こたつねこカフェ

癖のある俳優さん、悪役さんが大好きです。時代劇、ドラマ、映画、俳優さんのことを好きに書いています。
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「金が稼げて満足か?」「はい」 リーガル・ハイ第4回

昔、職場で「日照権はお金では買えないんだよー」と言っているのを聞いたことがある。
「リーガル・ハイ」第4回。
このドラマ、ものすごくおもしろい!


今回はマンションが建つ為、日照権が侵害されると町内会が人権派と呼ばれる弁護士・大貫善三を立てて、ゼネコン相手に工事差し止めで争う話。
ゼネコン側の弁護士が古美門さん。
一見、強者のゼネコンの無理押しに思える案件だったが、法律的にゼネコンはまったく悪くない。

それでも見舞金を払おうというのは、むしろ誠意だ!と言う古美門。
マイホームに日が当たらなくなる、もうすぐ母親になる女性・桑田久美子と話した真知子はそれに反発する…という話でしたが、真知子が持って来た日照権の訴えには古美門は興味を示さない。
しかし、金になる仕事が入ったー!と向かうと、何とそれは相手側のゼネコン。

いや、おもしろかった。
大貫弁護士は大和田伸也さん。
古美門の家に大貫弁護士が向かうと、迎えるのは服部さんこと、里見浩太郎さん。

ここで何と!「水戸黄門」のイントロがかかる。
そう、昔、2人は助さん、格さんだったのだ!
爆笑!

こんな遊びを入れつつも、決してドラマ自体は遊びに走らない。
押さえるとこ、しっかり押さえている。
俳優さんたちも達者。

結果は、古美門の個別訪問による、町内会切り崩しにより、古美門が示談に持ち込み勝利。
プロ町内会長も町内会費の着服を暴かれ、古美門に賛成。
途中、正義感に燃える真知子に古美門は一軒の小さな工務店を見せる。

あの寺田工務店は、主人をなくし、今にも潰れそうだ。
だが、あのゼネコンの社長が昔のツテで面倒を見ている。
ゼネコンの業績が悪化すれば、工務店は仕事がなくなり、もうどうにも立ち行かなくなるだろう。
女手ひとつで頑張っているあの女性も、首をくくるしかなくなるだろう。

それを聞いて、そう言った側面もあるんだと、真知子は深く考える。
しかし、その時!
死んだと言われた主人が登場。
嘘ーっ!

そう、真知子を深く考えさせ、別の視点を持たせるところだった古美門の話は嘘だったのです!
これはすごい。
怒る真知子だが、古美門は言う。

これは嘘だが、そういう工務店はあるかもしれない。
要するに真知子のやっていることは、上から目線の同情なのだ。
そして、目の前にいる人間に哀れみをかけているだけだ。

…厳しいけど、古美門の言うことは正論。
目の前の人を助ける気持ちはわかるが、そればかり見ている真知子には、他が見えなくなっている。
視界が狭い、と。

こうなると大貫は人権派と言うが、ただ、巨大な相手なら誰でも憎いだけ。
実際には示談で高いお金を巻き上げ、成功報酬と名声を得たいだけ、という見方も出てくる。
結果としては古美門は、ゼネコンと住民にちゃんと落としどころを与えた。
集会場を後にする大貫は、古美門に向き合って言う。

「金が稼げて満足か」。
一拍置いて、古美門が返事をする。
「はい」。
「それならいい。がんばりなさい」。

古美門は笑っていたが、その顔は勝利の笑顔ではなかった。
勝利の苦味を知っている、痛みを伴なった笑顔だった。
そして、自分とは違う道を行くが、大貫の弁護士としての姿勢への尊敬も含まれていた。
古美門が大貫を認めているのが、大貫が古美門を認めているのがわかる。

マシンガントークで真知子をけなす古美門とは、違う顔。
堺さんは、セリフ以外のところで語れる人。
そして、去っていく背中で語り、こちらに大貫弁護士の背景を感じさせる大和田さん。
いや、いつもドラマを見て、こういう俳優さんは良いなと思う。

ラスト、問題になっていたマンションを購入する予定の若夫婦が、町のことを久美子に尋ねる。
笑顔で良い町ですよ、と久美子は答える。
日が差さなくなる庭でも、マンションの人と笑顔で話せる気持ちになった久美子。
だが、そのマンションの隣に更なるマンションが建ち、同じような問題が起きるかもしれないことを、隣に立つ真知子は言えない。

真実を明らかにし、正義を貫くのが弁護士と信じている真知子。
だが、正義と真実と、依頼人の為になることが、必ずしも同じでない場合がある。
その時に古美門は、依頼人の利益こそが自分の正義である、そしてそれで金を稼げることが自分の正義であるという信念を持つ。

しかし、真知子にはまだ信念は見つからない。
だから真知子は決めた。
いつの日か、古美門を自分が倒す!と。
それは信念に基づいて勝利する古美門を尊敬していることと、自分が一人前になるのに必要なこと。

服部さんが栽培している野菜に、影が差す。
マンションが建ちそうだ。
そうなったら、この家は日が当たらなくなる…?
すると古美門は「許さーん!」なのだった。

最初から古美門の家はお日様燦々であることを強調し、日照権の話になり、最後にこれで終わり方も気が利いている。
いや、いろんな立場と視点を描いてますね、これ。
最後に必ず、苦い味を残して終わるのも見事。
次週、何だかまずい大物に関わりそうで、古美門がガクガクぶるぶるで紅茶をこぼしているようで、見逃せない!


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