こたつねこカフェ

癖のある俳優さん、悪役さんが大好きです。時代劇、ドラマ、映画、俳優さんのことを好きに書いています。
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山本陽子さんの悪女 黒革の手帳

1982年、山本陽子さんが主人公の原口元子役のドラマ。
私はさすがに見ていないのか、覚えていないのか。
記憶にないのですが、私の友人などは原口元子は山本陽子しかいないと今でも断言していました。
だから見る機会に恵まれて、すごく楽しみにしていました。


地味な銀行員の元子は、架空名義の口座が多くあることに気づき、それを黒革の手帳に書き写す。
そして銀行を脅迫し、7500万円を手に入れ、それを元に銀座にクラブを開く。
クラブの名前は「カルネ」。
フランス語で、手帳。

夜の銀座で元子は名を上げて行く。
男に捨てられ、路頭に迷っていた波子を拾ったが、波子はカルネの客の楢林と良い仲になる。
楢林に資金援助してもらい、カルネと同じビルに店を構えると言う波子に元子は激怒。
黒革の手帳のネタで、楢林を脅し、店の開店資金不足に追い込む。

こうして金と権力と名声を持つワルの男たちを手玉に取り、その間を泳ぐようにして、元子は名を上げていく。
だがそんな元子の前に、総会屋のボスの長谷川の秘書の安島富夫が現れる。
政治家の2世だが、自分には才覚がないとどこか、あきらめたようなさびしそうな富夫。

元子の母親は、男性に利用されるだけの女性だった。
母親とは真逆の女性になる。
そう決めたはずの元子は、妻子ある富夫に惹かれていく。


…というストーリーで、元子は最後、自分が利用した男たちすべてから復讐されるんです。
元子に裏口入学のリストで脅された、橋田理事長。
だが元子が安島から手に入れていたリストは、偽物だった。

そんなもの、痛くも痒くもない。
自分を振った女に仕返しするのは痛快だと、元子にタバコの煙を吐きかけて去る橋田。
しかし元子に偽物をつかませた安島は、心が痛んでいた。
橋田にやり手振りを冷やかされた安島は橋田を思わず、殴ってしまう。

だが元子に手を貸すことは、許されない。
彼が娘と公園で遊んだ帰り、ナンバーを隠した車が暴走してくる。
あわや、というところで、彼は娘を抱えて道の端に避難する。
これは長谷川の無言の、元子に同情すれば安島も家族の安全も保障しないという脅しなのだった。

クラブ「ロダン」の買収資金に行き詰まり、追い詰められた元子。
弁護士の川原も、どうにもならないと言った。
前日、カルネでがんばろうと言いあったホステスたちも、元子に退職を願い出る。

たった一人、残された元子は最後の手段として、黒革の手帳を手に、長谷川の事務所を訪れる。
そこには、元子のために責任を取らされて銀行を追われた上司・村井がいた。
彼は総会屋のボスであり、クラブ「ロダン」のパトロンである長谷川に拾われていたのだ。

長谷川の事務所に乗り込んだ元子は、彼が現れて驚く。
元子が黒革の手帳を使って、クラブ「ロダン」を譲るように迫った時、彼は先回りして資金の流れが国税局につかまれないよう、手を打っていた。
さらに「銀座で商売できなくしてやる」と宣言して追い出した波子が、長谷川を「パパ」と呼んで現れる。

ロダンは自分がもらうと笑う波子。
安島が本気で、元子なんか相手にするものかと言われ、元子は逆上。
淫売とののしられた波子と元子は、取っ組み合いのけんかになる。

長谷川と組んでいた不動産屋の田部と長谷川は、女のけんかをおもしろそうに見物する。
軽蔑のまなざしで見ているのは、村井。
波子に階段から落とされた元子は、気絶する。
救急車を呼ばれた元子の耳に、「この人、妊娠していたのね」という声が聞こえてくる。

目を覚ました元子は、目の前に楢林と楢林の忠実な部下であり長年の愛人の中岡がいるのに気が付く。
流産手術を前に、楢林と中岡の笑い声を聞いた元子は「助けてえぇっ!」と絶叫する。
「殺されるぅうっ!」
だが誰も、その声にこたえてくれるものはいなかった。


