これ、このドラマ、先に進んでいけばいくほど、すばらしくなりますね。
ちょっと先の話になりますが松屋襲撃以後が一層、すばらしいんですよ。
脇役、悪役に至るまでこれに出なかった俳優はこのドラマを見たら、「出たかった…」と思うでしょうね。
このドラマに選ばれたってことは、誇って良いと思います。

第5話、「使い鳩」。


雲霧たちは、ついに名古屋へ到着。
松屋に連れられ、お千代も松屋に到着した。
さっそく奉公人たちにお千代は女房になる女性として紹介され、挨拶と自己紹介を受ける。

雲霧は名古屋にもある、盗人宿のからくり部屋にいた。
吉五郎に、「お千代が松屋の心をとらえておれば、それでよい」と言う。
急ぎの駕籠が、松屋に到着する。

乗っていたのは雲霧一党の治平、おもんの父親。
行き倒れとみた松屋はあまり関わらないようにと言うが、お千代はかつて自分に仕えていた者だと驚いてみせる。
治平もお千代を慕って、信心している毘沙門天に再会を願ったところだと泣いてみせる。
すると、松屋善兵衛も毘沙門天を信心していた。

しかもお千代の様子を見ると、放置できない。
治平はこのまま、松屋にいることになる。
そして既に松屋には合鍵作りの為、「山猫の三次」という男が奉公人として入り込んでいた。
さりげなくすれ違うお千代と三次。

その頃、名古屋に急ぎ駕籠が到着し、中から瀕死の高瀬が部屋に担ぎ込まれる。
与力の山田が危惧したとおり、高瀬は川止めから名古屋に直行していた。
阿部式部はお京を、名古屋に向かわせることにする。

お京にはあらかじめ、使い鳩を仕込んでいた。
鳩の足に手紙を結びつけ、空に離すと鳩は火盗の屋敷めがけて帰って来る。
これで雲霧の件で、すぐに連絡が取れるはずだ。

雲霧一党でただ1人、面が火盗に割れている六之助は盗人宿からの外出を禁じられていた。
だがここまで来て自分を知る人間はいないだろうと言って、表に出て行こうとする。
六之助は現在、松屋にもぐりこんでいる三次とは、仲が悪い。

三次が動いていると言うのに、自分はおかしらの仕事を何も手伝えない。
落ち着かない六之助は、おもんに「お千代姐さんが好きだからそのせいなんだろう」と指摘される。
六之助はカッとなって否定し、おもんが止めるのも聞かず、外に行ってしまう。

高瀬は危ないところだったが、命を取り留める。
しかし、衰弱が激しい。
お京は毎日、献身的に看病をした。

高瀬は「すまない」とお京に礼を言う。
薬代は8両にもなった。
明日また診察に来ると言う医者を見送りながら、高瀬もお京も有り金全部並べてため息をつく。

あと少し、どうしても足りない。
お京は全額5両を持つと、立ち上がる。
高瀬についてきた岡っ引きの政蔵は「どこに行く」と言うが、お京は「金を作ってくるんですよ!」と言って出て行く。

それからしばらくして、お京は博打場にいた。
ツキまくるお京の美しく、粋な様子は胴元の気を引いた。
あまり無碍にもできず、適当に相手をしているお京の目に、六之助がやってくるのが見えた。

雲霧一党の六之助…!
お京はさりげなく博打場に戻り、六之助の様子を探る。
夜明け、お京は博打場から帰って行く六之助の後をつける。

だが、六之助も尾行に気づいた。
途中で危ういながらもお京を巻き、宿に戻ってきた。
「つけられた」と冷や汗の六之助を見て、お松が外を見る。
おもんが上から六之助をつけてきたお京を確認。

今度は、おもんがお京を尾行する。
用心しながらも、お京は高瀬がいる宿へ帰って行く。
おもんはお京と、高瀬たちがいるのを見る。

金を作ってきたと言うお京は、六之助がいたことを知らせる。
起き上がった高瀬は急遽、手紙を書く。
お京も手伝う。

それを見ていたおもんは、鳥かごに手を伸ばす。
鳩をつかむと、外に放つ。
急いで、塀の外に出る。
手紙を鳩に託そうとしたお京は、「鳩がいない!」と悲痛な声をあげた。

おもんは仁左衛門に、お京たちのことを報告した。
仁左衛門は「よくやった」と、とっさに鳩を逃がしたおもんを誉めた。
だが「足を折るか、羽を切るかすれば、もっとよかった」と言う。

