こたつねこカフェ

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「稲の秋。命拾うて戻りけり」 坂の上の雲 第10話

まことに小さな国が、開化期を迎えようとしていた。
小さなと言えば、明治初年度の日本ほど、小さな国はなかったであろう。
産業といえば、農業しかなく、人材と言えば、3百年の間、読書階級であった旧士族しかなかった。

明治維新によって、日本人は、はじめて近代的な「国家」というものをもった。
誰もが「国民」になった。
不慣れながら「国民」になった日本人たちは、日本史上最初の体験者として、その新鮮さに高揚した。

この痛々しいばかりの高揚がわからなければ、この段階の歴史はわからない。
社会のどういう階層の、どういう家の子でも、ある一定の資格を取る為に必要な記憶力と根気さえあれば、博士にも官吏にも軍人にも教師にもなりえた。
この時代の明るさは、こういう楽天主義から来ている。

今から思えば実に滑稽なことに、米と絹しか主要産業のない国家の連中がヨーロッパ先進国と同じに海軍を持とうとした。
陸軍も同様である。
財政の成り立つはずがない。
が、そのようにして、ともかくも近代国家を作り上げようというのがもともと維新成立の大目的であったし、維新後の新国民たちの少年のような希望であった。

この物語はその小さな国が、ヨーロッパにおける、もっとも古い大国の一つ、ロシアと対決し、どのように振る舞ったかという物語である。
主人公はあるいは、この小さな時代の日本ということになるかもしれない。
ともかく、我々は3人の人物の後を追わねばならない。

四国は、伊予松山に3人の男がいた。
この古い城下町に生まれた秋山真之は、日露戦争が起こるにあたって、勝利は不可能に近いと言われたバルチック艦隊を滅ぼすに至る作戦を立て、それを実施した。
その兄の秋山好古は、日本の騎兵を育成し、史上最強の騎兵といわれるコサック師団を破るという奇跡を遂げた。
もう一人は、俳句短歌といった日本の古い短詩形に新風を入れて、その中興の祖となった俳人・正岡子規である。

彼らは、明治という時代人の体質で、前のみを見つめながら歩く。
上って行く坂の上の青い天に、もし一朶の白い雲が輝いているとすれば。
それのみを見つめて、坂を上っていくであろう。

「国家」
「国民」
「新鮮さに高揚した」
「楽天主義」

そんな単語や文章が画面に現れては、はじけるように消えていく。
このオープニングの変化が、いよいよこの「坂の上の雲」が最終章を迎えたことを示していました。
いよいよ、第3部。

第10話、「旅順総攻撃」。


明治37年。
日本の命運をかけた、ロシアとの戦いが始まっていた。
ロンドン。
高橋是清・日本銀行副総裁は資金調達に駆け回る。

日本には、資金がなかった。
資金がなければ半年も待たずに、日本は終わりを迎えてしまう。
足を痛めながら、資金の調達に走る高橋是清。

だが世界中がロシア有利と見ていた為、日本に金を貸してくれる国も、銀行もなかった。
安宿で靴を脱ぎ、足を労わっていた是清橋の元に、1本の電話が入った。
5千万、貸してくれる相手がいるというのだ。

その頃、日本海軍の旅順攻略の作戦は失敗に終わり、ロシア側にも犠牲は出たが、ロシア艦隊は旅順港にこもってしまった。
これでバルチック艦隊が来たら、日本に勝ち目はない。
膠着した状況を打ち破るには、旅順を攻略するしかないと陸軍は主張。
まず小指の関節を抑えて血流を断つごとく、陸軍の目的は旅順を押さえ、満州平野に進むことにあった。

7月12日。
満州軍総司令官・大山巌、総参謀長・児玉源太郎が連合艦隊の戦艦三笠に入り、東郷平八郎や島村速雄との共同作戦の会議が開かれる。
海軍は旅順からロシア艦隊を追い出してほしい、そうすれば艦隊を全滅させ、バルチック艦隊に備えることができると言う。
大山は、まだバルチック艦隊はロシアを出発していないと言った。

