こたつねこカフェ

癖のある俳優さん、悪役さんが大好きです。時代劇、ドラマ、映画、俳優さんのことを好きに書いています。
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「英国王のスピーチ」とロイヤルウェディング

午前中に買い物に行って、午後1時30分ぐらいから30分、昼寝をしてしまった。
夜食にすごい久々にキッシュロレーヌを作りました。
具はほうれんそうとベーコン。
なのに、夜は食べられなかった…。

友達の実家が関東だけど、被災地。
幸いなことに、すぐに生活に支障があるほど被害は受けていないけど、保険会社に連絡を取ったり、何かと大変らしい。
被災地はやっぱり、大変なのだ。
いつ揺れるか不安だし、友達はそんなだし、やっぱりあんまりウロウロはしていられない。


イギリスのウイリアム王子と、ケイト・ミドルトンさんの結婚式。
どうしても、ダイアナ元妃が引き合いに出される。
ケイトさんも大変だな。

ダイアナ元妃にとって、ウイリアム王子は頼りになる息子だったらしい。
ウイリアム王子は年齢の割りに大人びた息子で、ダイアナ元妃にとってウイリアム王子は相談相手だった。
何でも彼に相談していたらしい。
離婚の条件が書かれた書類も、彼に見せて、彼が同意して決めたらしい。

ダイアナ元妃にとって、ウイリアム王子は希望の光だった。
ウイリアム王子はエジンバラ公と仲が良く、ダイアナ元妃はそれに安心はしていたが、同時に疎外感も感じていたそうだ。
自分の居場所がない。
こうした思いは、ずっと彼女を苦しめていた。

そういえば、エリザベス女王の兄、本来なら王位を継ぐべきはエドワード8世だった。
しかし、エドワード8世はアメリカ人の離婚歴のある女性・シンプソン夫人と結婚する為、王位について1年ちょっとで王位を諦めた。
王冠をかけた恋。

この為に即位したのが、ジョージ6世。
「英国王のスピーチ」の方。
内気な彼を王位につけることになったのをエリザベスたちはひどく心配し、その原因となったシンプソン夫人を恨んでいたらしい。
実際、イギリス王室は長く2人を許さなかった。
結婚式には出席せず、交流を絶った。

シンプソン夫人にイギリス国民も憎悪を向けた。
イギリス王室が2人を無視し続けて35年。
エリザベスが面会したのはパリでエドワードが死ぬ前だった。

考えたら王位を捨てさせたことは、歳を取る程、愛の勝利、女の名誉より、きついことに思われてきただろう。
精神的にだんだん厳しくなったと思う。
シンプソン夫人は夫と死に別れ、改めて「35年…、35年です」と結婚生活を振り返って鳴咽したという。

ジョージ6世も、乳母は幼少期からエドワード8世を王位を継ぐ者として育て、彼はどっちかというと冷遇されていた。
だから国王になる時、自分は国王になる準備をしてないのにひどいと言っていたらしい。
だけどその不器用なジョージ6世が戦争の時、イギリス国民を鼓舞し、愛されたんだから人の運命ってわからない。
うーん、イギリス王室も昔から結構、波乱がありましたね。


さて、ウイリアム王子と、ケイト・ミドルトンさん。
どうか、平穏な結婚生活でありますよう。
末永くお幸せに。


追記:エリザベス、エリザベス言いますが、現在のエリザベス女王はジョージ6世の長女。


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さあ、ゴールデンウィーク

何ですか、木曜は夏でしたね。
Tシャツを出してきて、着ました。
金曜は長袖Tシャツか、上に1枚羽織るかの気候になるらしいですけど、とにかく木曜は夏だった。

ついにゴールデンウィーク。
お休みのいいところは、時間に制約されないところですね。
土曜の朝はフレンチトーストに決まり…って思ってたら、リサイクルごみの当番だった。

