21階から尊敬をこめて

週に一度の通院の日。
昨夜から早寝をして備えました(?)。

ずっと前ですが、勤務中、ぼんやり外を見ながらコーヒーを飲んでいました。
すると、上から窓拭きのお兄さんが窓拭きながら降りてくる。
はー、うまいもんだなあ。
怖くないのかなあ。

ここ、地上21階だぞ。
あれは高いとこ怖いとやってられないだろうな。
そういう人と組むと、組んだ方は怖いんだってね。
私じゃダメだ、迷惑だろうな。

そんなことに感心しながら見つめていたら、お兄さんと目があった。
コーヒー片手に思わず、お辞儀。
ゴクロウサマデス!
すると、あちらのお兄さんもお辞儀してくれた!

同僚「…何してんの」。
いーじゃなーい。
そんなひと時が、なごみじゃない。
窓拭きの機械じゃ、つまらないのよ。

21階から尊敬をこめて。


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あったらこわいよ 日清食品「うそ」

ちょ、ちょっと、ちょっと!




でも笑っちゃったよ。
そういや、会社で配った「セクハラ」についての提言の中に、「その行為、奥さんや娘さんの前でも同じことができますか?」って一文があった。
「奥さんや娘さんが同じことをされても、平気ですか?」

営業部の課長は「できまーす!」「平気でーす!」って言ったけど。
もう、勝手にしてください!


マッドサイエンティスト?ソフトバンクの本田さん

博士は本田博太郎さん。
マッドサイエンティストみたい。
エイリアンを温存して地球に持って帰ると主張して、食べられちゃう博士みたい。
ぜひ、演じて欲しい!

実は、って、別に「実は」も何もないんだけど、私はこういう研究者タイプの人と仕事するのは慣れている。
隣の席の人は、本当に研究者タイプだった。
彼はある日、海外出張のおみやげをくれた。
そういうことする人じゃないと思っていたので、私は驚き、感謝した。

そして「はいっ!」って、にこやかに取り出したのは、石だった。
そこの土地特有の岩石だそうで、いや、重い…。
でも気持ちがうれしくて、「ありがとう」って言って受け取りました。
その後、その石は机の上でペーパーウエイトとして活躍しておりました。


巨大な隕石が接近。
博士もお手上げ…なのだろうか。




A案…、本気か。
B案…、これからか。




いつでも全力投球な感じがイイ。
「行けーっ」って、もう。
事態こじらせそうだけど。




私の机の上にある石を見つけた人は、大概、「なぁに、これ」と聞きます。
そして「Tさんの海外出張みやげ!」と言うと、なぜかみなさん、笑い転げてくれます。
「免税店行けば口紅セットとかさ、マニキュアセットとかさ、香水のセットとかあるじゃない、ねえ?」
でも、すっごい、彼らしいおみやげだと思う。


このCM、隕石が消えた後の博士の顔が見たかった。


強すぎて、1頭で競馬してるよ トウカイテイオー

気がついたら、日曜日、ダービーだった。
なぜ気がついたかと言うと、JRAのCMでトウカイテイオーが出ていたから。
というわけで、全部記憶で語るので、間違ったとこもあるかもしれない。
ご容赦。

ダービーが発走してゴール前、周りから「ダーメだ、ダメ。あの馬、1頭で競馬してる。全然、他が追いつけない」という声が聞こえたっけ。
その通り、テイオーは軽々と走って、ぶっちぎりでゴールしてた。
宙を飛ぶように、大きく走る。
前足がものすごく上がる。

テイオーの足取りって、すぐわかる。
ふわ、ふわ、ふわ、ふわ。
まるで芝に触れるのが楽しい、というような歩き方。
映像を見て、あの時のことが思い出された。

2着は父のライバル、というか、前年の覇者・ミスターシービーの子供だった。
ルドルフの子とシービーの子が、ワンツー。
競馬って繋がる。
その前のオークスは、イソノルーブルが優勝じゃなかったか。

桜花賞で途中、蹄鉄が外れて走ったイソノルーブル。
良血馬・シスタートウショウとの対決。
血統もそれほど注目されてなかったルーブルの優勝は、裸足のシンデレラになぞらえたと思う。

