こたつねこカフェ

癖のある俳優さん、悪役さんが大好きです。時代劇、ドラマ、映画、俳優さんのことを好きに書いています。
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普通の人だった 「剣客商売」第1シリーズ第5話「老虎」

時代劇専門チャンネルで放送中の「剣客商売」。
少し前に見たのは、第5話「老虎」 。

森川道場に野生児のような男が現れ、手合わせを願い出る。
いつもバカにしながら断っていたが、この日はこの男は道場に上がりこむ。
男は次々、門弟たちを一撃のもとに倒し、ついに奥にいた道場主・森川がやってくる。
だが師範代も、師範の森川も、この男に叩きのめされてしまった。

男が帰る際、森川と友人である佐倉勝蔵は知り合いだったらしく、この乱暴に対して言葉を交わしていた。
佐倉によると、男は山本源太郎という。
このまま、源太郎によってこの話が広まれば、森川道場はお終い…。

だが、その日を最後に、源太郎の消息はぷつりと切れた。
ひと月して、源太郎を探しに、父親の山本孫介が江戸にやってくる。
大治郎は孫介に修行時代、四天流を学び、源太郎とも旧知の仲だった。

父の小兵衛も孫介に会いたがっていた為、大治郎は家に連れてくる。
その途中、後をつけてくるものがいる。
大治郎は機転を利かせ、父の家に行く時に後をつけてくる武士2人を撃退し、1人を捕えた。
その1人はなかなか口を割らなかったが、小兵衛の妻のおはるは優しく接した為、ついに事の次第を白状した。

彼は佐倉に悪人を斬って欲しいと言われ、後をつけてきたのだ。
だが、どうも話が違うし、人を見ても悪人とは思えない。
小兵衛は田沼意次の力を借り、まずは佐倉を屋敷に呼び出す。

出世のチャンスと見た佐倉は、嫌なことを早く忘れたい、思い出すのも嫌だと内心つぶやく。
そんな佐倉は、隣の部屋にいる男を見せられ、驚く。
隣のふすまを開けると、そこにいたのは孫介だったからだ。

佐倉は白状した。
あの日、顔見知りの佐倉は源太郎を呼び出した。
呼び出された源太郎は酒を振る舞われ、酔って寝込んでしまった。
そして…。

雨の中、佐倉は傘も差すことは許されず、土を掘り返している人足たちの前に立ち尽くす。
「出ました」との声で、真っ青になる。
源太郎の刀が見える。

翌日、森川道場に、田沼意次の前で小兵衛との試合が申し渡される。
これに勝てば、森川道場の名が上がる。
勝てますかとの佐倉の問いに、相手は剣客といえどもう老いていると余裕を見せる森川だった。

しかし、試合の場で森川は、残った佐倉が道場にて腹を切って果てたと知らせを受ける。
そして森川の相手は小兵衛ではなく、孫介だった。
こうなれば返り討ちにするしかない。
だがそれまで腰を曲げ、歩くのも難儀そうだった老剣客は背筋を伸ばす。

孫介に源太郎の面影が重なる。
次の瞬間、森川は討たれた。
森川に付き添っていた師範代はそれを見て孫介に切りかかろうとして、大治郎に一刀の元に斬られた。
こうして、孫介は源太郎の仇を討ち、足をひきづりながら再び、小諸に戻って行った。



ええ、なぜこの回を取り上げるかというと、この佐倉が本田博太郎さんなんですよ、だからです。
今回はけたたましくもない、普通の武士。
道場の評判を気にし、源太郎を罠にはめる。
しかし、その後、それを忘れたくていたところ、孫介を町で見かけて思わず身を隠す。

そして孫介を亡き者にしようと画策し、身の安全を図る。
大胆不敵に悪事を働くんじゃなくて、小心なんですよ。
小心というか、普通の人。

田沼意次に呼ばれて内心、出世のチャンスと冷静さを装いながらウキウキした気持ちを抑えきれない。
それが孫介に対面させられ、全て露見していたのか…とガックリ。
絶望した後は源太郎を埋めた現場を白状させられ、遺体を探索するのに同行させられる。
みんなが傘や蓑をつけているのに、佐倉は雨ざらし。

張り詰めた表情の上に、水滴が垂れる。
髪がわずかに取り乱している。
顔色が青く、緊張していく。
剣が見つかり、恐怖と諦めが漂う。

森川を送り出す冷静さと覚悟。
自分たちを待つ運命も、知っている。
この辺の表情の変化が、普通の人演じて普通じゃない。

悪事を働いた側のイチ登場人物。
なので、あんまり注目とか同情されないのかもしれませんが、巻き込まれてどうしようもない感じが哀れ。
しかし「剣客商売」での本田さんといえば、なんと言っても「その日の三冬」の山本勘助でしょう。

あと他には、妖怪のような「助太刀」の男。
それから「暗殺」の家来。
これ、殿とは家来と言うより、同じ趣味持つ仲間みたい。
目を輝かせちゃって、危ない危ない。
考えてみると、すごいバラエティに富んだ役と出演なんですよね。

「中村敦夫、石橋蓮司、本田博太郎、遠藤憲一、北村一輝、松重豊なんてキャスティングで必殺作ったらどーする?」と聞かれました。
ははは、どうしてそんなわかりきったことを。
個人的に「テレビの前で悶絶する」に決まってるじゃないですか。
そんなしょーもない人よ、私って。


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