第4話、「息子には花婿をどうぞ」。


仇吉のもとに、赤ん坊を盗られたと訴えてきた女・おけい。
先月、昼日中に赤ん坊を持ち逃げされ、その男は旗本三千石の安斉利正の屋敷に逃げ込んだらしい。
7年目にやっとできた赤ん坊で、亭主が屋敷に行ったが追い払われ、奉行所に訴えた。
ところが、亭主は因縁をつけたと江戸ところ払いとなってしまった。

安斉といえば、先の奥方は老中から嫁に来ている。
旗本では5本の指に入る、名門中の名門。
相手が悪い。

門の外から赤ん坊の声がするが、一昨日からその声がやんだ。
おけい親は心配でしかたがない。
大金を持って仇吉のところに頼みに来たのだが、どうやってこんな大金を作ったのだろう。
察した仇吉はこの金は要らない、その代わり体を売ったりしないように言い渡す。

その後、仇吉の屋形船に紫茶屋の夢三郎と言う女が飛び込んできた。
男のヤキモチに閉口している…と言ったその女は、実は女装した男だった。
役者ではない。
陰間茶屋の男だ。

籐兵衛から男が男を買いに来るところだ、と聞いたとんぼは興味津々。
夢三郎は仇吉に三味線を習う約束を取り付け、仇吉は女のお手本だ、どんどん仇吉から女を参考にさせてもらうと喜ぶ。
帰り際に天平がやってきて、夢三郎は天平に興味を示し、とんぼはあわてて天平を連れて外に出る。
翌日、天平がへろ松といるところに夢三郎がやってきて、天平は夢三郎に迫られる。

花乃屋に時次郎が帰ってきて、仇吉に安斉の家のことを聞く。
とたんに時次郎は仇吉にそんなことまで知られて…、と照れるが、どうも枕を売っている時、安斉の奥方に連れ込まれたらしい。
安斉の家に今いるのは、2人目の妻の邦江だ。
1人目には子供ができず、早死にしたという。

だが、邦江には子供ができたらしい。
しかし、時次郎が会った時には、邦江に子供がいるように見えなかった。
安斉家では、子供が欲しいのだと仇吉は察する。
夢三郎が帰った後、夜中に天平とへろ松は何者かに小屋を燃やされる。

安斉の家では翌日、赤ん坊の葬儀が行われた。
葬列をおけいが追いかけようとして、時次郎が抑える。
天平は仇吉に聞いて、紫茶屋の夢三郎を訪ねる。

葬式の夜、安斉家の当主・利正はでかけてしまった。
邦江はやってきた母の久に、本当に前の奥方は病死だったのかと聞いた。
久は邦江が自分を恨んでいるのか、と聞く。
いいえと答えた邦江に久は、邦江はもう恐れる者は何もない怖い女になったはずだと言う。

久は邦江が時次郎を引き込んだことを知っていた。
子供が出来るのもよかろう、と思っていたが、邦江には子供ができていなかった。
久は部下の村上を呼ぼうとしたが、邦江は拒否する。

毎日顔を合わせるのは嫌だし、何より…。
だが久は、村上と利正が恋仲だったのは昔のことだと平然と言い放つ。
夢三郎に自分の小屋を燃やした者は誰か、尋ねている天平の元に嫉妬に狂った利正がやってきた。
このような薄汚い男と…!と言う利正を見て、夢三郎は「あんた悪く言われてるわよ、どうする?」と聞く。

自分の小屋を燃やしたのは、利正と確信した天平は向き合う。
夢三郎が言う。
「ねえ、どっちが強いの。見せてよ」。
天平が襲い掛かってきた利正を撃退すると、「あんたが勝った!」と夢三郎は狂喜する。

その夜、仇吉は依頼人に安斉家の墓に、赤ん坊の骨はなかったと言う。
残念だが、赤ん坊は死んでいる。
安斉家の子ではないので、葬式は形だけ。
墓には入れてやらなかったのだろう。

再び、安斉家の奥方の元に忍び込んだ時次郎は取り乱した邦江から、赤ん坊を殺したことを打ち明けられる。
邦江はもう、眠れない。
毎晩、子供の泣き声がする、と言う邦江。
だが、自分とはまったく関係ない子供を連れてこられて育てろと命令されたのが耐えられなかったと泣く。

眠れないのは当たり前…と怒った時次郎だが、邦江の話を聞いて、鈴虫の声がする枕を置いて行く。
それでも眠れなければ、これをどうぞと薬の包みを渡す。
長くて深い眠りに陥ることでしょう…、と言って去っていく時次郎だが、庭に下りた時、邦江の悲鳴が聞こえる。

村上が久の命令で、邦江を刺したのだ。
駆け寄る時次郎に村上たちが襲い掛かる。
時次郎が去った後、久は冷たい声で邦江にまだ息があると言って村上にトドメを刺させる。
翌日、天平は夢三郎を、おもしろいものを見せると連れ出した。

その頃、安斉家では3人目の嫁を取ろうとしていた。
茶室で対面している時、柄杓が壊れた。
代わりの柄杓を持って来たのは、仇吉だった。
仇吉は30石の娘を2千石の旗本がもらうこと自体、おかしいと思わないかと指摘。

異常事態を察した親子は退散した。
おのれ、何の恨みが!と言う久に、赤ん坊の骨はどこにやったか仇吉は問い詰める。
その時、天平が夢三郎を連れて現れた。
この人にふさわしい婿は、この男、と仇吉は言う。

久は表に向かって、村上を呼んだ。
庭を走る村上たちを池にかかった橋の裏で、時次郎が待ち伏せている。
侍たちの足をつかんだ時次郎は、次々池に侍を放り込む。
村上の刀を体の正面で受け止めた時次郎は、懐から長ドスを取り出す。

そして次々、侍を斬って捨てる。
籐兵衛も駆けつけ、侍の首の骨を折って応戦する。
夢三郎に拒否され、天平に抱きつくさまを見た利正は刀を抜いて突進してくる。
だが、利正が刺したのはこちらに背を向けている夢三郎だった。

夢三郎が悲鳴を上げ、倒れる。
天平が利正を殴り倒し、夢三郎を抱えて外に走る。
絶望した利正は、自害して果てた。

安斉家はどうなるのですと座り込む久に、息子さんには花婿だったと言う仇吉。
すごい形相の久が匕首を抜いて、仇吉に迫ってくる。
仇吉は匕首を押さえ、久が追い詰められる。

夢三郎を抱えて走る天平に、安斉家の侍が迫る。
天平は侍の口に花火を放り込み、池に沈める。
池で小さな爆発が起き、花火の音がする。

夢三郎と利正がしっかり手を結び、墨田川に浮いている姿が発見された。
人々はこれを天保・紫心中と名付けた。
枕を売りながら流す時次郎。が、ぼんやりした天平に声をかける。

「あの女はいい女だったと思ってるんだろう」。
「俺、どうかしてんのかな」。
「いや、あの女はいい女だったんだよ」。

仇吉はおけいに、赤ん坊の骨は川に流してしまったことを告げる。
おけいは流した場所だけでも、わかってよかったと言う。
船が流れる中、おけいは川に向かって乳を絞る。
仇吉はそれを悲壮な表情で見る。