乃木希典率いる第三軍は、旅順攻略に動いているので8月下旬には旅順攻略を始めることができると児玉は言う。
だが真之は、それではいつ旅順を攻略できるのか、一体どのぐらいかかるのかと質問した。
要塞の機関砲になぎ倒され、信じられないほどの犠牲者が出るのではないか。

もし要塞陥落に時間がかかるなら、旅順陥落に意味はない。
旅順にいる艦隊に、砲弾を浴びせてくれさえすればいい。
ならば、203高地だ。
203高地を占領さえすれば、港を見下ろすことができる。

艦隊を砲撃することができる。
児玉は真之は好古の弟だ、と気づく。
しかし、海軍の為に第三軍4万を動かすことはできないと言われる。
第三軍の目的はあくまで、旅順陥落だ。

大連の満州軍を、大山と児玉が訪ねる。
正直、勢力を旅順に割くのは苦しいが、こうなったら乃木にがんばってもらうしかないと児玉は言う。
児玉と乃木は維新後、共に西南の役にも参加している。

乃木との再会を児玉は喜ぶ。
ロシアは要塞の建設に莫大な費用をかけているが、中身はわからないままだった。
一切の諜報活動は取れず、時間もない。
第三軍は、東北正面から正攻法で攻める。

「二百三高地はどこだ?」と児玉は尋ねた。
海軍の若い参謀が自分に説教した。
二百三高地を攻略すれば、2階から石を落とす如く、攻略ができると言われたと児玉は言う。

しかし伊地知は、鉄道を離れては攻略はできないと主張する。
7月下旬、第三軍は旅順要塞の正面から総攻撃の体勢をとった。
総攻撃の予定は、8月19日だった。

やがて旅順攻略に動いた陸軍の攻撃で、旅順からロシア艦隊が動いた。
海軍は旅順から出た艦隊を攻撃。
この黄海の海戦で、ロシアの艦隊は被害を受けはしたが、旅順に逃げ戻り、連合艦隊は再び、旅順港の番人のようになってしまった。

乃木将軍率いる陸軍第三軍は、二龍山、東鶏冠山といった旅順要塞の最も堅固な場所を突破しようとする。
そうすることで、一気に要塞の壊滅を狙ったのだった。
だが、突撃の声で動いた日本兵の上に砲弾の雨が降り注ぐ。

土が舞い上がり、兵隊の上に降る。
炎が上がり、走る兵隊が次々に倒れる。
戦闘開始から1時間で、連隊長以下は次々と戦死した。

坂を駆け上がる大勢の日本兵。
上から次々と打ち込まれ、炸裂する炎。
倒れる兵隊。
そこにベルト式の機関銃が火を噴く。

乃木の目にも無謀な突撃だった。
銃をかまえ、坂を駆け上がる日本兵。
立ち上がって撃とうとしたものは、倒れていく。

空中に火の玉が上がる。
閃光が飛び込んでくる。
屍の中、日本兵は身を潜める。
サーベルをかざし、「突っ込めー!」との命令が下り、まるで的にされる為に兵隊は突撃していく。

セメントをつぎ込んでロシアが作った要塞にはまったくの打撃は与えられず、日本軍の攻撃は上辺の土を多少削る程度だった。
ロシア軍の巨大な砲台。
その前に広がる地雷原。

鉄条網があり、その周りに機関銃と速射砲がある。
日本軍は一隊が全滅すると、その上からまた一隊がその屍を越えてやってくる。
だが、登った向こうには機関銃があり、走り抜け突入したとしてもまた防御がある。