翌週、シンデレラを見初めた皇帝ルドルフの子、帝王はダービーを勝つ。
競馬ファンって、時にロマンチックなストーリーを組み立てる。
テイオーとルドルフ、親子でダービー制覇だ。

今年のJRAのCMは皐月賞がミホノブルボンだった。
天皇賞は、メジロマックイーン。
芦毛のこの馬は、年取ると白というより、紫がかった色に見えた。
長距離は鉄板だったね。

ミホノブルボンもテイオーの翌年、テイオーと同じく無敗で皐月賞まで勝ちあがった。
ただ、血統的に短距離じゃないかって言われていたと思う。
だから後から考えると、ダービーの2400mは、むしろ良く勝ったと言ってやるべきだったんだな。

既にライスシャワーと言う、翌年の天皇賞の3200mを勝つ馬が背後に迫ってきていた。
この差は菊花賞で逆転となる。
ライスシャワーって小さい馬でね。
それが勝つものだから、関東の刺客とか呼ばれた。

「あーっという悲鳴に変わりました、ゴール前。ミホノブルボンは3冠にならず。勝ったのはライスシャワー!」
このアナウンスが蘇る。
2着を死守したのは、やはりスパルタ調教に耐えたミホノブルボンの底力じゃなかったか。
JRAさん、菊花賞は、ライスシャワーでお願いします。

トウカイテイオーは、信じられないことをしてくれる馬だった。
ジャパンカップを優勝し、感動させてくれた。
毀誉褒貶のすごい馬だったかもしれない。

でも有馬記念の優勝は、メジロパーマーだった。
友人は怒っていたが、メジロパーマーの厩務員さんはパーマーの優勝のおかげで引退後、生計を立てるための船を購入できたんだそう。
自分の為に、パーマーは首差、追撃をしのいで優勝してくれたんじゃないか…。
そう語っていた。

翌年、1年ぶりに走ったテイオーは並み居るGI馬を相手に優勝した。
ビワハヤヒデ、ウイニングチケット、レガシーワールド、メジロパーマーなど、当時の最強メンバーが揃っていたはず。
「トウカイテイオーだ、1年ぶりのレースをっ…!制しましたっ」。

アナウンサーはテイオーがゴールした後、しばし、絶句した。
騎手は涙していた。
信じられないものを見た。
こんなことって、あるんだなあ…と思った。

テイオーには何度も感動させられた。
父のルドルフは強すぎてかわいげがないと言われていたらしいが、テイオーは人気があった。
あれから時は流れた。
今年は重馬場になるのかな。

安田記念は、どの馬になるのだろう。
宝塚記念もしや、サイレンススズカ?
競馬は馬券を買わなくても、何年経っても楽しめると、今実感している。
どの馬も、無事で頑張れ。




ははは、追い詰められるどころか、どんどん、離れていく。
まさに独走。


怖い怖い怖い 「エスター」

少し前に見たんですけど「エスター」。
怖い、コワイ、すごく怖い映画。
「恐るべき子供」「ダミアン」系かと思ったんですが、もっと怖く、哀しかった。


3人目の赤ん坊の誕生を楽しみにしていた、ケイト(ベラ・ファーミガ)とジョン(ピーター・サースガード)の夫婦。
だが、ジェシカと名前までつけていた子供は、死産だった。
ケイトとジョンには、長男のダニエル(ジミー・ベネット)と、長女のマックス(アリアーナ・エンジニア)という、小学生の2人の兄妹がいた。

妻のケイトは以前、ピアニストとして活躍していたが、娘のマックスは聴覚障害者で、ケイトは氷の張った池で溺れさせたことがあった。
ジョンはそのことが忘れられず、何かにつけてはつい、そのことを思い出してケイトを責めてしまう。
また、ケイトは10年前にジョンが浮気をしたことを2年前に知り、過去のこととはいえ、ジョンを責める時にその話を持ち出してしまう。

夫婦がギクシャクしていたところの、3人目の子供の死産だった。
ケイトはアルコールに溺れ、カウンセリングを受けながらやっと立ち直り始めていたが、時折ぼんやりし、マックスを車に乗せているのに事故を起こしそうになったりしていた。
失った3人目の子の空白をうめるため、ケイトは養女を迎えることを提案する。

