12話、「おんなひとりの地獄旅」。
清国から流れてきた一族が焼いた陶器が今や、畠山藩の大切な売り物になった。
すると、藩主たちは清国から来た一族を皆殺しにして、自分たちだけで利権を得ようとした。

1人、生き残った娘は身を売りながら江戸へ、江戸へ流れて、半次と知り合った。
まさに、女1人の地獄旅。
所帯を持とうと思うほど、半次は娘に惚れこみ、鉄は口がきけないと言った娘が書く文で、娘の身の上に起きたことを知る。

そう、鉄は元僧侶だから、漢字がすらすら読めるんですね。
娘の身の上を知った錠は、おめえたちにわかるか、弾圧に遭い一族を殺されたこの娘の気持ちが!と憤る。
「そうか、おめえ、青森…じゃなかった、琉球の生まれだったな」。

鉄のセリフで、錠が背負って来た背景がわかる。
弾圧されて、逃げてきた錠。
そして、本土の人間を憎んでいた錠にとって、鉄たちは初めて心許せる友人だってことも。
琉球の弾圧話は、琉球が舞台になった時の「必殺仕舞人」でも描写される。

主水が仲の悪い大名同士の悪口と、道中、相手側に計略があるとを吹き込む。
裏街道を行く大名行列に仕掛けて、畠山の藩主と側近を仕置きしようとする仕置人たち。
落ち着かない様子の鉄。
「俺たちゃ大名行列といやぁ、土下座して見ているだけだったからな。そこに殴り込みをかけるなんざ、ぞくぞくする!」

鉄の「うわー、ぞくぞくする」は「新・仕置人」でも聞けますが、楽しそうですねー。
ことは上手く行き、娘の一族の仇は取れた…と思いきや、娘は殺されてしまった。
そんなこととは知らない主水は、畠山が急死した報告を受ける。
半次は本当にあの娘と一緒になるんだろうか、と主水は思う。

仕置人たちは娘を荼毘にしてやる。
鉄は半次に聞く。
「お前、仕置人やめんのか?」

おきんが近寄って「やめないよな?!」と聞く。
当分使い物にならないと言われたほど落ち込んでいる半次だが、きっぱりと言う。
「やる!」
仕置人たちが笑う。

初期の頃の過激さはないかもしれないけど、この辺りのお話もなかなか、味があって好きです。
半次と恋に落ちる娘、佐野厚子さん。
この後、「助け人」では怖い文十郎兄さんの目をかいくぐって、恋人同士になる役でした。
やっと成就したんだ、よかったね。


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2011.03.01 / Top↑
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