こたつねこカフェ

癖のある俳優さん、悪役さんが大好きです。時代劇、ドラマ、映画、俳優さんのことを好きに書いています。
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アメリカって大きいんだ 「トラ・トラ・トラ!」

8月15日の今日、ヒストリーチャンネルは戦争ドキュメンタリーを流しているようです。
朝6時から「真珠湾攻撃」。
7時からは「実録・ミッドウェー」。

8時からは「激戦タラワ 日米将兵の再会」。
9時からは「鎮魂・硫黄島」。
10時30分からは「二重被爆 ヒロシマナガサキを生き抜いた記録」。

いや、朝からキツイ。
録画はしているんですが、見た人が「朝からグロだよー」と言いましたが、キツイ。
こんなこと思うことがもう、平和なことで、戦争を経験してきた人はこれが現実だった。

それを思うと、失礼で申し訳ない。
すみません。
本当に平和のありがたみを感じると同時に、この時代の方たちのご苦労…というには言葉が足らない、けど、ご苦労が偲ばれます。


昨日、テレビ東京の午後のロードショーで、「トラ・トラ・トラ!」やってました。
あの映画を正味1時間半に短縮するのはどうなのかと思いましたが、さすが、おもしろかった。
山村聡さんも出演されてますが、俳優さんも良いですね。

映画を見る前には、真珠湾は日本の卑怯なだまし討ち!という描写がされている映画なんだろう、と思ってました。
これが見て驚いた。
まず、戦闘より、真珠湾に至る前までの経緯がしっかり描かれている。

そして、実に公平に描かれてもいた。
後の「硫黄島からの手紙」も、何でアメリカ映画が、こんなにも日本人をちゃんと描けるの?と不思議になりましたっけ。
「硫黄島からの手紙」はラストのクレジットシーンで、「これ、ハリウッド映画だっけ…」とハッとしたほどの映画でした。
しかし、この映画もまた、日本人が作ったのかと思うほど日本人側からの視点、言い分が描かれている。

まず、アメリカは日本の暗号を解読し、日本の計画を知っていた。
日本は日本で、開戦への準備を進めてこそいたが、一方、外交では開戦直前ギリギリまで、戦争回避に動いていた。
山本五十六大将は近衛首相に「1年や1年半は戦えるが、それ以上。2年3年となるとわかりません」と言う。

無謀な戦争どころか、実に冷静に、自分たちと相手が分析できていたんですね。
しかしこれにより、軍の中で対立が起きている。
それほどの日本側の攻撃にいたるまでの、切実な、悲壮な覚悟と緊張。

相手側の事情も、いや、ちゃんと歴史を描こうという気概が、ものすごく感じられるじゃないですか。
一方、アメリカ側は日本側の暗号を解読し、攻撃を予測はしていたが、まったく油断している。
日曜日の朝ということもあって、攻撃当日ものんびりしている。

この日米の対比の鮮やかさ。
そして日本は几帳面に作戦を立て、勤勉さと生真面目さを発揮して、真珠湾攻撃に向かう。
あの、日本とかドイツの几帳面さ、勤勉さ、生真面目さって、発揮される方向によってはすごいことになっちゃうんだなと思ったです、はい。

CGを使わない戦闘シーンは、今度はこれがすごいんです。
実際にセットの中、飛行機を飛ばして撮影したらしい。
アメリカ軍の戦闘機を並べ、その上をゼロ戦が爆撃して行っているのか。
戦闘機が吹っ飛び、炎上する迫力。

日本の空母・赤城や戦艦の甲板は実物のようにセットで作られ、ゼロ戦に模した飛行機がたくさん飛んでいく!
夜明けの出撃シーンなんか、凛としていて、感動してしまう。
たぶん、今見るといろいろ指摘される部分はあるにしても、ものすごい。

いや、こういうところはハリウッドだな~と思います。
それと、このすごさ、当初はこの日本側の監督は、黒澤明監督の予定だったからでしょうか?
結局はこの話はお流れとなり、舛田利雄さんと深作欣二さんが監督。

撮影されたフィルムは日の目を見なかったらしいですが、この迫力はこれ、黒澤監督の案の忠実な映像化だったせいでは?
音楽もジェリー・ゴールドスミスですからね、盛り上がるはずです。
少し前に公開された真珠湾攻撃を描いたハリウッド映画がありましたが、あれ見るぐらいなら、これを映画館で見た方が…と思ってしまうほど。

こうして、圧倒的なはずのアメリカ側は、日本軍からの攻撃で徹底して破壊され、被害は甚大となる。
これではアメリカの失態を描いているようなものです!
おおお、こんな風に描いてアメリカ人、怒らないのか!と思ったら、興行成績は悪かったらしい。
わかる!

さらには日本の宣戦布告が遅れた理由まで描き、思わず「どうもありがとう」と言いたくなるほど。
いや、もちろん、全部が真実のままとは思いませんが、この映画は歴史のお勉強にもなるはずです。
興行成績は悪かったにしても、アメリカって懐の大きな国だわ。
そういう意味でも、こんな国と戦っちゃいかんですね…と、最初に見た時に思ったものです。

山本五十六大将の「1年や1年半は戦えるが、それ以上。2年3年となるとわかりません」と言った冷静な分析。
しかし、この開戦の後、4年にも渡る耐乏、いや窮乏生活が日本を待ち受けている。
そして東京を始めとした都市が空襲を受け、焼け野原になる。
さらに原爆を2発も落とされ、北方からも攻撃も受け、兵士も市民も多くの犠牲を払って、無条件降伏に至る…とまでは思いもよらなかったのでは、と思うと、何ともいえない気持ちになります。


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