のんびりもしていられないわ、たはは。
いーなー、時間に制約がないって。
地震が不安だから、遠出はしないで、予定は近場ばっかりだけど。


「マドンナ・ヴェルデ」の2回目、録画に失敗してしまいました。
しばし、ショック。
女性の問題で肌で感じるゾクゾクする怖さというか、迫力があります。
それを和らげるのが非常に母性的で、包み込むような松坂慶子さんの雰囲気。

本田博太郎さん目当てで見始めましたが、いろいろと考えさせられる。
興味深いというか、目が離せない。
だから録画失敗して、ガックリしました。
再放送があって、よかった。


やっぱり休みはホッとする。
昔は休日前の午後になって顔を合わせると、「あと○時間!」ってカウントダウンしてくれる同僚がいた。
もう旅行に行っちゃってる人もいたし。
さあ、ゴールデンウィークはDVDも見よう。


人間とは自分の為に行動するもの、だから

先月の「文藝春秋」に、こんな一文が載っていました。
震災前に発売された雑誌ですけどね。
日本海軍最後の巡洋艦「矢矧」の大四分隊長兼測敵的長だった池田武邦氏の言葉。
抜粋。

「人間とは放って置いても自分の為に行動するものです。
それをいかに抑え、他人の為、愛する人の為、世の中の為に、どれだけ本気で行動できるか。
それこそが人間の尊厳だと私は信じています」。

他にも書かれていることはあったし、ここだけ抜粋するって言うのは、あまりに意図的かもしれない。
この方の背景を問題にする人も、思想的に異を唱える人もいるかもしれない。
実際、戦後の教育をバッチリ受けた息子さんからは「お父さんはなぜ、軍人になんかなったの。戦争なんかに行ったの」と言われたこともある。

戦争を描いた映画など見ると、戦争なんて悲惨そのものだ。
でも、この方は600人を越える同期のほとんどが戦死し、自らは3度の海戦を生き抜いた方。
死線を越え、いろんな人間を、いろんな状況を、それこそギリギリのところでギリギリのものを見たはず。
その人から出る言葉は、重いと思う。

震災、そして原発事故。
現在の状況を考えると、この一文が頭に浮かんでしかたない。


博打と同じ、流れを変えろ 「必殺必中仕事屋稼業」 第6話「ぶっつけ勝負」

第6話、「ぶっつけ勝負」。


掛けそばにして250杯分の金額を博打ですられ、お春に怒られる半兵衛。
博打でツキまくった政吉。
そんな2人に、草津まで室町の呉服問屋・越後屋の1人息子を迎えに行く仕事が来た。
草津の湯治場で客引きをしていたのを、客が見たという。

半年前にこの1人息子の惣太郎は、鳥追い女と恋仲になり、親の反対を押し切って家を飛び出した。
だが親の方が息子に会いたくなり、何もかも許すから戻ってきて欲しいと思うようになった。
しかし世間体が悪いので、こちらからは迎えに行けない。
一応、世間的には上方に修業に行っていることになっている。

今回は楽な仕事なので、おせいは日頃の苦労をねぎらって、温泉にでも浸かってくるといいと言われる。
仕事料を渡すと使ってしまうので、仕事料は後払いとなっている。
途中、2人は軍鶏の賭けに気持ちを引かれ、若旦那を取り戻すぐらい1人でたくさんだと話し合う。
結果、賭けをして政吉が1人で迎えに行くことになり、半兵衛は軍鶏の賭けに向かう。

半兵衛は軍鶏の賭けをしている場所を男に聞くと、男は顔色を変えて軍鶏の賭場に向かい、取り仕切っている男を抑えて賭けをやめさせた。
男は半兵衛を自分の賭場に誘い、その際に越後屋と惣太郎のことを聞いた。
なんと、軍鶏の賭けを取り仕切っていたのが惣太郎で、草津では追分の吉五郎と沓掛の甚造が利権を巡って対立していたのだ。
甚造は越後屋の1人息子が惣太郎であることを確認し、それをネタに越後屋をゆすろうとしていた。

