こたつねこカフェ

癖のある俳優さん、悪役さんが大好きです。時代劇、ドラマ、映画、俳優さんのことを好きに書いています。
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とっくの昔にどっか捨てちまったよ 「助け人走る」第27話

第27話、「江戸大暗黒」。


船宿「船善」の女将・おえいが、お吉を通じて助け人に相談してきた。
水茶屋で密会しているところをやくざの兵六に見つかり、ふた月で80両もゆすり取られた。
だが今月からは10日に一度、10両出すように言われ、困り果てて相談に来たのだ。

おえいは、水茶屋で誰と密会していたのか。
利吉は一応、助け人の仕事をする以上、必要な情報だと尋ねる。
しかし、おえいは「それは言えない」と口を閉ざした。

口を閉ざすおえいに利吉は、こう言っては何だが不義密通していたなら、おえいの自業自得だと言う。
そんな利吉にお吉は冷たいと言うが、利吉は清兵衛から留守を預かっている身。
ではみんなで、この仕事を請けるかどうか協議したらどうか。
そんな話の最中、若い同心がやってきた。

利吉はお吉に急いでおえいを裏から逃がすように言い、応対に出る。
ところがそれは、清兵衛のところから事故の遭った工事に人を出してないかどうかの改めだった。
お吉は安心するが、最近、奉行所も手の込んだ探りを入れてくる。
「用心にこしたことはない」と、文十郎と平内は言う。

おえいの亭主で「船善」の主人の善兵衛は痛んでいる船を使って、使用人を2人、死なせてしまった。
その罪で現在、江戸ところ払い中だ。
それがあと、ふた月もすれば戻ってくる。
だから「その間にこの話に決着をつけたいのだろう」と、平内は言った。

おえいは船宿で誰と密会していたのか、どうあっても言わない。
利吉は、「この仕事は受けない方がいい」と主張する。
だが小判を見た平内はもちろん、龍も考え込む。
「やっちまえばいい」と龍は言うが、文十郎は「相手によってはぶっ飛ばせば良い話。まずは探りを入れよう」と言った。

その後、しのの茶屋で平内が、籠に乗ってきた男が駕籠を下りるのを見る。
男は駕籠を下りたが、忘れ物と戻ってきた。
そして駕籠をつきやぶり、転んでケガをする。
転んだ男は頭をかかえ、男たちが集まってくる。

しのは心配したが、平内はあれは強請りで、ああやって金をせしめるんだと教えた。
信じられないと言うしのを、平内は駕籠屋の主人のところまで連れて行く。
すると平内の言った通り、男たちは怪我人を盾に駕籠屋の主人から大金をせしめた。

龍が食事をしていた蕎麦屋では、一度出て行った男が財布を忘れたと戻ってきた。
蕎麦屋の娘は、財布を男に渡し、男は帰って行った。
だがその直後、別の男が財布を忘れたと言ってやってきた。
娘は「財布は連れに返した」と言うが、男は連れではなく、赤の他人だと言った。

並んで食べていたから、てっきり連れだと思ったのだ。
だが男は、「並んで蕎麦を食べていたからといって連れとは限らない。赤の他人だ。財布をどうしてくれる」と言い始めた。
困り果てた娘が父親を呼ぶと、男は「¥中に5両入っていた。払え」と言って凄んだ。
このやりとりを、龍がのれんの向こうから見ていた。

やがておえいが兵六に金を渡す約束の日が、来た。
おえいは金を持って行ったが、とても要求された額には足りない。
とりあえず、兵六は引き下がってくれた。

利吉が兵六を尾行してたどり着いた屋敷には、龍も蕎麦屋の男を尾行してたどり着いていた。
その屋敷は、大門の大五郎の屋敷だった。
屋敷の中では、肩に猫を乗せた大五郎がいた。
大勢の親分たちが、売り上げを差し出す。

売り上げが悪い親分に大五郎は、「たまちゃん、お前も大きくなればネズミの3匹くらい取れるよな」と猫をなでながら言う。
その言葉に、親分たちは怯える。
一連の事件の黒幕は、どうも大五郎らしい。

兵六から「船善」ももう、金が搾り取れなくなったとの報告を受けた大五郎は「店があるではないか」と言った。
船宿は、密談に使われることが多い。
「船善」を手に入れることで、強請り仕事の幅が広がる。
大五郎は猫をなぜながら、そう言った。

