2009年も残り3時間。
今年、このブログに来てくださった方、本当にありがとうございました。

来年が皆様にとって、良い年になりますよう。
良いお年をお迎えください。

ありがとうございました。
来年もよろしければ、お付き合いください。


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2009.12.31 / Top↑
掃除はあらかた昨日までに終わらせていたので、今日は料理を作ったり、結構ゆっくりできて良かった~状態です。
朝、ビートたけしが中心になった番組で、「教科書に乗らない日本人の謎」なんて再放送を見ました。
いや~、こういう話はおもしろいですね。

以前、日本史を怨霊から見たものを読んだことがあるんですが、それはもう、聖徳太子から、聖徳太子一族を滅ぼした蘇我一族が滅亡しているところから始まってるんですね。
日本史は怨霊の歴史でもある、怨霊信仰の歴史でもある、と書いてあったんです。

ええ、本を探したんですけどないので、うろおぼえなんですが、それによると、例えば日本の最高神はバチを与えないというんですね。
これがギリシャ神話なら最高神ゼウスがイカヅチで一撃、とかなんですが、日本の最高神・アマテラスはそういったことをしない。
例えば何かを封じ込めるとかそういうことをするのは、タケミカヅチである、と。

では誰がバチを当てるのか、というと、日本では怨霊だっていうんですね。
要するに、日本では神の下す罰は怨霊が受け持っている。
その怨霊に対しては、だから、「どうにかしてください」と神に頼むのではなく、「鎮まってもらう」っていうんです。

それで誰が怨霊になるか、というと、「政治的に、社会的に正しかったり、無実なのに、非業の死を遂げた者」というんですね。
だから鎮まっていただかねばならない。
鎮まっていただくと、強力な守護神となってくださると番組では言っていました。

聖徳太子には「徳」の文字が贈られていますが、聖徳太子は太子であり、天皇ではなかったんですね、
天皇では「徳」がつく人が6人いる、と。
この「徳」の字がついた天皇にはみんな、共通点がある。
つまり、「徳」は鎮魂の為に有効な言葉とされた、というんですね。

おもしろいので、頑張って本を探してみようと思うんですが…、何故か、
『こんな晩には』から『口裂け女』まで、「江戸・東京の噂話」
なんて都市伝説の本なんか見つかってしまいました。

読んでないよ、これ…、どこにいたんだ、お前!と本に向かって呼びかけてみる。
自分が悪いんです、はい。
年の暮れから新年にかけて、こういうの読みふけっちゃいそうな私です。
…うーん、そういうのって、どうなんだ、自分。

しかし、日本の歴史も奥が深い!
やっぱりおもしろい国ですよね、日本って。
そんな日本も、ああ、年の暮れ。


2009.12.31 / Top↑
このところずっと、福山雅治さん主演の「ガリレオ」が再放送されてました。
本放送はもう2年も前になるんですね。
これは私には珍しく、月曜夜9時枠で第1回から最終回まで見ました。

28日の夜には見逃したSP「ガリレオΦ エピソードゼロ」も放送されていて…、録画したのに手違いで消した…。
数分の間、放心しました。
柴崎コウさんの女性刑事とのコンビも悪くなかったんですが、湯川(福山雅治)と草薙(北村一輝)コンビ、もっと見たかったんですけどね~。
あの2人の掛け合いが。

SPは連続ドラマの時は、もうちょっと絡んで欲しかった北村一輝さんとのシーンが多そうだったのに。
「天地人」の後だったから、北村さんが一層魅力的に見えたのに。
ガックリ。
これ、何回か再放送しているみたいで、その度に見逃している自分にガックリ。

それで昨日の29日は映画「容疑者Xの献身」を放送、こちらはちゃんと録画して消してません。
松雪泰子さんと堤真一さんって、8年ぐらい前に見た映画「MONDAY」だな、と思いました。
ある朝、目覚めた堤さん、夕べ酔っ払って記憶がないんだけど知らないところで寝ていた。
記憶をたどると「飲んだら無敵」の酔っ払い状態で何かやらかしたらしく、ヤクザと警察両方に追われることになる…ってお話で、堤さんは松雪さんとファンキーに踊るシーンがありました。
録画を見るのが、楽しみ。


「容疑者Xの献身」と同時間帯にNHKでは松本清張の「顔」をやっていました。
主演は谷原章介さん。

昭和31年、ある俳優がスターへの階段を登りかけている。
しかし、彼には「顔」が売れることに手放しで喜べない理由があった。
昭和22年に彼は妊娠したと告げる恋人を殺していたのだ。
彼女と温泉に向かう途中、列車の中で彼女は店の常連客とばったり出会っていた。

彼はタバコを吸いながら、顔を背け、挨拶もかわさなかったが、その客が自分を覚えていたら…。
有名になった自分を見て、あの時、彼女と一緒にいた男だとわかったら自分は破滅だ、と思っていた。
彼にいよいよ出世のチャンスが来た。
彼は思った、変装して目撃者を呼び出して、殺してしまおう、と。

一方、不審な手紙を貰った元・客は警察に相談していた。
警察はひょっとしたら犯人の罠ではと思い、京都への呼び出しに応じるように話し、さらに自分たちも京都に向かう。
男の完全犯罪は成立するのか?
このまま無事に俳優として成功していけるだろうか?


谷原さんは人のいい青年役とかをよくやっているんですが、このドラマでの谷原さんは殺す時の表情がうまい。
実際に愛した人を殺す時って、こんな目を、こんな叫びをするんじゃないかって思うような…、魂が悲鳴をあげているようでうまかった。
やっぱりプロの俳優さんだなあ、と思いました。

戦争中の描写はセリフがないけれど、大体、どんな状況だったのかわかりましたし、全体的に上質なサスペンスになってました。
彼はずっと戦争のトラウマ抱えてて、それを彼女に癒されたと思ったんでしょう。

「ドロップの缶が宝石箱に見えるときがある」と言う彼女が米兵の腕にぶら下がって夜の街に消えていくのを見た時、裏切られたという気分だったんでしょうねえ…。
そのドロップさえも、米兵に貰ったのか、と。
愛しさが嫌悪に、そして軽蔑に変わってしまった。

愛を失った男の、冷ややかな「顔」。
時々ゾッとする程怖い「顔」ができる俳優と言われる男。
「僕の顔ってそんなに覚えやすい?」と、ひそかに自分の「顔」に怯える男。
俳優になったのを昔の闇屋の仲間が覚えていたほどの、端正な「顔」。

今度の映画は、確実に彼をスターにするだろう。
幸運と破滅、両方が一緒に訪れるその不安。
彼は破滅の原因を消すことにした。
でも目撃者は犯人の「顔」は忘れていた。

目撃者を殺すことまで考えていたのに、男は拍子抜けして笑いが漏れる。
しかし「顔」ではなくて、映画の中の何気ない仕草が一気に目撃者の記憶が戻してしまった。
それは男が自ら監督に申し出て演出したシーンだった。