維新を、近代化を急いだ日本人にとって旅順攻撃は、近代の恐ろしさに接した最初の経験だった。
要塞そのものが、近代。
日本人はそれを血を持って知った。

8月15日。
1万6千人もの死傷者を出して、第三軍は撤退。
要塞にかすり傷も負わせられず、圧倒的な敗戦であった。
海軍は、陸軍のこのままではただの標的であり、弾丸が尽きるという説明に、そんなことは初めからわかっていたことだったのにと反発。

真之は逆上し、旅順に向かうと言い出す。
第三軍に直談判すると言う真之を、島村が怒る。
今、第三軍は傷だらけだ。

島村は真之を止めるが、真之は怒りが収まらない。
ついに島村は「頭を冷やせ!ケンカする相手を間違えるな!」と真之を投げ飛ばす。
「敵をみすみす取り逃がした我らに陸軍とて、聞く耳を持たぬ。陸軍にも面子があろう」と島村は言う。

その頃、好古の第一旅団の部下は野山を駆け回り、20日間に渡り、偵察をしていた。
部下は、遼陽周辺にロシア陸軍が集結しつつある情報とその位置をつかんで来た。
遼陽で一気に、日本軍を壊滅させるつもりだった。

ロシア満州軍総司令官・クロパトキン率いる兵力は、23万。
日本側は14万と、圧倒的な兵力の差があった。
遼陽で戦えば、圧倒的な兵力により日本軍は全滅するだろう。

児玉は早い攻撃をうながされるが、先のことも考えなければならないと言った。
もし日本がここで負けたら、どこも日本に資金を提供してくれるところはなくなるだろう。
その時、偵察でつかんだ情報を持って、好古が来る。
児玉は好古に、敵右側面への奇襲攻撃を命ずる。

両軍は再び戦火を交える。
またしても日本軍は不利に追い詰められるが、好古の騎兵団がロシア軍の右側面に現れた。
日本軍にとって理解できないことだったが、クロパトキンは撤退していく。
しかし、クロパトキンはこれを作戦と発表。

ロシア国内では臆病者と批判が出たし、日本軍は撤退したクロパトキンから戦利品も手に入れた。
だが世界は日本が勝ったのではなく、ロシアが退いただけと見た。
当時の世論を作っていたのは、ロイター通信やタイムなど、外国の通信社だった。

クロパトキンの発表により、日本の勝利は世界では認められなかった。
ますます日本に資金を出してくれる者は、いなくなった。
高橋是清は安宿にさえ泊まれなくなるだろう、と言われる。

だがその時、ヤコブ・シフという男が是清を訪ねてくる。
彼は日本の戦時公債を、半分も買ってくれた男だった。
ヤコブはユダヤ人だった。
是清はヤコブに、日本が勝っていないという報道は嘘だと言った。

勝った戦を吹聴して回らないのは、謙虚と言う日本の美徳だと是清は説明する。
公債は必ず、上がる。
だがヤコブは意外なことを言った。

日本の勝利は、重要ではない。
ヤコブはまた資金を提供すると言う。
是清は頭を下げる。

ヤコブは「ロシアにはユダヤ人が500万人いることを、ご存知ですか」と言った。
「そんなに?」
「ロシアでは、ユダヤ人と言うだけで迫害され、虐殺されているのです」。
是清は息を呑む。

「私は迫害を止めてほしいとロシア皇帝に頼み、条件付きで金を貸したこともあります」。
「しかし、ロシアには約束を守るという習慣がない」。
「私は日本の優秀な組織と軍事力に、絶大なる期待を寄せているのです」。
「ヨーロッパの、どんな反ロシア『革命勢力』よりもね」。

隣の紳士が「シフさん、ロシアは大国ですぞ」と口を挟む。
「日本が勝てると思いますか?」
是清がヤコブの顔を見る。

「わからない」。
「しかし、この戦争が続く間に帝政ロシアは必ず衰弱する」。
そう言って、ヤコブは是清を見つめる。

町を馬車で行く是清。
決して裕福ではない人々がいる。
是清は「世界は複雑だな」とつぶやく。

ニコライ二世はバルチック艦隊司令長官・ロジェストウェンスキーを呼ぶ。
「卿のバルチック艦隊は、極東の猿をこらしめてくれるかな」。
ロジェストウェンスキーは答える。
「陛下の艦隊は、日本海軍を海底に沈め、孤立した満州のオオヤマは無惨な最期を遂げましょう」。