これまた、再放送もできないようなお話。
毎週、テレビで放送していたんだから、いい時代ですね。
夢三郎と利正の愛憎のもつれ、なら話は簡単だった。
でも、利正には立派なお家と怖ろしい母上がついていたから、そうはいかなかった。

邦江もやったことは怖ろしいが、邦江を鬼にしたのは安斉親子。
特に久。
久役が「仕舞人」の情け深い庵主様なんて、信じられない。
原泉さんです。

いや、怖い怖い。
この方のお婆さん役の怖いことと迫力と言ったら、菅井きんさんはユーモラス!
最後に口にするのは安斉家のこと。
武家の名門の高慢さ、勝手さ、古い因習そのもの。

横溝正史シリーズ「悪魔が来たりて笛を吹く」では、警部さんたちが「俺、あそこのばあさん苦手なんだよなあ」とぼやく。
ぴしっと背筋を伸ばし、考えることはお嬢様のことだけ。
そんな乳母が「お下がりなさい!お嬢様はもう、お休みになられています!」と一喝。

役職を越えて、警部さんたちにも無力な子供の頃見た、怖いお婆さんの記憶が蘇るんでしょう。
昔は身分の高い人には、ほんとにあんな乳母いたんだろうなと思ってしまう。
声がまた、迫力なんですよね。
きっと、直次郎なんか、あんな風に怒られたらビビって逃げたと思う。

怖い姑というと、誰よりも怖いタイプだと思う。
鏡に向かって紅を塗っているところなんか、見てはいけないものを見た気分満点。
最後に仇吉に仕置されたんだろうけど、その描写はなし。
うなされそうだから、いいか。

女性に一切興味がなく、母上が気に入ったならいいですと言う利正は、佐々木いさおさん。
夢三郎は、これがまた妖艶なんだ。
グロテスクと妖艶の間にいて、怖ろしいことにはまりそう。

天平に向き合い、脱いだ背中には鮮やかな花と蛇の入れ墨。
実は怖いところがあるのか?
あんたのこと悪く言ってるわよ、どうする?と挑発。
どっちが強いの、見せて!

まさに魔性の女。
夢三郎置いておいても、男のプライドをかけて勝負してしまいそう。
でも天平に誘われて、うれしい、ほんと?待っててと言うしぐさがカワイイ。

意地っ張りのとんぼもかわいいけど、ストレートに来る夢三郎は結構、ほっとけないかも。
刺されて痛がっているのも、何だか甘い口調だし。
考えて見たら、夢三郎に狂わされた安斉家なのかな。

最後に天平がぼんやりしているのも、昔はわからなかったけど、今見るとわかる気がする。
夢三郎をいい女と思ってしまった自分に、きっと当惑してる。
でもそんな夢三郎が見ても、仇吉って魅力的らしい。

そうそう、照れる時次郎がおもしろい。
「いや、まいったなー。元締めにそんなことまで知られてるって」と照れまくる。
最後の天平に言ったいい女は、時次郎は邦江のことを言っている気がする。
それぞれに心に残った人たちがいる。

男と女、男と男、子供。
うまくそれぞれの情をからめた、哀しい結末。
誰一人、幸せにならなかったのがまた、からくり人らしい。
そして、原泉さんの怖さを、堪能しましょう…。


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2011.06.29 / Top↑
家にいるので、朝から「必殺仕事人V」を見てしまいました。
本日のゲストは、本田博太郎さん!
何か、うれしいぞ。


「加代、子守唄を歌う」。

江戸に、子供と自分の為に、新しい女房=母ちゃんを探しに来た三吉と父の勘助。
花屋の仕入れで日当30文の仕事に文句を言いながら車を引いていた加代に声をかけ、江戸まで車を押してくれた。
さらに2人は仕事に行く加代について歩き、江戸見物。

勘助の「ねーちゃん!」といい、口調が「直次郎」じゃないですか。
直次郎が渡世人なんか目指さず、平穏な毎日が送れる普通のお百姓さんであったら、こうだったんじゃないか。
加代の車を押す姿も、「仕舞人」を思い出す。
こりゃ、「仕舞人」を知るファンへのサービスでしょうか。

田舎者で加代に「かっぺ!」と罵倒される勘助は、おのぼりさん丸出し。
あたりをキョロキョロし、目標の嫁探しにまっしぐら。
江戸にはきれいな女性がたくさんいて、さっそく「おらの嫁っ子さ、なってくれ」と声をかけだす。
当然、変な人です。

女性は悲鳴をあげて、逃げるだけ。
または怒るだけ。
でもパンクな頭の女性に微笑みかけられて、後ついて行っちゃう。
酸いも甘いも知っている加代は止めるが、「あんたより綺麗だ!…それに珍しい」とついて行ってしまう。

案の定、有り金全部巻き上げられて町角で主水に訴えるも、どうにもならない。
おかしいぐらいに今度はしょんぼり。
三吉は竜の組紐屋に行き、母親にこんなきれいなものを送りたいと言う。

打ちひしがれた親子2人、三吉は加代におにぎりもらって2人で頬張り、加代のことをいい人だと言う。
うん…と勘助は言うが、ダメだ!
嫁は若くてかわいらしいのって決めたでねえか!と決意を新たにする。
でも、やっぱりちょっと夢破れてしょんぼり。

このストレートさ、直次郎みたい。
「わかりやすー」。
しょんぼりした勘助だが、決意も新たに翌日、呉服屋の大売出しの境内の前を歩いていた。
でも、今度は片っ端から声をかけたりしない。

勘助の素朴そうな様子に目をつけた悪女・おようは、わざと勘助にぶつかる。
謝る勘助におようは自分が悪かったのだと言って、茶店に誘う。
勘助は美しいおように、嫁になってくれと言うとまず仕事を探せとおようは言う。
女に言われるままに勘助は境内に入り、呉服屋に仕事を紹介してもらう。

…やられましたね。
はめられました。
あなたが強そうだからよ、あたし、今夜何か作って持って行ってあげるなんて言われて勘助はテレまくり、調子のりまくり。
その間、加代に蕎麦を食べさせてもらった三吉はこんな美味い蕎麦は生まれて初めてだと声をあげる。

ったく、上手いこと言うけど、おごりがいがあると加代。
三吉はすっかり、加代に懐いてはたから見ると親子みたい。
主水も同じ意見。

ちょっとした袖の下を貰っている主水は、元同僚で転職した矢崎にばったり。
あら、矢崎は「仕置屋稼業」の上司・村野様じゃありませんか!
知らなくてもいいけど、知っているといろいろ楽しい回だな。

さて金蔵の見張りになった勘助は、夜、生真面目に見張っているとおようがやってくる。
持ち場を離れようと、おように誘われる。
勘助は断ったが、役人がやってきて、少しの間ならいいと言われる。
だがその間に他の見張りは殺され、金を奪われて勘助に罪が着せられた。

加代も順之助も勘助はそんなことが出来る男ではない、と主水に訴えるが、どうしようもない。
勘助をはめた役人は、同心を辞めた元・主水の同僚の矢崎とその手下だった。
加代が面倒を見ている三吉だが、町で矢崎といるおようを見て勘助を誘った女だと叫ぶ。

勘助も責められても、自分は役人に許可を貰って持ち場を離れたと言って自白しなかった。
相変わらず拷問シーンが上手い本田さん。
上手いというと変だけど、何か絵になるのね。
絵になるからと言って、拷問はいけません!