あのタバコの吸い方!
あの男だ、彼女の隣にいた男だ!
目撃者の元・客は映画館で衝撃のあまり、立ち上がる。
上手い展開です。

男は当然、捕まるが、その時に刑事に話す。
共演の女優は殺した女にそっくりの「顔」をしていた、と。
初めて見た時には驚き、そして怯えた、と。

そして刑事も話す。
彼女は妊娠なんかしていなかった。
お前に捨てられたくない一心だったんだろう、お前は彼女を捨てて、東京で出直ししたかったのか?と。

男は自滅した。
結局は彼女から逃れられなかったような不気味さと、もしかしたら幸せになれたかもしれない2人の哀れさ。
男の最後の涙は自分の愚かさへの涙だったのか、彼女への謝罪の涙だったのか。


丁寧に作られたサスペンスでした。
原田夏希さんもはつらつとした面と戦後の暗い面を背負っている女性と、新進女優をうまく演じていていました。
被害者の女性役は、けなげで一途で、愛する男性の血走った目が彼女のこの世の最後の光景だなんて、かわいそうでした。

大地康雄さんの刑事も良かったです。
この方の刑事シリーズでは、「黒豆コンビ」、何と言っても「刑事 鬼貫八郎」のシリーズが好きでしたね。
伊藤雄之助さんの付き人だったそうで、また、ぜひ大地さんの刑事ドラマって見たいものです。

「容疑者Xの献身」と「顔」。
年末一番、見応えのある番組が並んだ日だったかもしれません。


2009.12.31 / Top↑
仕事は昨日で終わり、って人も多かったんでしょう、今日は帰省のピークだったらしいですね。
私はというと、午後から必要なものをメモして買い物に行きました。

いや~、お菓子売り場がすごかったです。
帰省みやげでしょうね。
「とらや」がすごかった。

私はメイクの色物に、「インウイ」という資生堂のブランドを愛用していたんですが、これがなくなってしまった。
執着してもしょうがないので、去年の秋からこの「インウイ」に代わるものを探していて、まあ、おかげでメイクに迷っているような状態が夏前まで続いてたんです。
そんな方、他にもいませんか。
お気に入りが廃盤になると、困りますよね。

夏になって、「ああ、これにしよう」という代わりのものが見つかったんですが、今年の冬は白鳳堂のメイクブラシも手に入れたことだし、久々に♪メイク魂に火がついた♪状態ではあったんですね。
そういったこともあって、きちんとメイクして、出かけたんです。

そこで自宅から駅に行く途中、近所のおじいちゃんとすれ違ったんですが…。
おじいちゃんが私に気がつかない!
私はお辞儀しかけたのに、おじいちゃんが全然、私を認識してないー!
休日のノーメイクの時なんて、道であったらおじいちゃんの方が声をかけてきてたんですよ。
なのに、なのに、ほとんど正面から向かい合ってたのに、おじいちゃんが私に気がつかない~!

えええええー。
どうしてー!
そ、そんなに私、化けてましたかっ?!

そういえば、前にもそんなことが…。
近所の家の、幼稚園に通う女の子が、たまたま会社帰りの私に遭遇して、「こんにちは」と言ったのに「誰?」って感じの反応だったんですよ。
そうしたら女の子のお兄ちゃんが「○○ちゃんの隣のお姉ちゃんだよ」、って…。
何でわからないっ?!

いや~、ご近所にいる時と服装が違ったからだろうな、とその時は思ったんですね。
仕事はほとんどスーツで、しかもほとんどタイトスカートなんですが、休日はほとんどジーンズなんですね。
それで、それに合わせるものが、本当に適当。
出かける時はそれでもまだ良い方で、ご近所なんてもう…。
気抜きっぱなし。
だからスーツ姿の私に会っても、子供はわからないんだろうな、なんて思ってたんですけど…。

それとも、いつもは家ではメガネをかけているけど、今日はコンタクトだったからかなあ。
黒のキャスケットかぶってたせいかなあ。
…ぶつぶつ。

でもこの女の子のお兄ちゃん、「おばちゃん」と言わないのがえらいなあ。
きっと母親に言われてるんだろうな、「おばちゃんって言っちゃダメよ」って。


2009.12.30 / Top↑
8回目です。
前菜「31号室」、メイン「ふりむくな」、デザート「コピー機からギコギコギコ」。

「31号室」。

今日は小さい頃にアコをかわいがってくれた、近所のおばあさんの命日だった。
アコは当日に行くことはできなかったが、翌日、行くことに。
そこでおばあさんが好きだった、お饅頭を買いに町に出かける。
町でアコはちょっと怖い、感じの悪い男とすれ違うが、その直後、財布を拾う。
あの男の人のものだとわかったアコは、男を目で追うと、男はマンションの階段を登り、ある部屋に入っていくのが見えた。

後を追いかけて、男が入った31号室の前に立つ。
しかしドアが開いて出てきたのは男ではなく、おばあさんだった。
あれ?!
不思議に思ったアコは事情を話すが、おばあさんはそんな男はこの部屋にはいないと言う。

どうも腑に落ちないアコだが、おばあさんはアコのことを元気な良い子だと誉める。
しかたなく交番に届けることにしたアコ。
しかしやっぱりおかしいなあ、たしかにこの31号室だったのにと思うが、アコが戸惑っているとおばあさんは怒り始めた。
とにかく帰れと、その怒り方の激しさにアコは逃げた。

翌日、テレビから殺人事件のニュースが流れた。
若い女性が男性に殺されたというものだったが、犯人の男はあの、財布を落とした男だった。
そして事件現場はあの、31号室。
アコはショウと一緒にマンションに行ってみるが、管理人によると31号室には男と女性以外、住んではいない。
じゃあ、あのおばあさんは誰だったんだろう…?

アコはかわいがってくれたおばあさんにお線香をあげに行き、あっと声を上げた。
仏壇に飾られた遺影はアコが知っているおばあさんより若かったが、それはあの31号室から出てきたおばあさんだった。
あの時、犯行現場で犯人と対面していたら、アコはどうなっていたかわからない。
おばあさんは自分を守ってくれたんだ…。
元気な良い子だって誉めてくれたおばあさん。
守ってくれて、ありがとう…。


「ふりむくな」。

風邪をこじらせたレイコは学校を欠席、アコはショウがヨーロッパから届いた怖い本があると誘われ、ショウの家に。
しかし外国語で読めないアコ。
ショウが最近読んだという、イタリアの怖い話を語ってくれる…。

ある村で、おじいさんと2人で暮らしている少年・ジョバンニがいた。
ある夜、おじいさんが突然、具合を悪くして倒れこんでしまった。
ジョバンニは、少し離れた場所にいる医者を呼びに行こうとする。

しかしジョバンニが医者のところに行くには、ある道を通らなければいけない。
ジョバンニにおじいさんが言う。
その道は「魔の通り」と呼ばれており、昼間は何でもないが日が暮れると悪魔が出る。
そこを通るとお前を呼ぶいろいろな声が聞こえるが、決してふりむくな。
ふりむけば、二度と戻ってこられない、と。

ふりむくなと言われたジョバンニは、夜道を走っていく。
医者の家に着くと、医者は馬でジョバンニのおじいさんのところに走っていく。
ジョバンニも一緒にと言われたが、一刻も早くおじいさんを診てもらいたいジョバンニは1人、後を追いかけることにした。

帰り道。
魔の通りに建てられているお堂を通り過ぎた時、ジョバンニを呼び止める声がした。
それは死んだ父親の声。
「ジョバンニ、お父さんはつらいんだよ…」とその声は苦しそうにうめく。
しかし、ふりむいてはいけない。
お父さん、ごめんなさい!
ジョバンニは進む。

