こたつねこカフェ

癖のある俳優さん、悪役さんが大好きです。時代劇、ドラマ、映画、俳優さんのことを好きに書いています。
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闇に生き闇に消える 「サスケ」

サスケ。
白戸三平氏のマンガ原作のアニメです。
子供の時、見た記憶があります。

見ていた当時は、サスケがなぜ他の忍者たちに追われているのか、わからなかった。
サスケの父親を倒して、ナンバーワンになりたいんだろうなと思ってました。
何か、そんな描写も、あったような気がします。

成長してわかったんですが、サスケは徳川側の忍びに追われていたんですね~!
そういえば、敵は服部半蔵。
柳生十兵衛。


半蔵はごつくて、妖怪っぽかった。
十兵衛はまだ若い青年で、スリムな長髪で片目を閉じていた。
お約束の眼帯はなかった。

私が知ってる服部半蔵や柳生十兵衛は、時代劇の主人公。
だから「サスケ」の設定を知った時、ちょっとビックリ。
立場が変わって彼らは敵だったら、かなり怖い相手になる。

「サスケ」の最終回、サスケと父親はある村に落ち着いた覚えがあります。
父親はかつての妻のような優しい女性と一緒になって、サスケと共にその村に住むことを選ぶ。
忍びとしての生き方をやめる。

あれほど執拗な追っ手がどうしたのかは、ちょっと覚えてません。
でもハッピーエンドでした。
私の中の「サスケ」は、そこで終わったんです。

原作に、その続きがあったのを知ったのは、ずいぶん後です。
いや~、ほんとはものすごく悲惨なラストだったんですね。
アニメの「サスケ」にも、今なら変更されるようなシーンはあった。
しかし原作は残酷と言うか、シビアな原作のラストだった。

この時代、徳川側に従う以外の勝ちはなかった。
それ以外の生き方ってなかった。
改めて、歴史を見る思いがします。

権力者側を相手に、痛快に動き回った小さな少年忍者サスケ。
でも最後は、圧倒的な権力に押し潰される。
「サスケ」は、少年がたくましく成長して行くマンガだと思ってました。
それは実は世の中の非情さ、無情さを見せる物語だった。

ほんとに冒頭のナレーション通り「闇に生き、闇に消える。それが忍者の運命なのだ」という話だったんですね。
当時のマンガや映画は、こういうラストを用意することが多かった。
時代の空気を感じます。

子供の時、このラストを知らなくて良かった。
知っていたら、サスケを懐かしく思い出すことには、ならなかったでしょう。
今度、「サスケ」を見る時は、幸せなラストだけ、受け入れて見ることにします。
冒頭のナレーションも、音楽もカッコいい。


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カリガリなのだ

子供の頃。
夜中にふと、目が覚めた。
テレビがつけっぱなしになっていた。

親が起きて見ていたかは、覚えていない。
テレビには、古い映画らしい、白黒の画が映っていた。
その白黒の画の中の、酷薄そうな男は静かに、冷ややかに言った。
「カリガリ博士だ」。

覚えているのは、これだけ。
何の映画かもわからない。
夢だったのかもしれない。

カリガリ…、カリガリ。
人の名前だった。
そんな名前の夢が、あるものか?

それから何年も経って、オールナイトの映画館で、古い映画の上映があった。
その中のタイトルのひとつに「カリガリ博士」があった。

カリガリ…、カリガリ。
これは、あの映画?!
夢じゃなかった。

カリガリ博士という映画を、ばっちり記憶に残した。
そしてまたその何年か後。
ついにその白黒映画のビデオを見る機会があった。

ドイツの有名な、サイレント映画らしいということも知った。
しかし…、サイレント映画。
サイレント映画なら、酷薄な感じの男が「カリガリ博士だ」と名乗ったりしない。

映画は、サイレントで、不気味な雰囲気に溢れていた。
美術もなかなかで、映画史を語る上で欠かせない映画であると思った。
しかし、私が子供の頃見た、夜中の夢のような映画ではなかった。
自分が見たのは、何だったのかー!

そしてまた、何年か後。
「怪人カリガリ博士」というアメリカ映画があることを知った。
話からしてどうもこれこそが、酷薄な男が「カリガリ博士だ」と言った映画らしい。
しかし、確かめる術はない。

さらに時間が経って、今。
そのDVDを見ることができそうになっている!
子供の頃の、夢のような記憶に、私は会えるのだろうか。
あの酷薄な男は、私に向かって「カリガリ博士だ」と言うのだろうか!


