」では、水商売のプロの悲しい純愛を見せる。
主役を光らせるのはもちろん、北村さんからも目が離せない、いや北村さんじゃなきゃダメだと思います。

でも、悪役じゃなきゃ光らないとか、特殊な役じゃなきゃダメという俳優さんじゃないんです。
その証拠に、横山やすしさんを演じた「横山やすし フルスロットル」では容貌なんて全然違うはずなのに、なぜか、横山やすしにしか見えてこない。
感情の振り幅と行動が極端で、問題も多いけど、魅力的でもあった男を演じて最後までドラマを引っ張る。

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今、大河ドラマを見ていて、北村さんの他の役がもっと見たくなった方、大河しかまだ知らない方、悪役しか知らない方にも、ぜひお勧めです。
必殺にも出て欲しいですね、悪役でも、偽悪的だけどほんとは悪くない仕事人でもいけると思います。

新仕事人加入らしい 「必殺仕事人2009」

いよいよGWですね~。

今年はカレンダー通り休む人だと、5月2~6日がお休みで5連休。
4月29日がお休みで、30日、5月1日を年休推進日ということで29日からお休みになったりして、今日なんかはもう、同僚同士顔を合わせると「あと(終業時間まで)○時間!」と言ってたりします。
お昼なんか「あと半日だあ~!」と。
今日なんかも外出→直帰とかね、そういう人もいて、あんまり人がいない。

月曜と火曜は普通に仕事してるんですけどね、ぐっと電話も減るし、開店休業状態で気楽なもんです。
休んでいる人も結構いますしね。

金曜日はいつも「あと○時間!」と開放的な気分になるんですが、今週は格別。
そして今日の「必殺仕事人2009」は、何と新仕事人加入。
前回は本田博太郎さんの演じる六右衛門が、小五郎に仕留められる寸前、何者かに殺されていて、影が走り去ったところで終わり。
やっぱり当然、この影が何者かが今週明かされるわけで、どうもそれが新規に加入する仕事人らしい。
それが田中聖さん。
一見したところ、鉄つぁん風です。

途中から参加する場合、その経緯とか、今までいる仕事人との関係が気になるところ。
歓迎されているのか、不信感を持ったまま手を結ぶのか、それによって今までの仕事人たちの関係も変わる。
小五郎と涼次の溝が、源太がいなくなったことで余計深くなってしまいましたからねえ~。
それが緩和されるのか、みんなバラバラなままなのか。

私は小五郎は孤立したままなんじゃないか、と思うのですが。
彼は主水以外の存在を、あまり認めてないみたいなので。
あえて「仲良しになる必要もない!」「その価値もない!」「裏稼業の人間にそんな絆はいらねえ!」みたいに思ってる気がして。
役に立つならそれなりに、青二才と思えば源太以上に距離を置く。
特に源太を失った今、必要以上の付き合いは傷を深くするだけだからいらない、みたいに思ってしまうかも。

涼次はどうなんでしょうね、彼はあんまりそうは思わない、思っても何だかんだ言って関わっちゃうタイプに見えます。
小五郎に対して、ものすごい反感もありますしね。
まあ、いずれにしても新仕事人の性格次第?
主水はもう、大きな気持ちで彼らを見守っているでしょうね。

半兵衛さんがSPでかんざしの秀さんと組んだ時、「付き合いは短い方が楽しい」と言ってすぐにコンビを解消しました。
SPの特別設定とはいえ、あの言葉には相棒の政吉や仕事屋仲間、お春への思いと彼が背負った傷が感じられて、胸に迫るものがありました。

余談ですが、この時の半兵衛さんは緒形拳さんが「野獣刑事」の撮影で髪を伸ばしていたので、あの頃より全然髪が伸びていました。
それがまた、彼の過酷なその後の道のりを感じさせて、短い出番ながら、ものすごく印象に残りました。
この時の緒形さん、街を歩いていると、「あ、緒形さん、今度は刑事役ですか?」と聞かれたそうです。

やっぱり、楽しみにしてます、今夜の「仕事人」。

「夜光の階段」

「夜光の階段」、好きな女優さんである余貴美子さんが出演しているので見ました。
余さんと夏川さんが魅力的なので、来週も見ます。

渡辺いっけいさん、売れてますね~。
この前の時間のドラマにも出ていました。
「逃亡者おりん」でも聞いていた、津嘉山正種さんのナレーション。
重みがあって、この方のナレーションは好きです。

もう10年以上前ですが、「夜光の階段」は、月曜ミステリーの枠で2時間ドラマでやったような。
ちょうど温泉旅行中で、部屋でマッサージ受けながら見てました。

この時のキャストは、主人公が東山紀之さん。
ヒロイン役は、黒木瞳さん。
今回出演の、室井滋さんと小林稔侍さんも出ていました。
小林稔侍さんは警察官でしたが、室井さんの役は今回は荻野目慶子さんかな?

あの展開の通りだとすると、なるほど、あの人はああなって、この人はこうなるわけだ。
そんなこと思い出しながら、見てました。

東山さんの「夜光の階段」の最後は衝撃的ではありましたが、その反面、「あれ?」というぐらい、あっけなかった印象です。
ネタバレになってしまうので、さすがに今日始まったドラマを前に詳しいことは言えませんが。
小説とは設定が変わっている人物も、オリジナルキャラクターもいるようですし、同じ展開ではないかもしれません。

前回の「夜光の階段」を見ている時のマッサージは、私が一番最後で、そのときにはもう、み~んな寝てしまっていました。
1人で見てたせいで、そんな印象になったのかもしれません。