先週、熱出しました。
どうも、お茶がおいしくないと思ったら、体調悪かったんです。
絶対に休みたくなかったので、一晩で熱を下げるぞ!と決めました。

抗生物質を体に入れると、後々いろいろと調子が狂うので蜂蜜ホットレモネードを作りました。
何杯も何杯も飲んで、みかん食べました。
8時にパソコン持ち込んで、ベッドに横になりました。

夜中は「あー、熱いな」って何度か目が覚めましたが、朝には熱が下がってましたー!
でも頭痛は残りましたね。
滅多に飲まない頭痛薬を1錠飲んで、まだ痛いので規定量の2錠を飲みました。
まだお茶はおいしくなくて、食欲もいまいちながら何とか復活。

そしてその翌日。
見事に復活!
お茶がおいしい。
ご飯がおいしい。

単なる疲労だったんでしょうね。
その前にちょっと神経使うことがあったのが、やっぱり大きかったのかもしれません。
本当に風邪だったら、喉か、鼻にきて、とても一晩では治りませんから。
お茶がおいしくない、ご飯がおいしくないってつらいし。

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2017.03.26 / Top↑
今月は本も何冊も購入したし、今の自分はこんなことしてて良いのかって思うんです。
でも。
「シン・ゴジラ」のブルーレイ、買ってしまった!
いや、去年から購入は決めてましたけどね、それにしてもね。

堪え性がないなあ、自分!
去年、ものすごい断捨離したじゃないかー。
しかしDVDは捨ててないよ。
自分で自分に応えてみる。

だけど、良い買い物しましたよ。
うん、絶対、良い買い物だと思います。
買わなかったら…、後悔しただろうな。

特典ディスクが2枚もついて、本編1枚と計3枚。
この特典見て、庵野監督のこだわりのすごさがわかりました。
すごいですね。
異常なこだわり。

これは一緒に作っている人を泣かせる、凝り方です。
それがあの、リアルさを生んでるのかな。
ゴジラという虚構にリアルさを持たせるには、あそこまでのこだわりが必要だったか。

「バイプレイヤーズ」で大杉漣さんが、「総理大臣演ったんだけど、ゴジラに殺されちゃったよー」ってうれしそうでした。
ゴジラにやられるって、やっぱり俳優さんにはうれしいものなのかな。
東京都知事が光石研さんでして、こちらも良い感じでしたが、都知事は大丈夫だったのかしらん。

自分の堪え性のなさには反省して、これからは気をつけようとは思いましたが…。
やっぱりこれは、後悔ない買い物だったと思います。
「必殺」シリーズのDVDと同じです。
ばんざーい。


2017.03.21 / Top↑
渡瀬恒彦さんがお亡くなりになりました。
気になってたんです…。
友人が男っぽくて大好き!って言ってましたし。

「226」で青年将校たちの階級章をむしり取っていく時の顔が、すごく怖かった。
迫力ありました。
後の「おみやさん」や「9係」「タクシードライバーの推理日誌」で見せる温厚な顔とは全然違う。

私は任侠映画を知りませんが、渡瀬さんのお若い頃はギラギラして、あれが普通。
むしろ最近、穏やかになったなって思っていたそうです。
まだまだ渡瀬さんの姿を見られると思っていたので、とてもショックです。
男っぽい役もできましたが、だらしない役も良かった。

渡哲也さんもかっこいい、かっこいい兄弟です。
だけど、お兄さんより使える役の幅が広かったと思います。
若い頃の危険な雰囲気を上手に、年令とともに包容力、大人の余裕に変えた俳優さんだと思います。
だから年齢が行ってから、どんどん出てきたんでしょうね。

渡瀬さんで、人があまり覚えていなくて、私が強烈に覚えているのは桃井かおりさんとのサスペンスドラマです。
何かの都合で実家の大邸宅に帰らなくてはいけなくなった、桃井かおりさんが演じる女性。
そこにお兄さんが現れる。
これが渡瀬さん。

しかし、彼女の兄は自殺しているはず。
何の冗談か、たくらみか。
彼女は怯え、拒否するが、アルバムにあった兄の写真は全部なくなっている。

兄を知る人も、この人は兄だと言う。
彼女は兄の自殺を担当した刑事に、この男の指紋を送り、検証してくれるように頼む。
だが彼女の期待とは違って、兄の指紋とこの男の指紋は一致する。
やがて新しい家政婦など、この男が手配したと思われる人間がやって来る。

彼女の周りは、この男の知り合いで固められていく。
財産狙いだろうか。
彼女はどんどん、追い詰められていく…。
しかし、このラスト、桃井さんの一言ですべてを了解してしまうのでした。

渡瀬さんが不気味で、怖くて、それでいてかっこよかった。
とても残念です。
ご冥福をお祈りします。



... 続きを読む
2017.03.20 / Top↑
引き続き、アニメの「デビルマン」を見ているんですが、おもしろいです。
妖将軍ザンニン、魔将軍ムザンと来て、妖元帥レイコック登場。
しかしその前に、ララと言うデーモンが登場します。

ララは頭が軽くて、デーモン族みんなから「おバカ」扱いされている。
でも本人はとてもポジティブで明るくて、根拠のない自信に満ち溢れている。
その能天気さは、ダークなエネルギーに満ちているデーモン族らしくない。
魔王ゼノンも、ララの扱いには困っているほど。

ギャグ担当で現れたようなキャラクター、ララ。
それなのに、後半のデビルマン世界にはとても大きな存在となるんです。
当初の予想を超えた、名キャラクターとなるララ。

ララの手はあらゆるものを、瞬時にぐにゃぐにゃに溶解させる。
そして、思う通りの物体に作り替えることができる。
ララは顔も作ることができて、自分の顔を作ってしまう。
だがくしゃみをすると老婆のように顔が崩れてしまうので、そのたびに顔を作り直す。

ララは人間界に、自分の美しい顔を見せびらかしに行くつもりだった。
そんな時、ゼノンは人間界にいるデーモン・ドドに対し、ララを使いに出した。
ララは最初に明たちが乗っているスキー列車の窓の外に現れ、列車では幽霊が出たと大騒ぎになった。

ゼノンのドドへのメッセージは「デビルマンと戦うな」であったが、それは正確に伝わらなかった。
ララにお使いは、無理だったのだ!
デビルマンを倒そうとしたドドは、罠を張って檻に閉じ込めることには成功した。

だが、脱出したデビルマンに消滅させられてしまう。
残ったララはデビルマンに戦いを挑むが、全く相手にされない。
最後には頭がおかしいと判断され、明たちが見ている前で精神病院に強制入院させられてしまう。

ところが次回の話でララはこの精神病院を、何度も脱走していることがわかる。
そのため、病院の評判が落ちることを恐れた医師と看護師は、ララを海に捨てることを考える。
だが救急車は海に向かう途中、妖元帥の配下の妖獣ジュエルの宝石の雨に遭遇。
医師と看護師は、夢中になって宝石をあさる。

その隙に、ララは救急車のドアから外に飛び出すことに成功する。
しかしララは手足を拘束されていたため、橋から川に落下。
学校帰りの明と美樹、タレちゃんとミヨちゃんの前に落ちて行く。

流れていく女性を見た美樹もタレちゃんもミヨちゃんも、仰天。
ララとは知らない明は、落ちた女性を助けに行かされるはめになる。
下水道の中で、つまみ上げた女性がララと知った明。

一方、デビルマンと再会したララは、再びデビルマン討伐をしようとする。
だが、明はララが作った剣に流れてきたおもちゃやゴミを投げて刺したりと、おちょくるばかり。
覚悟を決めたララは、さあ殺せとデビルマンに迫る。

「さあ殺しなさい!殺せったら」。
「一人前のこと言うじゃん、ララ」。
「ふん、デーモンの国に帰って笑いものにされるより、ずっとましだわ!さあ殺してちょうだい」。

「よせよせ、ララ。美人がもったいねえよ。お前は長生きするたちだよ」。
「ふん、ごまかすな!あたしが美人だなんてさ。そりゃあ、まあ…、美人だけどさ。デビルマン、そう思う?あなたも?」
「実はあたしも、鏡を見るたびに惚れ惚れしちゃってんの」。