すると次にまたジョバンニを呼ぶ声がする。
死んだおばあさんの声。
「ジョバンニ、私は永久に冷たい川で洗濯をしていなくてはならないんだ、助けておくれ…」。
ジョバンニはふりきって歩く。

そして3番目…。
「ジョバンニ、ジョバンニ」と呼ぶその優しげな声。
母親の声だった!
「ジョバンニ、かあさんはお前と同じ色の髪、同じ色の目をしているんだよ。見ておくれ…」。
さすがのジョバンニも、この声には立ち止まった。

かあさん…、会いたい、会いたい!
しかし、ふりむいてはいけないのだ!
苦痛の表情でジョバンニは前へ進む。
魔の通りから出たジョバンニは、ふりむいて後ろを見た。

暗闇に月明かりで照らされた、その道にはニワトリの姿にひづめを持った悪魔が立っていた。
「ふりむいたら、お前の命はもらったものを…」。
ジョバンニは悲鳴をあげて、家に戻った。
家では医者がおじいさんを診てくれており、もう心配ないと言ってくれた…。

話を聞いたアコにショウは「暗闇で、絶対に聞こえるはずない人の声が聞こえたら?ふりむいたら…」と脅かす。
その帰り、日も暮れてしまって少し怖くなったアコ。
その時、アコを呼び止めるレイコの声が。
レイコは風邪を引いて寝込んでいるはずなのに…!
悲鳴をあげて逃げるアコ。
後にはレイコがマスク姿で、病院前の道路に立って憮然としていた。


「コピー機からギコギコギコギコ」。

そのオフィスがあるビルには、幽霊が出るという。
実はビルの屋上から、飛び降り自殺したモデルがいた。
残業をしていると正面玄関に女性が立っていて消えるのが見えたり、人が外にいられる場所じゃないのに事務所の窓の外に顔が映ったり。
パソコンに女性が出て来て、電源をオフにしても消えなかったり。

それだけじゃない。
残業していてコピーをとっていたら、ギコギコギコ…という異音がする。
行ってみると、コピーされていたのは全く関係ない女性の顔。

コピーは、何枚も何枚もトレイから溢れても出てくる。
半ばパニックでストップボタンを押すが、コピーは止まらない。
コンセントを抜こう!
そう思って見ると…、コンセントは抜けていた。

恨めしげな顔が、溢れていくコピー。
「そのモデルってみんなもTVで見たことがある…、あの人」



「31号室」、これはおばあさんが守ってくれたという、心温まるお話なんですが、アコ、町ですれ違って相当感じ悪い怖い男の人に、よく財布届けに行きますね。
交番にしましょうよ。
通りから見えるとはいえ、部屋の前まで行ったら危ない。
引っ張り込まれるかもしれないし、何されるかわからない。
あんまり思い出したくないけど、同じマンションの人間が連れ込んでいたって事件もあったし、やっぱり交番に届けようね、アコちゃん。

おばあさんが言うまでもなく、良い子なんだけど。
しかし、おばあさんが豹変して怒り出すのはちょっと怖かった。
おばあさんはそんな男はいないって言うし、管理人はそんなおばあさんはいないって言うし、途中まで訳わからなかった。
だけど、無事でよかったね、ゾッとしますよ。
結構、これ、危ない話でしょう。

これが悪い子なら、あんな感じ悪い男の財布なんて…って、いや、何でもないです。
「とうげの一軒家」みたいな殺人犯遭遇話で、昨今、ないとは言えず、ちょっと怖い。


「ふりむくな」、これは情に訴えてくるのが、悪魔のやり方らしい。
しかも大好きな人たちが助けを求めてきたり、会いたいって言ってくる。
人の一番弱い部分を、突付いてくる。
揺さぶりをかけて、徐々にレベルアップして来て、最後に一番会いたい人を持って来る。
まさに悪魔の手口だなあ~。

途中にお堂みたいなのがありましたが、あれに何か悪魔が関係してるんでしょうね。
最後に姿を現したニワトリの姿をした悪魔、あれ、「バシリスク」って怪物ですか?
「バシリスク」って水の上を猛スピードで走るトカゲ、いましたよね?
あちらはトサカがついてるような頭してますけど、全くの人畜無害なトカゲでしたね。

最後に母親の声が来た時、これはふりむくか?って思いました。
だけど目の前のおじいさんの具合が心配なジョバンニは、見事乗り切った。
目の前にいる人を大切に。
いや、これ、今よりもずっと夜が暗い時代に、そういうところをやむを得ず通らなければならない時の為の教訓みたいなお話なんでしょうね。
もう二度とあんな道は夜に通らなくて済みますように。

バカバカしいと思っても、やっぱり人気のない夜道で1人は怖い。
本能が怖いと言っている。
しかし、レイコ、風邪が治ったらアコに抗議するんでしょうね。

「コピー機からギコギコギコ」、これはありえそうで怖い!
残業中に部屋に誰もいないのに、内線電話のランプがついてるとかありましたけど。
どこかの受話器が外れてるんだなと思って、怖いから見て回ってしまいましたよ。
顔を上げるとランプがついてるのって、気になりますし…。
それでどこも外れてないと、「機械の故障だ!」なんですけどね。

残業中にコピー機の音がしていたから、誰かあちら側にいるなと思って帰る時、声をかけようとして見たら、真っ暗…。
えっ?と先輩を顔を見合わせたことはありましたけど。
他の階の人がコピーしていた。
コピーだけして帰っていた。
人の気配がしていたんですけどね、だからバカ話しないでいたんですけどね…、でもきっとそうだ!

そういえば、ずーっと前ですけど、この季節、会社のプリンターで年賀状印刷する人がいまして、その年賀状が子供の顔なんですね。
それを何百枚もプリントしたもんですから、ドラムに子供の顔が刷り込まれちゃったみたいで。
その後、会社の書類を作成してプリントしたら、うっすらと子供の顔が映ってる。
ぎょーえー!
怖いー!

印刷した人にさりげなく言ったら、「あ、ほんと~」って笑ってましたね。
この方、日本で一番頭がいいと言われている大学にストレートで入って、首席で卒業した方なんですが、忘年会やらなにやらがある時はお弁当を持ってきて、食べたらお弁当箱を綺麗に洗って、忘年会で出た料理をそのお弁当箱に詰めて帰るという人。
社内以外でもやらかすから注意されたんですが、一向に平気。

海外出張に行けば、レートをチェックして円高円安の差額が一番多い時で経費を請求してきて、レートが変わるたびに何度も計算しなおさせる人でもありました。
そんなこと言ったって現地にいる時のレートですから!
経理の女性とバトルしてましたが、当たり前だと思う。

旅行に行く私の同僚には、「子供のお出かけ用にケープというか、マントみたいなのを買ってきて」と頼んでました。
行くのはハワイだっつーの。
冬物なんか売ってないっつーの。
この人の評判は、「頭がいいから、他のことはどうでもいいや!って親が放置してたんだろうね」でした。

話がずれました。

この話は現代の怪談として怖いけど、怪現象もハイテク使って進化するんだなあ。
電気製品が理由もわからず、いや、理由あるんでしょうけど、不調になるっていうのは、ありえることで怖い。
コピー機がギコギコギコって、繊細な機械類がそういう音は出すべきじゃなくて、出たら、いろ~んな意味で怖い。

