「必殺仕事人2013」で2月も早い

「必殺仕事人2013」が放送されるのですね。
「2012」から1年。
「2010」があって「2011」がなかった。
でも今後はこのペースで年に一度、放送してくれるんでしょうか。

「2012」は、高橋英樹さんが初の悪役で登場。
初めてとは思えなかった!
今回はどなたがゲスト…と、思ったら、里見浩太朗さんなんですね。
うれしいなあ。

こういう、時代劇の大御所が悪役で出演してくれる。
時代劇を盛り上げようとしてくれているのもわかるし、現在の仕事人を、盛り上げてくれようとしている。
「必殺」ではない時代劇をやっていた大御所だからこそ、「必殺」というものを認めてくれているんだな、と思います。

里見さんが時代劇について、インタビューで答えているのですが、これがまさに時代劇を演じてきた人の言葉です。
「見る人を、だれも経験したことのない時代の世界に導いてくれて、夢を見させてくれるのが時代劇だった」。
本当にそうです。

個人的には、明治からはどうしても外国との戦争がこの後続くと考えてしまう。
そうするとどうしても「この後は大変なんだよね…」と、思ってしまう。
戦乱の世を描いた時代劇もありますが、江戸時代が舞台だと、そういうことは考えない。

題材になっている人たちは、時代劇だろうが現代劇だろうが、どうしたって大変な状況に置かれてしまうことには変わりはない。
でも国中、どこでも誰でもつらい耐乏生活や窮屈や空襲に人々が怯え、大量に殺される…なんてことにはならない。
そういう意味では、安心して見ていられるんですね、江戸時代は。

また、大御所以外の出演者も楽しみ。
これまでで印象に残ったのは、「2010」での若き勘定吟味役・風間右京乃助を演じた小澤征悦さん。
理想を追い求めてきた若き吟味役が、ついに悪のサイドに堕ちる瞬間の表情が良かった!

今回は渡辺大さんですね。
放送は2月16日日曜日、夜9時から。
こんなの待っていると、2月も早い…かも。


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テレビ東京のロードショー 「怒らせんなや」

テレビ東京で午後1時半から放送されている、「午後のロードショー」。
家にいる時で、出かけない時は割りとこれ、見ています。
「チョイ悪親父、チャック・ノリス登場!」
刑事ものの特集では「刑事(デカ)盛り!」

ホラー映画特集では「おこたで、ホラー映画」。
渋い俳優のアクション映画特集では「おじさまアクション」という。
巨大生物によるパニック映画特集は、「規格外・巨大生物特集」と言ってくれる。
さらにアカデミー賞の反対「ラジー賞」映画特集なんてやってくれるのも、この枠ならでは。

テレビ東京って、午後のロードショーも、木曜日の夜に放送していたロードショーもCMが楽しい。
ジャン・クロード・ヴァンダムの映画の時は「ジャンジャンジャジャン、ジャンクロード!ヴァンヴァンヴァヴァンヴァンヴァ、ヴァンダミング!」
シュワルツネッガーには「闘う州知事!」

スタローンには「男の教科書シルベスター・スタローン、男のカーナビ、シルベスター・スタローン!」
さらに「男のリトマス試験紙、スタローン!」
リトマス試験紙と来たよ、誰が考えてるんだこれ!
すばらしー。

この辺はまだ良いとして、「ロボコップ」は、「俺は人間だー!」ですよ。
さらにおかしかったのは、スティーブン・セガール特集。
「沈黙の戦艦」でコックをやっているシーンを映し、セガールどんぶりの大文字。
そして「セガール、おかわり!」

映画自体のタイトルは忘れてしまったんですが、怒りのセガールの表情が映り、「俺を怒らせんなや」。
タイトル忘れて、CM覚えてるってすごいと思う。
それほど笑った笑った。

このCM、録画したかった。
テレビ東京さん、ありがとう!
午後のひと時、すっごく楽しいよ!


家族百景

ふと、ずいぶん前、学生の頃、読んだ本を思い出した。
その著者の父親はある種の有名人で、それも人々に避けられる人だった。
友達ができない。
みんなが自分を避ける。

好きな人がいても、近づくことも出来ない。
中学生にもなればみんな、好きな人のことを語り、中にはデートする子もいた。
なのに、自分はそんなこと絶対できなかった。

お父さんのせいだ、みんな、お父さんが悪いんだ。
でも…。
お父さんは自分のことを、とってもとっても愛してくれた。
だからお父さんを憎めない、恨めない。

お父さんは別の道を行けば、別のところで有名になったかもしれない。
だからお父さんは、道を間違ったんだと、彼女は思った。
だけどやっぱり、私には大事なお父さんだと思った。
その本は、そんな、切ない心情が書かれた本だったと思う。

一方、教科書に載るような、有名人を祖父に持つ人がいた。
その人も何かというと、祖父の名を出された。
学校の先生も成績が悪いと、「おじいさんはすごい人なのになあ…」と言う。

ある日、友達とケンカしたら「何よ、○○(おじいさんの名前)の孫だから信用してたのに」と言われた。
偉大な祖父と、どうしても自分を切り離して考えてくれない。
孫の自分でさえ、そうなんだ。

彼女の父親は厳しい人だった。
横暴で、威圧的だった。
思春期になった彼女は、父親とケンカばかりしていた。
大嫌いだった。

だがある日、孫の自分でさえ、これだ。
子供である父親はもっともっと、大変だっただろうと、ある日、思った。
その時父親が、初めて弱い一人の人間に思えた。
偉大な身内を持つ人たちは恵まれているであろう反面、やはりそれなりに大変でもあるのだろう。


雪じゃないんだよ!