「類い稀れなる美貌だなあって。慎み深いからさ、あたし、そんなこと口に出しては言わないけど」。
「でもあたしを誉めるなんて、デビルマンも目が高いわあ」。
ここでデビルマンこと明は、相手にしていられなくて去っていく。

辺りを見回して、デビルマンがいないのに気づいたララ。
「あら?あらん!?デビルマン?デビルマンどこ行ったのよ?」
「どうしてあたしを殺さなかったのよぉ~、デビルマン!」

すると、どぶ川に一輪の花が流れてきた。
それを手にしたララは「わかってるわ。あなたがあたしを殺さなかったわけ…」。
花を手に、陶酔したララは言う。
「あまりの美しさに手が震えて、あたしを傷つけることができなかったのよね」。

「いいえ、いいえ、傷ついたのはあなたなのね、デビルマン!」
「あたしの魅力でハートに、ひびが入ったのでしょう。ああ、かわいそうなデビルマン」。
それを下水道の別トンネルから見ていた明は「はあ、冗談じゃねえや」と、遠ざかっていく。
ララは、うっとりしている。

「あたしは今こそ決心したわ。あたしの美しさを認めてくれたデビルマンとともに生きることを」。
「掟に背き、恋に殉ずる純情可憐なララ…」。
傾けた花から水がこぼれ、ララはそれを頭からかぶる。
つまり、ララは、デビルマンは自分の美しさに恋をしたために自分を殺せなかったのだと思い込んでしまったのだ!

ララを放置して出口を探していたデビルマンは偶然、人間を操っているジュエルを発見。
戦いとなる。
不意を突かれたデビルマンは、ジュエルの攻撃でピンチに陥った。
ダイヤモンドの硬度を持つジュエルのドリル攻撃は、デビルマンをとらえ、穴をあけようとしている。

しかしそこに、もう一人のデビルマンが現れた。
どちらが本物のデビルマンなのか?!
2人のデビルマンを見比べながら、ジュエルは戸惑った。
攻撃を止めたジュエルは、デビルマンに倒される。

もう一人のデビルマンは、変身したララだった。
すり寄って来るララを、くすぐったがるデビルマン。
この時からララは、デビルマンの恋人気分。

ララの登場は、美樹にも影響があった。
美樹ちゃんはとっても良い娘だし、さばさばした男前な娘。
だけど、たまに明には横暴な態度を取ることもあった。

氷村がいた頃は、時に氷村側に立ったりもした。
もう氷村はいなけど、ララが現れた。
美樹を見ても、ララの自信は全く揺るがない。
それどころか、美樹は「あたしの」「明くん」に片思いをするかわいそうな娘と言う。

あからさまに明に付きまとうララは、美樹にとってライバル登場だった。
美樹の、明に対しての態度が変わった。
優しくなったし、好意を隠さなくなった。

軽快なテーマソングとともに、現れるララ。
それは明にとっても罪のない時間であり、視聴者にとってもギャグの時間だった。
何だかんだ言って、ララの登場はデビルマンには良かったのだ。

デビルマンはララに「お前はデーモン族で一番、長生きするよ」と言っていた。
ところがララは、妖元帥を倒した後、妖獣マグドラーの火焔攻撃で死んでしまう。
ララは、最期まで、デビルマンを気遣っていた。

燃え盛る炎の中、やってきた明にララは、来てはいけないと叫ぶ。
明までが、マグドラーの炎に焼かれてしまうと。
「あたしみたいにね」。

ララは言う。
「でもあたし、明くんに会えて幸せだったよ。だって明くん、楽しい思い出をいっぱいくれたんだもん」。
「それだけが言いたくてさ、やっとここまで来たんだよ」。

ララはここまでは、「明くん」と言っていた。
美樹はたまに、ものすごくララに怒っていたが、人間界でララはデーモン族の中ではじかれるようなことはなかった。
これまで登場した女性デーモンのように、ララは平然と殺戮ができるようなデーモンではない。

こんな性格のララに、人間界は居心地が良かったのだろう。
ララの方が、「あたし、人間が怖いー!」って泣いたりしていたぐらいだ。
人間の世界の明と過ごした日々は、ララにとっても罪がなく、とても楽しかったんだろう。
そんなララの気持ちが反映したように、今度はララはデビルマンと呼びかける。

「さようならデビルマン」。
「あたしは死ぬまで、ロマンチックだもん」。
そこにマグドラーがやってきて、また炎が上がる。

ララがマグドラーを睨む。
「いいとこなのに待ってくれないの!嫌な奴だね」。
しかしすぐに、ララは目の前の明に顔を向ける。

「愛してる」。
ララは、明に投げキッスをする。
そして燃え尽きる。

ララの輪郭の残像が消える。
呆然と見ている明、いや、デビルマン。
「あたし、明くんに会えて幸せだったよお」。
ララの声が、こだまする。

呆然としていた明が、走り出す。
「逃げるのか、裏切り者」。
マグドラーの声が追いかけて来る。

明は心の中で叫ぶ。
『逃げるんじゃねえ!』
『ララの墓に火の粉がかからねえように、場所を選んで戦うまでよ』。
デビルマンの声には、怒りが満ちている。

地球の地下のマグマをエネルギーにして復活し、火山を噴火させるマグドラー。
もはや、デビルマンの武器は通じないと思われた。
その時、デビルマンは空を見上げ、はっとする。
宇宙!

勝ち誇ったマグドラーをまとわりつかせたまま、デビルマンは上空へ上空へ飛んでいく。
まとわりつかれた体に、炎の熱さが伝わって来る。
しかし、デビルマンは飛び続ける。

雲が現れ、やがて青い空は紺色になる。
星が瞬き始める。
「デ、デビルマン?!」
マグドラーは驚愕する。


デビルマンは、孤独だった。
最初、デビルマンは美樹一人守れば良いと考えていた。
それが牧村家の人々の優しさ、美樹を取り巻く友人と関わって、変わっていく。
美樹の周りの人を守る。

そしてそれは、人間を守る方向に変わっていく。
美樹を通してデビルマンは、人の世には愛があり、美しい世界が存在していることに気付く。
それをデーモン族に支配させてはならないと、思うようになる。
後に知ったのですが、この辺り、マンガとは真逆なのですね、おもしろい。

♪裏切り者の名を受けてすべてを捨てて戦う男♪
歌詞の通り、すべてのデーモンは敵だし、人間界に理解者はいない。
デビルマンは、孤独のヒーローだった。
自分の種族であるデーモンを裏切らせるきっかけになった美樹でさえ、デビルマンの正体は知らない。

そんなことは、最初から承知している。
何とも思っていない。
そこに現れた同じ種族が、ララだった。

最初は、デビルマンは自分に恋しているという激しい思い込みにイラついていたデビルマン。
だが、デーモンとの戦いに協力するララは、デビルマンにとって、かけがえのない仲間になっていった。
おバカだろうがララは、デビルマンと同じデーモン族だ。

冷静に見るとララは結構な能力の持ち主なのだが、あまりに抜けているため、それをデーモンらしい破壊に生かせないだけなのだ。
また、デーモンがいると、デビルマンとララだけはそれを感じ取ることができる。
人間が凍り付き、動きを止めた中では、明とララだけが動いているのだ。

そうした中でララは、ララなりにデビルマンをサポートし始めるのは普通のことだった。
あるいはサポートしていると思わずに、助けになることになる。
ララのサポートが、デビルマンを勝利に導くこともたびたびあった。

