こたつねこカフェ

癖のある俳優さん、悪役さんが大好きです。時代劇、ドラマ、映画、俳優さんのことを好きに書いています。
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♪行~かないで ピンカートン♪ 「蝶々さん 最後の武士の娘」

先週、先々週とNHKで放送された「蝶々さん」。
今回の本田博太郎さんは、蝶々さんこと蝶の叔父。
余貴美子さんも出演されていたので、楽しみにしていました。


コレラが蔓延していたある日、武士である祖母と母親はコレラが娘に感染することを怖れ、娘の蝶を残して小船で海に出る。
祖母と母親はそのまま自害した為、1人になった蝶は叔父に連れられて来た水月楼の養女になった。
蝶は幼い時に武士の娘として自害の方法も教えられていたほどで、水月楼の女将は蝶に跡継ぎの器がありと見た。

しかし、水月楼の女将はまもなく突然の発作で病死。
後からやってきた主人の愛人が女将に成り代わり、水月楼を牛耳ることになる。
蝶は主人と女将に納まった愛人から、売られた身であることを知らされる。

跡継ぎから一気に突き落とされた蝶。
蝶を助けたいと願う幼馴染の伊作は、勤めている海運会社の社長に蝶の身請けの金百円を貸してください、一生ただ働きしますと頼む。
社長は間に玄人を挟まないと交渉はうまく行かないだろうといって、置屋・末石の女将を寄越す。
この女将が、余さん。

蝶を学校に行かせ、やがては末石を継がせると言ったけど、蝶は舞妓に。
やがて蝶はアメリカ軍海軍士官のフランクリンと出会い、互いに惹かれあう。
当時、娼妓と遊ぶことは禁じられていた士官たちの間で言われていた「長崎式結婚」。

要するに現地でだけ妻扱いして、去っていったらもう女性からは会う術もない。
それっきりになる存在、ということなんですが…。
フランクリンは蝶を妻にした時点では、そんな扱いをするつもりはなかった。

けれど結局は帰国命令が下りると、蝶は連れて行けない。
「待っていてくれ」という言葉、その時の感情は嘘ではないつもりだった。
しかし、現実に戻っていくと、それは切り離された世界の、夢のような話で、無理なこと。

蝶にとっては現実であり、いつもどおりの生活は続く。
フランクリンの子供を産み、彼が迎えに来てくれることを信じて待つ。
だがフランクリンの代わりに来たのは、彼のアメリカ人の妻。

子供をアメリカに引き取って、アメリカ人として育ててくれるという「寛大な」妻。
蝶に向かってお人形さんみたいにかわいいと言い、本当のお人形ならあなたも連れて行けるのにと残念そうに言う。
嫉妬もされない存在。

フランクリンは蝶に会いに行く途中、伊作にこれ以上、蝶を弄び、悲しませるのはやめてくれと止められる。
そんなつもりはない。
だが、実際に妻として渡米させることが無理な以上、気持ちの上では蝶を愛していても、不誠実には違いない。

理屈を通すことは無理だ。
フランクリンは蝶に会わずに戻る。
全てを知り、武士の娘であった蝶は、懐剣で自害して果てる。

昭和11年、東京までオペラ「蝶々夫人」を見に来たのは、海運業で成功した伊作。
だが、オペラを見てこれは本当の蝶ではないとつぶやく。
その伊作の前に現れたアメリカの青年は、自分の母は日本人だと語った。
伊作はこのアメリカ青年に、蝶の話を語る。

話を聞き終わった青年は、伊作に礼を言う。
彼の持っていた葉隠れの書、母の形見。
そこには「恋の至極は忍恋と見立し候」とあった。

伊作は気づく。
目の前の青年、もしや、あなたは蝶の息子、ジョーでは…。
思ったのもつかの間、ジョーは去っていくのだった。


♪行~かないで イカないで~ おねが~いピンカートン♪
ドカーンと大砲の音 蝶々夫人の手元には爆弾の弾ではなくイカの塩辛の瓶。
「イカあった!イカったー!桃屋のイカの塩辛!江戸むらさきもあるでよ」。

三木のり平さんの声とマンガの「イカの塩辛」のCM。
全然関係ないですけど、私の友人は桃屋の社長は三木のり平さんだとずっと思っていた。
そして私は、大人になって、このCMの意味がわかった。
わかって再び、爆笑。

しかし、「蝶々さん」は悲劇なのだった。
このドラマ、本田博太郎さんと余貴美子さんが出ていました。
「龍馬伝」の幕末の長崎で暗躍?した感じの商人お2人。
大浦慶さんと、小曾根乾堂さんじゃありませんか。

昔、イギリスで「マダム・バタフライ」と「ミス・サイゴン」が同時に大ヒットしていたことがあったんですが、どっちもあんまり好きじゃなかった。
「かわいそう」とヨーロッパの観客の涙を誘っているのは知ってましたけど、それもまた違和感ありましてね。
話の設定が好きじゃないんですね、たぶん。
だからこれも、本田さんと余さんじゃなければ「私はこの話を見るのに向いていない」と思って見なかったかもしれません。

「ちゃんと祝言を挙げてくださいますよ」と言う蝶に、「ええ?」と懐疑的な余さん。
一見、怖ろしげなメイクをきちんとやっているところが、さすがの余さん。
花街の掟ともいうべき、シビアな現実を知っていた余さんの疑問は現実になる。

余さんに助けてもらう前、乗っ取られた水月楼で「明日から2階の女郎部屋に、移ってもらうよ」と言われた蝶はハッとする。
「お前は果報者たい!毎日、こんな米の飯が食えて」。
そう言って叔父が水月楼に連れて来て、ウキウキしていたこと。
用意された食事を頬張り、おかわりをし、蝶のおかずにまで手を出していたことを思い出す。

売られたんだ!
蝶は立ち上がるが、もう事態は、蝶にはどうすることもできないところにあった。
叔父は食べている時も膝を揺すって、落ち着きなくて、調子良くて、人の皿にまで手を出す男だった。
要するに品がない男ではあった。

だが、何も知らなかった蝶は笑って見ていた。
フランクリンと蝶の婚礼の時も、蝶に近い席で料理を食べながら、この叔父は膝を揺すっていました。
この人物の性格が、こういうところに出ていましたね。

叔父はご満悦そうではあったんですが、婚礼の帰りに斡旋屋が蝶の夫・フランクリンから、と金をこの叔父の懐に入れる。
さすがにこの時は「いくらで蝶を売りなさったね?」と咎めるような口調になる。
本当に妻になれて、アメリカに行って、これまでとは違う希望に満ちた日がやってくると信じていた蝶。

そんな蝶を見て、多少なりとも哀れに思ったんでしょう。
諦めたように、蝶とフランクリンの館を見上げて、一時の夢を、幸せな夢を見ろと言う。
いつの間にか蝶を売るほどに成り下がってしまったが、それでも男として無邪気な蝶を目の前にすれば心は痛むのだ。
あんまり自分には向いてない話とはいえ、本田博太郎さんと余さんの出番は堪能しました。

関係ないですが、NHKのスタッフさんのブログ
http://www.nhk.or.jp/drama-blog/1310/
2012年1月7日と14日放送の、の土曜ドラマスペシャル重松清さん原作「とんび」。
11月22日のロケ中のブログが、かわいらしかった。

美術さんがセッティングした「スルメ干しの網」「あぶり用の網」に接近する黒猫ちゃん!
スルメに向かって、果敢にアタック。
あ~、イカあった~♪


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