こたつねこカフェ

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命はお預けしましょう 必殺必中仕事屋稼業 第7話「人質勝負」

第7話、「人質勝負」。


船着場に停泊している御用船・海神丸の中では賭場が開かれていた。
それはサイコロの代わりに、サイコロが独楽回しの独楽になっているものを使う。
それを回して、倒れた時に出た目を当てるというものだった。

中の1人、油問屋の栄三郎は負けが込み、店も借金のカタに入っていた。
栄三郎はついには女房をカタに入れて、最後の博打を行う。
最後の博打の前に女房が来て止めるが、栄三郎はやめない。
半兵衛も政吉も見守る中、栄三郎は負けた。

「明日は我が身か」と、半兵衛がつぶやく。
女房は泣きながら走って戻り、賭場全体がさすがに静まり返った。
栄三郎がとぼとぼと店に戻る後を、全財産、博打に取られた男が他人事とは思えないと言う半兵衛と、半兵衛に付き合って政吉がついていく。
すると、一足先に帰った女房は首を吊っていた。

呆然とした栄三郎のもとで、半兵衛と政吉が葬儀の手伝いをしていた。
胴元の松五郎がやってきて、半兵衛と政吉を見ていぶかしく思う。
親戚も元の奉公人も寄り付かない為、行きがかり上、こういうことになったのだと半兵衛が答える。

松五郎は焼香を済ませた後、海神丸の船主の平戸屋がいつ店を受け渡してくれるかと気にしていると話をする。
だが、栄三郎はなんと香典代をカタに、最後の最後の勝負を申し出る。
全員が息を詰めて見守る中、行われた勝負はやはり栄三郎の負けだった。

松五郎は勝負は時の運、と口先で慰めるが、栄三郎は松五郎、そして見ず知らずなのに面倒を見てくれた半兵衛と政吉に礼を言って頭を下げる。
政吉がサイコロの独楽をじっと見ると、サイコロをまわす亀吉が何か細工でもあると?と尋ねる。
そうではないが、仕掛けるとしたらどこだろうと思うと政吉は言う。
松五郎はサイコロなら振り方でどうにかなるかもしれないが、細い心棒を軸に周るものはどうにもならないと笑う。

独楽の目は、サイコロとまったく同じ。
「2の裏は5か」。
政吉が何気なく独楽を見ながら床でポンポン、と叩く。
松五郎と亀吉の顔色が変わる。
その時、表で栄三郎が首を吊っていると誰かが叫ぶ。

とても嫌なものを見た気分の半兵衛が博打から遠ざかっていた時、おせいから呼び出しがかかる。
依頼は半兵衛と政吉に海神丸で思い切り博打をやって、しかも負けて、最後にお春をカタに入れて欲しいというものだった。
お春だけ危ない目にあわせるわけにいかないので、自分は政吉の姉として借金のカタに入る。
元手はおせいが出す。

少額で女房まで賭けるわけに行かないから、博打の資金は高額になるだろう。
半兵衛は元手に100両を要求した。
おせいは2人を待たせて蔵に行くが、その後を半兵衛が追っていた。

嶋屋の蔵から大金を取り出すおせいを、半兵衛が目撃。
おせいが「見ましたね」と言う。
半兵衛の背後から利助が襲いかかり、身をかわし、カミソリを口にくわえた半兵衛に対して高いところに飛び乗る。
匕首を構えた利助を、おせいが制した。

戸口では政吉が見ていた。
おせいは金のわけを話し始めた。
元は芸者の出、好きな人の子供は生んだが、その子も訳あって手放してしまった。
その為、少々自暴自棄になっていたところを慰めてくれたのが、先代の嶋屋の主人・清右衛門だった。

先ほど利助がチラッと技を見せたが、先代の主人は破蔵師の元締めだった。
破蔵師、つまりあらゆる蔵を破って、中のお宝を盗む。
清右衛門がなくなる時、自分の財産は全ておせいのもの、好き勝手に使うと良いと遺言した。
だがおせいは、どうせあぶく銭なら人の役に立つことに使おうと思った。