勘助の主張で田中様は奉行所中の役人に面通しさせたが、勘助を誘った矢崎はいない。
自白しないので、千両箱も見つからない。
このままでは、捜査が別の方面に及ぶかもしれない。

危機を感じた矢崎は手下に命じて三吉を誘い出し、殺してしまった。
虫の息の三吉に、加代が駆け寄る。
おばちゃんの顔が見えない…と哀しいことを言う三吉。
加代が子守唄を歌う腕の中、三吉は息絶える。

そして、牢に繋がれている勘助の元に、矢崎がやってきた。
自分を誘った役人だ、やっと現れてくれた。
これで無実が証明できると思った勘助だが、矢崎は勘助を刺してしまう。

牢に忍び込んだ政は、勘助が殺されているのを目撃。
目を見開き、横たわる勘助。
嫁を探しに上京してきただけなのに、この仕打ち。
江戸は怖いところでござんすよ。

怒りと悲しみの加代によって仕事人が集められ、新しい母親に組紐を買おうと思った三吉の小銭が頼み料になった。
助けられなかった主水も、勘助を知っている政も順之助も、三吉と話した竜も無言。
仕事は千両箱を磁石で順之助と加代が持ち上げ、小判の雨を降らせる。
あわてたおようは竜が吊るし上げ、手下は政が始末。

矢崎は主水が、目の前に勘助を刺したキリを置く。
主水は転職した矢崎に、今度の転職先は地獄の閻魔の草履番だと言って恨みを晴らしてやる。
つかの間の加代の、擬似親子は悲しく終わった。

勘助のばかばか。
結構、加代といいコンビに見えたのに。
三吉がなついていたのに。
加代にしておけば、幸せだったのに。

でも加代も仕事人。
無理な相談だったのか。
三吉まで殺されるのは、当時の「必殺」ならではかも。

単純で、愚直で、明るい能天気な田舎者がひどい目に遭うのは見ていて哀しい。
何だか、直次郎がひどい目に遭ってるようでつらい。
直次郎も、いや、登場する被害者全部、誰もが被害に遭う可能性みたいなものを感じさせるけど。

「あいよ(ん)!」
「なのよん!」
元気良く調子良く話す直次郎節は、やっぱり楽しい。


2011.06.28 / Top↑
日曜日、「仁」が感動の最終回だったんですが、すみません。
今、医療ドラマ、手術のシーンとか見る気が起きません。
根性なしです。

ラストシーンだけ見ても「ぎえー」でした。
でもとっても良さそうなので、落ち着いたら見たいと思います。


「土煙に絵馬が舞う」。


難所が多く、旅人があまり行き来しない甲州裏街道。
足元が悪い為、夜は誰も通らない道を紋次郎は行く。
すると、正丸峠で落ちてきた岩に当たり、崖から落ちてしまった。
赤沢村には誰も通さない…と見下ろす男たちは、山賊・黒銀一家の手下。

紋次郎はフラフラと、村のお堂までたどり着き、倒れる。
倒れた先には狂女のお花が扇を持って歌っていて、倒れた紋次郎を佐助!と呼んで駆け寄ってくる。
村の子供・新吾がそれを見ていた。

新吾の報告を聞いた茂作は、絵馬堂のところに紋次郎がいると聞いてやってくる。
飢饉と昨年の鉄砲水の被害にあった村にはもう、茂作一家しか残っていない。
もはや立ち直れないと判断した代官所は、赤沢村を廃村としたが、茂作一家だけは未だにこの荒地を耕していた。
自分は百姓衆にたてつくものではないと紋次郎は言うが、村の魂でもある絵馬堂には、近づくことは許さないと茂作は言う。

茂作一家は、紋次郎を黒銀一家の手の者かもしれないと怖れ、柱に縛ってしまう。
しかし、新吾は紋次郎に親しみを感じ、貧しいながらも食糧を分け、口に運んでくれる。
男4人がいる兄弟のうち、一番末っ子の新吾は渡世人の紋次郎の自由さをうらやましがる。

母親がなくなってから、大きくなったら渡世人になりたいと思っていた。
長男だけが人間で、末っ子の自分など牛や馬と同じ存在だからだ。
この村は黒銀一家の襲撃の危険にさらされていても、茂作は出て行こうとしない。
黒銀一家は今度襲撃する時は、茂作一家を皆殺しにするつもりだった。

お花は紋次郎にしがみついて来る。
そういえば、紋次郎は佐助に似ている、と新吾の姉は言う。
お花は鉄砲水で死んだ大工の佐助が買って来たという、扇を持ち続けている。

紋次郎だって百姓の出だから、百姓が土地にしがみつくのはわかる。
だが、何だってこんな荒地に茂作一家がいるのか、なぜ黒銀一家はそんな土地にいる茂作一家を襲うのか。
新吾は黒銀一家は、茂作が百両の金を隠していると言いがかりをつけていると話す。
そんな時、黒銀一家が襲ってきた。

黒銀は、新しい、見慣れない片目の用心棒を連れていた。
茂作一家は逃げる。
家に戻った次男は女性たちに隠れるよう言い、新吾を連れて逃げる。
だが、紋次郎は置き去りにされた。

次男は去り際に紋次郎の面構えを見て、人斬りの役に立ちそうだと言う。
縄目を解いてやる取り引きに、紋次郎に戦ってもらおうと提案し、反対する茂作を置いて戻る。
しかし、片目の用心棒が来てしまった。
紋次郎を見た用心棒は、夕べ落石に巻き込まれた男だと気付く。

用心棒は紋次郎を気に入らない目つきだと言い、殺気が走るが、紋次郎にしがみつくお花の太ももを見て気が逸れる。
ドスを抜いた次男を追い払いに、用心棒は外に出る。
紋次郎はお花に助かったと礼を言い、縄を解く為に動き出す。
次男はドスを振り回して逃げるが、片目の用心棒に斬られてしまう。

お花は囲炉裏で、火を拾って遊んでいた。
戻ってきた用心棒は、お花に手を出そうとする。
狂っているお花は暴れ、床に火が飛び散った。
火を見て、用心棒は逃げる。

紋次郎は飛び散った火で縄を焼き、お花を連れて間一髪脱出した。
黒銀たちに土を掘らされていた茂作たちは、燃え上がる炎を見て家に向かって駆け出した。
紋次郎は歩き、斬られた次男の握り締めているドスを取り返す。

お花を連れて、紋次郎は絵馬堂に潜む。
そこへ用心棒がやってきて、紋次郎と対決になる。
紋次郎と用心棒が対決していても、お花は扇を持って遊んでいる。
用心棒は二刀流で襲い掛かるが、紋次郎に斬られた。

新吾が走ってきて、紋次郎さんと名を呼びながら倒れる。
女たちの悲鳴が聞こえ、山賊たちが笑いながら追いかけている。
それを見た紋次郎は女たちから山賊を引き剥がし、対決する。

怒りの紋次郎は山賊2人を斬る。
逃げていた茂作は、絵馬堂の前で黒銀に刺された。
長男が腕を斬られたところで、紋次郎が山賊たち3人に追いつく。
突然の妨害に、黒銀たちは驚くが、長男は女たちと逃げていく。