戦いを終えて人間の姿に戻った明がどれほど、疲労困憊しているのか。
知っていて怒り、思いやれるのはララだけだ。
そう、ララはたった一人のデビルマンの仲間。

戦友だ。
愛する者のために、人間界に残ったデーモン。
いろんな意味で、ララはデビルマンと同じなのだ。

ララだけがデビルマンの孤独を知り、癒してやれる。
デーモンを愛のために裏切った、同じ仲間なのだ。
裏切り者の名を受けて。


戦友ともいえるララの死を見届け、宇宙に飛んで行ったデビルマン。
マグドラーが気が付いた時は、遅かった。
宇宙空間では、マグドラーはエネルギーを得ることができず、燃える炎の体は凍り付いた。
あわてて地球に戻ろうとするマグドラーだったが、デビルマンが逃すはずはない。

怒りに燃えるデビルマンはララの分も執拗に攻撃を加え、マグドラーを粉砕する。
マグドラーを粉砕したデビルマンは、宇宙でつぶやいた。
「ララ。バカな奴だ、死んじまいやがって」。

すると、暗い宇宙空間にララの姿が現れる。
「いやぁん、あたしのバカは死んじゃったから治っちゃったのよ」。
いつものララだった。
ララの姿が消えると、そこには輝く星があった。

宇宙に輝く、ララの星。
「そうか、そうだったな」。
「あばよ、ララ!」

そう言ってデビルマンは、地球に帰っていく。
ララもデビルマンも明日をも知れぬ、デーモン族同士だからだろうか。
愛のためにデーモンを捨てた仲間同士。
その絆が、かえって別れをアッサリさせるのだろうか。

アッサリした別れが、かえって胸に迫る。
かえってデビルマンの傷心が、胸をえぐる。
ララの最期には泣いた。
まさか、ララで泣くとは思ってもみなかった。


マグドラーの次の回、妖獣ウッドドゥ。
その攻撃に縛られたデビルマンが「左手!左手さえ出られたら」と苦しむ。
もし、ララがいたら「デビルマ~ン!」と叫び、ウッドドゥの邪魔をしたことだろう。
デビルマンの左手を開放し、ウッドドゥにひどい目に遭わされたララは「デビルマン、デビルビームよー!」と叫ぶだろう。

だがもう、ララはいない。
デビルマンは一人、ララが来る前と同じように、1人で戦い続けるのだ。
ララとの別れが、境目のようになったかのように、この回から「デビルマン」世界は深刻さを増して行く。
デーモンの攻撃は、地球規模の危機となるのだった。


2017.03.19 / Top↑
このところ、懐かしのアニメを見る機会が増えて、とても楽しいです。
「デビルマン」「ルパン三世」、そして「キューティーハニー」!
「デビルマン」の後に始まった記憶があるのですが、オシャレで文字通りキュートな印象。
ガラリと変わりました。

でもこれ、変身シーンでは一瞬、ハニーの服が散って新しい服に変わる時、全裸になるんですよね。
ハニーの衣装もタイトで露出気味だったり。
敵も全員、女性。
シスタージルもオープニングなんか、かなり胸を強調して描かれている。

星治さんがレーシングハニーに変身したハニーにバイクの運転を代わられているんですが、ハニーの胸をつかんでしまって赤くなっている。
ハニーはハニーで赤くはなっているんですが、振りほどいたりしていないという。
危ないからできないといえばできないんですが、ハニーってそういうことされちゃうキャラクターなんですね。

男性陣はみんな、ハニーの入浴をのぞこうとしたり。
星治の弟の順平くんは、ハニーのスカートの中を下から見上げちゃったり。
要するにセクシーシーンが、たくさんなんです。

だからこのアニメ、親から禁止されていた人も割と多かったみたいです。
会社にいた男性も「母親が許してくれなかった」って言ってました。
いやらしい、と。

明るくて、じめっとしていない。
罪のないシーンでしたが、確かに「ダメ」と判断する親御さんもいたでしょう。
でもこのセクシー、お色気がハニーは良かった。

後に、女の子向けのアニメだったのか。
復活したアニメを見た友達が「こんなの、ハニーじゃない」って言ってました。
お色気成分が、足りなかったのかな。

今見ると、オープニングのタイトル曲とアニメも、すごく良くできてる。
おっしゃれー。
ハニーちゃん、かわいい、綺麗!
そしてやっぱり最後に「変わるわよ♪」って、言ってほしいです。


2017.03.17 / Top↑
嘘の戦争。
ああ~、すごいスッキリ終わりました!
最終回までまったく緊張感が途切れませんでした。

ここまで気持ち良く終わるとは。
草なぎさんの表情も見ものでしたね。
ひねるのもおもしろいけど、視聴者が見たいと思ってるものを見せてくれるって大切なことだと思ったドラマです。

話はおもしろかったし、何より草なぎさんの演技を堪能しました。
いやいや、良い俳優です。
この役は草なぎさん以外、考えられないですね。

最後、浩一の目に宿ってた暗い憎しみの炎が消えていました。
本当に綺麗に、身ひとつで抜けていくという感じが出ていました。
浩一はもう、悪夢も見ない。

晃も見ない。
守さんも見ない。
兄弟は仲良く。

共演者もみんな良かった。
草なぎさんのドラマはハズレがないなあ。
次回作もこれは期待ですね。

ああ~、毎週火曜日が楽しかったー!
土日で培った余裕もなくなり、週末はまだ遠い火曜日が楽しかった。
来週の喪失感は、かなりのものと思います。


2017.03.14 / Top↑
「妖獣ドローは人間が好き」。
いやいや、なかなか「デビルマン」、グロテスク。
これ、確か、アニメには珍しい8時30分ぐらいの放送だった気がします。
だから割とえぐかったり、残酷だったり、グロテスクだったりするのでしょうか。

無駄話して事故を起こしそうになったペンキ屋2人。
急ブレーキを踏んで止まった時、下の川から赤い物体が上がってきた。
「それ」は、トラックの荷台に這い上がる。

ペンキ屋が不動明と美樹がいる名門学園に到着し、荷台を見る。
すると荷台にあるペンキは、全部、赤だった。
間違えて持ってきたと思ったペンキ屋は、ポチ校長を騙し、部屋の塗り替えをすべて赤にすることを承諾させた。

ご機嫌でペンキを塗っていたペンキ屋の1人の脚立に、ペンキの缶から這い出した赤い液体が近づく。
それは大きな手の形になり、ペンキ屋の背後で手を広げた。
ふと振り向いたペンキ屋は、それに気付いて悲鳴を上げたが、手はもうペンキ屋を握りしめていた。

その頃、明の不真面目な態度に怒ったアルフォンヌ先生は、ポチ校長にそのことを言いつけに来た。
校長室をノックし、ドアを開ける。
返事はなく、部屋の中は真っ赤なペンキが飛び散っていた。

脚立から、赤い液体がしたたり落ちている。
アルフォンヌ先生が見ると、脚立の上にはペンキ屋の首が乗っていた。
首はアルフォンヌ先生に笑いかけると、ズルリと崩れた。

悲鳴を上げたアルフォンヌ先生は、廊下でポチ校長とぶつかる。
「首、くびっ」と言った先生は、ポチ校長に「平のくせにわしを首とは」と怒られる。
追いかけられて逃げたアルフォンヌ先生は、校庭を見る。

そこに止まっていたトラックの窓から、手が見えた。
続いて血まみれの、もう1人のペンキ屋の男の顔が見えた。
男はにやりと笑って、手を振って窓の下に沈み込んだ。

再び絶叫したアルフォンヌ先生は、ポチ校長につかまった。
校長に言われてトラックの戸を開けたアルフォンヌ先生だが、ドアから落ちてきたのは首ではなく、ペンキ缶だった。
先生が怒られている隙に、ペンキから這い出したドローは校庭の水道に入り込む。

授業に戻ったアルフォンヌ先生は、先ほどの首を思い出してゾッとしている。
その時、窓の外に再び手が見えた。
先生は絶叫し、明たち生徒の前で、腰を抜かして出て行く。

手は用務員さんのもので、校庭に水を撒くから窓を閉めてと言いに来たのだった。
アルフォンヌ先生は「首、くびっ」と騒いでいたため、校長に今度こそ折檻されてしまった。
用務員さんが水道にホースをつなげて水を撒くと、水ではなく赤いものが飛び散った。

