こたつねこカフェ

癖のある俳優さん、悪役さんが大好きです。時代劇、ドラマ、映画、俳優さんのことを好きに書いています。
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それでいいのか仕事人さん

「仕事人III」で順之助の同級生が、突然、大名になってしまった。
今まではどちらかというと質素な生活ぶりだったのに、カゴに乗り、いかにも殿!といった衣装に身を包む。
名前まで改めちゃって、生活一変。

しかし、地位が上がればそれなりの苦労はつくもので、江戸城に登城すればバカにされる。
だけど腰元の浪江が優しくて、にわかに殿様になった同級生には心の安らぎ。
そういう安らぎが壊れるのが「必殺」でして、大きな公共工事は落札できないように画策されるし、浪江もひどい目にあわされた揚句、入水自殺してしまう。

助けようとした家来は殺されるし、大名になって良いことなかった。
心配して来た順之助たち同級生に、誰か恨みを晴らしてくれる人はいないか?と殿は打ち明け、思わず順之助は仕事人を知っているという人を知っているとか言ってしまう。
ばかやろー、ひよっこがうかつにそういうこと言うんじゃねー!足がつくじゃねーか!と以前の主水なら、順之助を鉄拳制裁のところ。

加代も知らん!と冷たくあしらうけど、殿が5百両払うと言うと途端に態度が変わる。
相手は元・老中だけど主水たちは仕事を済ませる。
さあ、5百両、5百両。

最近、小銭ばっかりだったからと小躍りしていたら、なんと殿は籠に乗って去って行く。
声をかける順之助に「領地を召し上げられちゃった」と言う。
おまけに飛騨に流されることになって、5百両は払えなくなってしまった。
「ごめんな!」
いいことしたんだからいいじゃないか、って、主水たちはガックリ。


「仕業人」の「あんたこの五百両どう思う」の時は、ものすご~くシビアだった。
剣之介の旧知の知り合いが、城を牛耳る家老を始末してくれれば5百両払うと約束。
いつもはドライな関係の仕業人たちが、それぞれ5百両の使い道でウキウキ相談。

やいとやは潜入しようとして接触した城のお局様に、「あたくし、中年はちょっと」と言われ、プライドが傷つく。
確かに美少年趣味みたいでしたけどね、こうなったらプレイボーイの意地ですよ。
見事、それぞれの機転で城に潜入、あらかじめ仕込んでおいた大掛かりな仕掛けを発動させ、仕置き成功。

大仕事を終えた主水は1人百両の大金で、株買うか、とか考えてる。
捨三は、女郎の腰巻なんかもう洗ってられるかー!と洗濯物を放る。
新しい店舗を建てようというやいとやと、家を買える!とお歌は間取りを相談しあう。

家なんか持てる身分じゃないだろう、わかってんのかと言う剣之介に、私だって普通の生活がしたいとお歌。
「お前、ずいぶん態度違うな!」と怒る剣之介。
俺は今後の為に使う、何に使うのよ?踊り習ったりいろいろあるだろう!って。

剣之介が踊りを習う図。
地味におかしい。
剣之介は、芸がまったくできない。
何とかしようとしてか。

じゃあ、私は私の取り分でやるからいいわよ、と立派に腰元として潜入して役目を果たしたお歌も譲らない。
確かにお歌がいなきゃ、成り立たない仕事だったし。
勝手なことするな、と剣之介。
おお、お金で一心同体の2人がもめてる。

さて、みんなは5百両待っていた。
剣之介の友人がやってきたのを、みんな満面の笑顔で振り向く。
なのに、既に城の蔵はカラッポだった…と言って絶望の表情で倒れる剣之介の友人。
彼は既にここに来る前に、腹を切っていた。

剣之介の友人が死んでいるっていうのに、仕業人たちはそれより、5百両がフイになったことでガッカリ。
あの、剣之介も友人、死んでるんですけど!
1人、罪もない人が、藩の未来と人々の生活を考えていた人が、死んでるんですけど!
絶望して、支払えなくて、腹切っちゃってるんですけど!

誰もそっちには、気を配らない。
空を見上げて、「あー、5百両が…」って。
人が、人が死んでるんですけどー!

一見、愉快な描写だけど、すごく残酷、シビア。
みなさん、相手が大物でも、やる気を出すのにはお金ですよ、お金!
意地が炸裂するやいとやといい、大人な話だったなあ。

でも軽快に見えて、重いお話だった。
「仕事人III」は、そういう作風なんだけど、軽く見えて、本当に軽かった。
仕事への考え方が、軽いというか、それで済ませちゃうんだ…って感じ。

こういう商売で、お金は大事なはず。
そりゃそうだ、人様の命をいただき、自分だって命がけなんだから、ただではできるわけない。
剣之介が、「人を奮い立たせるには、それなりの金がいる」って言ってませんでしたっけ?
「仕留人」に結果としておきんがお金とれずに逃げられちゃった話はあったけど、将軍の上前はねて雪を食べるという報酬があった。

ただの殺人鬼と違うのは、どんな憎い相手もお金を貰わなきゃ殺せないところ。
殺してやりたいという相手に出会った時は、誰でもいい、誰か金出して頼んでくれと願う。
金を貰って人を殺す最低の商売でも、それだけは守らなきゃいけない一線だという重みがあった。

つくづく、「III」はフォーマット破りで、ある意味、画期的な作品でもありますねえ…。
それでいいのか、仕事人さんたち!
対して、一見、パターン化された旅ものかと思われた「仕舞人」は、意外にハードなのだった。
みんな、大金には縁がないのは一緒だけど。



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行くぞ!三味線ロック!