山賊2人を斬った紋次郎は黒銀に、「鍬しか持ったことのねえ百姓しか、叩き斬れねえのか」と怒りの言葉を吐く。
怯える黒銀は、紋次郎に斬られる。
倒れた黒銀は、茂作がこんな土地にしがみついている、それこそが金がある証拠だ。
そう言い残して黒銀は息絶えた。

絵馬堂に戻ってきた紋次郎は、瀕死の茂作が顔を上げ、自分への恨み言を言うのを聞く。
紋次郎が通りかかりさえしなければ、黒銀だってこんなに急いで襲撃はしてこなかった。
百両なんて大金は、百姓には2度と手に入らない。在り処を知るのは、自分だけだ。

誰にも渡すもんかい。
それをおめえが、何もかもぶち壊しやがった。
そう言うと、茂作は2度と動かなくなった。

お花は惨劇を前にしても、歌い続ける。
紋次郎に向かって扇を差し出す。
「下さろうって言うんですかい。おめえさんの大事な品じゃねえんですかい。大切にしておきなせえ」。

去っていく紋次郎に向かって、お花は「佐助!」と叫び、扇を投げる。
紋次郎がそれを、長楊枝を吹いて絵馬に縫い付ける。
途端に絵馬から、小判が落ちる。

紋次郎が駆け寄る。
佐助は確か、大工と言った。
おそらく、この仕掛けは作らされたものかもしれない。

紋次郎はつぶやく。
金ってのは、怖えもんだ。
だが、お花は小判を並べ、放り投げて遊んでいる。
「おめえさんにとっちゃ、ただのおもちゃっということでござんすね」。

お花は紋次郎に扇を渡されて、うれしそうに受け取る。
黒銀、茂作、用心棒、新吾の遺体が転がっている。
紋次郎は2度と振り返らず、村を去る。



黒銀の常田富士男さん。
常田さん、まんが日本むかしばなしの語りなんですが、ここでは山賊を演じてます。
被害者のイメージだけど、なかなか気味の悪い残虐さ。

さて、中村さんはケガの時の睡眠不足を考え、移動時間などを考え、思い切ってキャンピングカーを購入していました。
しかしこの撮影じゃ中村敦夫さんのキャンピングカーに入り浸り、睡眠取っていたのは常田さんだったそうです。
一度見た後、今度はそんな想像して見ると、おかしいです。

黒銀一家が鉄砲水で失った金を隠し、横取りするつもりでいた茂作。
紋次郎に恨み言を言うのは、筋が違うってもんです。
「木枯し紋次郎」に出てくる貧乏人、百姓は結構、根性曲がっているのが多いです。

あまりの貧乏がそうさせてしまう。
そういうところを、このドラマは描いてしまう。
一方的な被害者ではないんですね。
渡世人の紋次郎の方が、よっぽど欲がなかったりする。

そんな紋次郎に、子供はなつく。
かつての紋次郎がそうだったかもしれないように、新吾も自由な渡世人に憧れる。
こんなところに縛られているのは、もういやだ。

自分、余計者だし。
そんなこと、子供が言わなければならない境遇。
百姓の気持ちがわかる紋次郎は、あえて責めない。
子供が粗末に扱われ、更に無情に斬られる。
今じゃ作れないであろう展開。
子供の存在さえ軽い、苛酷な村。
それは紋次郎の子供時代の境遇と、おそらく重なる。

だからか、紋次郎は理不尽に文句も言わない。
茂作の毒を無言で受け止める紋次郎は、優しく強い。
百姓しか斬れないのか、と黒銀に怒る紋次郎。
自分を縛った茂作一家が襲われている残虐さに、我慢がならない。

解放されたんだから、去って行ってもしかたないだろうに。
関わりがないと言いつつ、命を張って関わってくれる。
おかげで、何人か逃げられたぞ。

殺陣は二刀流など出てくるが、相変わらずのリアリティ。
転んで蹴飛ばして、流派も鮮やかな技も出てこない。
その分、殺し合い…と言った感じが強調される。
用心棒は武士なんだろうが、山賊と渡世人の斬り合いなんてきっとこんな感じだろうと思えてしまう。

絵馬堂の仕掛けは、茂作が佐助に作らせたものか。
今となってはわからない。
自分を佐助と思って慕うお花の声に振り返った紋次郎は、お花が宙に投げた扇を縫い付ける。
バラバラと落ちて来る小判。

紋次郎は絵馬堂を叩き、小判を落とす。
百両が、あちこちから落ちて来る。
だが、村にはもう、誰もいない。

あの後、茂作一家はもう、怖ろしくて戻って来ないんだろうか。
お花は置き去りか。
紋次郎は金を拾わない。

あの百両はどうなるのだろう。
お花のおもちゃか。
何もかも、意味がなかったのを見て、紋次郎は去っていく…。


2011.06.27 / Top↑
第3話、「賭けるなら女房をどうぞ」。
今回もすごい。


曇りと米屋が、米の値段を吊り上げようとしていた。
米の値が上がる原因はまず天気だが、天気だけは人にはどうにもできない。
ならば一揆。

その為に百姓一揆を仕掛ける。
仕掛けるのは米問屋備前屋、協力するのは曇り。
さらに戸田藩の江戸家老が、1万5千両の借金を返済する為、協力する。

一揆の先導者に利用されるのは、女房を博打で女郎にしてしまった魚屋の伝次。
身請けの金につけ込まれ、生き仏を装って百姓たちの心をつかむ筋書き。
一揆は2日間。
それが過ぎれば、伝次は用済みで始末される。

伝次は坊主の姿にさせられ、曇りの配下が百姓にまぎれて嘘の怪我をし、念仏で治った振りをする。
見た百姓たちは驚く。
そこへ目が悪くなった母親を連れてきた娘・キヨ。
伝次が念仏を唱えると、なんとその母親の目が見えるようになってしまった!

生き仏を指導者に得た百姓たちは、狂喜乱舞。
本当に一番驚いていたのは、伝次だった。
心配して見ていた時次郎と天平の前で、念仏を唱えながらの一揆は膨れ上がる。

打ち壊しが起き、一揆は城下へ向かう。
もはや曇り組にも、コントロール不可能になってきた。
曇りの配下の麻吉たちはあわてるが、伝次も言うことを聞かない。

危険と見た麻吉たちは、伝次を始末することにした。
闇に紛れて襲い掛かる麻吉たちを、時次郎と天平が始末した。
時次郎は伝次に、帰ろうと呼びかける。
お前はただの魚屋なんだ。

明日は城下。
藩の方も鉄砲隊を揃えて、待っているはず。
帰りなさいと言う伝次にキヨは、生き仏様と一緒なら、何も怖くない。
死んでも後悔はしないと言った。

だがこのまま城下に入れば、必ず藩のものに殺される。
時次郎は説得したが、伝次は首を縦に振らない。
自分を慕う百姓たちを、見捨てて逃亡はできない。
この窮状をなんとしても、藩に訴える。

すると時次郎は言った。
伝次は、キヨをがっかりさせたくないのではないか。
キヨを、自分をひたすら慕うキヨを裏切りたくないのだろう。

伝次にそう言って、無理やり連れ帰ろうとした。
すると、伝次は裏切り者がいると声をあげた。
百姓たちに追われ、しかたなく時次郎たちは逃げた。

翌日、伝次は百姓たちに来るなと言う。
自分には弾丸は当たらない。
必ず、藩に説得にいく。

キヨだけはついていこうとする。
歩く伝次はキヨに、私は生き仏なんかじゃないと言う。
くだらない魚屋だ。
女房を女郎屋に売った、ばくち打ちだ!