…という、徹底した破滅で終わる山本陽子さんの「黒革の手帳」。
今現在の元子は、したたかに復活する米倉さんの元子でいいのかもしれません。
これも最後、波子の復讐により、警察がやってくるのに気づいた元子が逃走を図ろうとするところで終わってはいますが。
山本陽子さんのドラマは、女性をいじめるのに定評がある、松本清張先生の「そうでしょう」と言いたくなるような元子の破滅ぶりです。

それにしても、キャストが全員ハマりすぎなぐらい、はまっている。
長谷川の小沢栄太郎さんは、フィクサーがピッタリ。
小さい体に凄みがあります。

楢林の下衆さ、いやらしさを十分すぎるほど表しているのは、三國連太郎さん。
いや~、最後の元子に「心配しなくて良いんだよ~ぉ、私はすご~くうまいんだから~ぁ」って言う口調。
ひゃっひゃっひゃっ、ほっほっほ。
あれは手術前に聞いたら、発狂する。

橋田理事長は、ハナ肇さん。
軽妙な演技もうまいけど、このずるい男もうまい。
村田は、伊藤孝雄さん。
気絶した元子への軽蔑と、どこかまだ未練がましい表情がうまい。

波子は、萬田久子さん。
長谷川の「でかい方が勝ったか」と言うセリフ、当時としては大柄な女性だからでしょう。
綺麗で見ていて、楽しいです。

そして安島の、田村正和さん。
もう、ピッタリ。
苦悩するイケメン、元子が惹かれるのに十分。
今と全然変わらないスタイルにも、ちょっと微笑みが出てしまう。

自分と家族の危険を感じて長谷川に協力するも、元子への思いは嘘ではなかった。
心が痛む。
だけどそんな安島の心を見透かしたように釘を刺す、長谷川の脅しが怖い。

元子に銀座のイロハを教える大ママに、白川由美さん。
この当時、山本さんは40歳、白川さんは46歳らしいです。
何でしょうね、この色気と貫禄。

カルネのホステスで、黒田福美さんも出演。
田部は笑っていても怖い、宮口二郎さん。
川原弁護士は、川合伸旺さん。
中岡は、渡辺美佐子さん。

みんな、すごいハマってます。
もちろん、山本陽子さんの元子の色気と燃える野望はまさに原作から抜け出した元子のよう。
とにかく、山本陽子さんはものすごい美人。
うーん、確かにこれを最初に見た人は、元子こそ山本さんと思ってしまうでしょう。

色気と凄みが、すごいんですよね。
あんな女に見込まれたら、男は破滅してしまうだろうと思わせる。
それでもあんな女と一度、対等に付き合ってみたいと思わせる。
男の勲章になるだろうと思わせるような、そんな女。

しかし安島の子供も流産してしまった元子は、あれからどうなるんでしょう。
破産したし、カルネも人手に渡ったし、安島も失って、狂わず立ち直っていくんでしょうか。
それより、無事に手術室を出られるんでしょうか。
最後に野望が過ぎた元子へのお仕置きとしても、きつすぎる破滅…。



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お預け

必殺仕事人2014、昨夜放送でしたね。
しかし何と、昨夜は早寝してしまいました。
なので、録画です。
週末までお預け、ってところです…。


松重豊さんが、すごく良い!

「孤独のグルメ」の松重さんは、食べるシーンがメインになる。
ところがこれ、すごく難しいはず。
無言で食べるだけで、ドラマがそこに展開して、セリフがあるわけじゃない。
モノローグというセリフはあるが、食べながら言葉を口には出してるわけじゃない。

うまい。
うれしい。
驚き。
戸惑い。

ほう、へえ~、はーっ!
食べている時は、表情や食べ方だけで、このモノローグに合うような演技をしなきゃいけない。
つまり、心の声を見せなきゃいけない。
だから、ただ、食べてれば良いんじゃない。

また、モノローグはモノローグで、声だけで溢れるような感情を表している。
下手な人だとこれ、全然つまらなくなると思う。
人が食べているだけ見て、何がおもしろい?状態になる。
それが第3シーズン突入するくらいに、続いてる。

プロフェッショナルな俳優さんの実力だと思う。
グルメレポーターだっておいしさ伝えるのは難しいと思うけど、食べながら「おいしい!」も言わないし、「このサクサク感が」とも言わないし、「中のソースが」とも言わない。
おいしそうに、感情あふれる食べ方してるせいか松重さん、食べ物のCMしてる。
これ、孤独のグルメを見た人の企画だと、勝手に思ってる。