今朝、6時30分に起きた時に外を見て、雪景色ではなかったのに一安心。
その時は降っていなかったのに、いろいろ動いていてふと外を見ると、白いものが舞っている。
雪ー!

しかも、うっすら積もり始めている。
うう、電車が止まる。
今日の予定が実行できない。

しかし、この間のように積もることなく、雪はまもなく止んで日差しが。
よかったー!
おかげで今日は予定がこなせました。

雪で電車は止まりませんでしたが、先の駅で線路に人が入ったとかで止まりました。
そして、遅れました。
遅れたお詫びのアナウンスと、その理由に「雪じゃないんだよ!」と言いたい意地を感じたのは、私だけだろうか。
わかってますよ、大丈夫。


またですか

雪!
今夜は雪が降り、関東平地でも少し積もるかもしれないとの予報。
おおお、またですか!

今年は、何回か降りそうな気はしてましたが。
明日の朝、交通が混乱していないことを願います。
混乱に備えて明日は早めに出ることを考えて、寝ます。
交通が混乱しないことを願いつつ、おやすみなさい…。



汚い金だが、お前が綺麗に使ってくれ 「暗闇仕留人」第4話

第4話、「仕留めて候」。


北町奉行所に新しい奉行・稲葉山城守が就任し、50名いる北町同心の中から無能とされる10名を休職処分にすることが決まった。
みな、戦々恐々としているが、主水は皆から、休職処分になるものと思われていた。
居心地が悪くなった主水は厠へ行くが、先に入っているものがいた。
思わず主水がせかすと、中から新任の奉行・山城守が出て来て、主水は思わず土下座してしまう。

手ぬぐい代わりに自分の袖まで差し出して、アピールした主水だったが、やがて10名の名前が貼り出される。
定年まであとわずかの同心・庄内三郎兵衛は何とか首が繋がったと言うが、発表された10名の中に主水の名前があった。
せんとりつは金策に走り、与力の諸岡に賄賂を贈って、何とか主水の休職処分を取り消してもらった。
主水の代わりに三郎兵衛が休職処分となり、その理由は主水と間違えたということになった。

その夜、浪人狩りが行われ、捕り物で貢の住む長屋も騒然となる。
貢の家に追われた青年が飛び込んでくるが、貢は刀を向けられても平然と「人は呼ばないから、出て行ってくれ」と言う。
だが青年は倒れ、貢が見ると足に傷を負っていた。
貢は傷口を消毒し、さらしをまいて出血を止めてやると、青年は礼を言って飛び出して行った。

その青年が庄内三郎兵衛の息子・誠一郎で、良心が咎めた主水が三郎兵衛を訪ねた時に家に戻ってきた。
三郎兵衛は養子で、誠一郎は小さい時から姑や妻にやりこめられている父を軽蔑し、今はほとんど家に寄り付かないのだった。
誠一郎に三郎兵衛は、懸命に声をかけているのを、主水は見ていた。

江戸中で、廻船問屋が次々と抜け荷の罪で捕えられ、死罪となっていた。
廻船問屋・白銀屋赤兵衛も捕えられたが、処刑寸前、山城守が中止させた。
山城守は無実を訴え続ける白金屋に、牢内でご禁制の贅沢品を扱う約束をさせ、釈放した。
娘のおえいの元に白銀屋は返されたが、父の無実を信じて待っていたおえいを見た山城守は、今度は娘を屋敷で行儀見習いをさせるように言う。

次々、無実の罪で廻船問屋を潰し、白銀屋だけ残したのは山城守と与力・諸岡の陰謀だった。
その白銀屋も、山城守によって処刑を免れ、おまけに娘を人質に取られた形となっては言うなりになるしかない。
全てを見ていた主水は仕留人たちにこのことを告げた。

娘をうまく取り戻せば、白銀屋は10両は出すのではないか。
主水が金を立て替えるからと、山城守殺しの話を持ちかける。
だが貢は「相手が悪いよ」と去っていく。

主水は「けっ、まだあの野郎、気取りが抜けねえな」と言うが、他の誰も乗ってこない。
家に戻った貢の前に、昨夜の青年・誠一郎が現れる。
誠一郎は名乗り、貢の手当てのおかげで、この通りと治ったとアピールする。
薬を飲んでいたあやに、うなぎの蒲焼きを持って来た、「俺の気持ちなんだ」と渡す。

その夜、屋敷に奉公していたおえいを山城守が手篭めにしてしまう。
翌日、白銀屋はご禁制の品を届けに来た。
罪を犯す恐ろしさに白銀屋は店の看板を下ろすつもりだと言って、お役御免を願い、おえいを返してくれと頼む。
だが、山城守はおえいを通じて、白銀屋とは縁続きになったと言う。

白銀屋は拒否し切れなかった。
だが白銀屋に不安を覚えた山城守は、浪人たちを使って白銀屋を消すことを考えた。
山城守は白銀屋に持ってこさせた贅沢品を賄賂として、若年寄、老中となることを狙っているのだ。
諸岡は、その山城守についていくことにしていた。

芝居小屋で三味線を弾く貢のもとに、誠一郎がやってきた。
「家はないのか」と聞かれ、「帰りたくない」と言う誠一郎に貢は「家へは帰った方がいいぞ」と言う。
自分のことを気にしてくれると懐いた誠一郎だが、貢は「迷惑だ」と言う。

誠一郎は、貢は奉行所に後ろめたいところがあるのだろうと、言った。
あの傷の手当てをしてくれた腕前から、一度は蘭学を志した誠一郎は、貢が蘭学の心得があると見抜いたのだ。
貢の目が、鋭く光る。