そして、貧しき人からは依頼料をとらずに依頼を請け負う、仕事屋を始めた。
おせいは全てを話すと、何もかも知った半兵衛と政吉に分け前を寄越せというか、それとも今まで通り、自分の下で仕事をするかと聞いた。
それを聞いた半兵衛は言った。

「女将さん。半兵衛の命はお預けしましょう。もうだいぶくたびれてきましたが、多少はお役に立つかもしれませんのでね」。
「政吉さんは、どうします」。
「今までどおり、お願いします」。

政吉が嶋屋からの帰り道、屋根の上で空を見ている女性がいた。
不思議に思った政吉が声をかけると、その女性は、飲み屋を営んでいた。
あまり商売気がないその女性はおまきと言って、長崎から旦那が死んだのでやってきたと言う。
おまきは、らしゃめん、つまりオランダ人の妾だったらしい。
政吉とおまきは何となく、気が合ったようだった。

仕事の手はずは、着々と整ってきた。
資金を渡された半兵衛と政吉は、海神丸で派手に博打をする。
その気前の良さに松五郎が目をつけ、全額を賭けての勝負を持ちかける。

あの独楽がとんとんと叩かれ、勝負となる。
勝負は松五郎の勝ちだった。
全額を失った半兵衛と政吉は、ついにお春と姉のおせいを賭けることになる。

三味線を弾いているおせいの元に、松五郎の手下に連れられた政吉がやってくる。
証文を見せられると、50両なんて大金、いますぐに用意できないとおせいが言う。
ならば自分たちの元締めのところに来て、話をしてくれと言われ、おせいが連れ出される。

一方、お春は大暴れの末に駕籠に押し込まれていた。
「お春、ごめんよ」と半兵衛が見送りながら、後をつける。
お春もおせいも、平戸屋の蔵に押し込められた。
蔵の奥には、娘たちが数人、いた。

既に政吉が先回りして見張っていたところに、見張りがやってくる。
とっさに襲い掛かった見張りを、政吉は始末する。
またも人影が近づいてきて、懐剣を構えた政吉の喉元にカミソリが突きつけられた。
半兵衛だった。

その半兵衛にも、政吉の懐剣が突きつけられている。
お互い、相手を確認できて、2人は刃物を納める。
仕事屋に来た依頼は、同じように博打のカタにされ、異国に売られていく女性たちの必死の願いだった。

まずは蔵を破らないと、と言う半兵衛に、それは利助がやると政吉は言う。
見張りが定期的にやってくる中、黒装束の利助がやってくる。
「まかしてください」と自分に破れない蔵はないと、利助は準備にとりかかる。

蔵の中で、おせいとお春が壁が破られるのを見ている。
その頃、風の加減で海神丸は、蔵にいる女たちを乗せて出港させることになった。
松五郎の手下と平戸屋の者が蔵を開けた途端、爆発音が響き、戸が倒れる。
あわてた松五郎が海神丸の甲板に顔を出し、海神丸の乗組員たちが蔵に走っていく。
中にいた娘たちは全員、いなかった。

その頃、覆面をした政吉が逃げる松五郎を追っていた。
甲板に出てきた平戸屋は、半兵衛に捕まった。
逃げる松五郎は細い渡し板の上で政吉に捕まり、海の中に落ちた。
政吉は必死で渡し板にしがみつき、何とか甲板に上がった。

半兵衛はカミソリを持った手を、必死の平戸屋に抑えられていた。
目の前の帆を揚げている縄に、半兵衛の目が行く。
半兵衛は何とか、帆を支えている縄にカミソリで傷をつける。