これはすごい!
聴いていて、気持ちが良い!
津軽三味線の「吉田兄弟」による三味線ロック「Rising」。



すごいぞ~!
日本の伝統芸能は、こうして進化していく。
それは、まさに日本そのもの。


鯉のぼりの柄の着物着てた?

「新・仕舞人」で、直次郎が着ている半被。
あれ、「仕事人」で主水が着せられた、鯉のぼりの着物なんじゃないですか~?!
目玉があって、ウロコがあって、鯉のぼりに見える。

「仕事人」では爆笑で、着せられてる主水がかわいそうだった。
もう、コソコソして人に見られないようにしてたし。
けど、直次郎だとそんなもんじゃないかと思えるのは職業だろうか、キャラクターだろうか。

フツーに受け流せる。
すごいわー、派手だわー、目立つわー!
町で見たら、凝視しそうだわー。
何気なく着こなしてるけど、あれは着るのに柄に負けない個性が必要だろう。

本田博太郎さん、個性的っちゃえらい個性的だしね。
ついでに直次郎、落ち着いて仕事してるかと思えば、「シュー」「シュー」言ってる。
目がすごい血走ってて、怖い。
ビジュアル的に怖いというか、追い詰められてるというか、怒ってるというか。


時代劇の楽しさは、着物の美しさでもあります。
草笛光子さんは「仕事屋」出演の時に「君の為に着物も作った」と言って見せられて、感激したとか。
今でもその着物は、手元にお持ちだそうです。
地味に政吉の風来坊をあらわしてるような半纏も、何度かその後も見かけましたしね。

やりきれない仕事の旅の後、半兵衛と政吉は往来で別れる。
半兵衛には帰る家があり、女将さんが待っている。
でも、政吉は定宿も家庭も持たない、1人きり。
今来た道を戻ってどこかにでも行くでのあろう、政吉の背中にかかる、いかにも遊び人風の半纏。
寄る辺ない寂しさが滲み出てくる、政吉の背中が揺れているのを半纏とともに思い出します。

「仕事人」勇次の、後ろに「南無阿弥陀仏」と入った着物。
あれも最初に見た時は、「助け人」の文さんの「南無妙法蓮華経」を思い出しました。
田村高廣さんのお父様の、阪妻さんの着物だったそうですが。

白い着物で背中に「南無妙法蓮華経」って、書いてある。
粋なんだけど、油紙の利吉が文十郎のことを、元々目立つ上に着物の背中に「南無妙法蓮華経」。
「あれじゃすぐに見つかっちまいますよ」と、ぼやいてました。
ああいうの、宮仕えが嫌だから浪人してる文十郎らしくて良かった!

衣装ってほんと、それぞれの表稼業らしい着物を着ていたり、それぞれに動きやすいスタイルだったりするんだなあと感心。
もちろん、性格も出てる。
河原や橋の下で暮らす大道芸人・中村敦夫さんの剣之介は…、生活環境を表して、あまりにばっちくてぼろくてかわいそうだった…。

自由人である鉄の着物といい、クールでスタイリッシュな市松の着物といい、着物も立派な個性。
今、個人的には北村一輝さんにあのストライプの市松の着物、着てみせたかったりするのだ。
「必殺」では、かつて誰かが着ていた衣装を見つけるのも楽しい。

「あっ、あの時の衣装!」って。
まさか鯉のぼりを再利用してたとは思わなかったな、結構してるのかな。
でも、剣之介は…、してないだろうな。


「警察は競争社会だ」 横山秀夫サスペンス「引き継ぎ」

「警察は競争社会だ。上を目指すには多くの手柄を立てるしかない」。
三ツ鐘署刑事課・盗犯一係主任の尾花久雄(北村一輝)は、病院に父親の面会に行く。
いつか、本部に行って働きたいと思っている。
その為には、検挙数を上げなければ。

ほとんど動けない、話せない父親の敬三(小野寺昭)。
父親はかつて、非常に優秀な盗犯一係の刑事であった。
その為、「ジュニア!」と山根春男署長(伊武雅刀)から呼ばれる雄花は、父が書いていたノートを、自分でも書き写す。
父に手紙が届いていた。

中には「還暦なので、引退します 岩政」と書かれた紙が入っていた。
伝説の窃盗犯・岩政。
父のノートには、岩政について細かに書いてあった。
年間約300件の犯行を重ねる本名・岩田政雄(大杉漣)こと岩政を、尾花は一度だけ、姿を見たことがある。

それは父が、岩政を逮捕した時だった。
父が岩政を逮捕した時、署員はみんな出迎えに出て、「あれが岩政か」と言い、父を尊敬のまなざしで見送った。
岩政は、父が取り付かれたように逮捕することに執着した男だった。
「良い泥棒は、刑事を狂わせる」。