美樹のクラスでは窓に飛び散った赤い液体を見た千夜子が、「血だわ!」と叫ぶ。
「ペンキよ、脅かさないで」と言った美樹だが、赤い液体は窓を伝わり、隙間から部屋の中に入り込む。
教室に入った液体は、垂れ下がった触覚に一つの目、袋をさかさまにしたような容貌を現した。
妖獣ドローだった。

明のクラスでも、窓の隙間からドローが入り込んでいた。
「妖獣ドロー。人間を食べに来やがったな」。
「動物の体を栄養に、無限に広がり、別れ、増え、また一体となる怪物」。
明は心の中で、そう叫ぶ。

ドローが取りついた服を女生徒たちが脱ぎ捨て、逃げている。
明が危機を感じて走ると、美樹も同様に下着姿で叫んでいた。
それを見た明は屋上に走り、変身した。

ドローはデビルマンを見ると「邪魔だデビルマン。おめえなんかに用はねえだ」と言う。
巨大化したドローはデビルマンの足をつかみ、投げ飛ばす。
デビルマンはカッターでドローを刻むが、切り刻まれたドローは元に戻ると大きな手に変わった。
再びドローに足をつかまれたデビルマンは、足の色がつかまれた部分から変わっていくことに驚く。

デビルマンはビームでドローを焼き、飛んでいく。
だがカッターで飛び散ったドローの一部が、木に張り付いていた。
デビルマンが去った後、ドローは気に止まっていた鳥を捕らえて吸収し、再びドローの姿になった。
そしてデビルマンを殺してやると言った。

街の上空に、黒い雲が広がっていく。
雨が降りそうだ。
美樹はタレちゃんを、ママを迎えに行かせた。

黒い雲を見ながら、明は後悔していた。
「しまった、妖獣ドローは不死身だ。もし奴の体の一部でも残っていれば、奴は再び蘇ってしまう」。
「奴は無限に広がり、別れ、増え、また一体となる怪物だ。俺は奴を甘く見ていた」。

そう思った時、牧村の母親が帰ってきた。
美樹が「あら、タレちゃんに会わなかった?」と言った時だった。
ママが「今に火山でも爆発するんじゃないかしら」と、不安げに言う。
「だって雨の中に、赤いものが混じっているの」。

その声を聞いた明が、走って来る。
ママの体に着いた赤いものは、体を伝い、下に降りていき、集まる。
床に落ち、集まったそれはドローの姿になる。
昼間、ドローを見ていた美樹が、悲鳴を上げた。

ドローは美樹を認識すると、飛びかかろうとした。
明が、ドローを跳ね飛ばした。
ガスコンロの上に、ドローが落ちる。

明が火をつけると、ドローは悲鳴を上げて燃えた。
「明くん、タレちゃんが!」
タレちゃんが街に出たことを、美樹が思い出して叫ぶ。

街では赤い雨に濡れた人々が、跡形もなく溶けていった。
傘をさしていたタレちゃんは、かろうじてドローから逃れていた。
タレちゃんの背後に、ドローが忍び寄る。

悲鳴を上げて、タレちゃんが逃げる。
車という車の窓は破れ、壊れ、人影がなかった。
人が消えた街に次々、ドローが現れる。

タレちゃんが逃れて立っているビルのウインドウが、破れている。
そこからドローが、タレちゃんを捕まえようとする。
間一髪逃れたタレちゃんの背後を、赤い液体が追いかけていく。

それを見つけたデビルマンは手にしていた車を投げて炎上させ、タレちゃんを助ける。
これ以上の恐怖に耐えられず、タレちゃんは気絶した。
はっとしたデビルマンが見ると、ビルの上、建物の上に、人を吸収して増えたたくさんのドローがいる。

「おのれデビルマン、おらの本当の力を見せてやるだ!」
ドローは叫ぶと、竜巻を起こして集まってきた。
風が収まった時、デビルマンの前にはデビルマンが足元に小さく見えるほどの、巨大なドローがいた。
分散していた体を、一体化したのだ。

巨大なドローは、デビルマンを捕まえる。
デビルマンの体が、赤くなっていく。
ドローをビームで焼き、逃れたが、ドローの手はすぐに元に戻ってしまった。

そうしてすぐにデビルマンを捕まえ、デビルマンはまた、ビームでドローの手を焼く。
しかし、ドローは巨大になりすぎて、デビルマン一人のビームでは焼き尽くすことができない。
どうしたら…。

「そうだ!」
何かに気付いたデビルマンは、ドローの手をビームで焼き、解放されるとすぐに上空へ飛んでいく。
「逃がすか」と、ドローが追っていく。

「あそこだ」。
デビルマンは、離れ島に降りる。
そこは火山だった。
火口に降りたデビルマンは、岩場に隠れる。

「どこだ」。
ドローはデビルマンを探す。
見つからないデビルマンに業を煮やしたドローが、手を伸ばす。

ドローの左右の手が伸び、火山を囲んでいく。
左右の手が重なり、火山をぐるりと囲み終わったドローが、液体に変わる。
液体となったドローは、四方からデビルマンを逃すことなく捕まえようとして、火山を覆いつくすように降りていく。

「いまだ!」
デビルマンはドローに捕まる寸前に飛び立ち、ビームを放つ。
ビームは火口に当たり、岩盤をはじいた。

溶岩が噴出してくる。
「ぎゃああああ」。
ドローは仰天するが、火山は噴火した。

噴火は、ドローを巻き込んだ。
「やった」。
デビルマンは、街に戻っていく。



これ、グロいんです。
ドローの姿もグロテスク。
赤い液体に変わるというのも、血を連想させてグロテスク。
実際に千夜子が「血!」って騒いでますし。

アルフォンヌ先生が校長室のドアを開けると、部屋中に赤い液体が飛び散っているのが怖い。
シーンと静まり返った部屋の中、めちゃくちゃに赤い液体が飛び散っている。
血なのか、ペンキなのか。

ぴちょん、ぴちょんという音。
脚立から、赤い液体がしたたり落ちている。
その上には、首が。

これは血なんでしょうか。
首が笑っているような顔なのも、怖い。
ズルリと崩れるのは、もっと怖い。
アルフォンヌ先生じゃなくたって、思い出してゾッとします。

校長先生が見た時は何もなかったので、あの赤い液体は、ドローなんでしょうね。
ポチ校長は「安物だ、もうはげとる!」って怒って、ポチ校長の頭もピカリと光る。
アルフォンヌ先生との追いかけっこ。
この2人のやりとりがあるから、子供はグロテスクでも見ていられたのかも。

その後のドローの襲撃で、女性に張り付くっていうのがドロー、女性が好きか。
男子生徒はニヤニヤして見ていないで、助けなさい。
残っていたドローが再び現れるっていうのが、ハリウッドのホラー映画みたいで怖い。

黒い雲が広がり、雨が降って来るところで、嫌な予感。
「だって雨の中に、赤いものが混じっているの」。
牧村の母の言葉、これは最後のデビルマンの攻撃のヒントだったんですね。
でもここからは、とても怖い。

タレちゃんだけが無事なのは、傘さしていたからなんですね?
この、街が廃墟になっているシーンも怖い。
ハリウッド映画で雨で人が溶けていく映画があったと思いますが、そんな感じです。

人が赤い液体と化して、消えていく。
車はあちこちに止まり、窓が破れている。
大破している車、街にはもう誰もいない。

赤い雨が降り、やむと、ドローがいくつもいくつも現れる。
タレちゃんじゃなくても、怖い。
これでもすばしっこいタレちゃんは、何とか逃げていく。
タレちゃんの背後を、赤い液体が追いかけていくところなんか「人喰いアメーバの恐怖」みたいです。

ドローが方言で、のんびりした声なのがまた、怖いんです。
ものすごく巨大化して、デビルマンを見下ろすドロー。
もう、デビルマン一人では焼き尽くせない。

でも、デビルマンは、人間世界で知恵をつけてました。
もちろん、タイトルの「妖獣ドローは人間が好き」は、LOVEではないですね。
食べ物として好きということで、好きになってくれない方が良いってお話でした。