地元の孤児院を訪れたジョンは、1人、養子縁組のパーティから離れ、絵を描く9歳の少女・エスター(イザベル・ファーマン)と知り合う。
エスターは絵が上手く、描いている雌ライオンが子供を捜しているストーリーを語る。
もう、子ライオンには会えないのかと聞くジョンに、エスターはすぐに雌ライオンの傍らに子ライオンの絵を描いて見せ、いつでも会えると言った。

聡明なエスターに、ジョンもケイトもひきつけられる。
話を聞いたところによると、エスターはロシアから来た少女。
養女に貰われて行ったが、その家は家族でエスターを残して焼死してしまった。
2人は悲しみのエスターを、家に養女として迎えることに決める。

エスターが、やってきた日。
夫婦はもちろん、新しい姉をマックスも歓迎する。
ただ、ダニエルだけはエスターを、変な子供だと言って嫌った。
エスターは常に手首と首に、大きなリボンをしている。

そして、ケイトが用意した服ではなく、まるで子供にはそぐわないワンピースを着て学校に通うと言う。
戸惑うケイトだが、エスターに個性的なことはいいことだと言ったはず、と指摘されると反対しきれない。
エスターは兄のダニエルよりも手話を覚え、マックスと自在に会話するようになっていた。
案の定、学校でエスターをおかしいと言う少女が現れた。

エスターは、たちまち少女たちのからかいの的となるが、エスターは少女を一睨みする。
少女たちはエスターがいつも抱えている聖書をばらまいてしまう。
エスターは無表情だったが、首のリボンを犬のようだと言って触れられた途端、絶叫する。
その叫びと表情に、今までからかっていた少女たちは凍りつく。

ある日、ダニエルはペイント銃で鳩を撃ってしまった。
ダメージはないと思っていたダニエルだが、鳩は傷を受け、雪の上に落ちた。
苦しがる鳩に向かって「早く楽にしてあげよう」と、エスターは石を振り下ろす。
血が飛び散り、ダニエルはエスターに「お前は異常だ」と叫ぶ。

やがて、事件は起きた。
父母が集まった会で、エスターをからかっていた少女が滑り台のてっぺんから転落し、足を骨折する。
彼女は転落する寸前、エスターに突き落とされていた。
マックスは滑り台の上で、大騒ぎしている人々を見下ろしているエスターを目撃したが、誰にも訴えられない。

やがて、ケイトはエスターが弾けないはずのピアノを見事に弾くのを見る。
「教えたがっていたから、弾けない振りをしたのよ」。
この頃から、ケイトはエスターの奇妙な振る舞いに気づき始めた。
エスターは、ケイトとジョンの夫婦の間に、エスターは無邪気さを装って割り込んでくる。

夫婦の寝室に怖いからと、マックスを使って入り込み、「あたし、パパと寝る」と言って、ジョンとピッタリくっついて寝る。
子供にこれをとやかく言うのは、大人気ない…とケイトも思ったが、違和感は消えない。
やがてケイトが「大人はね、愛情表現としてああいうことを…」と懸命に説明しているのを顔色も変えず、下品な言葉で「知ってるわよ」と言って返す。
ケイトは孤児院のシスターに、エスターについて問い合わせる。

シスターがやってくるが、エスターは面会を拒絶。
そしてマックスに、意地悪な女が自分を連れ戻そうとしているので、協力してくれと伝える。
エスターを信じたマックスは、言う通りについていく。
突然、雪道でエスターはマックスを突き飛ばした。

シスターの運転する車の前に、マックスが倒れる。
声にならない悲鳴をあげるマックス。
シスターはマックスの頭からギリギリで車を避けた為、事故を起こしてしまう。
車から転げ出たシスターに向かって、エスターは家から持ち出したかなづちを振り下ろす。

怯えたマックスにエスターは共犯だと口止めし、さらにジョンの持っていた拳銃を見せ、もし話したらこれであんたのママを撃つ、と言った。
そしてダニエルが隠れ家的に遊んでいた小屋に、かなづちと血のついた服を隠す。
マックスの様子がおかしいことに気づいたダニエルもまた、夜中にエスターにナイフを突きつけられ、脅される。