窃盗犯逮捕強化月間なのに、三ツ鐘署は他の署に遅れをとっていた。
山根春男署長は職員を叱咤する。
尾花の現在の狙いは、3ヶ月前に出所したばかりの野々村一樹(片桐仁)だった。
野々村は生活パターンを変えたのか、内縁の女性の家にもこれまでのように現れない。

張り込みをする尾花の周りをうろつく有坂は、岩政らしき男の目撃情報を話す。
だが、岩政は引退したはずだ。
野々村から目をそらせようとしている、と尾花は考えた。
同期の有坂は、あからさまな態度で敵意を示していた。

有坂とは仲が悪いと言われるが、尾花は相棒の荻野豊(岡田義徳)に、警察学校時代は仲が良かったと話す。
仲が悪くなり、顔を見るのも嫌になったのは同じ部署、同じ盗犯係になってからだ。
荻野も同期と同じ部署になればわかる。
尾花は、情報屋・矢部俊夫(池田鉄洋)に接触するが、野々村はやはりいつもと生活パターンを変えていた。

岩政については、引退したと言う。
初心者なら逮捕を恐れて生活を変えるが、野々村は逮捕3回の窃盗犯だから、それは考えられない。
尾花は表向きは立ち飲み店、裏では闇金融を営む木島(螢雪次朗)が経営する「トニーの店」に行く。
木島から情報を仕入れようとしたが、野々村も岩政も知らないと木島は言う。

しかし、岩政と野々村は同じ刑務所に服役していたことがある。
尾花は岩政のことで頭が一杯で、まったく自分を顧みなかった父の背中を思い出していた。
その父が残した岩政についてのノートを読み、書き写す尾花。
尾花の開いていたパソコンを背後から見ていた有坂に気づいた尾花は、パソコンを閉じる。

有坂は尾花がうらやましい、と皮肉を言った。
父親からの地盤、情報屋、全てを引き継いだ尾花は、まるで世襲した政治家のようだ、と有坂は口をゆがめる。
1人残って仮眠を取っていた尾花のもとに、スナックのママが盗難に遭ったと知らせが入る。
現場に向かった尾花は、その手口に目を見張る。

それは岩政が得意としていた、「三角割り」という手口だった。
尾花は父とともに岩政に詳しい、父の友人であった県警本部捜査一課手口係の財津(本田博太郎)を訪ねた。
財津は尾花の父のことを、厳しい人だったと振り返る。
自分に窃盗係のイロハを教えた刑事であり、若かった頃は反発したこともある、と財津は言った。

岩政について尋ねると、財津は目の前で「三角割り」の手口を見せてくれる。
それは尾花の父が考え、たどり着いたものだった。
こんなことができるのは、岩政しか考えられない。
だが、岩政の手口はもっと鮮やかだ。

年なのかもしれない。
服役もしていて、窃盗から遠ざかっていたから腕が多少鈍ったのかもしれないと財津は言う。
その直後に、空き巣に遭ったと通報があった。
5年前にも窃盗に遭っていると言った老婆が目撃した相手は、まさしく岩政だった。

現場に行った尾花は岩政を見つける。
岩政は尾花を見ると顔色を変え、逃げ出した。
追う尾花は有坂と張り合うが、何とか尾花が逮捕した。
署長はさすがジュニアだと喜び、署員は色めきたつ。

しかし、取調べで岩政は犯行を否認した。
岩政は確かに、まだ窃盗を働いていないようだった。
老婆は立っている岩政を見ただけだ。
せめて、たんすに手をかけていれば…。

署長も立件できないと焦り始める。
三角割り、腕が鈍ったのではなく、未熟なのではないだろうか。
引き継ぎ。
不安と疑惑を感じた尾花はもう一度、財津に連絡を取る。

だが財津は、資料は有坂が持って行ったとだけ答え、電話を切ってしまう。
そんな時、有坂が野々村を逮捕して現れた。
野々村を連行する有坂が振り返り、尾花を哂う。
尾花は岩政に問う。

岩政は野々村に、三角割りの手口の引き継ぎを行ったのだ。
「なぜ引き継いだんだ?」
岩政は答える。
「そりゃあまあ、残したいでしょ、誰だって1つくらいは。この世にせっかく生きて来たんだしね。良いことでも悪いことでも、やっぱり1つくらいは」。

釈放されていく岩政の追想の中、木島の前で岩政は三角割りを野々村に伝授していた。
岩政の見事な技に、野々村が目を見張る。
「なぜ、自分に?」
岩政は家族を持たない、友達も持たない。

泥棒一筋の人生だった。
岩政は言った。
この年になると、1人は堪えるんだよ…。
そう言って、木島から昔は飲まなかった酒を受け取り、岩政はご機嫌だった。

面会で父親の車椅子を押しながら、尾花は言う。
情報を有坂に渡したのは、財津だった。
「父さん、財津さんとの間に何があったの。相当、恨まれてたみたいだね…」。
財津はかつて、父と窃盗検挙数を競った仲だった。