利吉はさらに探ろうとしたが、そこにあの若い同心がやってきた。
「いけねえ!八丁堀だ」と言って、利吉は隠れる。
若い同心は、小宮といった。
小宮と大勢の屋敷の警戒に、利吉は引きあげていく。

一方、おえいはどうしても水茶屋で会っていた相手の名を言わない。
小宮が来たこともあり、文十郎は「この仕事は止めた方が賢明のではないか」と言った。
だがお吉は「もっともらしいことは言うが、要するに十手が怖いんだろう。いちいち十手が怖いだったらね、助け人なんてカッコイイこと言わなきゃいいんだよ!」と怒る。
文十郎が「お吉」と、たしなめる。

しかしお吉は収まらなかった。
「わかってますよ。感情に溺れるなって言いたいんでしょう?でもあたしも人間ですからね。時には感情に溺れることだってありますよ!」
だが、利吉は「今度の仕事はやめにしましょう」と決断する。
そしてお吉に、金はおえいに返すように言う。

お吉は納得行かない気持ちのまま、走って外に出て行く。
帰り際、利吉は龍を呼び止めた。
小宮が助け人と大五郎と、どちらに目をつけているのか探ってくれと言うのだ。
そして文十郎は平内の誘いに応じず、帰って行った。

お吉が行く料亭の前で、文十郎が立っていた。
まだ気持ちが治まらないお吉は文十郎に、「甲斐性なし!」と悪態をつく。
そのまま座敷に出たお吉は散々酒を勧めらて飲んだ上、その旦那に迫られて、投げ飛ばしてしまった。

店の女将は客にケガをさせたが、3両で話をつけたと言う。
それを聞いたお吉は「3両で売られてたまるか!」と怒り、女将に5両を叩きつける。
料亭から出たお吉を、文十郎がつけていく。
お吉が叩きつけた5両は、おえいに返すはずの5両だった。

家で、冷静になったお吉はうなだれていた。
そして箪笥の引き出しを開け、着物を畳み始める。
文十郎が後ろから声をかけた。
「それを全部売り払ったところで、たかだか1両」。

「ここに5両ある」。
「文さん、そのお金は?」と、お吉が驚く。
「驚くこたあない。5両ぐらいならいつでもある」。
そう言って、文十郎は小判を並べる。

「刀を…」。
お吉は文十郎が、刀を売ったことに気づいた。
「武士の魂を売って…。それでそのお金を…」。
「そんなもんは、とっくの昔にどっか捨てちまったよ」と文十郎は笑う。

「文さん…。許して。私なんて、バカなことを…」。
お吉は詫びた。
「俺たちの仲間で町方にガンつけられてねえのは、おめえ1人だけだ。問題を起こすようなことはやめてくれ」。
文十郎の言葉に、お吉はうなづく。

翌日、お吉はおえいに「自分たちの仕事は納得がいかないことは引き受けるわけにはいかない」と言って、金を返していた。
お吉が帰る時、船大工の棟梁がおえいに会いに来ていた。
帰るお吉は龍とバッタリ会った。

龍は「八丁堀だ」と言った。
「あたしがつけられたの?」
お吉は驚く。

表から中の様子をうかがう小宮の姿が見えた。
だが龍は「違うな。たぶん、大物を追ってきたんだ」と言った。
龍はお吉を先に帰らせた。

やがて、「船善」の前に駕籠が到着し、中から大五郎が下りて来る。
「船善」では船大工が金の返却を迫り、おえいは困り果てていたところだった。
その時、「あまり大きな声がしたので」と言って、大五郎が入ってきた。
大五郎はおえいの夫を知っていると言う。

そして、今は自分は隠居の身だと話した。
大五郎は船大工に「自分からも頼むから、もう少し返却を待ってくれ」と言った。
船大工が、「では代わりに80両払ってくれるのか」と言うと、何と大五郎は「乗りかかった船だ、お払いしましょう」と言った。
「そんなことはしてもらえない」とおえいが言うと、大五郎は「立て替えるだけだ」と言う。

横には、金貸しの銀造がいた。
大五郎は、「今80両は用意していない。しかしここにいる友人が、金貸しをしている。その友人に立て替えてもらおう」と言った。
すぐに証文が書かれ、船大工は大五郎のところまでついていく。
大五郎が出て行くと、小宮が「船善」に現れた。

