6話「吸血地獄」。

オープンカーに乗って、ドライブする山本周作とニーナ。
楽しそうな2人だったが、カーブを曲がった時、対向車線のトラックがこちらにはみ出してきており、事故になった。
ニーナは死んでしまい、ニーナを養女にしていた朝倉の父は、葬式に来た周作を殴りつけ追い返す。

だが、その夜、雷鳴の轟く中、ニーナは起き上がった。
その顔は青く、牙がとがり、「血…、血が」とつぶやく。
ニーナはそのまま外に出ると、パトロール中の警官を襲い、血を吸ってしまった。
するとニーナの顔は元の美しい顔に戻っていた。

周作は生き返ったニーナと一緒に過ごしていた。
しかし、ニーナは再び血をほしがる。
青くひび割れた顔のニーナは、周作にどんなことがあっても捨てないでくれと懇願する。

2日に1度の頻度で、吸血鬼の犠牲者が出たが、誰もニーナの存在には気づいていなかった。
ついに朝倉の養父が遺体で発見される。
死因はこれまでの犠牲者と同じ、血が体内に一滴も残っていなかった。

8人目の犠牲者だった。
町田警部が朝倉の家の構成を調べると、養女のニーナは周作に連れ出されたまま行方不明だと言う。
朝倉の養母は、夫を殺したのも周作だと話す。
牧は事件が48時間ごとに起こっていることに気づく。

つまり48時間ごとに、血を欲する人間がいるということだ。
それもまともなルートでは手に入れられない状況だ。
SRIは売血業者によるものではないか、と予測する。
今時、吸血鬼の存在などSRIでも信じなかったのだ。

別府の地獄谷で、2人の犠牲者が出た。
地元の警察は遺体を見て、「地獄だな」と言う。
そして本庁を通じて、SRIの協力を要請した。
別府に牧と野村がやってきて、地獄谷を見ていると、周作とニーナの2人が目に入る。

牧は野村に後をつけさせた。
一週間前、事件のあった前の晩から2人は別府に泊まっている。
野村は2人の部屋の近くに、部屋を取ることに成功した。

的矢が朝倉の家に知らせに行くと、朝倉の養母はニーナは夫がポーランド大使館勤務の時に孤児院から貰い受けた子だと言った。
ニーナは、冬の凍りつく夜に産着一枚で捨てられていたらしい。
あの子はフェニックスのような、奇跡の子ですと養母は言った。

三沢は周作のことを調べてきた。
父親が汚職事件で世間を騒がして以来、メチャクチャな生活を送るようになっていた。
ニーナと知り合ったのも、その頃だった。

その頃、ニーナの顔は醜く変貌し、周作を呼び求めた。
苦しむニーナに周作は、自分が何とかすると言った。
周作が部屋を出た途端、野村が部屋を探ろうとする。
しかし、周作は出かけたと見せて、背後から野村を殴りつけた。

気絶した野村は周作に物陰に連れ込まれ、ニーナが迫る。
その時、野村を呼んでいる牧の声が聞こえる。
まずいと思った周作とニーナは、逃げていく。

野村に気づいた牧は、野村を起こす。
犯人がわかった、全て吸血鬼の仕業だったと話す野村を牧は笑い飛ばす。
もうすぐ48時間たつ。
必ず、犯人は動く。

野村はニーナの部屋を、見張りに行く。
仲居がやってきたが、野村は何かあったら大声を出すように注意する。
しかし、部屋には誰もいなかった。

黙って他人の部屋に入らないでくださいと言う仲居を抑えて、野村はニーナの部屋に入る。
ニーナと周作は一足早く、エレベーターで逃げていた。
エレベーターの中で、ニーナはもがき、ドアが開いた瞬間、待っていた2人の客に迫る。
客は恐怖の余り、気絶する。

逃げられた!と叫ぶ野村。
牧は気絶していた客から、金髪の怪物がいたことを聞いた。
血に飢えた吸血鬼だ、必ず犠牲者が出るだろう。
牧は大分県警に連絡し、町中、パトカーがあふれる。

ニーナの部屋に戻った牧は、周作の書き置きを見た。
血に飢えたニーナに血を与え続けたのは、変わらぬ愛の証だった。
だが、ニーナをこれ以上生かすことは、犠牲者を増やし続けることだった。

これまでの罪を償う。
追わないでくれ。
自分たちだけの世界に、旅立つ。

書き置きには、そう書かれていた。
的矢所長が、大分にやってきた。
牧から事情を聞いた的矢は、養母に夫を殺したのは周作ではなく、ニーナだと告げた。

大分県警の刑事がやってきて、今朝、ニーナと周作は1時間ほど船で行った無人島に渡ったと言う。
養母もそこに連れて行ってくれと頼む。
SRIと警察が着いた時、周作は自分の腕をニーナに噛ませ、血を与えていた。

「周作くん、離れるんだ」と牧が叫ぶが、周作は首を横に振った。
養母が警察のピストルを手に取り、周作に向ける。
「何をなさるんです!」
的矢がそう叫んだ時、周作はニーナと共に崖から飛び降りた。

ああっ!と養母が叫ぶ。
砂浜に横たわる2人。
やがて、ニーナの顔が元の美しい顔に戻る。

謎の復活。
ニーナはドラキュラ家の末裔だったのか。
怪奇に包まれたまま、事件は終わった。



ニーナの吸血鬼化は何だったのか。
謎のまま、終わった6話。
ニーナはフェニックスのような奇跡の子、ということは、ニーナは寒い夜に捨てられて一度死んでいたってことですよね。
それが蘇生した。

ニーナは吸血鬼の家系だったんでしょうか?
ポーランドで養女にしたけど、出身はトランシルバニアだったとか?
何か赤ん坊の頃に既に奇妙なことがあって、それで捨てられていたのでしょうか?

吸血鬼となっても周作に捨てないでと願ったニーナに、永遠の愛を誓った周作。
2人の愛だけは、変わることはなかった。
砂浜に横たわるニーナの顔は、もとの顔に戻っている。
今度こそ、ニーナは永遠の眠りについた?

これまでは怪奇現象を科学的に解き明かし、その影に隠れた犯人を暴く話でした。
ニーナの謎を解いてくれると思ったら、それはなかった。
つまり、この話は本当の怪奇だったわけですね。
そして、この世ではもう、生きていけない吸血鬼を愛した男の話。

いや、三沢が報告した周作の背景や朝倉家の拒絶を考えると、周作にも既に居場所はなかったのかもしれない。
しかし、逃避行をするには、ニーナさん、目立ちすぎる。
「怪奇大作戦」は、事件解決めでたしめでたしではなくて、悲しい余韻を残して終わることが多いですね。

そこがまた、いい味なんですが。
「吸血地獄」の「地獄」は最後が地獄谷で起きる事件だから?
そんなこと、ないか。


スポンサーサイト
2011.11.23 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://kotatuneco.blog59.fc2.com/tb.php/1983-f06bdfc0