それに気づいた誠一郎が「邪魔なら帰るよ。でも…、また遊びに来たっていいだろう」と言う。
「2度と来るな」。
誠一郎は口を尖らして出て行く。
おみつが「なあに、あの人」と聞くと、貢は「うん」と三味線を弾きながら口ごもる。

誠一郎は浪人の集団に戻ったが、その時、諸岡が来て、白銀屋を殺す依頼をした。
諸岡の正体を知っていると言って、誠一郎は金をもっと出させる。
今夜の見張りはマヌケが一人と言われた、誠一郎たちは白銀屋に忍び込む。

見張りは主水だった。
だが、誠一郎たちが押し込むと、既に白銀屋は首を吊って自殺していた。
驚く誠一郎たちの前に主水が現れ、取り押さえようとして誠一郎の覆面をはがした。

「おめえ、庄内さんの!」
主水は三郎兵衛のもとに、誠一郎を連れて行く。
三郎兵衛は喜ぶが、誠一郎はすぐに出て行こうとした。
主水が無言のうちに押し留めるが、誠一郎はふがいない、事なかれ主義の父親と一緒にいるのは嫌だと言う。

誠一郎は三郎兵衛に、自分を奉行所に突き出してみろと言った。
今夜、誠一郎は、白銀屋を殺しに行ったのだが、白銀屋は既に首を吊っていたと言う。
その依頼をしたのは、父の上役の諸岡だと言った。
「まったく奉行所は良くできてるよな!」と言うと、誠一郎は出て行く。

聞いていた主水は「余計なことをしてしまったようですな」と言う。
三郎兵衛は、いくじのない、汚い自分に愛想が尽きたと言った。
息子に一度でもキッパリとした父親であるところを見せてやろうと、三郎兵衛は決心する。
そうしなければ、今そうしなければ、誠一郎はダメになってしまう。

翌日、休職処分の三郎兵衛は奉行所に出所し、諸岡の所業を山城守に訴え出た。
自分の処分も覚悟の三郎兵衛を、山城守は「良い部下を持った」と褒めちぎり、諸岡の処分を約束する。
廊下で山城守にすがった諸岡を山城守は殴り、「私の前に顔が出せるようにして来い」と言い渡す。
三郎兵衛は山城守の器の大きさを、さすがお奉行様だと心酔しながら、このことを誠一郎に知らせようと、浅草の町を息子を探して回る。

浪人たちが集まってところに諸岡が来て、仕事を依頼した。
諸岡が見たところによると、誠一郎がいない。
誠一郎の居場所を諸岡が尋ねると、仲間は「市松座だ」と答えた。
それは、貢のいる小屋だった。

町を歩いていた三郎兵衛は、市松座を出てきた誠一郎を見つけ、神社に連れて行く。
そして、誠一郎に言われて、自分の意思で動いたと言う。
諸岡の悪事を知ってはいたが、自分も賄賂を貰っていたと打ち明けた。

だから、諸岡の所業に口をつぐんでいたが、今日は諸岡を告発したと告げる。
「恥かしいことだが…。だが勇気を出して、全てお奉行様に」と言った時、三郎兵衛が「あっ」と声をあげた。
数人の浪人がやってきて、三郎兵衛に斬りかかった。

「何をするんだ!」と言った誠一郎に仲間は、「だってお前、いつもの侍が」と口走る。
虫の息の三郎兵衛が、誠一郎を呼ぶ。
誠一郎が「親父!」と駆け寄る。

「親父?!」
それを見た浪人たちは、驚いて逃げて行った。
「親父!しっかりするんだ!」と駆け寄る誠一郎に三郎兵衛は金を懐から出した。

「これ、これは汚い金だが、お前が綺麗に使ってくれ」。
「そんな、親父!一緒に家に帰ろう。なあ、一緒に暮らそう」。
誠一郎の言葉に三郎兵衛が笑顔になるが、次の瞬間、三郎兵衛は息を引き取った。
「親父!」と誠一郎の慟哭が響く。

三郎兵衛を背負って帰りながら、誠一郎は諸岡と山城守がグルだったと察する。
家に戻った誠一郎は「親父、すぐ布団敷いてやるからな」と三郎兵衛を横たえ、行灯に灯りを点した。
夜勤明けの主水が三郎兵衛の家に行くが、表を諸岡が見張っていた。
三郎兵衛の家に入った主水は、横たわった三郎兵衛を見て驚く。

「庄内さん!」
誠一郎は三郎兵衛に渡された金を見せ、「汚い金だが、綺麗に使ってくれってこの金を。俺にもしものことがあった時は!」と主水に金を託して出て行く。
「待ちなさい!」と主水が止めたが、誠一郎は表に走っていく。
主水は三郎兵衛に手を合わせると、誠一郎を追った。

誠一郎は山城守の屋敷に斬り込んで行った。
しかし、山城守の前で斬り殺された。
主水は門から、全てを見ていた。

翌日、仕留人たちは主水の呼び出しで集まっていたが、主水が来ない。
「遅いねえ」と言うが、主水は諸岡に、後をつけられていた。
飯屋に入る振りをしてうまく撒いて祠にやってきた主水は、諸岡に尾行されていると教える。

「十手持ちが十手持ちにつけられたのか?」
「そんなバカな」と、おきんが叫ぶ。
「何てヘマしやがんでえ。そんなことじゃ、これから先、あんたとは仕事はできねえな」と大吉が言う。
「そうだよ、焼きが回ったね、八丁堀」とおきんは主水を責める。