第2回の旅順攻撃も、成果は得られず、乃木に対する風当たりは強くなった。
兵器の差は圧倒的だという意見を聞き入れ、28センチ榴弾砲が送られてくる。
203高地について、進展が見られたのはこの第2回の攻撃の時だった。
この高地の重要が認められたものの、あくまでこの日本兵の血を吸った大地に陸軍はこだわり、兵力は分散しただけだった。

児玉は乃木の正面攻撃を責めた。
なぜ弱点を探らない!
「弱点など、どこにある?わしらは何の情報も持たず、これに挑んだのだ。この砲台の一基、一基、全てみなの肉弾をもって知りえた…」。

伊地知が兵力をほしがるのは、楽に勝ちたいからだ。
「弾丸がなければ、兵たちを肉弾として送り出さねばならぬのだ」。
「これまでの死を、無駄にはできぬ。だからこのひと月、同胞の血を吸った大地をみなで掘り進んでいるのだ」。

「それで勝てるのか」。
「勝たねばならぬ」。
それを聞いた児玉は「遼陽で待っとるぞ。一刻も早く助けに来てくれよ」と言って去った。

日本は、旅順で滅びるのではないか…、という暗い感じを誰もが持っていた。
幕末から明治にかけて、日本は史上、類のない苦悩を経て、近代国家を作り上げた。
それがわずか、37年で滅びるかもしれない。
4900人の死傷者を出し、2度目の旅順総攻撃は失敗に終わった。

10月、バルチック艦隊はついに出港した。
日本近海に現れるのは、早くて1月上旬。
第三軍にもう一度、総攻撃をかける力は残っているのか。

今までの攻撃が無駄だった、とは思いたくない。
ロシアも消耗しているはずだと真之は言う。
東郷は「乃木さんはもっと苦しんどるはずじゃ。待つ時は待たんがならぬ」と言った。

しかし明治天皇は、乃木を責めなかった。
陸軍参謀総長の山県有朋は、陛下から乃木の更迭は何があろうとならぬと言われて来た。
代えたら乃木は、憤死する。

旅順が落ちねば、日本が滅びる。
山県も乃木に檄を飛ばす決意をしていた。
「乃木め!」

旅順の司令部で、乃木は陛下のお言葉を伝える。
地図をレンズで拡大し、じっと見る乃木。
「203」の文字…。

今、第三軍が苦境にあるのは参謀の責任だと土下座する参謀に「いや、みんな、ようやっておる。全ての責任はわしにある」と乃木は言う。
翌日、第3回の攻撃命令が下された。
「乃木を…。乃木を止めます」。
児玉が立ち上がる。



「稲の秋。命拾うて戻りけり」。
葬列に出会った律が、稲穂を見て、心の中でつぶやく。
病に苦しんだ子規の句。

圧倒的な兵力、兵器の差。
目の前に広がる地雷原、鉄条網、待ち受ける砲撃、機銃。
手を血だらけにしながら、鉄条網を切る。

地雷原を抜け、機銃を避け、砲弾をまぬがれる。
屍を越えて、やっと運良くロープで要塞の壁を越えてもライフルの的。
正面攻撃の悲惨さ。
勝てる気が全然しない。

ロシア側の将校にして、「何でこんなにも日本兵は無益に死んでいくのか?」と思った戦場。
屍の上を越えて、そしてまた屍になる。
一隊が全滅し、その上にまた一隊がやってくる。
また撃たれる。