それを知った半兵衛は先回りして惣太郎を連れ出したが、甚造たちに追われて女郎屋「角天神」に向かう。
角天神に入った半兵衛は江戸から迎えに来たと話すと、女郎の1人、おしんが驚く。
その時、角天神の2階から政吉が降りてくる。
惣太郎を介抱した半兵衛と政吉だったが、そこは甚造の経営する店だったのだ。

やってきた甚造たちから惣太郎を守って、半兵衛と政吉は2階に立てこもることとなってしまう。
女郎たちもこの騒ぎの間、いい骨休みができると協力的だったが、おしんは惣太郎に付きっ切りで看病していた。
起き上がった惣太郎は、おしんに駆け寄るが、おしんは惣太郎を半兵衛と政吉が迎えに来たことを話す。
2人で帰ってきてもいいと言われても、女郎が越後屋の女将になれるわけがない。

実は1ヶ月前に、おしんは甚造にいかさま博打でひっかけられた惣太郎の為、女郎になっていたのだ。
迎えに来た2人が恨めしい。
せめてもう1ヶ月前に迎えに来てくれれば。
おしんの言葉を聞いた惣太郎は、江戸には帰らないと言い出す。

一緒に駆け落ちした女性はどうしたのか、と半兵衛の問いに、おしんが代わって「その人は流行り病で死んでしまった」と嘘をつく。
その時、追分の吉五郎という、甚造よりもずっと勢力のある親分がやってくる。
吉五郎は角天神を燃やそうとするが、代官所も昼間から乱暴を見逃すわけに行かない。
しかたなく吉五郎は1日だけ、待つことにした。

「何事も博打を同じだ。流れを変えりゃいい」。
政吉は甚造をはめようとして取り引きを持ちかけ、上手く行きそうに見えたが惣太郎はおしんを置いては行けない。
嫌がる惣太郎を羽交い絞めにして逃げようとしたが、結局は失敗した。
そして、甚造たちは吉五郎に殺されてしまう。

甚造の油問屋から油が持ち込まれ、いよいよ角天神に火がつけられそうになるが、間一髪、代官所の役人が飛んで来る。
将軍の鷹が鷹匠とともに、ここを通過することになったと言う。
それまでは騒ぎを起こしてはならない。
鷹匠一行が通過するのを、宿場町全体が息を潜めて見守る。

その時、おしんが行列の前に走り出る。
あわてて抑えた代官所の役人から吉五郎がおしんを受け取り、斬り捨ててしまう。
走り出ようとした惣太郎は、半兵衛と政吉に抑えられる。

おしんが斬られたのを見て、女郎たちも半兵衛と政吉を疫病神と罵る。
だが惣太郎は自分たちのことが他人にわかってたまるか、と叫び、おしんは駆け落ちした相手の女性だったと口走る。
イカサマ博打にひっかかった自分の借金の為、身を売ったことも。
そんなおしんを見捨てて、自分だけ越後屋に戻るわけに行かなかったと。

政吉はそれならそうと最初から言えば良かったんだよ…、と言うが、惣太郎はおしんがそれを言わせなかったと言う。
おしんは自分と一緒に堕ちていく惣太郎がたまらず、半兵衛と政吉が来たのを見て惣太郎と縁を切ろうとしたのだ。
それを聞いた女郎たちも泣き、惣太郎はおしんと一緒に死ぬ覚悟をした。

「おまえ1人を見殺しにはしないよ」。
「こうなったら一蓮托生、俺たちもやるぜ」。
「一か八か。朝が勝負だ」と半兵衛たちは夜明けを待つ。

夜が明けると、女郎たちが「逃げたよ」と騒ぎながら角天神を出てくる。
その女郎たちの足元に潜んで、半兵衛、政吉、惣太郎が出てくる。
政吉が惣太郎を連れて逃げ、半兵衛が甚造の手下を引き付けて油問屋の中に叩き込む。
油問屋の中で乱闘になり、半兵衛は手下は倒したが、油を入れた樽が引っくり返り、床に油がまかれる。

