東京MXテレビで放送されている「北斗の拳」。
ある日、ケンシロウとトキ、マミヤ、レイという戦闘可能な人物がいない村を、拳王の部隊が襲撃。
村にいるケンシロウの関係者は、リン、バット、そしてアイリ。
アイリは、レイの美しい妹。

レイもアイリも、この兄弟は美形なんですね。
ケンと会った時、レイはアイリが残していったベールをかぶり、その隙間から顔を見た悪党たちは「おお、こりゃ上玉だぁ~!」と喜んでいたほど。
アイリはかつて、結婚式の前日に婚約者も惨殺され、連れ去られた経緯がある。
その美しさゆえに、高価な物々交換の材料となっていたアイリ。

そのアイリを助ける際、マミヤが牙一族の元に行った時、レイは「もし、妹を助けることができたなら、俺の一生をあの女にくれてやってもいい!」と言っていた。
結局、ケンとレイが共闘し、アイリを救い出して、牙一族を滅ぼした。
アイリの目はケンが治してくれた。

以来、マミヤのいる村でケンシロウたち、そしてアイリも暮らしていた。
だが、村は拳王の軍隊の襲撃を受けた。
リンと隠れていたアイリにトラウマが蘇り、アイリは「またあの囚われの生活に戻るしか」「力のない私たちは人形のようになって生きるしかないのね」と震えながら言う。

だがリンはアイリに希望をなくしちゃダメと言うと、飛び出して行って見張りに捕えられることで、アイリを守った。
拳王に従わない者には、熱い鉄板の上で死ぬまで飛び跳ねさせると言われたリンは、自ら火の方へ向かう。
決して、悪魔に屈してはならないと言いながら。

そこにレイが到着。
レイを見たリンはレイに、「アイリさんは無事よ」と言う。
「自分の身よりも俺の妹を…、だが気丈なようでもまだ子供。それをこんな目に…!」とリンの血を見て、礼の怒りが爆発。

しかし拳王の部隊の隊長はレイの弱点が、アイリと言う妹にあることを知っていた。
アイリを探して捕えようとすると、アイリがボウガンを手に現れる。
「私ならここにいるわ!私は戦う!もう逃げたりしない!私は昨日までのアイリじゃない。兄さん、思う存分戦って!私はリンちゃんに戦うことを教えてもらったの!」
あの、抗う術を知らず、流されるだけのアイリが…とレイは驚く。

「もう俺に弱点はない。アイリは俺の元を離れた。自分の意思で生き!自分の意思で死んでいくだろう!」
すると、囚われていた村人たちがモヒカン軍団に襲い掛かり始める。
「女子供が戦おうとしているんだ!」「俺たちも戦う!」
村の長老が、諦めていた村人たちが戦うのを見て、リンを見つめ、「弱者に過酷な試練を与えた神が、この世に送った光があの子かもしれない」と思う。

レイは拳王の軍隊を制圧し、隊長も倒すが、そこにやってきたのが拳王。
拳王、ケンシロウの長兄・ラオウ。
ラオウを見たリンの体が震え出す。
ケンシロウとリンに報いる為、ラオウと戦うレイをリンが止めようとする。

しかし…。
ケンシロウとトキ、マミヤが駆けつけた時には遅く、レイはラオウによって殺されかけていた。
瀕死のレイが拳王と戦おうとするケンシロウを「お前は生きねばならぬ!(だから)相打ちでもそれは負けと同じこと。お前はこの時代に必要な男なのだ!」と止める。
駆けつけたトキが、今のケンシロウではラオウには勝てないと言う。

その理由を聞かれたトキがリンを指差し、「お前にはあの子が殺せるか?」と聞く。
「あの子を殺せるなら、お前はラオウに勝てる」と。
そして、ラオウが父・リュウケンを手にかけたことを教える。
リュウケンがラオウが野望を捨てないとわかった時、ラオウを葬る決意をした。

「殺しはせぬ。その拳、2度と使えなくするのみ」。
ラオウの知らない奥義で、リュウケンはラオウを追い詰める。
だがラオウの拳を封じる寸前、リュウケンに心臓の発作が起きる。
「天はやはり、この俺と戦いたがっているのだ~!」と雄たけびをあげて、ラオウはリュウケンを殺したのだった。

その話をしたトキは、ケンシロウの秘孔を突き、自分の声がかからない限り、ケンシロウが動けないようにしてしまう。
トキは自分がラオウに殺される覚悟でラオウに傷を負わせ、みんなを守ろうとした。
ついに対決する長兄と次兄。

