こたつねこカフェ

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名もない雑草、待ったなし 「助け人走る」第9話

第9話、「悲願大勝負」。


棋士・玉井市左衛門は、今は娘のお初と暮らす浪人だが、将棋の家元・宗雲との勝負を心に決めていた。
家元・宗雲の陰謀により島流しに遭い、虫けら呼ばわりされ、乞食将棋と蔑まれ、主家を追われた末に妻が心労の余り病で亡くなった。
宗雲の後ろ盾は、徳島の蜂須賀藩の家老であった。

蜂須賀家は宗雲の家元の保護者なのだ。
だが市左衛門は、今も将棋を打つ者の間では、西国の鬼と呼ばれた名人だ。
市左衛門はこのままでは死に切れないと言い、宗雲の息子・宗慶との手合わせを願うが、相手にはされない。

だが、市左衛門は宗雲の将棋所に通い、門の前に座りこんで手合わせを願い続ける。
しのの茶屋に市左衛門の娘・お初が働きに入ってきた。
茶屋の店先で将棋を打っていた文十郎と平内の前に、宗雲の将棋所から叩き出された市左衛門が帰って来る。

市左衛門を見た平内は、よくある手合いで、娘を食い物にしている父親と勘違いした。
しのが名人と紹介すると、2人は大笑いする。
ところが市左衛門は見る見るうちに詰め将棋をやってみせ、2人を唖然とさせる。

しかし急に12月10日に、両国の寛永寺で、市左衛門と宗慶の手合わせがされることになった。
武士の面目を潰してやろうとした公家の烏丸卿が、公儀お抱えの棋士・宗雲に勝ったことがある市左衛門を担ぎ出してきたのだ。
しのが清兵衛に、お初をあわせに来た。
試合が決まってから、長屋に怪しい男たちがウロウロするようになった。

もし勝てば、殺されるのではないか。
お初は市左衛門が安心して将棋が打てるよう、守ってほしいと頼む。
兄の文十郎から助け料は2部と聞いていたので、しのは2部を出す。
裏の仕事の扱いになりそうだが、しのには何とも言えず、為吉を文十郎を呼びに行かせる。

長屋には市左衛門が試合にふさわしい品格と「手」の持ち主か調べたいと、宗雲の弟子と名乗るものが現れた。
まして市左衛門は罪人で、6年もの間、流刑に処されたことがある。
そのようなものが試合にふさわしいとは思えない。
市左衛門はそれも宗雲の陰謀だと言い放ち、自分の手を調べに来たのだろうと言った。

不穏な空気が立ち込めた時、お初が文十郎を連れて帰って来る。
文十郎が弟子と名乗り、弟子同士、手合わせしようと言うと、男たちは帰って行った。
市左衛門は文十郎が助け人と知るが、勝負に助け人は無用と断る。

命をかけてまで将棋をさしたいのかと聞くと、市左衛門は太鼓持ち将棋が名人面してヌクヌクとしているのを見るのが、嫌なのだと言った。
「何が家元だ。最も強い者が名人と呼ばれて、しかるべきではないか。わしはな、雑草の強さを思い知らせてやりたいのだ」。
この言葉を聞いた文十郎は、「雑草!気に入ったねえ~。よし、例えあんたが嫌だと言っても、俺は助け人を買って出るぜ!」と言う。

宗慶と市左衛門の勝負が始まった。
家元側には、蜂須賀家の家老をはじめとする侍たちが並ぶ。
天井裏から忍び寄った利吉が、2人の手を書き写す。

寺の中には、僧侶に扮した平内がいる。
平内は見張りの武士も、小僧さんも何とかやりすごし、市左衛門と宗慶が将棋を打っている間に入り込む。
その間では、文十郎が侍たちの後ろで居眠りをしている。
平内がその横に来て、ぽんと文十郎をキセルで叩いて起こす。

手合わせは進み、市左衛門は背筋を伸ばして座り、宗慶は前のめりになっていく。
そこに宗雲が「指しかけ」と声をかける。
試合も終盤なのに、不自然だった。
2日後に再戦となり、それまで双方の身柄は奉行所で預かることになる。

指しかけの意味がわからない文十郎は聞きまくるが、誰も答えてはくれない。
やってきた平内に「指しかけだ」と言うが、平内は「指しかけ、って何だ?」と聞く。
すると文十郎は「わからん」と答える。
利吉の記録した将棋の様子を見て、お初はここまでは間違いなく、父親が有利だと言った。