その松重さんが出演しているのに見逃していた「深夜食堂」のシーズン1を、見ることができました。
「深夜食堂」と「孤独のグルメ」。
どちらも深夜に食べ物を扱っていて、リアルタイムで見ていたら、お腹すく。

でもいいよ、松重さんは、すごくいい。
同じ俳優さんなのに、同じ食べるシーンなのに、全然違う。
それはそうだ。

「孤独のグルメ」のゴローちゃんと、「深夜食堂」の竜ちゃん。
営業もしている自営業のゴローちゃんと、食堂のある辺り一帯で睨みがきいている竜ちゃんは別の人。
別人格なんだから、同じものを食べても食べ方が違うのは当たり前。

でもこれ、当たり前のようでいて、すごいこと。
だって俳優さんは同じなんですから。
そこまで演じわけするのは、すばらしい。
しかもわざとらしくやってないって、すごい。


私が今でも松重さんにしか、ほんっとにできないなあと思うのは、長瀬智也くん主演の「ビッグマネー!」の総会屋のナンバー2。
純情可憐なコワモテさん。
今、あれやったらすごくおもしろいと思う。

松重さんはこれまで、バラエティやクイズ番組にはほとんど出演がなく、代わりにたくさんの映画やドラマに出演してきました。
それも怖い役が多かった。
一筋でやってきた人の、さすがの演技。
これから松重さんはどんどん、良い俳優さんとして良いお仕事をしていくと思います。


「吉宗評判記 暴れん坊将軍」ファンタジー

献上氷の季節がやって来た。
しかし献上氷の三日月藩は、隣国の新倉の藩と仲が悪い。
もし、献上氷が届かなければ、三日月藩は立場がなくなる。
献上氷の一行には危険が待ち受けていることは確実だ。

そんな大事に、三日月藩は道中奉行として駒田主水を選んだ。
駒田主水は影で「こまだもんど」をもじって「こまったもんど」と呼ばれるような男。
必ずしくじると噂されていた。

城を抜け出した吉宗は、駒田の一行が襲われたのを助けた。
徳田新之助の腕を見込んだ駒田が道中の用心棒を頼んだことから、吉宗は一行と旅をする。
駒田一行に、盗賊の仙太もくっついていく。

お氷一行は将軍家の威光をかさに、道中でやりたい放題のはずだった。
しかし駒田はやりたい放題どころか、茶店で食べた料金まできちんと帳簿に記す。
駒田にある百姓が、氷を分けてくれるように懇願してきた。

子供が熱病で熱が下がらないと危ない。
氷が欲しい。
だが、それはできないこと。

断るしかない駒田の様子を見ていた仙太は憤り、氷を盗もうと考えた。
悩む駒田に吉宗は、人の命は何より大事。
分けて良いと思うと言う。
その言葉に駒田はお氷を分ける決意をする。
氷を分けてもらった百姓は手を合わせて拝む。

戻ったお氷を、事情を知らない仙太が盗む。
勇んで氷を届けるが、百姓の母親はとんでもないと仰天。
仙太を叱りつけ、仙太とともにお氷を返しに走る。

そこを隣国の新倉の藩が襲い、お氷は奪われ、放置される。
しかし吉宗とお庭番の奮闘でお氷は奪還され、お氷は江戸に向かう。
小さくなったお氷は江戸城に届く。

だが、献上されたお氷に、新倉から待ったがかかる。
それは百姓の子供に分けた、不浄の氷。
ほくそ笑む新倉。

その時、三日月藩から、本当の献上氷が届く。
駒田が守って来たのは、囮だったのだ。
聞いていた駒田は、やはり…と肩を落とす。

しょせん自分は、こまった主水。
このような大役が回って来るはずがなかったのだ。
しかし、吉宗は傍らにいる加納の爺に言う。
「囮に使われた男の気持ちが、わかるか?」

そしてこの献上氷は大奥に届けろと言う。
余は、この氷が良い。
人の命を救った氷が不浄なものか。
駒田主水、大儀であった!

