第10話、「水中大作戦」。


三浦右京亮高久は老中の息子で、ある日、書物を届けに来た同心・村越重蔵の妻・みのを気に入り、手篭めにした。
重蔵が返してくれと訴えるとみのは自分の妻にすると言い、そのまま、みのを屋敷内に囲ってしまう。
みのなしでは生きていけないと、刀を抜きかけてまで高久の駕籠に訴えるが、みのも生まれたばかりの子供も殺すと言われて刀を収めるしかなかった。

だが高久がみのに興味を持っていたのは、半年だけだった。
これより後、みのは高久の屋敷に幽閉され、15年経った。
屋敷の中間に金をつかませた高久が聞くと、みのは病に冒され、明日をも知れぬ命となっていた。
重蔵は何とかみのを自分の腕の中で息を引き取らせたいと、清兵衛にみの救出を頼んだ。

その日、文十郎とお吉は口げんかをしていた。
表で聞きつけたしのは、兄のお吉への態度に怒る。
ちゃんとした所帯を持って子供でもいれば、フラフラしないのではないかとしのは言うが、文十郎は困り果てる。
照れた振りをして「他所の男でも探すんだな!」と言って、仕事に走る。

高久の屋敷に平内と為吉が忍び込み、天井裏からみののいる部屋に向かう。
最初は平内は、15年も経てば女も変わっていて、今の暮らしの方が良いなどと言い出すのではないかと危惧した。
しかしみののいる部屋を見た平内は、「ひでえ仕打ちをしやがる」と絶句した。
そこは座敷牢で、粗末な布団でみわは眠っていた。

みのは起こされると一瞬、悲鳴をあげるが、平内は村越に言われて助けに来たと言う。
だがみのの手を取った平内は、動かしたら死んでしまうと言った。
しかしみのは連れて行ってくれ、こんなところで死ぬのは嫌と訴えた。

その為、平内はみのを連れて屋敷を出た。
みのが奪われたと追っ手がかかるが、為吉が引き付け、やってきた侍の足を物陰から文十郎が鉄心で叩く。
離れたところまで逃げたが、みのは平内の背から降ろしてもらうと、「ありがとうございました」と言って事切れた。

その夜、お吉は1人、飲み屋で酒を飲んで、文十郎への文句を言っていた。
店じまいの時刻になり、帰ろうとしたお吉は外が雨なことに気づいた。
帰れなくなったお吉に、飲み屋にいた、まだ少年と言える年齢の坊主が声をかけてきた。

雨が止んだので外に出たお吉を、少年がお吉のかんざしを拾って追ってきた。
少年は智念と言った。
その時、役人が三浦家に賊が入ったと走ってきた。
役人は智念を反抗的な態度だと言って、連行して行ってしまう。

清兵衛のところで物言わなくなったみのに対面した重蔵は、15年ぶりに会う妻の無惨な姿に涙した。
座敷牢にいたということは、言葉を変えれば、みのがそれだけ高久に対して抵抗したということだった。
重蔵は、みのの体に残る虐待の跡を見て泣いた。
高久はみのを奪ったのは重蔵だと断定し、思い知らせてやると笑っていた。

翌日から平内は、みのを助けられなかった代わりに、重蔵のところを家出した息子の弦之助を探して歩いた。
利吉はただ似顔絵を見ながら歩いてもしかたがないと言って、それより文十郎とお吉が口も利かないケンカをしているのが困ると言った。
文十郎とお吉のケンカで、しのが哀しそうなのがつらいと言うのだ。
平内はそれよりも高久にキセルを何本もぶち込みたいほど、腹が立つと言ってまた探しに行ってしまう。

その時、お吉が智念に肩を貸しながら歩いてくるのを利吉が見る。
奉行所でぶちのめされた智念は、つい、お吉の名前を言ってしまったのだと言う。
お吉が家で智念を寝かせていると、智念は自分の身の上を語った。

本当は武士の子なのだが、父親に反発して家を出たのだと言った。
だが仏の道も険しく、どうしたらいいか迷っていた。
家に戻れと言うお吉だが、智念は母親をある人に差し出して、一介の同心から書物奉行にまで昇進したという父親を嫌い、軽蔑していた。
お吉は父親の名を村越といわないかと尋ねると、智念は奉行所でも父の名前はいわなかったのに、なぜお吉が知っているのかと起き上がった。