政吉が女郎の着物を羽織り、道端でわざと用心棒の目に留まる。
おしんを直接手にかけた用心棒だ。
用心棒が隠れている惣太郎を見つける。
惣太郎は出刃包丁を持ち、用心棒に斬りかかるが、用心棒は惣太郎を押さえつける。

吉五郎は確かに裏に逃げたんだな、と言いながら歩いていると、半兵衛に油問屋の中に引きずり込まれた。
惣太郎を連れて行こうとしている用心棒めがけて、政吉がヤクザから奪った刀を手に突っ込んでいる。
用心棒は横から刺されると、政吉に斬りかかろうとして、再び正面から刺される。

政吉はやってきた手下もまた、体当たりで刺す。
惣太郎が倒れた用心棒の手から、刀を奪おうとしている。
それを見つけた政吉が、惣太郎を殴りつける。

油問屋の中で半兵衛と吉五郎は、もみ合いになっていた。
半兵衛がこぼれた油に足を取られて滑り、仰向けに床を滑っていく。
吉五郎もまた、思うように立ち上がれない。

床を滑って行きながら、半兵衛の目には倒れている手下の握っているドスが目に入る。
壁まで滑って行った半兵衛は壁を蹴り、今度は腹ばいになって戻ってくる。
途中、倒れている手下の手からドスを奪い、そのまま吉五郎のところまで滑って戻ってくる。
立ち上がった吉五郎が刀を振りかざした時、半兵衛は握ったドスを吉五郎に刺す。

吉五郎が腹を押さえて倒れる。
半兵衛が反対側の壁にぶつかり、油まみれになって立ち上がる。
戸が開くと政吉がいて、半兵衛も政吉もお互いを確認する。
政吉の後ろから惣太郎がやってくると、油問屋の中を見てハッとする。

江戸に戻った半兵衛と政吉は、おせいに料亭で労をねぎらわれる。
おせいはおしんを惣太郎に尽くした揚句、病で亡くなったと思っていた。
酒を注がれながら、半兵衛も政吉も無言だった。

江戸に戻った惣太郎は、嫁は一生貰わないと親に言ったらしい。
「ま、丸く収まりゃいいじゃないですか」と半兵衛が言う。
利助が「そうですよ、こういう気持ちの良い仕事はめったにありませんからね」と言って、鍋の蓋を開ける。

「2人とも、たっぷり骨休めしてきたんでしょ」。
半兵衛は何も言わず、おせいに酒を注ぐ。
利助に注ごうとして、「ま、自分でやってください」と言い、おせいが笑う。

「白菜が、んまい季節になりましたね」。
半兵衛が微笑みながら、鍋をつつく。
おせいが笑顔で見守る。

半兵衛と政吉は無言で、肩を並べて歩く。
「じゃまた」。
坊主蕎麦の前で半兵衛が政吉に別れを告げる。
下を向いて歩いていた政吉が、気づいて立ち止まる。

暖簾を持って、半兵衛が中に入る。
半兵衛が中に入ると、政吉はそのまま立ち止まっている。
下を向いたかと思うと、政吉は今、半兵衛と来た道をどこかに引き返していく。



冒頭、博打を責められる半兵衛。
掛けそば250杯売ってできるお金を、あっという間に博打ですられたんじゃあ、お春さんは一言言いたくなる。
刃物を持たない旅、でもやっぱり「1人でいいよね」って賭けで政吉が負けて、半兵衛は博打へ。
結局、女郎屋で2人は再会するんだけど、解説にもあるように政吉も仕事の途中でそんなとこ行ってるんだな。

そして、世の中、全て博打かい!と思ったら、「何事も博打を同じだ、流れを変えればいい」と政吉。
博打をしっかり人生哲学にしている。
これは、結構、深いセリフかもしれない。