それで、怪談レストランは次回は1月19日。
ちょっと、長すぎやしませんか、次までが!
楽しみにしているおとなげない大人が、ここにいますのよ、もう。


2009.12.29 / Top↑
前回、帰路で大量に喀血してしまった子規。
上方の旅行中、今度は脊椎カリエスを発症するんですが、その時倒れた子規に響く山の中の鳥の声。
見上げると真っ赤な紅葉。
それがハラハラと散ってくる。

子規の目から見たこの時の風景というのは、こんなものだったのかもしれないと思いました。
苦しいけど、まるでもう1人、自分がいて、冷静にいろんなものが目に入ってくるような。
美しい、それでいて不吉なその声、そして紅の色。
激痛に襲われながらも思う。
まだ死ねない、死にたくない…。

子規が命のタイムリミットをひしひしと感じていることが、今回あちこちに伺えて、とても切ない。
そして、だからこそとても前向きなことも。
いつ死ぬかもしれないから、批判もあまりされなくて運がいい、なんて…。

きっと、この疾走していく明治の行く先を自分は見届けることはできないだろう。
だから、真之にはこの日本を頼んで行きたい。
しっかり見ていってもらいたい。

「ゆっくり考えたらええ」。
…真之には時間があるんだから。
そんな子規の思いを感じ取った真之は、答えが見つからないまでも軍人として再び歩んで行く。

そんな子規は、もう、家から出ることもままならない。
しかし、子規には想像力という翼がある。
その想像力を働かせ、子規は限りある命を日本文学に燃やす。
アメリカに、自分にはもう手の届かない土地に行く幼馴染に子規が言う言葉。

国が負ける、滅びるということは、その国の文化が滅びるということ。
命の限り、日本の文化に捧げた自分のしたこと、自分だけじゃない、これまでの日本が守ってきたこと。
それを無駄にしないでくれ。

西洋の猿真似の日本だけど、西洋はそれをちょっと早くお互いにやってただけじゃないか。
日本はついこの前からそれをやり始めて、ここまで来てるんだからエライ。
日本には西洋の文化さえ飲み飲む大きな器があることがわかった、日本は欧米に劣らない素晴らしい国だ。
だからそんな日本が、滅びないようにしてくれ。
それが真之たち、軍人に望むことだ。

これは、日本という国が、ここまで来た底力を思わせる言葉じゃないですか。
そして国を守る人たちに言いたいことでは。
何と言う切実な、死を見据えた者の願い。
現代日本人にも、日本という国をしみじみ思わせてくれる良い言葉でした。

有名な「子規庵」に人は集まるが、子規の行ける場所は本当に狭く、小さくなる。
しかし、その想像力は無限。
その視線は庭先にあるが、心は庭先にはない。
空ろな空想とはいえない、子規の世界の広がり。
子規を演じる香川さんの演技力が、今回特にすごい。
香川さんがほろりとさせながら、力強かった。

そんな兄をいつも見ている律。
真之が「軍人だから結婚しない」と言うのに対して、律も「兄さんがいる限り結婚しない」。
本当は真之が好きで、でも一緒になれない律をこの言葉が支えてるようでした。
あー、この2人が一緒になるわけにはいかないのか。
そんな芯の強い律が真之を見送り、兄を見る、悲しい、切ない表情。
ままならない兄妹です。


さて、アメリカで真之を待っていたのは、二流国から列強入りしようとしているアメリカと、一流国無敵艦隊を持つスペインの勝負。
まるで小さな国・文明開化したばかりの日本と大国・清の勝負を思わせる。
ここでアメリカの「必要なのはきっかけだ。アメリカ国民を怒らせればいい。そうすれば宣戦布告できる」って論理。
戦争には、大義が必要だって。

逆に言えば、大義なくては、国というものの為に人が戦って死ぬことはできないということでしょう。
ベトナム戦争がダメだったのは、まさにこの辺りなんじゃないかと。
それで、これ、太平洋戦争が開戦に至る時の理屈ですよね。
いや~、「後世の日本人はこの経験を生かせなかった」というようなナレーションが入りますけど、まさにそう思いました。

それと、アメリカは今も同じだな~と思いました。
相手に引っぱたかせたら、今度は金属バットでぶん殴り返すんですね。
「キューバの独立の為」とか、「何とかの自由の為」とか、自分たちは正義を助けるって言い張って介入するところなんかも…。
「いーから、ほっとけ!」って場合もあるってところも。

米西戦争で真之が見たのは、世界初の閉塞作戦。
それで真之は詳細なレポートを作り、それが後の日露戦争にものすごく役立ったということで、あんなに悩んでいたのに、この人はやっぱり軍人なんですね。

そして今の留学と全然違い、当時は少数の国を代表する秀才が、まさに国を背負って来ている。
必ず何か得て、日本の為に役立てなくてはならない。
その真之ら留学生の責任とプレッシャーって、今より数倍も数十倍も重かった。
広瀬さんが留学前、好古の家に真之と訪ねた時、ふと「故郷の豊後竹田ではまだ、履物も履けない暮しをしている子供がいる。そんな生活をしている国民のおかげで軍艦が買えるんだから、粗末にしてはいけない」と言うけど、そんな時代に国費で海外留学するんですもんね。

しかし、そんな小さい国から来ているけど、言うことは言うよ!
旅順の地図を寄越せって、内心日本をバカにしてるんなら言ってやる。
ロシアがスペインにならないとは限らないよ!って。
いや~、国を、いろんな人の思いを背負ってきている彼らのプライドと使命感は強い!
留学も決死の覚悟で来てるんだから、根性あるよ!って感じ。

そこで恩師・高橋是清先生登場。
「父もそんな風に笑っていた。自由で誇りある生き方ができないと、そんな風には笑えない」って、イロコア族の男性が言う。
子規もそうであるように、人は失ったものには敏感なもの。
自由と誇りを失った先住民たち…。

イロコア族のたどった道を知らされ、それが今の日本に投影される。
決して日本をそんな目に遭わせてはいけないと、ひしと感じた真之。
どこの留学生より学んで得て、アメリカ留学の成果はあったところでガキ大将・真之は、真の軍人、戦略家にまた一歩近づきました。
そうやって真之は、日露戦争に向けて完成されていく。

しかし「クリアランス」って…、すごい言葉ですよね。
民族紛争をやっていた旧ユーゴスラビアで「エスニック・クレンジング」って言葉が使われていましたけど…。
あまりにも非人間的じゃありませんか。
この時から今でも、そんなことやってる地域がまだあるっていうこと…。

そして今回、舞台はロシアにも。
真之の親友・広瀬はロシア留学へ。
今回、好古さん、真之と広瀬が訪ねてくる場面、子供を抱っこする場面、陸軍乗馬学校長になって騎兵を育ててるってところしか出てきませんでした。
その分、広瀬さん活躍。

元教官の八代六郎が片岡鶴太郎さんなんですが、いや~、並んで歩くシーンで身長差に目が行っちゃって目が行っちゃって。
すみません、「すごい身長差だ!」って。
いや、ロシア留学前に広瀬は育ててくれたおばあさんに六尺一寸になった立派な体の写真を送るって、ふんどし姿で記念写真撮るんですけど、本当に体格がいいんだなあ、と。
ロシアで舞踏会に参加して、ロシア人たちと並んで見劣りしない高さなんですから、もう。