まさか、奉行所内で殺されはしないだろうが…。
宗慶の旗色が悪いので時間を稼ぎ、この間に何とか挽回をと思っているのだろう。
だが、宗雲が知恵を絞っても、このままでは宗慶の負けは見えているとわかる。
市左衛門にはわざと負けるよう、仁科や市岡たちの金を積んでの説得がされるが、市左衛門は断る。

お初の差し入れも断られ、心配した清兵衛は為吉に日が暮れたら天井裏にしのびこんで見張れと言った。
だが市左衛門は奉行所内にはいなかった。
為吉が天井裏で見張っていると、仁科たちが駕籠に投げ入れようとしたという詰め将棋を見ていた。
市左衛門が助けを求めて、書いたものだった。

天井裏からそれを見て為吉が書き留め、清兵衛のところに持っていく。
これは市左衛門の居場所を知らせる為のメッセージではないか。
お初は何とか解いてみると言った。

その頃、市左衛門は首を吊らされ、一晩中眠れない拷問を受けていた。
仁科と宗雲は、一睡もせずに試合に臨ませようというのだった。
「できました!」とお初が言う。
できた将棋の形は卍だった。

この紋は、蜂須賀家のものだった。
どうにも、裏の方の仕事になる。
清兵衛はお初にちょっと助け料の値が張るかも知れないというと、お初は身を売ってでもお支払いしますと約束した。

文十郎と平内には清兵衛が前金を建て替え、2人は蜂須賀家に急いだ。
市左衛門を殴っていた侍を、忍び込んだ文十郎が背後から障子越しに刺す。
驚くもう一人を平内が刺し、2人は市左衛門を連れて水路で逃げた。

清兵衛のところで、市左衛門は疲れ果てて眠っていた。
肩と腰の骨が折れているが、市左衛門は将棋をさすと言って聞かない。
できないのなら、舌を噛み切って死ぬ。

翌日、試合の場に市左衛門が来ない。
勝ち誇ったような宗慶たち。
合図を受けた寺社奉行かたは、市左衛門が逐電したと発表するが、烏丸卿はどこかに閉じ込められているのではあるまいかと言う。
その時、待ってくれという声と共に文十郎が駆け込んでくる。

文十郎が代わりだと言うと、周りが笑う。
だが文十郎は一手一手、市左衛門から連絡が来るので、自分が打つと言う。
「逐電ではないのか」と烏丸卿が聞くと、「冗談じゃない、そんな卑怯な男じゃありませんよ!」と文十郎が言う。

居場所を聞く宗雲に、文十郎は申し上げかねると答えた。
なぜだ!と言われると、そりゃああんたの方がよくご存知でしょうと指を指され、宗雲は黙った。
名人に礼を失するという意見もあったが、宗慶は番外にて勝利を得たと言われるのは物笑いだと承知する。

試合が始まった。
文十郎が「俺の番?」と聞くと、宗慶が「私の番だ」と言って打つ。
「利吉」と文十郎が呼ぶと、利吉が将棋を書いた紙を持ち、走っていく。

途中で夜鷹をからかっている平内を呼び、次は平内が走っていく。
為吉に繋ぎ、為吉が清兵衛とお初のところまで走る。
お初が市左衛門の耳元で、「二、参、歩!」と叫ぶ。
市左衛門が「四、五、銀」と答える。

だが清兵衛が心配するほど、市左衛門の衰弱が激しい。
言われた通りに「ひい、ふう、みい」と文十郎が碁盤を数え、駒を進める。
利吉と口を利いてはならないと、宗雲が言う。
市岡がそっと抜け出し、千葉という側用人に何か言いつける。

何度も往復をしているうち、利吉もへとへとになっていく。
利吉の後をつけてきた千葉が、助け人たちのつなぎを見ている。
瀕死の市左衛門が、「ご、ご、ぎん」と答える。
その時、表でお初が悲鳴をあげた。

「どけ!」
数人の侍がやってきて、お初を刺した。
市左衛門を渡せと刀を抜く千葉に、清兵衛は断る。

清兵衛はノミで3人の侍と渡り合い、1人、2人と刺す。
3人目が襲おうとした時、為吉が食らいつき、清兵衛がノミを投げて仕留める。
倒れた2人目に改めて刀を突き刺すと、虫の息になっているお初に駆け寄った。

