こたつねこカフェ

癖のある俳優さん、悪役さんが大好きです。時代劇、ドラマ、映画、俳優さんのことを好きに書いています。
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成層圏で燃え尽きなければなー! 「リーガル・ハイ」最終回

古美門のもとを去った真知子。
1年ぶりに、古美門法律事務所を訪ねてきた。
花を用意し、真知子を歓迎し、紳士的に話をする古美門。
真知子もまた、大人の女性らしく振る舞う。

現在、真知子は黛法律事務所を立ち上げ、個人で仕事をしている。
今回、真知子が古美門のもとを訪ねたのは、彼女が準備している訴訟を共に戦おうという相談だった。
その真知子の依頼者は、八木沼佳奈。
あの1年前の仙羽化学の公害訴訟で、会社から極秘文書を持ち出し、告発した開発者の女性だ。

裁判後、佳奈は仙羽化学のライバル社・フロンティアケミカルラボにヘッドハンティングされ、転職していた。
だがそれは表向きで、佳奈は会社に飼い殺された挙句、解雇されたらしい。
仙羽化学とフロンティアケミカルラボはライバル会社のように見えるが、実は両社の社長は大学の先輩と後輩という間柄だった。

その関係を使って、仙羽化学が報復人事を行ったのだ。
佳奈は、両社を訴え、真知子が担当することになった。
仙羽化学の代理人は、三木だ。
真知子は「私たちが一緒にやるべき仕事」と古美門に力説するが、古美門はスケジュールがないと断った。  

裁判当日、三木や井手と真知子が対決する中、古美門が入廷してくる。
協力してくれると真知子が微笑んだ次の瞬間、古美門は真知子の前を通り過ぎ、三木の隣に立つ。
「本日、フロンティアケミカルラボから顧問を任され本件を担当代理となりました、古美門研介で~す」。
何と、古美門はフロンティアケミカルラボの代理人だったのだ!

「ひどい!先生は私の味方だと思っていたのに」。
「何を言う、いつも私は君を助けてやっただろう」。
「私だって先生を助けました」。

「な~にを言う、すべて私の実力の勝利だよ」。
「あの時だって、(代議士やら圭子さんやら、今までの案件を持ち出して)ぎゃーぎゃー」
裁判長「また、あなたたちですか…。あの!裁判始めてよろしいですか!」 

大人のしっとりした女性はどこへやら、真知子は古美門の事務所へ怒鳴り込みに行く。
だが古美門は、真知子のことを「この低能が私に勝てる確率など上空8千メートルからゴルフボールを落として、ゴルフカップに住んでるモグラの鼻に当たる確率よりも低~い!」と言う。
受けて立つ真知子。
真知子は、解雇の無効と、未払い賃金の支払いと慰謝料で2千万円を提示。

仙羽化学からフロンティアに佳奈が引き抜かれた代わりに、フロンティアから仙羽に反対に引き抜かれた金沢が証人として出廷。
佳奈同様、金沢は飼い殺しにあって解雇されたという。
つまり、佳奈と金沢、やめさせたい社員を交換して退職に追い込んでいるのではないか。

会社で金沢は孤立していたと訴えると、三木は金沢の趣味を暴露した。
「あなたには秘めた部分がありますね?そして、それをときおり、解放したくなる。今、ここでそれを解放してみませんか?」
「いや、それは」。

「どうしました?それこそが本当のあなたでしょう。それを会社でも、時には解放するのでしょう。何も隠すことはありません。本当のあなたを私にお見せください」。
「わかりました」。
金沢はSM趣味で、この日も服の下には女性物の扇情的な下着とガーターベルトをしていた!

それを露わにした金沢は、自分の趣味を誇る。
「これでは孤立もやむなしではないでしょうか、裁判長!」
孤立の理由がこの趣味では、いたしかたない…。

古美門と三木は互いの会社の社長を交えて、話し合うが、実は仙羽の池部社長(神保悟志さーん♪)は、佳奈と不倫関係だったことがあった。
さらに、別れを告げた、捨てた形なのは佳奈だった。
そこを法廷で明らかにすれば、報復人事と言う主張は成り立つ。
だが、佳奈の秘密を暴露し、仙羽の家庭をも壊しかねない行為は真知子にはできないだろうと古美門は言う。

