「フリーター、家を買う。」
3話です。

ハローワークで、あんないつも同じ人が応対することってあるのかと思うんですが、ドラマだからわかりやすく演出。
いつも誠治に仕事を探している職員が、誠治に「何か感じ、変わりましたね」。
そう、逃げないで一つの仕事をやり遂げた誠治からは、達成感とか自信が滲み出ていた!
良かったですね、逃げる癖がついていたところですから。

さて、毎日出しては戻ってくる誠治の家のごみ。
自分がきちんと分別して出したゴミがまた家にある。
しかも、覚えのない瓶が入っている。

誰かのいたずらだと言う誠治に母親が、知らないほうがいいと妙なことを言う。
だが、誠治はゴミを出してから自分の部屋に戻り、ゴミの方を見張った。
すると、やってきたのは近所の西本さん。

こっそりと出してはいけない瓶を誠治の家のペットボトルのゴミに入れ、他の人が来たところで「また武さん家が…」と指摘。
「出してあげようかと思ったんだけど」と親切装って言うと、「優しいんだから~。いいのよ、図に乗るわよ」という反応が帰って来る。
「返してくるわね」って感じで、ゴミを誠治の家の門の前に返してきた。

この時、誠治は全て西本さんの仕業だったとわかった。
西本さんと顔を合わせた時、一瞬、西本さんの顔が険しくなり、取り繕うように笑顔で挨拶をしたこと。
誠治の母が逃げるようにして、家の中に入ってしまった時のことが蘇る。

セリフにないけれど、誠治が「この野郎~」と怒りを感じたのがわかる。
目に炎がともった。
「硫黄島からの手紙」でも思ったんですが、一瞬のうちに怒りが体中に回ってくる。
二宮和也さんうまいですね。

原因取り除かなきゃ、母のウツは良くならない。
姉に連絡をして、一緒に医者に行って話をすると、そういえば姉にもいくつか思い当たる妙なことがあった。
クリーニング店のおばあちゃんが亡くなった時、家だけが知らなかった。
町会費を払っていないと言われて、払いに行ったが、町会費なんて集金に来るものじゃないか、とか。

それはいつからと言うと、何と姉が高校生の時からだという。
ということは…、母はもう10年も耐えてきたのか!
医者は環境変えないと、と言う。

姉と誠治は父親に相談に行くと、相変わらず心が弱いからウツになんかなるんだと理解のない父親。
引っ越そうと提案する誠治に、会社の借り上げ社宅で月5万で住めるんだからと反対する。
自分の為だけにしか金は使いたくないのかと責める姉、父親は当然だ、俺が働いた金だと言い張る。

しかも姉には嫁に行った女が口出すなと言い、それならお前が金を出せとまで言う。
あきれた誠治はこんな父親で恥かしいと、席を立つ。
姉の顔を見て、なんだその顔はと言うと姉もこれが父親を尊敬している顔か、と軽蔑。

日曜日、父親はでかけてカフェで若い女性と落ち合い、靴とか服とかいるだろうと銀行の封筒を渡していた。
それでこのセリフ。
最低です。

今、女性には良く見えてるかもしれないけど、これエセ・ダンディー。
と思わせておいて、浮気のシーンはないから、ひょっとして不倫ではないのか…。
どこまでも外ではいいカッコしちゃう、ってところか。

食わせてやってる…って、それを選択したのは自分じゃないかと思うんですけど。
定年退職したら、一気に存在意義がなくなって居場所がなくなる人ですね。
誠治が自分より収入が多くなったら、卑屈になるんでしょうか。

竹中さんの横暴親父、なかなかムッとするので、うまいんだと思います。
これはすごく自然に演じてる、と思います。
気負いがないです。

姉は小学校の授業参観で息子が、将来の夢はウルトラヒーローだと言ったことを姑にとがめられる。
息子はあの年齢で既に「医者」と書いていた、と。
確かに周りもくすくす笑っていたけど、子供らしいと思って姉同様微笑ましかったんじゃ…、と思うが、姑は違う。