そしてとにかく智念は間違っている、と教えた。
父親は母親を差し出したのではなく、奪われたのだと。
だが智念は父親の同僚がそう言っていたと言うが、それは人の噂。
現実に重蔵は人を頼んで、みのを奪い返そうとしていると言った。

そして重蔵は高久の駕籠に襲い掛かり、捕えられていた。
「斬るな!捕えろ!」と言った高久は重蔵を押さえつけるのを見て、ニヤニヤと笑った。
文十郎に為吉が、利吉からお吉が少年を家に入れて介抱していたと教えていた。
やってきたお吉は当分、智念は匿うと言った。

なぜかと聞く為吉に文十郎が、武士の世界では父親の罪は息子も負うのだと言ったが、お吉は文十郎に他人行儀に接する。
匿われている智念は文十郎と平内の会話を聞いて、父親が明日、磔になることを知っていた。
父親は今、決して悔いはないだろうし、むしろ目的を達したと喜んでいるだろう。

自分の坊主姿を息子の弦之助とわかるものはいないだろうし、明日の刑場で父の最期を見たいと智念は願う。
連れて行くことをお吉は断るが、連れて行ってくれなければ舌を噛むと言われてしまう。
だが高久は刑場には必ず、弦之助が来ているとにらみ、見つけ次第、理由をつけて斬っても良いと申し渡していた。

翌朝、重蔵の磔に弦之助は文十郎と平内に連れられてきていた。
文十郎は決して声を出すな、一言でも父上と叫べばおしまいだと釘を刺す。
重蔵は凛として刑に臨み、「おのれ」と言い残して絶命した。
その瞬間、智念は悲鳴をあげてしまう。

急いで文十郎が口を塞ぐが、役人が「今、声が聞こえた」と探しに来る。
平内が「弦之助」と叫びながら列を離れるのを見て、役人が追っていく。
その間、1人の同心をそっと気絶させると、文十郎は智念の口を抑えたまま、刑場を離れる。
平内が人の群れから離れたところで1人の子供を「どこに行ってたんだい」と抱っこするのを見て、平内を追っていた役人は舌打ちした。

連れ帰られた智念は、父親は覚悟して死んだのではないと衝撃を受けていた。
このまま旅に出たら、父親はどう思うかと言う知念にお吉はどうも思わないと答える。
仇を取らない息子をどう思うか。
もう忘れて、無事に逃げてくれとお吉は言うが、智念は思わずお吉に抱きついてしまう。

お吉は文十郎と言う、頼りにならないが惚れた男がいると言って、とっさに智念を突き飛ばす。
そのまま仰向けになって智念は天井を見ていたが、突然、飛び出していく。
お吉が後を追いかけるが、既に智念は見えなくなっていた。
智念はそのまま、村越の墓に向かい、号泣する。

墓に突っ伏して泣いていた時、突然、智念は後ろから捉えられた。
「ふぅーん、村越の倅か。みのが生んだ子だな」と高久は智念を見て言った。
15年間、自分を赦そうとしなかった男の子供だ。
座敷牢で飼ってやろうと、高久は言う。

「あそこはいいぞ。みのの匂いがする。わしに心を開かなかった、みのの匂いが、のう」。
笑いを含んだ高久に向かって、智念はつばを吐いた。
「何をする」と高久は身を引き、「殺せ」と言った。
翌朝、高久は雨の中、冷たくなって発見された。

平内はお吉があの時、智念の思いに応えていれば良かったと言った。
文十郎に詰め寄ると、そうすれば智念は死ななかっただろうと言った。
お吉が憤慨すると、文十郎は「俺たちはな、金を貰って人を助ける助け人だ」と冷たく言う。
あの場合、智念の思いに応えることが、智念を助けることだった。