気軽の代償は

最近、「ラスト・オブ・スコットランド」という映画を良く思い出します。
アフリカのウガンダの独裁者アミンの映画。
外国に行って、気軽に持った野心を叶えたり、冒険心を満足させたかった青年の目を通して独裁者アミンを描いた映画といった方が良いでしょうか。

尊敬する人物にヒトラーを挙げ、アフリカ最悪の独裁者と言われたアミン大統領。
食人大統領と呼ばれたアミン。
この青年の気軽に始まった旅は、おそろしいものに変わる。

中途半端な気持ち、現実を知らない甘さの代償はあまりにも大きい。
軽い気持ちで、独裁者、危険人物、危険な国に関わるもんじゃない。
テレビで今、放送して良いと思う。
私ももう一度、見直そう。

アミンとの決別を決めた時から、主人公の身は危険にさらされる。
主人公の脱出劇に、エンテベ空港事件が絡む。
エンテベ空港事件は、エールフランス機がパレスチナ解放人民戦線と西ドイツのテロリストにハイジャックされた事件。

犯人は人質殺害を宣言、イスラエルで服役中のテロリスト40名の釈放を要求。
世論は106名の人命かで、大きく割れた。
イスラエル軍の人質奪還奇襲作戦のクライマックスまで、目が離せない映画です。
ついでに、イスラエルってスゲーわ、と思ってしまう映画かも。


ありゃ

なぜか!
草なぎさんの「スペシャリスト」が2月21日の放送と思っていた。
別番組が放送されてました。
先週、「スペシャリスト」の再放映があったから、今週が放送と思ってしまってたのだと思います。

今週も再放映してたけど、「夜の放送に備えてだな」と思ってました。
思い込みってすごいよね。
頭がもう、正確な情報をシャットアウトしている。
ということで、「スペシャリスト」は当たり前だが見られませんでした。



上様を本気にさせる人

確か、「暴れん坊将軍」に、石橋蓮司さんが出演した話があったはず。
しかも、家康公のお墨付きか何か持っていて、上様の言うことも聞かない。
でもその話は、第1シリーズにはなかった。
夢だったのか…。

そう思っていたら、ありました!
第2シリーズの3話!
家康公ではなく、綱吉公の永代お構い無しのお墨付きを持っていて、無法働き放題。

しかし最後は、永代お構い無しのお墨付きは、人殺しも犯罪行為をお構い無しなんて書いてな~い!と言って、吉宗はバッサリ。
お墨付きは粉々に。
紙吹雪になってしまった!

蓮司さんと、蓮司さんに言われて最初に上様に斬りかかった2人は、ほんとに上様に斬られた。
さすが、蓮司さん。
上様を本気にさせる人。

蓮司さんが妾にしようとしてた娘は、今は議員さんになった三原順子さん。
最初は徳田新之助に覗きをされたと勘違いして、ひっぱたいちゃったりしたんですが、やがて徳田新之助を好きになった。
親に売られた形で妾奉公に出される前、め組にいるはずの新さんに会いに来た。

蓮司さんの魔の手から上様に助けられたけど、新さんを上様と知ったらもう、前のようにはいられない。
新さんに「(家に)戻るのか」と聞かれて、自分を売った親のところでも戻ると言う。
そこが自分の居場所だから。
ちょっと悲しいけど、しっかり者の娘はきっと大丈夫。

三原さんの儚い恋物語と、蓮司さんの凶悪さが見られる。
蓮司さんのこれ以外の「暴れん坊将軍」出演の覚えはない。
三原さんも良いし、私には貴重なエピソードでした。



「リング」の原点のような

このところ、もう見られないと諦めていた、70年代に作られたホラー映画を2本、見ることができました。
「チェンジリング」
「暗闇にベルが鳴る」

「チェンジリング」は、オカルト。
「暗闇にベルが鳴る」は、殺人鬼。
恐怖をもたらす者の種類は違いますが、どちらも色褪せない傑作!
また見られるようになって、本当にうれしい。

見て思ったんですが「チェンジリング」の井戸。
「暗闇にベルが鳴る」の見開いた目玉。
どちらも、貞子でブームとなった映画「リング」に応用されているように思えました。