それで、ロシア美女・アリアズナ登場。
アリアズナ、広瀬に最初から惹かれちゃってます。
みんな前を向いているのに、アリアズナだけ広瀬の方を振り向いて、広瀬もアリアズナと目があったりして、独身主義者の広瀬とアリアズナの運命の出会い。

舞踏会でボリスの誘いはアリアズナ、「頭が痛いから」って断ったのに、踊れないと言う広瀬に「私がお教えしますわ」って誘って踊って、これが広瀬、結構上手い。
さらに広瀬に嫉妬したボリスを一本背負いしちゃったり、ますますアリアズナの目が「す・て・き…」ってなってくるんです。
2人でサンクトペテルスブルクの街を歩き、広瀬がアリアズナの手をあっためてあげたり、「坂の上の雲」には珍しいラブラブなシーン。
いや~、楽しかった。

夏目金之助のシーンも楽しいですね。
松山中学の教師って、ああ、これが「坊ちゃん」につながるんだ!って。

さて、5回に渡って放送された、今年の大河ドラマ…、じゃない、特別ドラマ「坂の上の雲」、今回で第1部は終了です。
先週が「日清開戦」でものすごい戦場を見せてくれたので、今週はエピローグ的な回かな、なんて油断していたらとんでもない。
静かに、しかし明治の男たちの、それぞれの場所での、血を流さないが激しい戦いが繰り広げられた回。
現代に生きる私も、いろんなことを考えさせられました。

明治という時代に、産声を上げたばかりの、躍動する日本を駆け抜ける3人の主人公たち。
躍動感で始まり、そして最終回は現代日本への提言と問いかけにも思えるものを感じさせ、第1部完。
盛り上がって、完。
うまいですね~。

第2部は第6回「日英同盟」、 第7回「子規、逝く」、第8回「日露開戦」、 第9回「広瀬、死す」。
着々と軍師として育つ真之、そして騎兵を育てる好古。
子規の病死。
真之の親友の広瀬の死。
美しいアリアズナはどうなる?!
秋山兄弟に、人生で最大の友との別れが訪れるわけでもあり、ついに日露戦争へも突入ということで、待ちきれないぐらいです。

これで来年の12月…、ってやっぱり長い。
歴史のお勉強をしながら、来年の放送を待ちましょうか。
わかってないこと、知らないことばっかりだし~。

先日も書きましたが、近代を描くと、最後にやってくる太平洋戦争がどうしても頭に浮かんでしまうんですね。
日本が歩んできた戦争は最後に太平洋戦争になり、そして悲惨な経緯をたどって敗戦となったんですが、そこからまた日本は復興したのも、今日の私たちが知っていること。

太平洋戦争のことを考えると、この当時の日本や人々の行きつく先がどうしても否定になってしまいがちですが、当時の歴史は現在の基準で判断するものではないと思います。
また、そういうドラマではない、原作でもない、と思います。
日本の歩んできた道を全て良いとは言わないけれど、この物語では明治という文明開化の時代に生きた人たちや当時の日本が日清戦争、日露戦争という戦争を、国家の存亡を賭けて戦ったというドラマの方を見るようにしたい。

この明治の小さな国のヒヤリとする程の奇跡の物語を、来年も見ていきたいと思います。
3年間、見続けたいと思いました。


2009.12.28 / Top↑
「坂の上の雲」、第5話、「留学生」

真之は休暇を利用して子規を訪ねてきた。
子規は従軍から帰国した後、東京には戻らず上方や奈良を回って「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」など有名になる句を作っていた。

上方のあちこちを見ようと思っていた子規だが、旅の途中に激痛で倒れる。
結核による脊椎カリエスを発症したのだった。
故郷の松山に帰った子規は、松山中学の教師として赴任してきた夏目金之助と同じ下宿「愚駄仏庵」に住み、養生していた。

訪ねてきた真之は子規の部屋が散らかっていると言い、仲間がやってきて、句会なども開かれている元気な子規を見て「のぼさん(子規)はのぼさんのままで羨ましいのう」と言う。
海軍では常に整理整頓と聞いた子規は、学生時代は真之の方が部屋を散らかしていたのにと笑う。

日清戦争での日本軍は強かったと子規は言うが、真之は「相手が負けてくれたようなもんじゃ」と答えた。
「順さんの毒舌にかかったら帝国海軍も形無しじゃのう。武勇伝を聞かせてくれ」と言う子規に、真之は自分が戦場で体験したことを話す。

「坊主になろうと思った。それ以来、ずっと考えとる。…まだ答えは出とらん」と言う真之。
しん、として聞いた子規と律。
「ゆるりと考えたらいいぞな」と子規は言った。
そしてあの大国だった清国が今や列強のエジキとなっていることで、「一歩間違えれば日本も支那と同じ運命をたどるんじゃ」と言った。
子規は「食い意地だけは衰えん!」と笑って、すいかを食べた。

港で律に見送られた真之に律は「兄さんはこれが最後の松山と思い込んでるけん」と話す。
真之は「良い妹を持って、のぼさんは幸せじゃ」と言ったが、「それでええとは思わん。結婚して正岡の家の跡継ぎを作ってほしい」と律に言う。

すると律は「何で結婚せにゃいかん?」と聞き、真之はどうなのかと聞く。
真之は「わしは軍人じゃ。お国に命を預けとる。結婚はせん」と言うと「うちも同じじゃ。兄さんがいる限り結婚はせん」と答えた。
そして、「兄さんは、うちが必ず治してみせます」と言った。
真之が船に乗る直前、律は「順さんはどんどん偉ろうなって行く。いつも送ってばかりじゃね」と笑う。

外務大臣・陸奥宗光は病をおして、伊藤博文総理と元老・井上馨(大和田伸也)と会っていた。
伊藤は「一体何の為に戦をしたのか」と陸奥に詰め寄る。
日清戦争で日本が手に入れたはずの遼東半島だったが、ロシア、フランス、ドイツの干渉にあい返還となっていた。
このままでは、ロシアが朝鮮半島を支配するかもしれない。
陸奥は軍備の拡大を訴える。

国民は今も重税にあえいでいると反対する伊藤。
だが陸奥は言った。
「力の裏づけのない外交は絵に描いた餅」。
そう断言する陸奥は「軍事力が劣っているからです。軍備の拡張しかない。今なら国民は重税にも耐えてくれるでしょう」と言う。

「ロシアに対して腹をくくるってことか」と言う伊藤は、「正気か!」と怒り、辞職を迫るが陸奥も井上も同じ主張であった。
そうして日本の軍備に当てる金額の割合は明治28年は全体の32%だったが、翌年の29年には48%にあがった。

真之のアメリカ留学が決まった。
それぞれ生え抜きの秀才がフランスやドイツなどに留学が決まったが、真之の1年先輩で親友の広瀬武夫(藤本隆宏)はロシアに留学が決まった。
それは広瀬が一番成績が劣っていたのと、ロシア語に通じていたせいだったが…。

