「座頭市」に、勝新太郎さんの奥さん、中村玉緒さんがゲストで出ていました。
今はバラエティで笑いを取っている中村さんが広く知られていますが、すごい女優さんなんですよね。
かわいらしさと、色っぽさ。

勝さんが惚れこむのが、わかる。
今回は娘が死んだことを認められず、葬式を思い出しても否定し続ける狂気のまなざしで凄みを見せました。
「仕置屋稼業」で最初に主水に接触して来た時も、にこやかだけど目が笑ってなかった。


「座頭市」の今回は市と道連れになり、娘が生きている、人買いにさらわれたと信じ込む、それで正気を保っているような女性。
一方、野良犬を入れたと厳しく責められる下働きをしている娘は、犬を追って市と出会う。
犬と優しく触れ合う市を見た少女は、その犬を飼ってくれと頼むが市は応えることができない。
だが、一緒に陰に潜んで犬が誰かに拾われるのを待ってやる。

やがて犬は、どこかの隠居と孫に拾われる。
市は娘の年齢と名前を尋ねると、娘は本当の名前と年齢を言う。
娘は市にヤクザに嘘の境遇を話すよう、強いられているのだった。
それは市と道連れになった女性が、探している娘の名前と年齢、境遇だった。

娘のつらい境遇を察した市だが、どうにもしてやることができない。
ヤクザは捨て子の少女を市の連れの女の娘に仕立て、娘を返してほしくば市の仕込み杖を取って来いと命じる。
市を殺して名を挙げることを考えたヤクザと、それに乗ったヤクザの親分は女と娘を利用して、市を殺そうとしていたのだ。
だが、女に市の仕込み杖は取れなかった。

その夜、市は、虐待を受け、逃げてきた娘と再び出会う。
娘は市の連れの女性に娘と思わせるような嘘を言った自分を責めたが、市はそれで良かった、娘と思わせてやって良かったのだと言ってやる。
捨て子だった娘は、女に抱きしめられた時を思いだし、「おっかさんってあんななんだ…」と、つぶやく。

市は娘に夕飯を食べさせてやり、店を出た。
すると娘を見つけたヤクザが、娘を手荒に引っ立てようとする。
市がヤクザの手を抑えると、ヤクザたちは刃物を抜いた。
瞬く間に、市は2人の相手を斬る。

市の手を引いていた娘はその早業に怯え、市から離れて行ってしまう。
だが、ヤクザは諦めない。
娘を人質に、今度は女に、市に毒を盛るように命じる。

遠くで娘が刃物を突きつけられているのを感じた市は、女の差し出した毒入りの水を飲んだふりをして倒れる。
しめしめと出てくるヤクザたちだが、市は立ち上がった。
市の居合いの凄まじさ。
下っ端が市に河原の石を投げて、親分たちに加勢するが、そんなことでは市は斬れなかった。

かりそめのはずの女と娘は修羅場の中、本当の親子のようにしっかりと抱き合い、市を見守る。
市の居合いの前に、ヤクザ一家は全滅。
娘は「おじさーん!」と叫んで、市の後を追う。
しかし、ススキの野に隠れて去って行った市のすがたはもう、どこにも見えなかった。


子犬や娘を相手にした市は、限りなく優しい。
娘の犬を飼ってくださいに応えてやることはできず、代わりに犬が拾われるのを一緒に見届けてやる。
そして、娘のつらい境遇に思いをはせる。

娘を手荒に連れて行こうとしたヤクザの手を抑え、娘を助けてやる。
この後、市が娘に向かって手を伸ばしているんですが、目の前であっという間に人が斬られたのを見た娘は怯えて逃げてしまうんですね。
優しいおじちゃんだけど、ものすごいんだ。

市に何とか自分の計略と危機を知らせようと、「悪いカラスがいて、凶状持ちで、そのカラスを私は殺さなくてはいけなくて」と言う女。
娘が捕えられ、刃物を突きつけられているのを察する市ってすごい。
そしてこの後、きっとこの女性と娘は、本当の親子になったのだと思う。

決して離れないよう、2人で歩いて行ったと思う。
それは、市が結び付けてくれた絆。
もう、2人を追う者は誰もいない。

市の人情たっぷり、これぞ時代劇の醍醐味。
そして市を殺すことを持ちかけるヤクザは、蟹江敬三さん!
持ちかけられる親分は、今井健二さん!
夫婦共演は別の回でもありましたが、この回は人情、夫婦共演、悪役ファンにも、楽しい回なんですね~。


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2012.03.31 / Top↑
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