こたつねこカフェ

癖のある俳優さん、悪役さんが大好きです。時代劇、ドラマ、映画、俳優さんのことを好きに書いています。
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「何て偶然。奇跡だわ」 モルフォ蝶が出たマンガ 題名わからず

もう相当な昔に、どこかで読んだマンガ。


ある村に、美しい、垢抜けた色の白い少女・ララが引っ越してくる。
ララは村にある大きな屋敷の娘だと、自己紹介する。
綺麗なスカートとブラウスのララは、村の娘とは明らかに違った。
学校の同級生たちは、ララって色が白いのね、ララって綺麗なのねとすぐにララを仲間に入れた。

しかし、家に戻ったララは、母親に正門から入ったことをとがめられる。
ご主人様に見つかったらどうするんだと、母親は言う。
洗濯物をしながら、ララにさっさとその数少ない衣装を脱げと言い、作業着に着替えさせると自分の手伝いをさせた。

そして、2度とくだらない嘘を言うなと釘をさす。
前の町では、喋る猫を飼っていると言って、町にいられなくなった。
その前の町でも、くだらない嘘をついてバレ、笑い者になった。

そう言われたララは、嘘じゃないよと言って作業にかかる。
ちょっと夢を見るのが、人より好きなだけ。
そして、奇跡よ起これ、たった一つでもいい、奇跡よ起これ、と念ずる。

ララは嘘をついたまま、学校に通い、やがて同級生たちに、旅に出ていたある青年を紹介される。
彼を一目見て、気に入ってしまったララ。
帰宅すると、あまり会えない父親がララにネックレスのプレゼントを置いていっていた。

「父ちゃんが来たの?」
「ああ、あのろくでなしのアメリカ人」と母親は言うが、ララにとっては大好きな父親だった。
やがて、フィエスタの夜、祭りの夜がやってくる。

「ララ、とっても綺麗!」
「大きなネックレスね」。
父親からのプレゼントを身につけたララを、同級生たちは賞賛した。

花火が上がり、高揚したララは「みんな、聞いて!彼が私を好きだって言ったの」と、いつか紹介された青年が自分に愛を告白したとララは言い始める。
また始まった、私の想像…と思いながら。
しかし、みんなはいぶかしげだった。
「彼、結婚してる、って私、ララに言わなかったっけ?」

そこに青年がやってくる。
青年は同級生たちから話を聞くと、「少し、夢を食べ過ぎたみたいだね、お嬢さん!」と手をララの前で叩く。
夢から覚めたようなララ。

さらに誰かがララの手を取る。
「これは娘が誰かに盗まれたネックレスだ」。
そして、ララを振り向かせると、「おや、この子は屋敷の家政婦の娘じゃないか」と言う。

静まり返る同級生たち。
「何よ、何て顔してるのよ、みんな」。
ララはそう言ったが、同級生たちはララに向かって「メンティローソ、ララ」、嘘つきララと言い始める。
「メンティローソ、ララ」はやがて、ヨッパライに聞きつけられ「お?何だ何だ?メンティーラ・ララ?(嘘ララ)」と節をつけて歌われ始める。

「やめて。やめて。私はただ、ちょっとばかりみんなより、夢を見るのが好きなだけ」。
しかし「メンティーラ・ララララ!」という歌に、ララは逃げ出す。
森の近くまで来たララは、倒れている老婆を見る。

帽子で水を汲んできてやったララ。
老婆はそれを一気に飲み干すと、ララに礼を言った。
そして、「ばあの宝物じゃ」と言って、ララに何かを渡す。
「遠い森から持って来た、ばあの宝物じゃ。あんたにひとつ、あげよう」。

石くれ?土ころ?変なもの、と思いながら、ララは受け取る。
老婆は去って行った。
フィエスタは続く。
ララを残して、フィエスタは続く。

数日後、ララは村を歩いていた。
バスケットには、あの変な石のようなものが入っていた。
同級生たちはララを見ると、あれからしばらく学校に来なかったと言い、さすがに恥かしくて来られなかったんでしょと言う。
そのバスケットに今度は宝石でも入っている、とでも言うのかと言われたララはくるりと振り返る。