真之は子規に「来週発つ」と告げに訪ねてきた。
「ついに太平洋を渡るか」と子規。
自分の病状を「リューマチかと思ったが、カリエスじゃった」と言う子規に真之は、子規の句は海軍でも評判じゃと言った。
子規は自分には敵も多いが、わしがいつ死ぬかと思うと相手の舌鋒も緩む、わしは得をしちょると笑った。

真之に子規は言う。
決して臆するな、と。
西洋が15世紀にフランス、ドイツ、イギリスとお互いを猿真似していたのを、日本は19世紀でやっただけだと子規は言った。

「アメリカはそれがごっちゃに皿の上にのっとる。今、日本はやっと猿真似が終わったとこじゃ」。
子規は言う。
「日本には大きくて深い皿がある。そこにのっかるもんがたくさんがあるのが、日本のおもしろさよ」。

「国が滅びるちゅうことは、文化が滅びるいうことじゃ。日本は滅びてはいかん。わしがやろうとしていることを無駄にならんようにしてくれ」と言う子規。
真之は「承知した」と答え、律は押し黙っていた。
子規は真之が発った後、句を読んだ。
「君を送り 思うことありて 蚊帳に泣く」。

真之が渡米した時代、アメリカはやっと建国120年。
アメリカ海軍は世界では二流であった。
やっとヨーロッパに追いつきはじめていたのだが、真之はアメリカ海軍にはみるべきものがあると思っていた。
真之はアルフレッド・セイヤー・マハン、この名を知らないものは世界の海軍にはいないという、海軍大学校の校長に会った。
マハンは30年前、日本を見ており、あの頃は誰もがチョンマゲを結っていたと真之に日本の発展振りを言う。

マハンは日清戦争のこともしっかり研究していた。
「決して艦隊を分離するな」
「過去から学ぶことはたくさんある、今にも通じる。学ぶだけではダメだ、実行しなければ」と言った。
今、アメリカは二流と呼ばれる海軍で、スペインの無敵艦隊相手に、スペインの植民地のキューバ独立を巡って米西戦争直前なのだった。
マハンは「必要なのはきっかけだ。アメリカ国民を怒らせる。それでいつでも宣戦布告できる」と言う。

その通りに1891年2月12日、アメリカのメイン号が沈没させられ、266名が犠牲となった。
新聞はこれをスペインの仕業と書きたて、世論は開戦へと傾いた。
「いよいよ、アメリカも列強の仲間入りか…」。
日本が列強の干渉にあって返還した遼東半島では旅順、大連にロシアが要塞を築き、南満州鉄道の権利も手に入れ、事実上、半島はロシアの支配となっていた。

その頃、広瀬はロシアで教官だった八代六郎(片岡鶴太郎)と共にいた。
留学とはいうが、広瀬に海軍が期待していたのは、諜報の延長ともいえるものであった
道端で物乞いをする市民や子供を見た八代は広瀬に、「去年からロシアは飢饉に見舞われているが、政府は民衆を救わない」と言った。
元々、ロシアで裕福なのは皇帝と一握りの貴族だけなのだ。
この歪み…。

広瀬は舞踏会でロシア貴族の令嬢・アリアズナナと出会う。
アリアズナは広瀬に惹かれ、ダンスに誘われるが、アリアズナに恋心を持っていたボリスという男に絡まれる。
ボリスは広瀬に、日本で盛んである柔術を見せろと言い張り、「ご婦人の相手しかできないのか」と挑発する。
仕方なく応じた広瀬に殴りかかったボリスだが、広瀬は見事に一本背負いをしてみせる。

米西戦争で、世界は初めてサンチアゴ湾で、アメリカが取った閉塞戦を見ることになった。
メリマッサ号がスペイン艦隊を閉じ込めるというこの作戦は船が縦になった為にスペインの艦隊の邪魔ができず失敗に終わったが、犠牲を最小で済ませることは武官にとって重要なことだった。

この作戦は後に日露戦争で、日本海軍が世界最強と言われるロシアのバルチック艦隊に行う作戦となった。
この戦争でスペイン艦隊は全滅。
サンチアゴ湾には今もその残骸が沈む。

観戦武官である真之は、引き上げられた艦4隻を詳しく分析した。
この真之の詳細なレポートは、日露戦争にどれだけ役立ったかわからない。
だがアメリカの武官は真之に対し、日本が持っている旅順の詳細な地図を寄越せと言うのだった。
日本はアジアの平和の為と言われ、遼東半島を返した。
帝国海軍をあざけるのを感じた真之は、「ロシアがスペインと同じ運命をたどりませんように」と言い放つ。

アメリカに恩師・高橋是清がやってきた。
真之は是清とナイアガラを見物し、外でランチを取っていた。
その時、案内をしてくれたイロコア族というアメリカ先住民の男性が是清に言った。
「あなたたちの笑顔を見て、父や祖父を思い出した」、と。
「私の父もそういう風に笑いました。誇り高く、自由な生き方をしないとそういう笑い方はできません」。

是清は真之に説明した。
200年前、アメリカ大陸にやってきた白人は先住民を迫害した。
さらに自分たちの手を汚さずに、イロコア族に銃を与え、先住民同士に殺し合いをさせた。

「クリアランス・オブ・インディアンズ」。
「先住民を清掃した、ということです」と是清は続ける。
180万人いた先住民は、今や20万人足らずで、居住区に住むことを義務付けられている。
「これは日本にとっては、ひとごとじゃありませんから。忘れてはいけない。白人はアジアで自分たちの手を汚さず、イロコア族の役割を果たす民族を探している。利用された末、滅ぼされたイロコア族の…」。

その頃、子規は根岸の家賃5円の貸家、句会が催される「子規庵」と呼ばれる家にいた。
真之から送られてきた毛布に身をくるみ、庭を見つめる子規。
自分はもう動けないが、自分の句と想像力で羊の群れにも会うことができると言う子規。
律はそんな兄を「いつも順さんと張り合っとる!」と明るく言う。
子規は「今年もみんなで年を越せるのう」とつぶやく。

真之は、小村寿太郎に会った。
小村は日英同盟を目指していた。
完璧に対等な同盟。
さらには日米通商条約を。
驚く真之だったが、アメリカからイギリスに駐在武官として行くことになる。

広瀬はロシアで最も人気のある外国武官となっており、アリアズナは広瀬に夢中だった。
年が開けたら、親友に会うのが楽しみだと広瀬は言う。
真之は大西洋上にいた。
1900年1月、真之はイギリスへ。

「小さな、と言えば、日本ほど小さな国はなかったであろう。この小さな国が、はじめてヨーロッパ文明と血みどろの対決をしたのが日露戦争である。
その対決に辛うじて勝った。

その勝った収穫を後世の日本人は食いちらかしたが、この当時の日本人たちは精一杯の知恵と勇気と、そして幸運をすかさずつかんで操作する外交能力のかぎりをつくしてそこまでこぎつけた。
今から思えば、ヒヤリとする程の奇跡といっていい。

兄の好古は世界一ひ弱な日本騎兵を率いて世界最強の騎兵といわれるコサック騎兵と戦い、弟の真之は東郷平八郎率いる連合艦隊の参謀として戦い、かろうじてこれを破った。
奇蹟の演出者の代表として、数万人、数百万人いる中で、秋山兄弟がいるのである」。



