昼間、サスペンスの再放送を見ていたら、中村敦夫さんが小説家の役で出ていました。
見ているうちにこれが確か、議員さんを辞めて、最初のドラマ出演だったんじゃないかな?と思いました。
主人公は野呂盆六という、天才と呼ばれる刑事。
橋爪功さんが演じています。

犯人は床嶋佳子さん。
綺麗な女優さんで、被害者役はもちろん、こんな完全犯罪をもくろむ役もお似合い!
彼女は長年、中村敦夫さんの編集者で、その枠を超えて中村さんに寄り添っていたんですね。

しかし、ある日、中村さんは担当を彼女ではなく、若い編集者を選ぶ。
衝撃を受けた彼女は完全犯罪をたくらみ、中村さんを殺害。
彼女の完璧な犯罪に、野呂盆六が挑みます。

ラスト、中村さんからの指輪を捨てようとしていた彼女に野呂盆六が中村さんの真意を伝える。
中村さんは彼女を編集者として、くびにした。
その理由は、彼女を編集者ではなく、人生の伴侶とするからだった。

貧しく、父と何一つ贅沢をしなかった母の、人生で唯一のきらびやかなもの、それは結婚指輪。
質素な結婚指輪だが、自分はそれを愛する彼女に贈りたい。
口下手でこんな形でしか伝えられない、と言う中村さんの声。

床嶋さんはその、聞き逃した残されたテープの告白を聞いた。
泣き崩れながら、連行されていく彼女。
それは完全なる犯罪を確信した、大胆な悪女の仮面が崩れた一瞬だった。

この中村さんが、無骨で温かみがある。
口下手だけど、誠実で、妙齢の彼女が他の男性にも見向きもせず、この小説家に尽くしてきたのがわかる。
なぜ、彼を信じ切れなかったのか。
もう少し、自分が落ち着いていれば…。

床嶋さんが演じた女性は、かけがえのない男性を自ら手にかけてしまった。
それは愛情が深かったからこそ、憎しみに歪んでしまったんだけど。
見ていて、失ったものの大きさと自分の愚かさを知ったら、もう生きていたくないだろうなとさえ思いました。

そして、これ見て、中村さんの俳優復帰をうれしく思ったもんです。
しかし、中村さんといえば、「木枯し紋次郎」ですよ。
本当に芸の幅が広い人。
年齢に応じて柔軟に変化していけた俳優さんなんだなー、と思いました。


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2011.08.19 / Top↑
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