こたつねこカフェ

癖のある俳優さん、悪役さんが大好きです。時代劇、ドラマ、映画、俳優さんのことを好きに書いています。
2017年07月 ≪  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 ≫ 2017年09月
TOP冬のサクラ ≫ 明日は味方だから 春は必ず来るから 「冬のサクラ」最終回

明日は味方だから 春は必ず来るから 「冬のサクラ」最終回

先週は放送中止。
大震災でしたからね。
今回、最終回は拡大の2時間スペシャル。
ラストを今回の震災で、だいぶ書き直して撮り直したとは本当でしょうか。


倒れて生死の境をさまよう萌奈美を前に、祐は可能性があるならと航一に手術を頼みに行く。
土下座して。
肇には冷静にと言われたけど、こういう時に土下座できるってすごいよ。
航一に頭を下げるプライドなんて、どこかに置いておける。

「とにかく、生きてて欲しいんだよ」。
しかし、航一は冷たく「もう助からない」と言い、突き放す。
自分の手を離れて行った萌奈美のことなど、知るもんか、って感じですね。
絶望する祐にさらに担当医は、春を迎えるのは難しいと言うし。

やがて、章子と琴音が見舞いに来るけど、萌奈美は琴音の言葉が理解できない。
すっと感じ取った章子はさりげなく、琴音に席を外させる。
いいおばあちゃんだ、りっぱな院長夫人だ。
章子は今までのこと、航一のことを詫びる。

もうちょっと、早く仲良くできていれば…。
こんな、頼りになるおばあちゃん…。
でも琴音と一緒のところを見て、この人がついていれば大丈夫!って思えた。
いろいろと、まとめに入ってますね。

「ママね、具合があんまり良くないの。だからこそ、私たちが強い気持ちでママを支えてあげなきゃね」って。
「うん」と言う琴音に章子、「人生ってね、思い通りに進まないことがあるのよ。おばあちゃんも昔、とっても大切な人に裏切られたの。つらい経験をしたわ」って言い始める。
つらい経験…、もしかして夫の浮気ですか…。

「でもね、人はね、苦しいことはバネに出来る力を持ってるの。あなたの中にも絶対に、その力があるはずだから」。
すごい、人生の大先輩の、深い言葉だ。
今、日本がこんな状況だからこそ、心に響く。

萌奈美は目も見えなくなっていくし、そんな萌奈美に祐は付きっ切りになる。
疲れている祐を見て、自分も疲れましたと優しく笑って帰るように言う萌奈美。
病状が進んできているのがわかって、見ていてとてもつらい。
「いつかあの桜を見てみたい。祐さんと一緒に」と言った言葉が、祐の支え。

病室のコルクボードに祐は、写真を貼っていく。
春を見つけると撮る。
調べたんだけど、文字で見た方がわかるからと、自分の言葉をホワイトボードに書く。
「昨日、ふきのとうも見つけました。春はすぐそこですよ」。

春を一緒に迎えたい。
こんなに春を待ちわびることは、今までなかった。
疲れている祐を見た萌奈美は、祐が帰った後、病室の窓から身を乗り出そうとする。
夕焼け。

飛び降りたい…。
不自由になっていく手で萌奈美が書いた「悔しい。私は何の為に生きて…」と書いた文字が祐の脳裏に蘇る。
何かを察した祐が、走って戻ってくる。
しかしもう、飛び降りる力さえ、萌奈美には残っていなかった。

足がきかず、床へ座り込んだ萌奈美の目に入ったのはイスの上のデジカメ。
祐が忘れていったもの。
それを手にし、見ると、祐が見つけて撮ったという「春」は東京で撮ったものだった。
山形に春はまだ来ない。

祐は詫びる。
「嘘ついてすいませんでした。だけど俺は、どうしても萌奈美さんに希望を持って欲しくて。あの桜の咲く姿を見たいと、思い続けて欲しかったんです」。
これを怒れるか、って。
怒れませんよね。

「俺には、こんなことしか出来なくて。だけど、どうしてもあなたに生きていて欲しくて」。
ああ、これは愛してますと言っているのも同じだ。
萌奈美を抱きしめ、「生きて下さい!萌奈美さん。お願いですから。誰の為でもない。あなたの為でさえなくていい。俺の為に生きて下さい」。
何の為になんて、苦しまないでと訴える祐、こんなこと言ってくれる人がいるって、苦しい中でもそれは一筋の光。

その頃、院長室の航一のイスに座っている理恵。
もう萌奈美には完全に切られたんだから、あなたを愛してるのは私だけ…と言われても、航一、嫌悪するだけ。
また暴言を吐いて、追い出そうとした瞬間だった。

ぎゃー、刺したよ!
何かしでかすと思っていたけど、航一を刺したよ!
航一、呆然としながら、倒れる。
「いつか、愛してくれると思っていたのに…」と刺した理恵が涙ぐんでる。

航一は緊急に手術が必要となるけど、血液型がとてもめずらしいものだった。
日本に数10名しかいなくて、今手配ができるのは山形にいる人だけ。
どうしたらいいんだ。
琴音はママだけじゃなくて、パパも失いそうで、章子は「助けてください」と頭を下げる。

医師たちはどうしようもない…と思った時、ふと職員名簿を確認する。
いたんですね、もう1人。
この特殊な血液型の人間が、身近に!
それは肇だった。

院長は嫌い、と言う肇。
しかし肇だって人の命を救う為、医者になった人、その志は生きている。
石川病院を辞めた後、再就職に苦労していても。
あれだけ患者に頼りにされ、辣腕を振るってきた一面も、人の命を救ってきたことも確か。

肇は輸血に同意、そのおかげで航一は助かった。
頭を深く下げる章子。
そう、章子も昔、ひどい裏切りにあったことがあると話してたけど、それはもしかして…。
夫の裏切り?