2017.03.12 / Top↑
全く、何の予備知識もなく映画を見ることがあります。
これはその一つ。
「縞模様のパジャマの少年」。
全てネタバレしていますので、未見の方、ご注意願います。


無邪気に走る子供。
名前はブルーノ。
時は、第2次世界大戦中。
場所は、ベルリン。

ブルーノの父は、ナチスの将校。
パーティが開かれ、ブルーノは恵まれた生活を送るお坊ちゃまだった。
まだ子供であって、戦争のこと、ナチスのこと、何一つ知らない。
友達との遊びは、戦争ごっこだ。

ある夜、父が昇進することを聞かされたブルーノは、父の転勤でベルリンから田舎に引っ越す。
不満なブルーノは不機嫌なまま、引っ越しをするが新居の近くには学校もなかった。
ブルーノには、家庭教師がつく。

それにたまに、妙なにおいが風に乗ってやってくる。
「奴らは焼かれても臭いですね」と、父の部下が言う。
母親は父親に、こんなところに子供を連れてこないほうが良いと抗議する。

窓の外に見えるのは、農場。
農場だと、ブルーノは思った。
そこにいる人たちは全員、縞模様のパジャマを着ていた…。

ブルーノの家に、ジャガイモの皮をむきに来る人がいる。
下にはあの、縞模様のパジャマを着ている。
家で下働きしている人は、みんな必ず、縞模様のパジャマを着ている。

ブルーノは、傷を作ってしまう。
すると、その皮むきの人はテキパキと手当てをしてくれた。
その人は、お医者さんだったらしい。
だが今は、キッチンの隅で、ジャガイモの皮をむいている。

どうしてなの。
腕が悪かったの?
こんなにテキパキしているのに。
すると、その人は泣いた。

その夜、ブルーノは父親になぜかと聞いてみた。
父親は言った。
ユダヤ人になど、気安く手当させるなと。

独りぼっちのブルーノは、友達が欲しかった。
「農場」に行けば、友達ができるかもしれない。
ブルーノはある日、「農場」に行ってみる。

「農場」は、鉄条網で囲まれていた。
家畜が逃げないようにだと、ブルーノは思った。
鉄条網の中には、8歳の少年がいた。

ブルーノは彼に話しかける。
彼の名は、シュムエル。
同じ年だった。

家族みんなで、この「農場」に来ているのだと言う。
縞模様のパジャマを着て、頭は丸刈りだった。
パジャマに、数字のワッペンをつけていた。

「それ、何のゲーム?」
聞かれても、シュムエルにもわからない。
わかっているのは、自分はここにユダヤ人だから入れられていること。

ブルーノはこの日から、「農場」に通う。
「シュムエルのパパは何してる人?」
「ボクのパパは時計職人だったよ。今は大工」。

「僕のパパは、軍人さんだよ」。
「軍人嫌いだ。僕たちの服をとっちゃったんだ」。
「僕のパパは、そんなことしないよ!」

家庭教師は、ブルーノに教育を施す。
ドイツは世界一である。
また、ドイツ人は最も優秀な種族である。
それに害を及ぼす者がいる。

ユダヤ人がどれほど、ドイツに損害をもたらす害悪なのか、家庭教師は教える。
だが、ブルーノにはわからない。
シュムエルはユダヤ人だが、友達だ。
彼が自分に害を与えることなど、全くない。

しかしある日、ブルーノは家にシュムエルがいるのを見つける。
シュムエルは、グラスを磨いていた。
その小さな手が、小さなグラスを磨くのに必要だったのだ。

シュムエルは、お腹を空かせていた。
だからブルーノは、お菓子をあげた。
すると、父の部下のナチス軍人がやってきた。

彼はブルーノの父の信頼が厚く、熱心なナチス党員だった。
紳士的で優しくて、姉は彼にあこがれていた。
彼はシュムエルの口に、お菓子の食べかすがついているのを見つけた。

「盗んだな!」
シュムエルは「友達にもらった」と言う。
「この嘘つきのユダヤ人め!」
ナチス軍人はブルーノに、本当か聞く。

本当に「こんな」ユダヤ人と友達なのか、と。
自分が知っている彼と、全く違う彼を初めて見たブルーノは恐怖した。
そんな様子は見たことがなかった。
思わず、ブルーノは「そんな子、知らない」と口走ってしまう。

姉が教えてくれた。
あれは「農場」ではない。
「強制収容所」というものなのだ、と。
父はそこの所長に栄転となったのだ、だから自分たちはここに来たのだ、と。

そう言われても、ブルーノにはよくわからない。
しかしブルーノは、後悔していた。
友達を裏切ったことを。

ブルーノはシュムエルに会いに「農場」へ行く。
お菓子やおもちゃを持って行く。
だが何日も何日も、シュムエルの姿はなかった。

やっと金網越しに見つけたシュムエルの顔には、ひどく殴られた跡があった。
「ごめんなさい」。
「僕は怖かった」。

シュムエルは「許してくれる。
ブルーノは決心する。
二度と、友達を裏切ったりしない。
2人はそれから、一層仲良くなった。

母親はこんなところに子供を連れてきたと父を責めるので、父はブルーノに収容所の映画を見せた。
そこではみんな、映画を見たり、作業をしたり伸び伸びと暮らしていた。
ではなぜ、シュムエルは殴られたのだろう?
なぜ、彼はいつも一人で座っているのだろう?

「シュムエルがいる場所は、良いところなんだろう?」
「わからない。でもお祖父ちゃんとお祖母ちゃんは死んじゃった。お葬式も出せなかった」。
「僕には友達は君しかいないよ、ブルーノ」
「僕も君しか友達がいないよ、シュムエル」。

そしてある日、シュムエルは父親がいなくなったと言う。
ブルーノは約束する。
一緒に探す、と。
ブルーノは二度と、友達を裏切らないのだ。

でも農場にいる人は、みんな縞模様のパジャマを着ている。
着ていないと、農場の人間じゃないってわかってしまう。
シュムエルは、持ってきてあげると言った。

いっぱい、いっぱい、あるんだよ。
子供用のも、たくさんあるんだ。
ねえ、ここ、土が柔らかいよ。
金網の下を子供が一人、通れるぐらいの穴を掘り、ブルーノは「農場」に入る。

縞模様のパジャマを着る。
2人は、シュムエルの父親を探す。
どこにもいない。
2人が入った小屋は、病人と老人ばかりがいた。

すると、音が鳴り響く。
父親と同じ制服を着た男たちが、やってきた。
行進しろ。

たまにあるんだ、とシュムエルは教えた。
シュムエルのいる場所の人はみんな、行進していく。
大人の列の中、子供2人は追い立てられていく。

出て行きたくても、列の横にはブルーノの父と同じ制服を着た軍人がいて、出られそうにない。
青い縞模様のパジャマを着たブルーノは、出られない。
追い立てられた先には、小さな部屋があった。

みんな、縞模様のパジャマを脱がされた。
ここはシャワー室だ。
そう、説明された。

説明した男たちは、出て行く。
大人たちが体をぶつけあうほどの小さな部屋に、ぎっしり詰められている。
ふっと、灯りが消えた。

おかしい。
ブルーノとシュムエルはしっかり、手をつなぐ。
固く、固く、つなぐ。

部屋の小窓が開く。
そこから顔が見えた男は、がっちりとしたマスクで顔を覆っていた。
何かが、黒い粉が降って来る。

部屋の鉄の扉が、ガタガタと振動する。
脱ぎ捨てられている、大量の縞模様のパジャマ。
その頃、母親はブルーノがいないことに気付いた。
姉とともに探す。

父親にも、ブルーノがいないことが知らされる。
犬を使って探す。
走る犬は、収容所に向かっていた。

ブルーノの服が、金網の前に脱ぎ捨てられている。
穴は、金網の向こうにつながっている。
母親と姉が絶叫する。

父親は真っ青になって、収容所を走る。
雨が激しく降って来る。
父も、父の部下たちもパニックを起こしていた。
ブルーノ!