お初は「将棋を…、続けて」と言うと、息を引き取った。
「為吉、このまま将棋を続けさせろ!」と清兵衛が悲痛さを隠しながら言う。
為吉が走る。

「おっそいな~」と、文十郎が廊下をのぞく。
時間切れで家元の勝ちだと、宗雲たちが笑う。
その時、利吉が走ってきて紙を渡す。
文十郎が笑顔になるが、紙についた血を見て、顔色が変わる。

そしてまた、利吉、平内、為吉が走る。
何度も何度も、走っていく。
試合会場の隣では、文十郎を斬れという命令が下った。
厠に行った文十郎の天井から、槍が刺されるが、文十郎は槍を受け止める。

奪い返すと、天井に向かって刺す。
何事もなかったように戻って来る文十郎を見て、宗雲と仁科はうろたえる。
「雪隠詰めは、御免こうむりたいもんだな」。

その時、烏丸卿が口を開く。
「宗慶どのは、なぜ投げんのじゃ。勝負のメドは、ついたも同然」。
そう言って、烏丸卿が立ち上がる。
「将軍家の悔しがりようが、目に浮かぶわい」。

烏丸卿は呆れたようにそう言って、立ち去って行った。
「もし、市左衛門さん!もし!」
清兵衛が市左衛門に声をかけると、市左衛門は「ま…、負けて、たまるか」と言って目を閉じた。

帰ってきた紙を見て、文十郎が駒を将棋版に落とす。
「どうした?」
「市左衛門は…、死んだ」。
「何?」

宗雲側の侍が、口々に「勝ったぞ!」と言いはじめる。
「これで家元は安泰だ」。
無言で文十郎が席を立つ。

家の戻った文十郎の前で、しのがお初のような親思いがどうして、と泣いている。
利吉がやってきて、密かに文十郎を手招きする。
文十郎が刀を見据えて手に取り、立ち上がる。

「兄さん、どこ行くの」。
「ちょいと酒でも飲んでくる」。
「何ですって!」
しのは文十郎に「このまま泣き寝入りするつもり?!悪い奴らをほっとくつもり?!」と詰め寄る。

「相手が悪いよ、しかたがないよ」。
出て行こうとする文十郎に、利吉が耳打ちする。
「兄さん!」
文十郎が利吉の肩を叩いて、出て行く。

利吉が「おしのちゃん、そんなこと言っちゃあ無理だよ。だって家元の奴らは奉行所や何かも抱きこんで、ずっと上のほうまで繋がってんだから、下手に手出しするといろいろ…、めんどくさいことになるんだよ」と言った。
しのは唇を噛み締め、「何のための助け人ですよ」と言った。

「これじゃあんまり、お初ちゃん親子が、かわいそうじゃありませんか」。
泣き崩れるしのに利吉は「私も泣きたいぐらいです。今夜は2人で泣き明かしましょう」と言う。
だが、しのは「ほっといてちょうだい。意気地なしの助け人なんか顔も見たくない。兄さんも利吉さんも大嫌い!」と言うと、利吉の手を振り払った。

夜道を文十郎と平内が行く。
仁科と宗雲が、酒を酌み交わしていた。
今度ばかりは肝を冷やしたと言う仁科に、宗雲が「例のものの支度を」と言って引っ込んだ。

仁科のいる隣の部屋から、紫煙が流れてくる。
ふすまの影から、平内が現れる。
驚いた仁科が傍らの刀を取ろうとすると、平内が刀の柄を蹴り上げ、将棋の「飛車」の駒を投げつける。

駒は仁科の額の真ん中に張り付いた。
「ひええ、え」と声にならない悲鳴をあげる仁科に、「王手!」と言うと平内はキセルから針を露わにする。
「飛車」の駒の真ん中を、平内は貫く。

宗雲が仁科に渡すための金子を取り出していた。
小判を包む紫の布の上に、「王将」の駒が投げ出される。
宗雲が顔を上げると、黒い影が近づくのが見える。

「誰だ」。
「名もない雑草だよ」。
文十郎の顔が灯りに照らされて、見えた。

「貴様は!」
宗雲が怯える。
「二、参、歩」。
「四、五、銀」。

文十郎が試合の手を口にする。
逃げ惑っていた宗雲が、物を投げつけて逃げようとして、文十郎に蹴り飛ばされる。
「参、七、桂馬!」

宗雲が床を這いつくばって、逃げる。
部屋の隅に追い詰められた宗雲は、文十郎を押しとどめるように震えながら右手を上げる。
文十郎は宗雲の前に膝を折る。

「雪隠、槍詰め」。
それはまさしく、あの試合の再現だった。
「待った!」と宗雲が手を上げる。

「待ったなし」。
文十郎は宗雲を一気に刺した。
宗雲をにらむ目が、怒りで燃えている。

翌朝、しのの茶店で文十郎と平内がいるところに、しのが走ってくる。
「兄さん、大変よ!夕べ、家元の屋敷でね、宗雲さんと蜂須賀家の御家老が斬り殺されたんですって!」
「へえぇー」。