お吉は文十郎を凝視する。
「助け人は人を助けるのが目的だ。手段は選べねえ」。
文十郎はお吉を見る。

しのは兄の言葉がひどいと言った。
利吉に自分がお吉の立場だったら、どうしたらいいのかと聞いてみる。
「だめ!だめです!おしのちゃんは、私だけのものです!髪の毛一本だって他の男には触れさせませんよ!」と利吉は言う。
「おしのちゃんはそういうことに疑問を持ってはいけないのです。世の中は美しくて、清らかなのです」と言う。

清兵衛が村越が手紙と共に残した金を、文十郎と平内とお吉の前に並べた。
これを取るか、取らないかは助け人たちに任せる。
だが、清兵衛としてはどうにも我慢がならないと言う。
その言葉に、3人は同意した。

お吉にも一役かってもらいたい。
日本橋に佐兵衛という口入屋があるから、そこに女中として住み込んでほしい。
平内にはお吉の兄として、屋敷に付き添ってもらいたい。
だがその日すぐに事を起こしてもらったら、佐兵衛に迷惑がかかると言われる。

お吉は女中として入り込み、平内は門番に金を握らせて入ってから縁の下にもぐりこむ。
少しして門番が来ると、お吉は兄は表門から出て行ったと言う。
門番は、よくお咎めがなかったなと呆れる。
表と裏では門が違う、門番の給金さえも違うのだと門番は言う。

平内は縁の下で10日ばかり、辛抱することになる。
お吉は高久がほとんど手をつけない食事を奥女中が下げると、その膳を持って廊下を行く。
あたりを確かめると足を踏み鳴らし、平内が床下から手を伸ばすと魚を握らせ、たまごやきを口に入れてやる。
「また明日ね」。

食べ終わった平内は思わずキセルに手が伸びるが、清兵衛の「タバコはいけませんよ」という声が蘇って引っ込めた。
しかたなく上を向いた平内は、床の隙間から上を通る女中たちの着物の奥が見えることに気づき、気を紛らわせることができた。
庭では女中たちが最近、高久はほとんど食が進まないのに、お台所ではお盛んだと喜んでいると話し合っている。
どちらが正しいのだろうか、それはお台所だ、魚が骨になっているのを見たから、と言い合う。

床が踏み鳴らされ、平内が手を伸ばしてそのまま口に入れると、それは文だった。
開いて見ると、「明日、船遊び」と書かれていた。
高久は側室と女中を連れ、屋敷内の広い池に船を浮かべていた。
側室に無理やり酒を飲ませていたその時、池の表面を滑るようにキセルが突き出て、移動していく。

平内がキセルを加えて潜水していく。
キセルから水を吐き出し、そっと船に近づく。
女中に釣り糸を持たせ、高久は「まだ引かぬのか」と聞く。

池の中に、針の先にミミズがつけられているのが見える。
平内が針を引っ張る。
船の上では女中が「お殿様、引いております」と報告した。

「どれ」。
高久が女中から釣りを取り、「大きいの」と喜んだ。
平内が針を引く。

「うわあ」。
高久が水中に落下する。
近づいた平内が高久の足をつかむ。

高久が必死に浮かび上がろうとする。
平内が捕える。
高久が刀を抜く。
平内が抑え、刀を落とさせる。

もがく高久。
平内が口にくわえたキセルを抜く。
高久の腰に向かって突き刺し、高久が首を横に振る。
平内が離れていく。

船の上では女たちが悲鳴をあげていた。
「お殿様!」
やがて、高久が浮いてくる。

家臣が走ってくる。
「何をしている!早く殿をお助けするのだ!」
家臣が次々と池に飛び込む。

船の向こうで、高久がうつぶせに浮いている。
その高久から離れたところで、そっと水面にキセルの先が出る。
キセルはすいすいと、遠ざかっていく。

その頃、文十郎とお吉はまだ口げんかしていた。
「他所の男を探せ」にお吉はまだ怒っており、文十郎は「勝手にしろ」と怒鳴って出て行く。
お吉が自分の口を恨んでいた時、表の戸が開く音がする。
「文さん!?」

お吉が振り向くと、目の前の障子から十手が突き出される。
障子を破り、戸が開くとそこには智念を連れて行った同心が立っていた。
「お吉、おめえ、智念っていう坊主の請け人になっていたな」。
「ええ」。