ええっ?とキヨが驚いて立ち止まると、伝次は駆け出す。
藩の侍が鉄砲を構えている。
聞いてくれと叫んだ伝次に向かって、発砲する。
為すすべもなく見守っていた時次郎と天平は、伝次の遺体を物陰に引きずり込む。

戸田藩の江戸家老は、一揆をなんとしても抑えろと言う。
そして、殿にはなんの責任もないと書き残して、腹を斬った。
こんなことにさえ、曇りのような男と商人の手を借りなければならない。
嫌な世の中だ…と家老は言っていた。

江戸では米屋、今回の件を仕組んだ備前屋に仇吉が向かう。
まず、伝次の50両を寄越すように言う。
備前屋が拒否すると、仇吉はぱちんと扇子をならす。
表に控えていた籐兵衛が、備前屋の大黒柱を叩いて屋敷全体を揺らす。

すると、香典と言う形なら、渡してもいいと備前屋は言う。
仇吉は承知した。
もう一つ、3千人の百姓が丸3日、仕組まれているとは知らず、一揆の為に働いた。
1人3朱。

500両あまり、頂こう。
今度の件では藩の家老が切腹している。
これを公儀に訴えれば、さすがに捜査の手が及ぶだろう。

女相手に備前屋の身上を賭けますか?
備前屋は首を振り、出て行けと走る。
仇吉がバチを投げ、備前屋が手をかけようとしたふすまに刺さる。
ゆっくりと、仇吉がバチを手に取る。

備前屋は怯えた。
千両箱を持ってくると、仇吉の周りに金を撒く。
くれてやる、持っていけ!
そう言って備前屋は逃げた。

金を包んだ包みを、籐兵衛が持つ。
「今日も暑くなりそうだねえ」と日傘を差して、仇吉が町を行く。
その夜、時次郎が伝次の女房の女郎屋に行く。

身請けの金を渡す時次郎に「あの人は、どこにいるんですか?」と女房が尋ねる。
時次郎が言う。
「遠くに」。
「これだけの銭作るんだ。ずいぶん遠くに旅しなくっちゃな」。

部屋に1人、女房は座っている。
時次郎は枕を売りに、水路を行く。
ね~むれぬ夜は、な~がくてつらい…。
時次郎の声が響く。



冒頭、曇りと備前屋、藩の家老の密談を、とんぼが読唇術で読む。
この読唇術、とんぼが幼い時、島流しになっていたことから得たもの。
「一揆」という言葉がわからなくて、読めなかった。
最初から江戸家老は腹を斬ればいい、と覚悟していたら、最後には本当に切腹していた。

そして伝次。
この空しさ。
さすが、からくり人です。

コントロールが効かなくなって行く一揆。
「南無阿弥陀仏のお浄土は、町の商人たちの蔵の中にある!」
伝次のかけ声で、群集が動き出す。

一揆は2日だけ。
それだけの時間がなければ、米の値段は上がらない。
しかし、2日過ぎれば、幕府も動く。

だが伝次でさえ、曇りの手を離れていく。
麻吉たちさえ、伝次に「働きなさい!」と叱咤される。
始末してしまおうか、でも一揆は2日続けなければならない。

曇りの配下たちも、どうにもできなくなっていく。
ただの魚屋は百姓、そしてキヨへの思いがあふれて本物の指導者となっていく。
キヨの母親の目が見えるようになるなど、思い込みの怖さ。

熱狂していく群集。
最後の伝次の告白を聞いたキヨは驚く。
でもきっと、キヨはあれは生き仏様が自分を助ける為についた嘘…と思うのではないか。

なんたって、母親の目は治ってしまったのだから。
おそらく、時次郎たちによって、伝次の遺体は見つからなかったのだから。
自分たちには3朱という、金が手に入ったのだから。

しかし、伝次は扇動した者として、責任を取る。
そこまで伝次は、なりきってしまった…。
いや、自分を慕うキヨ、群集を巻き添えにできなかったのだろう。

女だてらに乗り込んでくるには、それなりの証拠もある。
勝負しますか?
仇吉の啖呵も迫力。

でも、からくり人たちは、騒動の後始末をするだけ。
伝次の女房がぽつん、と座っている。
夫はもう帰ってこないのを、察したように。

天保の一揆の記録には、一揆の主導者を捕えたらただの漁師だった、とある。
「はて、奇怪な」。
きっと別の魚屋伝次がいたのでしょう、と話は結ばれている。


2011.06.25 / Top↑
本日、検査に行ってまいりました。
紹介状を持ち、予約の患者さんを見ながら待ちました。
待つこと、1時間以上。

本当にまずいと、予約飛ばして、来たらすぐに診てくれるよ、と身内の貴重な体験談を語ってくれた友人。
ありがとう。
何でもいいや、すがりたいや。

さて、ついに名前が呼ばれた。
診察室に入る。
すると、先生が難しそうな顔をなさっている。

肝が冷えるとは、このこと。
鼓動が激しくなる。
「手術になってしまいますね」。

それはもう、覚悟してます。
目の前には私のMRI画像。
2度と見たくない、あの怖ろしい画像。

「悪性なんですか…」。
足元が冷えるというか、手足が冷たい。
「いや、全然」。

えっ!
ではどうして、そんな深刻なのですか!
大きいからですか。
それとも、難しい場所にあるんですか。

「手術が今、いっぱいで…、手術が8月になってしまうんですよ」。
8月?!
「そんなに先なんですか!」

この場合、私が言いたいことは「そんなに先でいいんですか!緊急性はないのですか!」です。
緊急じゃない!
先生はすまなそうに「具合が悪いのは、わかるんですよ。大きいですからね」。

「わかりました。キャンセルなどがあればもっと早く…、7月末にできるように優先しましょう」。
はい!
でも、こんな重大な手術にキャンセルって出るんですか。

いや、くだらないことは聞くまい。
だが、ここでくだらない質問をしてしまう。
「難しい手術なんですか」。
「そりゃ、頭ですから」。

うう、怖い。
でも「当然!誰にでもできるもんじゃないんですよ!」と言う感じに、聞こえた。
それも嫌味じゃなく。

「頭、切るんですか」。
くだらないように聞こえるでしょ。
でも、切実なんですよ。

「耳の後ろ、このぐらい(輪を作って見せてくれる)開けます」。
ぎゃあ!
「大丈夫。ちゃんと元に戻しますよ」。
ううう。

顔色が変わったらしい。
「待合室見たでしょ。あの中にも手術した人、いたんですよ。でもわからなかったでしょ」。
あ、はい。
みんな、平常で…。

「髪、剃ったところを上から覆えるので、長い髪の方が便利ですよ」。
髪なんかどうでもいいぐらいです!
「すぐ症状消えますからね、早く取り除いてあげたいんですが」。

そんなおっしゃるほど、消えるんですか?!
この不快な症状が?!
「詳しい説明はまた致します。まず、こちらの病院でもMRI撮ります。
手術する病院に、その患者さんのMRI写真もないわけにはいきません。
写真に間違いがないか、一応の確認ですね」。

「輸血が必要になるので、自分の血液を保存しておきます。自分の血液なら安心でしょう」。
おお。
「今日やっていただくのは、外科手術用の血液検査です。感染症の検査ですね。秘密は厳守します」。
秘密厳守?