「これ、天使様の宝石よ」。
「また嘘を言う」。
それを聞いた少女は大きな声で、「ねえねえ、みんな、ララが天使様の宝石を持ってるんだって」と言う。
みんな、ララをからかいにやってくる。

「ねえねえ、見せてよ、ララ」。
そう言いながら、逃げたララは追いかけられる。
「メンティーラ・ララ」
「まだ懲りてないの?」

ララは走りながら、「やめて!私は夢を見るのが好きなだけ、それだけよ」と口走る。
追い詰められたララは、転ぶ。
バスケットが放り出され、蓋が開く。

キラ、とバスケットの中が光った。
中から、美しい、大きな青い蝶が花を広げて出てきた。
みんな、ララさえも唖然とした。

見ていた大人が、「モルフォ蝶だ」と言った。
この辺じゃ見ないが、森の奥にいるらしい。
「キラキラ光って、何て美しい」。
「天使様の宝石とは、良く言ったもんだ」。

こそこそと同級生たちが「ごめんね、ララ」と言う。
「ホントのことも言うのね」。
「あたしたちが、天使様の宝石、逃がしちゃったのね」。

しかし、ララは飛んでいく蝶を見ながら言った。
あれはさっきまで、土くれのようなさなぎだった。
それが、この瞬間に脱皮し、飛んで行った…?
「何て偶然。奇跡だわ…」。

ララは言う。
ああ、幸福をつかさどる神様、告白します!
「ララは嘘つきな女の子でした。今はそれを認めても、ちっとも惨めじゃありません」。

奇跡は起こる。
確かに起こる。
その確信が、1人の少女を幸福にした。



かなり後から思うに、舞台はメキシコだったと思います。
ララは色白といわれましたが、アメリカ人とメキシコ人の母との間に生まれた子だったんだな。
だから、色が白かったのかな、と。

アメリカ人の父親を、メキシコ人の家政婦をしている母親は、嘘つきのろくでなしと言う。
ほとんど、家にも寄り付かないし、ララにも会わないらしい。
でも、ララはそんな父親が来ていたことを喜ぶ。

そうかあ、喋る猫か…。
良い想像力だけど、その前も、その前も、おそらくは次々と嘘をついてはバレ、嫌われたんだろうな、と。
だけど、今度もまた、嘘をつくのがやめられない。

そして、ララの父がララに送ったネックレスは、盗品であることがわかる。
娘に盗品を贈る。
これだけで、登場はしないが、ララの父親がどんな人間かわかる。
ララのことは、かわいいのかもしれないけど。

それがきっかけで、ララの素性がばれる。
おそらく毎日、一生懸命、よそいきの服を着て、屋敷の娘を装っていたであろうララ。
嘘が完璧だっただけに、同級生たちは責める。

見る目が、軽蔑に変わる。
最初から素性を明かしていれば、そんな目で見られることはなかっただろうに。
だけど、ララは悪い子じゃない。

青年のことは憧れにしろ、それまでは人を傷つける嘘を言ってたわけじゃない。
倒れている老婆に、水を持っていってやるような優しい一面も持っている。
しばらくして、ララは村を歩くようになる。

これがしばらく…って、モルフォ蝶のさなぎってそんなに数日もさなぎなんでしょうか?
わかんないんですけど。
一応、もらったものをバスケットに入れて外出している。

そこでまたからかわれ、逃げ出してころぶ。
すると、数日間さなぎだった蝶が、羽化している。
幾つも重なった偶然。
これが奇跡…なんでしょう。

本当に光って、美しい蝶。
私は「モルフォ蝶」って、このマンガで知りました。
後に絶滅寸前の美しい蝶と知りました。

実物、本当に綺麗ですね。
ムラサキ蝶っていうのも綺麗ですけど、モルフォ蝶、本当に綺麗。
自然って美しいものを作るんだなあと思いました。
まさしく、神が創った天使様の宝石。