「知念が弦之助ってことを知っていたんじゃねえのか!」
「弦之助、って何?」とお吉が言うと、同心はお吉を突き飛ばした。
「知らないものは知らないじゃないか」。
「それじゃ、その体に聞いてやるぜ」。

同心はそう言うと、お吉に襲い掛かった。
お吉は座布団を投げ、湯飲みを投げて逃げる。
すると同心は、刀を抜いてみせる。
そうしてお吉を抑えると、お吉の着物の裾に刀を刺し、畳みに縫い付ける。

「動くと怪我するぜ」。
お吉がなおももがき、同心が覆いかぶさろうとした時、同心の体が吹っ飛ぶ。
刀の向こうから文十郎が現れ、床に刺さった刀を抜く。

文十郎の形相に驚いた同心は、「赦してくれ。命だけは赦してくれ」と逃げる。
床に這い、小刀を差し出すと文十郎は拾った刀でそれをはじく。
同心は這うようにして逃げて行った。

文十郎はお吉に「だいたいてめえがな、物ほしそうなツラするから、こういうことになるんでえ!」と怒った。
そしてまた2人は口げんかになった。
物陰から逃げたはずの同心が、刀を構えて忍び寄る。
「危ない!きゃあっ!」とお吉が悲鳴をあげる。

同心が文十郎の上に刀を抜いたまま、覆いかぶさっている。
文十郎が同心を乗せたまま、大きく息を吐く。
「文さん!」
お吉が駆け寄る。

「お吉い」。
お吉が文十郎の顔を見る。
「重いよ。どけてくれよ」。

お吉が「この野郎!」と同心を押す。
押された同心が横に転がると、文十郎が兜割りを上に向けていた。
同心の刀は文十郎の体の上で、横に押さえられていた。

兜割りを持って文十郎は起き上がる。
「あーあ、また汚しちまったあ」。
「文さん!」
お吉が抱きつき、文十郎が受け止める。

平内は布団の中で、ガタガタ震えていた。
為吉は風邪に体はいけないと言うが、平内は10日分吸うんだと言って、並べたキセルを持ってこさせた。
一度に数本を口にして、煙を吐き、平内はガックリと目を閉じた。

為吉があわてる。
「平内さん!だから言わないこっちゃない。大丈夫ですか」。
為吉に起こされた平内は、「タバコ!」と言う。


学者肌らしい、知的な同心親子の悲劇が前半。
今回はお吉もメインかも。
始まってすぐ、文さんとお吉が口げんか。
お吉の女心に「他の男と子供を作れ」は、絶対、文十郎が言い過ぎです。

お吉さんっていうのは、本当に文十郎さん一筋なんですね。
思わせぶりな態度をしたり、うまく立ち回ったりするかというと、性格的に好きな人以外とうまくやるということが、まったくできない。
だからパトロンなんかも持たない、持てない。

芸事にも衣装にも飾り物にも、芸者さんってお金がかかると思う。
良いお座敷に出ようと思えば、それなりのものも必要。
この時代、特定の店を持ってそこから行く芸者さんじゃないお吉のような芸者さんだと、パトロンという、旦那を持った方が絶対に良い。

なのに、お吉は性格的に無理とはいえ、浪人の文さん一筋。
いかにお吉が文十郎が好きか、一途な性格かがよくわかります。
しかし、浪人でいいと出世欲がまったくない文十郎だから、所帯を持つなんてこともなかなか考えないでしょう…、大変。
そこに文さんからあんなこと言われたら、へそも曲がる。

以降、文十郎とお吉は仲直りの機会を失ってケンカの連続。
そんなこともあって、むしゃくしゃしていたお吉は、ちょっと「お姉さん」気分で智念の面倒を見ていたと思うんです。
ところが智念が、父親の磔を見たショックでお吉に抱きついてくる。
だけど、お吉には応えられない。

うーん、裏稼業の難しさですね。
だから、必要以上に関わっちゃいけないんだなと思う。
男性の助け人として文十郎も平内も冷静にああ言うけど、しかたない。
お吉の行為は、責められないと思うんですよ。