エスターの行動に不信感を抱いたケイトは、学校への送り迎えの時、子供たちに聞いてみるが怯えた2人は何も言わない。
学校に向かったダニエルのかばんがなぜか切れており、ダニエルの荷物が散らばっていく。
それを見たケイトは車の中にマックスを残して、ダニエルを追った。
すると、降りたはずのエスターが車に入ってきて、ギアをバックに入れ、ブレーキを解除した。

マックスを乗せた車は、雪道を下っていく。
気づいたケイトが大声で叫びながら、車を追う。
マックスを乗せた車は雪道に乗り上げてやっと止まった。
ケイトはエスターに恐怖を覚え始めるが、ジョンはケイトの妄想として聞き入れない。

ママに嫌われているみたいだとエスターはジョンの同情を引き、ジョンはママにプレゼントをしてみればいいとアドバイスした。
エスターが送ったのは、温室でケイトが大事に育てていた花だった。
ケイトは嘆き、エスターはこれをわざとやったのだと確信した。
だがジョンはアドバイスしたのは自分だし、エスターを孤独にしているのはケイトだと責める。

ケイトが恐怖を言えば言うほど、ジョンはエスターをかばい始める。
やがて、ケイトはエスターがいた、ロシアの施設に連絡を取ることを考えた。
しかし、エスターがいた孤児院に、エスターの記録はなかった。
ダニエルはマックスに事の次第を聞き、小屋にシスター殺害の証拠の品を探しに行く。

しかし、あるはずの証拠がない。
「証拠はここよ」。
背後に立つエスター。
エスターはガソリンを撒き、証拠の品ごと、小屋とダニエルを焼こうとした。

必死に脱出をはかるダニエル。
燃え上がる小屋から飛び降りて気絶したダニエルを、鳩にしたように石を持って近づくエスター。
その時、エスターにぶつかり、ダニエルを殺させまいとしたのはマックスだった。
怒りのエスターがマックスに迫った時、火事に気づいたケイトが走ってくる。

ダニエルは入院。
しかし、エスターはジュースを買いに行ってくると嘘をつき、ダニエルの病室に忍び込み、呼吸器のスイッチを切ってしまう。
兄の危機を感じたマックスは、必死にケイトに訴える。
その時、医者が走っていくのを見たケイトは、ダニエルが危機に陥ったのはエスターの仕業と確信し、エスターを張り飛ばしてしまった。

泣き叫ぶエスターをジョンはかばい、ケイトは精神安定剤を打たれて眠ってしまった。
ケイトは携帯の呼び出し音で目覚めた。
ロシアからの電話だった。


まあ、愛らしい外見とは違って、「大人並み」の悪知恵の働くエスターにケイトは追い詰められていく。
しかし、夫のジョンがわかってない。
わかってなくて、ケイトを責める。
イライラします。

それでもともと、亀裂が入っている夫婦だから、お互いがお互いに不信感を煽られ、分裂していく。
ケイトかわいそう…なんだけど、けなげな2人の子供ではダメなわけー?と思ってしまう。
特にマックスに対して、聴覚障害者だから…って何も別の子に希望を託さなくてもいいじゃないかって思ってしまう。
それで、一番かわいそうという気にさせるのは、ひたむきで、勇気がある物言わぬマックス。

妹を守ろうと一人で頑張ってるのは、ダニエル。
この2人の心には、すごい恐怖が刻まれたと思う。
子供をすごく傷つけてると思う。
ダニエルなんて、女性嫌いになっちゃうよー。

しかし、エスター役のイザベル・ファーマンはすごい。
9歳に見えなくなってくる。
さて、ここからは、見てない人はネタバレになるので、映画を見てから読んだほうがいいかと思います。


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♪全部嘘さ そんなもんさ

ニュース見ていた友人が♪全部嘘さ そんなもんさ…と歌いました。
あ、その曲なんだっけ!
シャレにならないフレーズ。
爆風スランプの「リゾ・ラバ」ですね。




見つけて喜んでる私に冷たく一言。
「楽しい?」
う、う、う、泣いちゃう。
冷たくしないで。


ずっと一緒だって言ったのに…! 幻想ミッドナイト 「見果てぬ夢」

「幻想ミッドナイト」、赤川次郎原作「見果てぬ夢」。


平凡なサラリーマンの佐伯二郎(筧 利夫)は、ある夜、夢を見た。
会社からの帰り道。
家への帰り道、曲がり角を曲がると、セーラー服の少女が自宅へ向かう階段に座っている。
風鈴の音がする。