江戸では、鳩だけが戻ってきていた。
手紙はない。
式部は、高瀬の身に何かあったに違いないと言う。

高瀬は尾張藩の奉行所に出向き、「江戸の火盗の高瀬」と名乗った。
その上で、尾張藩の江戸へ向かう書類の中に、火盗の手紙を混ぜて送ってくれないかと頼む。
だが高価な継ぎ飛脚を使うのに、火盗の手紙を混ぜる意味は尾張藩にはないと言って、断られてしまう。

断られた高瀬に対し、お京は必死に継ぎ飛脚の元に行き、つき返されながらも手紙を預かってくれるよう頼む。
やっとのことで、手紙は届けられることになった。
だが雲霧はそれを知った。

途中、吉五郎が継ぎ飛脚を襲った。
気絶した飛脚の荷物から、吉五郎は高瀬の手紙だけを抜き取る。
その頃、六之助は仁左衛門に激しく叱咤されていた。

「六!」と怒鳴られ、六之助はひたすら頭を下げて詫びた。
一度火盗に捕まったのは、しかたがなかった。
だが、妹の件で二度目、そして今度の件だ。

仁左衛門は「ただちにここを旅立ち、州走りの熊五郎のところへ行け」とう命じた。
そして熊五郎の指示通りにしろ、と言う。
「三度目はねえ!これが最後だ!」
六之助は言う通りに、お千代に気持ちを残しながら旅立つ。

松屋にお千代が入り込み、屋敷内を探っている。
仁左衛門にすでに、屋敷の見取り図は渡っている。
しかし、まだ7つある蔵のどれが金蔵かは、つかみかねていた。



山猫の三次は、山田辰夫さん。
今回、熊五郎はお休み。
仁左衛門の口から、名前が出るのみ。
どこかで着々と準備しているようです。

そして、やっぱり六之助はお千代が好き。
だから松屋のところにいるのが気に食わないし、落ち着かない。
自分の嫌いな三次がお千代の近くにいるのも、気に入らない。
前回、熊五郎にニヤニヤして「おめえ、まだガキだ」と言われたのは、この辺を見透かされての指摘だったかもしれません。

松屋善兵衛の商人としての顔は、できる実務家。
お千代にデレデレしている顔と、まったく違う。
つまり、いかにお千代に心奪われているか。

たまたま名古屋に商売で来た、と言って、吉五郎が松屋に挨拶にやってくる。
どこからどう見ても、商人。
お千代、つまり千代姫が松屋の女房になるまでに話が進んでいるのを聞いて、驚いてみせる。
これもあなたが縁結び…と言われて、白々しく「これはこれは」「千代姫様、ようございましたね」と言ってる。

そして、高瀬が無理がたたって、衰弱しきっている。
お京が献身的に看病する。
金が足りないとわかると、危険を承知で博打へ向かう。
博打場で美しいお京は、親方に目を留められる。

お京に、看病とお金の礼を言う高瀬。
雲霧側から見ると、お京は敵でしょうが、火盗側から見るとけなげです。
密偵のお京はけなげで、高瀬はまっすぐな同心。

おもんの機転で鳩がいなくなっちゃったので、尾張藩に手紙を頼む。
でも尾張藩からは、江戸の火盗を助ける理由はないと断られる。
内容は話せないが、高い継ぎ飛脚は使わせてくれでは、確かに通らない。
川止めといい、今回といい、火盗がイチ役人として苦労している姿が描かれるのは珍しい。

それでも雲霧側からすれば、これは見逃せない。
高瀬は、何とか江戸に手紙を届けられるまでにこぎつけた。
でも途中、怪しい野焼きがされている。
煙で辺りが見えない。

視界が遮られる中、襲われる飛脚。
吉五郎が、手紙を奪う。
この辺の手際が、相変わらず見事。

おもんが活躍。
辺りを見回すお京からさりげなく視線をはずして、それでもちゃんと行き先を突き止める。
そして鳩を逃がす。

よくやったととっさの行動を誉めながら、「足を折るか、羽を切ればもっとよかった」と、非情なところものぞかせる仁左衛門。
ぎえー。
鳩の足折るなんて、できない!
そういう人は、雲霧のようにはなれない。

穏やかながら、凄みは感じさせる仁左衛門。
その仁左衛門に叱られて、六は熊五郎のところに行かされる。
こういうお頭に見捨てられるのが、一番怖い。
山崎さんが迫力。

毘沙門天を口に出して親近感を持たせ、治平を入り込ませる。
こうして、やり手の商人の人の心にも入り込んでいく。
雲霧一党は、心理的な高等テクニックを駆使していると思われます。

しかしさすがは、松屋。
まだ金の蔵はどれか、探れないよう。
松屋へのお盗めは、まだちょっと先。


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2012.09.06 / Top↑
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