「そんなことで八丁堀の巻き添えを食ったんじゃ、かなわないよ!」と半次が言う。
半次がそう言って出て行こうとする。
貢は主水の後ろで、黙って見ていた。

主水は「そうかい。じゃ、俺が1人でやらあ!与力やらねえことには、俺が殺されるんだ」と言った。
誠一郎から預かった金を並べながら、「俺だけじゃねえぜ。おめえたちも一蓮托生だ。ま、運よく助かったら率の良い仕留め仕事でも探すんだな」と言う。
半次が、金を前に目を丸くする。
小判が一枚、落ちたのを、半次が拾う。

その時、「来た…!」と、おきんが諸岡が表を歩いてくるのを見て言う。
主水の後ろに、貢と大吉がいる。
「俺を見捨ててってもいいんだぜ」。

大吉が動き、貢が動く。
窓を見た大吉は、「おい、段々近づいてくるぜ」と言う。
貢が主水を凝視する。

半次とおきんが、並べられた金を取る。
続いて身を伏せた大吉が、金を取る。
半次がおきんの手を取り、仕留人たちが散っていく。
主水と貢も身を伏せる。

貢が主水が握り締めている小判を手から、一枚、抜く。
主水がそれを見て、ニヤリと笑う。
貢が主水を見て、うなづく。

諸岡が祠とは別の方向をキョロキョロと見ているのを見て、半次、おきん、貢、そして主水が祠を出る。
大吉を残し、4人が出て行く。
祠に諸岡が気づく。

諸岡が小屋に近づいて来た時、大吉が胡桃を鳴らす。
異様な音に諸岡が中をのぞく。
大吉が影に身を潜め、もう一度胡桃を鳴らす。

諸岡が走って、大吉が胡桃を鳴らした方向から覗き込む。
身をかがめたまま、大吉が反対方向に走る。
大吉が胡桃を砕き、壁に近づく。
諸岡の前の壁が割れ、大吉の手が伸びてくる。

ハッとした諸岡の心臓をつかみ、手を抜いて大吉が去る。
表で諸岡が倒れ、誰かの「心の臓の発作だ。これはもう、ダメだ」という声がする。
「心の臓が止まってるぞ」と騒ぎになる中、大吉が諸岡を振り返りながら離れる。

主水が貢を捕えて、奉行所に帰って来る。
門番が「また小者ですかい」とつぶやく。
奉行所では異人専門の奉行所ができるんじゃないか、ともっぱらの噂だった。

主水は聞きかじった異人の言葉を「カメラに、カステイラに、シガーレットですか」と言うと、同心仲間は「人は見かけによらんもんだな」と寄ってくる。
異人の間では夫より妻がえらいらしい、などと異人の話に花が咲く。
主水は異人の夫婦について語り始めた時、廊下を奉行が歩いて厠に向かう。
それを見た主水は同心たちを集め、話はヒソヒソ話に変わっていく。

厠で山城守は「いよいよ運が向いてきたぞ。これで思う存分、腕を振るえる」と、ほくそ笑み、鼻歌を歌う。
その時、どこからか三味線の音が聞こえて来る。
山城守は不思議そうに辺りを見回す。

三味線の音が止まる。
「幻聴か」。
貢がバチを構える。
バチから刃を出す。

だが厠の下では、貢がバチを構えていた。
バチの刃が光り、山城守の顔に反射する。
怪訝そうな顔をする山城守だが、次の瞬間、貢が飛び上がり、山城守の喉から額までを一気に切り裂く。
山城守が悲鳴をあげたその時、部屋では主水の話に集まった同心たちが大爆笑していた。

その声にかき消され、山城守の悲鳴は聞こえない。
貢はそのまま、山城守を引きずり込む。
1人の同心が山城守を探しに来たが、誰も見ていないと答える。
厠にもおられぬと言う声を聞いた主水が、密かに笑う。

奉行所の表では、半次とおきんが夫婦喧嘩を派手にやらかしていた。
仲裁に入った主水が半次を殴り飛ばすと、おきんが「何しやがんでえ!」と主水に飛び掛る。
主水が「女の分際で!」と、おきんを引っぱたくと、今度は半次が主水に殴りかかる。

おきんが主水の背中に乗って、大騒ぎになる。
訴えを待っている人々も、大ゲンカを見物している。
他の同心たちが飛んで来て、騒ぎを収めようとしている中、貢は奉行所を出て行く。

新しい奉行が来て、主水の首も繋がった。
りつは喜び、主水に着物をねだる。
「悪い世の中になったもんだなあ」と、まんじゅうを頬張りながら、主水がつぶやく。



諸岡の家に話に行くせんを見たりつが、「母上、それはご禁制の」と帯を見て言う。
ご禁制のぜいたく品なのだが、それはせんが一番気に入っている品らしい。
ここでご禁制のぜいたく品という話が出てくる。

貢の家に誠一郎が飛び込んでくる際、物音がして貢が「誰です」と言う。
「誰だ!」じゃなくて、「誰です」と礼儀正しく言うところが、貢の性格が出てる。
しかし刀を抜かれても冷静な貢。

どちらかと言うと、誠一郎が気圧されている。
それは殺し屋だし、インテリだし。
さらにちゃんと手当てをしてやると、誠一郎は懐いてしまう。
ご人徳。

主水同様、婿養子で小さくなって暮らしていた三郎兵衛を見ていた息子は知性的で、肝の据わった貢を尊敬してしまう。
貢の家に蒲焼きは持っていく、三味線を弾いている芝居小屋には来る。
この時、貢の蘭学を見抜いた言葉を聞いた時の貢の眼光の鋭さには、誠一郎はさすがに押し黙る。
貢に追い返されて出て行くけど、あれは事件が起きなければまた来ましたね、きっと。