ずっと後ろで控えていた駒田が、顔をあげる。
吉宗の顔を見る。
「新さん…」。
駒田の顔が微笑み、涙でぐしゃぐしゃになる。



夏の時代劇の風物詩。
怪談そしてお氷様、お雪様ご一行話。
蟹江敬三さんが、ちょっと抜けているけど人の良い盗賊。
藤岡卓也さんが、お氷係。

この話を見て、わかった。
「暴れん坊将軍」の第1シリーズは、ファンタジーなんだ。
将軍は雲の上の人。
本来なら雲の上にいる人が、私たち庶民のところまで降りてきてくれる。

雲の上の人が、私たちと経験と気持ちを共有する。
私たちの気持ちをわかってくれる。
見えないところで努力した人たちを、見ていてくれる。
そして、その気持ちに報いてくれる。

本当なら日の当たらない人を見て、光を当ててくれる。
まるで神様だ。
神様はいるよ。

見ていてくれるよ。
いいことをすれば、必ず、いいことがあるよ。
そういう夢を見せてくれるのが、「暴れん坊将軍」だったんだ。

ありえないけど、あったらいいなというそういうことを見せてくれる、これはファンタジーなんだ。
これを夢だ、ファンタジーだと言い切ってしまいたくはない。
でもそう言ってしまうほどには、見てきたこともある。
これはそういう人に向けての、希望を与えるファンタジーでもあったんだ。

「必殺」が最後の最後の希望なら、これもまた希望なんだ。
この回を見てはっきり思った。
水戸黄門だって何だってそうなんだよ!
今頃気づいたか!と言われてしまいそうだけど。

蟹江さん演じる仙太は、お氷様を守って小競り合いの最中、橋から百姓の母親と落下。
下に草がふんわり、たくさん生えていたので二人は無事だった。
しかしこの後の出番は、ない。
自称義賊の仙太は、あのお百姓さんたちの村に住み着いて暮らした、と私は勝手に思うことにしました。



残念と期待

知らなかった。
7月27日の夜、「必殺仕事人2014」が、放送。
そろそろ新作やってくれないかな~、と思っていたので、うれしい。

しかし…、レンはどうするんだろう?って思いました。
出演者の事情は、私の耳にも入って来てましたから。
だから放送を知る前から、この次、レンが出演しないのはわかっていました。

レンは何も説明なく、姿を消しているんでしょうか。
主水が西へ行ったと説明されていたように、どこかに行った説明はされるんでしょうか。
いきなりいないのは寂しいけど、それがこの世界に生きる者らしさを感じさせるのか。

あのヤサグレ方と、親しくなった者だけにわかる乱暴な優しさ。
文鳥に見せる愛情と寂しさ。
「必殺」にあっていて、好きなキャラクターだったんです。
だからレンがいないのは、残念。

あと、今回も高橋秀樹さんが出演してくれるようで、楽しみ。
高橋さんは前回の出演で、「もしかしたら一番のワルはあの人だったかもしれないね」と言われた役と同じ役で登場なんしょうね。
その悪役ぶりに、期待してます!
新キャラクターにも、期待しましょう。



かれこれ1時間

カミナリです。
去年、落雷でエアコンやられたので、言われた通り、ブレーカー落としてます。
しかしもう、上空が光って1時間。
疲れてまいりました。

20分くらい前には、一瞬停電しました。
前の家も、真っ暗に。
おおお、落ちた!と思ったら、真っ暗に。
気温は下がって来ましたが、そろそろ解放してください。
まだ上空、カメラのフラッシュたかれたように光ってます。

全然やみません。
第2部隊、来てるみたいです。
もう嫌だ~!


この夏、番組はパラダイス

夏シーズンのドラマが始まり出しました。
月曜日は「ペテロの葬列」。
私としては、本田博太郎さんを見て楽しんでます。
ストーリーももちろん、おもしろい。

水曜日の深夜は、「孤独のグルメ」!
第4シーズンまで突入しました。
松重さんです、松重豊さんがすごくいい。
月曜日、「HERO」にも出ていますね。

そして、木曜日「昼顔」を見ていたら北村一輝さんが登場。
知らなかったので、「うそー!」って喜んでしまいました。
布団に入って眠ろうとしていたんですが、シャッキリ目覚めてしまった。

金曜日は遠藤憲一さんの「家族狩り」。
これは見ていて心が休まる登場人物がほとんどいなくて、つらい番組なんですが、遠藤さんはいいなあ。
番組前に本物の警察官の人たちを呼んで作ったランキング番組に出演されていたんですが、ここでも楽しかった。
なぁ~んだ、この夏のシーズンは私にはパラダイスな番組ばっかり!