おそらく、有坂は財津に呼ばれて、手口係の部屋に入って行ったのだろう。
資料を渡されて、驚く。
「なぜ、自分に?」
そんな有坂の肩に手を置き、財津は何事か囁いた。

父の書いたノートを膝に、尾花が遠い目をして、そしてわずかに涙ぐむ。
すると、何も話さない、反応しなかった父の目から涙が一筋、頬をつたう。
尾花は翌日から、精力的に動く。
汚名を返上しなくては。

いつか、本部で働きたい。
尾花は、荻野の同期の、生活安全課の三田村の横を通る。
三田村は何事か、考え込んでいた。
いつか刑事課に来たいんだろ?と尾花は三田村に気合を入れ、窃盗犯検挙査の為、外に出て行った。



財津役で本田博太郎さんでしょ、元大泥棒・岩政に大杉漣さんでしょ。
好きな俳優さんばっかり!
北村一輝さんと本田さんのツーショットのシーンでは「ぎゃー、いい画!」とか言ってるのであった。
こういうの、今度は時代劇でも見せてください。


さて、サスペンスのうま味は、事件をとりまく人間模様。
そう考えると、苦いラストといい、それを招く人間の複雑な感情が見えるよう。
いい感じのサスペンス!
1時間だけど、しっかり描けている。

その分、トリックには時間を割いていない感じはします。
尾花と有坂が同時に、2人がなぜ仲が悪いのか相棒の後輩から尋ねられて答えている場面といい、おもしろかった。
有坂役の津田寛治さんも、いや~な感じを上手くやってます。
わざと、遅れをとって、尾花に岩政を逮捕させたんですね。

既に有坂は岩政ではなく、まだ未熟な技の野々村だと確信していた。
なぜ確信していたのか。
それには、岩政を良く知る手口専門官・財津の存在があった。

財津は知っていた、岩政はこんな未熟な腕じゃない、岩政の技を引き継ぎした者がいる、と。
それは同じ刑務所に服役していた、野々村に違いない。
有坂に財津は、そう囁いたはず…。
でも手口を熟知していただけじゃない。

財津には老いた窃盗犯の、そんな気持ちもきっとわかっていたんじゃないでしょうか。
なぜなら、財津も…。
かつて窃盗犯検挙数を、尾花の父と競っていたという財津。

おそらく、刑事課窃盗係の中心にいたはず。
それが今は手口係の部屋で、ぽつん、とほとんど1人でいる。
定年を間近に控え、一線から退いた男には老いた窃盗犯の気持ちが理解できたのかもしれない。

老いて引退を前にして、家族も何もいない窃盗犯。
「この年になると、1人は堪えるんだよ」。
尾花の父も子供、おそらく家族を顧みなかった。
たぶん、きっと、財津も…。

岩政が老婆の家にいた理由を問われて、「昔盗んだ金を返しに来た」と言う。
逮捕された時、あんたの父親に説教された。
老人の虎の子盗って、相手はどれだけ困るかとか。
人の道みたいなことを、延々と言われたって。

だから返しに行った、自分は引退したんだから。
せめてもの罪滅ぼしだった。
岩政は尾花に向かって言う。
「あんた親父さんにそっくりだ」。

本当はすごく欲深いのに、綺麗事言うのが。
財津もしみじみ尾花を見つめて、「親父さんに似て来たな」と言った。
父親の鼻持ちならない面も、尾花は引き継いでるのかもしれない。
尾花は、その言葉を噛み締める。

苦い「引き継ぎ」を、尾花は終えた。
それは父親の職業と、地盤だけではなく、執念も引き継ぐことだったのか。
さらには父親への怨念まで。
今まで、何にも反応を示さなかった車椅子の父親の目に涙。

今回もやっぱり、一癖あるラストでした。
苦いラストへの導き手が、本田さんだったのも大満足。
…やってくれましたね。
いいですねー、この展開。

やっぱり、あの専門官、只者じゃなかったか!
本田さんの使い方が上手い、良い!
こうでなくちゃー。

テレビの前で、うなづく私。
良い俳優さんばっかりで、それだけで見応えあったなー。
男っぽいドラマだったなー。
来週もまた、楽しみ。


「警察は組織だ」 横山秀夫サスペンス「深追い」

WOWOWで3月20日から、横山秀夫サスペンスが4週連続で放送。
舞台は三ツ鐘署。

3月20日、夜11時から、1週目は谷原章介さん演じる交通課の「深追い」。
27日、2週目は北村一輝さん演じる刑事課の「引き継ぎ」。
4月3日、3週目は小出恵介さんの生活安全課の「締め出し」。
4月10日、4週目は三浦友和さんの次長の「仕返し」。

何と言う、キャスティング。
すごく、うれしい~!