小宮はおえいに「先ほどの隠居は、大門の大五郎という大物の悪党だ」と言った。
驚くおえいに、小宮は「隠さず勇気を持って全てを話せ」と言う。
だが、おえいは口を閉ざす。

見ていた龍は利吉に「八丁堀の目的は、俺たちじゃない」と報告した。
小宮は大五郎の悪事を暴き、捕縛しようと情熱を燃やしているのだ。
目的が自分たちではないとわかって、利吉は胸をなでおろした。

奉行所でも正義感の強い小宮は、他の同心との折り合いは悪かった。
「何だ、あの態度」。
「誰でも新米の頃は、みんなああなんだ」と言ってくれる同心もいた。

しかし「だが、狙っている相手が悪い、大物過ぎる」と言う。
「誰だ?」
「大門の大五郎だ」。

小宮は大物である大五郎の悪事を暴き、捕縛しようと情熱を燃やしているのだ。
同僚の同心たちがそんな噂をしている中、訴えを持って行った小宮は与力に「些細な泣き言を取り上げるな」と怒られた。
しかし小宮は「庶民の声だ。自分たちが守ってやらなければ」と引き下がらない。
そしておえいの件のことを持ち出し、「先ほども大門の大五郎に動きがあった。これ以上野放しにはできない」と言った。

ちょうどその頃、大五郎は銀造と笑い会っていた。
「こんなにも上手く行くとは」。
「これで船善は手に入った」。
先ほどの証文から、大五郎の名前の部分は切り取られてしまっていた。

見せられた証文を前に、おえいはガックリとうなだれた。
おえいはやっと、利吉に全てを話した。
水茶屋で会っていたのは、現在、江戸ところ払いになったおえいの亭主で「船善」の主人の善兵衛だった。

江戸ところ払いのはずの主人が江戸に戻っていたのがわかれば、次は遠島だ。
おえいはそれで、口を閉ざしていたのだ。
何故、そんなことをしたのかというと、おえいは主人がいない間の商売のことやら何やらを話したのだが、それがこんなことになってしまった。

全てを聞いた利吉は「わかりました。お引き受けしましょう」と言った。
「ただし、その方法は一切、わたくしどもにお任せいただきます。よろしゅうございますね?」
「ありがとうございます」。
おえいは、頭を下げた。

平内はすぐに旅に出ると、善兵衛に会った。
善兵衛から平内は、手紙を持って「船善」に戻った。
おそらくその手紙には、おえいが1人で苦しんでいたことを悲しみ、「苦しみは分かち合いたい」と書いてあったのではないか。
平内はおえいにそう言って、あの若い同心・小宮に本当のことを話すように勧める。

その頃、大五郎の屋敷では「船善」の件で、子分の虎吉が、忠治がやる気がなかったと密告していた。
虎吉が言うには、「船善」からは5両しかとれなかった。
しかし忠治は自分の5両を足して、10両にして大五郎に届けていたということだった。

それを聞いた大五郎は「やる気がないものはいなくていい」と言うとて、虎吉の懐から匕首を取り出した。
大五郎は忠治を見ながら、密告した虎吉のことを「お前は若いし、頭もいい」と言った。
匕首を向けられ、忠治が怯んだ。

その一瞬、大五郎は忠治ではなく、匕首を背中の方にいる虎吉に突きたてた。
「自分の親分を裏切るなんて、もってのほかだ。そういう奴は必ず、わしも裏切る」。
大五郎はそう言った。
その時、表で見張っていた小宮が「見たぞ!」と言ってやってきた。

大五郎は虎吉殺しの現行犯として、小宮が牢に引き立てて行った。
しかし、すぐに忠治が、「虎吉を殺したのは自分だ」と出頭してきた。
そして、与力の香川と大五郎は座敷で話をしていた。

香川が別のある殺しの下手人の話を大五郎にした。
「もう1ヶ月にもなるのに下手人がわからない」と香川が言うと、大五郎は「下手人はすぐに突き出す」と笑った。
そうして大五郎は悠々と廊下を歩き、小宮に挨拶までして帰った。