誠一郎たちが白銀屋に押し込む時の、「今夜の夜警はマヌケが一人」って言われるのは、主水のことなんですね。
しかし、主水は誠一郎を捕え、家に連れ帰る。
反抗的な誠一郎は出て行こうとするところを、主水が無言で止める。
主水だって、迫力あるんです。

白銀屋は、北村英三さん。
「仕舞人」や「商売人」では、悪役で印象深い。
京マチ子さんに仕留められる時の表情が、おかしいんですよ~。

三郎兵衛は、加東大介さん。
こちらも悪役をよくやっておられます。
最期に息子さんと和解できて、本当にうれしそうだっただけにかわいそう。

黒幕が奉行で、手先が与力なので、主水も危ない。
その主水のピンチに、半次もおきんも大吉も冷たい。
今回は主水が「一蓮托生」と言っている。
おきんの「来た!」で、場が一気に緊張感に包まれる。

オープニングの音楽が流れる。
このタイミング、この選曲。
ピッタリ!

すると冷たいことを言っていた仕留人たちが、次々と小判を取っていく。
近づく諸岡。
隠れる大吉。
半次がおきんの手を引いて出て行く。

全員の流れるような動きを、上から撮影。
隠れる大吉と、胡桃の音で覗き込む師岡の緊張感ある画。
ドクドクッ、ドクドクッという心拍音が効果的。
倒れた諸岡を囲んで「心の臓の発作だ、これはもうダメだ」と言う声が聞こえますが、外傷がないし、心臓つかまれるなんて考えも及びませんものねー。

主水が貢を連れて奉行所に入る時、門番に「へっ、また小者ですかい」と言われているのが印象的。
門番がそんなこと言っちゃうの?
それほど、主水は侮られてるの?

厠で座っている山城守が鼻歌を歌うと、どこからか三味線の音。
ど、どこから?
なかなか粋で不気味。
「幻聴か」と言う山城守。

貢が暗闇から現れる。
殺しのテーマが流れる。
バチから刃が見える。
刃が光って、山城守の顔に光が反射する。

途端に山城守が切り裂かれるんですが、貢は下から飛び出している。
下から?!
殺す時も、確かにカメラは山城守を下から見上げてるんですが…。
絶叫が主水のバカ話と爆笑に紛れて、聞こえないと言うのがすばらしい。

それで貢は、厠の下に山城守を引きずりこむ。
自分も下がっていく。
後には、わらじだけが残ってる。
ぎょーえー。

そして、バカ話が終わった奉行所では、半次とおきんが大ゲンカを演じている。
主水も交えて、大騒ぎ。
この時、主水も半次も、おきんも、貢に道を空けてやっている。

奉行所を出て行く貢を門番が見ていると、貢は軽く会釈。
まあ、門番もまた勘違いかぐらいの認識なんでしょうね。
貢さん、大変なお仕事でした。
哀しい話なんですけど、前2話と違って、ラストはりつのおねだりと頭を抱える主水で終わり。


理想の人生なんて歩んでない 「夜行観覧車」

湊かなえ氏の「夜行観覧車」がドラマになっているとは。
知らなかった!
なので、今週の第2回から見始めました。

それでこれ、主人公のお向かいの家で起きる殺人事件の犯人が誰なのかという、ミステリーかと思ったら、違うんですね。
だって、本の帯の、裏面だけど、犯人がわかっちゃうような記述がされてる。
要するにこれは犯人探しのミステリーじゃなくて、殺人事件を中心に、その関係者の内面を描く話なんですね。

でも鈴木京香さんも、石田ゆり子さんも適役でした。
原作よりずっとたちの悪い、夏木マリさんの演じる小島さと子。
彼女を見ていると、原作と犯人を変えるのかなという気もしてきます。

しかし被害者の高橋弘幸役の田中哲司さんの、次男が川に落ちた時にうっすらと見せた笑いが迫力ありました。
ああ、この家族は絵に描いたような「理想の家族」「素敵な夫婦」じゃないんだ…と思えました。
通常サスペンスっぽかったのは、高橋克典さんが演じる結城哲也が出てくるシーン。
ここだけは、それぞれの人の底意地の悪さ、イライラさせる無神経さや愚かさなどを見ないで済みます。

原作のあの、「どの登場人物も嫌な人だな~…」と言いたくなるところを、うまくドラマにしてたと思います。
一点の曇りもない青空のような、理想の家庭なんてない。
絵に描いたような、素敵な家庭なんてない。
そんな人生も、送ってない。

人はそれぞれ、何かを背負っているもの。
だから隣の芝生は青くなんか、ない。
ミステリー部分もあり、そしてそういう展開、見せ方になっていきそうで、ちょっと注目してます。


勝手に完結

昨日書いた「エイリアン2」の監督、ジェームズ・キャメロン監督。
「ターミネーター」「ターミネーター2」の監督ですが、本当に観客が見たいものをわかっているなあと思います。
この「ターミネーター2」にジョン・コナー役で出ていた、エドワード・ファーロング。

最近のファーロングを見て、ちょっとびっくりしましたが、演技力はやっぱり確からしい。
「ターミネーター2」の頃は、傷ついた心を持つ、孤独な少年でした。
それに、美少年だった。
実際にファーロングは複雑な家庭で育ったらしく、彼の傷ついた表情を見抜いて抜擢したスタッフはすごいと思いましたよ。