あそこでは「医者」って書いてないとダメ!
姉には、あなた、医者の素晴らしさを教えてないの?!って、こりゃあ子供にも将来負担なお祖母さんだなあ。
何言ってんだ、そう書かせたくせに、と姉は日曜日に誠治の家に来て文句を言う。

いや、発散の仕方が明るくていいですね。
井川さんって、映画「フィラメント」に出ている頃から見ると、すごく演技うまくなりましたよね。
そして、誠治、姉の子におじちゃんの夢はなあに?と聞かれる。
別に答えるだけの夢なんて…と思った誠治。

母親は小学校の時の作文が入った箱を探してきて、誠治に渡す。
あー、もう、そんなことしなくていいのにと誠治は思う。
子供の頃の夢なんて忘れちゃったし、現実厳しいし。

でも子供の頃の夢、やりたかったことって結構、本質なんじゃないかと最近思いました。
定年退職して、子供の頃好きだったことをやり始めるとか、そういう話聞くと。
才能やら経済的なことやら、とにかくいろんな事情でやめちゃったけど、本当に自分のやりたかったこと、向いてることってこの辺にあるんじゃないか、と。

それで、誠治は張り切って現場で働くようになる。
みんなとも馴染み出し、それぞれ夢とか目標とか、それ以外に事情もあるのを知る。
働く意欲がわく社長と仲間がいる職場になってきたんですね。

しかし、ゼネコンから来ている真奈美ちゃん、誠治を見守るようにしていた真奈美ちゃん。
それが事務員さんから聞こえるようにゼネコンとの合コンを頼まれて、事務員さんに気がある作業員がかわいそうという話になった。
だって作業員なんて働けなくなったら…、事故もあるし。

真奈美ちゃんの会社だって事故あったじゃないですかー、と言うと真奈美ちゃん、厳しい表情に。
同じゼネコンの設計部の社員が、それを見て、もう気にするなと声をかける。
そして五十嵐さんのところにはまだ行ってるのか、と聞く。
何かとってもつらそう。

誠治は部屋で、母親が持ってきてくれた作文の入った箱を開ける。
作文には誠治も忘れてしまった、経理の職員になる夢が書かれてた。
経理、父親。
あんな親父でも、自分にとってヒーローだった時がある。

誠治は熱を出した時、母親が優しく看病してくれたことを思い出す。
母親の夢は、家族全員が元気でいることだった。
そんなことが母親の夢だったんだ…、そうして頑張って、母はウツになった。
誠治は涙が出る。

母を守ろう。
今度は自分が、母を守るんだ。
姉もひそかに家で貯金通帳見て、ため息ついてたけど。
誠治は決意する。

誠治、父親に家を買おうと言って突っぱねられていたけれど、その日の朝、母親に言う。
家を買う。
ここを引っ越す。
今すぐじゃないけど、きっとそうするから!

母親がすごくうれしそう。
家を買うという大決心までして、自分を守ろうとしてくれていたことがうれしい。
誠治、二宮さん、本当に優しい顔をしている。

家を買う目標ができた。
古くても、狭くてもいいんだ。
父親は買えるもんかと言うが、誠治は目標を紙に書いて、部屋に貼る。
夢と、目標ができた!
パワーが違うぞ、これからは!

「任侠ヘルパー」の時、思い出した言葉ですが、愛のない力は、ただの暴力になる。
これは今の政治の父親。
力のない愛は、ただのたわ言。
これは今のところ、誠治。

たわ言が力を持って行くんですね、これから。
そして、父親は…?
これは就職の現実を突きつけ、それを乗り越えていくドラマかと思ったら、それだけじゃない。
フリーターが目標と夢を持って実現すると同時に、家族が変わっていく希望のドラマだった!

主演の二宮さん、「拝啓父上さま」より成長して良いですね。
見ていると、嵐の二宮君だとかいろんなこと考えずに、「誠治」を一生懸命見ていることができる。
素直に良い俳優さんだなあと、評価したい。

真奈美ちゃんが「五十嵐」と表札が出ているアパートのドアを叩いていたり、ますます乗ってきました。
「お前に明日は来ない!」の「JOKER」といい、今年この枠は当たり!なことが多いです。


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2010.11.03 / Top↑
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