第1回の「深追い」。
埼玉県三ツ鐘署・交通課事故捜査係主任・秋葉健治(谷原章介)は、交通機動隊の花形、白バイ隊だった。
だが4年前、ある暴走車を「深追い」し、運転手を事故死させた。
警視庁では車の中から覚せい剤も見つかったし、決して「深追い」ではなかったと発表した。

しかし、秋葉は白バイ隊から外された。
「警察は組織だ。組織を守ることが、最優先される…」。
白バイを横目に見ながら、交通違反を取り締まる日々が続く。

ある日、秋葉はトラックと自転車の接触事故の現場に向かった。
事故死した自転車の運転手は高田正勝(佐藤二朗)という男性で、秋葉はその定期入れに1枚の写真があるのを発見した。
その写真は秋葉が高校時代、淡い付き合いをしていた明子(鶴田真由)だった。
秋葉はとっさにその写真を隠し、通夜に出席する。

17年ぶりの再会だった。
その日から秋葉は、明子の家を訪ねるようになる。
明子には、タクヤという子供が1人。
なかなか大人の男性には懐かないという話だったが、秋葉はやがてタクヤとも仲良くなっていく。

交通課の部下・富岡敦志(忍成修吾)と、小磯裕美(佐藤めぐみ)が秋葉を心配する。
特に小磯は秋葉を気にかけていたが、秋葉は意に介さない。
しかし秋葉は、吉岡課長(橋本じゅん)や山根春男署長(伊武雅刀)に呼び出され、明子の家に行っていることを注意される。
もうすぐ、白バイ隊に戻れるというのに、それもダメにする気か、と。

山根は秋葉に、明子のところには他の男も通っていると言った。
動揺した秋葉はこっそり、明子の手帳を見ると、日付のところに「K」という文字が記されているのに気づく。
そして同じく同級生で、現在はスナックのママのさと美(真野裕子)から、秋葉の知らない明子の情報が入ってきた。
明子は片桐良一(鶴見辰吾)という男と不倫し、子供ができたというのだ。

その時、明子は自分に夢中だった高田のプロポーズを受けた。
明子は、お腹に片桐の子供がいることを告げた。
だが、高田は明子を手に入れられるなら、と、その子供も受け入れると言い、明子と結婚したらしい。

それを聞いた秋葉は独自に片桐とも接触し、高田がタクヤを虐待していたことを突き止めた。
タクヤが大人の男性に慣れない理由。
秋葉の頭に、高校時代のことが蘇る。
高校時代、明子の自転車のハンドルが緩んでいた。

このままではコントロールを失い、事故になると言ってペンチで締め付け、秋葉は直してやったのだ。
それを逆に、緩ませておいたとしたら…?
秋葉の疑惑は膨らんでいく。

そんなある日、秋葉はためらいながらも明子を訪ねる。
しかし、返事がない。
秋葉が明子の家の裏手に回ると、明子とタクヤが倒れているのが目に入る。

あわてて秋葉はガラスを割り、明子とタクヤを助け出す。
明子はタクヤを道連れに、死のうとしていたのだった。
病院で、秋葉は明子に自分の推理したことを話した。

明子は、殺すつもりはなかったと言った。
ある夜、仕事から帰った明子は、高田がタクヤを虐待しているのを目撃した。
虐待は既に、日常化していた。
だから明子は、ただ、高田を少し懲らしめてやるだけのつもりで、自転車のハンドルを緩めたのだと言って泣いた。

明子が怖れ、絶望したのは秋葉が疑惑を持ち、ついに真相にたどり着いたと思ったからだった。
ほとんど毎日のようにやってくる秋葉は、何かに気づいていると思った。
手帳の「K」は片桐の来訪ではなく、「警察」の「K」だった。

「きみにとって俺は、ただの警官だった…」。
秋葉はそう言うと、明子の犯した罪は誰にも言わないと約束した。
全てに口をつぐんだ秋葉に、署で小磯が話しかける。
明子の事件で、刑事課が動いている。

高田には5千万の保険金がかけられていた、と小磯は言う。
秋葉の足が止まる。
夕焼けの病室。
明子がかすかに微笑んでいるようにも、見える。



とても余韻あるラスト。
果たして、明子はどういうつもりだったのか。
本当に懲らしめてやるつもりだったのか、保険金殺人だったのか。

もしかして、明子の高田との結婚自体が計画されたものだったのか。
秋葉の、淡い明子との思い出が、犯罪に繋がってくる伏線になる。
さらに、現在の2人の立場の違いが浮かび上がってくる。

きみにとって、俺はただの警官だったのかという一言。
でも、最後に、もしかしたら、秋葉さえ利用されたのではないか。
高校の時、無邪気な笑顔だった少女は、とんでもない魔性の女に変貌してしまったのではないか。

秋葉は警察での全てを犠牲にするつもりだった。
つまり、結局、秋葉はまた、「深追い」をしてしまったのだ。
秋葉の表情には疑惑と、ショックが浮かんできて消えない。
そんな秋葉の側を、次回の主役・刑事課の北村一輝さんが歩いていく。

次回、北村一輝さんの刑事課、「引き継ぎ」。
県警の手口係専門官役で本田博太郎さん、元大泥棒に大杉漣さん。
ありがとう、WOWOWさん!
大好きな俳優さんばっかりで、ものすご~くうれしいです!


BSで草なぎさんナレーションのつかこうへいさん番組

教えていただいたんですが、本日BSで昨年なくなった、つかこうへいさんの特集をやっていました。
ナレーションは、草なぎ剛さん。
見て、改めて、つかさんはいろんな人を育てて来たんだなあと思いました。
稽古風景も見られました。

草なぎさんの「蒲田行進曲」の稽古風景も見ました。
ヤス役だったんですね。
映画で、平田満さんが演じた役。

カッコつけられない役、滑稽さを覚悟しないとできない役だったなあ。
しみじみ、「10年以上時間が経っているとは思えない」と言ってました。
そうなんだ、10年前なんだ!