「絵里…」。
二郎はその少女に見覚えが会った。
絵里と呼ばれた少女は髪からしずくを垂らし、寒そうにずぶぬれだった。
リズムを取るように、足を踏む。

「僕は、もう…」。
「あなたは乾いたものね」。
絵里は少し恨めしそうに言う。

二郎に絵里が口づけする。
すると、絵里の口から大量に水が流れてきて、二郎はおぼれそうになる。
苦しくて、うなされ、妻に起こされた。

翌日、学校に向かう娘が、自分の制服がセーラー服だったら良かったと言う。
なぜなら、夕べ、セーラー服の女の子が夢に出て来て、それが印象的だったから。
でもその子、ずぶぬれだった…と娘は言う。
奇妙な感じを受けながら、出勤した二郎。

会社では新しく入ったOLの永井かね子が、やっと慣れてきたところだった。
二郎はかね子と昼休み、食事に行くが、かね子はセーラー服の少女の夢を見た話をする。
全身びしょぬれで、何かいいたそうにこちらを見ていた。
そして、こんな風に座っていて、足を踏んでいた…とかね子は二郎が見た夢の少女そのままのポーズを見せた。

その夜、二郎はまた同じように夢を見た。
夢の中で、角を曲がる。
階段に座っている女性。
だがそれは、かね子だった。

「永井くん…」。
かね子も全身、びしょぬれだった。
「そのままでいると、かぜ、引くぞ」。
そう言って、二郎は階段を登った。

翌日、かね子は熱を出して、会社を休んだ。
気になった二郎は、かね子のアパートをたずねた。
かね子は二郎に紅茶をいれながら、ふと、頭の中に風鈴の音が響くのを聞く。

出勤した二郎に、客が来た。
二郎はその初老の男と、喫茶店で話をする。
男は、娘に心中で先に逝かれた親の気持ちが君にわかるか、といまだ当時のままであろう怒りをぶつけた。
しかし男は、最近、娘の絵里の写真が全部なくなってしまった、消えてしまったと話した。

呆然と会社に戻る二郎を、エレベーターでかね子が待っていた。
ドアが閉まると、かね子は二郎に抱きついてきた。
「ま、まずいよ、永井くん!」
ふりほどこうとした二郎に、かね子は「今夜、来てください」と告げ、ドアが開くとサッと外に飛び出した。

その夜、二郎はかね子の部屋をたずねた。
かね子は二郎に「私、あなたを愛してもいいの…?」と聞いた。
「もう、そうなんだろう」と二郎は答えた。

かね子と抱き合った二郎だが、キスをしたかね子の口から二郎の口に水が注がれる。
大量の水に二郎は思わず、かね子を必死に突き放した。
苦しそうに息をして二郎がかね子を見上げると、かね子だと思った女性は絵里に変わっていた。

部屋中に水が降りてくる。
壁がみるみる水で色が変わってくる。
水が天井から滴り落ちる。

ものすごい恨みの形相で爪を噛みながら、絵里は「一緒だって言ったのに…!」と睨んだ。
絵里の傷口が腐って、虫が這っている。
二郎は恐怖のあまり、絵里の首に手をかけた。

絵里がぐったりするまで、二郎は首を絞め続けた。
そして、絵里の体から力が抜けた時、絵里はかね子の姿にもどっていた。
部屋からは、水が消えている。
かね子は目を見開いたまま、動かない。

殺してしまった…!
フラフラと部屋を出て、家に向かった二郎に、娘が突然の高熱で病院に運ばれたと妻が告げた。
あわてて病院に向かった二郎だが、娘はうつろな目でうわごとを言うばかり。
深夜、無人のロビーに出て、二郎は疲労のあまり、イスに座って眠り込んでしまう。