縄はどんどん細くほどけていき、大きな帆が落ちてくる。
帆の上から平戸屋を切った半兵衛。
破れた隙間から、死んでいる平戸屋が見える。

平戸屋を海に放り投げると、半兵衛と政吉は黒装束を脱ぎ、覆面を外す。
あわててやってきた乗組員に、「今日は賭場は開かれないんですか」とのんきに聞く。
それどころじゃない乗組員たちに「じゃ、また来ます」と黒装束を担いで去っていく。

半兵衛はお春に蕎麦を作ってやっていた。
座敷の縁に腰掛けて、お春は下を向いて黙っていた。
お春は半兵衛を責めるも、結局許してしまう。
ためらいながら近づいた半兵衛は、やっぱりイカサマの手口が少し気になっている。

「ありゃ絶対イカサマだ!しかし、どうなってんのかな」。
おまきの店で、政吉も考えていた。
政吉がつぶやく隣で、おまきがかたまったトウガラシをほぐそうと、入れ物を叩いている。
それを見た政吉がひらめく。

あの独楽はサイコロと同じだ。
サイコロの目は向かい合わせの数字を足すと、「7」となるようにできている。
だからこそ、「1」を出したい時は向かい側の「6」の面を叩く。
独楽の中には鉛の粉か、金粉が入っている。

叩かれた方に鉛が寄っていき、独楽が重くなる。
結果、そこが重くなって下になり、その向かい合わせの数字が上向きになって、目となって出る。
「はい、おまちどおさま」と皿を出したおまきだが、政吉が急に大声で「わかったぁあー」と叫んだ為、皿を落とす。



博打で何もかも失う栄三郎は、織本順吉さん。
松五郎は、神田隆さん。
多々良純さんとか、今井健二さんとか、菅貫太郎さんとか、もー、素晴らしい悪役ばっかり!
これだけで話が盛り上がる。

今回、おせいが仕事屋を始めたいきさつも語られる。
理由を知った半兵衛は、これからもおせいについていくと言う。
不信感が払拭され、仕事屋の結束が固まった感じがする。
盗賊としての蔵を破る腕といい、軽業といい、利助も今回、見せ場あり。
「あたしに敗れない蔵はないんだ」って、すごいぞ!

今回、元らしゃめんのおまき登場。
どーでもいいんだけどさ、と投げやりでアンニュイ。
ウンスンかるたを見せるおまきを見つめる政吉の顔が、おまきに興味津々。
おまきの店に、今後、一人ぼっちだった政吉は出入りすることになる。

政吉と姉弟を演じることになるおせいが、何だか楽しそう。
弟役の政吉もいたずらっ子みたいで、楽しそう。
本当は親子なんですよねえ。
何か通じ合うものがあるのか。

おせいさんが「商売人」の時みたいに、ちょっと粋。
ここでは大店の女将って感じで、「商売人」のおせいとは違う感じがしますから。
博打で負けた政吉が、政五郎の子分たちを連れて帰って来る。
すると三味線を鳴らしていたおせいが、証文を見る。

「ちょ、ちょっと、50両なんて大金、いますぐ用意できるわけないだろう」。
政吉は下を向いて、情けなく泣いている。
まさに、極道者のしょうもない弟といった風情。

「えーい、しょうがないねえ。行きゃいいんだろう、行きゃ」。
「姉さぁん、勘弁してくれ」
「あれほど博打はするな、って言っただろう」とおせいが政吉にバチを渡す。
「姉さぁん」。

すがりつく政吉をおせいは「甘えんじゃないよ」と突き飛ばす。
「ぐうたらな弟持つと苦労するねえ、ほんとに!」
政吉、うーと泣きながら様子を伺っている。

一方、連行されるところに暴れまくっているところが、お春らしい。
駕籠に押し込められたお春に、「ごめんよ」と影ながら謝っている半兵衛。
お春が乗った駕籠の後をつけていると、源五郎がやってきて半兵衛を引き止めてしまうトラブル。