古美門は真知子を呼びつけ、和解の提案をする。
拒絶する真知子に服部が、真「古美門先生は、黛先生を案じておられるのです」と言う。
「それはわかっています。わかっていますけど」。

「黛先生はかつて、こうおっしゃいました。古美門先生にはなれない弁護士になってみせると。黛先生はまっすぐにその道を進めばよろしいのでは?黛先生のひたむきな瞳は、きっと人の心を動かすことができますよ」。
そして真知子にしかできないことがあると教える
「旅人のコートを脱がすのは、北風だけではありません。古美門先生が北風なら、黛先生は太陽…」。

その言葉に真知子は、日照権で戦った人権派弁護士の大貫善三を居酒屋に呼んで相談する。
大貫は仙羽とフロンティア、両方を相手にするのは、「ゴジラとガメラを一度に敵にまわしたらだめだよ」と言う。
要するに共食いさせることだと大貫はアドバイスする。

「ゴジラとガメラを敵対させれぱいい。ゴジラ対モスラとか、いや、ゴジラとキングギ…(キングギドラ!)」
真知子「例えはもういいです」。
「それにしてもゴジラ対ガメラ…、見たいな」。

次に、古美門に叩きのめされた杉浦検事にも真知子は相談を持ちかける。
真知子の誉め言葉によって自信を取り戻した杉浦は、「証人がいない時の武器は、相手の証人だ。古美門が立ててくる証人を、自分の手札にすることが出来れば、きっと勝てる」と教える。
そして杉浦は言う。
「どんなに強い者でも、いつかは必ず負ける日が来る。そして大抵、意外な相手に負けるものだよ」と。

真知子はさらに、鹿児島にいる古美門の父・清蔵(中村敦夫さん♪)にも電話をかける。
清蔵は「こんな老いぼれ当てにすることないでしょう」と言う。
息子の手の内は、今や真知子が一番知り尽くしている、と。

「何も恐れることはない。あなたの良さは、そのまっすぐさだ。その目を見ていると、惹き込まれる。みんなあなたに、味方したくなるはずだ」。
「まっすぐ、相手の目を見て、ただただ誠心誠意ぶつかればいい。邪道は所詮、邪道。正道には適わぬものだよ」と清蔵は言った。
「ドスは腰を低くして、身体ごと相手に預ける要領でぶつかる。心の臓ではなく腹を!」

さらに真知子は、古美門の元妻の圭子・シュナイダーにメールで相談した。
返事は真知子が「はやっ!」と言うほどすぐに来たが、そこには「知るか」と一言だけがあった。
「女・古美門だった…」。
だが、メールを下にスクロールすると、そこには「バカで頑固で夢想家。世界を変えてきたのは、いつもそういう人」とあった。 

真知子はアドバイスを元に、仙羽を抜いて、古美門のフロンティアのみを相手にすることを考えた。
三木が古美門を恨んでいるサオリの話をし、真知子は三木に「古美門先生を倒しましょう」と持ちかける。
サオリという女の子が、訴訟に勝つ為に古美門によって死に追いやられたことを、三木は許していなかった。
なんとしても古美門を倒したい三木は、フロンティアの弁護から降りた。

古美門は、村上と言う研究者を証人に立てた。
金銭トラブルを抱えている村上は、古美門に金で有利な発言をするはずだった。
だが真知子は村上を見つめ、「八木沼さんは、かつてのあなたです」と言った。

「あなたは成功した。しかし、あなたにも八木沼さんのように不遇な時代もあったでしょう?すべての研究の成果は、そうした冷遇に耐えた研究者の努力の結果ではないのでしょうか?あそこにすわっている人はあなた自身ではないのでしょうか」。
何度も資金が底を尽き、無駄な研究だと世間に笑われようとも、諦めず研究に没頭していたあの頃のあなただ、と。

若き全ての研究者の指標として、答えてほしい。
「八木沼さんに対し、フロンティアが用意した待遇は適切だったとお思いですか?」 
かつての研究者魂を呼び覚まされた村上は「適切とは思わない」と答えてしまった。
さらに古美門に金で証言をする約束をしたと村上は暴露し、「私は正しいことをした者が報われる社会を望む者です」と言ってしまう。 