ラオウの動に対して、トキの静。
動の気をトキは乱れず受け流す。
これがラオウが怖れた、トキの拳だった。
そしてこれが唯一のラオウを倒す方法と思われたが、ラオウは戦法を変える。

ラオウはトキと自分の足をナイフで地に縫い付け、トキの動きを奪う。
持久戦になれば、病のトキは不利。
「勝負あったな、トキ!リュウケンも貴様も俺を倒せる腕がありながら、老いと病に倒れる!フハハハハ~!」
「天はやはり、俺との戦いを望んでいるのだ~!」

覚悟を決めたトキは心の中で「見ているのだ、ケンシロウ!ラオウを倒せるのはこの世でお前だけだ」。
「トキ、貴様も死兆星を見ていたな!だが貴様の死の使者は病ではなく、この俺だったのだ~!」
「ケンシロウ、北斗神拳が一子相伝ゆえに、付きまとう過酷な運命。私の死もその試練。私の死を糧として伝承者の道を歩め!さらばだ!」

トキの最後の一撃をラオウは「見切ったあ~!」と叫び、受け止める。
ラオウがトキを押さえつけ、トドメを刺そうとした時、背後でガシャッと言う音がする。
ボウガンを構えたマミヤが立っていた。

しかしレイは北斗神拳には放った矢を受け止め、相手に返す奥義がある、ボウガンなど役には立たないと叫ぶ。
「でも、今戦えるのは私だけ!」
するとラオウ、指をコキコキ鳴らしながら、「フフフ、その女にも死兆星が見えていたようだな…、よかろう、撃ってくるがいい!」と言う。

ボウガンを構えたマミヤを見た、レイが叫ぶ。
「やめてくれ、ラオウ。その女は殺さないでくれ!]
「ほう、お前、この女を」。
「マミヤは俺に愛することを教えてくれた、たった一人の女なんだ!」

それを聞いたマミヤは、微笑む。
「ありがとう、レイ。あなたの気持ちだけで、こんな時代でも生きていてよかったと思える」。
そう言うとマミヤはラオウに向かって、ボウガンを構えなおす。

リンが動けないケンにすがりつき、「ケン、動いて!救えるのはケンしかいないのよー!」と叫び、涙を流す。
動けないケンの膝に、リンの涙が落ちる。
狙いを定めたマミヤが、ボウガンを放つ。

ぴしっとラオウが受け止め、矢がマミヤに帰って来る。
その時、マミヤの前にケンが立ちはだかり、矢が腕に刺さる。
ケンシロウには当然、ボウガンの矢ごとき、何でもないのだった!

それを見たラオウ、「ぬう、きさま、トキの秘孔を破ったのか!」
ケンシロウ「破ったのは俺ではない。幼い汚れなき心が破ったのだ!ラオウ、貴様が握るのは天ではなく、死兆星だ!」
ラオウは自分の足を縫い付けていたナイフを抜き、ケンシロウと向かい合う。

「ケンシロウ、貴様ごときに敗れるラオウではないわ~!この地を北斗神拳の終焉の地としてくれる~!」
トキはもう、この2人を止めない。
むしろ、この戦いを見たい、肉体を支配するのは魂、北斗神拳の真の奥義はそこにある!と思う。

ケンとラオウの、北斗神拳を極めた者同士の壮絶な戦いになる。
お互いの拳が、蹴りが、炸裂し、互いの肉体を破壊していく。
ラオウの蹴りがケンに命中し、ケンの肩が爆発するように砕け散る。

「フフフ、骨まで砕けたか!」
そう言ったラオウの肩もまた、砕ける。
「ぐおっ!」

互いに突きが炸裂し、血が霧のように噴出する。
あまりの壮烈さにリンが「これ以上の血は見たくない」と叫ぶ。
トキは「これ以上の技を仕掛けるのは不可能、互いに後一撃の力しか残っていまい。次の一撃こそ、最後の一撃!」と見抜く。

そして渾身の一撃が、互いの胸に命中。
胸にめり込んだケンシロウの手を取ったラオウが「フ…、強くなったな」と笑う。
ケンシロウも「昔のラオウだったら、倒せていたものを」と笑う。

どちらも血を吐き、ぐらつく。
見ていたモヒカンたちが「あ、相打ち~!」「拳王様が!」「終わった…、拳王の帝国は崩壊したあ~!」と逃げていく。
「あ、あやつら~!」と、ラオウが怒る。