2009.12.28 / Top↑
「坂の上の雲」第5話を見て、その後見ていた「仁」は今週はもう終わってしまって放送がないんですね。
あ~、恵まれた数週間だったなあと思いながらも思ったんですが、日本が太平洋戦争に突入するまでどうであったか。
そしてこの数々の戦争が何をもたらしたか、それが現在まで日本にどう影響しているのか。
どうもそういうことに影響されず、考えさせず、全く関係なく徹底してドラマチックに描けるのは、チョンマゲを結っていた時代までらしいですね。

それはもう、現代に至るまでの歴史の経緯や悲劇やらを知っている現代日本人にとっては、しかたのないことなのかもしれませんが、だから近代史に関わるドラマは制作が敬遠されるんでしょう。
であるからこそ逆に時代劇はおもしろく見られる、作れるのかも。

「坂の上の雲」もすごく良いんですけどね。
ドラマに徹することは、できないもんでしょうか。
たまにね、そう感じてしまうところがあります。
まあ、あんまりそういうことは考えずに、原作との違いも楽しみつつ、見て行こうとは思っています。

その点、「仁」は制約なく描ける、最後の時代が舞台だったんですねえ…。
思いっきり、伝説の人物をドラマチックに描ける。
おもしろいはずです。

今回の「坂の上の雲」では、子規が結核が元で脊椎カリエスにかかってしまうんですが、ふと、「ベルサイユのばら」なんか思い出してしまいました
マリー・アントワネットの長男のルイ・シャルルは賢い子だったんですが、この病気で幼くして亡くなるんです。
実際、ルイ・シャルルは脊椎カリエスを併発した結核で死亡しているようですね。

今回、ロシアが舞台として本格的に登場。
ロシア皇帝ニコライ2世の息子、日露戦争中に生まれた皇太子アレクセイが血友病だったな、なんてことも考えてしまいました。
なぜかと言うと、皇帝一家の写真が、最初に見た時、私には「ベルサイユのばら」の世界そのまんまに見えたのでした。
…軽薄ですね~。

いや~、民衆が飢えているっていうのに、あの宮殿とか、あの生活とか、ベルサイユもそうですけど、あれは…危ないですよ。
すごいんですもん、豪華とかいう概念越えてて。
革命起きるでしょ、これは、とか思ってしまいましたもん。

「坂の上の雲」や「仁」を見ていて、ロシアはあの革命をどう描いているのか、ちょっと知りたいと思ってしまいました。
革命で国王じゃなくて、皇帝まで殺す歴史を、どう捉えているのかな、なんて。

ロシアの歴史に関わる映画っていうと、「戦争と平和」「レッズ」「戦艦ポチョムキン」「ニコライとアレクサンドラ」「ドクトル・ジバゴ」かな。
でも肝心のロシア(ソ連)が描いた映画って、1920年代の「戦艦ポチョムキン」だけしか知らないです。


2009.12.27 / Top↑
夕方、獣医さんから電話が来て、猫が帰宅できるとのこと。
明日でも良いけど、今日の方が良いでしょうということで、家で獣医さんを待つ。

15分後、獣医さんがキャリーバッグを持ってやってくる。
猫、中で目が据わっている~。
…怒ってる?

おかえりぃいいー!
と言う間もなく、猫はキャリーバッグから出るなり獣医さんから逃げる為、別室へ脱走していきました。

獣医さんから猫の状態の経緯と検査の数値、それに関する説明を聞く。
数値が良くなって家に帰せる状態になったけど、薬は必要とのことで薬を貰い、説明を聞く。
もう、本当にありがとうございました。
何度も頭を下げてお見送り。

猫は獣医さん帰宅後、おそるおそる戻ってくる。
おお、点滴の為に毛を剃って地肌が見える前足が、どこか痛々しい。
当たり前のようだが、爪が切ってある。
…暴れた?

あちこち匂いをかぎ、見回りをして、姉猫と顔をあわせる。
姉猫、病院の匂いがするのか、何故か不機嫌。

その後、人の姿がなくなると「ぎゃおー」と鳴いて呼んでました。
イスの上で寝ながらも、時々顔を上げて、家にいること、人がいることを確認。
どうも集中して寝てない。
そのうち、疲れたのか上を向いて寝てました。

いつも通りになったのは、就寝前。
戻ってきてくれて、本当に良かった。

猫が一目散に逃げるのを見て獣医さんが、「行け行け、みんな俺が嫌いなんだよ」と言ってたのが…。
人間の患者なら「ありがとうございます」とか言うけど、獣医さんは暴れられたり、怖がられたり、大変ですよねえ。
本当にありがとうございます。
温かい言葉を下さったオギャンさん、美佐ママさん、この場を借りて「ありがとうございます」。

猫は餌に薬を混ぜても、何と言うことはなく、たいらげてくれた。
良かった、良かった。
…姉猫はまだ不機嫌ですけど。


2009.12.26 / Top↑
今週から日曜日に「仁」もないんだなあと思うと、寂しい。
「坂の上の雲」も今週終わってしまうとまた来年だし、正直、年末年始、あんまり見たいと思う番組が近年はないです。
そうすると、ひたすら映画見ることになります。

DVDに頼る毎日です。
レコーダー新しくしたんですけど、とにかくDVDを無事に認識してくれて、予約録画をちゃんとしてくれればそれでいいんです。
ずっとDVDレコーダーの調子には悩まされていたので、今もDVDが動くまで音にドキドキします。

それでケビン・コスナー主演の「Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼」って映画を観てました。

事業で大成功し、今やセレブな生活を送っているMr.ブルックス(ケビン・コスナー)。
しかし彼の中にはもう1人の人格がいて、常に話し合いながら生活をしている。
そのもう1人は殺人をそそのかす。

やがてブルックスは2年ぶりに殺人を犯す。
壁にめり込んだ薬きょうまで回収、掃除機で痕跡を残らず掃除し、集じん袋は持ち帰る。
靴の上に紙のスリッパを履き、犯行に使ったものは全て自宅の陶芸の炉で焼却。
常に完璧な犯罪だったブルックスだが、この時だけはミスを犯した。
犯行時、カーテンが開いていたのだった。

ブルックスは「サム・フィルム・キラー」と呼ばれる殺人鬼で、彼をずっと追っているのは女性刑事。
彼女は夫との離婚問題を抱えており、夫は彼女に恨みを抱く数々の凶悪犯に狙われているという理由で莫大な慰謝料を請求していた。
ちょうど彼女に恨みを抱く凶悪犯が脱獄し、彼女を付け狙ってもいた。

やがてブルックスにアポイントなしの面会を求めてきた男がいた。
男が持って来た紙袋には、ブルックスがあの事件の現場でカーテンを閉める姿が映っていた。
男は盗撮をしており、その日ブルックスの姿を撮ったのだが、彼はブルックスに金銭を要求せず、犯行する現場を見せてほしいと言った。
ブルックスは承知し、ターゲットを探すべく、そのカメラマンを連れて街に出る。

しかしその時、ブルックスの娘に殺人の嫌疑がかかる。
ブルックスだけには、はっきりわかった。
娘は自分の血をひいているのだ、と。

ブルックスの中の男が囁く。
「娘はいつかお前を殺しに来るぞ」。
ブルックスは言う。
「そこまではしないだろう。だが私はこれを娘が生まれる前からわかっていた」。
そして「しかし、娘は思慮が足りない」と言う。