つかさんは、超能力を持っているかと思うぐらい、家にいる時、「お前はこういうことをしている」など、細かいところを見抜いて、それがまた合っている人だったそうです。
だから、自分というものが出てしまう。
周りを気にしなくなって、セリフと自分との距離が密接に関わりあって、芝居として真実になる。
そういうものをつかさんは常に生み出していた…と、草なぎさんは語ります。

ヒロインはデビュー間もない、小西真奈美さん。
最も言うことをきかなかった女優さんだったそうですが、今の活躍ぶりを見ると、こういうのでかなり基礎が出来ているんだと思います。
この稽古、やっぱりついていけるってすごいな、って思いましたよ。
厳しいながら、自分をどんどん伸ばして行ってもらってる楽しさが感じられましたね。

つかさんは草なぎさんに、「お前は喜怒哀楽を出すのが下手だな」とおっしゃったそうです。
それをヤスに投影して、めちゃくちゃ楽しく演じられたんだとか。
素の自分を役に同化させる、ってなるほど。
その人の本質を見抜く人なんだ。

以後、草なぎさんは常に、どんなシーンを演じても、つかさんが頭の中にあるらしい。
芝居はF1だと言うつかさんと、やり方は違うけど、どんな静かな芝居でも共通するものがある。
だから、演じる時は常に、つかさんのことを考えている。

かつて、つかさんに特訓を受けたと言う草なぎさん。
「人が生きることの意味を 人が愛することの意味を いつも僕は考えているんだ」。
つかさんが、草なぎさんの為に作ったセリフ。

それは、つかさんの生き方、そのもの。
いつまでも大切にしていきたい、と草なぎさんは語る。
頑張って、もっといい俳優になってくださいね!


♪恋はいつでも初舞台

たまには演歌とかもいい。

「夢芝居」。
梅沢富美男さん、妖艶…。



たった1曲のヒット!とか言われてましたけど、十分じゃないですか。
いい曲ですよねー。
声も渋い。


「うそ」!
中条きよしさんだ!



「こういう奴、いるよね…」と言った人いたな…、だ、大丈夫だったのか!



あはははは、これ大好き!
どうしてもカラオケで1曲歌わなきゃいけない時、これ歌った。
「なみだの操」、殿さまキングス 。



あるフェミニストが「何だ、この歌詞は!女をバカにしてる!」って怒ってました。
作詞家自身が「こんな女いないの、いいの、ファンタジーなの」って言ってて、そうよ、これで怒るのは野暮ってものと思いました。



今、テレビ埼玉で放送中の「仕事人III」で流れてる曲。
中条さんのこの曲が流れると、途端に雰囲気が渋くなります。
「忘れ草」、中条きよしさん。



「忘れな草」と覚えてました、すみません。



ビー球が飛び散る映像も良かったし、「商売人」の新次とおせいの世界を歌ってるみたいだった「夢ん中」、小林旭さん。
「酒は苦くてタバコが辛くて寝るのも寒いって、どーしようもない曲って何だったっけ?」と聞かれて「それは夢ん中」と答えました。
探してたんだって…、この曲。
そういう人が他にもいるみたいなので、相当印象的だったんでしょうね。



最終回、ラスト、去っていくおせいさんが根津の町を振り向き、葬列の先頭を歩く主水にこの曲がかぶるのが、すごく悲しかった。
「商売人」で使われていたのは、2番だったんですね。
1番はその後の「必殺からくり人 富嶽百景殺し旅」で使われていました。
こちらは沖雅也さん演じる、唐十郎が昔の恋人が眠っている横で、因縁ある相手を殺した後で流れるのが余韻溢れてました。



「必殺」では割りと、その作品世界を反映してるかのような、登場人物を歌っているかのような主題歌があります。
「仕舞人」ではなんと、本田博太郎さんが歌ってるんですが、これによると直次郎の故郷ははるか北国なのだろうか。
いつも陽気で激情的な直次郎だが、こんな風にやっぱり寂しいのだろうか。


この曲、個人的に悲しい思い出があって、最近、やっと聴けるようになったんです。
別に色っぽいお話、恋愛関係じゃないんですけどね。
悲しかった、正確には今も悲しいけど。

ごめんなさい、本田さん。
本田さんは全然、悪くないです…って当たり前だ。
迷惑です。
勝手に感情反映させられちゃう曲も大変だけど、音楽って、そんな面ありますね。



一気にその時間に人を連れて戻して行くとか。どうせなら、「新・必殺仕置人」で締めてみよう。
当時12歳だか13歳で、そうとは思えない歌声の「あかね雲」、川田ともこさん。



これもドラマが終わった後、流れるとなんとも言えない気持になったりしました。
特にあの、最終回で流れたのが本放送の時、印象に残って残って…。
良い曲は、ドラマと相乗効果をあげるなあ。


間違われたら全部終わり 「それでもボクはやってない」

その日、私はとっても虫の居所が悪かった。
前日、直属の管理者である人が、娘の誕生日だと言った。
それはいいんだけど、仕事と私生活だったら当然、私生活を優先するよねと言って帰った。
何度も人に残業を言いつけて、予定を潰しておいてそれはないだろうと思った。

これからはこの人の残業より、自分の予定を優先させようと思っていた。
そんな時、通勤中の満員電車内で痴漢がいた。
ば、ばかやろーっ!

