こたつねこカフェ

癖のある俳優さん、悪役さんが大好きです。時代劇、ドラマ、映画、俳優さんのことを好きに書いています。
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あるでしょう!すぐプツッと死んじまうツボ! 「座頭市」の火野正平ちゃん

第14話「あんま志願」。
火野正平さんがゲストです!
正平ちゃんは、正吉役。

道中、偶然に市が数人の渡世人と用心棒を倒すのを見た青年・正吉。
正吉は市に按摩志願した。
「お前さん、目開いてるね?」
「開いてます」。

「じゃ、世の中見えるね。世の中見える人は、按摩なんぞになるこたぁねえや」と市は笑う。
「それに、目の開いている人が目の開いてない人の商売、邪魔しちゃいけねえや」。
しかし正吉は弟子にしてくれるまで、諦めないと言う。
正吉の手を触り、「お前さん、力仕事したことありませんね?食うに困っての按摩仕事じゃないね?」

朝早く旅立った市の後を、正吉はついて来た。
「いくら貰ったんだか知らないが、命を捨てるようなことするんじゃねえ」と言う市は、正吉から殺気を感じたのかもしれない。
実は正吉、父母の仇討ちを胸に秘めて、技を教えてもらおうと市に近づいたのだった。
市は、正吉が道連れになることを許した。

道中、正吉は4人の渡世人に襲われた。
普通、狙われているのは市なのだが、彼らは庄吉を襲ってきた。
自分のたった一人の弟子だから、見逃してくれと言う市だが、渡世人は斬りかかってきた。

しかし、たちまち市に斬られる。
おののいた1人は、あわてて去っていく。
その頃、正吉の父母の仇であるヤクザは、造り酒屋に酒を水で薄めて売れと迫っていた。

親分の額には、刀傷があった。
酒を水で薄めることはできないと断るオヤジさんを、ヤクザどもは叩きのめす。
途中、急なしゃくで苦しむ女を助けた市に御代を払おうとすると、正吉は「親切だから」と断る。
ちょっぴり、へそを曲げる市だが、正吉の懐こさについ、許してしまう。

悪いと思った正吉は市に、うなぎを買ってきたが、市は「銭は払ったのかい」と聞く。
だが、正吉が着物を着ていない。
すると、うなぎを買ったところのお婆さんが追いかけてくる。
ナイショ、ナイショと自分の口を抑える正吉だが、お婆さんは正吉が置いてきた着物に小判があったから届けに来たのだった。

お婆さんもまた、正直者。
だって、女郎屋のやり手婆さんと比べちゃいけないけど、「助け人」でこっちの婆さんは平内さんが出した2両を1両くすねてお女郎さんに渡していた。
正吉は小判が縫い付けられていたなんて、知らなかった。
母親が自分の為に、やってくれていたんだ。

おふくろのありがたみがわかったなら、旅なんかしていないで帰って親孝行してやれと言う市に、正吉は「孝行したい時に親はなし」と自分は親殺しだと言う。
直接やったのではなく、自分の為に殺されたのだと言う。
本当は自分も父母のところに行きたい、だが1人では行きたくない。
道連れにしたい奴がいる。

「針を教えてくれませんか」。
「針?針を覚えておめえ、どうする?」
「だから、一緒に死にてえやろうを…」。

「プツッてやる気かい?」
「へえ」。
「針てのはな、命を絶つ為に打つんじゃねえ」。

「でもあるでしょう!すぐプツッと死んじまうツボ!」
「だからよ、殺すための針は教えない」。
「でも汚ねえやろうなんですよ!」
「じゃあ、おめえは綺麗なやろうか?」と聞かれて黙るしかない。

正吉が言うには自分がくだらない為、父と母を殺され、姉は遊郭に身を売ったらしい。
自分だって綺麗じゃないけど、そいつが父母を殺した。
しかし今、正吉は自分が殺したと言ったはずだ。
なのに、人のせいにしている。

「よーく、考えてみろ」。
言われて正吉は、遊郭へ走る。
遊郭の姉に会いに来て、姉に坊主頭を指摘されると正吉は按摩になるんだと言う。
市という人に弟子入りしたけど、すごく良い人だあと正吉は姉に話す。

