第6話、「加代、丸坊主になる」。

もうすぐ、年明け。
大忙しの加代は、闇の会に遅れる。
遅刻してやってきた加代は、いきなり当身を食らわされて気を失う。
目を覚ますと、目の前に仕事料が積まれていて、やってもらいます、と言われる。

標的は、建徳寺の大僧正・隆顕。
生き仏と拝まれている僧侶だ。
期限は、除夜の鐘が鳴り終わるまで。
面通しで見た依頼人は、なんと赤ん坊だった。

隆顕の行列の前に2人の女が走り出る。
駆け込み寺・忍性院の秋月尼と、夫の暴力に耐え切れず駆け込んできた女だった。
秋月尼が隆顕に懇願すると、隆顕は請け負った。

そこに女の夫がやってきて女を連れ戻そうとするが、隆顕の側近に袋叩きにされる。
いくらなんでもそこまで…、と政は交通整理をしている主水にやめさせてくれと訴える。
しかし管轄は寺社奉行だと言って、主水は相手にしない。
女が忍性院に行き、身を清めるよう案内される。

妙な通路を通って行くと、行き先は建徳寺で、襦袢姿の女を待っていたのは隆顕だった。
忍性院へ駆け込んできた女は、隆顕の慰み者にされていたのだ。
それだけではなく、隆顕と秋月尼は駆け込んで尼僧になった者に、寺に多額の寄付をする金持ちの旦那衆の相手をさせていた。
さらに、竜が目撃したが、寺小姓に金持ちの女の相手をさせている。

政は竜の手引きで、建徳寺へ潜入したが、そこには何匹もの犬がいた。
犬が騒いだ為、隆顕の側近の僧に気づかれて政は寺を脱出。
寺の外で僧たちに問い詰められるが、壱がやってきて待ち合わせを装って連れ出してくれた。
加代は、壱の仕事料に、政と竜を助けた分も要求されてしまう。

今度は、加代が政から逃げた女房を装って、忍性院に駆け込む。
下働きをする加代は、1人の尼僧が小さな墓を拝んでいるのに出くわす。
その尼僧は赤ん坊を産んだが、それがばれないよう、他の尼僧が連れ出したと言う。
連れ出した尼僧は隆顕の側近によって殺されてしまったが、赤ん坊は拾われた。

拾った人は、猿を連れていたという。
猿を連れていた、それは闇の会の元締めだった。
あの依頼人は、この尼僧の子供だったのか。
どうりで、この仕事を強制的にやらせたはずだ…、加代は納得した。

加代は犬たちの気をそらす為、餌を撒く。
その時、除夜の鐘が鳴り終わって年が開ける前に剃髪すると言われ、連れて行かれる。
仰天した加代は、ひたすら主水たちの仕事が間に合うことを祈る。

前回追われた犬だが、今回は加代の撒いた餌に夢中。
政は難なく忍び込み、隆顕の側近を殺す。
隆顕と床に入っていた秋月尼だが、年越し蕎麦を持ってこようと床を出る。
そこに壱が商家の旦那を装い、秋月尼を見つける。

「私が探し求めていたのは、あなたのような方でございます」と迫る壱。
秋月尼はあわてるが、壱は「あなたが…、いいんです」と言う。
まっすぐに秋月尼を見据えると、壱は首を捕え、喉を砕く。

小姓たちを束ねている小姓頭は、竜が小姓たちに気づかれることなく仕留める。
年越し蕎麦を持ってくるはずの秋月尼が戻ってこない。
隆顕が外に出たところを、主水が仕留める。

いよいよ加代の剃髪…といった時、隆顕が死んでいることが知らされる。
寺は大騒ぎになった。
加代は騒ぎに乗じて囚われの身になっていた尼僧たちを逃がし、寺を脱出する。

その後、町を行く加代はある夫婦が赤ん坊をあやしているのを見る。
かわいらしいので自分にも抱かせてくれと言って、加代は赤ん坊の顔を確認した。
「あの子だ…」。
元締めもやるじゃない、と加代は明るい気持ちで町を行く。



寅の会で鉄が遅刻して閉じ込められ、虎と死神がやってきて、鉄は対決を覚悟、骨をバキバキ鳴らす。
しかし、虎は鉄に遅刻のペナルティとして、旗本の姫の仕置きを依頼する。
…という話がありましたが、今回はいきなり、加代が気絶させられ、仕事を請け負うことになる。

後でわかったけれど、最初から元締めは加代たちに任せるつもりだったんですね。
この元締め、尼僧の赤ん坊を引き取って依頼人にしてくれるだけじゃない。
アフターケアもばっちりで、最後にちゃんと養子縁組の世話をしてくれていた。
とってもいい人なんですね。

いや、加代は仕事を、毎回請け負っては成功率100%だから元締めが信頼するのもわかるんですけど。
だけど、政と竜はここでも助っ人が必要なピンチに陥る。
対照的に壱が頼もしいですねー。
これは主水も、壱を呼んで来いと言いたくなるかも。

問い詰められて連れて行かれるか、と思った時、明るく屈託なく「待ち合わせの場所を間違えてるじゃねえか!」と声をかける。
部外者のああいう明るさが、その不穏な空気を吹き飛ばしてしまうんですね。
というか、壱が意図的にやってるからすごいんですけど。

壱を大人の男だな~と感じさせるのは、仕事のシーンもそうです。
遊び人なのに、商家の旦那を装って違和感ないのもすごい。
そこで秋月尼に「あなたが良いんです」と迫る。

主水の殺しは、年越し蕎麦が置かれているのを隆顕が見ます。
2つ並んで置いてある。
そこに主水が登場して、「一つは閻魔様とゆっくり食べな」。
なかなか年の瀬らしい仕事シーンでした。

「なりませぬ」こそありませんでしたが、尼僧に迫るシーンが出てきました。
あの「なりませぬ」さんは悪人じゃなかったですが、聖職者が欲に負ける、というのも「必殺」には良く出てきます。
「必殺」として、聖職者の顔をして悪事を働くという話に、坊主と尼僧、寺というのは良い題材なんでしょうね。

それと、この仕事料は25両。
主水に4両。
竜に3両と思ったら、竜はしっかりもう1両取った。
だけど、政には3両しか渡してない。

政は朴訥な男だから、あんまりとやかく言わないで鍛冶仕事をしながら受け取る。
壱には4両のほかに政と竜の命の分もだ、と8両持っていかれる。
それでも加代ちゃん、6両?
取り分が減ったと歯軋りしてるけど、これはひどいぞ、お加代ちゃん!


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2011.09.08 / Top↑
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