返事はない。
静まり返った鉄の扉。
脱ぎ捨てられている、たくさんの青い縞模様のパジャマ。



もう、ねえ…。
見るんじゃなかったってぐらい、いや~な気分になりました。
でも、見て良かったとも思いました。

「軍人は嫌い」
「パパはそんなことしないよ」。
この会話の残酷さ、虚しさ。

当たり前ですが、軍人、ナチスの将校にもそれ以外の顔がある。
そして誰かが愛していたり、誰かの大事な人であったりする。
同じことがユダヤの人にも言える。

リミット」ではないですけど、どんなにしても嫌いな人、合わない人というのは出て来る。
だけど、その人にも別の面があって、誰かの大切な人だ。
それを思う気持ちがあれば、殺したりはしない。
だから人間は人間を殺さない、殺せない。

しかし、ここでは相手を同じ人間とは思っていない。
良い大人の間でも、いじめがあるんだから、戦争なんてなくならない。
でも、同じ人間。
同じではないと教育しても、少し離れて見ると、同じにしか見えない。

縞模様のパジャマを着ているドイツ人の子供と、ユダヤ人の子供の区別はつかない。
着ている服ひとつで、明確に区別できないぐらいのこと。
それが人を死に追いやる理由になるのか、と。

こんなことが「カフェに行って相談しようよ」。
「ここから出られないんだ」。
同じ年齢の子供をここまで隔たった環境に追いやるのか。

父親と同じ軍服の大人、優しい大人が耐えられないような別の顔を持つ。
この子供の目線で作った映画。
知らないということが、最後に怖ろしい結果をもたらす。

純粋無垢ということが、最後に怖ろしい悲劇となる。
こんな現実、子供に教えたくなかったんでしょうけどね。
知らないと言うことは、いろんな意味で罪。

教えないと言うことは、いろんな意味で罪。
教えると言うこともまた、やり方によっては罪。
ブルーノの姉は、時代の空気に染まっていきました。

「処理がスピードアップする」と言っていたブルーノの父親は、何を思ったでしょうか。
母親の抗議の通り、ここにつれて来るべきじゃなかった、でしょうか。
ちゃんと「教えて」おくべきだった、でしょうか。
自分のやってきたことを、どう思うでしょうか。

スピードアップの数字は、数字ではなくて人間だと思うんでしょうか。
思ったら、あの時代には生きていけないのかもしれない。
ユダヤの人から見たら、悲劇なんでしょうか。
因果応報、なんでしょうか。

自分の身に同じことが起きた時、それがどういうことか。
文字通り人は身をもって知る、ということでしょうか。
それまでは文字通り、他人事。
でも何も、この子が父親の因果応報であんなことにならなくても…と思って、とても気持ちが暗くなる。

ここまでナチスの将校の子供が、ドイツの現状やユダヤ人について知らないかどうかはわかりません。
実際に強制収容所の「監理者側」の家族は、自分たちの父親や夫が何をしていたか知らなかったらしいですね。
やっぱり、言えなかったんでしょうか。

この映画でも収容所について、ブルーノには嘘を教えていました。
大人になれば子供には見せられない顔を持つのは当たり前ではあるけど、子供に嘘を教えなきゃ成立しないようなことは…、。
彼女も一体、何を思ったでしょうか。
この家族は戦争をどう過ごし、そしてどういう戦後を送ったのでしょうか…。

誰もいない部屋の前に、たくさん、たくさんある縞模様のパジャマ。
静まり返った扉。
沈黙と、動くものがない画面のとてつもない哀しさ、残酷さ。

2008年のイギリス映画。
だからドイツ人が、英語話してたのか。
そんなくだらない突っ込みしないと、気が滅入ってしかたないけど、すごい映画だと思います。
唯一の救いは、ブルーノとシュムエルの固く結ばれた手です。


2017.03.08 / Top↑
うまかったですね~、今日の草なぎさんの表情!
大杉漣さんを赦す時のあの表情!
浩一と守さんの30年が、目に浮かぶよう。
すばらしかった!

色んなことがあったんだ。
浩一はほんとに救われたんだ。
だから許せなかった。

何だったんだ。
あの30年さえ、嘘だったのか。
でも…。

真実は、あった。
守さんは信じて、間違いはなかった。
地獄に墜ちていくようだった浩一。
赦せたことは、浩一にとっても救いだった。

守さんにありがとうと言った浩一に、嘘はなかった。
あれは浩一の真実。
浩一と守さんしか知らない30年。

二人しか知らない。
それで良い…。
草なぎさんの思いが込められた演技、すばらしかったです。
そして、全ての決着がつく最終回へ。


ここから先、勝手な予想です。
証拠消したみたいですけど…。
守さん、浩一の父親に、証拠を託されてましたよね。
告発はしなかったですけど、廃棄したとは思えない。

予告で、六車が守さんに刃物突きつけてたように見えました。
証拠は存在している。
だから守さんのところに、六車が来たんじゃないですか?

ずっと後悔していて、改めて浩一の恨みの深さを思い知った守さん。
その浩一が、自分への復讐をやめた。
浩一が赦したことを知った。

もう、娘も結婚した。
今度は、今度は守さん、負けないはず。
浩一も六車と決着つけに来るはず。

そして、百田の裏切りの法則を聞いたカズキも、百田を裏切るかもしれない。
さらには仁科コーポレーションにダメージを与える、重要なデータも手にしてる可能性あり。
こちらも仁科コーポレーションに、炸裂するのでは。
カズキ、百田を裏切って一人前の詐欺師に成長かな。

楓の出番は浩一を助けるところかな?
晃も浩一に罪滅ぼしするかも。
2000万円騙しとられたことを、否定しなさい。

興三は地獄に堕ちるしかないけど、兄妹は再び結束。
一からやり直しして行く。
以上、おそらく当たらない予想。
私の予想なんて当たらないんですが、視聴者が見たいと思ってるものを見せてくれると信じてますよ!


2017.03.07 / Top↑
嘘の戦争、第8話。

浩一は六車に録音テープを奪いに来るよう罠を仕掛けた。
だが六車は、罠には引っかからずに浩一の見ているカメラに視線を堂々と向けて出て行く。
カズキが六車の車に発信器を取り付けたが、これにもすぐに気づかれた。

浩一は百田に、六車の情報をくれるように頼む。
もうすぐ、自分の正体がばれる。
時間がない。

その頃、意識が戻った興三は隆に、浩一が千葉陽一だと話していた。
浩一は退院している五十嵐に、六車の写真を見せた。
五十嵐は30年前の千葉一家殺害の犯人の、自分以外の1人が、六車であることを認めた。

そして震える声で「殺さなかったら、俺があいつに殺された」と言う。
浩一は「傷つけられた者の痛みを、思い知らせてやる」と宣言した。
隆はハルカに接触してきた。

とぼけるハルカに、傷つけたくないから取引をしたいと言った。
「このままじゃ、あいつは死ぬ」。
ハルカの足が止まった。

隆は、浩一が持っている六反田の録音テープを知らないか?と聞く。
それさえ手に入れれば、浩一を傷つける意図はない。
2人が話しているのを、百田が見ていた。

浩一に隆は電話をかける。
「千葉陽一君」。
隆は、そう呼びかけた。

浩一を警察に突き出すだけの、証拠を用意している。
だが隆は話し合いで解決したい旨を伝えてきた。
お互いが納得できたら、楓の前からも消えてほしい。
隆はそう言った。

晃は完全に自己嫌悪に陥り、昼間から酒をあおる生活をしていた。
そこに浩一は、「大事な話がある」と電話をかけて呼び出した。
隆との話し合いに、浩一がやってきた。

録音テープを渡して、仁科家から手を引くよう、隆は言う。
浩一の言うだけの金額を支払うとも言った。
だが浩一は、30年前のことは金額はつけられないと言った。

会長が会見を開き、謝罪すること。
真実を話し、謝罪することだと譲らない。
さらに晃に、大学の先輩と一緒、OLを殺した罪を認めさせて謝罪させるように要求した。

この会話は録音していないだろうなと隆の言葉に浩一は言った。
「今 聴いた話は一生忘れないよな」。
そう言ってドアを開けた先には、晃と楓がいた。
2人はショックで声も出ない。