でも文十郎が助け人として言うことは、「助け人は人を助ける為に手段は選べない」という言葉。
ここでお吉は、初めて助け人の非情な割り切りを見る。
やっぱり、甘い世界じゃないんですよね。

ここで利吉がしのに、しのは何も知らなくて良い、しのにとって世の中は美しければ良いと言う。
裏稼業を知らない純朴な若いしのへ、暗示的な言葉に聞こえます。
さて、ムカムカするほど嫌な奴、高久は城所英夫さんです。
この方の高久は、「仕掛人」の「地獄へ送れ、狂った血」の役を思い出します。

みのと重蔵へのあまりの仕打ち、智念への残酷な言葉。
ここで頭に来て、アッサリ智念を殺す。
平内さんが頭に来てましたが、見てるこっちも頭に来ます。

でも裏の仕事に切り替えた助け仕事で、お吉が潜入したところ、どうも食が進まないらしい。
少しは罪悪感と恐怖でも感じていたか。
食が進まない、いや、魚が骨になっているのお女中の会話で、化け猫騒動を思い出したり。
「近頃、奥方さまはお魚ばかり召し上がる。ほら、このように綺麗に骨だけ…」。

重蔵は山本学さん。
知的な物腰で、息子に誤解され、家出され、斬り込んで果たせず、息子にも会えず。
さぞかし無念だったろうな、と思います。

裏の仕事で、お吉はイキイキしてくる。
タバコが吸えない平内さんは、お女中の着物の中を覗き見して退屈を晴らす。
まあ!

タイトルの「水中大作戦」って、スパイ大作戦みたいなタイトルは何かと思ったら、平内さんの仕事だったんですね。
船遊びができる庭の池って、どんだけすごいんだ!
私が行ってたプールより広いはずだ!

江戸時代の中央区の地図っていうのを見たことがありますが、武家屋敷、それも身分の高い武家の屋敷って、すっごーい広いんですよね。
何番地のほとんどは、お屋敷?!なんてあったと思う。
あれじゃ警備も大変だ。

そういえば、田中角栄さんのところの御殿。
あそこの池が、自分の部屋より広いと言った先輩がいました。
田中さんちの鯉の方が良い暮らししてる~と嘆いてた。
だから、高久の池が広いんだろうなと。

スイスイと忍び寄る平内、キセルで空気を吸ってるなんて、まるで潜水艦。
ピューと水を吐き出して、潜水するのもおもしろい。
ここで、殺しのテーマが流れる。

高久は、ミミズは女中につけさせて、糸が引いたら自分かあ。
そういえば文十郎もミミズはお吉に、じゃなかったっけ?
「仕置人」では主水が鉄にやってもらっていた。

それで高久は、平内に水中に引きずり込まれる。
高久が水に落ちてもみ合う中、音はブクブクと言う水音だけ。
何本も叩き込みたかったキセルを口にくわえて、針を出した時、止まっていた殺しのテーマが再び流れる。
高久が浮いて騒ぎをよそに、平内のキセルがまた離れたところにすっと浮き、スーッと移動していくのがおかしい。

ここで仕事は終わりかと思ったら、まだ文十郎とお吉の口げんかが収まってなかった。
そこにやってくる、智念を捕えた嫌な同心。
因縁をつけて、お吉をどうかしようというわけだった。

智念だって受け入れなかったお吉が、こんな同心を受け入れるわけがない。
暴れるお吉の着物を畳みに刀で縫い付けるという、暴挙に出てお吉が危ないその時、殺しのテーマと共に文十郎登場。
いつも必要な時、必要なところに現れるのが助け人ですね。
嫌な感じの同心も、口げんかも、この殺陣の伏線だったとは。

退散したはずの同心が戻っていて、いきなり斬りかかり、文十郎が刺されても不思議はない体勢になる。
そこで「重いよ」と言うセリフ、受け止めている刀、刺さったであろう兜割りが見えるうまさ。
「また汚しちまった」は、「またつまらないものを斬ってしまった」ってことかな。
雨降って地固まる、文十郎とお吉。

そして、10日もタバコを耐えていた平内さん。
ガックリしたかと思ったら、再び「タバコ」!
楽しい終わり方でした。


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2012.03.03 / Top↑
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