こたつねこカフェ

癖のある俳優さん、悪役さんが大好きです。時代劇、ドラマ、映画、俳優さんのことを好きに書いています。
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2人の龍馬

見てないんですけど、今夜は「龍馬伝」の総集編を放送しているのでしょうか?

昨夜の「仁」は、大沢たかおさん、中谷美紀さん、綾瀬はるかさん、みなさん、見直すほどナイスキャスティングでしたね。
しかし、中村敦夫さんが火消しの新門辰五郎を演じた回は好きですねえ。
仁と辰五郎のそれぞれの心意気がぶつかり、相手を認め合う。
トリアージ、漢方医の協力。

炎が迫る中、逃げない仁。
守る辰五郎。
夜明け、仁がいた小屋だけが立っている。
向かいには煤だらけの火消したち。

そして、その影になった野風花魁の切なさ。
仁との絆を求めた野風の振るまいもまた、男前。
野風と未来の重なる様子と、それに揺れ動いた仁だった。

一瞬の野風の幸福感。
花魁のプライドで乗り切ろうとしている野風を抱きしめる龍馬の男前ぶりも、「雪になりとうありんす…」の野風も切なくて一途で。
緒方先生との別れと、この回は個人的に大好きです。

長屋に住む未亡人・妙さんが治療費が払えないと治療を拒否し、これで死ぬならそれが自分の運命だと言う。
そして辻斬りであっさり死んでしまう。
夕霧花魁は、泣いても笑っても同じ一生、ならば泣かずに生きていこうと、病と自分の置かれた境遇の中、手を合わせて微笑んで死んでいく。

見ていて、江戸の人は確かに、今よりはるかに命が危ない毎日だったなと思います。
だけどその分、運命を受け入れる強さがあるなと思いました。
達観、とか、諦念、というとちょっと違うんですけど、自分の運命を受け入れる覚悟みたいなのが武士から町人まであるんだなあと。
そうならざるを得ない時代だったんでしょうが、寿命が短い分、その強さにも感動しました。

別に現代を嘆いたりはしませんが。
今は今で、こういう時代だから、それぞれに変わって試練というものはあるんだろうと。
江戸の人の生き様に感じ入りながら、寒いとかヘタレながら、贅沢なこと言いながら掃除している自分の言い訳です。
はい。


しかし、「龍馬伝」の龍馬は弥太郎が嫉妬する、天性の人たらし。
対して、「仁」の龍馬は悲しいほどモテない。
いや、仁や勝を魅了してはいるんですけど、花魁や咲には全然モテてない。

しかも、「龍馬伝」の龍馬はお金に困ってないこともあるけど、非常に欲がない。
儲けとか、名声を得るとか全く眼中にない。
対して、「仁」の龍馬は、まったく欲のない仁先生に、人間の欲について説く。

人間は欲深い生き物で、国の為に死ぬという志士も、名を残したいという欲望で一杯だと言う。
自分だって、生まれてきたからには何かやりたいという欲がある。
でも欲望は悪いことばかりじゃない、欲があるから前進できる、それがない仁先生はまるで死人だ、と言う。

非常に人間らしい龍馬ですね。
こんなこと言う自体、ただもんじゃないし、欲望を良い方向にコントロールしているすごい人なんですが、まったくの欲がない「龍馬伝」の龍馬とは正反対。


夕べは「仁」で、内野聖陽さんの龍馬を見て、今日は「龍馬伝」で福山雅治さんの龍馬。
去年も年はまたぎましたが、またもや2人の龍馬を続けて見てしまうんですね。
でも、同じ人物でも、表現するところが違うというか。

内野さんの龍馬は、一般的に持たれている龍馬を忠実に映像化したような感じじゃないでしょうか。
対して福山さんの龍馬は、まだ半熟の龍馬も表現しているということもあって、一般的な龍馬のイメージとは違った部分を出してみた。
内野さんはまさに、私がイメージとして持っていた龍馬。

だから福山さんの龍馬に違和感を持つかなあと思っていましたが、同じ路線じゃなかったですからね。
大丈夫だった。
どっちも自分の龍馬を、ちゃんと演じていたと思います。


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Comment

編集
ご無沙汰です!(*^o^*)
龍馬は色々な俳優さんが演じてらっしゃいますが、皆さん、それなりに、
それっぽく様になりますよね~
司馬先生とかが、鮮明で強烈な龍馬像を作りあげたから、イメージしやすいのでしょうね~(^-^)

ところで
今年は色々お世話になりました。
自分は最近、ブログはサボり気味ですが、
ちゃーすけさんはいつも達者で綺麗な文章を次々と書いてるので、ただただ脱帽です!
これからも、どうか長く続けて下さいね。
それでは
良いお年をお過ごし下さいね~(^o^)/
2010年12月31日(Fri) 15:19
ミッシモさん
編集
>ミッシモさん

内野さんの龍馬は司馬さんの描く龍馬にすごく近いですよね。
福山さんの龍馬はそれをなぞらなくて、成功ですね。
まったく別の龍馬を作り上げていて、よかった!

今年はミッシモさんのブログにもお邪魔して大変楽しかったです。
ミッシモさんのブログはカラフルで、動きがあって楽しいですね~。
こちらこそ、今年もブログ読んでいただきましてありがとうございました。
まとまりのないブログですが、ミッシモさんにはお世話になりました。
来年もよろしくお願いいたします。

良いお年を!
2010年12月31日(Fri) 17:22












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