楽な仕事と誰もが思ったのに、篭城に発展するとんでもないことに。
今回の殺しは惣太郎を助ける為だけど、本来の仕事にはなかったはず。
それが計4人の大仕事に。
おしんの仇を討つんだ!と用心棒から刀を取ろうとしている惣太郎を、手を汚させまいとしてか、ぶっ飛ばす政吉もいい。

武器を持たずに旅をしていたので、それぞれ武器は調達。
政吉が長い刀を持っている。
それで、勢いで刺してる。
けど、元は旗本にいただけあって、何となく扱いが慣れているような気もする。

油の中滑っていく半兵衛の殺しは、迫力。
つるつると床を滑って行くと、ドスが目に入る。
ストップモーション。

壁まで滑り、今度は腹ばいになって壁を蹴って、ドスを持っているところにやってくる。
ストップモーション。
パシッと音がして、ドスを手にする。
そのまま、吉五郎親分に刺す。

「ロングキス・グッドナイト」でヒロインが死んだ敵の手からマシンガンを手に入れて、ヘリの上の敵を撃つ場面を見て、これを思い出しました。
吉五郎を刺した後、ぐったりしているところも、プロっぽくないけどリアルでおもしろい。
しかし、惣太郎はほんとに一生、嫁をもらえなさそうだ。

そして、当初と全然違う仕事の経緯も、苦労もあえて語らない半兵衛と政吉。
おしんと惣太郎の悲恋を前に見て、言葉が出ないというか。
語りたくないというか。
この辺り、素人で博打感覚だった仕事にどこか、哀しさを見ているようになったというか。

利助に酒を注がないのは、めったにない仕事でしょ、と言った利助に対するちょっとした抗議に見えました。
この後の半兵衛・緒形拳さんの笑顔が、大人。
「白菜が、んまい季節になりましたね」の「んまい」って言い方が粋だと思う。
内面と全然違うはずの笑顔が、何も言わなくて奥深い。

無言で道を歩く2人の重苦しい、切ない気持ちが伝わってくる。
仕事って、こういう気持ちになることなんだ、って感じがしてくる。
何も考えずに歩いていたら、半兵衛が「じゃ」って家の中に入っていく。

そうか、半兵衛の家はここだったと気づいた感じの政吉。
暖簾を持って入ったところを見ると、今日はそのまま休業。
寂しい気持ちを、お春さんと会話することでまぎらわすんだろう。

だけど、政吉は1人。
帰る定宿もない。
今、半兵衛と来た道を戻っていく政吉。

遊び人風の、鳥の絵が書かれた半纏の肩を揺らしながら、政吉は歩いていく。
その後姿と肩から、1人ぼっちの寂しさが漂ってくる。
切ない音楽と一緒に寂しい、まるで風の冷たさが感じられるようなラスト。
「これぞ、仕事屋」と言えるようなラスト。


田中好子さんのメッセージ

なくなられた田中好子さんの、声を聞きました。
自分の体が大変だと言うのに、被災者と被災地に向けてメッセージを送る。
なくなられるおよそ、3週間前の声。

心が痛かった。
ずっと闘って来た人から「病気に負けてしまうかもしれない」という言葉が出るまでには、どれほどの痛みと、衰弱があったんでしょうか。
力のない声が、また力が出て来て。

「もっともっと演じたかった」。
「さようなら」。
「幸せな人生でした」。

こんなこと言うって、どんな気持ちなのか。
周りで聞いていた人だって、どれほどつらかったことか。
それでもなお、自分に出来ることを考え、前を向いている言葉が出る。
この人は何て、すごい、素晴らしい人なんだろう。

人は最後の最後に、名誉を求めると聞く。
名誉、名前だけは残るから。
だけど、田中さんを見て、この人のことは忘れられないだろうと思った。
きっと、何かにつけ、思い出すだろう。


