夕べ、眠りに入ったところを猫に踏まれて目が覚めました。
その後、新聞配達のバイクが来るまで寝られなかった。
眠いよー、眠い。


「僕と彼女と彼女の生きる道」、第8回。


徹朗の、ニコニコ信用金庫への再就職話はダメになってしまった。
ハローワークに通って仕事を探すが、残業なし、9時5時という仕事は見つからない。
職員には「正社員で働く気があるんですか」と言われてしまう。

「まいったよ」と、徹朗が弱音を吐くと、ゆらは「いいですよ。パニックの時、かけてください。電話」と言う。
この前、あえて電話に出なかったことを気にしていたのだ。
自分に告白した亮太にゆらは、言った。
「私、好きな人がいる」。

ゆらも自分の徹朗への気持ちに、気がついていた。
亮太は「俺、まだおりる気ないから」と返事する。
ぽつんと1人、下校中する凛の前に、可奈子が現れた。
「お母さん!」。

凛は可奈子に抱きつく。
「ご飯、ちゃんと食べてる?」
「はい!」

徹朗が毎日買ってくるお弁当、出前の名前を聞くと可奈子は「やっぱり…」と思った。
やっぱり、徹朗は凛の面倒をきちんと見ていない。
「できるだけ早く、一緒に暮らせるようにするからね」。
凛の顔が一瞬、戸惑うが可奈子はそれに気づかない。

いつものスーパーで買い物をしていたゆらは、マミに声をかけられた。
「徹朗さんの、お知り合いのかたですよね」。
ゆらは凛の家庭教師だと自己紹介した。
まるで恋人のような顔をして、マミがこれから徹朗のマンションに行くと知ったゆらは動揺した。

帰宅してからも、ゆらは落ち着かなかった。
だが、マミもゆらには密かに脅威を感じていた。
本当はマミは1人ではなく、宮林と岸本と一緒だった。

徹朗は「どお?新しい部長は」と聞く。
岸本は合わないと言ったが、正直、井上部長が苦手だった宮林は課長に昇進した。
「おまえは信用金庫にいったら、いきなり部長になれるんじゃないの?」
「まさか」。

徹朗は笑っていたが、再就職の話がダメになったとは言えなかった。
マンションを出たマミは、一緒に帰宅する岸本に「凛ちゃんには勝てないわね」と言った。
凛は子供なりに、徹朗の元気がないことを気づいていた。
家庭教師に来ていたゆらが、凛も元気がないことに気づき、「凛ちゃん、どこか行きたいところある?今度一緒に遊園地、行く?」と尋ねた。
するとゆらは、「3人がいい」と言った。

「え?」
「凛とお父さんとお母さんで」。
ゆらはショックを受けた。
「お母さんに会ったの?」

凛が、うなずいた。
「迎えに来るって」。
そして、丁寧に貼れば可奈子が戻ってくると信じていたスタンプを、うれしそうにひっくり返した。
ゆらは、さらに大きなショックを受けた。

徹朗は父親とみどり銀行を辞めたことで、言い争いをしていた。
携帯を面倒になり、切るとすぐにかかってくる。
文句を言いかけた時だった。
それは可奈子からの連絡だった。

徹朗は可奈子が宿泊しているホテルを訪れた。
パリから帰って来た可奈子は、美術品の鑑定や買いつけをするキュレーターとして働き始めていた。
「これからは私が、凛と暮らすわ」。
「ちょっと待てよ!」

「凛を愛してない」と可奈子は言ったはずだ。
「落ちついたら迎えにくるつもりだった」と言う可奈子に徹朗は「凛は渡せない。勝手に会うのもやめてくれ」と言う。
2人とも譲らない。

徹朗が帰ると、ゆらが来ていた。
「どうしてお母さんに会ったことを話さなかったんだ」と徹朗が言うと、凛はうつむいた。
「3人一緒がいい」。

そう言うと、凛は子供部屋に閉じこもってしまった。
徹朗はうろたえた。
「凛は母親のほうがいいのかな」。

今、何もかもうまくいかずに弱気になった徹朗に、ゆらは凛に離婚のこと、仕事をやめたことをきちんと説明すべきだと言った。
凛は凛なりに、悩んでいる。
「お父さんとお母さん、どっちかを選ぶことなんて、できないんだと思います」。