「あんたらのせいで、俺ら家族はみんな殺された」。
浩一は楓が気づいた胸の傷に手を当てて言う。
「俺の胸の傷は、30年前に刺されたものだ」。
そして浩一は楓に言う。

「好きだ、なんて嘘」。
「キスも嘘」。
「結婚も嘘」。
「全部、ガードの堅い君の父親に近づくためだ」。

父親の興三の言った通り、お嬢様の楓は騙しやすかった。
楓は反射的に浩一をひっぱたいた。
「なんで…」。
「なんで、何も知らない楓まで巻き込んだ!」

晃が浩一に、つかみかかる。
「俺の弟も何も知らない」。
浩一の言葉に、晃は手を離した。
「それなのに、たった5歳で殺されたんだ」。

浩一は盗聴器で聞いている六車にも、呼びかける。
「聞いてるな、六車?お前にも地獄を見せてやる」。
車の中で聞いている六車は「威勢が良いな」と笑った。
その後部座席には、ハルカが拘束されて転がっていた。

ハルカと連絡が、取れない。
浩一がそう言うと百田は、寝返ったんじゃねえかと言う。
百田が調べたところによると、六車は元警察官だった。

だが暴力団との癒着が原因で、懲戒解雇となった。
百田はもう、手を引くと言う。
浩一の復讐に付き合って、命を落としたくない。

楓は病室の父親に会った。
興三は、浩一は嘘つきだと言う。
「そうさせたのは、お父さんじゃない?」
なのに、父親が犯人だと嘘までつかせた。

「憎まれて当然だよ!」
楓の恨みの言葉を耳にした興三は、絶望のあまり目を閉じた。
「いつ聞いたの?」
楓は隆にも尋ねた。

社長就任の際に、聞かされたと答えた隆に楓は「それで許せたの?」と言う。
「私は許せない」。
仁科家は、ついに崩壊した。

隆は浩一に「これが望みか!」と詰め寄る。
しかし浩一は冷酷に「全然足りない。俺が味わった地獄は、こんなもんじゃない」と言う。
その言葉に隆は何もできなかった。

浩一は依然として、ハルカとは連絡が取れなくなっていた。
百田だけではなく、カズキもハルカが裏切ったのだと言う。
その頃、ハルカは必死に手を伸ばし、携帯を手にしようともがいていた。
電源を入れた時、六車が帰ってくる。

まだ、死なれちゃ困ると言って六車は最低限の食料をハルカに与える。
GPSでカズキは、ハルカがいる場所を特定した。
そこは廃業したホテルしか、なかった。
罠だと言われても、浩一は廃ホテルに向かう。

浩一がホテルに足を踏み入れた時から、六車は見ていた。
容赦なく、浩一に向かって六車は拳銃を発射する。
浩一は六車の前に身をさらしながら、逃げる。

その間にカズキが、ハルカを解放する。
しかしハルカは、カズキを振り切り、浩一の元へ走る。
追い詰められた浩一が、身を隠す。

六車は笑みを浮かべながら、外の階段を降りてくる。
階段の上に物が置かれていたため、段を飛ばして地面に足をつけた。
その途端、六車の足にガッチリ、トラバサミが噛みついた。
「イノシシや熊を捕まえる罠だ。骨も折れてるかもな!」

「もがけばもがくほど、歯が食い込む」。
浩一が六車に見下ろして叫ぶ。
六車は苦痛に顔をゆがめながら、銃を撃つ。
浩一が物陰に隠れる。

カズキに連れられたハルカが、銃声に気づいて立ち止まる。
「大丈夫だから!」
しかし振り向いたハルカは、泣いていた。
カズキを振り切り、ハルカは走る。

「殺しておくべきだった!」
六車の声には、怒りが混じっていた。
トラバサミを開きながら言う。

「30年前、俺の手で!」
「お前の、バカな親父と一緒に!」
「お前もあの時、俺が殺しとくんだったな」。

浩一の表情が、こわばる。
「親父はバカじゃない」。
「ひゃはは」と、六車はあざけった。
「そうかぁ?ほんとは!お前も思ってんだろ!」

浩一の目からは、涙がこぼれていた。
「融通の利かないお前の親父のせいで、家族が死んだ、って」。
「利口な奴は、証拠を握っても、黙り続けた」。

「この30年」。
「ずっとな」。
「な、何の話だ!」
「俺も誰かは知らんよ!」

トラバサミと格闘しながら、六車が言う。
「でも、お前の親父は証拠を託してた」。
「ほんとは、OLが殺されたって証拠をな」。

「ううん!」と叫びながら、六車はトラバサミを開こうとする。
「お前の親父が言ってた」。
六車の声には、またしても笑いが混じった。
「『俺が死んでも、証拠が残る。友人が警察に行く。真実を明らかにする』ってな」。