美しい蓮の花が浮かぶ池。
そこにサソリを踏み潰し、投げ込む伊知地。
自然には人間の都合など関係がない。

戦争とは別に続く、自然の営み。
稲と律と葬列もそう。
戦争の空しさが浮き上がる。

正岡子規が出なくて、子規もアリアズナも出ない、ひたすら戦闘と男たちを描く。
女性たちは、ワンシーンしか出ませんでした。
ほとんど息抜きの場面がなく、進行して行く第3部。

壮絶な戦場とは違い、日本、そして秋山家ではまだ平穏な日々が表面上続いています。
ですが、そりゃ内心は夫が戦場にいるんだから平穏なわけはない。
ふと、緩む涙腺。

しかし、この頃はまだ、頭の上を空襲が襲ってくることはなかったんだなと思ってしまう。
そう、まだ空軍が現れ、制空権が勝敗を決するという戦いではない。
しかし、日本がかつて経験したことがない近代戦であることは確か。

その後にまだ、戦争があることを考えると、まだまだ心苦しいけれど。
幕末以降の日本の歴史を見ていると、つらい時がありますね。
太平洋戦争があると思うと。

資金もない日本は、お金を借りに外国へ行っている。
今は日本は外国にお金をあんまり借りないで済んでますね、貸したりはしてますけど。
いや、ほんと、日本はどれほど頑張ったんだと思ってしまう。

それはともかく、戦争はお金がなければできない。
世界は心情的に日本に同情はしても、圧倒的にロシア優位と見ているから誰も日本にお金を貸さない。
イギリスでさえ、貸せない。
厳しい。

クロパトキンが撤退しても、あちらは近代戦、情報戦というものをわかっている。
わかっていない日本は、せっかく撤退させても、ここでもまたやられてしまう。
ロシア側は、ロイター通信などが世論を作ることを知っている。
しかも、日本がロシアに勝てるわけがないという「常識」もあった。

日本はますます、不利な状況に追い込まれていく。
是清はここでも、白人優位世界を実感したと思います。
この日本の情報発信の下手さは後々まで引き継がれ、祟ったのだと思うとつらいものがあります。

しかし唯一、お金を貸してくれるユダヤ人がいた。
迫害を受けている同胞を、ロシアから救ってくれるのは今や日本だけだと信じて。
壮絶な戦いが、ここでもある。
ヤコブが反ロシア勢力、革命勢力も信じていない。

そこに彼ら、ユダヤ人が直面する問題の深刻さ、シビアさが見て取れました。
この話を聞いて馬車で町を行く是清は町の風景を見る。
決して豊かと言えない人々を見て「世界は複雑だな」と、つぶやく。

明治を迎えた日本。
戊辰戦争、西南戦争を経験した日本人からしても、信じられないほどの多大な犠牲が短期間に出る。
これが近代戦争。
あまりにも凄惨。

映画「二百三高地」で見ていたけど、やっぱり凄惨。
あれは主人公も含めて、隊は数名を残して全滅したんじゃなかったかな。
見ていたので、免疫がついている?と思いましたが、やっぱり悲惨だった。

乃木将軍がなんだか弱々しかったけど、これだけの犠牲者が出てはそうなってしまうと思いました。
「陛下におかれましては」と陛下のお言葉を伝える時、司令部全員が直立するのが印象的。
乃木将軍は殉死しましたが、それもすごくわかりましたね…。

同時に山県の激も読んだ乃木将軍。
最後に児玉に、乃木が悲痛な訴えをする。
あれでは、責められない気がする。
犠牲者がすごいけれど。

だからこそもう、後には引けない。
大体、陥落させるのに数年かかるって、言われてた旅順。
そこへの正面攻撃…、悲惨。

いや、もう、今回を見ると、日本が勝利したなんてまさに奇跡。
世界中が驚いたのも無理はないと思ってしまう。
苦戦どころか、殲滅されるのを待つばかりですから。

明治と言う時代、近代。
高揚した日本人。
まだ子供であった日本人に、容赦なく降り注ぐ近代の洗礼。

現在の価値観や、歴史を知った立場からいろいろと言うことはできる。
でも、そんなことはここでは意味がない。
まさに日本の命運がかかった戦いだったのだ…と、感じることはできます。