田中実さん

26日、俳優の田中実さんが、自宅マンションで首をつって死亡していました。
自殺だそうです。
44歳。

NHK朝の連続テレビ小説「凜凜(りんりん)と」で主演。
この方、最近でも2時間サスペンスに出演されていました。
DVに悩む義姉と心を通わせ、突然戻ってきて今まで築いた家業を取られた恨みが重なって、兄を殺害した犯人でした。
政治家を目指すジュニアで、実は犯人だったり、双子の入れ替わった犯人だったり。
他にも実直な医者だったり、弁護士だったり、いろんなところでお見かけしました。

すぐに顔がわかりました。
嘘!って思いました。
テレビ東京の女性向け情報番組でも、意外な一面を見せていろいろ体験して見せてくれたり。
私、結構、好きでした。

死なないで欲しかった…。
何か行き詰まることがあったのかもしれないけど、神にすがってもいいから、死なないで欲しかった。
お願い、自殺なんかしたらダメ。

本人がおそらく、想像している以上に悲しんでいる人がいる。
考えている以上に、人を楽しませていたはずです。
「好き」とか「いいな」って思っている人が、本人が思っている以上にいたはず。

私はショックです。
生きていて欲しかったです。
ご冥福をお祈りします。



「ブラック・ジャック」が読めて良かった!

「ヤング ブラック・ジャック」見ていて思わぬところで、原作について盛り上がっちゃった。
家には古い、ミステリーばっかり集めた雑誌があって、この中に「ブラック・ジャック」も一編入っています。
その一編は「ドラキュラに捧ぐ」でした。


学校で具合が悪くなった女子生徒の為に、若い女教師が彼女の家に行く。
彼女の家は人里離れたところにあって、女教師は父親の勧めで泊まっていく。
食事の際、彼女が指を傷つけ、血を見ると、父親の目つきが変わる。
どこか落ち着かないその家で、彼女は夜中にブラック・ジャックと遭遇。

ブラック・ジャックはすぐに、この家から逃げるように言う。
脱出しようとした彼女は、父親に捕まる。
この家系には代々、血液の病気が遺伝的にあって、無知な中世には人の血をすすることでしのいでいたという。
娘の血液型は特殊なもので、教師の血液型は娘と一致する。

父親は娘の手術の為、この女教師に目をつけていた。
娘の為に、女教師を殺し、娘を治す。
手術をうながされたブラック・ジャックだが、罪もない教師を犠牲にすることを拒否し、父親と争いになる。
その時、鋭い杭が倒れてきて、父親の胸を直撃した。

私にふさわしい最期だ、と父親は言う。
ブラック・ジャックは、父親の血を使って手術することにする。
「なるほど。私の血液。全部使ってください」と父親は言って息絶える。
ブラック・ジャックは「この手術を、哀れなドラキュラ一族に捧げよう」と言う。


この雑誌の中で、ある作家が、ブラック・ジャックについて語っています。
その為に取り上げた一編は、こういう話。

あるドケチな老婆が息子夫婦といさかいになりながらも、がめつくお金を溜め込む。
老婆の息子がブラック・ジャックを見て、常々母親が日本には2人、素晴らしい医者がいると言っている話をする。
1人はブラック・ジャック、そしてもう1人。
息子は母親にブラック・ジャックを会わせるが、老婆は腕はいいけど高額すぎると言った。

自分のように高額な治療費を請求するもう1人の医者に、興味を持ったブラック・ジャックが友人にその医者の話を聞く。
するとその医者はとうになくなっていたが、腕は良く、派閥に入らぬ一匹狼だったという。
一方、老婆はがめつさのせいで、息子の妻ともめていた。
だがそれほどがめついはずの老婆に貯金はほとんどなく、華美な生活もしていない。

ブラック・ジャックは話を聞いて、例の医者の家を訪ねていた。
医者の妻が、支払いにやってくる老婆に応対している。
そしてブラック・ジャックが、医者の妻から老婆が支払いに来ている事情を聞く。