監督、この2本、ご覧になってませんか?
原作者の方も、ご覧になってませんか?
特に中田監督。

「幻想ミッドナイト」の最終回「破壊する男」。
確か、中田監督作品だと思いました。
このワンシーンに、誰もいない家の中、階段からボールが落ちてくるシーンがありました。

怖かった。
でもこれ、「チェンジリング」にあるシーンなんです。
怖かった。
ゾーッとしましたよ。

「シャイニング」にも、誰もいない方向から遊んでいる子供に向かって、ボールが転がって来るシーンがありました。
嫌でしたね~。
怖かった。

だから誰もいない方向からボールが来るのは、「チェンジリング」だけじゃないんですけどね。
怖い演出ですから。
「暗闇にベルが鳴る」も「ハロウィン」を連想させたりしましたし。

中田監督からは、「チェンジリング」や「暗闇にベルが鳴る」への尊敬が感じられました。
いやいや、この2本は、印象に残っちゃいます。
私もずっと忘れませんでした。
「リング」の原点を見た思いがして、そういう意味でもこの2本の映画、再び見ることができて、良かったです。


やっぱりすごく怖かった…

日曜日の夜。
ゴールデン洋画劇場で、クリスマスイブかクリスマスか。
その前日か。
放送した「暗闇にベルが鳴る」。

これでこの映画を見た方、いると思います。
怖かったですよね?
学生だったら、震え上がりませんでしたか?

私は、ものすご~く!
怖かった。
「奇妙な余韻を残して終わる」と、当時の雑誌には出てました。
奇妙な、どころじゃないでしょ!

この映画をもう一度見たくて、しかしこれ以来、見ることはなかった。
後にこの映画に影響を受けたと思われる「夕暮れにベルが鳴る」、リメイクという「ストレンジャーコール」を見たけど、やっぱりこの映画が断トツに怖い!
良くできてる!

固定電話より携帯電話。
スピーディーな展開。
凝ったCG。

こんな時代にはもう、怖かった映画も怖さは半減、テンポが悪く感じるのかも。
見ない方が、夢を壊さなくて良いのかも?
こんなことも思いました。

その映画を、ついに何十年ぶりに観賞できました。
やっぱり、うれしかった。
よし、日曜日の夜に見てやろうじゃないの!
それで、見ました。

…怖かった。
今見ても、すごい怖かった。
見終わって、怖くて、戸締まり確認しちゃった。

「今すぐ家から逃げなさい」
「イタズラ電話は、家の中からかかっている」。
都市伝説の原点がありました。
いやいや、怖かったな~。

「チェンジリング」といい、良くブルーレイを発売してくれました。
この映画も「チェンジリング」も、怖かった。
見られて本当にうれしい。
感動したので、とりあえず書いてしまいました。


坂道の家 いかりや長介+黒木瞳

「坂道の家」は以前に、いかりや長介さんと黒木瞳さんでドラマ化したものを見たことがあります。
2014年12月6日に放送した「坂道の家」は、主人公の「りえ子」の過去がその後の人生に大きな影を落とした設定でしたが、黒木瞳の「りえ子」にはそういう設定はありませんでした。
以下、うろ覚えのまま、小説も何も確認せず書きますが、いかりやさんと黒木さんの「坂道の家」は大体こんな話でした。

まじめな初老の男・吉太郎は、雑貨店を営んでいる。
吉太郎はこの年齢まで、ほとんど遊びと言う遊びもしない男だった。
ある日、店にホステス・りえ子が来た。
華やかなりえ子に、吉太郎は目を奪われた。

吉太郎はりえ子に、店の品物や、支払いのサービスをするようになる。
感謝したりえ子は、吉太郎に店に来るように誘う。
店に行った吉太郎は、完全に美しいりえ子の虜になってしまった。

りえ子がいる店に行ったことから、まじめな吉太郎の人生が狂い始める。
りえ子にのめりこんでいく吉太郎は、雑貨店の経営をおろそかにしていく。
従業員のボーナスも、滞る。
近所にも同様の店があり、吉太郎の店はいつもそこよりも先にボーナスが出ていた。

従業員にも店と吉太郎夫婦の不仲が感じられ、不安が募りだす。
吉太郎は、やがてりえ子を独り占めにしたくなり、囲うことにする。
吉太郎は、坂道の家をりえ子に買い与えた。