まさか、肇と航一は異母兄弟?
「稲葉さん。ありがとうございました」と言った章子に肇は「俺は院長が嫌いです」と。
「だけど、良かったです。役に立てて。院長のことを必要としてる、たくさんの患者さんたちの為にも」。
おお、立派な医者だ。

すると章子は「あなたたちにお会いできて、良かった。きっとお母様は、愛情深い方だったんでしょうね」と言う。
そして、「夫は、航一の父親は、山形出身なんです」と…。
「え?」
「何か、ご縁があったのかもしれませんね」。

日本に数10人しかいない血液型が一致し、出身が同じだと…。
しかし、これ以上は追求しない章子が粋というか、何と言うか。
そして肇も「俺の家族は、兄ちゃんと母ちゃんだけだから。今までも、これからも」と揺るがない絆を強調。

さらに「俺が院長に素直に輸血できたのはさ、いつも自分のことより人のことばっか考えてる兄ちゃんのこと、見て来たからだよ」と肇。
肇の兄は、血の繋がりがどうであれ、祐だけ。
これでいいんだ!
引き伸ばすのもありだったけど、いい収束のさせ方でした。

助かった航一に章子は「あなたを助けてくれた人たちに、感謝しなさい。せっかく救われた命。誰かを恨み続けても、悲しいだけよ。萌奈美さんを、許してあげたら?」と言う。
この人、ほんとはすごく出来た人なんだなと。
「求めるだけじゃなく、許すのも夫婦です」。
こんなすごい母に育てられたのに、何で息子はあんな接し方を妻にしたんでしょうね。

祐は担当医に、在宅医療を願い出る。
退院した航一は萌奈美を見舞う。
眠っている萌奈美に、大きな花束を持った航一が話しかける。
「萌奈美。君を苦しめてすまなかった」と詫びる。

幸せな家庭を築くのが夢だった萌奈美が、航一にはまぶしかった。
なぜなら、自分は医者になるという道を、自らが選んだわけでもない道を歩んできただけだったから。
だから変に虚勢を張って、萌奈美の上に君臨しようとしていたのかもしれない。
結果、萌奈美を失ってしまった。

これからは人の痛みがわかる、少しはマシな医者になれるかもしれない。
「琴音のことは心配しなくていい。僕が君の分まで愛していくから」。
一番心配で、心残りだった琴音のこと。
航一、いい夫だ、どうしてそれをもっと早く…。

「萌奈美、初めて会った時から、僕は君の笑顔が好きだった」。
何と言う別れの言葉。
萌奈美も背を向けてはいたものの、涙を流していた。
「航一さん」。

「さようなら」と言う萌奈美。
さようなら。
航一が今までのことが嘘のように、憑き物が落ちたようになってる。
やっぱり異常なだけじゃなくて、良いところも持ってたんだなと思う。

そして萌奈美は、「萌奈美さんが望むなら、俺はそうしたい」と言う祐の家へ。
琴音、肇、安奈もやってくる。
母の介護をしていたベッドを掃除し、萌奈美を迎える。
「萌奈美さんの為に何かできる時間が、俺には一番大切なんです」って…。

純愛っていうか、何も求めない愛っていうのを描いているんだなと。
萌奈美の残したレシピで、今日は琴音が食事を作る。
「今まで、感謝なんてしたことなかった。ママが料理作ってくれるのは、当たり前だって思ってたから。これからも、ずっと作ってくれるって。ママは、ずっと一緒にいるって思ってたから。ママがいなくなるなんて、考えたこともなかったから」。

そうなんだよね、空気と同じでいなくなるなんて考えてもいないから。
中学生でこの状況って、ものすごくつらいことだよね。
琴音についている安奈がまた、いい感じ。
そして、琴音は安奈や肇と一緒に帰っていった。

できた子だ。
祐と萌奈美の時間を作ってあげるとは。
その夜、ソファに行きたい、あの手をつないで夜をすごしたソファに行きたいと言う萌奈美。
萌奈美は祐の肩に頭をもたれかけて、そのまま意識を失った。

号泣する祐。
医師はもう、意識が戻らないかもしれないと言う。
だが、萌奈美はふと意識を取り戻した。
萌奈美が見たのは、頭の上に広がるサクラ。

部屋中に咲いているかのような、花瓶のサクラ。
「桜…」。
ずっとずっと、萌奈美の手を握り締めていた祐。
「咲きましたよ。約束しましたよね。一緒に見るって。待ちわびた春が来たんです」。

