こたつねこカフェ

癖のある俳優さん、悪役さんが大好きです。時代劇、ドラマ、映画、俳優さんのことを好きに書いています。
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どうして早く気づかなかったんだろう 「僕と彼女と彼女の生きる道」第11回

「僕と彼女と彼女の生きる道」、第11回。


徹朗が洋食屋で働いている間、義朗が家に来て、家事を手伝ってくれることになった。
慣れない仕事で忙しくても、凛を見ていると徹朗は幸せだった。
凛の担任の石田には、家庭裁判所で親権の審判になっていることを伝えた。

石田は「教師として、子供に本気で接することの意味を改めて考えるようになりました」と言った。
徹朗が学校に抗議した時から、石田もまた、教師になった時の初心を思い出していた。
教師になった原点に帰った、というのだった。

美奈子は家庭裁判所の調査官から、凛と徹朗の生活について聞かれていた。
「て一生懸命やってくれてますが、正直いたらないところもあると思います」と美奈子は答えた。
だが、内心、かなりのためらいがあった。
凛が徹朗のことを楽しそうに話すからだ。

家に戻った美奈子は、可奈子に言う。
「これからは何があっても、凛ちゃんのことを一番に考えてね」。
「約束する」と可奈子は言った。

美奈子の陳述書が、次の審判に出された。
可奈子側の弁護士は「作れる料理はわずかですね。母親なら、今すぐ栄養のバランスのとれた料理を作ることができます」と言った。
徹朗は何も言えなかった。

だが徹朗側の弁護士は「美奈子さんは可奈子さんの実母で、信用性に欠けます」と言う。
弁護士は次回、美奈子への反対尋問を要請した。
それは受け入れられた。

可奈子は宮林と会っていた。
宮林は徹朗の退職の顛末を語った。
「本当に凛のために銀行を辞めたのね」と可奈子は驚いた。

審判になっていると聞いた宮林は、「凛ちゃんが小柳をどんどん、好きになるのが怖いんだろ?」と言った。
それは図星だった。
可奈子は黙る。

徹朗が仕事から帰宅すると、ゆらがいた。
ゆらは凛の願い事を伝える。
「一度でいいから、お父さんとお母さんと3人で、遊園地に行きたいそうです」。

それを聞いた徹朗は「どうしたらいい?」とゆらに聞いた。
「小柳さんが思ったとおりで、いいんじゃないですか」とゆらは答える。
徹朗は決心し、可奈子に連絡を取った。

日曜日、徹朗と凛は遊園地に行く。
可奈子が待っていた。
凛は2人の真ん中で、2人と手をつなぐ。
3人で遊園地に行った凛は、徹朗とも可奈子とも乗り物に乗った。

とても楽しそうだった。
いつか、徹朗とペンキ塗りたてなのに、座ってしまったベンチがあった。
凛はその時のことを思い出して、徹朗と笑った。
可奈子は徹朗と凛の間に、自分がいない間にできた絆と思い出にショックだった。

可奈子は家に帰ると、凛が生まれてからずっとつけていた育児日記とアルバムを見た。
凛が生まれた日から、ずっとつけていた日記。
そして凛の写真。

初めて凛が話した時。
可奈子はずっと、凛を見て来た。
「凛との思い出、終わらせたくない」と、可奈子は日記を抱きしめる。
美奈子はじっと見つめていた。

可奈子はその日記とアルバムを、家庭裁判所の審判に提出した。
「これはなかなか強力かもしれません」。
弁護士は言った。

徹朗は思い出す。
凛が生まれた当初は、凛の話を可奈子から仕事から帰っても聞いた。
だが、仕事が忙しくなり、段々、可奈子の話が面倒になった。
聞き流すようになり、可奈子の話を聞かなくなった。

2人は言い争うようになり、やがて可奈子は徹朗と話をしなくなった。
これまでの凛を、徹朗は知らない。
凛が初めて逆上がりができた時の、喜びを思い出す。
あんなことがたくさん、たくさん、あったに違いない。

なのに、無関心だった。
自分はほんの少しの間、凛といただけではないか。
「どうしてもっと早く、大切なものに気づかなかったんだろう…」。
後悔してつぶやく徹朗に、ゆらは言った。
「いいじゃないですか。やっと、気づけたんだから」。

家庭裁判所で、徹朗側の弁護士による美奈子の反対尋問の日が来た。
可奈子側の弁護士は、徹朗がは凛の世話を見られなかったことを並べあげ、責めた。
確かに、その通りだと徹朗は思った。
可奈子が徹朗を見る。

「つまり小柳さんは、父親失格ということですね」と弁護士が美奈子に同意を求めた。
美奈子は沈黙していた。
それを同意と受け取った時、美奈子がおもむろに言った。
「いえ、徹朗さんは立派な父親です」。