「世の中にはまだまだ男らしい人がいるのね。私はね、そういう人のお嫁さんになりたいの」としのは、蕎麦を食べている利吉に言う。
「ご飯ばっかり食べてないで、少しは見習ったらどうなの!」
そう言うと、しのは奥に入ってしまう。
「おしのちゃーん…」。

情けない声を出して追いかけていこうとした利吉に手招きした文十郎は、利吉の口を思いっきりつねる。
「ちくしょー」と悔しがる利吉の前に、平内が文十郎に尼寺のネズミ捕りと大掃除の仕事が入ったと、呼びに走ってくる。
ネズミ捕りに向かう文十郎の後姿にしのが「何が助け人よ!ネズミ捕りぐらい、私にだってできるわよー!」と言う。
その声に文十郎と平内が笑って、振り向く。



「仕業人」の「あんたこの勝負どう思う」。
「新・仕置人」の「王手無用」。
そしてこの「悲願大勝負」。
「必殺」と将棋が関わると、傑作が生まれる!と言えるのでは。

解説にもありますが、勝負を公平にさせようと裏稼業の人たちが奔走するのは、あとは「仕事屋」くらいでしょうか。
最初から殺しが目的じゃなく、人助けの結果、殺しに至る「助け人」。
殺し以外の仕事を請け負うが、結果として殺しに至る「仕事屋」。
この2つだから、成り立つ話かもしれません。

その為、またまた解説にあるように、助け人たちが全員「走る」!
走らないのは今回出てない、お吉だけ。
みんな、大勝負のために走る、走る!
まさか本当に「助け人(が)(ここまで)走る」とは。

市左衛門は一見、飲んだくれの娘に頼って生きるどうしようもない親父風。
しかし実はその才能を恐れた家元が罠にはめて追い出した、西国の鬼と呼ばれた将棋さし。
この市左衛門のプロフィールを、文さんと平さんが茶屋で市左衛門を見て、それから将棋を見て驚くという流れで自然に紹介。

公家が将軍家の鼻を明かしてやろうと、市左衛門に目をつけた。
悲願の大勝負が、ここに成立。
すると幕府の面子までかかってきて、試合の意味が違ってきてしまう。
試合の様子は常に背筋を伸ばしている市左衛門に対し、宗慶は身を乗り出してくるところで何となくわかる。

しかしピリピリした試合の部屋で、文十郎は居眠りしている。
「指しかけ」の意味を聞いても、口も利いてもらえない。
結局わからなくて、それでも平内に聞かれるともっともらしく、「指しかけだ」と言う。

でも、意味を聞かれると「わからん」。
ここまでは文十郎もすごく、能天気でした。
だがここからは、とても表の仕事の範疇ではカバーしきれない。
次々と困難が襲って来る。

そんな仕事になるとは思わず、兄の表の仕事しか知らないしのが、裏で請け負うべき仕事を表の料金で持って来るのが楽しい。
結局、裏の仕事になると言われたお初が「身を売ってもお払いします!」と言って、裏の仕事になだれ込む。
自分の居場所を詰め将棋の卍で表現するとは、恐るべし市左衛門。
そして、まずは市左衛門救出で、文十郎と平内の殺陣がある。

お初は、今出川西紀さん。
「仕置人」では仕置料を作る為、身を売ってしまいましたね。
そういうキャラクターなのか。
とにかく、「必殺」では被害者になることがとっても多く、出演するたびにひどい目にあってます。

殺されてしまいましたが、無事だったら身を売って支払ったんだろうか。
清兵衛さんが、分割払いにしてくれただろうか。
この清兵衛さんも、3人を相手にする殺陣を見せる。
為吉は荒っぽい仕事をしないまでも、うまくサポート。