小宮は香川に「確かに自分が見て捕えたのに、このまま帰して良いんですか!」と詰め寄った。
香川は「真犯人が名乗り出たのだからしかたがない」と言うが、小宮は「町民からの訴えはほとんど大五郎にからむものです」と言った。
しかし、香川は「確かな証拠がないのに、軽々しく話をするな!」と一喝する。
それを聞いた小宮は、「わかりました!御免!」と言って立ち去る。

その夜、夜道で小宮は突然、背後から喉元に刃物を突きつけられた。
「大門の大五郎の手のものか!」
だがその刃物は、文十郎の兜割りだった。
「黙って、俺の話を聞いて欲しい」と文十郎は言った。

「被害者の立場は弱いんだ。だから本当のことが言えない」。
文十郎は言う。
「あんたは勇気を出せと言っているが、その勇気は時と場合によっちゃあ、命と引き換えになる場合がある。その命、一体誰が守ってやる?」
すると小宮は、「俺にできる限りのことはしてみせる」と言った。

兜割りが引っ込み、笠を深くかぶった文十郎が、小宮の背後に姿を現す。
「船善の女将さんがもうそろそろ、本当のことを言うだろう」。
そう言うと、文十郎は闇の中に消えた。

翌朝、小宮はおえいに会う。
話を聞いた小宮はおえいに、「良く打ち明けてくれた。ご公儀には必ずお慈悲があるだろう。後は何も案ずることはない」と言った。
おえいは小宮に、深く頭を下げた。

次に小宮は、しのが見た駕籠屋に話を聞きに行った。
財布に5両が入っていたと言われ、払わされた蕎麦屋にも行った。
次々、大五郎の悪行が小宮によってまとめられる。

小宮はその訴えを持って、香川に「一日も早く大五郎を召し取るよう」言った。
香川は驚いたが、小宮の訴えを見て承知した。
利吉は「もうすぐ、町方が大五郎の屋敷に踏み込むから、その前に船善の証文をいただいてくる」と文十郎に言った。

確かに香川は、大五郎の屋敷に向かった。
だが、香川は大五郎に調書を見せると「他には一切もれていないので、安心せい」と言った。
屋敷に忍び込んだ利吉は、庭で大五郎と手下に囲まれた小宮を見つけて、身を潜めた。

大五郎は「わしを甘く見ていたな」と言って、調書を投げ出す。
小宮はハッとする。
それは香川に提出した調書だった。

「わしは、かぎまわる奴が大嫌いだ」。
座敷の障子が開くと、そこには香川が座っていた。
「香川様…」。
つぶやいた途端、小宮は斬られた。

小宮が倒れると、全員、香川のいる座敷に戻っていく。
それを利吉が見ていた。
利吉は戻ると、文十郎と平内、龍に報告した。

「与力が奴らとグルだったとは、うかつでした」。
「そうか…、許せねえ」。
刀を持っていない文十郎は、紫の布で包まれた刀のようなものを取り出す。
それは、鉄心だった。

大五郎の屋敷では、「船善の次は駕籠屋がほしい:」と大五郎が男たちに言っていた。
ちらりと大五郎は香川を見ると、「手抜かりが多いようですなあ。もっと身の安全を守ってもらわねば」と言う。
「わかっておる」と言って、香川は金を受け取った。

男たちが屋敷の外に出て行く。
その時、次々とうなりをあげた音がして、提灯が壊される。
「何しやがんでい、この野郎!」

子分たちが叫んだ先に、文十郎が現れる。
文十郎がゆっくり、鉄心を抜く。
鉄心を振りかざした文十郎はまず、手前の男を叩き伏せる。
「うわっ」と声をあげて、男は倒れる。

次に文十郎は、別の男の足に鉄心を叩きつける。
足はボキリと妙な方向に曲がり、男は地面に転がった。
文十郎が鉄心を横に払い、鉄心は男の胸元に当たった。
最後の男にも、文十郎は鉄心を叩き込んで倒した。

香川が夜道を帰って行く。
その香川を、木の上から龍が見ている。
龍はひらりと木から下りると香川を捕え、抱えあげた。

砂利道に向かって、香川を脳天から落とす。
グキッという音がする。
香川の首が、妙な方向に曲がる。

表の音に気づいた大五郎の用心棒が、門の外に出てくる。
用心棒の前に文十郎が現れる。
刀を抜いた用心棒が、文十郎に斬りかかってくる。
文十郎が振り下ろされる刀を鉄心で受け止めると、刀はあっさりと真っ二つに折れた。