どこに行くのと聞かれ、友達が急病でと言う半兵衛。
「友達って、あのにやけた奴?」
政吉のことですね。

源五郎はどうも、政吉が嫌い。
この前の話の時も、牢から出た政吉を「行けよっ!」と追い払っていたし。
「う、うん」。
「俺あいつ嫌いだよ、半ちゃん!」

「これからさ、2人でこたつでも入ってさぁ」と半兵衛の顔を撫でると、半兵衛が「冗談じゃねえや!」と源五郎を引っぱたいて走っていく。
ショックを受けるどころか、源五郎は「いい男ねえ、半ちゃんって」と、うっとりと見送る。
これで半兵衛は駕籠から遅れてしまった。

そして肝心の仕事だけど、どうも、スムーズに行かない。
かなり手こずり、政吉は水に落ちないよう、必死にしがみついてあがってくる。
半兵衛は抵抗されて、マストを落とす。
決してスマートではないんだけど、波乱の展開でおもしろい。

栄三郎の妻の葬儀を手伝っている半兵衛と政吉、人が良い。
お春が半兵衛から離れない理由が、ここにあるかもしれない。
最後、半兵衛とお春の様子。
蕎麦を作った半兵衛が、お春に運んでくる。

「食えよ」。
半兵衛はお春の手に箸を持たせ、どんぶりを持たせる。
「はい」と言った半兵衛にお春が「ろくでなし」と言う。
「いい加減にしてよ」。

言われて当たり前。
すごすごと半兵衛が去っていく。
「しかし、あの独楽、どこに仕掛けがあったんだ」と半兵衛がつぶやく。
そこにお春に「あんた」と声をかけられる。

「はい」と半兵衛がかしこまって返事する。
「こっちで食べればいいじゃない」。
離れたところで、蕎麦を食べようとしていたお春が、隣に半兵衛を呼ぶ。
「お邪魔します」と半兵衛がそろそろとやってきて、隣に座る。

そして、政吉もイカサマが気になる。
どーしても気になる。
ふと、トウガラシの入れ物を叩くおまきで気がつく。
半兵衛も政吉も、どこか、ほのぼのとして終わる。


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Comment

編集
>源五郎はどうも、政吉が嫌い。
でも政吉も二人で遊んでいる時には生き生きとしてるのに、
半兵衛が他の人と一緒だと途端に歯切れが悪くなるんですよね。
「仕事人大集合」でも秀に慕われていましたし、
半ちゃんは男にばかりもてますねー。

それにしても今回の話、おせいさんは自分が囮役をやるのなら
お春を巻き込む事は無かったと思うのですが…。
2011年05月07日(Sat) 21:09
巨炎さん
編集
>巨炎さん

>でも政吉も二人で遊んでいる時には生き生きとしてるのに、
>半兵衛が他の人と一緒だと途端に歯切れが悪くなるんですよね。

半ちゃんには「せんぱぁい」とか言えるんですよね。
本当に仲良し。
半ちゃんが粋な同輩というか先輩というか、友人を見つけてきた時、本当につまらなさそうでした。

>「仕事人大集合」でも秀に慕われていましたし、
>半ちゃんは男にばかりもてますねー。

あの、意外なほど、お春さん以外に女性と関わらないですよね。
「仕事人大集合」で秀にもっと組もうと言われてましたっけ。
「付き合いは短い方が楽しいさ」というセリフが哀しかった。

>それにしても今回の話、おせいさんは自分が囮役をやるのなら
>お春を巻き込む事は無かったと思うのですが…。

相手を引っ掛ける芝居に、リアリティが欲しかったのかな。
半兵衛がお春さんを賭ける、って笑えない、ありえそうに見えるから?

仕事屋の仕事に巻き込まれたお春さんはとんだ迷惑でしたね。
怒られる半兵衛さんも。
何事もなくて、良かった。
2011年05月07日(Sat) 23:51












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