奇跡が、屋敷の娘になる、とか、青年に愛を告白される、とか、そういう欲望を満たされるような形じゃなくてよかったと思うんですよね。
わかりやすい物質的な望みの叶え方するのは、もっと邪悪な存在がやりそうで。
それに、それじゃ、ララは最後に「ざまあみろ」と思うだけで、反省しなかっただろうな、と。

その偶然に、ひねていた少女は一気に変わる。
何て偶然。
奇跡だわ。

嘘じゃないと言い張っていたのは、嘘をつくのは、寂しいから。
満たされないから。
そうじゃないと、本当はか持っていないものを持っていると言わなきゃ、惨めだったから。

でも自分は、見捨てられたわけじゃない。
祝福されていないわけじゃない。
こんな形で、自分に奇跡を起こして救ってくれた、何か。

これで、彼女は救われた。
今はちっとも惨めじゃない。
自分は嘘ついたって認められる。

それでラストカット、ララは同級生たちの元へ歩いていく。
歩いていける。
モルフォ蝶を逃し、嘘つき呼ばわりした同級生たちは気まずそうにしていた。
それでも、ララを受け入れる。
自分たちだって、ララの気持ちがわからないわけじゃなかったから。


なかなか、年月が過ぎても心に残る作品でした。
作者の名前が、「睦月とみ」とあったこと。
数冊あったマンガで、この作者の作品は全て蝶々に関するものだったことを、覚えています。


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Comment

モルフォ蝶と言えば・・・
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「ウルトラQ」の「変身」ですね。
アマゾンでしか観る事が出来ないはずのモルフォ蝶が、何故か東北地方で発見される。
その謎の蝶を追いかけて森の奥に姿を消した青年は、数日後、何故か巨人となって登場。知能も退化してしまっていて、自分を捜索に来ていた人々と遭遇して大暴れ。

そんなお話しでしたね。
あれ?この話・・・どんな風に決着が付いたんだったかな?
記憶が薄い・・・のは、やはり怪獣ではなくて巨人だったからかな?たぶん怪獣ほど夢中になってみていなかったのでしょう。
DVDを持っているのに!!!^^;
2010年11月22日(Mon) 11:11
オギャンさん
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>オギャンさん

>「ウルトラQ」の「変身」ですね。

あー、あー、うっすらと記憶が…。

>アマゾンでしか観る事が出来ないはずのモルフォ蝶が、何故か東北地方で発見される。

森に異次元の世界の口が開いてるか何かで、そこに迷い込むとおかしくなるんでしたっけ?

>その謎の蝶を追いかけて森の奥に姿を消した青年は、数日後、何故か巨人となって登場。知能も退化してしまっていて、自分を捜索に来ていた人々と遭遇して大暴れ。

何か白黒の巨人の姿を記憶してるような。
博士の開発したビームに当たって、元に戻ったんじゃなかったかな?

>記憶が薄い・・・のは、やはり怪獣ではなくて巨人だったからかな?たぶん怪獣ほど夢中になってみていなかったのでしょう。

…同じく。
ナメゴンとか、バルンガはしっかり覚えているのに!
マンモスフラワーも。

>DVDを持っているのに!!!^^;

今読むと、すごくおもしろそうな話ばっかり!
私も見たい~!

DVD化されないってことは、ないですよね?
ビデオは見た記憶があるんですけどね…。
見たのは、確か「ナメゴン」(笑)。
2010年11月23日(Tue) 01:12
No title
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今は無き、サンリオが出版していたオールカラー少女漫画誌のりりかに載ってましたね。
2011年10月30日(Sun) 17:43
ななしさん
編集
>ななしさん

あああ、「リリカ」でしたか!
サンリオの、ありましたよね、そういう漫画誌!
ありがとうございます!

この作者の喋々の話は、いくつか覚えているんですよ。
かなり、印象的でした。
長年の「何だった?」がひとつ、解けました。
ありがとうございます!
2011年10月31日(Mon) 00:13












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