しかし、2人は互いの秘孔は突ききっていない。
「これ以上は戦えないことは、自分が一番知っているはずだ」と、トキが2人を引き離す。
「ラオウ、今は去れ!お前も相打ちは望まぬはず!」

背を向けたラオウは「ケンよ、今日が終わりではない。今日が貴様と俺との戦いの始まりなのだ!」と言う。
だが、ラオウは今にも気を失いそうになっている。
膝ががくりと折れそうになる中、ラオウは「俺は決して大地に膝などつかぬ~!」とこらえ、足を踏ん張って踏みとどまる。

すると、ラオウが乗っていた巨大な黒い馬・黒王がラオウの傍らに来て、ラオウの手をなめる。
「こ、黒王!」
ラオウが黒王を見つめる。
そして黒王に飛び乗り「さらば!」と去っていく。

黒王の背でラオウはガクリと崩れる。
トキが言う。
「部下は去り、残されたものはあの馬のみ」。
「奴もまた、孤独…」。


いや~、熱いんだ、このアニメ。
ラオウのセリフも独特の口調ですね。
アニメでは、ラオウの声も、ケンシロウの声も、トキもピッタリ合ってました。

やっぱり、この極限状況で、みんなの特長が、気持ちがすごく出てましたね。
ケンシロウを動かした、リンの純粋な叫び。
この前にリンは子供ながら、レイの妹のアイリを助けてモヒカンに捕まってたんですね。
それに応えるケンシロウの、肉体を凌駕する精神。

父を殺してまで望んだ天下。
だから、非情に徹してそれを貫こうとするラオウ。
しかし全てに去られ、孤独なことには変わりがない。

物言わぬ、肩書きなど何一つ通用しない馬だけが、逃げずに慕ってくる。
まるで、ラオウの心のうちを知っているかのように。
断ち切ろうとした人の心だが、その馬に対しては限りない愛おしさが滲み出る。

物事の全てを見通している、病のトキ。
美しく、勇敢な愛の戦士・マミヤ。
ケンシロウへの友情、リンへの恩、マミヤへの愛に殉じようとするレイ。

そして、死兆星!
北斗七星の隣に青く輝く小さな星。
あれが見えた者には、その年の内に死が訪れるという…。
いやー、怖い設定でしたね、これ。

トキが夜空を見上げながら、あれを見ることになるとはと言う。
するとマミヤがやってきて、一緒に夜空を見上げる。
ケンシロウもトキも、そしてラオウもユリアが好きだったという話を聞いて、マミヤは自分ではダメだとわかっていると言った。

でもそれでもいい。
自分はあの星で良いんだ。
北斗七星にひっそりと寄り添っている、あの小さな青い星で。

マミヤの言葉にトキは「あなたには、あれが見えるのか!」と驚く。
「ええ、はっきりと」。
「何と言うことだ。あの人にもあれが見えるとは!」
…ということが、この前にもあったんですね。

しかし、この時もトキがマミヤに「本当にあなたはユリアに似ている」って言ってたんですね。
だから、マミヤとユリアに双子設定でもあるんじゃないかと思ったんです。
でもそれは、リンちゃんと天帝ルイさんでした。
このマミヤ・ユリアそっくり設定が他人の空似だったとは、実は私の「北斗の拳」最大の読み間違えがここ。

「ラオウもあなたと会ったら驚くだろう」って言ってたのに、これが生かされなかったのは惜しかった~。
ユリアそっくり設定が、この場面でラオウをためらわせることにならなかったとか、惜しい。
ラオウは一度好きになったユリアには、ものすごい一途なのだ。
「誰を愛想が、どんなに汚れようが構わぬ!最後にこの、ラオウの横にいれば良い!」ですもん。

キャラクターは主要キャラ、脇役も良い味出している。
人間以外では、ラオウの愛馬・黒王が良いですね。
ラオウ以外ではユリアの兄・ジュウザにのみ、背中を許した。

そしてラオウとの最終決戦では、ケンを迎えに来る。
ラオウ亡き後は、ラオウの墓に別れを告げるようにした後、ケンシロウに従う。
自分の後を、ケンシロウに託したことを察したんでしょう。

賢いお馬さんだ。
だから黒王は素敵な連れ合いを見つけて、穏やかに暮らしたことでしょう。
外伝作るなら、黒王もほしかったところです。
お馬さん。


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2013.03.31 / Top↑
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