可奈子が驚いて、美奈子を見る。
徹朗も美奈子の意外な言葉に驚く。
可奈子の弁護士も、徹朗の弁護士も驚く。

「反対尋問は」。
「結構です」と徹朗側の弁護士は終わらせた。
「決定は追って、お知らせします」。

審判は終わった。
帰り道、可奈子は美奈子の言葉は自分への罰だと受け取っていると話した。
母親が徹朗の弁護をするなど、信じられなかった。

徹朗にも落ち着かない日々だった。
仕事中、徹朗の携帯に電話が入った。
徹朗はすぐに飛びつくようにして、出た。

そして…。
皿洗いをする徹朗の目から、涙が溢れる。
親権は、可奈子になってしまった。

仕事を終えた徹朗が帰宅すると、可奈子が凛を迎えに来ていた。
少しでも早く、凛と暮らしたい。
「お父さんに挨拶して」。

そう言われた凛は、徹朗を見つめた。
「お父さん、さよなら」。
玄関で凛が徹朗に言う。

ドアが閉まる音が響く。
誰もいなくなった部屋。
徹朗は絶句し、凛がいなくなった部屋で立ち尽くす。



凛は3人で遊園地に行きたいと話す。
おそらく、いつも可奈子とだけ、行っていたであろう遊園地。
可奈子がいなくなった後は、徹朗と初めて打ち解けた遊園地。

3人で行きたい、こうやって家族で行きたかった。
もう、子供なりにもう3人では暮らせないことはわかっているけど。
子供の心が、切ないですね。

楽しそうだから、悲しい。
凛は可奈子とも徹朗とも乗るんですが、徹朗と可奈子は一緒には乗らないですもんね。
そして、思い出す、凛と初めて交流ができた時のこと。
同じ失敗をし、同じ寂しさを共有した時のこと。

徹朗と凛に、自分の知らない時間が生まれていることに気づいた可奈子が、焦る。
不安になる。
自分が信じてきた凛とだけ生まれていたはずの絆。
だけど、凛は徹朗ともちゃんと絆を築いている。

可奈子が信じていたものが、ゆらぐ。
まるでその不安を、今までの積み重ねで確認するように、可奈子が凛の成長記録とアルバムを見ている。
絶対、ここで凛との生活を途切れさせてはいけない。

だったらなぜ、凛を置いて出たのか。
愛してない、なんて言ったのか。
衝動をバネに出て行かなくてはいけなかったのはわかるけど、日記を抱きしめる可奈子がちょっと愚かに見える。

可奈子に、母親として味方した美奈子だけど、今度は徹朗に、人間として言わなきゃいけないんじゃないか…と葛藤する。
凛の幸せを考えたら、徹朗を全面否定したままでは不誠実なのではないか…と。
徹朗側では、義朗の肩を徹朗がもむシーンがありましたが、不器用な、言葉が足りない男同士が、感謝と信頼を表しているみたいでとっても良かった。

そして、徹朗は徹朗で、自分はまったく凛のことに無関心だったことを、改めて思い知らされてる。
徹朗もショック。
自分が無関心だった間にも、凛にはいろんなことがあった。
逆上がりの時の喜びを思い、あんなことがいっぱいあったんだとわかる。

それに対して、可奈子だけが向き合っていたことも。
自分は父親でいる資格がないのではないだろうか?
不安になった徹朗に、ゆらが助言してくれる。
気づいたんだから、いいじゃないですか、って。

過去って、とりもどせないんですよね…。
つらいなあと思いました。
でも、やり直すことはできたりする。

相手がいてくれれば。
だって、石田先生だって原点に戻れたわけだし。
しかし、凛ちゃんの親権は可奈子に。
そんな気がしました。

まるで、不安を断ち切るかのように可奈子は凛と徹朗を引き離す。
でも、結果として、可奈子に振り回されてる凛ちゃんの気持ちってどうなんだ!
それを一番に考えてやってくれ!と言いたくはなりました。

おー、私、ドラマに入り込んでる、入り込んでる。
ねえ、草なぎさんには彦一の欠片もないですよ。
今の不器用だけど、誠実で、引っ込み思案で、でも芯が強い祐とも違うし。
草なぎさんの別の一面を見せてもらってます。


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Comment

やり直せない?
編集
ここまで、今わかりあえてるのに、やり直せないのでしょうか。
一昔前なら、きっとやり直す方向に向かったと思うのね。
そうなれなくなったのは、やはり奥さんに収入があるからかな。
ドラマを見ている女性たちが、円満解決を望まないのかな。
凜ちゃんが幸せになる結末が、私は見たいです。
2011年02月23日(Wed) 12:28
ごろ寝の人さん
編集
>ごろ寝の人さん

>ここまで、今わかりあえてるのに、やり直せないのでしょうか。

徹朗もゆらに対する気持ちを一度は断ち切って、可奈子に向き合ったのは、凛ちゃんのことを考えてだと思うんです。
だから、可奈子さえやり直す気持ちがあれば、徹朗は元に戻ったと思うんですよね。

>一昔前なら、きっとやり直す方向に向かったと思うのね。

私もそう思います。

>そうなれなくなったのは、やはり奥さんに収入があるからかな。
>ドラマを見ている女性たちが、円満解決を望まないのかな。

元の鞘に収まらないのは、やっぱり時代ですかねえ…。
完全に可奈子の気持ちが、徹朗から離れちゃってますもん。
譲らないし。

>凜ちゃんが幸せになる結末が、私は見たいです。

私も、そう思います。
凛ちゃんの気持ちって聞いてあげてないし、でも聞いたら3人でまた暮らしたいって言うでしょうね。
それはできないから、でしょうか。

一番かわいそうなのは罪もない凛ちゃん。
凛ちゃんの親でいるという共通の目標だけでは、もう、戻れないのかなあ。
昔のドラマなら、戻ったと思うんですが。
2011年02月23日(Wed) 23:47












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