ブルックスは男との約束を先延ばしにし、急遽、娘のいた寄宿舎に飛ぶ。
そして娘にかけられた嫌疑の事件そっくりの殺人事件を起こす。
いつもの愉しみの殺人とは違う、この殺人は不愉快だとブルックスはぼやく。
連続殺人鬼と見た警察は、娘への取調べをやめ、殺人鬼を追い始めた。

苛立つカメラマンを連れ、ブルックスはターゲットとなった男女の家へ侵入。
鮮やかに殺人をやってのける。
カメラマンは興奮と緊張の余り、小便をもらす。
殺された男は女性刑事の離婚争議中の夫であり、女は夫と不倫中の弁護士だった…。

その帰り、カメラマンはブルックスに殺される恐怖を抱き、ブルックスに銃を向ける。
だが、ブルックスは自分は殺人をやめたくてもやめられない中毒だから、誰かに殺してほしいと言って、自分が持っている墓地へ連れて行く。
掘ってある穴に向かってブルックスは立つ。
そこで自分を撃てば自分は穴に落ち、二度と誰にも見つからない、と。
カメラマンはブルックスに向かって引き金を引くが…。

脱獄犯を追う女性刑事に夫殺しの嫌疑がかかる。
女性刑事は「サム・フィルム・キラー」の仕業だと主張するが、警察では手口を真似て夫を始末したのではないかという見方が強まる。


ここから先はネタバレです。


ブルックスに向かって引き金を引いたカメラマンだが、弾は入っていなかった。
彼の寝室に忍び込み、「ちょいと撃鉄を折っておいた」と言うブルックス。
自分が死ねば、警察に写真とネガを送ると言うカメラマンだが、ブルックスは既に彼の寝室に忍び込んだ際、貸し金庫の鍵も手に入れていた。
「私はね、昔から無数の人を殺しているんだよ。それこそいろんな手口でね。言っただろう、殺人中毒だって」。
ブルックスは有名な「サム・フィルム・キラー」だけではなかった…。

朝、コーヒーショップで客の女性のバッグから見える、ピンクの携帯電話を見つめるブルックス。
新聞には「サム・フィルム・キラー」の正体判明と記事があり、あのカメラマンの写真が殺人鬼として警察が行方を追っていると載っていた。

逆に警察に追われた女性刑事だが、襲ってきた脱獄犯と対決。
脱獄犯、共犯の女とも追い詰められ、最後は拳銃自殺した。
嫌疑も晴れ、再び事件を追う日々の女性刑事。

その時、彼女に友人を名乗って電話がかかってきた。
「聞きたいことがあるんだが、どうして裕福な父親の元で暮らさずに危険な警察官なんかになった?」
…友人の声じゃない。
「あなた、誰?」
「答えたら、私の居場所を言うよ」。

「父は男の子が欲しかったの、私にもそう言った、失望したって。だから私は証明したかったの。女性でもしっかりやれるってことを」。
「ありがとう。私は今、屋上にいるよ」。
そう言うとブルックスはピンクの携帯電話を地上に向かって落とした。
携帯がバラバラになる。

しかしブルックスはその夜から夢を見るようになる。
愛しい娘、殺人の嫌疑から救ってやった娘の手が血に染まっている。
自分が倒れている。
そう、これは自分たちの血筋なのだ、いずれ来る怖ろしい時を彼は思う。


よき父親であり、憧れちゃうような紳士的なセレブであるビジネスの時と同じ調子で殺人を犯すケビン・コスナー。
罪の意識が感じられないのが、怖い。
彼がメガネを外した時、彼のその才能はビジネスではなく、殺人の方に向く。
相当、優秀な人であり、その優秀さは殺人にも発揮されてしまう。
いや、むしろ殺人の衝動を抑える為に、昼間は別の面にその才気が向けられているのかもしれないです。

脅迫者にも冷静沈着。
殺人を見せる相談をしているのに、まるでビジネスの取引みたいな応対。
ケビン・コスナーのよきアメリカの父親、男性と言ったイメージのまま。
こちらもまるで、セレブのビジネスマンを見てる気分になります。
また、ケビン・コスナーもそんな風に演じてます。
まさに完璧なる殺人鬼。

そのコスナーが「自分ではどうしようもないから殺してくれ」と言っていたのが、振り向いた時…。
あ、殺人鬼になってる。
目の色が違ってる。
「気が変わるといけないから、撃鉄は潰しておいた」って。

有名な殺人鬼だけじゃない。
彼は無数にこれまで殺人を犯していたんだとわかる、その瞬間。
カメラマンが己の無謀さを知った時は、もう遅かった。
実に優秀、万能、用意周到、完璧なる殺人鬼。

しかし娘をかばうための殺人はおもしろくなく、憂鬱。
彼にとって殺人は快楽であり、娘をかばうための殺人は楽しくなかったんですね。
わかるような、わかりたくないような心理。
被害者への感情はここでは一切、シャットアウトしている為、何だか、この殺人鬼に同情までしてしまう奇妙な演出。

幼い頃から、彼はいくつもの殺人を犯していたんでしょうね…。
しかも完璧に。
常に彼は成功者だった。

だけどやっぱり、彼への罰も用意されている。
殺人鬼の血の系譜。
彼もおそらく、それを引いて生まれているということ。
そして、語られはしなかったけれど、その血を彼に伝えた、彼を愛した者を手にかけているということ。

娘もその血を引いていること。
子供の頃から、父親は彼女が血を引き継いでいることを知るいくつもの出来事があったんでしょう。
彼もまた、彼がしたようにされるか、そうでなければ愛する者を手にかけなければならないであろうこと。

そして、その愛する娘は少々うかつで父親のように完璧ではなく、乱暴であること。
その為にいずれ捕まって死刑を待つ身になるであろうこと。
いずれにしてもやがては訪れる恐怖。

しかし、刑事のサスペンス溢れる追跡とか、夫との揉め事とか、凶悪犯との対決とか、この女性刑事の生い立ちとか。
いろいろおもしろそうな要素はあったのに、ちらばめられたものがちょっと不発な印象。
コスナーの冷静沈着さもあってか、全体的にあっさり流れる。

最初にちらりと現れたコスナーの苦悩も、そんなになかった。
もう1人の人格がいるんだから、彼はもっと人間っぽくても良かったんじゃないかなと思います。
このもう1人の彼はまた、不気味でおもしろい。
彼にしか見えないんですけど、常にいて、彼とおそらく「心で」話している。

「華やかな喪服」じゃないですけど、ちょっと残念。
「G.I.ジェーン」とのせっかくの共演でしかも女性刑事なんて魅力的な役だったのに、コスナーとの対面はなしで終わってしまったし。
それでも「華やかな喪服」同様、おもしろくなかったかと言われればそんなことはない。
クールでスタイリッシュなコスナーも、ホットなデミ・ムーアも良かった。
娘のくだりは緊張感溢れてたので、こんな感じで殺人鬼の苦悩やらなにやらでもっともっと盛り上げる要素が一杯あったのに惜しい!って感じでした。

最近、ヒット作がない印象のケビン・コスナーですが、やっぱり上手い。
イメージを逆手に取るとか、おもしろい!
続編が観たいと思ってしまいます。


2009.12.26 / Top↑