こたつねこカフェ

癖のある俳優さん、悪役さんが大好きです。時代劇、ドラマ、映画、俳優さんのことを好きに書いています。
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心から愛しい 「僕と彼女と彼女の生きる道」第4回

「僕と彼女と彼女の生きる道」、第4回。


徹朗は凛と暮らし始めた。
朝、徹朗のココアをじっと見つめる凛。
飲みたいのかとの問いに、凛が答えると、そういうことは自分で言いなさいと言う徹朗。
はい、と返事した凛は徹朗に教えてもらいながら、自分で作ると言った。

井上部長は、今月の目標と東日本地域での営業成績が1位だったと社員に告げる。
中でも徹朗の成績はダントツでよかった。
それを見た宮林は、自分は野心はないが、徹朗は同期の中で一番早く課長になるのではないか、と言った。

徹朗にマミが話があるので今夜つきあってほしい、と持ちかける。
マミとの約束をすっかり忘れていた徹朗は、一度きりだが浮気したことも忘れちゃったのかと言われ、戸惑った。
ちょうどその時、井上課長から今夜話があると言われ、徹朗はマミの誘いを断った。

井上部長に酒の席で、娘を引き取ったことを話す徹朗は、仕事には絶対響かせないと約束した。
だが、井上部長は徹朗の仕事に、さらに課題を述べ、叱咤した。
まだまだ詰めが甘い。
俺はお前をそんな風に育てた覚えはない。

そう言われた徹朗は、凛を美奈子に頼んでいることで、これから社に帰ってさらに残業することを部長に伝える。
オフィスに戻った徹朗を、岸本が待っていた。
ゼロ金利の企画を立てたので、見て欲しいと岸本は徹朗に資料を渡すが、それは却下されただろうと徹朗は取り合わない。
遅くに帰宅すると、美奈子が食事のストックも作っておいてくれていた。

出勤した徹朗の前で、宮林が妹から子供のことでいろいろと報告を受けていた。
初めてこれができた、初めてこうなった、そういうことを一つ一つ、報告してくるのだと言う。
そんなものかな、と徹朗が思っていた時、気分を害した岸本がわからずやの下で働く苦労を口にした。

注意する徹朗となだめる宮林だが、岸本はずっとこの会社にいるつもりはないと言い放つ。
徹朗はそんな気持ちで仕事されたら迷惑だ、と岸本に言い、ますます雰囲気は険悪になった。
帰宅した徹朗に、凛が返って来たテストを見せた。

点数はとても悪く、凛がそんなに勉強が出来ないと思わなかったと徹朗はきつく言ってしまう。
だが担任の教師は学校に来た徹朗に、凛のこのところの成績が落ちたと言われる。
妻が出て行ってしまってからの時期と、重なる。

きっと今までは妻が見ていてくれたのだろう。
小学校1年生では、誰かが見てくれなければ自ら机に向かって勉強するなどということは、無理だ。
凛を叱ったりしてませんよね?と言われた徹朗は、反省する。

家に戻ると、今日はゆらの英語のレッスンの日だった。
徹朗に頑なになってしまった凛に対し、徹朗は素直にこの前きつく言ってしまったことを「ごめんな」と謝る。
凛の顔に笑顔が広がる。

帰り道、ゆらを送って行った徹朗は、ゆらに来る回数を増やしてもらえないか話した。
できる範囲でいい。
英語以外も、見てやって欲しい。
来られる日は、電話をしてくれればいい。
ちゃんと報酬は払う。

頭の中でスケジュールを調整しながら、ゆらは承知した。
笑顔になった徹朗だが、別れ際、「ねえ、何でキングバーンスタイン証券をやめたの」と聞いてしまう。
しかし、ゆらは答えなかった。
ゆらは部屋に友人を招いた時、今までまったく片付けられなかった部屋に人が呼べるようになったと言っていた。

生活に、人間らしさが出てきたと。
そして、家庭教師の仕事はとても楽しいと言った。
子供たちから、刺激も受けている、と。
やっとこうして食事もとれるようになったのに、今度は一緒に食事する相手がいないのね、と友人は笑った。

友達だと思っていた亮太から告白されたが、ゆらは今のところ、恋はいいと思っていた。
亮太はキングバーンスタインで、自分以上に収入を得てバリバリ働いている頃のゆらには告白できなかったと言う。
だが、活躍する舞台が違って収入は違うが、亮太だって官僚のキャリアだ。
それよりも何故、辞めた?なんて聞く男の方が失礼だと思わないか?と亮太は徹朗の話を出した。
ゆらは笑って「考えておく」と答え、別れた。