最初は呆れて笑っていた宗慶側の侍たちも、文十郎が市左衛門に言われて打つ手で笑えなくなっていく。
焦った仁科と宗雲が、文十郎を狙って槍を刺すが、逆に返り討ちに遭う。
今回、殺陣も全体に散りばめて、たくさんあったんですね。

そしてついに勝負がつく前に烏丸卿が、宗慶が試合を投げないのに呆れて出て行く。
もう、市左衛門の勝ちを確信したんでしょうね。
幕府を嘲笑って出て行く。
しかし市左衛門が死んで、あれで勝ったことにできるんでしょうか。

この後、何も知らないしのが、「しかたない」で済ませる兄と利吉に憤る。
宗雲たちが殺されて、誰か男らしい人がやってくれたと喜ぶ。
助け人はいくじがないけど、と言うのも、裏稼業を知らない人たちのお約束の展開かな。

最後の殺しのシーンで、隣の部屋の暗闇から紫煙が流れてくると、殺しのテーマ曲がかかる。
このテーマ曲、実に平内さんの煙が立ち込めるタイミングとあってる!
うまく「飛車」が張り付いて、その真ん中を「王手!」と刺す。
凝ってる!

そして将棋の展開、自分を殺そうとしたことを口にしながら、宗雲に迫る文十郎。
「待った!」
「待ったなし!」
こちらもさすが、上手い展開!

宗雲は、神田隆さん。
この方もが出てくると、私としては、やったー、出たー!って感じになります。
しかし、宗雲は卑怯者だけど、宗慶は普通に将棋をさす人だったらしく、殺しの対象にはなりませんでした。
烏丸卿は、柳生博さんです。

自分を「雑草」と言った市左衛門。
家元や、将軍家のような人たちとは違う、名もない者たち。
市左衛門にはそういう人たちが持つ、意地がある。
清兵衛も持つ、町人の意地と同じものがある。

その心意気に、やっぱり名もない浪人の文十郎は心を揺さぶられる。
この話は「存在を証明するものは現存していない」助け人たちが、文字通り「泣き声目指して走」った話。
同じような「江戸の庶民たち」が、「彼らを義賊、あるいは世直しという名で呼び」「ひそかに語り続けた」であろう話。

「悲願大勝負」。
大勝負、幕府の面子といったものが入り混じり、文十郎が将棋をさし、助け人が走るストーリー。
将棋の恨みを晴らす殺し。
「助け人」の傑作、名作です。


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Comment

No title
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今出川西紀さん・・・仕置人でも今回も、お父さんのために必死でしたね。色恋沙汰がからまないお話しでのヒロイン・・・これは偶然なのか?それとも必然か?
今回は仕置人の時のような泥臭さがなくて、最初、同一人物だとは気がつきませんでした。
^^
2012年03月02日(Fri) 23:52
オギャンさん
編集
>オギャンさん

>今出川西紀さん・・・仕置人でも今回も、お父さんのために必死でしたね。色恋沙汰がからまないお話しでのヒロイン・・・これは偶然なのか?それとも必然か?

こういう、親の為に、夫の為に犠牲になるけなげさが合うんですよね。
それから、毎回、毎回、ひどい目にあう。

>今回は仕置人の時のような泥臭さがなくて、最初、同一人物だとは気がつきませんでした。
>^^

はい、「仕置人」ではいかにも田舎から出てきた娘といった感じだったのが、今回は垢抜けてましたね!
しのと2人で茶店にいたら、さぞかし男性客が増えただろうなと思いました。
平内さんが好きそう。
あ、平内さんは誰でも好きかな(笑)。
2012年03月03日(Sat) 00:21
No title
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こんにちは。

>「待った!」
>「待ったなし!」

初見で鮮烈な印象を残しております。

悲劇的な物語に続く、粋な殺しのシチュエーションが何とも言えない。

このお話も秀逸ですね。
2012年03月03日(Sat) 13:34
愚夫愚父さん
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>愚夫愚父さん

こんばんは!

>初見で鮮烈な印象を残しております。

これは私も一度見たら、忘れません。

>悲劇的な物語に続く、粋な殺しのシチュエーションが何とも言えない。

殺しを将棋の勝負に見立てて行うのは、本当に凝ってますよね。
うまい!
「待ったなし!」をこういう風に使うとは。

>このお話も秀逸ですね。

助け人ならではの人助けから殺しへの流れですし、本当に「走る」!「走る」!
名作ですよね、素晴らしい。
2012年03月03日(Sat) 19:31












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