なんかもう、何もかにも腹立った。
私は頭に来て、駅についてドアが開いて、顔面蒼白でうろたえながら逃げるそいつの背中に向かってハイヒールキックをした。
3回ほど当たったが、痴漢は前のめりに倒れそうになりながら、逃げて行った。

友人は痴漢を追いかけ、駅から逃げるそいつを何度も傘で叩いたと言う。
しかし逃がしてしまったと語った。
ある友人は捕まえたら、高校生だったと言う。
問い詰めたら、いじめで「やってこい」と言われてやったと白状した。

だから命令した奴らを呼ばせて、そいつらの前で「絶対、学校に言うから」と宣言した。
彼らは結構な進学校で、泣いて謝った。
「絶対、許してやらない」と彼女は言ったが、最終的に自分たちがどれほど卑怯か、そういうことは必ずいつか、何かを引き起こすと話して勘弁してやったらしい。
でも彼らに向かって「勘弁してやる」とは言わなかったので、数日間は怯えていたはずだと言った。

本当はこんなことすると、相手によってすごく怖い。
陰険で怖い相手だと、階段の上から突き飛ばされたり、ホームに突き落とされたりするかもしれない。
だから、本当はこんなことしてはいけない。
捕まえるならともかく、痴漢を撃退したことを武勇伝みたいに思ってるとしたら、結構危険なことしてると思う。

先輩は電車の中で、「痴漢!」と言われたので、必死になって「誰がおまえなんか触るか!」と大ゲンカして、何とか容疑をまぬがれた。
同じようなケースで、女子高生の「痴漢!」という声に、大ゲンカしていたサラリーマンを目撃した人もいる。

課長の1人は、ショルダーバッグで通勤し、満員電車に乗り込む時は両手を上げて、バンザイの姿勢で乗り込むそうだ。
「痴漢になんか間違われたら、全部終わりだもん!」


そう、その終わりと戦う青年の話、「それでもボクはやってない」。
実は、見てからちょっと時間は経ってるんですけどね。
15歳の女子中学生から痴漢とされて、無罪であることを証明する決心をし、1年以上も裁判で戦う青年の話。
えらい冤罪であり、相当理不尽な話。

男の人には、ゾッとする話だと思う。
部屋の中まで捜査され、持っているエロ本とかDVDを証拠品として出され、痴漢をしそうな奴だと言われる。
それが痴漢ものだったりしたら、そりゃあもう…。

留置され、一方的に決め付けられた取調べされ、検察に行かされ、裁判になる。
それまでの過程とか、描写が非常にリアル。
まるで自分がやられているようで、とっても不安かつ不愉快になる。

「刑務所の中」でも思ったけど、やっぱり気楽なんかじゃない。
普通に生活していた人からしたら、とんでもなく自由も人権も無視されたような扱い。
検察に向かう車の中で、主人公が外を見る。

楽しそうな高校生。
普通にしているサラリーマン。
それは昨日までの自分。

どうしてこんな、遠いところに自分はいるんだろう?
あっち側の、普通市民だったのに。
全員が繋がれている中、何見てんだよと容疑者同士でケンカが始まり、繋がれてるもんだから主人公も巻き込まれ、警察官が止めに入る。
自分、こんな世界にいる人間じゃないじゃないか。

留置所に来た主人公に、待っていたように話しかける「住人」。
これがまた、本田博太郎さんなんだな。
「何したの?初めて?」としなを作りながら話しかけ、「ボクは何もやってない」と言うと「そういう人、たまにいるの。冤罪ってことね」と女言葉で応える。

同じように痴漢で捕まり、さっさと認めれば罰金5万円で、前科はつくけどすぐ釈放と言われたサラリーマンが出て行く。
「朝入り、昼に出て行くサラリーマン。痴漢よ」と男はクスッと笑う。
「弁護士、呼んだ?冤罪なら、弁護士呼ばなきゃ。弁護士、知ってる?」
「知りません」。

「んじゃ、当番弁護士ってのがいるから」と看守を呼び、「弁護士呼んでくれって」と世話を焼いてくれる。
微妙にしなしな、しながら。
「もう遅いから、来るか来ないかわからない」と♪サカイー、安いー、仕事きっちり♪と歌っていた俳優の徳井優さんがやって来て言う。
「何さ、まだ昼じゃないの。もったいぶってさ」と悪態をつく男。

赤いトレーナー着ていて、後姿が見えると、背中に大きく「留」と書いて○で囲んである。
留置所で貸すの?
別の外国人らしき人の背中にも、これがある。
だけど、どういう選択でこの服?