そういえば、「ターミネーター」も4作まであるけど、私の中では「2」で綺麗に終わっているのでした。
「ゴッドファーザー」もそうだった。
他にもそういうのが、結構あると思う。
勝手に終わらせて、すみませんなのだが、終わってしまっているものはどうしようもないのだった。


あんたは本当に頼りない男ね 「エイリアン2」

2週間ほど前に、「エイリアン」を見た話を書きました。
先週末、CATVで「エイリアン2」を見ました。
そうしたら水曜日の夜に、地上波で「エイリアン2」を放送しました。

1作目の宣伝コピーが「宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない」。
2作目の宣伝コピーは「今度は戦争だ」。
こういうの作る人って、すごい。
まさにこのコピーが、作品のカラーを完璧に表現しているんですから。

1作目はSFホラー。
監督はリドリー・スコット。
ストーリーもすばらしかったけど、ビジュアルもこの世のものとは思われない、ものすごさでした。

2作目はSFアクション!
監督はジェームズ・キャメロン。
それぞれの監督の個性が出てて、そこを見比べるのもおもしろい。

ノストモロ号の生き残りリプリーと、一緒に眠っていた猫のジョーンズも無事。
しかし1作目にリプリーが脱出してから救出されるまで、何と57年も経っていた。
毎晩、あの恐怖でリプリーは悪夢に悩まされ、悲鳴とともに目を覚ます。
おまけにリプリーは貨物は別として、船を爆破したことで賠償を請求されるかもしれない立場に立たされた。

リプリーの話は、どうも信用されていないらしい。
だがそんな時、宇宙に作った植民地星からの連絡が途絶えた。
その星は、エイリアンがいた星だった…。
エイリアンから唯一生き残ったリプリーは請われ、そして自分の悪夢を消滅させるためにも、海兵隊とともに現地へ向かった。

1匹のエイリアンで、ノストモロ号は数時間で全滅した。
だがエイリアンを現実に見ていない海兵隊も、会社も、リプリーからすれば、事態を軽く考えているとしか見えなかった。
逆に彼らからすると、リプリーはおおげさに怯えすぎだった。
しかし、彼らはすぐにリプリーの恐怖を自らが体験することになる。

海兵隊の中に、アンドロイドのビショップがいた。
彼は海兵隊員の手を使って、ナイフの早業を見せる。
しかし珍しく失敗し、白い血、白い液体を指から流す。
不吉…。

そしてそれを見て、ビショップをアンドロイドと知ったリプリーは、前回、アッシュに殺されかけたことからビショップを拒絶する。
惑星に到着すると、そこは無人だった。
奥に進む海兵隊の前に現れたのは、瀕死の状態で「殺してくれ」と頼む人間。

すると、出たぁ~、寄生された人間の体を突き破って、幼生エイリアンが飛び出してくる!
リプリーの繰り返し見る悪夢が、今、現実になった。
パニックを起こす海兵隊員もいた。

住民の約70家族は全滅していた。
しかし唯一、ニュートという少女が生き残っていた。
生き残った少女・ニュートは、家族のことを聞かれる。

自分のことをレベッカと呼ぶのは、兄だけ。
だが、その兄は?
ニュートは答えない。

姉がいた。
どうなった?
答えない。
両親は?

「みんな死んだわ、もう行っていい?!」
リプリーが言う。
「見たのね…。かわいそうに」。
彼女の地獄を、リプリーだけがわかる。

会社側の代表・バークは、エイリアンを貴重な生物と考え、兵器として使えると地球に持ち帰ることを考えていた。
甘い。
彼らを良心の呵責もない、後悔もない、攻撃本能のみの完璧な怪物・エイリアンが大量に襲ってくる。

バークの卑怯さ加減は、国を超えて見事ですね。
リプリーとニュートを犠牲にして持ち帰ろうとする。
それがばれても、平気な顔をしてやりすごそうとする。
さらにはエイリアンの襲撃から一人、さっさと逃げて、ドアを閉めてリプリーたちを締め出す。

自分ひとり、どんどん奥に逃げていく。
だが最後のドアが開いた時、前を向いた彼の目の前にいたのは…。
持ち帰ろうとしていたエイリアンじゃないですか。
良かったですね、って、リプリーたちが来た時、バークの姿はない。

エイリアンが現れるまで40分くらいかかるんですが、現れてからはノンストップのアクションに突入!
相手は海兵隊だが、数が増えて、1匹辺りの戦闘能力は小さくなった感じがするエイリアン。
まあ、相手は戦闘のプロだし、武器も強力になっているんだろうと頭の中で補完しました。

さらに「2」では、海兵隊の二等兵・バスケスがカッコいい!
もう、最高。
リプリーもカッコいいけど、バスケスも最高にカッコいい。
男の兵士・ドレイクとの間には戦友という絆が結ばれている。

ドレイクがエイリアンの犠牲になった時、バスケスは外に出ようとして止められる。
「もう死んでる」と。
無能なキャリアの指揮官・ゴーマンが気絶したのを、バスケスは殴ろうとして止められる。

それからのバスケスは、戦友の仇を討ち、戦士として敵を殲滅させようとエイリアン相手に大奮闘。
カッコいい女性なんて形容詞を超えている。
男だとか女だとかじゃなくて、本当にカッコいい兵士姿だった。

脱出するために後退していくリプリーたち。
しんがりという、戦で一番勇気のいる位置にいるのが、バスケス。
それは、相棒のドレイクと同じ。

エイリアンを撃ちまくるバスケス。
「バスケス、来い!」と、声がかかる。
バスケスの自動小銃は、弾切れになった。

途端、バスケスはピストルを抜いて迎え撃つ。
しかしエイリアンの強烈な酸性の血を浴び、バスケスは足を負傷。
動けなくなったバスケスのところに、頼りない指揮官・ゴーマンがやってくる。