子供たちを責めないで 伊武雅刀

   


「子供達を責めないで」

私は子供が嫌いです
子供は幼稚で礼儀知らずで気分屋で、前向きな姿勢と無いものねだり
心変わりと出来心で生きている

甘やかすとつけあがり、放ったらかすと悪のりする
オジンだ入れ歯だカツラだと、はっきり口に出して人をはやしたてる無神経さ

私ははっきりいって「絶壁」です
「絶壁」です
「絶壁」です!

努力のそぶりも見せない、忍耐のかけらもない
人生の深みも渋みも、何にも持っていない、そのくせ下から見上げるようなあの態度
火事の時は足手まとい、離婚の時は悩みの種、いつも一家の問題児
そんなお荷物みたいな、そんな宅急便みたいな、そんな子供が嫌いだ

私は思うのです
この世の中から子供がひとりもいなくなってくれたらと
大人だけの世の中なら、どんなに良いでしょう
私は子供に生まれなくてよかったと、胸をなでおろしています!

わたっ…、私は子供が嫌いだ!
うん!

子供が世の中に、なにかしてくれたことがあるでしょうか
いいえ、子供は常に私たち大人の足を引っぱるだけです
身勝手で…足がくさい!

ハンバーグ エビフライ カニしゅうまい
コーラ 赤いウィンナー カレーライス スパゲティナポリタン
好きなものしか食べたがらない、嫌いなものにはフタをする

泣けばすむと思っているところがズルイ!
何でも食う子供も嫌いだ!
スクスクと背ばかり高くなり、定職もなくブラブラしやがって
逃げ足が速く、いつも強いものにつく

あの世間体を気ににする目が嫌だ!
あの計算高い物欲しそうな目が嫌だ、目が不愉快だ
何が天真爛漫だ、何が無邪気だ
何が星目がちな、つぶらな瞳だ

そんな子供たちのために私たち大人は、なんにもする必要はありませんよ
第一、私達大人がそうやったところでひとりでもお礼を言う子供がいますか
これだけ子供がいながら、ひとりとして感謝する子供なんていないでしょう

だったらいいじゃないですか、それならそれでけっこうだ、ありがとう、ね!
それならそれで けっこうだ、ね!
私達大人だけで刹那的に生きましょう、ね!

子供は嫌いだ、子供は大嫌いだ!
離せ、俺は大人だぞ!
誰がなんと言おうと、私は子供が嫌いだ!
私は本当に、子供が嫌いだあああああ~!


タイトルは、「子供たちを責めないで」。
これは逆に子供をこんな風に言わないで!
思わないで!…ってことか。

しかし、無茶苦茶言ってる。
無理言ってる。
でも、よく見てる~!

そして、決して本当に嫌いで、憎くて言ってるんじゃないのがわかる。
だって本当の「嫌い」には、笑える要素はない。
この人はいつも子供におもしろがられて、遊ばれてるんじゃないか。
でも、今だったらこれは苦情が殺到して、発売も放送もできなくなるのかもしれない。



俺は悪魔だろう 地獄にいるからだ ここは地獄だ 「ブラッドダイヤモンド」

「ホテル・ルワンダ」もつらく、それでも感動的な映画だったけど、これもすごい。


アフリカ西部のシエラレオネ共和国。
漁師のソロモン・バンディーは、貧しいながらも家族と暮らしていた。
息子の夢は、医者になること。
市民を巻き込んだ、危険かつ悲惨な内戦が続く国でも、希望を持つ子供たち。

しかしある日、反政府勢力のRUFが村を襲う。
ゲリラたちは、村人たちを、政府側の候補者に投票するつもりだろうと責める。
できないように。
したくてもできないようにしてやる。

ゲリラたちは村人たちの手を、次々切り落としていく。
ソロモンは家族を逃がすが、自らは捕らえられてしまう。
手を切り落とされることはなかったが、代わりに反政府勢力が資金源とするダイヤモンドの採掘の強制労働をさせられる。

採掘場でソロモンは、大きなピンクダイヤの原石を見つけた。
それを見つからないように、ソロモンは隠した。
だがRUFのポイゾン大尉は鋭い嗅覚で、ソロモンがダイヤを隠したことに気づく。