妻とケンカの果て、吉太郎は家を出る。
だがりえ子には、年下のバーテンダーの恋人がいた。
密会の現場を押さえられたりえ子に対し、吉太郎は別れるぐらいなら殺すと言う。

言い寄られただけだとりえ子は言いわけをし、吉太郎との仲は修復したかに見えた。
しかし、りえ子とバーテンダーとの仲は続いていた。
二人の仲を察した吉太郎は、りえ子に危険な執着を見せ始めた。

心臓のあまり強くないりえ子を炎天下、買い物に行かせて坂道を上り下りさせる。
風呂に長く押さえつけておく。
りえ子は、危機感を感じ始めると同時に、吉太郎がうとましくなっていく。

ある夜、りえ子が隣の家に駆け込んで来る。
風呂場で、吉太郎が倒れたと言うのだ。
隣家の主人は医者を呼ぶが、吉太郎は既に死んでいた。

医者は吉太郎が変死であることから、解剖に回すと言う。
それを聞いた、りえ子の顔色が変わった。
吉太郎は、心臓発作でなくなったと判定された。

りえ子は遺体の引取りのため、吉太郎の妻に連絡を取る。
妻は吉太郎の死に涙したが、りえ子には「あの人は私を蹴って出て行ったんだ。あんたが葬式を出せば良いだろう。バカにするんじゃないよ」と言って電話を切る。
だが妻は、吉太郎は、りえ子に殺されたと確信していた。

一方、警察でも吉太郎の死に不審を抱いていた。
調べると、吉太郎が死んでいた風呂に、植物の繊維が浮いていた。
それは氷を包むための、藁であった。
浮いていた藁は、近所の氷店で売られている藁と一致した。

りえ子は吉太郎を氷風呂に入れ、心臓発作を起こさせたのだ。
それはりえ子が吉太郎にされたことをヒントに、立てた計画だった。
逮捕されたりえ子は、取調室で疲れ果てた表情で、吉太郎との坂道の家の暮らしを語った…。



いかりや長介さんの吉太郎は、まじめな初老の男が、どんどん狂って行く演技が鬼気迫っていました。
黒木瞳さんのりえ子には、したたかさと哀れさがありました。
恋人との密会を抑えられ、怒りの吉太郎と、怯えるりえ子のシーン。

吉太郎の平手打ちが、りえ子の頬に炸裂する。
血を見るかと思ったら、次は2人が汗だくになって布団の上に転がっている。
りえ子が、甘えた口調で、説明している。
吉太郎は、言い聞かす口調で対応している。

それを抑えこむためにりえ子が取った行動は、描写されませんでした。
だが、りえ子という女のしたたかさがジワジワ来ました。
同時に老いが見えてきた男の執着が、ジワジワと出てました。

りえ子を手放すぐらいなら殺すと言った吉太郎は、暑い中、りえ子に買い物で坂道を何度も行き来させ、暑い風呂場に閉じ込め、湯船から出さない。
息も絶え絶え、意識がもうろうになっていく、りえ子。
怖さ、危険な雰囲気がどんどん高まっていきます。

そして起きた、吉太郎の変死事件。
犯行の場面は出ません。
でも、ああ、ついに殺したんだな…ってわかります。

りえ子の恋人は、故・沖田浩之さんだったと思います。
吉太郎の妻は、白川和子さん。
旦那さんが死んだと聞いて、涙しながら、震える声で遺体の引取りを拒否する。
哀しみと怒りと、りえ子への憎しみが伝わってきました。

隣家の男が、小松政夫さん。
吉太郎が死んでいるのに、当たり前だけど仰天。
さらにこの非常事態に、いちいちビックリするんですよ。

医者の言葉に「変死」「へんしぃ?!」
黒木瞳が「解剖?」と顔色を変えると、大きな声で「かいぼおおお?!」って繰り返す。
おかしくて、良い息抜きでした。
ここから先は、刑事ドラマ。

氷を包んでいた藁で殺人が発覚するのは、平成の今では無理な設定じゃないかなと思いました。
そうしたら2014年のドラマでは、ベランダで氷を割っているりえ子を中学生が目撃していたんですね。
いかりやさんのドラマでも、こういう目撃者はいたかもしれないですが、ちょっとそこら辺は覚えてません。