昼休み、もうすぐ定年退職する徹朗の父の義朗と徹朗はランチを食べた。
同期で一番早く課長になるかもしれないと言う徹朗に、義朗は課長なんか長く勤めていれば誰でもなるものだと言った。
最年少で支店長になるとか、そういうのでなければ意味がない。
そうかな、と言う徹朗に、義朗は「お前は俺の言う通り、やっていればいいんだ」と言う。

翌朝、徹朗に凛が公園に行ってくると言ってでかけた。
だが、夕方になっても凛が戻らない。
徹朗は心配して、凛を探しに行った。

すると、凛が1人、公園でしょんぼりしている。
理由を聞くと、逆上がりができないのだと言った。
徹朗は凛を連れて帰る。
翌朝、徹朗は凛を早めに起こした。
「今日から逆上がりの特訓だ!」と言った徹朗に凛の表情が明るくなる。

その日から、徹朗は毎朝、凛の逆上がりの特訓をした。
公園を通りかかったゆらが、その様子を見た。
話しかけるゆらに、徹朗はクラスで逆上がりが出来ないのは、3人だけなのだと言った。

「最後の1人になりたくないんでしょう」と言う徹朗。
「大丈夫です。凛は頑張り屋だから!」
そう言った徹朗にゆらは、「何だかうれしそうですね」と言った。

徹朗に、再び岸本が企画の話をする。
しかし、徹朗は「お前は俺の言う通り、やっていればいいんだ」と義朗と同じ言葉を言った。
岸本の顔が失望する。

仕事を終えて帰宅した徹朗。
ゆらが来て、算数を見てくれていた。
徹朗はゆらにもココアを淹れるが、ココアを並んでかきまぜる徹朗と凛を見たゆらは、「同じことしてる」と笑った。
「親子って知らず知らず、同じことするのかな」。

微笑む凛だが、徹朗は昼間、父親に言われたことを岸本に言っていたことを思い出す。
「お前は俺の言う通り、やっていればいいんだ」。
徹朗の父が、定年退職する日が近づいた。

5時まで、何もせずにデスクにいる義朗。
時計の針が5時を示すと、忙しいそうにしているオフィスを1人、ひっそりと出て行こうとした。
誰も、義朗に気づかない。
それぞれの仕事に、熱中している。

だが、1人の社員が気づいて「お疲れ様です!」と声をかける。
それでハッと気づいた女性社員が、花束を持ってくる。
オフィスにいる全員が拍手し、送り出す。
薄い笑顔を浮かべ、義朗は退社した。

義朗の姿が見えなくなると、男性社員がデスクを叩き、「邪魔だから片付けて」と言う。
女性社員が「花束、ちょっとしょぼすぎたかな」と言うと、男性社員が「あれ以上だと、嫌味でしょう」と言った。
全員が声をあげて、笑った。
外に出た義朗は、固い表情を崩さなかった。

帰宅した義朗を、徹朗が鮨をとって待っていた。
酒を飲みながら、会社での思い出話をする義朗。
それを見ながら徹朗は、義朗の守ろうとしてきたものは何なのかと思う。
今まで言えなかったこと、可奈子が出て行ったことをついに、徹朗は口にする。

「出て行ったんだ。俺とはもう、暮らせないってさ」。
義朗が驚く。
「そうだよ、捨てられたのは俺だ」。
それを聞いた義朗は、「みっともない!女房に捨てられるなんて!」と激昂した。

「なぜ、今日なんだ。なぜ、今日話した!」
「俺だって、わからないよ」。
せっかく、今日はいい酒を飲もうと思ったのに、「こんなんじゃ、酔えない!酔えないよ!」と義朗は言った。
ソファで眠り込んでしまった義朗を見て、徹朗は後片付けをしながら出て行く。