頼りなかったゴーマンが、バスケスを守って戦う。
だがやがて弾丸が切れる。
迫り来るエイリアンたち。
ゴーマンが爆弾を手にする。

「ゴーマン、あんたは本当に頼りない男ね」。
「あんたと最後一緒とはね」。
そう言いながら、自分を助けに戦った、情けない、怒りを向けた上司に対し、バスケスが敬意を払う。
バスケスは初めて、ゴーマンを仲間として認めたのだ。

だからバスケスはゴーマンがボタンを押す手に、自分の手を重ねた。
爆弾とゴーマンの手を、バスケスがきつく握る。
そして目を閉じる。
なんてカッコいい、名場面。

強烈な爆発。
この爆発で、階段を上っていたニュートは下の溝に落下した。
背後にエイリアンの尾が持ち上がる。
悲鳴。

ニュートが抱いていた首だけの人形が、水に浮かんでいる。
リプリーは、言う。
まだ生きてる!
すぐには殺さないのよ!と。

エイリアンを退治するには、惑星ごと吹っ飛ばすしかない。
爆破まであと26分。
負傷したヒックスをビショップに託し、リプリーはニュートを救出に向かう。

ニュートにあげた時計が落ちているのを見て、絶望するリプリーだが、寄生される寸前のニュートの絶叫が響く。
捕らえられているニュート、これがまた気持ちが悪い粘膜状のものに覆われている。
逃げる2人の前に、無数の卵が見える。
息を止めて辺りを見回したリプリーが目にしたのは、女王エイリアンが続々と産卵しているおぞましい姿。

悪夢を固まって見つめていたリプリーは、火炎を卵に吹きかける。
卵を燃やされて、怒りの女王エイリアン。
だがそこに、脱出の船はいなかった。

裏切って自分たちだけ脱出したビショップへ、恨みの言葉を叩きつけるリプリー。
エイリアンが迫る。
抱きかかえているニュートに「目を閉じなさい」と声をかけ、覚悟の戦いを挑もうとする。

だがビショップは足場が不安定だから、離陸して待っていただけだった。
爆発が起き、迫るエイリアンと絶体絶命のリプリーの前に、ビショップの船が現れるシーンは感動してしまう。
ああ、ビショップはアッシュじゃなかった!

退去する船の背後で起きる、核爆発。
やっと逃げられた…と思ったら、ビショップを背後から鋭い尾が貫いた。
ビショップが、真っ二つにー!
ぎょーえー、女王エイリアンも一緒に乗り込んでいたのね。

ニュートにエイリアンが行かないよう、リプリーは「こっちよ!」と誘い出す。
そして貨物を運ぶロボットに乗り込み、エイリアンと対決。
「その子にかまうな」。

ここで、リプリーが「ビッチ!」とエイリアンに言っているのが聞こえる。
女王エイリアンだけに、この言葉は的確なのかもしれません。
決して誉められた言葉じゃないんですが、この「ビッチ」も最高にカッコよかった。

この監督の「ターミネーター」も生き残るのは女性、そして母は強し!という展開でしたね。
エイリアンまで、女王エイリアン。
好きなんだな、強い女性を描くのが。

エイリアンをつかんだリプリーは、ともに落下する。
リプリーはエイリアンを宇宙空間に放り出そうと、ハッチの扉を開ける。
しかし、エイリアンはリプリーの足をつかんだ。
宇宙空間に向かって、全てが吸い込まれていく。

ビショップの体も!
ニュートも吸い込まれそうになるが、ビショップは半身になった体でニュートをつかんで阻止する。
このままではリプリーもエイリアンとともに、放り出される!

だが、エイリアンがつかんでいたリプリーの靴が脱げる。
宇宙に落ちていくエイリアン。
懸命に這い上がり、ハッチの扉を閉めるリプリー。

「人間もなかなかやるね」と、微笑むビショップ。
バスケスとビショップ、この2人が「2」では、ものすごく良い場面を見せてくれる。
最初は海兵隊の甘さにうんざりしていたリプリーと、被害妄想扱いしていた海兵たちの間に絆が生まれてくるのもわかる。
「今度は戦争だ」というコピーの通り、「2」はSFアクションとしておもしろいけど、戦争ドラマとしても良い出来なんじゃないかと思います。

私の「エイリアン」はこの「2」までで、終わってます。
「3」も「4」も見てますが、特に「3」は見るんじゃなかったなという思いで一杯になりました。
だから私の「エイリアン」は、戦って生き残ったリプリーにしがみつき、思わず「ママ」と叫んだニュートと、ビショップ、ヒックスが安らかに眠るシーンで終わっているのです。
それで、いいのです。


夏にちょっと滞在してみたい 「グラスハウス」

昼間は見ていられないのですが、テレビ東京の午後のロードショー。
本日は「グラスハウス」だったんですね。
これは前にもテレビで放送されていた時、見ました。

ストーリーは、友人と夜遊びをして、帰宅した高校生ルビー・ベイカー。
彼女が聞いたのは、突然の両親の交通事故死という知らせだった。
質素な生活をしていた両親は、ルビーと弟に400万ドルという遺産を残した。

財産は成人するまで顧問弁護士が管理し、2人は不自由なく、生活していける。
しかし、ルビーはまだ小学生の弟のレットと2人だけになってしまった。
2人は成人するまで、両親の遺言により隣人のグラス夫妻に育てられることになる。