夢の中で、二郎はまた、曲がり角を曲がった。
今度は階段に、娘が座っていた。
娘も頭から水を滴らせていた。

帰ろう。
二郎は娘の手を取るが、背後から娘の肩に手が伸びる。
「ダメよ」。
絵里だった。

「お父さん、ダメよ。私、この人と一緒に行かなきゃ」。
絵里は二郎を見つめて言う。
「あなたがあんまり来てくれないから」。

二郎は叫ぶ。
「俺がここに残る!」
そして娘を立たせて、「行け!」と言う。
娘は二郎を振り返り、躊躇していたが、二郎は「早く行け!」と促す。

二郎に促され、娘はためらいながら走っていく。
絵里が二郎を抱きしめる。
二郎が目を閉じる。
やっと…。

病院のロビーに、二郎の妻が走ってくる。
娘の熱が下がって、目が覚めたのだ。
「あなた、あなた!」

妻が眠ってしまった二郎を揺り起こす。
だが、二郎の体はそのままロビーに倒れた。
体から、大量の水が湧き出て、床を這っていく。

驚いた妻は、医者を呼びに走る。
誰もいない、深夜のロビー。
全身、びしょぬれになりながら、二郎はもう、目を覚まさなかった。




赤川次郎さん原作です。
原作とは、設定がちょっと違っているようです。
でも、キーワードは「水」。

絵里の制服がぬれて重そうだし、髪から水が滴り落ちて、とても寒そう。
二郎はかつてはおそらく、絵里と大恋愛をし、心中にまで至った情熱の持ち主。
しかし彼だけ生き残り、挫折を味わい、今は情熱はどこへ。
乾いた日々を送るサラリーマン。

しかも、1人、生き残り、心中をはかった絵里のことは忘れかけている。
いつまでたっても来ないし!
人の事は忘れているし!
生きていかなければならないとはいえ、心中までした相手にあんまりじゃあないですか…。

おそらく、絵里ちゃんのお墓参りにも行ってないでしょ!
心中した頃の自分と同じ年頃の、いや、ちょっと年下かな。
そんな娘まで持っちゃって…と思ったら、やっぱり絵里の方もそう考えていたのか。
両親の写真からは消えて、二郎の夢に出て来た。

かね子がケトルに水を注いでいると、水音に混じって重い風鈴の音がする。
現実に夢が入り込む描写。
彼女は、絵里さんだったのか。
そうでなければ、全くの巻き添え。


二郎役の筧さんは、クールな大人の男ですが、「踊る大捜査線」とも違って、平凡な毎日を生きるサラリーマン。
妖しく色っぽい、かね子役は馬淵英里何さん。
二郎を振り返る時の目つきが、とっても妖しい。
原作では二郎はかね子に一緒に死んでくれと殺されそうになり、逃げてくると娘が熱で入院している。

娘が絵里に捕まっている夢を見て、自分が残るから娘を返してくれと言うと、目が覚める。
そこへ娘の熱が下がったという知らせ。
誰も死なないみたいです。
でもこれは、日常に忍び寄る恐怖を描いたドラマだから二郎は連れて行かれてしまった、でいいんでしょう。

最後は満足そうな絵里、目を閉じる二郎。
絵里は待っていたわけでもなく、連れて行くつもりもなかった。
でも、二郎が忘れたからやってきた。
あと、娘は目覚めた後、どう思ったかなあ。

…自分を思ってくれたまま、別れたものを、忘れちゃダメ!
それは一番、残酷なこと。
忘れたくなるようなことでもなければ。
確かに作品はホラーであるけれど、そんな風に思いました。


つながったー

医者に行ってきました、疲れた!


「相棒」の再放送、「双頭の悪魔」の完結編まで放送。
久々に見たけど、本田さんの酷薄そうな官房長官はやっぱり良かった。
しかし、あれが官房長官であること、あれほどのダークさを持ち、政界の中枢にいて、あの犯行の危うさはやっぱりないな…と思う。

あんな危ない橋渡るわけがない。
自分の手を、あんな風に汚すはずはない。
まあ、でも、これは雛ちゃんの登場の為なんですね。
彼女の非情さと悪さを際立たせる為の設定で、雛ちゃん頼りのアリバイの設定、雛ちゃんの裏切り…という展開が必要だからでしょう。

だから、違和感感じてもしょうないんでしょうけど。
相棒と言うドラマのレギュラーからすると、あそこで消えるのは必然なんですが…。
津川さんとやりあうシーンなんか見てると、いたらおもしろかったキャラではないかと。
それとは別に、官房長官が首絞められている被害者を冷たく見下ろし、口にハンカチを押し当てる様子などはなかなか怖い。