老婆の息子は赤ん坊の頃、ニーマンピック病と言う、ほとんど生き残れない病気にかかった。
その時、自分の夫は治す代わりに、3千万という法外な治療費を要求した。
老婆は承知し、家を売り、身の回りのものをほとんど始末する。

それでも足りない。
老婆は血の出るような内職までして、治療費を雨の日も医者の家に持って行き、払い続ける。
やがて医者がなくなり、妻が「もう結構ですから」と言っても、老婆は今までの自分の努力が無になる。

治してくれた約束を守ると言って、治療費を払い続けたという。
そして、今日、ついに老婆は約束の額を払い終えたのだ、と。
立ち聞きした息子が、号泣する。

母のがめつい理由を知った息子が母親を探している。
すると、老婆は安心の為か、脳溢血を起こして倒れていた。
見つけた息子は駆け寄るが、ブラック・ジャックは揺するなといい、あの医者の家に運びこむ。

何とかして助けてくれと訴える息子に、ブラック・ジャックは助けるが3千万を要求する。
それを聞いた息子は「払いますとも!なんとしても!」と答える。
手術前のブラック・ジャックは1人、「それが聞きたかった」と言う。


作家はこれを映像や、小説にしたら、大問題になる作品だと言っていました。
だけどこんな問題を、手塚治虫はマンガという手段で、15ページほどの中で子供に見せてしまう。
大人はマンガ、とバカにするかもしれない。
でもそれは違う。

大人が軽視するマンガという手法を、手塚治虫氏は最大限に使って、問題を子供に投げかけている。
これを見た子供は、見ない子供より何かが違うだろう。
命というものを、医療というものを考え、感じてくれる子供も出てくるのではないか。


いや、「ブラック・ジャック」ってこの他にもすごい話がいっぱいあるんです。
あれから医学は進歩し、世の中は変わった。
原作の話で盛り上がった時、「ブラック・ジャック」は変わらず、読めば人を夢中にさせると思いました。

ブラック・ジャックは「ありえない!」ところも承知で、伝えたいメッセージの為に、マンガだから許される現実の垣根もひょいと越える。
その中に絶妙に混ぜられた現実と人間ドラマが、物語をまったくの荒唐無稽のものにさせずに読んだ人の心に残る。
手塚治虫って、すごかったんです。

今、世界中に広がる「マンガ」という文化を、日本に生み出した第一人者。
日本を変えた人の偉大な1人、と言って良いと思います。
こういうのが読めた、日本の子供で良かったー!


「仮面ライダーカブト」主演のお2人の対談

「仮面ライダーカブト」。
主演の水嶋ヒロさん、佐藤祐基さん、お2人の対談。
「仮面ライダーカブト」見たけど、おもしろかった!


佐藤さんは、元野球部。
「お父さんにすごい球投げてたね。お父さん、死んじゃうんじゃないかと思った」と水嶋さん。
お父さんって、加賀美のパパ、本田博太郎さんですね!

しかし元野球部の20代の球を、「あっ、やば!」と思っちゃった球を、受け止めるんですから本田さんすごいよね。
その後、「ちゃんと投げなさい」って冷静に言ったって。
想像つくからおかしい。
「こらぁ、祐基ぃー!本田さんに怪我させたらどうするんだー!責任取れんのかー!」って、監督に怒られたらしいけど。




「本田さんと一番、絡んでたよね?」と水嶋さん。
「何かいいエピソード、ないの?」と言われた佐藤さん。
「あの人は…、雲の上の存在だよね。ほんとに芝居に生きてきた人だから」。

「勉強させられることが一杯あったね」と水嶋さんが言う。
「ストイックに自分でこうしていきたいとか、すごい考えてやって行く」。
「あの姿勢はすげえ、勉強になったね」。
「いろいろ教えてくれたし」。

あ~、「時代劇マガジン」では本田さんが山崎努さんについて、同じようなこと言ってましたね。
新幹線乗って京都に来る前の晩、もう既に東京にいる時から役に入ってる、って。
すごくどうするか考えてきていて、すごくストイックで、と。
山崎さんに「お前と俺はよう似てるわ」って言われたそうですけど、若手に同じようなことを言われるって…。
似てるんじゃないですかね、やっぱり。