浩一は、荒い息を吐いていた。
「はははっ、それがどうだ?」
「誰も声を上げなかった」。
「普通は、こう考える」。

邪悪さに満ちた声が響く。
六車は、ゆっくりと言う。
「仁、科、家、に、は、関、わ、ら、な、い、方、が、良、い」。

浩一は思い出す。
『関わらない方が良いよ』。
そう言ったのは、三瓶だった。

『仁科家には』。
浩一は泣いていた。
「まさか」。

「賢い奴のが多いんだよ。生き残るための本能、ってやつだな」。
「えやあああっ!」
「やあっ!」
六車がトラバサミを開く。

「まさか」。
浩一が思わず、つぶやく。
思い出す、三瓶の言葉。
『助けられなかったよ、僕は。君のお父さんを助けられなかった』。

ガシャン!
トラバサミから六車が足を外した。
「浩一!」
ハルカが叫びながら走ってくる。

浩一が見る。
六車はためらわず、ハルカに銃を向けた。
浩一が、物陰から身を躍らせる。
ハルカに向けた銃弾は、浩一をとらえた。

浩一が倒れる。
ハルカが立ち尽くす。
六車はハルカにも、ためらわず引き金を引いた。

「ちっ」。
だが銃弾は、もう尽きていた。
カズキが走ってくる。

六車を見て、近くにある金属のパイプを手にして近づく。
ふっと、六車が笑った。
「またな」。
「一ノ瀬浩一」。

六車は足を引きずりながら、去って行く。
「浩一!」
ハルカが駆け寄る。

浩一の目が開く。
「六車は?」
カズキが「逃げた」と言う。

「カズキ、救急車!」とハルカが泣く。
「…防弾チョッキ」と、カズキが言う。
浩一が、ジャケットの前を開く。

防弾チョッキの胸に、六車の銃弾が見事に刺さっていた。
「でも危ないじゃん!もし、頭撃たれてたら!」
「飛び出してきたの、そっちだろ」。
「ごめん」。

浩一はカズキに「助かった。1人じゃヤバかった」と言った。
「車、取って来るわ」。
カズキがその場を離れる。

「良かった。けが、ないな?」
浩一がハルカの腕を撫でる。
ハルカが、うなづく。

「何でわかったの?あたしが捕まってるって」。
「ハルカが俺の電話に折り返してこないのは、できないから」。
「だとしたら、六車に拉致られた可能性が高い」。

「何でそんな、信じるの?詐欺師だよ、あたし」。
「…俺がそうだから」。
ハルカは浩一を、じっと見つめている。

「繰り返し電話してきたら、必ず折り返す」。
「それがハルカの電話、なら」。
浩一がハルカを見る。

「相棒だろ?」
「たった一人の」。
ハルカが目を伏せる。

「ちょっとは疑いなよ」。
「あたし、二科隆に、取引持ち掛けられてたんだよ」。
浩一の片方の唇が吊り上がり笑った。
「へえ、そうなの?」

ハルカが浩一の胸の銃弾に触れる。
「ひとつ、借りだね」。
浩一が笑う。
だがその目の先には、六車の流していった血があった。

六車がけがをしたことを聞いた隆は、思わず舌打ちをした。
来月、手術支援ロボットの完成の発表なのだ。
それさえできれば…。

秘書が「あの」と言って、ドアを開けた。
「会議中だ!」と隆が言うが、顔を見せたのは百田だった。
「どーも」。

その夜、浩一は三瓶に会いにわかば園に行った。
「どうしたの、こんな時間に」。
「二科家とは仕事していたわけじゃないんです」。

椅子に座り、三瓶に背中を向けたまま、浩一が言った。
「30年前の黒幕が、二科会長だとわかったから」。
三瓶が沈黙している。

「わかるんですね、何の話か」。
浩一が振り向いた。
立ち上がる。
「やっぱり父が証拠託したってのは、守さんですか」。

三瓶は凍り付く。
「知ってたんだ、無理心中じゃないってこと」。
浩一は涙声だった。
「全部知ってて黙ってた」。

三瓶がやっと、声を絞り出す。
「何度も…何度も思った」。
涙声になる。

「警察に言おうって。でも」。
「俺が大人たちから、嘘つき呼ばわりされてる間もずっとそばで黙ってた」。
浩一の言葉に、三瓶がかろうじて言葉を出した三瓶。
「僕にも家族が」。

「だから黙ってた!」と、浩一は叫ぶ。
「何もかも知ってたくせに!」
「俺が嘘をつくまで見張ってたのか?」
声に、憎しみが混ざっていた。

浩一は三瓶をにらんでいた。
「娘が」。
「浩一君たちと同じ目に遭うと思ったら、怖くて」。
「どうしても」。

「どうしても、家族を守りたかったんだ」。
三瓶は泣いていた。
「ごめん」。
「ごめん浩一君」。

「ほんとにごめん」。
「ごめん」。
「ごめん」。

三瓶が浩一に、これ以上ないほど頭を下げる。
浩一が涙ながらに言う。
「そうですね」。

「仕方ない、相手が悪すぎました」。
浩一の声は、打って変わって明るかった。
「浩一君」。

「もう良いですよ30年も前の話だし」。
浩一の声は、とても優しかった。
「浩一君」。

「すいません遅くに。カッとなっちゃって」。
浩一は笑った。
「失礼します」。
浩一は出て行った。

「あ」。
三瓶は立ったまま、慟哭した。
「あああ、ああ」。

浩一は去っていく。
外で待っていたハルカが「もういいの?」と聞いた。
浩一は、スタスタと歩いていく。

「ねえ、話って何だったの」。
「あいつにも復讐を」と、浩一が言った。
「え?」

「はめるの簡単だよ」。
「ねえ浩一、大丈夫?あいつって誰よ?」
「人を騙すには、まず相手を知る。相手を理解してウィークポイントつかめば、騙しはもう90%成功だ」。

「あいつのことは昔から知ってる。弱点も全部知ってる。調べるまでもない」。
浩一が足を止める。
わかば園を振り返って見た。

「まさか」。
「守さんのこと、言ってんの?!」
「あいつをはめんのは、簡単だよ」。

「ちょっと待って。恩人だよね、守さんは」。
「何があったか知らないけど…」。
浩一の目は冷たく、軽蔑に満ちていた。

「簡単だよ」。
「あいつ、地獄に落とすのは」。
浩一の唇の端が冷酷に吊り上がった。


今回、目が離せなかったのは六車との攻防戦。
六車役の神保悟志さん、怖くて良いですねぇ~。
でも優位に立っているって油断は怖いもので、すご~く痛い目に遭ってしまう。

だけど全くためらわず、女性のハルカを撃つところなんて凶悪。
この人なら、浩一の家族も平気で殺したんだろう。
5歳の弟もためらわず、刺したぐらいですから。

五十嵐も怖かったんだな。
でも六車も浩一がこれで終わったなんて、思っていない。
最後にまだやってきそうで、怖い怖い。
六車との対決も見どころだったけど、自分の今回のクライマックスはこの後でした。

ハルカ、これ、浩一の愛の告白以上じゃないですか。
「好きだ」なんて言われるより、すごい。
だって浩一が身をもって、かばったんだから。
疑いようもない。

「たった一人の」「相棒だろ?」
誰も信じない、信じられないこの世界で、浩一が信じているのはハルカだけなのかもしれない。
実際、百田が裏切りそうです。
浩一の荒廃した心の中、ハルカは癒しなのかもしれない。

楓に嫉妬した自分に、「バカ」って言いたくなりませんでしたかハルカさん。
そんな必要、これっぽっちもなかったんです。
楓に接触したことを、浩一が怒らなかったわけです。
浩一はハルカのこと、何もかもわかって受け止めていたんですねえ。

今回は楓を見ていて、すごくつらかったから、こういう救いがあって良かった。
水原希子さんが、かわいかった。
でも本当に浩一が撃たれていたら、自分のせいなんだから、反省しないと。
女心はわかるけど、それが浩一に余計な負担をかけるってパターンが続きますね。

晃のボロボロ具合も、かわいそう。
の「何で楓まで巻き込んだ!」と言う怒りは当然。
だけどその後の「弟だって無関係だった」「まだたった5歳だった」という言葉が全てを抑えてしまう。

楓も晃も、隆も、自分たちには罪がないって言えない。
キツイですねえ…。
興三は娘にだけは知られたくなかったことを暴露され、「恨まれて当然だよ」と言われてしまう。

もう元に戻らない、自分への娘の気持ち。
確かに浩一は、一つの地獄を興三に見せた。
このまま死んでしまうのではないかと思うような、市村さんの演技。

もう一度、家族が家族になれたら。
そう望んでいた楓の、絶縁宣言のような言葉。
隆に対しても、楓は冷たかった。
ほんわかしていた楓の厳しい言葉と、見え隠れする悲しみ。

隆も、ただの悪人じゃない。
六車の凶行を止めたい。
本当は研究に徹したかった。
だけど会社の苦境、晃の罪を知って、自分がすべてを背負って憎まれてもやる。

浩一を追い詰めようとしていたのも、家族を会社を守るため。
会社を守ると言うことは、社員の家族も守ること。
だから隆には、浩一に降りかかった運命が、どれほどひどいことだったかわかるんですね。
隆だってずっと苦しんでいるんです。

藤木直人さん、すごく良いです。
晃のダメダメっぷりも良い。
最後に良いところ、見せてくれると思ってるんですけどね。

6話からすごいとは思っていましたが、今回の草なぎさんの表情も良かった。
六車の言葉に反応した時、「あ、まずい」と思ったぐらいです。
一番嫌なことを言われて、冷静さを欠いたんじゃないかと持ったほど。

悔しい、哀しい。
実に視線に、涙がいつのまにか出ていると言う感じがしました。
その後にハルカを見つめる時の、シニカルに振舞っていながらにじみ出てしまう暖かさ。

さらに圧巻のラスト。
信じていた、恩人だっただけに憎い。
その思いが噴出している、三瓶への言葉。
打って変わって、許したと言う言葉。

許しの言葉と、無理に笑う笑顔のつらいこと。
泣き顔の哀しそうなこと。
言葉と裏腹であろう気持ちが伝わって来るから、怖い。
哀しい。

これを受ける大杉さんの、慟哭の演技も良い。
草なぎさんの、一転して冷酷にハルカに騙す話をする凄み。
このドラマ、全員がすごい良い演技を見せてくれてます。

全員が良いんですね。
草なぎさんとの演技の火花が散って、ドラマに緊迫感が増しています。
良いドラマですねー。

しかし浩一、彼の人生は、復讐で、憎悪で塗りつぶされてしまいそうです。
許すことは、自分の救いでもあると思わずにいられない…。
三瓶にも、娘を巻き込んだ復讐をするのでしょうか。
気持ちはわかるけど、自分も傷ついているみたいで、つらい。

これで8話という内容の濃さ。
次回は15分拡大。
最終回が楽しみなような、終わってほしくないような。

2017.03.03 / Top↑