用心棒は鉄心で手をはたかれ、折れた刀を落とす。
文十郎は用心棒を鉄心で捕え、自分の前で鉄心とで挟み打ちにした。
そのままグッと押さえつけると、骨が折れる音がした。
鉄心を上へと移動させていくと、次々、骨が折れていく。

部屋の中で、大五郎は猫の名を呼んでいた。
猫の声はするが、姿が見えない。
大五郎は縁側に這って行き、縁の下を覗き込んだ。

床下には、探していた白い子猫がいた。
そして、その横から紫煙が流れてくる。
わけがわからないと、大五郎は一度、顔を上げた。

確かに、床下から猫の声がする。
平内がキセルの先を取り、針を出す。
もう一度、大五郎が猫の名を呼びながら縁の下を覗き込んだ。
その時、平内の針が大五郎のこめかみを捕え、刺す。

大五郎が目をむく。
そしてそのまま、床下を覗き込んだ姿勢で、絶命する。
平内は猫を拾い、動かない大五郎の上に乗せる。
すると猫はそのまま、大五郎の上を通り過ぎて歩いていく。

座敷にある「船善」の証文を手に、平内が出て来た。
表には、文十郎と龍が待っていた。
平内は証文を破り捨てる。
3人が闇の中、去って行く。

翌朝、「船善」に主人の善兵衛が戻ってきた。
おえいも、番頭も待ちかねたように頭を下げる。
おえいが足を洗う桶を持ってくる。
主人も、おえいも、みんな微笑む。



お吉が激昂し、おえいに返すはずの5両を使ってしまう。
最初から感情が入って危なかったお吉が、ここに来て爆発。
受けられない仕事の頼み料を返さないわけにはいかない。
そして、ついに文十郎が刀を手放す。

感情に走った自分を、お吉は深く後悔。
唯一、奉行所に目をつけられていないお吉を、このまま守っておきたい。
奉行所が怖いのではなく、自分を心配していたのだと文十郎の深い気持ちがわかってお吉は謝る。
「武士の魂など、なくしてしまった」と言う文十郎。

しかし!
文さんは、鉄心という武器を持っていて、それを使いこなせるのだった!
この鉄心、前にも書いたけど、扱いが難しそう。
文さんって、いや、田村高廣さんてすごい。

助け人仕事を奉行所の目をかいくぐって続ける文さんは、藁をもすがる思いで悪人にすがり、ひどい目に遭う人を見て来た。
だから、小宮に言ってやる。
どうやって守ってやるのか、と。
小宮は、その人たちは自分が守ると確約してくれる。

助け人が奉行所に見張られているので、小宮が助け人を探っているのではないかという疑惑が途中まであった。
おえいの依頼も、罠かもしれないと。
しかし、小宮は正義感が強く、もっと大きな本当の悪を追っていたのだった。

ならば、と仕置き仕事に持って行くのではなく、できるだけ正当な手段で解決させようとする助け人。
あんまり動けませんもんね。
しかし、その結果は正義感の強い若い同心が殺されてしまうという、残酷なものだった。

奉行所が庶民を守る機関として、機能していない。
お吉はみんなで協議しようと言いますけど、ほとんど利吉が元締めとしてやっている。
しかし清兵衛さんと違って、まだ鶴の一声で決めることはできない。

与力の香川は、五味龍太郎さん。
大五郎は、多々良純さん。
かわいい子猫を抱っこしているんだから、気のいいご隠居さんでいたらどうかと思います。

こういう奴はいつか自分も裏切ると言って、密告した方を刺すビックリの展開。
見ていた男は、ますます大五郎の怖さを知って、服従する。
きっと子猫の方が、配下より大事。

子猫を探して床下を覗き込み、紫煙流れる光景を見て、自分の目が信じられない。
一度目をぱちくりさせて、再び子猫を呼ぶ。
そこをグッサリ。

怖いけれど、どこかユーモラス。
あんなにかわいがっていた子猫が、平然と大五郎の上を乗り越えて歩いていく。
スバラシイ、非情で。
子猫、いい暮らししてたんでしょうが、どこに行くのかしらん。

平内さんが証文を破ってくれて、「船善」は無事。
江戸ところ払いだった主人も戻ってきて、丸く収まる。
小宮は殺されてしまいましたが、おえいも善兵衛も死ななくて良かった。



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