大尉がソロモンを尋問しようとした時、爆発が起きる。
政府軍の攻撃が始まったのだ。
大尉は負傷し、ソロモンも政府軍に捕らえられ、留置される。

ジンバブエとザンビアに分かれた国、かつてのローデシア出身で傭兵をしていた白人のダニー・アーチャーは、RUFに武器を調達し、その報酬をダイヤモンドで受け取る。
そのダイヤを隣国のリベリアに密輸し、金を稼いでいたが、逮捕され、留置される。
留置所のソロモンと大尉の会話から、アーチャーは巨大なピンクダイヤモンドのことを知る。

ソロモンが偶然、見つけたピンクダイヤモンドはおそらく、200カラット。
数億円の値段がつくだろう。
このダイヤモンドを手に入れれば、自分はこのアフリカでの生活、商売から抜け出せる。

アーチャーの目的は、ピンクダイヤモンド。
ソロモンの目的は、家族との再会。
アーチャーは女性ジャーナリスト・ボーエンに、紛争ダイヤとその密輸の闇を暴くきっかけになると話を持ちかける。
開放されたソロモンとともに、アーチャーとボーエンはピンクダイヤモンドの隠し場所へ向かう。

やがて政府軍は反政府軍に押され、反政府軍は首都を制圧する。
自由になっ大尉はソロモンが隠したピンクダイヤを手に入れるため、ソロモンの息子を捕らえた。
息子に麻薬を与え、銃を持たせる大尉。
一人前の戦士扱いをされた息子は、医者の夢を忘れ、少年兵となっていく。

採掘場を目指すアーチャー。
また、アーチャーの上官であった大佐もピンクダイヤを狙っていた。
アーチャーにとってソロモンは、ただのダイヤを得るための手段であったはずだった。
だがアーチャーは、ソロモンを通して内戦の国で生きていくしかない哀しみと、そこで生きる人々の悲惨な生活を知っていく。

大佐を利用し、アーチャーは採掘場の反政府軍を追い払うことに成功する。
だが次に待っていたのは、大佐たちとの戦いだった。
そこを潜り抜け、息子を救助したアーチャーだが、もともとデリケートな心を持つ息子は自分の行為に対して錯乱し、アーチャーはその銃弾に撃たれる。
アーチャーを撃ったショックの息子をソロモンに託し、アーチャーは後のことをボーエンに頼む。

ソロモンが必ず、家族と再会できるように。
そのためのダイヤだ。
アーチャーはソロモンにダイヤを渡すと、ソロモンを追ってくる兵士たちに立ち向かう。

ソロモンたちは、イギリスに到着できた。
ここから先、ボーエンはソロモンとダイヤ商人の取引の一部始終を記録し、ダイヤモンドの闇を暴く。
ダイヤと引き換えに家族と再会したソロモンは、国際社会に向かってシエラレオネとブラッドダイヤモンドの真実を訴えていく。



ダイヤモンドの価値は、4つのCによって決まるという。
カラット。
ダイヤモンドの重さの単位。

カラー。
無色で光りを通過させると、その光は虹のような光となってダイヤを輝かせる。
しかし、ピンクやブルーのようなカラーのダイヤは、それとはまた別の価値を持つ。

クラリティ。
内包物を含まない、無傷のものが価値が高い。
カット。
ダイヤの輝きを増すよう、高度なカットが施されたものほど、価値が高い。

この4つのほかに、もうひとつ、価値を計るものがあった。
どれだけ、そのダイヤのために血が流れたか。
戦争、内戦の資金源となる紛争ダイヤモンド。
それはブラッド・ダイヤモンドと呼ばれる。

この映画には、こういう説明がついてました。
映画公開直後にジュエリーショップで、「うちはブラッドダイヤモンドは扱っていません」と言う言葉が出ました。
マリー・アントワネットの首飾りだったホープダイヤモンドと呼ばれるブルーダイヤに、血塗られた伝説がありますね。
真実かどうかは別にして、それぐらい怪しい、魔力に似た魅力があるんですね。

ソロモンがダイヤを掘る採掘場では、人間が人間扱いされない。
劣悪なんて言葉は、生ぬるい。
これが奴隷労働ということ。

ロンドンに着いたソロモンが、ある有名宝石店のウインドウを飾るダイヤモンドに気づく。
華やかに、きらびやかにウインドで輝くダイヤを、ソロモンは食い入るように見る。
それは確かに、自分たちが採掘した宝石だ。