この意味は後でわかりました。
「後は血管を見る為、CT撮ってレントゲンと心電図です。レントゲンと心電図は今日、MRIとCTは予約してください」。
あ、ありがとうございます!

そして血液検査に。
外科の血液検査って、何だろう?
後で渡されたプリントに、「感染症。HIVなどに感染していても秘密は厳守いたします」とあった。
あ、なるほど…。

そしてレントゲン、心電図。
朝の9時ごろに行き、終わったのは2時。
病院の玄関横に、スターバックスがあったのには驚いた。

しかも、行きには全然気づいてなかったことに、驚いた。
緊張してたんだ…。
おいしかったのは、蒸し暑かったせいではあるまい。

まだね、わからない。
でも一応、良性であり、緊急性もなく、医者にとってはよくある手術のようだった。
とりあえず、今夜は眠れる。
暖かい言葉をくださったみなさん、ありがとうございます。

まだ油断はできないですが、とりあえず今夜は眠れる言葉をいただきました。
良かったです。
ありがとうございます、本当にありがとうございます。

後で「このぐらいの穴を開ける」と手で示したら、付き添って聞いてくれた方に、「そんな大きくないでしょ。このぐらい」と言われました。
おおげさ、じゃないんです。
付き添いは、冷静なんです。

それが、ありがたい。
無事だったら、これから先、生き方変えます。
何か、人様のお役に立つことを。
小さくてもいい、何かするようにしたいと思いました。


2011.06.24 / Top↑
「湯煙に月は砕けた」。

ならず者に襲われたことから行列からはぐれた、暴れ馬。
行列にいた者は、殺された。
紋次郎は暴れ馬から娘を助けて、膝を割ってしまう。
この娘・お雪の家が湯治場であることから、紋次郎はここに滞在することになる。

すると湯治場に先ほどの、ならず者たちが乱入。
彼らは天保の大飢饉による暴徒で、奈良井の権三一味という総勢12人。
紋次郎は、足が使えず、長ドスも奪われてしまう。
湯治場の者が全員、彼らの支配下に置かれてしまう。

紋次郎のひそかな優しさに心引かれた湯女・お島。
彼女の懸命な看護により、紋次郎は何とか足を引きずりながらも動かせるようになる。
そしてお島は紋次郎の長ドスを奪い、斬られながらも紋次郎に返す。
瀕死のお島は紋次郎にかんざしを渡し、やっと自分に触れてくれたと言って死んでいく。

相手は12人。
紋次郎は物陰に潜み、1人、2人と奇襲攻撃で破り、背後から襲ってきた者も撃破していく。
ついに残り3人。
その中には首領がおり、それはかつての宿の娘の恋人・べっ甲職人の弥七だった。

全員が倒されたのを見て、腰を抜かす弥七。
逃げながら斬り合うと、お雪がやめてくれと絶叫する。
しかし弥七は斬られ、湯の中に倒れる。
湯に映っていた月が砕ける。

弥七にすがり、泣き叫ぶお雪。
紋次郎は言う。
「あっしが斬ったのは、べっ甲職人の弥七さんじゃござんせん。ただの人殺し。ケダモノでござんすよ」。

だがお雪は知っていながら殺したのかと叫ぶ。
「人殺し!あの人を殺すなんて!やっと会えたのに…、お前なんか連れて来るんじゃなかった!人殺し!」
罵声を浴び、紋次郎は去っていく。
道中、死に行くお島が渡したかんざしを宙に投げ、長楊枝で木に縫い付けて行く。



弥七は長谷川昭男さん。
「必殺」でも悪役をやって、盛り上げてくれてます。
でも一番のお気に入りは中村敦夫さんもレギュラーだった「仕業人」の300回記念の出演。
緒形拳さん、石坂浩二さん、田村高廣さん、もう、これまでのレギュラーがチラッと顔見せ出演。

なんと、大塚吾郎さんの岡っ引きの源五郎まで登場。
人を運んで走る練習をしている中村さんの剣之介に、不審尋問。
しかし、タイプだったらしく、「あらっ、いい男!」と態度を変える。
怖れをなした剣之介は一目散に逃げる、というもの。

長谷川さんは主水の同僚というか、新人らしい。
主水と宿直で、お茶ばっかりいれて飲んでる。
やがて、主水と見回りに出る。

途中、拷問道具の入ってる拷問倉を見て、気味悪そうにしながらも「これ、どうやって使うんですか」と質問。
人を牢から出して入れ替える使命を持った主水は、「ここに首を入れて…」と本人に首輪をはめて見せてやる。
「なるほど」と納得した後、「苦しいですよ」と訴える。

とぼける主水に「だから離してください」とお願いすると、主水が鍵がないと言い出す。
「えー!」
「今探してくる」。
同僚が、じたばたすると暴れると余計締まる!と大人しくしているように言って駆け出す主水。

その前、散々お茶をいれますと言って飲んでばかりいたので、トイレに行きたい!
切羽詰まった声で「早くしてくださいよ!」
足踏みしながら「モレチャウんだからっ!」
解放されると、一目散におトイレに走って行く。

その間、主水は無実の女囚とほんとの女盗賊を入れ替え。
戻った長谷川さん、女囚が倒れているはずの布団がある座敷の方を覗き込もうとし、主水に怒られる。
それで主水に「おい」と言われると、また「お茶ですか?」
お茶ばっかり飲んでるんだからー!

いい味出してましたよー。
同僚で、もっと見たかった!
悪役さんは軽快な演技もうまい!


さてこの紋次郎の撮影は実際に中村敦夫さんが怪我していたので、本放送時は異様な緊張感があったそうです。
確かに足を投げ出し、引きずりつつの演技は鬼気迫るものがあります。
殺陣というか、斬り合いの時に怪我したんですが、中村さんは実際に危ないところでやるんですよ、と言ってました。

「だいたい、立ち回りっていうのは臨場感を出す為にわざわざ危ないところでやるんです。
石ころが多いとか、崖の側とかね。
そうじゃないと、安全なところでのチャンバラだと迫力は出ないですね。

だから、わざわざやりにくいところを選んでやったんですよ。
ですから、いつだって危険だったんです。
それがもう、朝から晩まで。

毎日のように早朝出発し、山の中に行くわけだから。
怪我した日も、寝不足だったんですよね。
それで真冬で筋肉が硬直してるんだけど、撮影ってのはいきなりはじまるわけですから」。

この後、中村さんは「翔べ!必殺うらごろし」では裸足で砂山を駆け下り、走るんですから。
ずいぶん怪我されたそうですよ。
もう、傷だらけだったそうです。
足が速いのはここでもわかりますが、主演俳優さんが大変。

そして紋次郎はこの回で中村さんの怪我の回復を待って、一旦、休止。
中村さんの体を張った演技、今見ても色褪せないです。
この状態で、12人相手に殺陣!