さらにフロンティアの池部が、報復人事の相談をする電話を沢地が聞いたと証言する。
古美門は、沢地の証言など当てにならない。
自分に振られた腹いせで、沢地は自分の邪魔をすることを生きがいとしていると言うが、逆に沢地は古美門が圭子と結婚中に自分に言い寄ってきたメールを読み始めた。

「当時、奥様がいらっしゃったにもかかわらず古美門先生が私に出したメールも保存してあります。『君江ちゃん、どうしてそんなにも僕の心を惑わすの?夕べまた、君の夢を見ちゃったよ。君にお尻ぺんぺんされてる夢。正夢になるといいな』」。 
古美門は「やめてー、お願い!」とすがりつくしかなかった。
参った様子の古美門に真知子は、「和解は絶対にしません」と言う。 
ヘトヘトに見えた古美門だが、真知子に「君は致命的なミスを犯していることに、当然気付いているだろうな?最も大事な鍵を投げ捨てたことだよ」と言って階段を降りていく。

そして家での食事中、今度は蘭丸が隠密活動からの引退を告げる。
真知子に俳優に専念するよう、言われたのだ。
俳優への夢を思い出した蘭丸は、別れを告げて去っていく。
「まーゆーずーみー!」と古美門は怒る

古美門はスポーツクラブで池部に接触しようとするが、真知子が邪魔をする。 
真知子は、古美門が勝ちにこだわる理由が分かった、と言う、
サオリではないのか。

古美門は勝つために、罪のない子の命を奪ってしまった。
なのにもし勝利にこだわることをやめたら、古美門は自分がしたことを否定することになる。
だから古美門は勝ち続けることで、罪の意識から必死に逃げ続けていると真知子は分析した。
「その旅は、きっとお辛いものだったでしょう。勝たせて頂きます。それが、私の先生への恩返しです」と真知子は言う。

裁判の日。
真知子は語る。
清蔵に言われたように、真摯にまっすぐに。

「私は、この裁判で多くのことを学びました。正義とは何でしょうか?法とは何でしょうか?この世界に正義などない。勝った者が正義だ、と言う人がいます」。
古美門がクローズアップされる。
「私もそうかもしれないと思った時期もありました。でも今は確信を持って言えます。我々人間には、正義を愛し、求める心があると。裁判は勝ち負けのゲームでも、金もうけのギャンブルでもありません。また、傷つけ合う場でもないはずです」。

「裁判はきっとどこかにある正義と真実を見つけ、みんなが幸せになれる道を探す場なのではないでしょうか。正しい人が報われ、幸せになれる社会。そんなのは夢物語。現実は非情。確かにそうかもしれません。でも、人は夢を見るから生きられるんです。理想を叶えようとするから、私たちはこの諦めに満ちた現実を生きていけるんです。私は理想が現実を覆せると、信じています。必ず」。 

真知子の言葉は傍聴人に響き渡り、涙ぐむものもいた。
対して古美門は「ありません」と、反論をしなかった。
傍聴席でずっと古美門と真知子の裁判を描いていた男が、古美門にノートを渡した。
「いい弁護士になったね、彼女」。

夜、家でノートを見ている古美門。
真知子の顔の横に「大変よくできました」のマークが描かれている。
服部が話しかける。

「どうやら先生は、とんでもない弁護士をお育てになられたのかもしれませんね。きっと心のどこかで、期待されていたんでしょう。いつかこの方が、自分を負かしてくれるのではないかと。勝ち続けなければならない生き方も、お辛かったでしょう。そろそろその重荷も、降ろされてもいい頃では」。
古美門は黙って聞いていた。

判決が迫った。
真知子は駄目押しで追加の証人として、池部社長を出廷させた。
池部は真知子の情に心を動かされていたはずだった。
証言台に池部が立った。

「あなたは確かに、フロンティアの社長に対して報復人事を依頼しましたね」。
「私は、社員だった八木沼君に報復するため、フロンティアさんとの間で、不当解雇する取り引きを行った…」と言う言葉が池部から出る。
だが、次の瞬間、池部は「そんな事実はありません!」と口走った。

「そうでしょう…、ええーっ?!」
「まったく記憶にありません!」
話が違う。
仰天する真知子。

畳みかけるように、今度はフロンティア側が証言。
そして古美門が演説を始める。
仙羽とフロンティアの間に、そのようなやり取りの電話はなかったと通話記録を提示してくる古美門。

