こたつねこカフェ

癖のある俳優さん、悪役さんが大好きです。時代劇、ドラマ、映画、俳優さんのことを好きに書いています。
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今までとは違う生き方をしたい 「僕と彼女と彼女の生きる道」第6回

これといった事件もなく、それでも親子の心を描いていいドラマだと思っていたら、衝撃が!
「僕と彼女と彼女の生きる道」、第6回。


徹朗が来月いっぱいで退職したいと井上部長に言う。
井上部長はまともに「ムカつく」と言った。
すみませんと謝る徹朗に、井上部長は徹朗にムカつくのではなく、徹朗を信じた自分にムカついているのだと言った。

「おまえがその程度のヤツだと見抜けなかった自分にムカつく」。
まあ、育てた部下は徹朗だけじゃない。
家の近くの信用金庫に再就職するつもりだ、と徹朗は言う。
給料は半分になるが、残業も接待もない。

今度の人事で井上課長は常務へ昇進するらしい。
宮林はもっと自分も井上課長にすり寄っておけばよかったなあ~、と言う。
徹朗がうらやましいと言う宮林だが、徹朗は淡々と退職を告げる。

ある夜、担任の石田が突然、徹朗の家をたずねてきた。
ゆらが来ていたので、石田は誰かと驚く。
しかし、凛はゆらと自分の部屋にひきこもってしまう。

石田は凛のなくなった靴と、下敷きを徹朗に出した。
同級生の女の子が隠していたという。
女の子2人は、凛が困る顔がおもしろかったと言い、凛に謝りたいと言っていると告げた。
「申し訳ありませんでした」。

そして石田は、授業でつかったプリントを徹朗に手渡した。
「教師になりたての頃は、こんなにたくさん貯めなかった」。
石田はしみじみ、今までの自分を振り返っているようだった。
問題は解決した。
だが、凛は翌日も登校しなかった。

宮林は徹朗のマンションまで訪ねて来た。
徹朗が辞めるのを信じられない。
そして、淡々としているのが信じられない。
徹朗には、宮林のこだわりが不思議でならない。

そんな時、徹朗の父の義朗が足を骨折して入院した。
徹朗の家に手伝いに来ていた美奈子は「かえってよかったかも」と言った。
定年退職したのに、スーツと縁が切れない義朗。
趣味もなく、近所づきあいもない。

徹朗は見舞いに行くが、義朗がいない時、隣のベッドの患者に、お花ぐらい持って来てあげてよ、といわれる。
ただでさえ、誰も見舞いに来ないんだからさ、と。
徹朗が病室を見渡すと、他のベッドの脇には花やお見舞いの品が置いてあった。
だが、義朗には何もなかった。

遅くまでは無理と言う徹朗を、宮林は合コンに連れてきた。
隣に座った女性に対し、徹朗は事務的にみどり銀行を辞めることを話す。
独立するんですか?と目を輝かせる女性に「別に」と徹朗は気乗りしない会話を続ける。
中座した女性が、徹朗のことを「みどり銀行の社員だって言うから来たのに」「いかにも仕事できなさそう」と噂していた。
しかし、徹朗はその会話を聞いても何の関心もなく、凛の待つ家にさっさと戻った。

その夜、徹朗が寝ようとしていると、子供部屋から泣き声が聞こえてきた。
徹朗が部屋に入ると凛がベッドに身を起こして泣いており、「お母さん」と言った。
そして、凛は泣きながら徹朗にしがみついた。
徹朗は「大丈夫だから」と、凛を抱きしめた。

徹朗はゆらに銀行を辞めると言った。
ゆらはそれほど、驚かなかった。
「驚いた?」と聞く徹朗にゆらは「はい。でも間違ってないと思います」と言った。
「よかった」。
徹朗は微笑んだ。