これは緊張感あったでしょう。
見ている方も、緊張!
いやー、すごい。

そして、命をかけてドスを取り戻したお島。
外道に堕ちたかつての恋人を斬った、と紋次郎を責めるお雪。
この2人の女性の対比も見事です。

罵倒されても無言で、何もかも呑み込んで去っていく紋次郎。
かんざしを高く縫い付けていく。
紋次郎に思い出の品はいらない…。


2011.06.24 / Top↑
良性だった…!
一気に気が楽になりました。
手術は怖いんですが。



2011.06.23 / Top↑
何だかんだ言って、「剣客商売」の大治郎は恵まれている。
これを見ると、そう思う。
本当に何もない実直な男が生きていくには、どうしたらよかったのだろう。
愚直なまでに忠義を尽くしたのに、裏切られたら彼はどうすればよかったのだろう。


本田博太郎さんというと、キレた演技は右に出るものがいない。
それで私をしばしば、楽しませてくれる。
ですが、「剣客商売」の「その日の三冬」は違った。
本田さんの役は、岩田勘助。

身分が低く、容姿がとても醜い為、三冬の井関道場では三冬しか稽古をつける者がいない。
みなの憧れ、三冬が稽古をつける為、勘助はそこで嫉妬もかった。
だが勘助の剣は鋭く、まるでこの世への恨みをぶつけるかのような邪剣だった。

昼間、あまりに覇気がない勘助を三冬は叱咤した。
だが道場の帰り、三冬は勘助を待っており、茶店に誘ったのだ。
その時に勘助は「この世の名残り」のように、三冬の手を取り、思わずその手に口づけをした。
三冬は驚いたが、振り払わずにいた。

ありがとうございますと言い残し、勘助は走り去った。
その夜、勘助は自分を散々に辱めていた上役の男を斬って、出奔した。
勘助は追われる身となり、無宿者たちの中に身を沈めて過ごした。
しかし、足軽ごときに斬られる者は主家にはおらぬと言うことで、勘助は咎められなかった。

聞こえは良いが、誰も勘助を人間として認めていない。
そして勘助はある武家の娘をヤクザ者から助けた、ということでその家に雇われることになる。
卑屈なまでに忠義を尽くす勘助。
娘が密かに逢引をしている間、まるで犬が主人を待つかのように地べたに這いつくばり、娘を待つ。

そうして尽くし、娘の縁談に逆上した男が娘を連れ去ろうとした時、勘助は飛んで来た。
足蹴にされながらも、娘を守った。
そして相手を傷つけてしまった。

娘を守った勘助を、主家は罪人として相手に差し出した。
卑屈なまでに尽くした勘助は、書状を持って相手の家にいた。
書状に自分をどうにでもしていい、と書かれていたことを知った勘助は、絶望と怒りで咆哮する。
自分を取り囲んで斬ろうとした相手の刀を奪い、片端から斬る。

怨念こもる邪剣が爆発する。
切っ先を地面に這わせ、相手に向ける。
一文字に上から斬り降ろす。

そしてついに追い詰められた勘助は町を走り、人質を取って立てこもる。
大治郎たちに事の次第を聞いた三冬が説得に向かう。
三冬を見た勘助は哀しそうに笑い、目に涙を溜める。
「三冬様に今一度、お目にかかれて勘助は幸せ者でございます。もはや思い残すこととて、ございません…」。

三冬は1人、空き家から出てくる。
役人たちが、空き家に踏み込む。
「死んでいるぞお!」と、叫ぶ…。



悲しいですよー。
腹立ちますよー。
「私がこのような目に遭うのは、醜いから…」
「バカな!人はみな、同じじゃ!」

この会話が実に空しい。
結局、勘助は助けられない。
勘助の言うことが、哀しい真実。
人はみな同じ…、なんかじゃなかった。

だから勘助は追い詰められた時、まるで野良犬が怯えて牙をむくようだった。
それに対し、上役たちに足軽風情に斬られる者はいないと言われ、犬に投げて寄越すように小判を放り投げられる。
金でいくらでもあしらえる男。
勘助のプライドをかけた怒りなど、知る良しもない。

誰も勘助を人間扱いしていなかった。
三冬以外は。
いつもいつも、自分がそこにいることが申し訳ないかのような態度の勘助。

小鳥を相手にする勘助は、どこまでも優しい微笑を浮かべる。
対して、剣を振るう時は世の中への怨念が爆発したように禍々しい剣を振るう。
そして卑屈に尽くした勘助は裏切られ、絶望する。

世の中を一気に憎む。
敵に回す。
手負いの獣のような勘助を、三冬が説得に行く。

三冬を見て、うれしそうな勘助。
もう思い残すことはない。
悲しい目、うれしそうな目、憎悪があふれた目。
寡黙な勘助は、表情で語る。

本田博太郎さんが見事に、岩田勘助を演じてます。
キレた本田さんしか知らない人は、機会があればぜひ見て欲しい。
製作者の方、こういう役も、もっと演じさせてください。
深いもの、感じさせてくれますから。

何もかも上手く行かなかった勘助。
勘助は、どうすればよかったのだろう。
三冬以外、誰一人として人間として扱ってくれなかった勘助に、どんな方法があったのだろう。


2011.06.23 / Top↑
第2話、「津軽じょんがら節に涙をどうぞ」。
前にも書いたんですが、これはすごい。

ある夜、仇吉の三味線の音に突如合わせて三味線を弾いてきた娘。
その匕首を突きつけるような音に、仇吉は驚く。
だがこの娘、津軽言葉を話す侍の声を聞いて、いきなり斬りつけてきた。
しかし目が悪いことにすぐに気づかれ、取り押さえられてしまう。

娘は無念の絶叫をあげ、枕を売りながら船で流していた時次郎の目前に飛び込む。
時次郎は娘を助け、仇吉ととんぼと籐兵衛のいる花乃屋に連れてきた。
目を覚ました娘に食事をさせると、娘はおゆうといって、涙をこぼしながら箸を動かす。
そして、とんぼに本当にここは江戸かと何度も繰り返し尋ねる。

とんぼが涙を拭く為の紙を求めて、仇吉たちのいる座敷に手を伸ばす。
おゆうは親切な人が江戸に連れて行ってやるというので信じたら、そこは菊山の女郎屋だったと言った。
籐兵衛が「ひでえ奴がいるもんだ」と、視線を落としてつぶやく。
そんなことが一度や二度じゃない。

あっちに連れて行かれ、こっちに飛ばされ…。
7年もかけて、ここまで来た。
一体何だって、そこまでして江戸に来たのか。
「恨みだね」。

翌日、おゆうと仇吉は三味を弾く。
おゆうは瞽女だった母親と弾いているみたいだったと、喜ぶ。
そして仇吉に聞かれるまま、母親の話をする。

母親は越後高田の瞽女。
子連れの瞽女は良く稼げたので、母親はおゆうを連れて稼ぎに出た。
ある夜、母親のおえいは1人の男と共にいた。

その男は、我が身の貧しさを嘆いていた。
おえいはその男・弥三にじょんがらを弾かせていたという。
小金を溜めていたおえいを見て、弥三はおえいを殴った。

泣き叫ぶおゆうの声を聞いたおえいは、娘は目が悪いので弥三の顔は見ていない。
弥三の顔はわからない。
だから、殺さないでくれと叫んだ。

だが、弥三はおゆうの目をつぶし、おえいの金を持って逃げた。
聞いたところによると、弥三は三国峠を越える時、どう見てもどこかの若旦那のようだったという。
おえいの金で揃えたものだった。
それっきり、弥三の行方は知れない。