ぎゃー、涙腺決壊しちゃった。
「祐さん…、ありがとう」。
萌奈美は目を閉じた。
そして、もう2度と動かなかった。

萌奈美の目から、一筋の涙が。
祐は号泣する。
「萌奈美さん、あなたの笑顔をもっと見たかった。あなたの声も、もっと聞きたかった。もっとずっと一緒に生きたかったよ。萌奈美さん」。

これね、この時、もうあたりをはばからず、というか、カッコも何も気にしないで泣いている草なぎさんの泣きがすごい。
人がどう思おうと、祐はああやって泣くんだと思う。
祐の泣き方ですよ、あれは。

「俺、あなたを愛してます。ずっと愛してる」。
萌奈美の葬儀。
琴音も、章子も、そして航一もやってくる。
静かに、祐と対面する。

琴音は「母に、桜、見せてくれたんですね。最後まで母を、ありがとうございました」と言う。
航一は「萌奈美の顔、微笑んでた」と言う。
「幸せな最期だったと思う。…ありがとう」。

最期に微笑ませたのが、自分ではなかったことを、航一もつらいと思ってるだろうな。
そして、これからはそれを糧に、良い医者になって人の命を救っていくに違いない。
そして肇は安奈に、航一からお詫びと誘いがあって迷っていた石川病院に戻る、と言う。

「俺やっぱ石川病院に戻るわ。さっき兄ちゃんに頭下げる院長見て、そう思った。きっとあの人も苦しんだんだろうなって」。
肇は良い子だなあ。
安奈も「うん、いいと思う」と言う。
「で、ついでって言っちゃ何なんだけどさ」と肇。

「うん、何?」
「結婚しねえ?」
「うん。…え?」
このプロポーズ、良かったなあ。

祐を見ていて、わかったんだと思う。
安奈と一緒にいられるって、幸せなことなんだって。
このカップルはほんと、癒しだったなあ。

佐藤健さんは、兄に時にはイライラし、反発しても結局は兄の為に動いて、絆を確かめる。
目がキラキラしていて、とっても良かった。
安奈も「間違ってないよ」って言ってくれたり、肇を支えていた。

理恵に面会した航一は、萌奈美の死を告げる。
何もかもなくした、と言う理恵。
もう航一は、理恵を恨んでもうっとうしくも思っていない。
この人も、自分が狂わせてしまった女性だった…。

しかし、1人になった祐の家が片付いていて、祐がいないことを不安に思った幼馴染の駐在さん。
思わず東京の肇に電話。
肇が祐の携帯に連絡をするも、祐は携帯を置いて出ている。
不安な肇は、山形へ向かう。

だけど、祐は平然と帰宅。
萌奈美と一緒に見るはずだった、あのサクラを見に行っていたらしい。
拍子抜けするやら、安堵するやら。

ホッとした肇が見た、サクラの写真。
肇が目を見張る。
「兄ちゃん、これ!」

何のことかわからない祐に、肇は写真を見せる。
写真の裏には…。
きかなくなった手で、懸命に書いたと思われる萌奈美の文字。
「祐さん 私はあなたを愛しています」。

祐の目から涙が溢れる。
愛してるって、言わなかったけど。
自分の分まで、幸せに生きてね。
それが萌奈美の願い。

「兄ちゃんは一人じゃないんだもんな」と言う肇。
「大丈夫。俺、大丈夫だから」と泣き笑いの祐。
これから航一は、医者として人を助けていくだろう。
肇も医者として、そして安奈と一緒に歩んでいく。

祐はひとりだけど、ひとりじゃない。
菜の花畑の中、祐は歩く。
途中で、おばあちゃんが転びそうになったのを助けながら。
「大丈夫、明日は味方だから。春は必ず来るから」。


最後に奇跡は起こって、祐と萌奈美が一緒になって…ではなかったけど、このラストでよかったと思えました。
好きだったのに、素直に接することが出来なかった心情を、初めて萌奈美に打ち明ける航一。
自分のこだわりを認めた途端、虚勢を張る必要がなくなって憑き物が落ちたように、良い人になってしまった。
いや、怖かったもの。
でも楽しかった。

派手さはないものの、しっかり作品を支えていたのは祐。
祐のイマイチ、手が届かない感じの純愛を上手く表現していたと思います。
肇の兄弟の絆といい、全部、うまくまとめましたね。
あれはあれでいいんじゃないかな。

祐も前に進めた感じだし。
彼に幸福感が残ってよかった。
好き嫌いが別れる役だったと思いますが、草なぎさんは上手く演じてました。
これはこれでよかったな~、と思います。

「大丈夫、明日は味方だから。春は必ず来るから」。
祐の心の中のつぶやきは、まるで、それは、今の日本へのメッセージのようでした。
もどかしい思いをした人もいるかもしれませんが、静かな、良いドラマだったと思います。
草なぎさんも、静かだけど、芯の強い男だったと思います。


スポンサーサイト

Comment













非公開コメントにする
Trackback

Trackback URL