相変わらず、凛が学校に行かないことを言うと、ゆらは気分転換になることがあるといいと言った。
日曜日、徹朗は凛とでかけた。
近所の公園ではなく、電車に乗って雪景色が広がる場所まで行った。

2人は大きな雪だるまを作り、雪の中、一緒に滑った。
一休みしている時、徹朗は凛に「学校、どうするんだ?」と聞いた。
凛は黙っていた。

「お父さん、銀行辞めることにしたんだ」と徹朗が言うと、凛はうつむいたままだった。
「今までとは違う生きかたをしたいんだ」。
凛は自分が悪いのか、と思っているように、固い表情で押し黙っていた。

徹朗は言った。
「凛ともっと一緒にいたいんだ」。
凛が徹朗を見上げる。
顔に笑顔が広がる。

2人はおおはしゃぎで雪合戦をした。
徹朗は思った。
凛は、母親のいない寂しさをずっと抱えていく。
だからこそ、父親には愛されていると感じてほしい。

翌日、徹朗が出勤しようとした時、凛が学校に行く仕度をしてやってきた。
学校に行く気になったのだ。
徹朗が送っていく。
だが、門の前まで行くと、凛の足が止まってしまった。

門を閉める為、石田がいた。
徹朗と石田は、挨拶をした。
凛は動けない。

やっぱり、無理なのか。
徹朗がそう思った時、凛が学校名が書いてあるプレートの前まで歩いた。
「お父さんがいます」。

小学校の「校」の字。
その中に、父という字を凛は見つけた。
「あ、ほんとだ」。
徹朗も改めて驚いていた時、凛が「お父さんが一緒なら」と言って徹朗を振り返り、学校の中に入って行った。

徹朗の退職が、部署に伝えられた。
マミは悲しがっていたが、岸本の目を気にして出て行った。
岸本はどこにヘッドハンティングされて行くのか、聞きに来た。

明日は人事の発表。
井上の常務昇進があれば、徹朗も引き立てられる。
それを蹴ってまでの仕事は、なんだろう?と岸本は考える。

その夜、宮林は偶然を装って井上部長が飲んでいるバーにやってきた。
愛想良く話しかける宮林に、井上部長は「嫌いなんだ、お前」と言った。
「カッコよくて、反感買わないようにメガネかけて、それでもカッコよくて。出世に興味がないと言いながら、本当は誰よりも気にしている」。
自分の隠していた本質を、ずばずばと言い当てられ、宮林はうろたえた。

井上は偶然を装って、自分にすり寄りに来たこともわかっていた。
「でも、お前は仕事ができる。上にもそう報告しているよ」。
そう言った井上は、1人で飲みたいと言う。
宮林は動揺しながら、帰って行った。

1人、オフィスで引継ぎの為の残業をしていた徹朗。
そこで井上とバッタリ会う。
家のソファより会社のイスの方が落ちつく、と井上は言う。
まだ、禁煙しているという井上は、徹朗に「俺はそんなに意思の弱い人間じゃない」と言い放つ。

先に失礼しようとした徹朗に井上は、「小柳。お疲れ様」と一言だけ、声をかけた。
義朗の見舞いにギリギリに来た徹朗だが、病室に入ろうとした時、義朗が同室の患者に徹朗の自慢をしているのが耳に入ってきた。
みどり銀行と聞いて、話を聞いていた患者はエリートじゃないですか!と言っていた。
父親はうれしそうだった。

徹朗は父親に会わずに、引き返してしまった。
昔、徹朗が小学生の頃、父が入院した時は花束や見舞いの品がいっぱいだった。
父親は偉い、と小学生の徹朗は思った。
実際、作文にそうも書いた。
お中元やお歳暮もいっぱいで、徹朗はもらったこともある。

だが、いつしかそれはなくなった。
それは55歳で、父親が出世から退いた時からだったと思った。
「義朗」にくれていたんじゃない。
信用されていたのは本人ではなく、本人の肩書きだった。