徹朗は凛に、まず仕事のことを凛に話した。
わかったら返事をしなくてもいい。
Vサインを出してくれればいい。

そう言うと徹朗は「元気出すし、仕事が見つかったら料理も作るから」と言った。
凛はVサインを出した。
「お父さんとお母さんはもう、夫婦じゃなくなったんだ。だからもう、仲良くできないんだ。3人一緒に住むことはできない」。
凛はグッとこぶしを握りしめたまま、顔を上げなかった。

翌朝、凛は口をきこうとしない。
黙ったまま学校へ行く。
ホテルの部屋に可奈子を訪ねて、美奈子が来た。
美奈子は可奈子の頬を打った。

「自分が何をしたか、わかってるの!」
「…ごめんなさい」と可奈子は言った。
「たとえわずかな間でも、凛と離れちゃいけなかった。今ごろ、気づくなんて母親失格だってわかってる」。

でも自分は今、凛と暮らしたい。
可奈子は泣いていた。
美奈子は可奈子を抱きしめた。
「家に帰ってらっしゃい」。

その頃、徹朗は凛の担任の石田先生から呼びだされていた。
凛が母親の手作りバッグを持っていた友達からそれを取り、床に叩きつけたらしい。
「今日は叱らずに、そっとしておいてあげてください」。

凛は1人、教室に残っていた。
徹朗が「帰ろう」とうながし、凛と夕暮れの中、歩いた。
「昨日の話、わかってくれたのか?」。

凛はうなずき、Vサインを出した。
「ごめんな、凛」。
その夜、徹朗は、ゆらのマンションを訪ねる。
ゆらに話を聞いて欲しい、徹朗はそう思っていた。



やっぱり、可奈子登場。
でも、こういう登場の仕方って凛ちゃんがかわいそうですよねー…。
可奈子の心の傷も、今までの我慢も最初の頃の徹朗見てるとわかるんですけど。

凛ちゃんの心が乱れてる。
一番、かわいそうなのは、夫婦の事情なんてまだわからない幼い子供だと改めて思う。
凛ちゃんがVサインを出すシーン、本当にかわいそう。

それで、今までと違う徹朗のイメージがわかないところも、リアルでした。
あー、やっぱり、ちゃんと面倒見ていないと思うところが。
そうじゃないんですよ、今それで大変なんです、って言いたいけど。

結局、親は子供がかわいいのは、美奈子も同じだなあと。
可奈子側について、徹朗に凛を手放せって言うんでしょうね。
徹朗は凛の為に、今までの生活を全部変えたっていうのに。

で、ゆらのショックもすごくわかる。
あんなに頑張って、凛の気持ちに応えてきたのに、母親の一言で吹っ飛んじゃうんですから。
今までの私って、何だったのーって言いたくなると思う。
結局、母親には勝てないんだから、凛ちゃんの面倒なんてもう嫌よ、と言わないところが大人のゆら。

マミが何気なく、ゆらを脅威に感じ、対抗心持っている。
でも、徹朗にとって一番は凛ちゃん。
子供と張り合うな、って。

かなわないのは凛ちゃん、そして可奈子。
マミもゆらも可奈子に打ちのめされちゃって。
その可奈子はそんなこと知らないで、ひたすら徹朗と対立しちゃって。
うまく行かないなあ、と思ってしまう。

今、徹朗は谷間。
ゆらも、谷間。
徹朗って結構、一直線の不器用な人ですよね。
だから、これが解決しないと前に進めないだろうなと思います。

それでも、ゆらを心の支えにしているのがわかるし、ゆらも徹朗への気持ちに気づいた。
うーん、みんな丸く収まるといいなあと思ってしまう。
割と天然で、それでも魅力ある徹朗。

まったく、カッコよくしようとか思ってないところが、人をひきつける。
父親として凛を愛そうとひたすら頑張る徹朗と、その姿勢がだぶります。
草なぎさんじゃなかったら、この味は出せないかも。


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2011.02.02 / Top↑
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