翌日も徹朗は、凛の練習に付き合った。
あと少しなのに、できない。
公園の横を、ゆらが通る。

徹朗の様子を見たゆらが公園にやってくる。
「何で、辞めたの?」と徹朗が、ゆらに同じ質問をする。
「キングバーンスタイン。俺なら絶対辞めないな」。

「簡単に辞めたわけじゃありません」と、ゆらがややムッとして話す。
1年も考えたのだと。
ぼんやりしている徹朗。
その時、凛が初めて、逆上がりできた。

できた。
凛が徹朗の方を見る。
ゆらが「できた!」と声をあげる。
そして、徹朗を見た。

徹朗は、何が起きたのかわからない風だった。
だが、ゆっくりと立ち上がり、凛を見た。
「できた」。

ゆらが「やだ。泣いてるの?!」と驚く。
徹朗は泣いていた。
「えらいぞ!えらいぞ、凛!」

徹朗が凛を高く抱き上げる。
凛が笑う。
「やった!やったぞ、凛!」

その夜、ぐっすり寝ている凛の寝顔を見た徹朗は思う。
オヤジが何を守ってきたのか、俺にはわからない。
だが、俺には今、守るべきものがある。
凛が心から、愛しい。

翌朝、井上部長にきっちり書類を提出した徹朗。
「岸本がゼロ金利に関する企画を立てました。企画書を提出させますので、見てください」。
聞いていたオフィス中の人間が、驚く。
部長が「うん」と言う。
岸本が徹朗を見ている中、徹朗は無言でデスクに戻り、書類を広げ始めた。



スポーツクラブで、だんなさんが定年退職して家にいてうるさくてしょうがない、と言う奥様がいました。
何かにつけ、「こんなことが会社で通るか!」と言う。
だから「ここは会社じゃないわよ!あたしがルールなのよ!」と言ってやったそうです。
それからは、だんなさんは大人しいそうです。

家庭を顧みなかった義朗だけど、定年退職する様子はとても寂しい、空しいものだった。
会社でもう、義朗はお荷物だった。
屈辱の日々だったでしょう。

徹朗はもちろん、そんなことは知らない。
だから目いっぱい、強がって、昔のままの父親を演じている義朗。
徹朗の将来の姿に重なってくる。
やっぱり、離婚は義朗にとっては恥だった。

父が定年退職した日に、それを告げる徹朗。
義朗にとっては今まで積み上げてきたものが、一気に崩れる日。
これから来る「老い」の日々、今までの価値観やルールが通用しない日が来ることを思わせます。

徹朗は、絵に描いたような、父のような日々を送ることが出来なくなった。
代わりに、とっても人間的なものを手に入れつつある。
もしかしたら、ゆらもそうだったのかもしれない、と思わせる。
これ、何となく予想がつきます。

休みがほんとに休んで終わっちゃう。
人との交流も、何もできない。
食事はもう、車にガソリン入れるようなものだし、全てが味気ない。

一体、自分って何の為に頑張ってるんだろう?
自分に何が残るんだろう?
そんな疑問もわいてきたことでしょう。
人として、潤いのある生活がしたい。

そして、つい叱ってしまった徹朗は、何て、凛のことを知らなかったんだと思う。
何て、自分は家庭というものを顧みなかったんだろう、と。
親子は似ている。
子供が初めて何かができると、親はうれしい。

そんなゆらや宮林との会話。
これが凛の逆上がりにかかってくる。
一生懸命、何かを成し遂げるのに付き合う。
だから、できた時の喜びを2人で分かち合う。

凛の逆上がりで、徹朗は感動する。
達成感がある。
あんなに、非・人間的で、機械のような日々を送っていた徹朗の目から、子供の逆上がりで涙が出た。
徹朗はもう、父親に、人間に戻った。

もしかして、それは、出世からははずれることなのかもしれない。
井上課長の叱咤に、こんな風になった徹朗は応えていけるのかと思う。
でも、岸本の企画を受け入れてやった徹朗は、新しい何かを手に入れたとも思えます。

嫌な社員、おそらく徹朗が定年退職する日に冷ややかに送るであろう岸本が、徹朗に対して変わって来ることも。
自分を認めてくれれば、期待に応えようとして頑張る。
最後の最後に人が頑張れるとしたら、信頼する人の力になろうと思った時じゃないか…、なんてことを思いました。
人間って、やっぱり、そうそう自分の為だけにはパワーわかないと思うんですよ。

挫折した時にね、自分の為だけにやってきたら、行き場がなくなっちゃうんじゃないかと思うんです。
知らず知らず、心がすさんできたりするんです。
それで、人から損だとか思われようと、自分が幸せでいられる選択って、一番大事なんじゃないかなとか。
現実は甘くないですけど。

徹朗を人間に戻した凛を、徹朗は心から愛しく思う。
凛は逆上がりを頑張ることで、誰にもできなかったことを自然にやってしまった。
父が自分に対して、何を思っていたのかわからない。

何の為に頑張っていたのか、わからない。
でも、そんなことはいい。
徹朗は今、凛を守りたいと思う。
そして、そんな場に居合わせたゆらとの関係も変わって来ることを予感させました。

いいドラマだ~!


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