尾野真千子さんのりえ子には、淡い恋心を抱いていた相手の父親を母親が誘惑して浮気したため、母親を事故死「させた」過去がありました。
尾野さんのりえ子は、かわいそうな悪女だったんですね。
それもおもしろかったですが、男女の仲がひたすらこじれていく、いかりやさんと黒木さんも見ごたえありました。

松本清張が現在に置き換えて何度も映像化される理由は、事件がサスペンスにピッタリであることはもちろんですが、この人間ドラマがおもしろいからでしょう。
人間関係が、人の生死に関わる極限状態になる。
これを表現するためのキャストも、見所のひとつ。
私が前に見た「坂道の家」は、いかりやさん、黒木さん、他みんな、ハマってるキャスティングでした。


やだやだやだ

雪予報が出ております。
交通機関の遅れでどうしようもなくての遅刻でも時給引かれる職場の人、遅刻は遅刻として認めてもらえない職場の人は、怒っております。
何だか傷が痛い人も、怒っております。←私
雪かきで、腰を痛めたくない人も、怒っております。←私

何にもしないで、雪見て喜んでいられる状態ではない私は、昨夜は食材買って帰りました。
どこにも出かけないで、雪かき関係なくて、あったかいもの作って食べているだけだったら、良いんですけどね~。
本日は職場の暖房が、頭ボーッとするほど、効いていることでしょう。
やだやだやだ。


出会いは罪なもの 鬼平犯科帳スペシャル「密告」

鬼平犯科帳スペシャル「密告」。
珊瑚玉のお百を、高島礼子さんが演じました。
さすがです。
今回の主演ですね。

そして息子の紋蔵役の、高橋光臣さんが良かった。
この俳優さんが活かせるような時代劇が、できると良いと思いました。
蟹江一平さんが出ていたのも、うれしい。
粂八がいなくて、寂しかったですから。

スタッフさん、素敵なキャスティング、ありがとう。
鬼平はいつも、丁寧に作られていますね。
セットも、音楽も良い。
こんな時代劇が毎週見られたんですよね。
幸せな時代だったんだと思いました。

いつもお百が身に付けている、紅い珊瑚玉のかんざし。
彼女の通り名にもなった、赤いかんざし。
それには、鬼平への思いが込められていた。

茶店のかわいい看板娘だったお百。
不良旗本のために父親のいない子を生み、鬼平が持たせた持参金だけ奪われ、子供と放り出された。
そんなお百の中で、平蔵だけが輝いていたのでしょう。

自分の父親が、くだらない旗本の男だと思っていたお百の息子・紋蔵。
母親を恨み、世間を恨む。
急ぎ働きをする盗賊となった紋蔵を、お百は鬼平に密告する。

捕らえられた紋蔵への、鬼平のお前の本当の父親は自分だと言う言葉。
嘘だとわかるからこそ、うれしい。
ありがたい。

情けが身にしみる。
鬼平の情けに触れて、紋蔵は嘘のようにきちんとした態度に変わる。
しかし、もう遅かった…。
彼を待っているのは、処刑のみ。

少し前、ペルーの日本大使館人質事件の詳細についてのドキュメントを見ました。
若いテロリストが、日本人の人質との交流を持つうち、夢を持ち、希望を語るようになる。
この青年たちは、「ちゃんとした」「本当の」大人に会ってなかったんだろう。
彼らが会った日本人が、「本当の」大人だったのも良かった。

そういう大人は未成年に対して、やはり影響力があると思う。
「ちゃんとした」「本当の」大人に初めて会って、彼らは変わった。
しかし、もう遅かった…。

紋蔵も、鬼平のような大人に会えば、急ぎ働きをする盗賊にはならなかった。
出会いは時に罪なものに思える。
そういえば、鬼平って「理想の上司ナンバーワン」でしたね。
やっぱり魅力的で、影響力大でしょう。

今回の「密告」は、哀しい話だった。
その哀しみが中和されるような、笑いで締めるラストまで、堪能できました。
確かにレギュラー出演者は、お年を召された。

今回のスペシャルではあんまり動きがない人物もいて、体調を心配してしまうこともありましたが、出演俳優さんたちはやっぱりすばらしい。
あの味わいはやはり、この俳優さんたちが出せる味かと思いながら、見てました。
蟹江さんの姿は、やっぱり、もっと見たかった。
息子さん、がんばってね!