弥三の顔は覚えているか。
仇吉に聞かれたおゆうは涙ながらに、忘れられないと答える。
夕べは津軽の言葉を聞いて、弥三だと見定めて斬り付けてしまった。
それを聞いた仇吉は、座敷に急ぐ。

座敷では、籐兵衛が茶漬けをかきこんでいた。
「行ってくれるかい?」
「そう思いまして」。
籐兵衛はすぐに弥三を探して、旅立っていった。

その頃、天平は江戸の夏の名物、菩薩花火大会に参加する一人に選ばれていた。
時次郎はというと、ちょうど、波枕というものを作っていた。
それを注文してきたのは、大蔵屋の番頭。

菩薩花火のスポンサーであり、出所がわからない大金持ちだ。
江戸に7年前、大金を持って現れ、今では武家が裏口から金を借りに来るという。
だがなぜか不眠に悩まされ、時次郎に注文をしてきたのだ。

それも、波の音は越後の海の波が良いという。
時次郎は注文の枕を届ける際、巧妙に大蔵屋の顔を見ることに成功した。
その帰り、時次郎は天平と共に襲撃される。
何とか逃げ、花乃屋にからくり人たちは集合する。

とんぼと天平がもめた時、おゆうの杖が倒れる。
杖には、菩薩の文字があった。
菩薩は、瞽女の守り神らしい。
大蔵屋の開催する花火大会は、菩薩花火。

籐兵衛が弥三の行方をつかんで、戻ってきていた。
おえいを殺した弥三は、ある商家の後家をたぶらかした。
ある夜、その商家は火事になった。
遺体の中に、弥三はいなかった。

その後、弥三らしき男は三国峠で女郎屋を開いた。
越後から江戸に出稼ぎに来た男は、三国峠で女郎を買うらしい。
また、ある夜、その女郎屋は男たちの大金を預かっている間、火事になった。

それがちょうど7年前。
だが、弥三は火事を起こした時に、火傷を負ったらしい。
大蔵屋の額にも、火傷があった。
「まっすぐ江戸に来てるね…」。

大蔵屋は、弥三だ。
明日、弥三はどこかで菩薩花火を見ているはずだ。
自分の主催した花火だ。
明日、弥三を殺ろう。

菩薩花火の夜、屈強なボディガード4人に囲まれ、大蔵屋は屋形船に乗り込む。
運河で時次郎と籐兵衛が、その船をを待ち伏せしていた。
前に2人、後ろに2人。
水中を進む2人は、闇に紛れて男たちを水に引きずり込む。

花火が上がる。
屋形船の戸を開けた大蔵屋、いや、弥三は、数珠を手に、その花火に向かって合掌する。
弥三の顔が赤や緑の炎を反射して、染まる。

天平もまた、その頃、大蔵屋の番頭に襲われていた。
だが天平は匕首を交わし、番頭を花火の大筒に放り込む。
花火があがる。

弥三がふと、陸に目をやると瞽女が歩いてくる。
「瞽女…!」
弥三の手に力が入り、数珠が飛び散る。

「津軽じょんがら、やらせておくんなさい」。
とんぼの声で、じょんがら節が奏でられる。
船が時次郎と籐兵衛によって、岸に向かっている。

「やめろ!」と弥三は叫んだが仇吉が言う。
「私はあなたに三国峠越えのお金をあげた、越後高田の瞽女、おえい」。
「う、うそだ!」
おゆうが口を開く。

「私はその娘、おえい。弥三はんの顔がこの世の見納めだったはんで、よぅく覚えておりやす…」。
弥三が悲鳴をあげて、後ずさりする。
それを背後からがっちり、時次郎と籐兵衛が抑える。
「今夜から、ゆっくり寝られますよ」。

ぼろぼろの笠からのぞく、おゆうの頬に涙が流れる。
「さあ、これを持って」。
仇吉が匕首を持たせる。
ゆっくり、おゆうが前に進む。

弥三は時次郎と籐兵衛に捕まり、逃げられない。
「助けてくれ、金ならいくらでも出す!」
叫んだ弥三だが、次の瞬間、悲鳴をあげる。
誰もいなくなった船の中。

弥三が1人、仰向けに倒れている。
「越後から、出てこねばえがった…。越後から、出てこねばえがった…」。
弥三がつぶやく。
江戸の菩薩花火は天保5年、夏で終わっている。



こんな話をよく描いたと思いますし、今じゃこれまた放送禁止でしょう。
おゆうの話を聞き終わって、すっくと立ち上がる仇吉。
座敷では籐兵衛が茶漬けをかっこんでいる。
2人のツーカーぶり。

「籐兵衛」と仇吉。
「全部聞きました」。
「行ってくれるかい」。
「だと思いまして」。

弥三を演じた岡田英次さんがまた、熱演。
今では罪の意識に不眠に陥った男。
自分の犯した罪の影に、怯え続ける。
それがきっかけで、過去の悪事がばれる。

花火を見上げる、弥三の顔。
赤や緑の光が反射する。
しっかり、合掌する弥三。
そして、瞽女を見て恐怖する弥三の目。
数珠が飛び散る。

屈強なボディガード、金を運ぶ際に強盗を何度も撃破してきたつわものども。
花火があがり、暗闇になると、船の前に腰掛けていたそのつわものたちが消えている…。
殺しのシーンなのに、演出が情緒的。

花乃屋に連れてきた娘、おゆうの復讐が果たされる。
おゆうのボロボロの笠が、7年という月日を物語っている。
ラストの弥三のつぶやき。

結局、弥三に安眠は訪れなかった。
彼はきっと、何年もロクに眠っていない。
怯え、怯え続けた日々。

最高に残虐なことをしていながら、罪の意識に怯え、供養を行う男。
その姿を見ていると、憎むべき男も人間らしくあることがわかる。
結果、誰を、何を恨んでいいかわからなくなってくる。
確実に言えることは、人間には欲があること、極貧は犯罪を生むということかもしれない。

もちろん、弥三のしたことは許されない。
やられた方にしたら、絶対に許せない。
外道の所業。

「越後から、出てこねばえがった…」。
弥三の人生を感じさせ、彼の内面を感じさせる。
短いが見事なつぶやき。
岡田英次さん、弥三と大蔵屋の演じ分けも、最後の同一化も見事。


2011.06.22 / Top↑
23日の木曜日、検査に行ってきます。
たぶん、入院を決めてきます。
大変なことになったなあ、と正直思います。

最近、タイプミスが多いし、って、いつもか。
耳も痛いし、めまいもひどい。
ふらふら、ふわふわする。
夜中、一度は目が覚める。
すると、眠れない。

足がムズムズする。
手足が痺れる。
首の角度によっては、目の前が暗くなる。
逆さになって眠ったり、異様だったもの。

根気がない。
これも、いつもか。
つまり、あきらかに、体調が悪い。
そうだったのか、と思いました。

病院自体、怖くてなかなか行けないというのに…。
でも、こうなったら専門家の先生を信じて、任せるしかない。
長期休暇をもらったつもりで。
不快な症状が治るなら、うれしいと思わなくちゃ。


無事に帰ってきて、「必殺」とか「紋次郎」とか見たいものです。
ものを書くのは、当分、無理かな。
気がかり、いっぱいあるけど。
本田博太郎さんや中村敦夫さんといった、好きな俳優さんの演技をまた、楽しめるかな。



2011.06.21 / Top↑