だがそこに飾られているダイヤは、そんな自分たちとは結びつかない。
あまりに華やかで、美しい。
奴隷のように掘っていた自分たちとは、かけ離れている世界だった。
ソロモンにはそれは、不思議な光景でしかない。

最初はダイヤを得るためだけの存在だったソロモンの、親子の情。
悲惨な境遇の中で、家族だけがソロモンの希望だ。
アーチャーはいつしかダイヤではなく、その希望のために動くようになる。

ソロモンの息子に麻薬を吸わせ、銃を持たせるポイゾン大佐は、ひどい男。
この映画最大の悪役。
救いようがない、悪魔のような男。

「俺は悪魔だろう」と、彼は再会したソロモンに言う。
「俺は悪魔だろう。なぜなら、地獄に住んでいるからだ。ここは、この国は地獄だ」。
「だが俺はこのピンクダイヤモンドで、この地獄から抜け出してみせる!」

そうか、と思った。
なぜ、この男が悪魔なのか。
それはこの国が、地獄だからなんだ。

あまりに凄惨な描写の数々。
これは、おそらく真実であろう。
平和な日本で暮らす者は、信じられないほどの残虐と悪意が満ち溢れたシエラレオネ。
人々の平均寿命が30歳半ばだという国。

悪魔のような男が、悪魔そのものになるにはそれなりの理由があったのだと思った。
ソロモンの息子の、医者になる夢を語っていた少年時代が彼にもあったはずだったのだ。
ポイゾン大尉と、まったく違うソロモンの息子が結びつく。

戦場で一番危険なのは、少年兵だと言う。
大人にはわかる、やってはいけないことがまだわからない。
そして若いから、何も持っていないから、人にはひとつだけの命と人生と家族がいることがわからない。
自分の経験を通して、それを感じ、他者への思いやりに結び付けるまでに成熟していない。

負傷したアーチャーを背負って、息子とともに崖を登るソロモン。
アーチャーは、これを持ってアフリカを抜け出そうとしたダイヤをソロモンに渡す。
「家族と家に帰れ」と言って。

アーチャーの両親もまた、アフリカで殺されていた。
自分に家族はいない。
ソロモンは、家族と暮らしてほしい。

追っ手を一手に引き受けて、ソロモン親子を逃がす時、彼はソロモンに言う。
ダイヤモンドは、家族に会うまで絶対に渡すな。
あのピンクダイヤモンドと引き換えだと言えば、彼らは必ず、難民キャンプにいる何万の人の中から、ソロモンの家族を見つけてくる。
彼らにとって、それは可能だ。

アーチャーの言葉どおり、彼らはソロモンの家族を連れてきた。
家族との再会。
抱き合い、泣き出すソロモンたち。

ダイヤ商人の眼中に、彼らはもうない。
ソロモンが出したピンクダイヤをかざして見て、その大きさ、クオリティに感嘆している。
彼にとってソロモンたちの苦しみや、自分たちがそれに加担していることなど、何の意味も持たない。

シエラレオネは、暗黒大陸だった。
神がいない国だった。
なぜ、この国のことがあまり報道されないのだろう?と思った。
すべてはダイヤ…、そのためなのだろうかと。

ソロモンが泥だらけの血だらけになり、人としての尊厳を失いながら掘り出して隠したダイヤモンドは磨かれ、美しく装飾される。
ひたすら美しい。
それはあまりに罪な美しさだった。

神のいない国、シエラレオネ。
アフリカ大陸。
それでも、神を呼び戻すことができるかもしれない。
あまりに凄惨で悲惨だった話は最後に、わずかな希望を感じさせて終わる。



視聴断念

美少女。
ホラー。
何となく、聞いていたけど、見ないでいた映画。
「フェノミナ」。

「サスペリア」の監督だから残酷シーンがあり、それをまるで美しいものを描写するんだろうなとは思ってました。
それで見ようとしたんです。
ちょっと情報仕入れたら…。
無理。

ダメだ~!
見たいけど、ダメだ~!
視聴断念。
断念しました。

主人公が、虫と精神感応できるって聞いた時、すごい嫌な予感がしたけど。
だけど、主演のジェニファー・コネリーは、えらい。
出演料1億円でも断る女優がいるだろう。
すんばらしい女優根性だ。