「必殺」シリーズに出演している正平ちゃんの針で人を殺したいというセリフ、個人的にウケました。
姉との会話で正吉は、父親が自分で死ぬような性格じゃないと言い、父母が死んだ理由をたった10日前に聞いたことがわかる。
出て行く弟に「無茶しないで、自分のこと大事にして」と言う姉。

妙に構ってやりたくなる、火野正平節とも言えるセリフまわし。
「いくつになっても姉ちゃんに頭あがんねえ」と、着物の裾を縫ってもらう。
良い事があったら、願いがかなったら、この笛を鳴らすからと言って弟は出て行く。
それは、父母の仇討ちを意味していたのだ。

「どうだ、親父、そっちの居心地は?」
父親の墓を前に、物言わぬ父親と、酒を酌み交わす正吉。
火野正平、1人芝居。

この1年、正吉は旅から旅で、いろんなことをやってきたらしい。
遊郭の正吉の姉に会った市は、両親は弟を大層かわいがり、甘やかしたと聞いた。
しかし、1年ぶりに会った弟は、信じられないぐらい、強くなったとも言った。
正吉の居場所を尋ねられた姉は、押し黙る。

仏壇に手を合わせ、酒を持ってくる。
姉は市にその酒を振舞った。
その言葉から、正吉は造り酒屋の息子で、その酒を造っていたことがわかる。
ヤクザと正吉、そして正吉の父母、姉のシーンはないが、造り酒屋を脅すシーンや、正吉や姉の様子から何があったかの予想はつく。

正吉はその足で、地元のヤクザ一家を按摩として訪ね、親分の近くにまで行く。
だが親分は正吉に気づいていた。
「この傷の礼は、たっぷりしてもらうぜ」。
正吉が無茶に突進し、押さえつけられてなぶり殺しに合うと思われたその時、手下がいきなり倒れる。

廊下から現れた座頭市。
驚く正吉。
「てめえ座頭市だな!」

「ならどうする」。
市を見た親分たちは「賞金首」と目の色を変える。
「その賞金首、貰った!」というが、市の仕込み杖がうなり、あっという間にヤクザたちは1人残らず斬られる。
「痛い」とつぶやいて刺される親分、市の敵ではなかった。

父母の位牌に手を合わせる姉の耳に、按摩の笛の音が聞こえてくる。
表を見た姉の目には、弟が笛を口にしながら走る姿が見えてくる。
正吉は泣きじゃくりながら走り、姉もまた、泣き崩れる。

どこかろくでなしだが、憎めない。
人が良くて、いつも必死で、見ているだけで切なくなる。
火野さんの個性は「座頭市」でも健在だなあ、と思いました。

でも決して同じ人物にはならない。
この正吉には、育ちの良さから来る人の良さがあった。
正吉が死ななくて、良かった~。
この後は正吉は昔を生かして造り酒屋に勤めて、姉のことも何とかしたと頭の中で補完しました。


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Comment

No title
編集
今日の「祭りばやしに風車」の録画を忘れていたのを思い出しました
助かりました
石橋蓮司さんと萩尾みどりさんの回です

来週の原田美枝子さん、太地喜和子さん、中川梨絵さんも見逃さないようにしなくては……

原田美枝子さん登場は前にもありましたが、ほとんどアドリブで作ったらしいですね
勝新が撮った写真集、書棚の宝物です(笑)
2012年04月06日(Fri) 13:09
micmacさん
編集
>micmacさん

>今日の「祭りばやしに風車」の録画を忘れていたのを思い出しました
>助かりました

よかったー。
お役に立てたみたいですし。

>石橋蓮司さんと萩尾みどりさんの回です

それは見逃したくないです。

>来週の原田美枝子さん、太地喜和子さん、中川梨絵さんも見逃さないようにしなくては……

みんな、見たい女優さんばっかり。
中川梨絵さんといえば、「仕置屋稼業」の市松の幼馴染の女性。
魔性の女に変貌していた迫力が忘れられません。

原田美枝子さん登場は前にもありましたが、ほとんどアドリブで作ったらしいですね
勝新が撮った写真集、書棚の宝物です(笑)
2012年04月07日(Sat) 01:39












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