他の社員同士にも、そんな記録はない。
店の公衆電話ではなかったかと真知子は抵抗するが、古美門は先ほど、池部は通話には携帯を使っていたことを明言していたことを指摘する。
古美門は、真知子が仙羽化学とフロンティアが取り引きをしていたことを証拠を示す確たる証拠を何一つあげられていないと言う。

そして、「そちらの弁護士先生」が主張なさったことは、何の論理的根拠もなく、ひたすら情に訴えるのみの「中学生が同人誌に投降して落選するライトノベル以下の作文であり、しかも自分に酔って涙する始末」と言った。
さらに「裁判は夢を探す場所?そんなものを見つけたければ、インドのガンジス川か、下北沢の三流劇団にでも入りたまえ」とまで言い放った。
「失礼、言葉が過ぎました」と古美門は謝りながら一転して、おごそかに話し始める。

「我々は神ではありません。人間はこの私も含め、愚かな、感情的で、間違えてばかりの、ちっぽけな生き物です。そんな人間に、人間を裁くことはできるのでしょうか?いいえ、できません。だから人間になりかわり、法が裁くんです!」と言う。
「どんなに怪しかろうと、どんなに憎かろうと、一切の感情を排除し、法と証拠によってのみ、人を裁く。それこそが、我々人類が、長い歴史の中で手に入れた、法治国家という、大切な大切な財産なのです!」

「公明正大なる裁判所におかれましては、情緒的な弁論に惑わされる事など微塵もなく、徹頭徹尾、法と証拠のみに基づいて、判断なさることでしょう」。 
古美門の言葉に裁判官はうなづく。
判決は「原告の請求を、いずれも棄却する」。
真知子の負けであった。

「勝ったと思ったかー!百億万年早いわー!」と、古美門は判決文の最中に真知子に向かって嘲笑う。
金切り声を上げ、髪の毛をかきむしる真知子。
「あの~、判決読んでいいかな~?」と裁判長が言う。

判決の後、佳奈はタイから引き抜きの話があると、タイに向かうことを話す。
「君のような優秀な人材が、タイに流出したのは日本の損失だろう。何年か後、日本は後悔するだろう。タイで不当解雇されたら、私が担当しよう」。
佳奈は笑って去っていく。

古美門と池部は、組んでいたのだ。
「いつから…」と聞く真知子に古美門は「最初から」と言う。
池部が守りたかったのは、元愛人ではない。
不倫がばれたら、崩壊しかねない家族でもない。

池部が守りたかったのは、仙羽という会社だけだったのだ。
最初から古美門は真知子に罠を仕掛けていた。
その罠に真知子は、アッサリ引っかかった。

池部を引っ張り出さなければ、勝てた。
だが真知子が池部を引っ張り出すだろうことは、古美門にはわかっていた。
真知子の手の内は全て読み、行動まで見切っていたのだ。

「自分が成長したと思ったか?ぜ~んぜん成長してない。ぜ~んぜん!」
「私を追いつめたと思ったか?遊んでやっていただけだ」。
「一度、次期惑星探査機『はやぶさ2』にくくりつけられて、数年間、小惑星を探査してくるといい。少しは、マシになるだろう」。
「成層圏で燃え尽きなければ、なー!」 

古美門の悪態に真知子が思わず聞く。
「私、何がいけなかったんでしょうか?」
「旅人のコートを脱がせたくらいで、勝てると思うな?太陽やるなら灼熱地獄で、パンツ一枚残さず剥ぎ取れ。それくらいでなければ、理想と現実を変えることなどできやしない。もっともっと強く、賢くなれ、『朝ドラ!』」  
打ちのめされたかに見えた真知子だが、古美門にはまだやることがあると言って立ち上がる。
「先生は、決着をつけるべきです」。
真知子は古美門を連れ、三木の事務所へ向かう。

三木と対峙した古美門は「あの子は死ぬ運命だったんです」と言う。
デスクから写真たてを取りだし、三木は「サオリの目を見て、もう一度今のセリフを言ってみろ」と、古美門に写真立てを突きつける。 
古美門が目をそらす。