家に帰ろうとした徹朗は、ためらった末、ゆらに電話してしまう。
風呂上りだからと亮太の誘いは断ったゆらが、「一度電話を切ってもいいですか」と言ったかと思うと、徹朗に会いに出てきた。
ゆらが隣で徹朗の話を聞いていた時、徹朗の携帯が鳴る。
徹朗が言う。

井上部長だったら、まだ会社に…と言いかけて、徹朗の動きが止まる。
「飛び降り?」
井上が飛び降り自殺をした、というしらせだった。



さ、寂しい…。
何ていう人生の課題。
草なぎさんのドラマは、恋愛より、この、避けて通れない人生の問題を扱うようなドラマが多い気がします。
考えさせられるなあ。

見ているのは本人じゃなく、その人についているもの、って良くある話。
あなたのその名刺から、会社名と肩書きを消してみなさいよ。
どれだけの人が、あなたと話をしてくれると思う?
偉そうに会社批判をしている人に、そう言った人がいました。

厳しい。
本人とは違うものを見ている。
義朗もそうだし、徹朗と合コンした女性もそう。
今の徹朗にはそんなもの、バカバカしい。
でも、可奈子さんが出て行かなければ、義朗と同じ道をまっしぐらだったに違いない。

その義朗は、いつまでも会社員だった頃の気分が抜けない。
今は他の人より、もっともっと寂しい。
だけど、息子には見せたことがない顔をして、徹朗の自慢をしていた。
徹朗がエリートであることが、義朗の誇り。

凛を思う徹朗の気持ちと、それはどれほど違うというのだろう。
あんなの見ちゃったら、会社辞めたなんて言えない。
離婚でもガッカリさせてるんだから、これ以上、義朗の期待を裏切るようなこと、今は言えない。
それが信念から来ていても。

だけど、ゆらには何か言えちゃう。
ゆらもゆらで、亮太には風呂上りだからって断っておいて、徹朗には会いに行っちゃってる。
静かに、だけど、確実に2人の気持ちが自然に近づいてる。
何かあったら真っ先に聞いて欲しい。
聞いてあげたい。

井上部長の「ムカつく」には、ストレートな人だなあ…と。
態度があからさまな人でしょう。
だけど、宮林の本質を見抜いていたのは、さすが。
ずばずば言い当てられて、宮林、うろたえる。
隠していた野心を指摘されるほど、気まずいことはない。

しかし、それを言い当てたのは、もう、その後がないからだったとは。
でも、宮林みたいな男は嫌いだけど、仕事はできるってちゃんと報告してくれていた。
そこはさすがだと思いました。
宮林さん、飄々を装って、実はとっても野心家だったのね。

家のソファより、会社の部長のイスの方が落ち着くなんて、何て寂しい。
居場所がそこにしかない。
そして、そこに居場所がなくなったから…。
井上部長には、他に世界がなかったのか。

徹朗に「お疲れ様」の一言。
それは最後のねぎらいだった。
ゆらと話している徹朗に、衝撃の連絡。

さっきまで話していた井上部長が、飛び降り自殺。
何か、ちょっと様子がおかしいとは思いましたが。
おそらく、人事で常務がダメだったんでしょうね。
だけど何も死ぬことはないでしょうと思ったけれど、退職して行く時の義朗の姿を思い出すと…。

窓際に追いやられて、若い社員に嘲笑される。
そんな将来は井上部長には、耐え難かったのかもしれない。
だけど、それだけが人生か、って思う。
やっぱり、一つしか道がないって怖い。

徹朗には凛がいる。
その凛の為、仕事を犠牲にした徹朗。
「今までとは違う生き方をしたいんだ」。
徹朗に人生を考え直させる機会が訪れた、まさにその時。

うーん、まさにこのタイトルが重くのしかかってきた今回でした。
でも、学校の中に「父」の字があるだけで、歩いて行ける。
そんな凛に、しみじみしました。


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