こたつねこカフェ

癖のある俳優さん、悪役さんが大好きです。時代劇、ドラマ、映画、俳優さんのことを好きに書いています。
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この状態で12人相手の殺陣 「湯煙に月は砕けた」

「湯煙に月は砕けた」。

ならず者に襲われたことから行列からはぐれた、暴れ馬。
行列にいた者は、殺された。
紋次郎は暴れ馬から娘を助けて、膝を割ってしまう。
この娘・お雪の家が湯治場であることから、紋次郎はここに滞在することになる。

すると湯治場に先ほどの、ならず者たちが乱入。
彼らは天保の大飢饉による暴徒で、奈良井の権三一味という総勢12人。
紋次郎は、足が使えず、長ドスも奪われてしまう。
湯治場の者が全員、彼らの支配下に置かれてしまう。

紋次郎のひそかな優しさに心引かれた湯女・お島。
彼女の懸命な看護により、紋次郎は何とか足を引きずりながらも動かせるようになる。
そしてお島は紋次郎の長ドスを奪い、斬られながらも紋次郎に返す。
瀕死のお島は紋次郎にかんざしを渡し、やっと自分に触れてくれたと言って死んでいく。

相手は12人。
紋次郎は物陰に潜み、1人、2人と奇襲攻撃で破り、背後から襲ってきた者も撃破していく。
ついに残り3人。
その中には首領がおり、それはかつての宿の娘の恋人・べっ甲職人の弥七だった。

全員が倒されたのを見て、腰を抜かす弥七。
逃げながら斬り合うと、お雪がやめてくれと絶叫する。
しかし弥七は斬られ、湯の中に倒れる。
湯に映っていた月が砕ける。

弥七にすがり、泣き叫ぶお雪。
紋次郎は言う。
「あっしが斬ったのは、べっ甲職人の弥七さんじゃござんせん。ただの人殺し。ケダモノでござんすよ」。

だがお雪は知っていながら殺したのかと叫ぶ。
「人殺し!あの人を殺すなんて!やっと会えたのに…、お前なんか連れて来るんじゃなかった!人殺し!」
罵声を浴び、紋次郎は去っていく。
道中、死に行くお島が渡したかんざしを宙に投げ、長楊枝で木に縫い付けて行く。



弥七は長谷川昭男さん。
「必殺」でも悪役をやって、盛り上げてくれてます。
でも一番のお気に入りは中村敦夫さんもレギュラーだった「仕業人」の300回記念の出演。
緒形拳さん、石坂浩二さん、田村高廣さん、もう、これまでのレギュラーがチラッと顔見せ出演。

なんと、大塚吾郎さんの岡っ引きの源五郎まで登場。
人を運んで走る練習をしている中村さんの剣之介に、不審尋問。
しかし、タイプだったらしく、「あらっ、いい男!」と態度を変える。
怖れをなした剣之介は一目散に逃げる、というもの。

長谷川さんは主水の同僚というか、新人らしい。
主水と宿直で、お茶ばっかりいれて飲んでる。
やがて、主水と見回りに出る。

途中、拷問道具の入ってる拷問倉を見て、気味悪そうにしながらも「これ、どうやって使うんですか」と質問。
人を牢から出して入れ替える使命を持った主水は、「ここに首を入れて…」と本人に首輪をはめて見せてやる。
「なるほど」と納得した後、「苦しいですよ」と訴える。

とぼける主水に「だから離してください」とお願いすると、主水が鍵がないと言い出す。
「えー!」
「今探してくる」。
同僚が、じたばたすると暴れると余計締まる!と大人しくしているように言って駆け出す主水。

その前、散々お茶をいれますと言って飲んでばかりいたので、トイレに行きたい!
切羽詰まった声で「早くしてくださいよ!」
足踏みしながら「モレチャウんだからっ!」
解放されると、一目散におトイレに走って行く。

その間、主水は無実の女囚とほんとの女盗賊を入れ替え。
戻った長谷川さん、女囚が倒れているはずの布団がある座敷の方を覗き込もうとし、主水に怒られる。
それで主水に「おい」と言われると、また「お茶ですか?」
お茶ばっかり飲んでるんだからー!

いい味出してましたよー。
同僚で、もっと見たかった!
悪役さんは軽快な演技もうまい!


さてこの紋次郎の撮影は実際に中村敦夫さんが怪我していたので、本放送時は異様な緊張感があったそうです。
確かに足を投げ出し、引きずりつつの演技は鬼気迫るものがあります。
殺陣というか、斬り合いの時に怪我したんですが、中村さんは実際に危ないところでやるんですよ、と言ってました。

「だいたい、立ち回りっていうのは臨場感を出す為にわざわざ危ないところでやるんです。
石ころが多いとか、崖の側とかね。
そうじゃないと、安全なところでのチャンバラだと迫力は出ないですね。

だから、わざわざやりにくいところを選んでやったんですよ。
ですから、いつだって危険だったんです。
それがもう、朝から晩まで。

毎日のように早朝出発し、山の中に行くわけだから。
怪我した日も、寝不足だったんですよね。
それで真冬で筋肉が硬直してるんだけど、撮影ってのはいきなりはじまるわけですから」。

この後、中村さんは「翔べ!必殺うらごろし」では裸足で砂山を駆け下り、走るんですから。
ずいぶん怪我されたそうですよ。
もう、傷だらけだったそうです。
足が速いのはここでもわかりますが、主演俳優さんが大変。

そして紋次郎はこの回で中村さんの怪我の回復を待って、一旦、休止。
中村さんの体を張った演技、今見ても色褪せないです。
この状態で、12人相手に殺陣!

これは緊張感あったでしょう。
見ている方も、緊張!
いやー、すごい。

そして、命をかけてドスを取り戻したお島。
外道に堕ちたかつての恋人を斬った、と紋次郎を責めるお雪。
この2人の女性の対比も見事です。

罵倒されても無言で、何もかも呑み込んで去っていく紋次郎。
かんざしを高く縫い付けていく。
紋次郎に思い出の品はいらない…。


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Comment

編集
お邪魔します。

この作品のテイストが好きで、温泉好きになりました。
山間の温泉に長逗留したいものです。

この作品に出てくる湯治場近くで、敦夫さんは、マスコミから逃れて足の治療をされます。
そこで付き添っていた女性と結婚されるという、不思議な縁があります。

紋次郎と湯女とは、結ばれませんでしたが……。
2011年06月25日(Sat) 12:47
お夕さん
編集
>お夕さん

いらっしゃいませ!

>この作品のテイストが好きで、温泉好きになりました。

話は荒っぽいですが、舞台になった温泉は良いですよね。
今はどんななんでしょう。

>この作品に出てくる湯治場近くで、敦夫さんは、マスコミから逃れて足の治療をされます。

この辺だったんですね。
マスコミから隠れるのにも良い感じ!

>そこで付き添っていた女性と結婚されるという、不思議な縁があります。

あ、これは敦夫さんが書いてました!
この時、身の回りの世話をしてくれた女性と一緒になりました、と。
当時からずっと、敦夫さんを支えてらっしゃるんですね。

>紋次郎と湯女とは、結ばれませんでしたが……。

去って行く紋次郎が、かんざしを置いて行くのが粋で悲しかったです。
「思い出しもしないけど忘れもしない」んでしょうね。
2011年06月25日(Sat) 15:48












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