「サオリは私にとって、娘同然だったんだ!」
古美門が写真立てをはじく。
写真立ては、真知子の前に飛んで来た。

その伏せられた写真立てを拾って見た真知子。
「あの…、サオリさんって…」。
沢地は、サオリは新薬開発の投薬実験にされたと言った。
だが、そのうちに三木はサオリに癒され、本当の娘のようにかわいがり始めたのだと。

サオリとは新薬の実験の為の、ハムスターだった…。
しかし、古美門は実験をやめようとはしなかった。
「勝つためだった、勝つためだったんだ~!」

古美門と三木の殴り合いに呆然とする真知子は「じゃ、あなたは…、何が…」と沢地に尋ねる。
沢地は「私?」
嫣然と微笑んだ沢地は「私は男のケンカが好きなの」と言った。
そして古美門を殴っている三木を見て、沢地は高らかに笑い出した。

古美門の家に戻った真知子は、服部に全ての窓を閉めてくれるように頼む。
そして服部に大声を出すことをことわると、耳をふさいだ服部を前に天高く真知子は叫ぶ。
「なんじゃー、そりゃあああー!」

真知子はまた、古美門への借金返済のため、古美門の事務所で働くことになった。
給料は70%だと言う古美門に、80%で20%を返済にと言う真知子。
そこで蘭丸も来年から役者に専念することにした、と戻って来る。
古美門と真知子は、今日も裁判所の前でも言い争うのだった。



いや~、真知子が優勢に進めていたので、これは真知子が負けるなと思いました。
最初に古美門が優勢だったら、真知子が逆転勝利だなと思ってたんですが。
本当にその通りだった。
裁判に勝つ執念と根性がもう、佳奈と真知子より仙羽社長と古美門の方が強かった。

真知子は佳奈に対する正義感と責任感から仙羽に対して不当解雇を訴えたが、大金もらって、居続けてるのが佳奈の幸せなのか。
それより新天地に行くのが、佳奈の再出発には良いのではないか。
これ、依頼人にとって一番良い方向へ導いてやる、圭子さんの離婚訴訟の時と同じですね。
だからか、負けた佳奈の表情がサバサバして、明るかった。

真知子は途中までなら、勝っていた。
そして、社長の証言ではなく、仙波とフロンティアの取引の証拠をつかむべきだった。
でも仙波の社長が証言してくれると思って、勝ちのダメ押しをしたから負けた。
真知子がそうするであろうことを、古美門は読んでいた。

たぶん、古美門は真知子の性格を読んで、全てを勝ちに結びつけるように動かしていたんですね。
圭子さんもそういう「操られ方」していたから、嫌になってしまったんだと思う。
しかし、真知子はめげない。
古美門事務所におかえり、真知子。

そして見ているうち、三木のサオリは、絶対!バカバカしいオチで終わってほしいと思うようになって来ました。
うんとバカバカしくしてほしい!
そうしたら、ほんとにモルモットじゃなくて、サオリちゃんはハムスターだった!
勝つ為に全てを尽くすのが古美門なら、例えハムスターだろうが愛の為に尽くすのが三木さんだったんですね~。

いや、ハムスターかわいいですよ。
愛情を受けた動物はそれがハムスターだろうが、犬だろうが、その人には代わりがないパートナーになる。
飼ってた同僚は、ハムスターの為なら何でもしてやりたいと言って、冬に外出する時、ハムスター用のあったかカーペット買ってたもの。
部長はハムスターが死んじゃったと言って、悲しんでたもの。

沢地さんの、たまに古美門助けた理由がわかった。
三木が勝っちゃうと、争いがなくなっちゃうもんね。
古美門側でも三木側でもなく、とにかく争ってほしいのね。
沢地さん役の小池さんの旦那さんが「男のケンカ」をする職業だから…?