そうそう、陸軍参謀次長の長岡外史のヒゲが、すごかったですねー。
いや、あのヒゲは事実に基づいてのヒゲなんでしょうけど、あのヒゲに釘付けですよ。
今回は真之は主人公だけど、頭に血が上って、水兵たちの前で投げ飛ばされるというシーンだけが印象に残ります。
203高地を提案したけど、主人公を徹底したヒーローにしない展開。

真之も好古も出ていないけれど、見ごたえ十分。
主人公をヒーローにしない、活躍させないけど十分成り立つ。
大河ドラマって、そういう作りでいいと思います。
いや、これ、今年の私にとっての大河ドラマですから。

次回、児玉の「そこから旅順港は見えるか」。
「見えます!一望の元に収めることができます!」。
鳥肌立ちそう。


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Comment

風が吹けば桶屋が儲かるの理屈
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>反ロシア『革命勢力』
>戦争が続く間に帝政ロシアは必ず衰弱する
要するに共通の敵を疲れさてくれれば勝敗は
二の次というシビアな感覚がナイスですな。
実際、日露戦争が切欠でフィンランド等は独立運動が成功を収め、
かの国では親日の意を込めた「トーゴー」なるビールもあるとか。

2011年12月05日(Mon) 16:37
巨炎さん
編集
>巨炎さん

第2部でロシア内で工作活動をする明石元二郎が、ちょっとだけ映りましたね。
山県有朋から、「ポーランドをはじめとする占領地や国民の不満をあおり、革命を誘導せよ。帝政ロシアを内側から崩壊させよ」という命令が下ってました。
この方が革命起こしたわけじゃないにしても、諸説ありますが「戦艦ポチョムキン」事件などは相当、関与していたとか。
3部にも、ちょっとでいいから出るとおもしろいなと思ってます。

>要するに共通の敵を疲れさてくれれば勝敗は
>二の次というシビアな感覚がナイスですな。

守ってくれる国を持たないユダヤ人の、合理的で冷静な考えですよね。

>実際、日露戦争が切欠でフィンランド等は独立運動が成功を収め、
>かの国では親日の意を込めた「トーゴー」なるビールもあるとか。

帝政ロシアの軍事力を背景にした圧力や横暴には、頭に来ていた国も多かったみたいですから。
フィンランドも困ってましたし、ロシアが嫌いで日本を応援した国も結構いたようですね。
日露戦争の勝敗を固唾を呑んで見守っていた国が当事者以外にもあったんだなと思いました。
「トーゴー」ビール、何かうれしいですね!
2011年12月06日(Tue) 00:23
トーゴービール
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トーゴービールの話、それ有名なハッタリですよ~。
フィンランドの独立が1917年で、提督ビールの発売が1971年だから独立とは何の関係もないです。実際は東郷ビールなんて名前じゃなくってアミラーリ(提督)と言う銘柄でそのラベルに採用された24名のうち、山本と東郷のラベルがあったというのが真相です。しかも92年に廃業してるからフィンランドにはありません。残念v-209 今、日本で出回ってるのは、オランダ産のプライベートビールにアミラーリのラベルをそのまま貼ってある物だそうですよ。一度、飲んでみたいです:)
2011年12月10日(Sat) 11:30
名無しさん@ニュース2ちゃんさん 
編集
>名無しさん@ニュース2ちゃんさん

トーゴービールとは、そういうビールだったんですかー!
なるほど。
なくなっちゃって残念ですね。
そういうビールがあったことも、そういう経緯だったことも全然知りませんでした。

名無しさん@ニュース2ちゃんさんも巨炎さんも、興味深い話ありがとうございます。
2011年12月10日(Sat) 12:43












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