現代で「必殺」やってくれたともいえる、「JOKER 許されざる捜査官」の再放送があるんですね。
4月から堺雅人さん主演のドラマが始まると聞いて、「JOKER」の続編かという期待もあったんですが、違いました。
題材としても、今の社会的な状況も考えると、やっぱり、あの続編は難しいのかな。

「JOKER」はその後の展開と、残る謎にいろんな想像ができる状態で終わり。
そういうラストで良いのかもしれないですが、「仕事人」のようなSPも見たい。
話の筋を通すのがなかなか難しそうな組織だから、それを全解明して見せろとは言いません。
組織の謎にちょっと触れるぐらいでいいから、また見たい。


今、「助け人」見ていると、棟梁が度々、「助け人の仕事に間違いがあっちゃいけない」「取り返しがつかない」と言ってます。
何度も基本に立ち返ってるんですね。
そして、裏の仕事にかける相手が金で命乞いをしようと、どんなに金を持っていようと、裏の稼業の人たちはその金を持ち帰ることはほとんどなかったと思います。
「仕事屋稼業」でまだ素人っぽかった半兵衛さんの依頼のない殺しもありましたが、ほとんどの人たちは金を貰わなければ動かなかった、動けなかったとも思います。

ただ、半兵衛さんにしても絶対、罪もない人を殺す外道の殺しではない。
殺しをしないと世の中、霞がかかったようになると言う鉄でも「外道にだけはなりたくない」と言っていました。
そこが殺人鬼にならない、ギリギリの線なんですね。

こういう職業だから、ただの人殺しや外道にはならないことで、人間でいられるギリギリの線で生きている。
そして、こういう職業だから、普通の幸せは得てはいけないと思っている。
いや、得られないと、思っている。

彼らは実は厳しく自分を制し、覚悟を決めて生きている。
だから、別のところでは、どこか常軌を逸するようなところも出てくる。
ここがまた、魅力になっていたりもするんですが。
自分はごくごく平凡なイチ庶民ですから、ドラマの中でしか見ないこういう主人公たちはおもしろい。

表では解決できない犯人を裁く存在は、正義なのか。
確かに真っ当な正義では、ないのかもしれない。
許されざる存在であるかもしれない。
でも、必要としている時があるのは確か。

だが、罪もない人間を秘密保持の為に抹殺してしまったら?
それは、本当に許されない存在になってしまわないのか?
「必殺」では裏稼業を知られた場合、仲間になったり、別の悪党に殺されてしまったり、結局頼み人になったり、ターゲットになったりして解決していました。

ところが「JOKER」では、知った相手は闇の捜査官を全否定した。
やめなければ告発するつもりだったので、抹殺してしまった。
しかも知った相手は「JOKER」を知りさえしなければ、良い関係でいられたであろう人間だった。
「JOKER」は裏稼業を知られた男が最悪の状況に陥った話でもあり、それを全編通してやった作品でもあったんですね。

ちょうど、再放送の「助け人走る」では、裏稼業の一員である為吉が捕えられ、拷問の末に口をつぐんだまま息絶えた「悲痛大解散」を放送していました。
為吉を助けられないと知った助け人たちは、為吉を見殺しにするか、自分たちの手で始末するか、あるいは楽にしてやった方がよいか。
あるいは為吉が白状してしまったら、どうなるのか。

いろいろと覚悟をしなければならず、決断を迫られました。
しかし、為吉を前にした利吉は為吉を刺すことはできず、匕首を置いて去るしかなかった。
彼は保身のため、為吉を殺すことはおろか、苦しむ為吉を楽にしてやるという心の重荷を下ろすような行為さえもできなかった。

そして為吉は、そんな心配は必要ないとばかりに、沈黙の掟を貫いて死んで行った。
殺しも担当していなかった為吉が。
この回は、今まで人助けの延長上に殺しがあった助け人たちにも、重い影がのしかかってきた回なのでした。

「必殺」を見て、今、全部、展開がわかってまた見直す「JOKER」も、おもしろいのでは。
おそらくこちらもまた見てしまうと思います。
「許されざる」再放送にならないよう?!


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2012.03.23 / Top↑
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