そしてその通り、まるで幼い少女を犠牲にしたかのような深刻さで、大の男が殴り合っている。
満足そうな沢地さんは、高笑いしてる。
脇では助手がその光景に、浸っている。
この光景に、真知子の神経が耐えられなかった。

「なんじゃああ~!」
真知子の叫びが町に、地球に、銀河系に広がっていく。
どれだけ叫んだか、この表現楽しい。
でもあまりの衝撃に古美門先生の家の壁にかかったものでも落ちるとか、花瓶が割れるとかしたらおもしろかったのに。

ゲストも大貫弁護士、杉浦検事、清蔵と豪華。
圭子さんはメールだけだけど、まるで圭子さんが浮かぶような文面!
「ゴジラ対キングギドラ」って、会社の2人の女性がバチバチのケンカした時、男性社員がボソッと言ってたな~。

そしてきっと圭子さん、この結果もわかってたと思う。
メールの向こうでの笑い顔が、目に浮かぶ。
印象深いゲストがもう一度出演してくれて、見ていた人にはうれしいサービス。

特に中村敦夫さん、大物なのにもう一度出てくれて、本当に懐が大きいです。
「ドスは腰を低くして、身体ごと相手に預ける要領でぶつかる。心の臓ではなく腹を!」って、真顔ですごいこと言ってる検事に笑った。
紋次郎してる~!

さてそんな最終回を迎えた「リーガル・ハイ」。
これは必ずしも「正しい」側が勝たない裁判ドラマだった。
勝つのは常に、古美門だけ。

だから時として、何が悪なのか、正義なのかがわからなくなる。
誰かの正義は、誰かにとっての悪になる。
光と影が必ず発生する。

最終回の裁判が、前回、前々回の大きな山場の裁判と同じ企業の訴訟から始まっているのが、そもそも、これを象徴している気がします。
国を代表する大企業相手に、死んでも構わない老人たちが勝つのが、光。
そこから報復人事が発生するのが、影。
ここで、必ずしも「正しい」側が勝たない「リーガル・ハイ」という、コメディの形はとっていても苦いドラマが、その通りに終わる。

延長無しの最終回だけど、密度は濃かった。
というよりも、前回が実質上の最終回で、今回が延長と考えられなくない。
だから最終回がちょっと弱いという印象も、あるかもしれない。

でも最終回に真知子の理想論と、古美門がぶつかったのは良かったんじゃないでしょうか。
古美門と真知子、どちらも正しい。
両極端な2人がいるから、良いようにバランス取れて、お互いの主張がより一層、鮮やかに対比される。
このドラマに、ふさわしいラストだったのでは。

真知子が「我々人間には、正義を愛し、求める心がある。裁判は勝ち負けのゲームでも、金もうけのギャンブルでもないし、傷つけ合う場でもない」と言う。
「裁判はきっとどこかにある正義と真実を見つけ、みんなが幸せになれる道を探す場」。
「正しい人が報われ、幸せになれる社会。そんなのは夢物語。現実は非情。確かにそうかもしれません。でも、人は夢を見るから生きられるんです。理想を叶えようとするから生きていける」。 

それは本当だと思う、本当なら良いとおもう。
「正しいことをした者が報われる社会を望む」彼女のような人ばかりだと、世の中はとても良くなる、暮らしやすいと思う。
しかし真知子のような感情論は、時として危うい事態を引き起こす。
だから、古美門は言う。

「愚かな、感情的で、間違えてばかりの、ちっぽけな生き物である人間に、人間を裁くことはできない」と。
「だからどんなに怪しかろうと、どんなに憎かろうと、一切の感情を排除し、法と証拠によってのみ裁く。それこそが人が長い歴史の中で手に入れた、法治国家という、大切な財産なのだ」と言う。
「情緒的な弁論に惑わされる事など微塵もなく、徹頭徹尾、法と証拠のみに基づいて、判断してくれ」と。

結局、真っ当ですくすく育った真知子は裁判には勝てず、古美門の前には通用しなかった。
けど、古美門も、真知子を全面否定はしていないと思う。
甘いとは思っても、愚かと言っても。

裁判に勝っても、心は救えない時がある。
その時に、真知子のような人が救う。
心が救えても、現実が厳しい時がある。
その時は、古美門のような人が救う。

どちらも必要。
そのバランスをとって、人間は生きていくしかない。
そういう両方を描いたのは、裁判ドラマとしては良かったんじゃないでしょうか。

古美門のマシンガントークは、楽しかった。
堺さんはすばらしかった。
爆笑な早口の言い回しは、最高。
本物の俳優さんの凄みを感じました。

法廷で今までの裁判が、真知子が自分のおかげで勝ったんじゃないかと言い争うのも楽しかった。
「またあんたたち?」とでも言いたそうな裁判長の表情どおり、法廷での「仲良しのケンカ」は楽しかった。
新垣さん自身が堺さんとの共演で、真知子同様、成長した気がします。