拷問だー

今週は4日頑張れば、ゴールデンウィーク突入だ。
忘れていた。
季節もいい。
昼間の時間も伸びた。
なのに、あんまり「さあ!連休だ!」ってウキウキ気分になりませんね。


「仁」の第1回が、何とまだ見られない!
こうなったら連休に、まとめて見ようか。
あ、そうだ、そうだ、もうそれがいい。
しかし、仁先生が大変なことに!

以前、江戸時代の拷問について調べてしまって、ユウウツになったことがあります。
むち打ち・石抱き・海老責め(えびぜめ)・吊り責めとあるそうですが、死なないように注意して行っていたそうです。
これ、実際にやってみたすごい人がいたと思うんだけど、絶対危ない。
絶対痛いというか、思っている以上につらいそうです。

腕を吊られるだけで、ものすごく痛い。
こんなのに耐える人がいるとは信じられない!
5分と持たない、みたいな感想でした。
海老責めとか、精神的なダメージも大きいとか。

まあ、「必殺仕置人」とか「必殺」で出てくる拷問シーンは凄惨・残酷そのものでしたけどね。
それに対して闇の仕事人たちは燃える目で応え、最後には死んでしまったり、廃人になってしまったり。
だけど、吊るされている仕事人を見て、「拷問シーンは、たくましい俳優さんがやってほしい」と怖ろしいこと言ってる人もいました。

吊るされた時、特に腕の筋肉が良い人がやるのが良いらしい。
そういう俳優さんがやっていると、「あら、素敵」と思って見てるそうです。
うは。

「必殺」はその点、なかなか選択が良いとか。
冷静な意見だなあ。
でも聞いててコワイよ。

拷問っていうのは、人間の暗黒面を見せられるよう。
だから、ユウウツになったのかも。
もし、この記事で拷問が気になった方、調べるとすぐにいろいろ出てきます。
怖いので、個人で調べていただくと、助かります。


2時間ドラマ、素晴らしいキャスティング

田中好子さんを偲んで、テレビ東京で主演ミステリー「二つの嘘」が放送される、と情報くれた友達がいました。
「二つの嘘 27年ぶりの同窓会で初恋の人と再会した主婦。揺れる心を待ちうける罠」。
あ、これ、見た覚えがある。
土曜ワイド劇場でも見たぞ。

だけど何で放送の情報をくれたかというとですね、共演が私がおもしろいぐらいに悶絶する俳優さんばっかりなんですね。
そう思ったら、おかしかったんだそうで。
さらに私がよく見逃して、後で知ると死んだように両手を伸ばして机に突っ伏して落ち込んでるから、連絡してきてくれたんですね。
ありがと。

「ネコナデ」以前からいいなと言っていた小木茂光さん。
「和風総本家」の仏像ソムリエも好きだった。
もー、いつも期待通りのうさんくささ全開で、木下ほうかさん。
こちらも映画「ネコナデ」だ、大杉漣さん。

それで、本田博太郎さん。
ちょっと前までこのキャスティングって、あり!だったんですよねー。
贅沢な時代だ。
私にとっては。

でもみなさん、年齢を重ねて良いお顔になっているというか、うまく年齢重ねている人ばっかりだと思います。
小木茂光さんと本田博太郎さんの犯人コンビで、とよた真帆さんに復讐されたりしてたと思う。
さあこのキャスティング、私には「日曜の夜に騒げ!」って言ってるようなもの。

池上季実子さんもきれいだし。
あ、本田博太郎さんと池上季実子さんは「雲霧仁左衛門」の七化けお千代と、州走りの熊五郎だ。
すぐ他のドラマと結びつけるのが、私の悪い癖。

しかし、すごい好みのキャスティングだったんだなあ。
田中好子さんを偲びつつ、楽しみます。