別の犯人の設定、例えば彼が実行犯の設定だったら、余計なこと考えずになかなかの見ものだったと思う。
薫ちゃんに「君は!」と、高飛車に所属を尋ねる。
右京さんの疑問を無視し、SP2人を従えてエレベーターの扉の向こうに消えていく。

いかにも権力者。
傲慢!
でも迫力だなあ。
威圧感が尋常じゃない。


「刺客請負人2」の後、「よろずや平四郎活人剣」が始まりました。
鳥居耀蔵が本田博太郎さんなんですね。
「仕事人VSオール江戸警察」の時、本田さん演じる剃刀の辰は鳥居さまに拷問されてましたね。
自白を迫られても、不敵な目つきで見返して、これぞ仕事人!という態度を貫きました。

その時の鳥居さまは、米倉斉加年さんだった。
「刺客請負人2」の闇法師。
本田さんは配下の道八。

それがねえ、ついに鳥居さまに…。
俳優さんが、鳥居さまでつながった。
「よろずや平四郎活人剣」で、鳥居さまは既に蘭学者を弾圧している。
「必殺からくり人」で行われていた「蛮社の獄」は、既にここで行われてるわけです。

「からくり人」の岸田森さんは、妖怪・鳥居の名にふさわしい怪演でした。
私の鳥居さまのイメージは、あれから始まった…と言ってもいいぐらい。
「オール江戸警察」ではついに、史実とは違いますが、仕事にかけられちゃた。
「必殺」には、縁が深い歴史上の人物ですね。

老中・水野忠邦は西田健さん。
本田さんとは「雲霧仁左衛門」で仁左衛門の配下・州走りの熊五郎と、火盗改め与力・山田さまだ。
時代劇はこの、渋い俳優さんがつながるところがまた、おもしろいのね。
来シーズン、レギュラーで出演する番組はあり?

現在放送中の「必殺橋掛人」。
津川さん、やっぱり渋い!
おっ、官房長官と大臣だった。
つながったーって、退屈してんのかなあ、私は。


イイ線行ってる 「相棒」 「双頭の悪魔」

月曜日だと言うのに、朝から調子悪くてぐったりしてました。
無駄な努力と言われるけど、なるべく頭痛薬とか飲まない私は、一眠りの一休みできないといつまでもつらい。
明日は病院だから、整形外科の先生に腰が痛くて熟睡できないと言おう。

つらいわ。
ああ、ハンドクリームは机から落ちるし。
それでもお昼は、親子丼。
昨日から決めていて作った親子丼。


再放送の「相棒」は本日、「双頭の悪魔」だったんですね。
本田博太郎さんが、内閣官房長官の朱雀武比古を演じています。
先週まで「その男、副署長」が再放送されていて、そこでは近藤警務課長だった。
「刺客請負人2」の道八さんといい、2時間サスペンスといい、先週からずっと本田さんに接する機会が、すごく多かったわけですね。

幸せじゃないですかー。
祭りだ。
そういえば昔、近所の薬局で、ある商品を揃えて安売りしていて「○○祭り」と称していた。
見た私は「そんなもの、祭るなっつーの!」と思った。

何を祭っていたかは、ご想像にお任せする。
いや、別に大したもんじゃないの。
でも祭ることはないと思うの。


さて、「双頭の悪魔」。
私は最初、3週連続になった時、正直、長いと思いました。
全3話にまですることなかったんじゃないかなーと思いましたが、「相棒」で未だに生き残って頂点極めそうな片山雛子登場の回だと思うと納得です。
「相棒」はレギュラー、準レギュラーが次々消えてますけど、今度は雛ちゃんなんだろうか…。

おもしろかったんですが、総理まで操る官房長官が自分で手を汚すかなあと、今でも思いますね。
自分の飼い犬だと思っていた相手に盗聴しかけられてキレた…、んだと思いましょうか。
本田さんって、意表をつくキャラだし。
それにしても魑魅魍魎の蠢く政界で官房長官まで努め、総理まで操るような男がそんなことするかなあという気持ちは消せません。

いや、この話は官房長官やその周りの人間たち以上に片山雛子という女性が頭が良くて、人間と先を見る能力が非常に強くて、自分の手を一切汚さずに人を動かしていく女性だということが言いたかったんでしょうね。
そして冷酷であり、愛人だろうが誰だろうが情を移さず、必要がなくなればバッサリ切り捨てられる人間だということ。