フロンティア側に東幹久さんを持って来て、最後まで勧善懲悪の「水戸黄門」していたのもおかしかった。
そうそう、スポーツクラブでの古美門さん、あれは「死亡遊戯」なんですか、「キル・ビル」なんですか。
しかし、服部さんは謎のままだった。
服部さんは「水戸黄門」ではなく、「服部半蔵」だったのかもしれない。


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Comment

続編あるかな?
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>服部さんは「水戸黄門」ではなく、「服部半蔵」
父親から派遣された設定がイマイチ生きませんでしたし
全員が元の鞘に戻ったから、第二期あるかも。

しかし最後まで二転三転。
最初は孤立無援に見えた真知子、
いつのまにか古美門の方が追い詰められて~と、
勝てる可能性のあるレールを用意して
彼女の成長具合を試していたみたいですね。
いやー、面白かった。
2012年06月27日(Wed) 17:39
巨炎さん
編集
>巨炎さん

>続編あるかな?

作れそうな終わり方はしてましたねー。

>父親から派遣された設定がイマイチ生きませんでしたし
>全員が元の鞘に戻ったから、第二期あるかも。

服部さんの謎は次回かなと、私も思いました。
三木さんとの確執は、解決してませんしね。

>しかし最後まで二転三転。

最後の裁判まで、どうなるかわからないから楽しかったです。

>最初は孤立無援に見えた真知子、
>いつのまにか古美門の方が追い詰められて~と、
>勝てる可能性のあるレールを用意して
>彼女の成長具合を試していたみたいですね。

何だかんだ言って、純粋培養された朝ドラちゃんへの愛はありますからね~。
愛と言っても教え子への愛だと思えますが、真知子のことは大切に思っているし。
最後の古美門トークが聞けないと、物足りないですし。

>いやー、面白かった。

おもしろかったですね!
堺さんのはじけっぷりもですが、生瀬さんもおかしかった~。
2012年06月27日(Wed) 23:13
人間じゃないだろ?!
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沙織って人間じゃないのでは?とは思ってたけど。
やっぱりね~みんなほんとはとってもいい人なの(笑)
映画などの裁判シーンは情に訴える場面が多いですが、たしかにそれは幼稚な手段なんですね。
真知子にぐっときちゃった自分が情けない!
ドラマの罠にはまった!(><;くそ
最終回、さすがって感じで面白かったですね。
しかしあのモナリザ沢地、ぜんぜん深くなかったんだあ~
2012年06月28日(Thu) 15:06
ごろ寝の人さん
編集
>ごろ寝の人さん

>沙織って人間じゃないのでは?とは思ってたけど。
>やっぱりね~みんなほんとはとってもいい人なの(笑)

公害訴訟で命を落としたというので、モルモット系…?と思ったのですが、まさかハムスターとは。
あんまりにもちっちゃくって、かわいくって、だからこそ、笑ってしまった。
三木さん、癒されてたんだ~って。
ねえ、サオリさんに対してあんなに心を痛めて、みんな結局は良い人だったんですね。

>映画などの裁判シーンは情に訴える場面が多いですが、たしかにそれは幼稚な手段なんですね。
>真知子にぐっときちゃった自分が情けない!

私も真知子が言ってることがすごく良くわかって、確かにああいう情がわかってくれる弁護士さんってうれしい。
でも確かに、裁判は情で決めるもんじゃないんですよね。
裁判員制度が導入された今、大事なのと同時に行き過ぎてはいけない部分。
だからこのドラマでは法律と情を最後に取り上げたのかな、と思いました。

>ドラマの罠にはまった!(><;くそ

ハメようとしてますから~。
でもハマっちゃった方が楽しく見られるし、いいかなと。
傍聴席も涙ぐんでましたが、あれさえもハメる為だったんですね。

>最終回、さすがって感じで面白かったですね。
>しかしあのモナリザ沢地、ぜんぜん深くなかったんだあ~

おもしろかったですよね、最後まで目が離せなかった。
沢地さんの「峰不二子」ぶりが何なのか、深い目的があるんじゃないか。
彼女が最後のトゲになるんじゃないかと思ってたんですが、単に争うのを見るのが好き!
それもまた、番組にハメられました。
2012年06月28日(Thu) 23:45












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