マリブにあるグラス夫妻の家は、全部がガラス張りの「グラスハウス」だった。
そしてグラスの夫はこの「グラスハウス」を販売する会社を経営していた。
夫婦の優しい心遣いはルビーの心を癒し、弟も制限されていたゲームを思う存分やれるようになった。
2人は夫婦との暮らしで、穏やかにすごしていけるかに見えた。

だがゲームに夢中でほかの事に関心が向かない弟と違って、高校生のルビーは徐々にグラス夫妻の様子に疑問を持ち始める。
夫のテリーはたかが学校のレポートではあるが、道徳的にどうか?と思うことをやる。
元・看護士のエリンは薬物を横流しし、自らも薬物中毒となっていた。
さらに両親の事故についてルビーが調べ始めると、どうもおかしな点がある。

そんなルビーはグラス夫妻に先回りされ、レポートの件もあって学校でも弁護士への報告でも問題児という扱いになってしまう。
ある夜更け、キッチンにいたルビーは、テリーが借金取りとの電話で「新しい金づるができた」と言っているのを聞いてしまう。
全てが見えてしまうグラスハウスの中、ルビーは身を隠しながら、夫婦の魔の手から逃れられるのか?


…という、サスペンスなのですが、予想通り、グラス夫妻は豪邸や数々の高級車を所有し、会社を経営するものの、内情は借金取りに追われるほど困っている。
だからルビーたちの遺産を目当てに引き取り、それを使い込もうとしていたのだった。
怖ろしいことに、ルビーの両親の事故死は夫妻による殺人だった。

しかし、良心の呵責によりエリンの中毒症状は、より深刻になっていく。
やがて、ルビーの転校による授業料の返納のことから、弁護士も夫妻に疑惑を持ち始める。
そしてルビーの母親の弟、つまり叔父からの手紙も夫妻は隠していた。
叔父は長い間、ルビーの母親と断絶状態だったことに心を痛め、姉弟の力になるつもりだった。

だがエリンは薬物により、中毒死してしまった。
そしてついに、ルビーは弟を連れて脱出を試みる。
ルビーを追おうとするテリーだが、そこに借金取りが現れる。

さて、ここからネタバレ。
借金取りはテリーを殺すつもりで、やってきた顧問弁護士を殺してしまう。
ええ、この弁護士さんは殺されてしまう気がしました。

ルビーたちを殺害しようとするテリーは、その借金取りも殺害する。
高級車で逃げるルビー。
追うテリー。
もう、「暴れん坊将軍」なら「ええい、上様とてかまわん!斬れ、斬れ、斬れーい!」の破れかぶれ状態。

さて、事故死したかに見えたテリー。
しかし、時間的にまだなんかあるなと思えば、やっぱり復活。
テリーは復活して、やってきた警官さえも殺す。

銃を持って迫るテリー。
必死のルビーがひき殺す。
まあ、これしかないですね。

全てが明るみに出た。
そしてルビーたちを、叔父が迎えにやってくるのだった。
今まで断絶していたことを後悔した叔父と、ルビーたちはやっと、安らぎを得た…、とこんな結末。

サスペンスとしては定番なれど、安心して見ていられるといえばそんな展開。
そうそう、エリン役がダイアン・レインでした。
ダイアン・レインといえば、10代から活躍しているのを見ていたので、ちょっとびっくりしました。
セレブの奥様だったはずがボロボロになっていくダイアンを見て、美少女~美女だったことを思い出すと切なかった。

しかも途中で死んじゃうような、そんな役でしたし。
でもさすがに、演技はうまかったです。
ボロボロになっていくダイアンが切なかったのも、役作りだとしたら大成功かもしれません。

しかし、このグラスハウスの豪邸はすごい。
グラスハウスの表面には常に水が流れ、マリブの中、ひんやりと涼しげな雰囲気を漂わせています。
ルビーが隠れるキッチンも、大理石の床でひんやりした空気が伝わってくる。

自分が住むとなると落ち着かないだろうけど、ちょっとだけ滞在するのはおもしろいかも。
夏なんか楽しいだろうな。
そして外から丸見えにならないのは、プールつきの庭が広いからでしょうね。

こういうグラスハウス、雑誌ですが見たことがあります。
グラスハウスというより、温室ハウスかな。
外から見えないよう、スライド式の大きな戸が2階のキッチンと寝室にはありました。
大きな戸というよりも、温室ハウスの中、外から見えない箱が入っているといった趣でしたが。

住んでいる人によると、夏の夕立の時は中にいて、雨のしずくでとても良い眺めと雰囲気だそうです。
だが夏の日差しはさすがに厳しい。
すだれか、キャノピーを考えていると答えていました。
遊びに行くのは楽しいけど、暮らすとなると自分は、自分の性格では、落ち着かないだろうなと思いました。

1年か2年前、林の中にあるグラスハウスをテレビで紹介していました。
こちらは林の中に建ってはいますが、お風呂もガラス張りの中にある。
でも外にいる人の方が、「見てはいけない!」というように目をそらせて通るとか。

わかる。
自分も「おもしろい家」、と思って、じーっと見てしまうけど、中に人がいたら目を伏せて通ってしまう。
林の風景や外の天気を感じられて、楽しいんでしょうが、やっぱり自分は毎日は無理だなと思いました。
映画「グラスハウス」と、私の知っている「グラスハウス」の話でした。


プロフィール

ちゃーすけ

Author:ちゃーすけ
癖の強い俳優さんや悪役さん大好き。
俳優さん、ドラマ、映画、CMその他、懐かしいもの、気になるものについて、長々と語っております。

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