後々までそれは描かれてるんですけど、それを表しているんだと思うことにします。
官房長官からの電話に、平家物語を語るのは、朱雀がもはや、驕り高ぶった平家と同じで落日を迎えると言いたかったのでしょう。
でも朱雀は、「力で握りつぶす」と未だに宣言していて、自分の力にこれっぽっちも疑いを持たない。

だからこそ、官房長官自ら手を汚すところの説得力が欲しかった。
雛子がうまく、そう持っていくところとかね、あればよかった。
彼女以外の人間が、勝手に自滅していく、殺しあっていくというか。
でも朱雀官房長官は「イイ線いってる」ので、いいや!


ここまで来ればもう大丈夫…だったのに 土曜ワイド劇場 「広域警察2」

土曜ワイド劇場、本田博太郎さんも出演の「広域警察2」。
(翌日、一部、加筆訂正しました)。
見ましたけど、もう、ね、土曜の夜にほんと、見て良かった。
だって現行犯逮捕されそうになったら、いきなりですよ、自縛そして自分を絞殺未遂!
自縛ですよ、自縛!

この後、本田さんは15年前、6千万強盗した共犯者2人のうち、金がなくなって脅迫してきた1人を殺した犯行を淡々と語る。
まあ、6千万強盗したのは、2人と思われたが、実はその他に車を運転した博太郎さんがいたのだ!
6千万、3人で分けて2千万。
それを元手に大成功したのは博太郎さんだけだったから、食い詰めた方は脅迫もしますわね。

しかし、まだもう一ひねりあった。
うん、博太郎さんが逮捕されて取り調べ受けて、まだ30分ぐらい時間が残ってたから、何かあると思った。
そう、彼は知らなかった。
彼を脅迫した共犯者2人のうち1人は妻・手塚里美さんとその愛人・高知東急さん(俳優の名前だね、こりゃ)によって、既に殺されていた。

それを高知さんが共犯者を語って本田さんを脅迫し、そうとは知らない本田さんは手塚さんに夫である共犯者の居所を喋らせる為拉致し、ついに刑事に逮捕されてしまったのだー!
残りの30分は、その謎解き…というわけで、博太郎さん、城の写真を眺め、作業着で昼食を食べる。
「やっとここまできたぜ」的微笑を、かすかに浮かべてた。

でも手塚里美さんに迫る博太郎さんは、鬼気迫っていた。
強盗した2人を運ぶ運転手ぶりといい、脅迫者を手にかける手際の良さもお手の物。
だけど、手塚さんを殺そうとしたところ、警察に踏み込まれまして。
部屋の隅で、窓を背に追い詰められて。

そしたらパニック起こしたんでしょうね。
人を殺そうと用意していたロープを自分の首に巻いてですね、自分で自分の首を絞めたんです、この人は!
無理です!
いやいや、それ無理だから!

刑事さんたちも、さぞかしビックリしたことでしょう。
見ていた私もあっけに取られた。
もう、目を見開いちゃって、口も開いちゃって、子供が見たら夢に見そうな形相。

当然、無理だったので、次の瞬間、連行されてました。
後は冷静に今までの経緯を語ってました。
あーあ、ここまで来れば、もう大丈夫…だったのに。
だけど、追い詰められた人間なんて、あんなものかもしれない。

いや、見たかいがあった。
これだけでも見ていて良かった。
腰の痛みを忘れた。


明日は「刺客請負人2」も最終回。
後半に進むにつれ、道八さんがどんどんおもしろくなる。
確か、道八さんが、本田さんじゃなくて、道八さんね。
道八さんが原作本プレゼントの告示もして、私は爆笑した。

このように、本田さんが出たら、その場面だけでも見て良かったと思う俳優さんだ。
博太郎さんが出ていたから、何かあると思っていたけど、予想以上の収穫だった。
DVDレコーダーが不調ではない今、保存版に致します。

さて、一体何のごほうびか?の1週間。
明日からはまた、1週間の始まり。
では、おやすみなさい…。


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Author:ちゃーすけ
癖の強い俳優さんや悪役さん大好き。
俳優さん、ドラマ、映画、CMその他、懐かしいもの、気になるものについて、長々と語っております。

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