お昼になり、ビニールシートを引くと、留置所の小さい窓からお弁当が出される。
お味噌汁と、湯のみ茶碗にやかんから水が無造作に注がれる。
男が元気良く、「いただきまーすっ!」と声を出す。
主人公の向かいに座っている刺青が入った人が、不機嫌そうに主人公をにらんでる。

朝、あんまり眠れなかった主人公がボンヤリしていると男が、さっさと布団をたたみ、「急いで急いで」と小声でうながす。
スリッパをはいて、布団を収納する部屋に持って行き、主人公に「下、下」と小声で下の段に入れろとこれまたうながす。
歯磨きして、掃除して。
どこか主人公は上の空で、ぐずぐずしている。

何日か過ぎた夜、悩んでまんじりともしない主人公の布団に、イロっぽく手がかかる。
背後から主人公に抱きつくような形で、本田さん演じる男が囁く。
冤罪の理不尽さと、おそらく男に対する微妙な拒絶で主人公が体を固くする。
俺、普通の人間なんだよ…。

この男、口調は女っぽいけど、慣れてる風。
きっとあの刺青さんも一目置く存在なんだろうな。
何して入ってるんでしょうねえ。
留置所の、おそらく常連か定住者さん。

全部がリアルな中、彼だけはちょっと違う。
でも彼によって、留置所やいろんなシステムが語られる。
後は全部、息苦しいばかりの、笑いのないリアルが続く。
やっぱ、本田さんは物語の中でも、異質の役ができる俳優さんだ。

決め付ける駅員、都合よく書き換えられる記憶、目撃者探し。
裁判官の小日向さん、人のいい役も得意だけど、嫌な役も上手い。
無表情が怖い。
証人発言も実験結果も聞く耳あるの?って感じの人物。

主人公の友人で、奔走してくれる山本耕史さん。
息子を信じる母親、もたいまさこさん。
弁護士の瀬戸朝香さんと役所公司さん、全てに隙がないキャスティング。

彼の戦いは、これからも続くけど、弁護士費用は自分持ちだし、保釈金は2百万。
さっさと認めちゃった方が全然負担が軽い…って。
前科一犯なんて、珍しくないからさ、と差し入れに来た母親に言う看守。

痴漢はいるんです、ほんとに。
だけど…。
痴漢で逮捕、ってもう、嫌悪感持たれるもの。

ある芸能人で、のぞきで逮捕された人がバラエティー番組に出たけど、女性タレントが体そらしてたもの。
近寄らなかったもの。
ああ、もうダメだな、やっていけないわと思った。
彼の場合は別の事件も起こしたけれど、これが、冤罪だったら…。

迷惑防止条例違反と、強制わいせつの境目とか、いろいろある。
不愉快な、でもいろんな意味で、見て損はなかった。
彼の戦いは、続いていくところがまた、リアルで怖ろしい。


ありがとう台湾!

震災から、今日で2週間。
日が経てば経つほど、見ているのもつらいニュースが目に入ってくる。
想像を絶する状況。


台湾の日本への義援金が、すごいことになっている。
人口2300万人の国の義援金が、57億円?!
ありがとう、ありがとう台湾!


獲物を仕留めた肉食獣の目

「新・仕舞人」、やっぱり直次郎の殺しのシーンが一筋縄で終わらなくて、おもしろい。
「仕舞人」と「新・仕舞人」は後で載せるけれど、って、またそれかー、自分。
すみません、ダメな奴です。


直次郎、次々と武士を斬り捨てたのに、最後の1人で苦戦。
人を斬る時、いちいち長ドス構えて、息はいて、はい、体勢整えて!
「シュー」と大きく息を吐きながら再び構え、体勢を取って斬る。

そうじゃないと、リズム狂って危ないみたい。
手は震えているものの、それなりに慣れてきて、こなしてるのかと思っていたのに。
この安定感のなさが緊張を呼ぶ、直次郎の仕置き。
やっぱり怖いんだね!

今回、人数多かったけど、それにしても怖かったんだね!?
心配して助けた晋松がちらっと直次郎を見て、見送ってるのに、後ろも振り向かず、ワンテンポ置いてテテテテテ…、っと走っていく。
見てて、すっごくおもしろい。
何なの、直次郎は?!


それで今日、1時過ぎに戻ってきて、後でちゃんと見るんだけど、ってほんと、後で…が多いな自分、何でも先送りする体質かお前も、いやそれはどうでもいいか。
「新・仕舞人」やってるからちょっとつけたら、直次郎の目が金色だった。
「仕事屋稼業」で、元締めのおせいが親切ぶって自分を騙した男を殺す際に、目が金色になっていたことがある。
獲物を狙う猫の目。

おせいを演じた草笛さんいわく、大量のライト当てられて目が痛かったそう。
「我慢してや」と言われて撮って、翌日は眼科に行ったとか。
でも、後で見たら猫の目だった。
それを思い出した。

今回の直次郎は、暗闇から獲物を仕留めた肉食獣の目。
わずかに震えている直次郎の笠から、滴り落ちる水滴。
ものすごい極限と緊張。
本田博太郎さんは水の中から出現するのも冷たかったし、潜っていて大変だったろうし、目も痛かっただろうなと思う。

でもこういう作品が残っているって、俳優さんとして幸せだなあ。
「必殺」はこういう演出をするから、俳優さんも女優さんも頑張ったんだと思う。
一瞬だけど、見ていて「わ、すごい」と言ってしまうシーンがある。
そういう演出があって、実は名作なんだと思う、「仕舞人」シリーズは。